JP2008143859A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪に軽い滑り感と重くない感じのまとまり感などを付与する毛髪用化粧料組成物を提供する。
【解決手段】一般式:MDD’
(式中、Mは一般式:R SiO0.5で表されるシロキシ単位、Dは一般式:R SiOで表されるシロキシ単位、D’は一般式:RSiOで表されるシロキシ単位をそれぞれ表す。ここで、Rは炭素数12〜50のアルキル基、Rは置換または非置換の炭素数1〜6の炭化水素基、Rは3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基であり、xは1〜2,000、yは1〜50の値を有する。)で表され、25℃における粘度が1,000〜5,000,000mPasである両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを含有する毛髪化粧料組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料組成物に係り、特に毛髪に軽い滑り感と重くない感じのまとまり感などを付与する毛髪用化粧料組成物に関する。
従来から、毛髪に滑らかさ(滑り感)や柔らかさ、しっとり感などを付与するために、シリコーンオイル(ポリオルガノシロキサン)、エステル油、炭化水素油などの油分や、カチオン性界面活性剤などを配合した毛髪化粧料組成物が種々提案されている。特に、シリコーンオイルは表面張力が低いことから、毛髪に均一に広がり易く、優れた光沢を与えることができる。また、幅広い粘性のシリコーンオイルの使用が可能であり、様々な触感を与えることができる。そのため、シリコーンオイルを用いた毛髪化粧料が、特許文献などに広範に開示されている。
特許文献1では、アミノ変性シリコーンの配合が示され、優れた滑り感を付与できるが、その滑りは比較的重く、軽い滑り感を求める最近の消費者ニーズから外れている。
また、ヘアセット性と軽い滑り感を付与する目的で各種シリコーンワックスが提案されているが(例えば、特許文献2)、毛髪への吸着性に劣り毛髪に残り難いためか、効果が充分とは言えず、実質的に使用されていないのが現状である。
更に、アミノ基とアルキル基を組み合わせた特定の変性シリコーンも提案されているが(特許文献3)、毛髪への滑らかさ、しっとり感付与の効果は高いが、特許文献1の場合と同様に最近の消費者ニーズに合っているものとは言えない。
特開平8−217643号公報 特開平3−264510号公報 特開2005−132764号公報
本発明はこれらの問題を解決するためになされたもので、毛髪に対して、軽い滑り感と重くない感じのまとまり感を付与することができる毛髪化粧料組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、特定の両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを用いることが極めて有効であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の毛髪化粧料組成物は、
一般式:MDD’
(式中、Mは一般式:R SiO0.5で表されるシロキシ単位、Dは一般式:R SiOで表されるシロキシ単位、D’は一般式:RSiOで表されるシロキシ単位をそれぞれ表す。ここで、Rは炭素数12〜50のアルキル基、Rは置換または非置換の炭素数1〜6の炭化水素基、Rは3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基であり、xは1〜2,000、yは1〜50の値を有する。)で表され、25℃における粘度が1,000〜5,000,000mPasである両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを含有することを特徴とする。
本発明の毛髪化粧料組成物において、両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンの窒素原子含有量は0.01〜0.3重量%であることが好ましい。また、両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンが、エマルジョンの形態で毛髪化粧料組成物に配合されることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物によれば、ヘアケア製品に用いることで、毛髪に対して、最近の消費者ニーズに合った軽い滑り感と重くない感じのまとまり感を付与することができる。
以下、本発明の毛髪化粧料組成物の実施形態について説明する。本発明の実施形態の毛髪化粧料組成物は、一般式:MDD’Mで表わされるポリオルガノシロキサンを含有している。
式中、Mは一般式:R SiO0.5で表されるシロキシ単位、Dは一般式:R SiOで表されるシロキシ単位、D’は一般式:RSiOで表されるシロキシ単位をそれぞれ表している。
ここで、ここで、Rは炭素数12〜50のアルキル基であり、直鎖状でも分岐状でも良い。毛髪化粧料組成物として、毛髪の柔らかさ、軽い滑り感を同時に付与できることから、これらの中でもRとしては炭素数14〜50のアルキル基が好ましく、炭素数16〜50がより好ましい。
は置換または非置換の炭素数1〜6の炭化水素基であり、非置換の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基などの直鎖または分岐状アルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基のようなアルコキシ基、フェニル基、トリル基、ナフチル基などのアリール基、ベンジル基、β−フェニルエチル基、メチルベンジル基などのアラルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基などが挙げられる。また、置換炭化水素基としては、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基などのフルオロアルキル基などが挙げられる。これらの中でも、アルキル基、アリール基が好ましく、特にメチル基、フェニル基が好ましい。
は3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基である。
本発明に使用する両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを表わす一般式:MDD’Mにおいて、xの値は1〜2000の範囲であり、好ましくは10〜1,500の範囲である。xの値が1未満およびxの値が2000を超える場合は、得られる化粧料組成物が滑らかさ(滑り性)の点で劣り、いずれの場合も十分な効果が得られない。yの値は1〜50の範囲であり、特に好ましくは2〜40の範囲である。yの値が1未満では、毛髪への吸着性に劣り、また50を超える場合は、乾いた毛髪に対して、その滑り感は比較的重くなってしまう。
本発明の両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンは、25℃における粘度が1,000〜5,000,000mPasであることが必要である。好ましくは、2,000〜4,000,000mPasである。粘度が1,000mPas未満であると、毛髪は比較的重い感じの滑りになり、5,000,000mPasを越える場合は、
両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンが毛髪の表面に均一に広がりにくくなり、結果としてこの場合も重い感じの滑りとなり、本発明の効果である軽い滑り感が得られにくい。
また両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンの窒素原子含有量は、軽い滑り感を付与できることから、0.01〜0.3重量%であることが好ましく、特に好ましくは、0.05〜0.25重量%である。窒素原子含有量が0.01%未満では、毛髪への吸着性に劣り、また0.3%を超える場合は、乾いた毛髪に対して、その滑り感は比較的重くなってしまう。
本発明の毛髪化粧料組成物では、他のシリコーン化合物を併用することにより、より細かな触感の要求に対応することができる。なお、他のシリコーンと併用する場合、シリコーン同士を予めブレンドしておき、そのブレンド物を乳化して使用することが望ましい。
併用するシリコーンとしては、ポリジメチルシロキサン(ジメチコン)、環状ポリジメチルシロキサン(シクロメチコン)などが挙げられる。ポリジメチルシロキサンとしては、25℃における粘度が0.05〜20,000Pa・sの幅広い範囲のものを使用することができ、配合により、特に乾いた髪に対する滑らかさを調整することができる。一方、環状ポリジメチルシロキサンは、特に濡れた髪に対する滑らかさを調整することができる。
毛髪化粧料が、シャンプーやリンスのような水系の場合、本発明で使用される両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサン、あるいは両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンと前記した他のシリコーンとのブレンド物は、予め乳化しエマルジョンとしてから配合することが望ましい。
このように構成することにより、毛髪化粧料中に分散されるシリコーン粒子の粒子径を容易に制御することができ、付与される触感の調整が容易となる。すなわち、大粒子径のシリコーン粒子を含むエマルジョンは、毛髪にシリコーン分が残りやすいため、塗り付けた後洗い流すタイプの化粧料であるリンス、コンディショナーなどには好適するが、シリコーンの粒子径が大きすぎると、毛髪化粧料中での安定性が低下するなどの問題がある。そのため、シリコーン粒子の最適な粒子径は各々の毛髪化粧料によって異なり、粒子径の制御が必要である。
本発明において、この両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを含むエマルジョンの製造には、公知の方法を用いることができる。例えば、コロイドミル、ラインミル、ホモミキサー、ホモジナイザーなどの乳化機械、あるいはアンカーミキサーとホモミキサー、またはアンカーミキサーとディスパーミキサーとが一体になった乳化機を用いて乳化する方法などが挙げられるが、これらの方法に限定されない。
また、エマルジョンの製造には、界面活性剤および水が使用される。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれを用いても良く、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
アニオン性界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルフォン酸、オクチルベンゼンスルフォン酸、ポリオキシエチレンラウリルサルフェート、ラウリルサルフェート、テトラデセンスルフォン酸、ヒドロキシテトラデセンスルフォン酸、およびそれらのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ジオクチルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ジステアリルジメチルアンモニウムヒドロキシド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
両性界面活性剤としては、ラウリルアミンオキシド、ラウリルベタイン、ココアミドプロピルベタインなどが挙げられる。
界面活性剤の種類は、毛髪化粧料における他の成分との相性によって選択される。例えば、目的とする毛髪化粧料組成物がシャンプーのようなアニオン性組成物の場合、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤の使用が好ましく、またリンス、コンディショナーなどのカチオン性組成物の場合、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤の使用が好ましい。エマルジョンの粒子径制御が比較的容易であることと、アニオン性およびカチオン性組成物のいずれにも安定に配合できることから、特にノニオン性界面活性剤の使用が好ましい。
ここで、ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(18)ノニルフェニルエーテル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(EO14)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(EO80)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、モノレイン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、モノパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィトステロール、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルアミン、ポリオキシエチレン(8)ステアリルプロピレンジアミン、ポリオキシエチレン(5)セチルエーテルリン酸ナトリウムなどが挙げられる。得られるエマルジョンの安定性が良好なことから、これらのノニオン性界面活性剤の中でも、HLBの値が6〜20のものを併用することが好ましい。
これらの界面活性剤の配合量は、エマルジョン全体の1〜40重量%の範囲が好ましく、より好ましくは2〜20重量%である。1重量%未満では、各成分を良好に分散させることが困難になり、また40重量%を超えるとエマルジョンの安定性が低下する。また、エマルジョンの分散媒としての水の配合量は、エマルジョン全体の20〜90重量%の範囲が好ましく、より好ましくは30〜80重量%である。
乳化に際しては、アミノ基部分を酸で中和することで、エマルジョンの安定性を改善することができる。このとき使用される酸としては、酢酸、乳酸などの有機酸、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸が挙げられる。
本発明に係る毛髪化粧料組成物として、具体的には、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアスタイリング剤、ヘアムース、ヘアクリーム、ジェルなどが挙げられる。各々の化粧料は、その目的が同一ではないが、毛髪に滑らかな触感を付与する点では一致している。
本発明の両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを含むエマルジョンをリンス効果剤やコンディショナーとして用いる場合には、第4級アンモニウム塩の1種または2種以上を、毛髪化粧料全体に対して0.1〜5重量%の割合で配合することが望ましい。第4級アンモニウム塩が0.1重量%未満であると、リンス効果が不十分であり、5重量%を超えると、毛髪化粧料の粘性が高くなり使用しにくい。
第4級アンモニウム塩としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキセチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェートなどを挙げることができる。これらの中でも、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、および塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムが特に好ましい。
また、本発明の両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを含むエマルジョンをシャンプーなどの洗浄剤に用いる場合には、脂肪酸石鹸、α‐アシルスルフォン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N‐アシルアミノ酸塩などのアニオン性界面活性剤、モノステアリン酸グリセリン、モノレイン酸グリセリンなどのグリセリン脂肪酸エステル、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸グリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキルアルカノールアミドのようなノニオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2‐アルキル‐N‐カルボキシメチル‐N‐ヒドロキセチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどのベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体のような両性界面活性剤の1種または2種以上を、毛髪化粧料中に5〜40重量%の割合で配合することが望ましい。5重量%未満である場合には、洗浄性と洗浄時の泡立ち性が劣り、40重量%を超えると、得られる毛髪化粧料の粘性が高くなり使用し難い。
本発明の毛髪化粧料組成物には、上記成分の他に、目的に応じて、流動パラフィン、スクワラン、ラノリン誘導体、高級アルコール、各種エステル油などの油分、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールポリエチレングリコールなどの水溶性油分、ヒアルロン酸、コンドロイチン酸、ピロリドンカルボン酸などの保湿剤、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤、カチオン変性セルロースエーテル誘導体、ポリビニルピロリドン誘導体4級アンモニウム塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ポリアミド誘導体4級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンポリアルキレン、ポリアミンなどのカチオン性高分子、紫外線吸収剤、香料などを配合しても良い。
次に本発明の実施例および比較例を記載する。なお、これらの例において、「部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重量%」を表す。
実施例1
一般式:M25で表わされるアルキル変性ポリオルガノシロキサン42部、オクタメチルシクロテトラシロキサン696部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン12部を、攪拌を行いながら90℃まで昇温した。次いで、27%の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液を有効成分で90ppm添加し90℃で3時間平衡化反応を行った。このようにして、窒素原子含有量0.22%、粘度2,240,000mPasの両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンAを得た。
なお、Mは化学式:化学式:R(CH3)SiO0.5で表されるシロキシ単位であり、Rは炭素数30〜45の分布を有するアルキル基である。
次いで、得られた両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンA100部に、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル10部およびポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル24部、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル14部を加え70℃で撹拌し、次いで、ここにイオン交換水40部を徐々に加えながら70℃で撹拌した。さらに酢酸0.6部を加え撹拌した後、イオン交換水211部を徐々に加えながら撹拌して、シリコーンエマルション(E−1)を得た。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−1)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
実施例2
一般式:M20で表わされるアルキル変性ポリオルガノシロキサン35部、オクタメチルシクロテトラシロキサン704部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン11部を使用した以外は、実施例1と同様にして、窒素原子含有量0.20%、粘度10,000mPasの両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンBを得た。なお、Mは化学式:R(CH3)SiO0.5で表されるシロキシ単位であり、Rは炭素数20〜28の分布を有するアルキル基である。
次いで、得られた両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンBを用い、実施例1と同様にして、シリコーンエマルジョン(E−2)を得た。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−2)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
実施例3
一般式:M20で表わされるアルキル変性ポリオルガノシロキサン32部、オクタメチルシクロテトラシロキサン706部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン12部を使用した以外は、実施例1と同様にして、窒素原子含有量0.22%、粘度19,000mPasの両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンCを得た。なお、Mは化学式:R(CH3)SiO0.5で表されるシロキシ単位であり、Rは炭素数18のアルキル基である。
次いで、得られた両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンCを用い、実施例1と同様にして、シリコーンエマルジョン(E−3)を得た。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−3)用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
実施例4
前記した一般式:M20で表わされるアルキル変性ポリオルガノシロキサン14部、オクタメチルシクロテトラシロキサン733部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン3部を使用した以外は、実施例1と同様にして、窒素原子含有量0.05%、粘度100,000mPasの両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンDを得た。
次いで、得られた両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンDを用い、実施例1と同様にして、シリコーンエマルジョン(E−4)を得た。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−4)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
比較例1
前記した一般式:M25で表わされるアルキル変性ポリオルガノシロキサン(ワックス状、融点70℃)100部に、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル10部およびポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル24部、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル14部を加え80℃で撹拌し、次いで、ここにイオン交換水40部を徐々に加えながら80℃で撹拌した。さらにイオン交換水211部を徐々に加えながらアジホモミキサーで撹拌して、シリコーンエマルション(E−5)を得た。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−5)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
比較例2
一般式:MD 50Mで表わされるアルキル変性ポリオルガノシロキサン50部、一般式:MD320D’Mで表わされるアミノ変性ポリオルガノシロキサン50部を、攪拌を行いながら140℃まで昇温した。次いで、水酸化カリウム20ppm添加し140℃で5時間平衡化反応を行った。このようにして、窒素原子含有量0.44%、粘度1,500mPa・sのアルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンEを得た。なお、Mは化学式:(CHSiO0.5で表されるシロキシ単位であり、Dは化学式:R(CH)SiOで表されるシロキシ単位、D’は、(CH)[HN(CHNH(CH]SiOで表されるシロキシ単位をそれぞれ表わす。Rは炭素数14のアルキル基である。
次いで、得られたアルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンEを用い、実施例1と同様にして、シリコーンエマルジョン(E−6)を得た。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−6)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
比較例3
一般式:MD1500D’Mで表わされるアミノ変性ポリオルガノシロキサン(窒素原子含有量0.10%、粘度100,000mPa・s)を用い、実施例1と同様にして、シリコーンエマルジョン(E−7)を得た。なお、Mは化学式:(CHSiO0.5で表されるシロキシ単位である。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−7)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
比較例4
前記した一般式:M20で表わされるアルキル変性ポリオルガノシロキサン75部、オクタメチルシクロテトラシロキサン622部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン53部を使用した以外は、実施例1と同様にして、窒素原子含有量0.96%、粘度2,100mPasの両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンFを得た。
次いで、得られたアルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンFを用い、実施例1と同様にして、シリコーンエマルジョン(E−8)を得た。
こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−8)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
次に、上記実施例1〜4および比較例1〜4でそれぞれ調製したシャンプー組成物について、以下に示す方法および基準にしたがっての特性評価を行った。
[評価方法]
12人のパネリストがそれぞれ、長さ25cmの毛髪10gを40℃の水に浸しシャンプー組成物2gで1分間洗浄した後、30秒間40℃の水ですすぎ、ドライヤーで乾燥させて、毛髪サンプルを作成した。この毛髪サンプルの作成段階で、各パネリストに、「洗浄時の指通り」、「すすぎ時の指通り」、「乾燥後の滑り性」および「乾燥後のやわらかさ」を、下記の基準で5段階の点数付けを行ってもらい、その平均値を算出した。
[評価基準]
5…極めて優れる
4…優れる
3…良い
2…やや劣る
1…劣る
これらの評価結果を表1に示す。
実施例5〜8,比較例5〜8(ヘアコンディショナー組成物)
上記実施例1〜4および比較例1〜4で使用したシリコーンエマルジョン(E−1)〜(E−8)を用い、表2に示す組成でそれぞれコンディショナー組成物を調製した。
次に、これらのコンディショナー組成物の特性評価を、以下に示す方法および基準にしたがって行った。
[評価方法]
12人のパネリストがそれぞれ、長さ25cmの毛髪10gを40℃の水に浸し、コンディショナー組成物2gを濡れた毛髪に塗り広げ、1分後40℃の水で30秒間すすぎ、ドライヤーで乾燥させて、毛髪サンプルを作成した。この毛髪サンプルの作成段階で、各パネリストに、「洗浄時の指通り」、「すすぎ時の指通り」、「乾燥後の滑り性」および「乾燥後のやわらかさ」を、下記の基準で5段階の点数付けを行ってもらい、その平均値を算出した。
[評価基準]
5…極めて優れる
4…優れる
3…良い
2…やや劣る
1…劣る
これらの評価結果を表2に示す。
Figure 2008143859
Figure 2008143859

Claims (3)

  1. 一般式:MDD’
    (式中、Mは一般式:R SiO0.5で表されるシロキシ単位、Dは一般式:R SiOで表されるシロキシ単位、D’は一般式:RSiOで表されるシロキシ単位をそれぞれ表す。ここで、Rは炭素数12〜50のアルキル基、Rは置換または非置換の炭素数1〜6の炭化水素基、Rは3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基であり、xは1〜2,000、yは1〜50の値を有する。)で表され、25℃における粘度が1,000〜5,000,000mPasである両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンを含有することを特徴とする毛髪化粧料組成物。
  2. 両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンの窒素原子含有量が0.01〜0.3重量%であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 両末端長鎖アルキル・アミノ変性ポリオルガノシロキサンが、エマルジョンの形態で配合されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の毛髪化粧料組成物。
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