JP2004315370A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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- IMCQXCPTQKOHCY-UHFFFAOYSA-N Cc(nc1Cl)cnc1Cl Chemical compound Cc(nc1Cl)cnc1Cl IMCQXCPTQKOHCY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Abstract
【課題】黒色およびカラー毛髪に対し、優れた艶を与えるとともに、特にカラー毛髪に関しては、色落ち防止効果に優れる毛髪用化粧料を提供する。
【解決手段】アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルと、界面活性剤および/または揮発性有機溶剤を含有する毛髪化粧料。
【選択図】 なし
【解決手段】アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルと、界面活性剤および/または揮発性有機溶剤を含有する毛髪化粧料。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着色シリコーンオイルを含有する毛髪化粧料に係り、黒色およびカラー毛髪に対し、優れた艶を与えるとともに、特にカラー毛髪に関しては、色落ち防止効果に優れる毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛髪用化粧料組成物は、毛髪に、滑らかさ、柔らかさ、しっとり感といった様々な触感を、消費者ニーズに合せて付与する目的で、シリコーン油、エステル油、炭化水素油などの油分や、カチオン性界面活性剤などが組合せて使用されている。特にシリコーンは、表面張力が低いことから、毛髪に均一に広がり易く、光沢が優れるほか、幅広い粘性のシリコーンオイルが得られることから、様々な触感を与える。このため、シリコーンを毛髪化粧料に用いる技術は、特許文献に広範囲に開示されている。
【0003】
近年、若者を中心に、髪の脱色、毛染めが盛んに行われているが、こうした脱色や毛染めにより毛髪がいたみ、毛髪表面および内部状態が変化する。このため、毛髪の触感や光沢が大きく低下する。こうしたいわゆるダメージヘアに対して、その触感や光沢を改善する多くの提案がなされている。特許文献1や特許文献2には、特定のアミノ変性シリコーンを用いることで、すすぎ時および乾燥時の指通りを改善することが提案され、特許文献3や特許文献4には、アミノ変性シリコーンとポリオルガノシロキサンガム混合物を毛髪化粧料に配合することで触感を改良することが提案されているが、これらはいずれも触感改善を主目的としており、光沢に関して必ずしも有効ではなかった。一方、特許文献5には、重合度3000〜20000のアミノ変性高分子シリコーンを配合した毛髪用組成物が触感および光沢改善することが提案されているが、特に光沢に関しては、必ずしも十分でなく、さらなる改善が望まれている。シリコーン以外にも高級アルコール、グリセリンモノ脂肪酸エステル、高級脂肪酸、流動パラフィン、固形パラフィン、エステル油などを用いることで、毛髪の滑らかさ、光沢、しっとりさ等の使用後感を向上させることができるが、やはり光沢に関しては不十分であった。
【0004】
また、毛染めを行った毛髪は、その後のシャンプーで、光沢ばかりでなく、着色した色自体が徐々に落ち、より一層外観を損ねる場合があった。
【0005】
一方、着色したシリコーンに関しては、特許文献6で提案されているが、繊維の染色と柔軟性付与を同時に行うこと、および傷がつき色が落ちた金属塗装面の外観修復を目的としており、毛髪の艶向上や脱色防止といった目的には、適さない場合が多い。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−217643号公報
【特許文献2】
特開平8−217644号公報
【特許文献3】
特開平6−145029号公報
【特許文献4】
特表2001−504136号公報
【特許文献5】
特開平5−85918号公報
【特許文献6】
特開平11−263844号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、こうした毛髪の外観劣化に対し、有効な毛髪化粧料を提案するものであり、具体的には、毛髪に対し優れた艶を与えるとともに、カラー毛髪に関しては、色落ち防止効果に優れる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルを用いることにより、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち本発明は、アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルと、界面活性剤および/または揮発性有機溶剤を含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本発明に用いるアミノ基を含有するシリコーンオイルは、次の単位(a)及び(b):
(a)Ra Qb SiO(4−a−b)/2 単位;及び
(b)Rc SiO(4−c)/2 単位;
[式中、aは1〜2の範囲の数であり;bは1〜2の範囲の数であり;a+bは3又はそれ以下であり、cは1.7〜2.3の範囲の数であり;Rは1ないし約6個の炭素原子をもつ一価炭化水素基又は置換炭化水素基であり;そしてQはアミノ基含有有機基であり、式:−P−(NHCH2CH2)dNHR4で表される。式中、Pは2価の炭化水素基であり、具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などのアルキレン基;式:−C6H4−で示されるようなアリーレン基;式:−(CH2)2C6H4−で示されるようなアルキレンアリーレン基が例示される。これらの中でもプロピレン基が最も一般的である。R4は水素原子または1価の炭化水素基であり、1価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、シクロヘキシル基が例示される。d は0〜5の整数であり、0または1が一般的である。このようなアミノ基としては、下記式で示される基が例示される。
【0011】
【化1】
【0012】
このアミノ基含有シリコーンオイルの粘度は25℃において20000000cP未満である。20000000cPを越えると、取扱いが困難となり、また、該アミノ基と反応性の基を有する染料が吸着し難くなる。取扱いや、染料の吸着を考慮すると好ましくは100000cP以下であり、さらに好ましくは10000cP以下である。
【0013】
また、このシリコーンオイルに含まれるアミノ基量は、窒素原子として0.05〜3重量%である。0.05%未満であると染料の吸着量が少なく、毛髪外観の改善効果が乏しく。3%を越えると毛髪の触感を低下させる傾向があり、好ましくない。好ましくは0.1〜2%、さらに好ましくは0.1〜1.5%である。
【0014】
次に、本発明で用いる着色シリコーンオイルとは、上記アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルである。
【0015】
このような着色シリコーンオイルは、上記アミノ基含有シリコーンオイルに、分子中に発色基ならびにアミノ基と反応性の基を有する染料を反応させることにより、着色されたシリコーンオイルを得ることができる。
【0016】
反応性染料の発色基は、発色性を発揮することが可能な化学構造のものであれば特に限定はされないが、例えば、式:
【0017】
【化2】
【0018】
で示されるようなアゾ系発色基;式:
【0019】
【化3】
【0020】
で示されるようなアントラキノン系発色基;式:
【0021】
【化4】
【0022】
で示されるようなフタロシアニン系発色基;および式:
【0023】
【化5】
【0024】
で示されるようなアゾ錯塩系発色基が例示される。
【0025】
また、反応性染料の反応基としては、式:
【0026】
【化6】
【0027】
で示されるような置換ピリミジルニル基;式:
【0028】
【化7】
【0029】
で示されるような置換ピラジニル基;式:
【0030】
【化8】
【0031】
で示されるような置換トリアジニル基;式:
【0032】
【化9】
【0033】
で示されるようなハロ置換アセトアミド残基;式:
【0034】
【化10】
【0035】
で示されるような非置換または置換アクリルアミド残基およびその前駆体;式:
【0036】
【化11】
【0037】
で示されるようなビニルスルホン基およびその前駆体;および式:
【0038】
【化12】
【0039】
で示されるグリシジル基が例示される。
【0040】
反応性染料において、前記発色基は、前述の反応性基と直接結合していてもよく、またメチレン、エチレンのような2価の炭化水素基;2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジイルのような2価の置換炭化水素基;イミノ基およびアミド基などの1種または2種以上を介して結合していてもよい。
【0041】
このような有機染料としては、羊毛またはナイロン用の反応性染料として公知のもののうち、Lanasol 染料(Ciba−Geigy(株)製)、Hostalan染料(Hoechst(株)製)、Verofix 染料(Beyer(株)製)、Procinyl染料(ICI(株)製)、Drimaran染料(Sandoz(株)製)、Realan染料(ダイスタージャパン(株)製)、Sumifix染料(住化ケムテックス(株)製)など、アミノ基に対して十分な反応性を示す反応性基を有するものが用いられる。
【0042】
本発明の着色シリコーンオイルの製造において、反応性染料の使用量は特に限定されないが、アミノ基含有シリコーンオイルに含有するアミノ基のモル数より多いモル数の反応性染料を用いた場合、未反応の反応性染料が、シリコーンオイル中に残存する可能性があり、使用時に手や肌に色が付着し、その色を洗い落としにくくなるため、残存する反応性染料の十分な洗浄工程が必要となるため、アミノ基のモル数と等モルかそれ以下のモル数の反応性染料を用いることが望ましい。また、所望の色のオイルを得るために、反応性染料の複数種を併用することができる。なお、各々別の色に着色させたシリコーン同士を混合して所望の色を得ることもできる。
【0043】
シリコーンオイルの着色において、アミノ基を含有するシリコーンオイルと反応性染料との反応は室温で進行するが、反応を促進するために加熱することが好ましい。反応温度は特に限定されないが、反応性染料の熱分解のような副反応を防ぐために、150℃以下の反応温度とすることが好ましい。さらに、無触媒下では反応の進行が遅くなることがあるので、染色助剤および氷酢酸などを、反応触媒として使用することが好ましい。
【0044】
染色助剤としては、羊毛用反応染料に用いられる染色助剤を用いることができ、Albegal B、Albegal SET(Ciba−Geigy(株)製)、Avolan REN(ダイスタージャパン(株)製)などの市販の染色助剤が例示される。
【0045】
また、均一に着色したシリコーンオイルを得るために、水や有機溶剤を併用することができる。
【0046】
尚、本発明の毛髪化粧料には、上記した着色シリコーンオイルを用いるが、上記したアミノ基を含有するシリコーンオイルを併用してもよい。その場合の両者の配合比率に特に制限はない。
【0047】
この着色したシリコーンオイルは、適用する毛髪化粧料の商品形態に合わせて、界面活性剤や揮発性の有機溶剤を配合し使用する。
【0048】
毛髪化粧料が、シャンプー、リンスといった水系の場合、着色したシリコーンオイルをあらかじめ乳化するか、直接添加して使用する。ただし、毛髪化粧料中に分散するシリコーン粒子の粒子径を制御することで、毛髪化粧料の安定性、艶や色落ち効果を制御することができるため、直接添加で所望の粒子径が得られにくい場合は、あらかじめ乳化して添加することが好ましい。ただし、適切な粒子径は対象となる毛髪化粧料によって異なる。例えば、大粒子径のシリコーン粒子エマルションは、毛髪にシリコーンが残りやすく、特に洗い流す、リンス、コンディショナーなどに好適であるが、シリコーン粒子径大きすぎると毛髪化粧料中での安定性が低下する問題点がある。
【0049】
あらかじめ乳化する場合は、公知の方法で行えば良く、例えば、コロイドミル、ラインミル、ホモミキサー、ホモジナイザー、といった乳化機械に加え、アンカーミキサーとホモミキサー、或はアンカーミキサーとディスパーミキサーが一体になった乳化機を用いて乳化する方法などが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
【0050】
着色シリコーンエマルションを製造する際に使用する界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性界面活性剤のすべてが使用でき、単独または2種以上を混合して使用することができる。
【0051】
アニオン性界面活性剤としてはドデシルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ポリオキシエチレンラウリルサルフェート、ラウリルサルフェート、テトラデセンスルホン酸、ヒドロキシテトラデセンスルホン酸およびそのナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン塩などが挙げられる。
【0052】
カチオン性界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ジオクチルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ジステアリルジメチルアンモニウムヒドロキシド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
【0053】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0054】
両性界面活性剤としては、ラウリルアミンオキシド、ラウリルベタイン、ココアミドプロピルベタインなどが挙げられる。
【0055】
界面活性剤は毛髪化粧料との相性によって、例えばシャンプーのようなアニオン性化粧料の場合、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤が好ましく、リンス、コンディショナーなどのカチオン性化粧料の場合、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤が好ましい。さらには、エマルション粒子径制御が比較的容易であることとアニオン性化粧料およびカチオン性化粧料共に安定に配合できるノニオン性界面活性剤が好ましい。
【0056】
ここで、ノニオン系界面活性剤の具体例としては、たとえばポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20) ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(18)ノニルフェニルエーテル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(EO14)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(EO80)、ポリオキシエチレン (20) ソルビタン、ポリオキシエチレン (20) 硬化ヒマシ油、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノバルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、モノバルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィトステロール、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルアミン、ポリオキシエチレン(8)ステアリルプロピレンジアミン、ポリオキシエチレン(5)セチルエーテルリン酸ナトリウムなどが挙げられる。これらノニオン系界面活性剤のなかでも、得られるエマルションの安定性が良好なことから、HLBが6〜20の物を併用することが好ましい。
【0057】
一方、非水系の毛髪化粧料の場合、揮発性の有機溶剤と併用する。これは、シリコーン単独では、毛髪表面や内部に広がり難く、艶や色落ち防止効果にばらつきが出易いためである。また毛髪へ過剰に付着した場合、極端に触感を低下させることがあり、このため、毛髪化粧料中、着色シリコーン含有量は、50%未満が好ましく、さらに好ましくは30%未満である。使用後洗い流さないタイプの毛髪化粧料の場合、20%未満が好ましく、さらに好ましくは5%未満である。
【0058】
使用する有機溶剤は、一般に化粧料に使用される有機溶剤を使用することができるが、色付きシリコーンとの溶解性から、揮発性シリコーンやイソパラフィンなどが好ましい。
【0059】
本発明に係る毛髪化粧料としては、具体的にはシャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアスタイリング剤、ムース、ヘアクリーム、ジェルなどが挙げられる。各々の化粧料は、その使用目的が異なるが、本発明のシリコーンと界面活性剤あるいは/および揮発性有機溶剤を含む毛髪化粧料は、毛髪に艶を与えるあるいは色落ちを防止する効果を有する。
【0060】
本発明の着色シリコーンをリンス、コンディショナー、トリートメントなどとして用いる場合には、第4級アンモニウム塩の1種または2種以上を毛髪化粧料組成物中0.1〜5重量%用いることが望ましい。これは、0.1 重量%未満であるとリンス効果が不十分であり、5重量%を越える毛髪化粧料の粘性が高く使用し難いためである。この第4級アンモニウム塩としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェートなどを挙げることができる。この中でも特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムおよび塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムが好ましい。
【0061】
シャンプーなどの洗浄剤として用いる場合は、脂肪酸石鹸、α‐アシルスルホン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N‐アシルアミノ酸塩などのアニオン性界面活性剤、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンなどのグリセリン脂肪酸エステルス、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸グリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキルアルカノールアミドなどのノニオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2‐アルキル‐N‐カルボキシメチル‐N‐ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、やし油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどのベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体などの両性界面活性剤の1種または2種以上を毛髪化粧料中5〜40重量%使用することが望ましい。これは5重量%未満であると、洗浄性と洗浄時の泡立ちが劣り、40重量%を越えると、得られる毛髪化粧料の粘性が高く、使用し難いためである。
【0062】
本発明の毛髪化粧料組成物には、各粘度のジメチルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フェニル変性シリコーンなどの各種の変性シリコーンオイルを配合することで、触感の調整ができるため好ましい。また目的に応じて流動パラフィン、スクワラン、ラノリン誘導体、高級アルコール、各種エステル油などの油分、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールポリエチレングリコールなどの水溶性油分、ヒアルロン酸、コンドロイチン酸、ピロリドンカルボン酸などの保湿剤、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤、カチオン変性セルロースエーテル誘導体、ポリビニルピロリドン誘導体4級アンモニウム、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ポリアミド誘導体4級アンモニウム、ポリオキシエチレンポリアルキレン、ポリアミンなどのカチオン性高分子、紫外線吸収剤、香料を必要に応じ配合しても良い。
【0063】
【実施例】
以下、実施例によって、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例において、部は全て重量部を表す。
参考例1
青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)0.1部を1部のイオン交換水に溶解した後、窒素含有量0.1重量%、25℃における粘度が80000cPのN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン100部を加え攪拌した。次いで、両イオン型染色助剤(Ciba−Geigy(株)製;Albegal B)0.02部を加え10分間攪拌した後、5%酢酸水溶液0.15部を加え、70℃で1時間30分間加熱撹拌した。ここに、ペンタメチルシクロシロキサン100部を加え、着色シリコーンオイルを溶解させた後、イオン交換水100部を加え、10分間攪拌後、30分静置した。上層のシリコーン層を取り出し、エバポレーターにて揮発成分を除去し、青色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−1)。
参考例2
参考例1で青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)の代わりに黒色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Black B)を用いる以外は、参考例1と同じ操作を行い、黒色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−2)。
参考例3
青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)0.4部を2部のイオン交換水に溶解した後、窒素含有量1重量%、25℃における粘度が800cPのN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン100部を加え攪拌した。次いで、両イオン型染色助剤(Ciba−Geigy(株)製;Albegal B)0.04部を加え10分間攪拌した後、5%酢酸水溶液0.3部を加え、50℃で1時間30分間加熱撹拌した。ここに、ペンタメチルシクロシロキサン100部を加え、着色シリコーンオイルを溶解させた後、イオン交換水100部を加え、10分間攪拌後、30分静置した。上層のシリコーン層を取り出し、エバポレーターにて揮発成分を除去し、青色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−3)。
参考例4
参考例3で青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)の代わりに黒色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Black B)を用いる以外は、参考例3と同じ操作を行い、黒色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−4)。
参考例5
参考例3で青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)の代わりに赤色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Red G)を用いる以外は、参考例3と同じ操作を行い、赤色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−5)。
参考例6
参考例1〜5で得た着色シリコーン100部、ポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル5部およびポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル5部を加えて、60℃で十分攪拌した。加温を止めた後、ここにイオン交換水100部を徐々に加えながら攪拌した。次いで酢酸1gを加え攪拌した後、イオン交換水290gを徐々に加えながら攪拌して、着色したシリコーンエマルション(エマルション1〜5)を得た。
実施例1〜5、比較例1〜3(シャンプー組成物)
上記調製した各エマルション1〜5を使用したシャンプー組成物を表1の通り調製した。
【0064】
また、比較例として、アミノシリコーンエマルション、ジメチルオイルエマルションを使用したシャンプー組成物、およびシリコーンエマルション含まないシャンプー組成物を表1の通り調製した。
【0065】
シャンプー組成物を、以下に示す評価方法、評価基準に従って評価した結果を表1に併せて示す。
(毛髪サンプルの調製)
長さ25cmの健常な毛髪10gを40℃の水に浸した後、表1で調製したシャンプー組成物2gで1分間洗髪し、その後、30秒間40℃の水で1分間すすいだ。次いでドライヤーで乾燥して、毛髪サンプルを得た。
【0066】
この毛髪サンプルの艶を12人のパネリストが、下記の基準で3段階の点数付けを行った。表1には、パネリスト12人の平均値を示した。
(毛髪の艶)
3…艶が大きく向上している
2…やや艶が向上している
1…初期の艶とほぼ同等
【0067】
【表1】
【0068】
実施例6〜10、比較例4〜6(コンディショナー組成物)
上記実施例・比較例と同様にして、コンディショナー組成物を表2の通り調製した。
【0069】
コンディショナー組成物を、以下に示す評価方法に従って評価した結果を表2に併せて示す。
(毛髪サンプルの調製)
長さ25cmの健常な毛髪10gをアンモニアでpH10に調整した40℃の6%過酸化水素水に2時間浸した後、水洗いを行い、次いでドライヤーで乾燥した。この操作を、もう1度繰返し、脱色毛髪サンプルを得た。この毛髪を40℃の水に浸した後、表2で調製したコンディショナー組成物2gを濡れた髪に塗り広げ、1分後、30秒間40℃の水で1分間すすいだ。次いでドライヤーで乾燥して、毛髪サンプルを得た。
【0070】
この毛髪サンプルのすすぎ時の指通り、乾燥後の毛髪の滑らかさおよびシットリ感を12人のパネリストが、下記の基準で3段階の点数付けを行った。表2には、パネリスト12人の平均値を示した。
(毛髪の特性)
3…上記特性が大きく向上している
2…上記特性がやや艶が向上している
1…上記特性が初期のものとほぼ同等
【0071】
【表2】
【0072】
実施例11〜12、比較例7〜8(リーブオンコンディショナー)
参考例3、4で調製したオイル−3、−4、を各々2%含有するデカメチルシクロペンタシロキサン溶液をリーブオンコンディショナー組成物とした(実施例11、12)。
【0073】
また、比較例として25℃における粘度が100000cPのジメチルポリシロキサン(比較例7)、窒素含有量0.1重量%、25℃における粘度が80000cPのN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン(比較例8)を各々2%含有するデカメチルシクロペンタシロキサン溶液をリーブオンコンディショナー組成物とした。
【0074】
コンディショナー組成物を、以下に示す評価方法に従って評価した結果を表3示す。
(毛髪サンプルの調製と評価)
長さ25cmの健常な毛髪10gをアンモニアでpH10に調整した40℃の6%過酸化水素水に2時間浸した後、水洗いを行い、次いでドライヤーで乾燥した。この操作を、もう1度繰返し、脱色した。この毛髪を市販の栗色ヘアカラー(花王社製、ラビナスヘアカラー4 1液/ラビナスヘアカラー2液)を用いて、記載されている使用方法通りに栗色に染色した毛髪サンプルを得た。この染色毛髪に先に調製したリーブオンコンディショナー1gを塗布、乾燥後、10%ポリオキシエチレン(3)ラウリン酸ナトリウム水溶液を用い40℃の湯で洗髪した。この洗髪を合計20回繰り返した後の毛髪の色を色査計(E値)にて測定し、シャンプー前の値との差(ΔE)を測定した結果を表3に示す。
【0075】
ここで、ΔEが10%を越えると、目視にて明らかに色落ちが目立つようになる。
【0076】
【表3】
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、毛髪に優れた艶を与え、また染色した毛髪の色落ちを防ぐことができる毛髪化粧料を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、着色シリコーンオイルを含有する毛髪化粧料に係り、黒色およびカラー毛髪に対し、優れた艶を与えるとともに、特にカラー毛髪に関しては、色落ち防止効果に優れる毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛髪用化粧料組成物は、毛髪に、滑らかさ、柔らかさ、しっとり感といった様々な触感を、消費者ニーズに合せて付与する目的で、シリコーン油、エステル油、炭化水素油などの油分や、カチオン性界面活性剤などが組合せて使用されている。特にシリコーンは、表面張力が低いことから、毛髪に均一に広がり易く、光沢が優れるほか、幅広い粘性のシリコーンオイルが得られることから、様々な触感を与える。このため、シリコーンを毛髪化粧料に用いる技術は、特許文献に広範囲に開示されている。
【0003】
近年、若者を中心に、髪の脱色、毛染めが盛んに行われているが、こうした脱色や毛染めにより毛髪がいたみ、毛髪表面および内部状態が変化する。このため、毛髪の触感や光沢が大きく低下する。こうしたいわゆるダメージヘアに対して、その触感や光沢を改善する多くの提案がなされている。特許文献1や特許文献2には、特定のアミノ変性シリコーンを用いることで、すすぎ時および乾燥時の指通りを改善することが提案され、特許文献3や特許文献4には、アミノ変性シリコーンとポリオルガノシロキサンガム混合物を毛髪化粧料に配合することで触感を改良することが提案されているが、これらはいずれも触感改善を主目的としており、光沢に関して必ずしも有効ではなかった。一方、特許文献5には、重合度3000〜20000のアミノ変性高分子シリコーンを配合した毛髪用組成物が触感および光沢改善することが提案されているが、特に光沢に関しては、必ずしも十分でなく、さらなる改善が望まれている。シリコーン以外にも高級アルコール、グリセリンモノ脂肪酸エステル、高級脂肪酸、流動パラフィン、固形パラフィン、エステル油などを用いることで、毛髪の滑らかさ、光沢、しっとりさ等の使用後感を向上させることができるが、やはり光沢に関しては不十分であった。
【0004】
また、毛染めを行った毛髪は、その後のシャンプーで、光沢ばかりでなく、着色した色自体が徐々に落ち、より一層外観を損ねる場合があった。
【0005】
一方、着色したシリコーンに関しては、特許文献6で提案されているが、繊維の染色と柔軟性付与を同時に行うこと、および傷がつき色が落ちた金属塗装面の外観修復を目的としており、毛髪の艶向上や脱色防止といった目的には、適さない場合が多い。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−217643号公報
【特許文献2】
特開平8−217644号公報
【特許文献3】
特開平6−145029号公報
【特許文献4】
特表2001−504136号公報
【特許文献5】
特開平5−85918号公報
【特許文献6】
特開平11−263844号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、こうした毛髪の外観劣化に対し、有効な毛髪化粧料を提案するものであり、具体的には、毛髪に対し優れた艶を与えるとともに、カラー毛髪に関しては、色落ち防止効果に優れる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルを用いることにより、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち本発明は、アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルと、界面活性剤および/または揮発性有機溶剤を含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本発明に用いるアミノ基を含有するシリコーンオイルは、次の単位(a)及び(b):
(a)Ra Qb SiO(4−a−b)/2 単位;及び
(b)Rc SiO(4−c)/2 単位;
[式中、aは1〜2の範囲の数であり;bは1〜2の範囲の数であり;a+bは3又はそれ以下であり、cは1.7〜2.3の範囲の数であり;Rは1ないし約6個の炭素原子をもつ一価炭化水素基又は置換炭化水素基であり;そしてQはアミノ基含有有機基であり、式:−P−(NHCH2CH2)dNHR4で表される。式中、Pは2価の炭化水素基であり、具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などのアルキレン基;式:−C6H4−で示されるようなアリーレン基;式:−(CH2)2C6H4−で示されるようなアルキレンアリーレン基が例示される。これらの中でもプロピレン基が最も一般的である。R4は水素原子または1価の炭化水素基であり、1価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、シクロヘキシル基が例示される。d は0〜5の整数であり、0または1が一般的である。このようなアミノ基としては、下記式で示される基が例示される。
【0011】
【化1】
【0012】
このアミノ基含有シリコーンオイルの粘度は25℃において20000000cP未満である。20000000cPを越えると、取扱いが困難となり、また、該アミノ基と反応性の基を有する染料が吸着し難くなる。取扱いや、染料の吸着を考慮すると好ましくは100000cP以下であり、さらに好ましくは10000cP以下である。
【0013】
また、このシリコーンオイルに含まれるアミノ基量は、窒素原子として0.05〜3重量%である。0.05%未満であると染料の吸着量が少なく、毛髪外観の改善効果が乏しく。3%を越えると毛髪の触感を低下させる傾向があり、好ましくない。好ましくは0.1〜2%、さらに好ましくは0.1〜1.5%である。
【0014】
次に、本発明で用いる着色シリコーンオイルとは、上記アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルである。
【0015】
このような着色シリコーンオイルは、上記アミノ基含有シリコーンオイルに、分子中に発色基ならびにアミノ基と反応性の基を有する染料を反応させることにより、着色されたシリコーンオイルを得ることができる。
【0016】
反応性染料の発色基は、発色性を発揮することが可能な化学構造のものであれば特に限定はされないが、例えば、式:
【0017】
【化2】
【0018】
で示されるようなアゾ系発色基;式:
【0019】
【化3】
【0020】
で示されるようなアントラキノン系発色基;式:
【0021】
【化4】
【0022】
で示されるようなフタロシアニン系発色基;および式:
【0023】
【化5】
【0024】
で示されるようなアゾ錯塩系発色基が例示される。
【0025】
また、反応性染料の反応基としては、式:
【0026】
【化6】
【0027】
で示されるような置換ピリミジルニル基;式:
【0028】
【化7】
【0029】
で示されるような置換ピラジニル基;式:
【0030】
【化8】
【0031】
で示されるような置換トリアジニル基;式:
【0032】
【化9】
【0033】
で示されるようなハロ置換アセトアミド残基;式:
【0034】
【化10】
【0035】
で示されるような非置換または置換アクリルアミド残基およびその前駆体;式:
【0036】
【化11】
【0037】
で示されるようなビニルスルホン基およびその前駆体;および式:
【0038】
【化12】
【0039】
で示されるグリシジル基が例示される。
【0040】
反応性染料において、前記発色基は、前述の反応性基と直接結合していてもよく、またメチレン、エチレンのような2価の炭化水素基;2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジイルのような2価の置換炭化水素基;イミノ基およびアミド基などの1種または2種以上を介して結合していてもよい。
【0041】
このような有機染料としては、羊毛またはナイロン用の反応性染料として公知のもののうち、Lanasol 染料(Ciba−Geigy(株)製)、Hostalan染料(Hoechst(株)製)、Verofix 染料(Beyer(株)製)、Procinyl染料(ICI(株)製)、Drimaran染料(Sandoz(株)製)、Realan染料(ダイスタージャパン(株)製)、Sumifix染料(住化ケムテックス(株)製)など、アミノ基に対して十分な反応性を示す反応性基を有するものが用いられる。
【0042】
本発明の着色シリコーンオイルの製造において、反応性染料の使用量は特に限定されないが、アミノ基含有シリコーンオイルに含有するアミノ基のモル数より多いモル数の反応性染料を用いた場合、未反応の反応性染料が、シリコーンオイル中に残存する可能性があり、使用時に手や肌に色が付着し、その色を洗い落としにくくなるため、残存する反応性染料の十分な洗浄工程が必要となるため、アミノ基のモル数と等モルかそれ以下のモル数の反応性染料を用いることが望ましい。また、所望の色のオイルを得るために、反応性染料の複数種を併用することができる。なお、各々別の色に着色させたシリコーン同士を混合して所望の色を得ることもできる。
【0043】
シリコーンオイルの着色において、アミノ基を含有するシリコーンオイルと反応性染料との反応は室温で進行するが、反応を促進するために加熱することが好ましい。反応温度は特に限定されないが、反応性染料の熱分解のような副反応を防ぐために、150℃以下の反応温度とすることが好ましい。さらに、無触媒下では反応の進行が遅くなることがあるので、染色助剤および氷酢酸などを、反応触媒として使用することが好ましい。
【0044】
染色助剤としては、羊毛用反応染料に用いられる染色助剤を用いることができ、Albegal B、Albegal SET(Ciba−Geigy(株)製)、Avolan REN(ダイスタージャパン(株)製)などの市販の染色助剤が例示される。
【0045】
また、均一に着色したシリコーンオイルを得るために、水や有機溶剤を併用することができる。
【0046】
尚、本発明の毛髪化粧料には、上記した着色シリコーンオイルを用いるが、上記したアミノ基を含有するシリコーンオイルを併用してもよい。その場合の両者の配合比率に特に制限はない。
【0047】
この着色したシリコーンオイルは、適用する毛髪化粧料の商品形態に合わせて、界面活性剤や揮発性の有機溶剤を配合し使用する。
【0048】
毛髪化粧料が、シャンプー、リンスといった水系の場合、着色したシリコーンオイルをあらかじめ乳化するか、直接添加して使用する。ただし、毛髪化粧料中に分散するシリコーン粒子の粒子径を制御することで、毛髪化粧料の安定性、艶や色落ち効果を制御することができるため、直接添加で所望の粒子径が得られにくい場合は、あらかじめ乳化して添加することが好ましい。ただし、適切な粒子径は対象となる毛髪化粧料によって異なる。例えば、大粒子径のシリコーン粒子エマルションは、毛髪にシリコーンが残りやすく、特に洗い流す、リンス、コンディショナーなどに好適であるが、シリコーン粒子径大きすぎると毛髪化粧料中での安定性が低下する問題点がある。
【0049】
あらかじめ乳化する場合は、公知の方法で行えば良く、例えば、コロイドミル、ラインミル、ホモミキサー、ホモジナイザー、といった乳化機械に加え、アンカーミキサーとホモミキサー、或はアンカーミキサーとディスパーミキサーが一体になった乳化機を用いて乳化する方法などが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
【0050】
着色シリコーンエマルションを製造する際に使用する界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性界面活性剤のすべてが使用でき、単独または2種以上を混合して使用することができる。
【0051】
アニオン性界面活性剤としてはドデシルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ポリオキシエチレンラウリルサルフェート、ラウリルサルフェート、テトラデセンスルホン酸、ヒドロキシテトラデセンスルホン酸およびそのナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン塩などが挙げられる。
【0052】
カチオン性界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ジオクチルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ジステアリルジメチルアンモニウムヒドロキシド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
【0053】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0054】
両性界面活性剤としては、ラウリルアミンオキシド、ラウリルベタイン、ココアミドプロピルベタインなどが挙げられる。
【0055】
界面活性剤は毛髪化粧料との相性によって、例えばシャンプーのようなアニオン性化粧料の場合、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤が好ましく、リンス、コンディショナーなどのカチオン性化粧料の場合、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤が好ましい。さらには、エマルション粒子径制御が比較的容易であることとアニオン性化粧料およびカチオン性化粧料共に安定に配合できるノニオン性界面活性剤が好ましい。
【0056】
ここで、ノニオン系界面活性剤の具体例としては、たとえばポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20) ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(18)ノニルフェニルエーテル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(EO14)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(EO80)、ポリオキシエチレン (20) ソルビタン、ポリオキシエチレン (20) 硬化ヒマシ油、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノバルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、モノバルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィトステロール、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルアミン、ポリオキシエチレン(8)ステアリルプロピレンジアミン、ポリオキシエチレン(5)セチルエーテルリン酸ナトリウムなどが挙げられる。これらノニオン系界面活性剤のなかでも、得られるエマルションの安定性が良好なことから、HLBが6〜20の物を併用することが好ましい。
【0057】
一方、非水系の毛髪化粧料の場合、揮発性の有機溶剤と併用する。これは、シリコーン単独では、毛髪表面や内部に広がり難く、艶や色落ち防止効果にばらつきが出易いためである。また毛髪へ過剰に付着した場合、極端に触感を低下させることがあり、このため、毛髪化粧料中、着色シリコーン含有量は、50%未満が好ましく、さらに好ましくは30%未満である。使用後洗い流さないタイプの毛髪化粧料の場合、20%未満が好ましく、さらに好ましくは5%未満である。
【0058】
使用する有機溶剤は、一般に化粧料に使用される有機溶剤を使用することができるが、色付きシリコーンとの溶解性から、揮発性シリコーンやイソパラフィンなどが好ましい。
【0059】
本発明に係る毛髪化粧料としては、具体的にはシャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアスタイリング剤、ムース、ヘアクリーム、ジェルなどが挙げられる。各々の化粧料は、その使用目的が異なるが、本発明のシリコーンと界面活性剤あるいは/および揮発性有機溶剤を含む毛髪化粧料は、毛髪に艶を与えるあるいは色落ちを防止する効果を有する。
【0060】
本発明の着色シリコーンをリンス、コンディショナー、トリートメントなどとして用いる場合には、第4級アンモニウム塩の1種または2種以上を毛髪化粧料組成物中0.1〜5重量%用いることが望ましい。これは、0.1 重量%未満であるとリンス効果が不十分であり、5重量%を越える毛髪化粧料の粘性が高く使用し難いためである。この第4級アンモニウム塩としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェートなどを挙げることができる。この中でも特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムおよび塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムが好ましい。
【0061】
シャンプーなどの洗浄剤として用いる場合は、脂肪酸石鹸、α‐アシルスルホン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N‐アシルアミノ酸塩などのアニオン性界面活性剤、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンなどのグリセリン脂肪酸エステルス、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸グリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキルアルカノールアミドなどのノニオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2‐アルキル‐N‐カルボキシメチル‐N‐ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、やし油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどのベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体などの両性界面活性剤の1種または2種以上を毛髪化粧料中5〜40重量%使用することが望ましい。これは5重量%未満であると、洗浄性と洗浄時の泡立ちが劣り、40重量%を越えると、得られる毛髪化粧料の粘性が高く、使用し難いためである。
【0062】
本発明の毛髪化粧料組成物には、各粘度のジメチルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フェニル変性シリコーンなどの各種の変性シリコーンオイルを配合することで、触感の調整ができるため好ましい。また目的に応じて流動パラフィン、スクワラン、ラノリン誘導体、高級アルコール、各種エステル油などの油分、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールポリエチレングリコールなどの水溶性油分、ヒアルロン酸、コンドロイチン酸、ピロリドンカルボン酸などの保湿剤、カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤、カチオン変性セルロースエーテル誘導体、ポリビニルピロリドン誘導体4級アンモニウム、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ポリアミド誘導体4級アンモニウム、ポリオキシエチレンポリアルキレン、ポリアミンなどのカチオン性高分子、紫外線吸収剤、香料を必要に応じ配合しても良い。
【0063】
【実施例】
以下、実施例によって、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例において、部は全て重量部を表す。
参考例1
青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)0.1部を1部のイオン交換水に溶解した後、窒素含有量0.1重量%、25℃における粘度が80000cPのN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン100部を加え攪拌した。次いで、両イオン型染色助剤(Ciba−Geigy(株)製;Albegal B)0.02部を加え10分間攪拌した後、5%酢酸水溶液0.15部を加え、70℃で1時間30分間加熱撹拌した。ここに、ペンタメチルシクロシロキサン100部を加え、着色シリコーンオイルを溶解させた後、イオン交換水100部を加え、10分間攪拌後、30分静置した。上層のシリコーン層を取り出し、エバポレーターにて揮発成分を除去し、青色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−1)。
参考例2
参考例1で青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)の代わりに黒色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Black B)を用いる以外は、参考例1と同じ操作を行い、黒色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−2)。
参考例3
青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)0.4部を2部のイオン交換水に溶解した後、窒素含有量1重量%、25℃における粘度が800cPのN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン100部を加え攪拌した。次いで、両イオン型染色助剤(Ciba−Geigy(株)製;Albegal B)0.04部を加え10分間攪拌した後、5%酢酸水溶液0.3部を加え、50℃で1時間30分間加熱撹拌した。ここに、ペンタメチルシクロシロキサン100部を加え、着色シリコーンオイルを溶解させた後、イオン交換水100部を加え、10分間攪拌後、30分静置した。上層のシリコーン層を取り出し、エバポレーターにて揮発成分を除去し、青色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−3)。
参考例4
参考例3で青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)の代わりに黒色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Black B)を用いる以外は、参考例3と同じ操作を行い、黒色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−4)。
参考例5
参考例3で青色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Blue 3G)の代わりに赤色反応性染料(Ciba−Geigy(株)製;Lanasol Red G)を用いる以外は、参考例3と同じ操作を行い、赤色に着色したシリコーンオイルを得た(オイル−5)。
参考例6
参考例1〜5で得た着色シリコーン100部、ポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル5部およびポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル5部を加えて、60℃で十分攪拌した。加温を止めた後、ここにイオン交換水100部を徐々に加えながら攪拌した。次いで酢酸1gを加え攪拌した後、イオン交換水290gを徐々に加えながら攪拌して、着色したシリコーンエマルション(エマルション1〜5)を得た。
実施例1〜5、比較例1〜3(シャンプー組成物)
上記調製した各エマルション1〜5を使用したシャンプー組成物を表1の通り調製した。
【0064】
また、比較例として、アミノシリコーンエマルション、ジメチルオイルエマルションを使用したシャンプー組成物、およびシリコーンエマルション含まないシャンプー組成物を表1の通り調製した。
【0065】
シャンプー組成物を、以下に示す評価方法、評価基準に従って評価した結果を表1に併せて示す。
(毛髪サンプルの調製)
長さ25cmの健常な毛髪10gを40℃の水に浸した後、表1で調製したシャンプー組成物2gで1分間洗髪し、その後、30秒間40℃の水で1分間すすいだ。次いでドライヤーで乾燥して、毛髪サンプルを得た。
【0066】
この毛髪サンプルの艶を12人のパネリストが、下記の基準で3段階の点数付けを行った。表1には、パネリスト12人の平均値を示した。
(毛髪の艶)
3…艶が大きく向上している
2…やや艶が向上している
1…初期の艶とほぼ同等
【0067】
【表1】
【0068】
実施例6〜10、比較例4〜6(コンディショナー組成物)
上記実施例・比較例と同様にして、コンディショナー組成物を表2の通り調製した。
【0069】
コンディショナー組成物を、以下に示す評価方法に従って評価した結果を表2に併せて示す。
(毛髪サンプルの調製)
長さ25cmの健常な毛髪10gをアンモニアでpH10に調整した40℃の6%過酸化水素水に2時間浸した後、水洗いを行い、次いでドライヤーで乾燥した。この操作を、もう1度繰返し、脱色毛髪サンプルを得た。この毛髪を40℃の水に浸した後、表2で調製したコンディショナー組成物2gを濡れた髪に塗り広げ、1分後、30秒間40℃の水で1分間すすいだ。次いでドライヤーで乾燥して、毛髪サンプルを得た。
【0070】
この毛髪サンプルのすすぎ時の指通り、乾燥後の毛髪の滑らかさおよびシットリ感を12人のパネリストが、下記の基準で3段階の点数付けを行った。表2には、パネリスト12人の平均値を示した。
(毛髪の特性)
3…上記特性が大きく向上している
2…上記特性がやや艶が向上している
1…上記特性が初期のものとほぼ同等
【0071】
【表2】
【0072】
実施例11〜12、比較例7〜8(リーブオンコンディショナー)
参考例3、4で調製したオイル−3、−4、を各々2%含有するデカメチルシクロペンタシロキサン溶液をリーブオンコンディショナー組成物とした(実施例11、12)。
【0073】
また、比較例として25℃における粘度が100000cPのジメチルポリシロキサン(比較例7)、窒素含有量0.1重量%、25℃における粘度が80000cPのN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基含有ポリジメチルシロキサン(比較例8)を各々2%含有するデカメチルシクロペンタシロキサン溶液をリーブオンコンディショナー組成物とした。
【0074】
コンディショナー組成物を、以下に示す評価方法に従って評価した結果を表3示す。
(毛髪サンプルの調製と評価)
長さ25cmの健常な毛髪10gをアンモニアでpH10に調整した40℃の6%過酸化水素水に2時間浸した後、水洗いを行い、次いでドライヤーで乾燥した。この操作を、もう1度繰返し、脱色した。この毛髪を市販の栗色ヘアカラー(花王社製、ラビナスヘアカラー4 1液/ラビナスヘアカラー2液)を用いて、記載されている使用方法通りに栗色に染色した毛髪サンプルを得た。この染色毛髪に先に調製したリーブオンコンディショナー1gを塗布、乾燥後、10%ポリオキシエチレン(3)ラウリン酸ナトリウム水溶液を用い40℃の湯で洗髪した。この洗髪を合計20回繰り返した後の毛髪の色を色査計(E値)にて測定し、シャンプー前の値との差(ΔE)を測定した結果を表3に示す。
【0075】
ここで、ΔEが10%を越えると、目視にて明らかに色落ちが目立つようになる。
【0076】
【表3】
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、毛髪に優れた艶を与え、また染色した毛髪の色落ちを防ぐことができる毛髪化粧料を提供することができる。
Claims (1)
- アミノ基を含有するシリコーンオイルに該アミノ基と反応性の基を有する染料を吸着させた着色シリコーンオイルと、界面活性剤および/または揮発性有機溶剤を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003107467A JP2004315370A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=33469291
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004315370A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006104167A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Milbon Co Ltd | 染毛剤組成物 |
JP2008138070A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Momentive Performance Materials Japan Kk | 液体洗浄剤組成物 |
JP2010505014A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | ダイスター・テクスティルファルベン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・ドイッチュラント・コマンデイトゲゼルシャフト | 着色オルガノポリシロキサン |
-
2003
- 2003-04-11 JP JP2003107467A patent/JP2004315370A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006104167A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Milbon Co Ltd | 染毛剤組成物 |
JP2010505014A (ja) * | 2006-09-29 | 2010-02-18 | ダイスター・テクスティルファルベン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・ドイッチュラント・コマンデイトゲゼルシャフト | 着色オルガノポリシロキサン |
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