JP2019214566A - 毛髪又は繊維の絡まり防止方法 - Google Patents

毛髪又は繊維の絡まり防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】絡まりが生じやすい毛髪又は繊維において、絡まりの発生を抑制し、絡まりが生じた場合にも手を通すなどの操作を行うことなく自発的に絡まりを解くことができる絡まり防止方法を提供する。【解決手段】毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法。(A)下記式(I)を満たす、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005質量%以上5質量%以下0.01≦Si/AO≦1.6 (I)〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕(B)水性媒体【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪又は繊維の絡まり防止方法に関する。
毛髪は生活環境(太陽光による紫外線や熱)、日常のヘアケア行動(洗髪やブラッシングによる摩擦)、化学処理(カラーリング、パーマ等)によりダメージを受けている。ダメージを受けた毛髪が擦れ合うと、表面に大きな摩擦力が発生し、絡まりが生じる。「毛髪の絡まり」は、ヘアケア行動におけるあらゆるストレスの原因となる。洗髪時にシャンプー等の毛髪洗浄剤を泡立てる操作中の指通りの悪さ、洗髪後の毛髪のすすぎ時の指通りの悪さ等で「毛髪の絡まり」は感知される。
洗髪後の毛髪の絡まりを解く方法として、コンディショナーやトリートメント等の毛髪化粧料を用いる場合は、これら毛髪化粧料を毛髪に塗布し絡まり部位に指を通しながら馴染ませることによって、毛髪表面に潤滑成分を行き渡らせながら毛髪の絡まりを解いている。従来の技術では、毛髪の指通りや櫛通りをよくする目的で、コンディショナーやトリートメント等の毛髪化粧料にカチオン性界面活性剤、高級アルコール、シリコーン等が配合されている。
特許文献1には、ポリエーテルアミノ変性シリコーンとカチオン界面活性剤を用いた毛髪化粧料が、濯ぎ時、水流中での毛髪のきしみ感を抑制し、柔軟性や平滑性を向上させることで、濯ぎ時の毛髪の絡みによる損傷を予防できることが開示されている。
特許文献2には、特定の動粘度範囲にあるアミノ変性シリコーンと、アミノポリエーテル変性シリコーンと、特定の動粘度範囲にあるジメチルポリシロキサンと、特定のアルキル型カチオンと、特定の高級アルコールを組み合わせた毛髪化粧料が毛髪の水分保持力を高めながらも、使用時の指どおりを改善し、しなやかでしっとりとした仕上がり感を与えることができ、かつ、低湿度下でのパサツキ防止とうるおい感を与えられることが開示されている。
特開2002−249418号公報 特開2013−43848号公報
特許文献1及び2には、毛髪の絡まりを抑制及び解消すること、特に、手を通すなどの操作を行うことなく自発的に毛髪の絡まりを解くことについては開示されていない。
本発明は、絡まりが生じやすい毛髪又は繊維において、絡まりの発生を抑制し、絡まりが生じた場合にも手を通すなどの操作を行うことなく自発的に絡まりを解くことができる、毛髪又は繊維の絡まり防止方法に関する。
本発明者は、毛髪又は繊維を、所定の要件を満たす、所定量のポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン、及び水性溶媒を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を行うことにより、前記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法に関する。
(A)下記式(I)を満たす、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005質量%以上5質量%以下
0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
(B)水性媒体
本発明の方法によれば、絡まりが生じやすい毛髪又は繊維において、絡まりの発生を抑制し、絡まりが生じた場合にも手を通すなどの操作を行うことなく自発的に絡まりを解くことができる。例えば本発明の方法を毛髪に適用すると、洗浄及びタオルドライ後の毛髪の絡まりを防止することができるので、毛髪を短時間で乾燥させることができ、乾燥後の仕上がりも良好になる。
[毛髪又は繊維の絡まり防止方法]
本発明の毛髪又は繊維の絡まり防止方法(以下、単に「本発明の方法」ともいう)は、毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を有することを特徴とする。
(A)下記式(I)を満たす、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005質量%以上5質量%以下
0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
(B)水性媒体
本発明の方法は上記工程を有することにより、絡まりが生じやすい毛髪又は繊維において、絡まりの発生を抑制し、絡まりが生じた場合にも手を通すなどの操作を行うことなく自発的に絡まりを解くことができる。なお、「成分(A)及び成分(B)を含有する」とは、「成分(A)及び成分(B)を配合してなる」ことをも意味する。
本発明の方法により上記効果を奏する理由については定かではないが、以下のように推察される。
毛髪や繊維の絡まりの発生を抑制し、絡まりが生じた場合にも自発的に解けるような状態にするには、毛髪又は繊維間に働く摩擦力を低下させることが重要であると考えられる。本発明者は、毛髪又は繊維間に働く摩擦力を低下させるために、所定の要件を満たす水溶性のシリコーンである成分(A)を所定量含有する処理剤を用いることが有効であることを見出した。
例えば本発明の方法を毛髪に適用し、毛髪の絡まりが解けた状態でタオルドライを行うことで、毛髪とタオルとの接触面積が増大して毛髪の水分がタオルに速く吸収される。またドライヤー乾燥時や自然乾燥時には毛髪と空気との接触面積が増大して毛髪中の水分が速く蒸散するため、毛髪の乾燥速度が向上すると考えられる。
発明の効果を有効に得る観点から、本発明の方法を適用する対象物は毛髪であることが好ましい。すなわち本発明の方法に用いる処理剤は、好ましくは毛髪処理剤である。
処理剤の剤型には特に制限はなく、毛髪又は繊維を処理剤に接触させる方法に応じて、例えば液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることが可能である。毛髪又は繊維を処理剤に浸漬することにより接触させる場合は、液体状であることが好ましい。
以下、本発明に用いる処理剤に含有又は配合される各成分について説明する。
<成分(A):ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン>
本発明に用いる処理剤は、成分(A)として、下記式(I)を満たす、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーンを含有又は配合してなる。
0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
処理剤が成分(A)を含有又は配合することで、前述した作用機構により、毛髪又は繊維の絡まりの発生を抑制し、絡まりが生じた場合にも手を通すなどの操作を行うことなく自発的に絡まりを解くことができる。
式(I)において、Si/AOは、毛髪又は繊維の絡まり防止効果、速乾性の観点から、0.01以上であり、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.5以上、より更に好ましくは0.7以上であり、同様の観点から、1.6以下、好ましくは1.4以下、より好ましくは1.2以下、更に好ましくは1.0以下、より更に好ましくは0.9以下である。
式(I)におけるSi/AOは、H−NMR測定により測定される、ケイ素に結合した水素原子及び炭化水素基のHの積分値と、オキシアルキレン基のHの積分値とから算出できる。具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
成分(A)は、毛髪又は繊維の絡まり防止効果、処理後の毛髪又は繊維の速乾性の観点から、窒素含有率が好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1.0質量%以上であり、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下、更に好ましくは1.8質量%以下、より更に好ましくは1.5質量%以下である。成分(A)の窒素含有率の具体的範囲は、好ましくは0.1〜2.5質量%、より好ましくは0.2〜2.0質量%、更に好ましくは0.5〜1.8質量%、より更に好ましくは1.0〜1.5質量%である。成分(A)の窒素含有率は、JIS K0113:2005に規定されている電位差滴定方法に準拠して測定される値である。
成分(A)は、より具体的には、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するアミノポリエーテル変性シリコーンであることが好ましい。より好ましくは、下記一般式(1)で表される繰り返し単位から構成されるアミノポリエーテル変性シリコーンである。

〔式(1)中、Rは水素原子又は炭素数1以上6以下の1価の炭化水素基を示す。RはR又はEのいずれかを示す。Eは−R−Z(Rは単結合、又は炭素数1以上20以下の2価の炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基を示す。)で表される1価の基を示す。Yは炭素数1以上6以下のアルキレン基を示す。aは2以上の数、bは1以上の数、cは4以上100以下の数、dは1以上の数を示す。nは2以上10以下の数を示す。括弧内の構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。c個のC2nOは同一でも異なっていてもよい。また、複数個のR、R、及びEは同一でも異なっていてもよい。〕
成分(A)が一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される場合、前記式(I)におけるSi/AOは(a+b+1)/cで表される。
一般式(1)において、Rは水素原子又は炭素数1以上6以下の1価の炭化水素基である。Rはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、又はフェニル基であることが好ましく、メチル基又はエチル基であることがより好ましく、メチル基であることが更に好ましい。
一般式(1)において、RはR又はEのいずれかを示す。Eは−R−Z(Rは単結合、又は炭素数1以上20以下の2価の炭化水素基を示す。)で表される1価の基を示す。
は炭素数1以上20以下の2価の炭化水素基であることが好ましく、炭素数1以上20以下のアルキレン基であることがより好ましく、炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であることが更に好ましく、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、又はヘキサメチレン基であることがより更に好ましく、トリメチレン基又はプロピレン基であることがより更に好ましい。
Zは1〜3級アミノ基含有基であり、−N(R、−NR(CHN(R、又は−NR(CHN(R)CO−Rで示されるアミノ基含有基であることが好ましい。ここで、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基を示し、好ましくは水素原子又はメチル基である。Rは炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。mは1以上6以下の数を示し、好ましくは2以上4以下の数である。
一般式(1)において、好ましいE基は、−(CH−NH、−(CH−N(CH、−(CH−NH−(CH−NH、又は−(CH−NH−(CH−N(CHであり、より好ましくは、−(CH−NH−(CH−NHである。
一般式(1)において、Yは炭素数1以上6以下のアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、n−ブチレン基(テトラメチレン基)又はi−ブチレン基が好ましく、n−ブチレン基又はi−ブチレン基がより好ましい。ここでいうi−ブチレン基には、−CH(CH)CHCH−、−CHCH(CH)CH−、及び−CHCHCH(CH)−が含まれる。
一般式(1)において、aは2以上の数、bは1以上の数、cは4以上100以下の数、dは1以上の数を示す。aは好ましくは2以上1000以下の数、より好ましくは2以上100以下の数である。bは好ましくは1以上50以下の数であり、cは好ましくは4以上50以下の数、より好ましくは10以上18以下の数であり、dは好ましくは1以上100以下の数である。
一般式(1)において、nは2以上10以下の数を示し、好ましくは2以上6以下、より好ましくは2以上4以下の数である。
成分(A)は、下記一般式(2)で表される繰り返し単位を有するアミノポリエーテル変性シリコーンであることがより好ましい。さらに好ましくは、下記一般式(2)で表される繰り返し単位から構成されるアミノポリエーテル変性シリコーンである。成分(A)が一般式(2)で表される繰り返し単位から構成される場合も、前記式(I)におけるSi/AOは(a+b+1)/cで表される。
〔式(2)中、a〜dは前記と同じである。〕
成分(A)は、オイル、エマルション等のいずれの形態のものでもよいが、オイルであることが好ましい。
成分(A)がオイルである場合、その25℃における動粘度は、毛髪等に効率よく残留させて本発明の効果を発揮させる観点から、好ましくは50mm2/s以上、より好ましくは100mm2/s以上、更に好ましくは300mm2/s以上、より更に好ましくは500mm2/s以上、より更に好ましくは700mm2/s以上であり、水溶性の観点からは、好ましくは50,000mm2/s以下、より好ましくは20,000mm2/s以下、更に好ましくは10,000mm2/s以下、より更に好ましくは5,000mm2/s以下、より更に好ましくは3,000mm2/s以下、より更に好ましくは1,500mm2/s以下、より更に好ましくは1,400mm2/s以下である。成分(A)の25℃における動粘度の具体的範囲は、好ましくは50〜50,000mm2/s、より好ましくは100〜20,000mm2/s、更に好ましくは300〜10,000mm2/s、より更に好ましくは500〜5,000mm2/s、より更に好ましくは500〜3,000mm2/s、より更に好ましくは500〜1,500mm2/s、より更に好ましくは700〜1,400mm2/sである。
成分(A)の動粘度は、25℃において、JIS Z8803:2011に規定されている“液体の粘度測定方法”、又はASTM D 445−46Tに準拠して測定される値であり、例えば、ウベローデ粘度計を用いて測定できる。
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
成分(A)として、市販のアミノポリエーテル変性シリコーンを用いることもできる。例えば、一般式(2)で表される繰り返し単位を有するアミノポリエーテル変性シリコーンとして、東レ・ダウコーニング(株)製の「SILSTYLE 201」((ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー、窒素含有率:1.2質量%、粘度:1000mm/s、Si/AO=0.80)等が挙げられる。
処理剤中の成分(A)の含有量又は配合量は、毛髪又は繊維の絡まり防止効果、処理後の毛髪又は繊維の速乾性の観点から、0.005質量%以上であり、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上、より更に好ましくは0.05質量%以上であり、同様の観点から、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、より更に好ましくは0.8質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.3質量%以下である。処理剤中の成分(A)の含有量又は配合量の具体的範囲は、0.005〜5質量%であり、好ましくは0.005〜3質量%、より好ましくは0.01〜3質量%、更に好ましくは0.01〜2質量%、より更に好ましくは0.01〜1質量%、より更に好ましくは0.01〜0.8質量%、より更に好ましくは0.01〜0.5質量%、より更に好ましくは0.01〜0.3質量%、より更に好ましくは0.02〜0.3質量%、より更に好ましくは0.03〜0.3質量%、より更に好ましくは0.05〜0.3質量%である。
<成分(B):水性媒体>
本発明に用いる処理剤は、成分(B)として水性媒体を含有又は配合してなる。水性媒体は、成分(A)を溶解しうるもので、毛髪又は繊維にダメージを与えないものであれば特に制限はない。成分(B)は水が主成分であることが好ましく、水以外の水性媒体を含有していてもよい。水以外の水性媒体としては、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の炭素数6以下の低分子ジオール及びトリオールが挙げられる。
水性媒体中の水の含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは90質量%以上であり、上限は100質量%である。
処理剤中の水性媒体の含有量又は配合量は、好ましくは85質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは95質量%以上であり、99.995質量%以下、好ましくは99.99質量%以下、より好ましくは99.95質量%以下である。
また、毛髪又は繊維に処理剤を接触させて本発明の効果を有効に発揮させる観点から、処理剤中の成分(A)及び成分(B)の合計含有量又は合計配合量は、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、更に好ましくは98質量%以上である。また、上限は100質量%である。
<その他の成分>
処理剤は、本発明の目的を損なわない範囲でその他の成分を適宜含有又は配合してもよい。当該成分としては、例えば、毛髪化粧料に通常配合される成分である、界面活性剤、pH調整剤、酸化防止剤、油剤、抗フケ剤、ビタミン剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、保湿剤、パール剤、セラミド類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。但しこれら成分の合計含有量又は合計配合量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。また、下限は0質量%である。
<pH>
処理剤のpHは、毛髪又は繊維へのダメージを防止する観点から、好ましくは3.0以上、より好ましくは3.2以上、更に好ましくは3.5以上であり、好ましくは7.0以下、より好ましくは6.5以下、更に好ましくは6.0以下、より更に好ましくは5.5以下である。
上記pHは25℃における測定値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
処理剤の製造方法は特に限定されない。例えば、成分(A)、(B)、及び必要に応じて用いられるその他の成分を実施例に記載の方法で配合し、公知の攪拌装置等を用いて混合することにより製造できる。
<処理方法>
本発明の方法は、毛髪又は繊維を前記処理剤に接触させる工程を有する。この工程を行うことにより、毛髪又は繊維の絡まり防止効果を発現し、処理後の毛髪又は繊維の速乾性、乾燥後の仕上がり向上効果も得ることができる。
本発明の方法においては、毛髪又は繊維の少なくとも一部を前記処理剤に接触させればよい。例えば毛髪を処理剤に接触させる場合は、頭髪の少なくとも一部を処理剤に接触させればよい。
毛髪又は繊維を処理剤に接触させる方法としては、例えば、毛髪又は繊維に処理剤を塗布又は噴霧する方法、毛髪又は繊維を処理剤に浸漬させる方法等が挙げられる。
本発明においては、絡まりが生じた場合にも手を通すなどの操作を行うことなく自発的に絡まりを解く観点、及び短時間で処理を行う観点から、毛髪又は繊維を処理剤に浸漬することにより接触させることが好ましい。
例えば毛髪の絡まりを解く場合には、毛髪を前記処理剤に浸漬させ、次いで処理剤から引き上げる操作を行うことで毛髪が処理され、処理後の毛髪は、手を通すなどの操作を行わなくても絡まりを解くことができる。
処理剤に接触させる際の毛髪又は繊維は乾燥状態でも湿潤状態でもよいが、短時間で処理を行う観点からは、湿潤状態であることが好ましい。
毛髪又は繊維を処理剤に接触させる工程における温度、時間には特に制限はないが、効率よく処理を行う観点から、温度範囲は好ましくは5〜50℃、より好ましくは15〜45℃である。また、接触時間は好ましくは5秒〜60分間、より好ましくは5秒〜20分間である。
本発明の方法は、毛髪又は繊維を前記処理剤に接触させる工程を有していればよく、該工程以外の任意の工程を行ってもよい。
例えば、毛髪又は繊維を洗浄した後に処理剤に接触させる工程を行ってもよい。毛髪又は繊維を洗浄する過程で絡まりが生じやすいため、毛髪又は繊維を洗浄した後に処理剤に接触させる工程を行うことで、絡まりを効果的に解くことができる。毛髪又は繊維の洗浄は、毛髪洗浄剤、繊維用洗浄剤を用いて公知の方法で行うことができる。
また、毛髪又は繊維をコンディショニング剤により処理した後に、前記処理剤に接触させる工程を行うこともできる。毛髪又は繊維を洗浄した後に、さらにコンディショニング剤により処理し、次いで処理剤に接触させる工程を行ってもよい。
コンディショニング剤による処理は、毛髪又は繊維に対しコンディショニング剤を塗布する等の公知の方法により行うことができる。コンディショニング剤により処理した後に、必要に応じてさらにすすぎを行ってもよい。
本発明の方法の具体例としては、下記が挙げられる。
(1)毛髪又は繊維を洗浄し、次いで処理剤に接触させる工程を行う方法
(2)毛髪又は繊維を洗浄した後、コンディショニング剤を塗布し、すすぎを行わずに処理剤に接触させる工程を行う方法
(3)毛髪又は繊維を洗浄した後、コンディショニング剤を塗布し、すすぎを行い、次いで処理剤に接触させる工程を行う方法
(4)毛髪又は繊維にコンディショニング剤を塗布し、すすぎを行わずに処理剤に接触させる工程を行う方法
(5)毛髪又は繊維にコンディショニング剤を塗布し、すすぎを行い、次いで処理剤に接触させる工程を行う方法
処理剤に接触させた後の毛髪又は繊維は、必要に応じすすぎを行ってもよい。
上述の実施形態に関し、本発明は毛髪又は繊維の絡まり防止方法を開示する。
<1>
毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法。
(A)下記式(I)を満たす、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005〜5質量%
0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
(B)水性媒体
<2>
毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法。
(A)下記式(I)を満たし、かつ下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005〜5質量%
0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕

〔式(1)中、Rは水素原子又は炭素数1以上6以下の1価の炭化水素基を示す。RはR又はEのいずれかを示す。Eは−R−Z(Rは単結合、又は炭素数1以上20以下の2価の炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基を示す。)で表される1価の基を示す。Yは炭素数1以上6以下のアルキレン基を示す。aは2以上の数、bは1以上の数、cは4以上100以下の数、dは1以上の数を示す。nは2以上10以下の数を示す。括弧内の構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。c個のC2nOは同一でも異なっていてもよい。また、複数個のR、R、及びEは同一でも異なっていてもよい。〕
(B)水性媒体
<3>
毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法。
(A)下記式(I)を満たし、かつ下記一般式(2)で表される繰り返し単位を有し、25℃における動粘度が500〜1,500mm2/sである、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005〜5質量%
0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
〔式(2)中、aは2以上100以下の数、bは1以上50以下の数、cは10以上18以下の数、dは1以上100以下の数を示す。括弧内の構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。〕
(B)水性媒体
<4>
毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有又は配合してなる処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法。
(A)下記式(I)を満たし、かつ下記一般式(2)で表される繰り返し単位を有し、25℃における動粘度が500〜1,500mm2/sである、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005〜5質量%
0.5≦Si/AO≦1.2 (I)
〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
〔式(2)中、aは2以上100以下の数、bは1以上50以下の数、cは10以上18以下の数、dは1以上100以下の数を示す。括弧内の構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。〕
(B)水性媒体
<5>
前記処理剤の25℃におけるpHが3.0〜7.0である<1>〜<4>のいずれか1に記載の方法。
<6>
前記処理剤中の前記成分(A)及び成分(B)の合計含有量又は合計配合量が90質量%以上である<1>〜<5>のいずれか1に記載の方法。
<7>
前記毛髪又は繊維を前記処理剤に浸漬することにより接触させる、<1>〜<6>のいずれか1に記載の方法。
<8>
前記毛髪又は繊維を洗浄した後に前記処理剤に接触させる工程を行う、<1>〜<7>のいずれか1に記載の方法。
<9>
前記毛髪又は繊維をコンディショニング剤により処理した後に前記処理剤に接触させる工程を行う、<1>〜<8>のいずれか1に記載の方法。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されない。なお本実施例において、各種測定及び評価は以下の方法により行った。
(pH測定)
pHメーター(F−51、(株)堀場製作所製)を用いて、25℃におけるpHを測定した。
(成分(A)中のSi/AOの測定)
各例で使用した成分(A)(アミノポリエーテル変性シリコーン1)10mgをNo.3スクリューバイアルに秤り取り、窒素雰囲気下で一晩乾燥させた。得られた乾燥物に重クロロホルム(和光純薬工業(株)製:クロロホルム−d、99.8%)1mlを添加して溶解させ、H−NMR(BRUKER JAPAN社製、JH074504 AV400)により、ケイ素に結合したジメチルシリル基(6H:δ−0.3〜0.3ppm)の積分値、及びオキシエチレン(EO)鎖(4H:δ3.3〜3.9ppm)の積分値からSi/AOのユニット比を以下の式を用いて算出した。
(評価用毛束の作製)
質量20g、長さ20cmの中国人未処理毛の毛束に対し下記のブリーチ剤20gを塗布し、30分静置後、35〜40℃の温水で十分にすすいだ。この操作を4回繰り返し、各例の毛髪処理に使用する評価用毛束を作製した。
〔ブリーチ剤の組成〕
成分 (質 量%)
モノエタノールアミン 1.5
28質量%アンモニア水 4.0
重炭酸アンモニウム 1.0
35質量%過酸化水素水 8.2
精製水 残 量
計 100.0
(くし通し荷重測定)
各例で得られた処理後の毛束を35〜40℃の温水で十分にすすいだ後に、コーミングフォース測定装置(宇都宮精機(株)製「KOT−0303」)にセットし、毛束の最上部にくし(直径2mmのピンを4mm間隔に9本、直線状に並べたもの)を貫通させ、くしを毛先まで通した時に掛かる荷重(gf)を測定した。荷重は長さ20cmの毛束に対して200点算出され、計200点の合計値を「くし通し荷重」とした。
くし通し荷重が15000gfよりも小さければ毛髪の絡まりを解く効果が非常に高く、かつ、10000gf以下であれば絡まりは消失していることを意味する。
(タオルドライ後のブラッシングのしやすさ)
各例で得られた処理後の毛束を35〜40℃の温水で十分にすすいだ後に、タオルに乗せ、両面を覆ってこすり合わせるようにタオルドライを行った。
上記毛束を、コーミングフォース測定装置(宇都宮精機(株)製「KOT−0303」)にセットし、2本のブラシを用いて左右から毛束の根元をはさみ込み、毛先へ向けて同時にブラシをストロークする動作を10回繰り返した。1ストローク中の最大荷重を測定し、400gf以下になるまでに必要なストローク数を評価した。表に示すストローク数が少ないほど、タオルドライ後にも毛髪の絡まりが少なく、ブラッシングしやすいことを意味する。
(速乾性評価)
各例で得られた処理後の毛束を、35〜40℃の温水で30秒間すすいだ後、手ぐしをしながら毛束から5〜15cmの距離でドライヤー((株)キャン製「Sobis TYPE315」、風量設定:High)の熱風を当てて乾燥させ、濡れた毛髪が乾燥状態の重量に戻るまでの時間を測定した。乾燥時間が短いほど速乾性が高いことを示す。
実施例1(処理剤の調製、毛髪処理及び評価)
表1に示す配合に従って各成分を混合し、処理剤500gを調製した。なお、表1に記載した配合量は各成分の有効成分量(質量%)である。
作製した評価用毛束を下記のプレーンシャンプーで洗浄し、すすいだ後、35〜40℃の温水で十分に湿らせた。この毛束を、室温(25℃)で上記処理剤500gに30秒間浸漬させて処理した後に引き上げ、処理後の毛束について、前記方法で各種評価を行った。結果を表1に示す。
〔プレーンシャンプーの組成〕
成分 (質 量%)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na 11.3(*1)
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド(*2) 3.0
クエン酸 0.2
メチルパラベン 0.3
精製水 残 量
計 100.0
*1:エマールE−27C(花王(株)製、有効成分27質量%)として42.0質量%
*2:アミノーンC−11S(花王(株)製)
実施例2〜5、比較例1
処理剤の配合を表1に示すとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様の方法で毛髪処理を行い、各種評価を行った。結果を表1に示す。
実施例6
表1に示す配合に従って各成分を混合し、実施例3と同じ組成の処理剤500gを調製した。
作製した評価用毛束を前記プレーンシャンプーで洗浄し、すすいだ後、35〜40℃の温水で十分に湿らせた。この毛束に下記のプレーンコンディショナーを塗布し、35〜40℃の温水で30秒間すすいだ。得られた毛束を、室温(25℃)で上記処理剤500gに30秒間浸漬させて処理した後に引き上げ、処理後の毛束について、前記方法で各種評価を行った。結果を表1に示す。
〔プレーンコンディショナーの組成〕
成分 (質 量%)
ベヘントリモニウムクロリド 1.9
ステアリルアルコール 2.6
セタノール 1.3
ジプロピレングリコール 2.0
精製水 残 量
計 100.0
実施例7
表1に示す配合に従って各成分を混合し、実施例1と同じ組成の処理剤500gを調製した。
評価用毛束を前記プレーンシャンプーで洗浄し、すすいだ後、35〜40℃の温水で十分に湿らせた。この毛束に前記プレーンコンディショナーを塗布し、次いで、室温(25℃)で上記処理剤500gに30秒間浸漬させて処理した後に引き上げ、処理後の毛束について、前記方法で各種評価を行った。結果を表1に示す。
比較例2
評価用毛束を前記プレーンシャンプーで洗浄し、すすいだ後、35〜40℃の温水で十分に湿らせた。この毛束に前記プレーンコンディショナーを塗布し、35〜40℃の温水で30秒間すすいだ。得られた毛束を用いて、前記方法で各種評価を行った。結果を表1に示す。
本発明の方法によれば、絡まりが生じやすい毛髪又は繊維において、絡まりの発生を抑制し、絡まりが生じた場合にも手を通すなどの操作を行うことなく自発的に絡まりを解くことができる。例えば本発明の方法を毛髪に適用すると、洗浄及びタオルドライ後の毛髪の絡まりを防止することができるので、毛髪を短時間で乾燥させることができ、乾燥後の仕上がりも良好になる。

Claims (7)

  1. 毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を含有する処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法。
    (A)下記式(I)を満たす、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005質量%以上5質量%以下
    0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
    〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
    (B)水性媒体
  2. 毛髪又は繊維を、次の成分(A)及び成分(B)を配合してなる処理剤に接触させる工程を有する、毛髪又は繊維の絡まり防止方法。
    (A)下記式(I)を満たす、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン 0.005質量%以上5質量%以下
    0.01≦Si/AO≦1.6 (I)
    〔式(I)中、Siは成分(A)中のケイ素原子のモル数、AOは成分(A)中のオキシアルキレン平均付加モル数を示す。〕
    (B)水性媒体
  3. 前記成分(A)が下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する、請求項1又は2に記載の方法。

    〔式(1)中、Rは水素原子又は炭素数1以上6以下の1価の炭化水素基を示す。RはR又はEのいずれかを示す。Eは−R−Z(Rは単結合、又は炭素数1以上20以下の2価の炭化水素基を示し、Zは1〜3級アミノ基含有基を示す。)で表される1価の基を示す。Yは炭素数1以上6以下のアルキレン基を示す。aは2以上の数、bは1以上の数、cは4以上100以下の数、dは1以上の数を示す。nは2以上10以下の数を示す。括弧内の構造単位同士の結合順序は問わず、結合形態はブロック状でもランダム状でもよい。c個のC2nOは同一でも異なっていてもよい。また、複数個のR、R、及びEは同一でも異なっていてもよい。〕
  4. 前記処理剤中の前記成分(A)及び成分(B)の合計含有量又は合計配合量が90質量%以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記毛髪又は繊維を前記処理剤に浸漬することにより接触させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記毛髪又は繊維を洗浄した後に前記処理剤に接触させる工程を行う、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記毛髪又は繊維をコンディショニング剤により処理した後に前記処理剤に接触させる工程を行う、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
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