JP2010138504A - 人工毛髪繊維用化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人工毛髪繊維に対して滑らかでしなやかな(柔らかな)感触を付与することができる化粧料組成物を提供する。
【解決手段】 (A)粘度(25℃)が20〜500Pa・sのアミノ基を含有するポリオルガノシロキサンと、(B)カチオン系界面活性剤をそれぞれ含有し、人工毛髪繊維の処理に使用される化粧料組成物である。また、(A1)粘度(25℃)が20〜500Pa・sで窒素原子含有量が0.05〜0.2重量%の3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を含有するポリオルガノシロキサンと、(A2)粘度(25℃)が0.5〜500Pa・sで窒素原子含有量が0.5〜1.5重量%のアミノ基含有ポリオルガノシロキサンと、(B)カチオン系界面活性剤をそれぞれ含有し、人工毛髪繊維の処理に使用される化粧料組成物を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、人工毛髪繊維用化粧料組成物に係り、さらに詳しくは、人工毛髪繊維に対して滑らかでしなやかな(柔らかな)感触を付与することができる、コンディショニング効果に優れた化粧料組成物に関する。
一般に、人工毛髪繊維を頭飾製品に加工する場合には、要求品質として、繊維の分繊性や櫛通り性および帯電防止性といった加工特性に加え、自然な触感、外観、保湿性などといった美容特性を満足するものが望まれている。これらの要求品質を満足させるために、様々な人工毛髪繊維用の処理剤(化粧料)が使用されている。
しかしながら、従来の人工毛髪繊維用処理剤は、いずれも単独の特性の改良には効果があるものの、人工毛髪繊維が使用される頭飾製品に要求される数多くの特性をバランス良く満足させるものではなかった。例えば、頭飾製品の櫛通り性を向上させる処理剤を用いると、保湿性が失われたり、反対に保湿性を向上させる処理剤を用いると、触感がべたついて櫛通りが重くなったりすることがあった。
また、取り扱いの面から、処理剤としては水溶性あるいは水分散型のものが多く用いられているが、頭飾製品は人間の頭髪装飾に用いられるものは勿論のこと、人形などその他の用途に用いられた場合でも、使用時には汚れなどが生じるため、シャンプーなどによる洗浄が不可欠である。従来の処理剤では、必要量を人工毛髪繊維に付着させても、シャンプーなどで洗浄を行うことで処理剤が容易に脱落し、要求品質を満足できなくなるという問題があった。
このような点に対処するために、エチレンオキシドとプロピレンオキシドを主成分とする化合物と、アミノ変性シリコーンを主成分とする油剤を含有する人工毛髪繊維用の処理剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この処理剤によっても、前記した要求品質をバランスよく満足させることが難しかった。
特開2000−119972公報
本発明はこれらの問題を解決するためになされたもので、人工毛髪繊維に対するコンディショニング効果に優れ、具体的には滑らかでしなやかな(柔らかな)感触を付与することができる人工毛髪繊維用化粧料組成物を提供することを目的とする。
上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、所定の粘度を有するアミノ基含有ポリオルガノシロキサンにカチオン系の界面活性剤を添加することにより、上記課題を解決できることを見出した。
本発明の第1の態様の人工毛髪繊維用化粧料組成物は、(A)25℃における粘度が20〜500Pa・sであるアミノ基を含有するポリオルガノシロキサンと、(B)カチオン系の界面活性剤をそれぞれ含有し、人工毛髪繊維の処理に使用されることを特徴としている。
本発明の第2の態様の人工毛髪繊維用化粧料組成物は、(A1)25℃における粘度が20〜500Pa・sであり窒素原子含有量(割合)が0.05〜0.2重量%である、3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を含有するポリオルガノシロキサンと、(A2)25℃における粘度が0.5〜500Pa・sであり窒素原子含有量(割合)が0.5〜1.5重量%であるアミノ基を含有するポリオルガノシロキサンと、(B)カチオン系の界面活性剤をそれぞれ含有し、人工毛髪繊維の処理に使用されることを特徴としている。
本発明の化粧料組成物によれば、人工毛髪繊維に対して滑らかでしなやかな(柔らかな)感触を付与することができ、優れたコンディショニング効果を発揮する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の実施形態である化粧料組成物は、人工毛髪繊維の処理に使用される人工毛髪繊維用化粧料組成物である。ここで、人工毛髪繊維とは、ウィッグ、ツーペ、ヘアアクセサリー、人形用頭髪のような頭飾製品に使用される繊維であり、例えば、人毛やヤクの毛などの動物系の天然繊維、コラーゲンなどタンパク質を可溶化してなる再生繊維、あるいはポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリクラール、ポリアクリロニトリルおよびモダクリルなどからなる合成繊維などが挙げられる。本発明の化粧料組成物は、特に、ポリ塩化ビニルからなる人工毛髪繊維の処理に好適する。
本発明の実施形態に用いられる(A)成分のポリオルガノシロキサンは、式:R SiO(4−a−b)/2で表される構成単位を含み、25℃における粘度が20〜500Pa・sのものである。式中、Rは炭素数1〜6の1価の炭化水素基または置換炭化水素基、Qは3−アミノプロピル基またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基をそれぞれ示す。また、a、bはそれぞれ0<a≦2、1≦b≦3およびa+b≦3を満たす数である。1分子中にRおよびQが2個以上ある場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。このポリオルガノシロキサンにおける窒素原子の含有量(割合)は、ポリオルガノシロキサン全体の0.05〜0.2重量%であることが好ましい。
(A)成分の25℃における粘度が20Pa・s未満であると、人工毛髪繊維に対して滑らかさを与える効果が乏しい。また、粘度が500Pa・sを超えた場合には、(A)成分が人工毛髪繊維の表面に広がり難くなるため、滑らかさを付与する効果が低下する。(A)成分の粘度(25℃)のより好ましい範囲は、30〜200Pa・sである。
また、(A)成分の窒素原子含有量が0.05〜0.2重量%の範囲を外れた場合、人工毛髪繊維に対して滑らかさを付与する効果が十分でなくなるおそれがある。(A)成分の窒素原子含有量のより好ましい範囲は、0.07〜0.15重量%である。
本発明の実施形態においては、人工毛髪繊維により細かな触感を与えるために、(A)成分の他に、ポリオルガノシロキサンを併用することができる。併用可能なポリオルガノシロキサンとしては、ポリジメチルシロキサン(ジメチコン)、環状ポリジメチルシロキサン(シクロメチコン)、前記(A)成分以外のアミノ基含有ポリオルガノシロキサンなどが挙げられる。ポリジメチルシロキサンとしては、低粘度のものから高粘度のものまで(通常、0.005〜20000Pa・s)幅広く使用することができる。
実施形態においては、濡れた人工毛髪繊維の指通り性を改善することができ、かつ乾いた状態の人工毛髪繊維にしなやかさ(柔らかさ)を付与する効果が大きいという理由で、(A1)成分である粘度(25℃)20〜500Pa・s、窒素原子含有量0.05〜0.2重量%の3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有のポリオルガノシロキサンとともに、(A2)粘度(25℃)0.5〜500Pa・sで窒素原子含有量0.5〜1.5重量%のアミノ基含有ポリオルガノシロキサンを併用することができる。(A1)成分としては、前記した(A)成分と同じものを使用することができる。
(A2)成分としては、例えば、以下の式:
Figure 2010138504
で表されるアミノ基含有ポリオルガノシロキサンが挙げられる。ここで、R,R,R,R,RおよびRは、炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは、式:−R−NH−CH−CH−NHで表される基である。但し、Rは炭素数3〜6のアルキレン基である。また、mは100〜2700の整数であり、nは1〜200の整数である。
このような(A2)成分のアミノ基含有ポリオルガノシロキサンの粘度(25℃)が0.5未満であると、濡れた人工毛髪繊維に対して十分な滑らかさを付与することができず、また500Pa・sを超えると、乾いた人工毛髪繊維の柔らかさを損なうおそれがある。(A2)成分の粘度(25℃)のより好ましい範囲は0.5〜300Pa・sである。
また、(A2)成分のアミノ基含有ポリオルガノシロキサンの窒素原子含有量が0.5重量%未満であると、濡れた人工毛髪繊維に対して十分な滑らかさを付与することができず、また1.5重量%を超えると、乾いた人工毛髪繊維の柔らかさを損なうおそれがある。(A2)成分の窒素原子含有量のより好ましい範囲は0.6〜1.3重量%である。
(A2)成分であるアミノ基含有ポリオルガノシロキサンを併用する場合、(A1)成分である3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を含有するポリオルガノシロキサンと、この(A2)成分との配合割合は、重量比で50:50〜99:1の範囲とすることが好ましい。(A2)成分との配合割合が前記範囲より多いと、人工毛髪繊維の乾いた状態での滑らかさと柔らかさを損ない、好ましくない。より好ましい配合割合は、70:30〜99:1の範囲である。
本発明の実施形態においては、前記(A)成分単独、あるいは(A1)成分と(A2)成分との混合物に対して、(B)成分としてカチオン系の界面活性剤が添加されて、エマルジョン状態が形成される。実施形態において使用される(B)カチオン系の界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ジオクチルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ジステアリルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド(塩化ラウリルトリメチルアンモニウム)、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ジココイルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライドなどが挙げられる。
(B)成分であるカチオン系界面活性剤の配合量は、エマルジョン中のシリコーン成分全体((A)成分単独または(A1)成分と(A2)成分との混合物およびその他のポリオルガノシロキサン)に対して、0.5〜10.0重量%の範囲が好ましく、より好ましい範囲は1.0〜5.0重量%である。また、シリコーン成分全体の濃度としては、20〜90重量%の範囲が好ましく、より好ましい範囲は40〜80重量%である。カチオン系界面活性剤の配合量がシリコーン成分の全量に対して0.5重量%未満では、(A)成分あるいは(A1)成分と(A2)成分との混合物を良好に分散させることが難しく、また10.0重量%を超えるとエマルジョンの安定性が低下して好ましくない。
本発明の実施形態においては、前記(A)成分単独または(A1)成分と(A2)成分との混合物に、(B)成分であるカチオン系界面活性剤を配合することにより、0.5〜10.0μmの平均粒子径を有するエマルジョンが得られる。なお、エマルジョン中のシリコーン成分((A)成分単独または(A1)成分と(A2)成分との混合物)の平均粒子径が大きいと、人工毛髪繊維にシリコーン成分が残りやすくなる。また、平均粒子径が大きすぎると組成物中での安定性が低下するおそれがある。また、平均粒子径が小さすぎると、エマルジョンの安定性が高くなりすぎて、人工毛髪繊維にシリコーン成分が付着・残留しにくくなる結果、所望の効果が得られないという問題がある。1〜3μmの範囲の平均粒子径がより好ましい。
本発明の実施形態においては、エマルジョンの安定性を改善するために、以下に示すpH調整剤をエマルジョンに添加することができる。pH調整剤としては、酢酸、乳酸などの有機酸;塩酸、硫酸、りん酸などの無機酸、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、トリエタノールアミンが挙げられる。これらのpH調整剤はエマルジョン全体の5重量%以下の範囲で添加することが好ましい。これらのpH調整剤のうちで、特に乳酸などの酸を添加した場合は、酸が(A)成分あるいは(A1)成分と(A2)成分との混合物のアミノ基部分を中和するので、エマルジョンの安定性を改善する効果が大きい。
本発明の化粧料組成物には、さらに乳化補助剤として、ポリエチレングリコールおよび/またはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコールを配合することができる。
これらの乳化補助剤の配合により、エマルジョンの粒子径を1〜3μmの細径にコントロールすることができる。乳化補助剤としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、メチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの使用も可能である。
実施形態においては、前記(A)成分あるいは(A1)成分と(A2)成分との混合物は、(B)カチオン系界面活性剤により乳化され、エマルジョン状態を呈する化粧料組成物が得られる。エマルジョンの製造には、公知の方法を用いることができ、例えば、コロイドミル、ラインミル、ホモミキサー、ホモジナイザーなどの乳化機や、アンカーミキサーと、ホモミキサーまたはディスパーミキサーが一体となった乳化機などを用いて行うことができる。
このような方法を用いることにより、組成物中に分散されるシリコーン成分((A)成分あるいは(A1)成分と(A2)成分との混合物)の粒子径の制御が容易となり、付与する触感が調整し易くなる。分散させるシリコーン成分の粒子径は、目的とする化粧料組成物の種類によって適宜調整することが好ましい。
次に、本発明の実施例および比較例について説明する。なお、これらの例において、「部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重量%」を表す。また、粘度は25℃における測定値である。
実施例1
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン(窒素原子含有量0.1%、粘度80Pa・s)100部に、カチオン系界面活性剤である塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド)の28%水溶液20部を加え40℃で30分間撹拌した。加温を止めた後、イオン交換水60部を徐々に加えながら撹拌した後、さらに乳酸0.005部を加えて撹拌した。こうして、乳白色のエマルジョンを得た。
実施例2
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン(窒素含有量0.1%、粘度80Pa・s)100部に、カチオン系の界面活性剤であるステアリルトリメチルアンモニウムクロライドの28%水溶液20部を加え、40℃で30分間撹拌した。次いで、ポリエチレングリコール(n=14)12部を徐々に加えながら撹拌した後加温を止め、イオン交換水60部と乳酸0.005部を加えてさらに撹拌した。こうして、乳白色のエマルジョンを得た。
実施例3〜5
実施例2のポリエチレングリコール(n=14)の代わりに、ポリエチレングリコール(n=35)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(5E.O.)(30P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(48E.O.)(35P.O.)をそれぞれ表1に示す組成で添加した。それ以外は実施例2と同様にして、乳白色のエマルジョンを得た。
実施例6
実施例2の乳酸0.005部の代わりに、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール4部を添加した。それ以外は実施例2と同様の手順で、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン(窒素原子含有量0.1%、粘度80Pa・s)、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、およびイオン交換水を加えて撹拌し、乳白色のエマルジョンを得た。
実施例7
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン(窒素原子含有量0.1%、粘度80Pa・s)90部に、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン(窒素含有量1%、粘度1Pa・s)10部を混合した後、実施例1と同様の手順でステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、乳酸、イオン交換水をそれぞれ加えて撹拌し、乳白色のエマルジョンを得た。
比較例1
粘度80Pa・sのポリジメチルシロキサン100部に、ノニオン系の界面活性剤であるポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル10部とポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル10部を加え、40℃で30分間撹拌した。加温を止めた後、乳酸0.005部を加えて撹拌し、さらにイオン交換水60部を徐々に加えながら撹拌してエマルジョンを得た。
比較例2
粘度80Pa・sのポリジメチルシロキサン100部に、カチオン系の界面活性剤であるステアリルトリメチルアンモニウムクロライドの28%水溶液20部を加え、40℃で30分間撹拌した。次いで、ポリエチレングリコール(n=14)12部を徐々に加えながら撹拌した後、加温を止め、イオン交換水60部と乳酸0.005部をさらに加えて撹拌した。こうして、乳白色のエマルジョンを得た。
比較例3
粘度80Pa・sの末端水酸基含有ポリジメチルシロキサン100部に、ノニオン系の界面活性剤であるポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル10部とポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル10部を加え、40℃で30分間撹拌した。次いで、加温を止めた後、乳酸0.005部を加え、さらにイオン交換水60部を徐々に加えながら撹拌してエマルジョンを得た。
比較例4
粘度80Pa・sの末端水酸基含有ポリジメチルシロキサン100部に、カチオン系の界面活性剤であるステアリルトリメチルアンモニウムクロライドの28%水溶液20部を加え、40℃で30分間撹拌した。次いで、ポリエチレングリコール(n=14)12部を徐々に加えながら撹拌した後、加温を止め、イオン交換水60部と乳酸0.005部をさらに加えて撹拌した。こうして、乳白色のエマルジョンを得た。
比較例5
3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン100部に、ノニオン系の界面活性剤であるポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル10部とポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル10部を加え、40℃で30分間撹拌した。次いで、加温を止めた後乳酸0.005部を加え、さらにイオン交換水60部を徐々に加えながら撹拌してエマルジョンを得た。
比較例6
3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン100部に、ノニオン系の界面活性剤であるポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル10部とポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル10部を加え、40℃で30分間撹拌した。加温を止めた後、乳酸0.005部を加え、さらにイオン交換水60部を徐々に加えた後、カチオン系の界面活性剤であるステアリルトリメチルアンモニウムクロライドの28%水溶液20部を加え、40℃で30分間撹拌してエマルジョンを得た。
次いで、実施例1〜7および比較例1〜6で得られたエマルジョンのpHおよび平均粒子径を以下に示すようにして測定した。また、特性評価を、以下に示す方法および基準にしたがって行った。
[pHの測定方法]
東亜電波工業株式会社製のガラス電極式水素イオン濃度計により、pHを測定した。
[平均粒子径の測定方法]
ベックマンコールター株式会社製の粒度分布測定装置LS−230により、平均粒子径を測定した。
[特性評価方法]
12人のパネリストがそれぞれ長さ30cmの人口毛髪用繊維(ポリ塩化ビニル繊維)20gを、実施例1〜6および比較例1〜6で得られた各エマルジョンをうすめたもの(シリコーン含有割合が1%になるように希釈)に30秒間浸した後、200gの市水で30秒間すすぎ、50℃のオーブンで乾燥させた。その後、人口毛髪用繊維の「乾燥後の滑り」および「乾燥後の柔らかさ」を、各パネリストに下記の基準で5段階の点数付けを行ってもらい、その平均値を算出した。
[評価基準]
5:非常に良好
4:良好
3:普通
2:やや不良
1:不良
これらの測定および評価結果を表1に示す。
Figure 2010138504
以上の実施例から明らかなように、本発明の化粧料組成物は、人口毛髪用繊維に対して滑らかでしっとりした感触を付与することができ、コンディショニング効果に優れている。

Claims (9)

  1. (A)25℃における粘度が20〜500Pa・sであるアミノ基を含有するポリオルガノシロキサンと、
    (B)カチオン系の界面活性剤
    をそれぞれ含有し、人工毛髪繊維の処理に使用されることを特徴とする人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  2. 前記(A)成分であるポリオルガノシロキサンは、3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を含有することを特徴とする請求項1記載の人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  3. 前記(A)成分であるポリオルガノシロキサンの窒素原子含有量(割合)は、0.05〜0.2重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  4. 前記(A)成分は、エマルジョンの形態で配合されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  5. 前記エマルジョン中の前記(A)成分の平均粒径は、0.5〜10.0μmであることを特徴とする請求項4記載の人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  6. (A1)25℃における粘度が20〜500Pa・sであり窒素原子含有量(割合)が0.05〜0.2重量%である、3−アミノプロピル基および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を含有するポリオルガノシロキサンと、(A2)25℃における粘度が0.5〜500Pa・sであり窒素原子含有量(割合)が0.5〜1.5重量%であるアミノ基を含有するポリオルガノシロキサンと、
    (B)カチオン系の界面活性剤をそれぞれ含有し、
    人工毛髪繊維の処理に使用されることを特徴とする人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  7. 前記(A1)成分および前記(A2)成分は、いずれもエマルジョンの形態で配合されてなることを特徴とする請求項6記載の人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  8. 前記(A1)成分と前記(A2)成分の配合比が、50:50〜99:1(重量比)であることを特徴とする請求項6または7記載の人工毛髪繊維用化粧料組成物。
  9. ポリエチレングリコールおよび/またはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコールをさらに含有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の人工毛髪繊維用化粧料組成物。
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