JP2008143168A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルプレートと吸収部材との間で絶縁破壊が生じるのを防ぐことができる記録装置および液体噴射装置を得ること。
【解決手段】ノズルプレート262と電極310との間に生じる電位差により発生する電界の強度の変動を小さくすることができるので、ノズルプレート262と吸収部材236におけるインクを吸収している部分との距離が短くなった場合に、電位差V0によって生じる電界の強度が大きくなり過ぎない。したがって、ノズルプレート262と吸収部材236との間で絶縁破壊が生じるのを防ぐことができる。また、記録用紙150に付着しなかったインク滴357が大き過ぎる電界によって加速されて吸収部材236におけるインク351を吸収している部分に衝突することにより、エアロゾルが周囲に飛散してノズルプレート262などを汚すのを防ぐことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は記録装置に関する。より詳細には、記録ヘッドに装着されたノズルプレートの開口から噴射させたインクを被記録物に付着させる記録装置に関する。
記録装置の一例であるインクジェット式記録装置は、被記録物としての記録用紙の周縁部に余白を残すことなくインクを付着させる場合に、記録用紙に対する記録ヘッドの不可避な位置ずれを見込んで、記録用紙の寸法よりも僅かに広い領域に対してインクを噴射する。このため、インクジェット式記録装置は、記録用紙の両側縁部および前後縁部の近傍では、記録用紙の存在しない領域に対してもインクを噴射する。そこで、記録用紙に対して記録ヘッドと反対側に吸収部材を配して、記録用紙に付着しなかったインクを吸収させている。これにより、記録用紙に付着しなかったインクによる周囲の汚染が防止される。
ところで、記録用紙にインクが付着すると、その部分が伸びて記録用紙に皺が生じる場合がある。この皺が吸収部材に接触すると、吸収部材にすでに吸収されていたインクが記録用紙を汚染する。そこで、多くのインクジェット式記録装置では、記録用紙の皺の高さを見込んで、記録用紙および吸収部材の間に2〜4mm程度の間隙が設けられる。また、ノズルプレートおよび記録用紙の間にも1mm程度の間隔がとられている。したがって、ノズルプレートから吸収部材までの間には3〜5mm程度の間隔がある。
さらに、記録用紙の厚さが変化しても、ノズルプレートと記録用紙との間の距離を一定にするために、ノズルプレートとプラテンとの距離、いわゆるプラテンギャップを調整している。この場合、ノズルプレートから吸収部材までの距離は、3〜8mm程度で変化する。
一方、インクにより記録用紙に形成される画像の解像度を向上させる目的で、ノズルプレートの開口から噴射されるインク滴は一層微細化される傾向にあり、単一のインク滴に着目すると、その大きさは数pl程度までになっている。このような微細なインク滴は自身の質量が非常に小さいので、ノズルプレートからいったん噴射されると、雰囲気の粘性抵抗等により運動エネルギーを急速に失う。例えば8pl未満のインク滴は、大気中で3mm程度の行程を飛翔すると速度が略ゼロになることが知られている。このように運動エネルギーを失った微細なインク滴は、重力加速度による落下運動と雰囲気の粘性抵抗力とがほとんどつり合い、落下し切るまでに長い時間を要する。落下するまでの間のインク滴は空中に浮遊することになり、これはエアロゾルと呼ばれている。
このようにして発生したエアロゾルは、一部はインクジェット式記録装置の外部にまで浮遊して、周辺に付着する。また、エアロゾルの多くはインクジェット式記録装置内の各部に付着する。プラテン等の記録用紙の搬送経路にエアロゾルが付着した場合、次に搬送される記録用紙が汚染される。また、インクジェット式記録装置に搭載された電気回路、リニアスケール、ロータリエンコーダ、光学センサ等にエアロゾルが付着した場合は、装置自体が誤動作する場合もある。さらに、エアロゾルが付着したものにユーザが手で触れると、手が汚れてしまう。
下記特許文献1には、電界によりエアロゾルを能動的に収集する機能を備えたインクジェット式記録装置が開示されている。ここに開示されたインクジェット式記録装置には、記録用紙に付着しなかったインク滴を付着および吸収させるための吸収部材が、ノズルプレートに対向する位置に配される。また、吸収部材の表面には一方の電極となる金属部材が配され、インクを噴射する開口を有する金属製ノズルプレートが他方の電極とされている。
これら電極およびノズルプレートの間に電圧が印加されると、両者の間に電位差が生じて電界が発生する。また、ノズルプレートから噴射されるインク滴は、ノズルプレートから噴射される瞬間に、いわゆる避雷針効果によりノズルプレートと同極に帯電する。したがって、エアロゾルとなり得るような微小なインク滴も、電界から受けるクーロン力の作用により自身の電荷と逆極性の電位にある電極に向かって飛翔して、電極に吸着される。さらに、電極に吸着されたインク滴は、電極に当接して配される吸収部材に吸収される。
特開2004−202867号公報
上記エアロゾル抑制の方法において、例えば吸収部材自体に導電性がなく、インクが導電性を有する場合に、吸収部材におけるインクを吸収している部分(以下、「インク吸収部分」と称する)とノズルプレートとの間の電位差は、電極とノズルプレートとの間の電位差と略等しい。そこで、吸収部材にインクが吸収されることによりインク吸収部分とノズルプレートとの距離が近づくと、それに伴って電界の強度も大きくなる。
このように、吸収部材がインクを吸収するにつれて電界の強度が大きくなると、ついには、吸収部材におけるインク吸収部分とノズルプレートとの間で絶縁破壊が生じることがある。また、電界の強度が大きくなり過ぎると、記録用紙に付着しなかったインクが上記電界によって加速されて吸収部材におけるインク吸収部分に衝突することにより、エアロゾルが周囲に飛散してノズルプレートなどを汚すという不具合がある。
また、記録用紙の厚さに応じて、ノズルプレートとプラテンとの距離を調整すると、インク吸収部分とノズルプレートとの間の電界の強度が変化して、エアロゾルの収集効率が低下する場合も生じる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
開口を有する導電性のノズルプレートを有し、前記開口から被記録物に向かってインクを噴射する記録ヘッドと、前記記録ヘッドからのインクの噴射方向について前記ノズルプレートに対向して配され、前記被記録物に付着しなかったインクを吸収する吸収部材と、前記吸収部材に当接して配される電極と、前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせて、前記被記録物に付着しなかったインクを前記電極側に向かって電気的に引き付けさせる電位差発生部とを備え、前記電位差発生部は、前記吸収部材における前記インクを吸収している部分と前記ノズルプレートとの距離に応じた電位差を発生させる記録装置。
この適用例によれば、ノズルプレートと電極との間に生じる電位差により発生する電界の強度の変動を小さくすることができるので、ノズルプレートと吸収部材におけるインクを吸収している部分との距離が短くなった場合に、上記電位差によって生じる電界の強度が大きくなり過ぎない。したがって、ノズルプレートと吸収部材との間で絶縁破壊が生じるのを防ぐことができる。また、被記録物に付着しなかったインクが大き過ぎる電界によって加速されて吸収部材におけるインクを吸収している部分に衝突することにより、エアロゾルが周囲に飛散してノズルプレートなどを汚すのを防ぐことができる。
[適用例2]
上記記録装置であって、前記ノズルプレートと前記電極との間に生じる前記電位差により発生する電界を検出する電界検出手段をさらに備え、前記電界検出手段は、前記電界の強度に応じた信号を前記電位差発生部に出力し、前記電位差発生部は、前記電界検出手段からの信号に応じた大きさの電位差を前記ノズルプレートと前記電極との間に生じさせる記録装置。
この適用例では、ノズルプレートと電極との間に発生する上記電界の強度の変動をより小さくすることができる。
[適用例3]
上記記録装置であって、前記電位差発生部は、前記吸収部材が前記インクを吸収していないときに、前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせる第一電位差発生手段と、前記吸収部材が前記インクを吸収することにより前記距離が近くなったときに、前記ノズルプレートと前記電極との間に前記第一電位差発生手段による電位差よりも小さい電位差を生じさせる第二電位差発生手段と、前記吸収部材における前記インクの吸収量を検出することにより、前記第一電位差発生手段と前記第二電位差発生手段とを切り替える切替手段とを有する記録装置。
この適用例では、例えば吸収部材がインクを吸収することによって吸収部材におけるインクを吸収している部分とノズルプレートとの距離が短くなった場合でも、上記電界の強度が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。
[適用例4]
上記記録装置であって、前記第一電位差発生手段が前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせているときと、前記第二電位差発生手段が前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせているときとでは、前記電位差により発生する電界が等しい記録装置。
この適用例では、上記電界の強度が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。
[適用例5]
上記記録装置であって、前記吸収部材における前記ノズルプレート側に配されて前記吸収部材と当接する表面電極と、前記表面電極が前記吸収部材における前記インクを吸収している部分と接触したときに、前記第二電位差発生手段に切り替える旨の信号を前記切替手段に対して出力する切替信号発生手段とをさらに備える記録装置。
この適用例では、吸収部材がインクを吸収することで吸収部材におけるインクを吸収している部分とノズルプレートとの距離が最も近くなったことをより確実に検知して、上記第一電位差発生手段と上記第二電位差発生手段とを切り替えることができる。したがって、吸収部材におけるインクを吸収している部分とノズルプレートとの距離が最も近くなった場合でも、上記電界の強度が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。
[適用例6]
上記記録装置であって、前記ノズルプレートと前記被記録物の支持面との距離が可変可能で、前記ノズルプレートと前記電極との間の電位差が、前記ノズルプレートと前記被記録物の支持面との距離に応じて異なる記録装置。
この適用例では、被記録物の厚さが変化しても、記録面とノズルプレートとの距離が略一定なので、インクの記録面への到達位置のずれが少なく記録画質の安定し、上記の効果を享受できる。
なお、上記の適用例の概要は、必要な特徴の全てを列挙したものではない。したがって、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
以下、実施形態を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、記録装置である記録読取複合機100の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、この記録読取複合機100は、インクジェット式記録部110と、読取部120と操作パネル130とを備えている。
インクジェット式記録部110は、ケース底部115の上側に配され、外側を下ケース116で覆われている。
読取部120は、インクジェット式記録部110の上に重ねられるように配され、外側を上ケース122で覆われている。
操作パネル130は、記録読取複合機100の上面における手前側に設けられている。操作パネル130は、表示パネル132の他、複数の操作ボタン134、パイロットランプ136等を備えている。この操作パネル130は、記録読取複合機100を情報処理装置等に接続せずに単独で作動させる場合に、各種の指示を入力するのに用いられ、また、動作状態等を表示する。
インクジェット式記録部110は、給送部210を備えている。
給送部210は、ペーパサポート212を備え、下ケース116の後側に設けられている。また、下ケース116の前面には、前カバー114が設けられている。ペーパサポート212に装入された被記録物である記録用紙150は、インクジェット式記録部110の内部を前方に向かって搬送され、その途中で画像が記録される。
読取部120は、図1に矢印aで示す方向に開閉可能に取り付けられた上カバー124と、上カバー124の下側に配される読取テーブル126とを備えている。この読取部120で原稿を読み取りたい場合には、上カバー124を開いて読取テーブル126上に原稿を載せた後に、上カバー124を閉じる。このとき、上カバー124によって原稿が押さえられるので、皺のある原稿などの読み取りたい面を読取テーブル126上に当接させることができる。読取テーブル126上に原稿を載せて上カバー124を閉じた後、操作パネル130を操作することにより、読取部120が原稿の画像を読み取る。
図2は、図1に示した記録読取複合機100のインクジェット式記録部110の内部機構200を抜き出して示す斜視図である。また、図3は、同じ内部機構200を、上から見下ろした様子を示す平面図である。
図2および図3において、内部機構200は、ケース底部115と、その上に略直立するフレーム202と、フレーム202の後側に配置された給送部210と、フレーム202の前側に順次配置された搬送部220、プラテン230および排出部240とを備えている。
給送部210は、記録用紙150が装入されたときに記録用紙150の背面を支持するペーパサポート212と、記録用紙150の右側の側端部を位置決めするサイドサポート214と、記録用紙150の左側の側端部に当接して記録用紙150が傾くのを防止するスライドサポート216とを備えている。
スライドサポート216は、ペーパサポート212の表面で水平に移動させることができる。したがって、幅が異なる記録用紙150が装入された場合でも、スライドサポート216を記録用紙150の側端部に当接させることができる。
さらに、給送部210は、フレーム202の裏側に取り付けられた給送ローラ(不図示)を備える。給送ローラは、ペーパサポート212に装入された複数の記録用紙150を1枚ずつ搬送部220側に送る。
搬送部220は、給送部210によって取り込まれた記録用紙150の上面に当接して連れ回る搬送従動ローラ224を備えている。搬送従動ローラ224の直下には、搬送モータ(不図示)により回転駆動される搬送駆動ローラ(不図示)が配されている。搬送部220は、給送部210から送られた記録用紙150を搬送従動ローラ224により搬送駆動ローラに押し付けるとともに、搬送駆動ローラを回転させることにより、記録用紙150をプラテン230の上方に間欠的に搬送する。
プラテン230は、上方に向かって突出した複数のリブ234を備える。リブ234の先端は、プラテン230上に送られた記録用紙150の下面と当接する。これにより、記録用紙150は、プラテン230上において高さ方向の位置決めがなされる。プラテン230の構造については、図4を参照して別途詳述する。
プラテン230の上方には、キャリッジ260が配される。このキャリッジ260は、記録用紙150が搬送部220等によって送られる方向と直交する方向に沿って水平に延びる図示しないガイドレールに装着される。
また、フレーム202に取り付けられた一対のプーリ251の間にタイミングベルト253が張り渡されている。このタイミングベルト253は、キャリッジ260の背面に連結されている。
タイミングベルト253は、一対のプーリ251の一方がキャリッジモータ255により回転駆動されると、キャリッジ260をガイドレールの長手方向に沿って水平に移動させる。したがって、キャリッジモータ255の動作と回転方向を制御することにより、プラテン230上における任意の領域の上方にキャリッジ260を移動させることができる。
キャリッジ260の下方には、記録ヘッド261が配されている。また、この記録ヘッド261の下面には、後述する複数の開口254が形成されたノズルプレート262が配されている。
記録ヘッド261は、絶縁性を有する樹脂などの材料で形成されており、ノズルプレート262は、インクに対して耐食性があり導電性を有する材料で形成されている。ノズルプレート262には、例えば金、ステンレスまたはニッケルなどが用いられる。
キャリッジ260は、記録用紙150がプラテン230の上方に送られると、搬送部220による間欠的な搬送が中断している間に、プラテン230が支持する記録用紙150上を往復移動する。このとき、ノズルプレート262は、開口254を通じて記録用紙150表面の任意の領域に対してインクを噴射して付着させる。このようにして、記録用紙150の表面全体に画像が記録される。
排出部240は、プラテン230に対して搬送部220と反対側に配され、排出従動ローラ244、排出駆動ローラ(不図示)、および、排出トレイ248等を備える。排出従動ローラ244は、プラテン230側から送られた記録用紙150の上面に当接して記録用紙150の移動に対して連れ回る。排出駆動ローラは、排出従動ローラ244の直下に配され、回転伝達機構(不図示)を介して搬送モータにより回転駆動される。
排出部240は、上記記録動作によって記録がなされてプラテン230側から送られた記録用紙150を排出従動ローラ244により排出駆動ローラに押し付けるとともに、排出駆動ローラを回転させることにより、記録用紙150を排出トレイ248側に排出する。
排出トレイ248は、図1に示した前カバー114の裏面側に配され、前カバー114を開くと、図2に示すように水平な状態で外側にせり出す。排出トレイ248は、排出部240側から排出された記録用紙150を1枚ずつ重なるように蓄積する。
また、排出トレイ248には、図2に示すように、ペーパサポート211が取り付けられている。このペーパサポート211は、排出トレイ248に排出された記録用紙150を下方から支持する。また、ペーパサポート211に記録用紙150を装入して、給送部210を利用して搬送部220に記録用紙150を送り込むこともできる。また、ペーパサポート211は、図2に示すように、延長部213をさらに備え、ペーパサポート211の奥行きよりもさらに長い記録用紙150を支持することもできる。
なお、インクジェット式記録部110は、上記のような一連の記録動作を制御する制御部250を搭載している。制御部250は、この記録読取複合機100に接続された情報処理装置(不図示)等を介して入力された指示あるいは操作パネル130から入力された指示に基づいて、インクジェット式記録部110における後述する電位差発生部400を含む各部を制御する。また、制御部250は、このインクジェット式記録部110が記録する画像情報を受け取るインターフェースでもある。制御部250が受け取る画像情報は、当該画像を表す情報の他に、例えば記録画像の解像度、色数等の記録品質、寸法、材質等の被記録物情報を含んでもよい。
図4は、プラテン230の分解斜視図である。
図4に示すように、プラテン230は、プラテン本体232と、プラテン本体232に収容された電極310と、絶縁性を有する材料で形成された吸収部材236、238とを備えている。
プラテン本体232は、その上面から上方に向かって突出した複数のリブ234と、上面から陥没して、底部231および側壁部233を含んで形成された収容部235と、収容部235の側方に形成された収容部237とを備える。
上記のように、このプラテン230の上方に記録用紙150が搬送されると、リブ234の上端が記録用紙150の下面に当接する。プラテン本体232は、例えば樹脂などの材料により一体成形して製造される。
吸収部材236は、プラテン本体232の収容部235に配され、吸収部材238は、プラテン本体232の収容部237に配される。収容部235に配された吸収部材236の上面239は、上記インクの噴射方向においてノズルプレート262に対向する。
これら吸収部材236および吸収部材238は、上記記録動作において記録用紙150に付着しなかったインクを吸収するが、吸収して保持できるインクの量に限りがある。そこで、これらの吸収部材236および吸収部材238よりも容量が大きな廃液吸収部材をプラテン230における吸収部材236および吸収部材238の下方に別途配してもよい。また、吸収部材236および吸収部材238は、その表面に付着したインクをより短時間で内部に吸収することが好ましい。したがって、吸収部材236および吸収部材238には、例えば、ポリエチレン、ポリウレタン等の樹脂を発泡させた材料が用いられる。
電極310は、収容部235の内部における吸収部材236の下側に配され、収容部235の底部231の一部を覆う。また、この電極310の一端には、収容部235の側壁部233を乗り越えて外部に延在する連結部312と、プラテン230の外側に露出した端子部314とが一体に形成されている。この端子部314は、後述するように、電位差発生部400と電気的に接続される。
電極310の材料には、インクに対して耐食性のある金属、例えば金、ステンレスまたはニッケルの線材、板材または箔材、あるいは、これらの金属でメッキした線材、板材または箔材、もしくは、これらの材料を組み合わせた網状または格子状の部材で形成される。また、他の態様として、プラテン230における収容部235の底部231に直接形成した導電性の塗膜層、メッキ層、厚膜層、薄膜層等を電極310として使用することもできる。
図5は、インクジェット式記録部110の記録動作時におけるノズルプレート262付近を拡大した模式図である。図5に示すように、インクジェット式記録部110は、電位差発生部400および電界検出手段450をさらに備える。
電位差発生部400は、プラス極側端子403、マイナス極側端子404、および、これらの端子と電気的に接続する直流電源(不図示)等を備えている。電位差発生部400のプラス極側端子403は、プラテン本体232と吸収部材236との間に配される電極310の端子部314と電気的に接続している。また、電位差発生部400のマイナス極側端子404は、ノズルプレート262と電気的に接続している。また、電位差発生部400は、図2および図3に示した制御部250と電気的に接続しており、制御部250から作動信号または停止信号が入力される。電位差発生部400は、制御部250から作動信号が入力されると、これらノズルプレート262と電極310との間に大きさV0の電位差を生じさせる。また、電位差発生部400は、制御部250から停止信号が入力されると、電位差を生じさせるのを停止する。
電位差発生部400は、さらに、電界検出手段450と電気的に接続している。この電界検出手段450は、図5に示すように、ノズルプレート262と吸収部材236の上面239との間に配され、電位差発生部400が電位差を生じさせているときに、この電位差によりノズルプレート262と電極310との間に発生する電界の強度を検出する。また、電界検出手段450は、検出した電界の強度に応じた信号を電位差発生部400に出力する。電位差発生部400は、電界検出手段450から入力される信号に基づいて電界の強度の変動を検知し、当該変動がより小さくなるようにノズルプレート262と電極310との間に生じさせる電位差の大きさV0を制御する。
インクジェット式記録部110の記録動作時において、電位差発生部400がノズルプレート262と電極310との間に大きさV0の電位差を生じさせると、吸収部材236がインクを吸収していないときは、プラテン230の吸収部材236が絶縁性を有する材料で形成されているので、図5に示す距離d1だけ離れたノズルプレート262と電極310との間に強度がV0/d1の電界が発生する。
電界が発生している状態で、記録用紙150の記録面151に対して縁部152に余白の無いようにインク351を付着させる場合、ノズルプレート262は、記録用紙150の縁部152付近の上方において、開口254を通じてインク351を下方に噴射する。噴射されたインク滴357は、開口254の直下に記録用紙150が存在している場合は、記録用紙150の記録面151に付着して画像の一部を形成する。これに対し、ノズルプレート262が記録用紙150の縁部152よりも外側に開口254を通じてインク351を噴射することがある。このようなとき、開口254の直下に記録用紙150が存在しないので、噴射されたインク滴357は、記録用紙150の記録面151に付着することなく下方に落下する。ここで、インク滴357には、自身の重量による下向きの重力が作用するが、その一方で雰囲気の粘性抵抗により重力と反対方向の力が作用する。インク滴357の重量は非常に小さいので、インク滴357に作用する重力および粘性抵抗による力は略等しい大きさとなる。これらのインク滴357は空中に浮遊することになり、エアロゾルと呼ばれている。
ところで、ノズルプレート262の開口254から押し出されるインク351は、ノズルプレート262から離脱してインク滴357となる直前の瞬間に、ノズルプレート262から下垂するインク柱353を形成する。また、このとき、電位差発生部400がノズルプレート262と電極310との間に電位差V0を生じさせていることにより、ノズルプレート262はマイナスに帯電している。したがって、インク柱353の先端Aとノズルプレート262の下面におけるインク柱353付近の領域Bとの間に、いわゆる避雷針効果により電荷が蓄積される。
この避雷針効果により、インク滴357は、インク柱353の水平断面積に対応する電荷よりも大きな電荷によりノズルプレート262と同極(マイナス)に帯電する。なお、避雷針効果は、インク柱353の先端A(図中では下端)を頂点とする頂角50°から60°の円錐形で包囲されるノズルプレート262表面の領域Bがインク滴357の帯電に寄与する現象をいう。帯電したインク滴357には、自身の電荷の大きさおよび電界の強度(V0/d1)に比例した大きさであり、自身の電荷と逆極性(プラス)に帯電している電極310の方向に吸引されるクーロン力(図5に矢印「FQ」で示す力)が作用する。ここで、電界の強度(V0/d1)は、例えば一定の強度E0に設定される。
電界の強度(V0/d1)がE0のとき、インク滴357に対して雰囲気の粘性抵抗による力に抗して電極310の方向に確実に吸引され得る大きさのクーロン力が作用する。ゆえに、記録用紙150の上面に付着しなかったインク滴357は、浮遊することなく電極310の上方に配された吸収部材236に付着して毛細管現象によりその内部に吸収される。なお、電界の強度E0は、ノズルプレート262と電極310との間に絶縁破壊が生じない程度の強度である。
ここで、インクジェット式記録部110が記録用紙150の縁部152付近における記録動作を繰り返すことにより、吸収部材236は、上面239までインク351を吸収した状態(以下、この状態を「吸収飽和状態」と称する)となる。ここで、インク351は、電解質が溶解した電解液であり、吸収部材236の内部に吸収された状態においても導電性を有する。吸収部材236が飽和吸収状態となると、図5に示す距離d2だけ離れたノズルプレート262と吸収部材236の上面239との間に強度がV0/d2の電界が発生する。これは、吸収部材236が吸収しているインク351が導電性を有するので、電極310と吸収部材236の上面239とが等電位となることによる。
このように、吸収部材236がインク351を吸収しているかどうかによって、電位差発生部400が電位差を生じさせているときに、ノズルプレート262と電極310との間における電界が発生する距離が異なる。したがって、仮に電位差発生部400がノズルプレート262と電極310との間に生じさせる電位差の大きさV0が一定であれば、吸収部材236がインク351を吸収している場合は、吸収していない場合と比べて、電界の強度が大きくなる。
ここで、電位差発生部400は、電界検出手段450から電界の強度に応じた信号の入力を受けて、吸収部材236がインク351を吸収するにつれて電界の強度が変動するのを検知し、ノズルプレート262と電極310との間に生じさせる電位差の大きさV0を小さくする。したがって、吸収部材236がインク351を吸収していないときの電界の強度V0/d1と、吸収部材236が吸収飽和状態のときの電界の強度V0/d2は、略等しい大きさに制御される。
このように、インクジェット式記録部110は、ノズルプレート262と電極310との間に生じる電位差により発生する電界を電界検出手段450が検出して電位差発生部400が電位差の大きさを制御することにより、当該電界の強度の変動を小さくすることができる。なお、すべての極性を反転させて接続しても同様の機能が実現できる。
このような本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)ノズルプレート262と電極310との間に生じる電位差により発生する電界の強度の変動を小さくすることができるので、ノズルプレート262と吸収部材236におけるインクを吸収している部分との距離が短くなった場合に、電位差V0によって生じる電界の強度が大きくなり過ぎない。したがって、ノズルプレート262と吸収部材236との間で絶縁破壊が生じるのを防ぐことができる。また、記録用紙150に付着しなかったインク滴357が大き過ぎる電界によって加速されて吸収部材236におけるインク351を吸収している部分に衝突することにより、エアロゾルが周囲に飛散してノズルプレート262などを汚すのを防ぐことができる。
(2)ノズルプレート262と電極310との間に発生する上記電界の強度の変動をより小さくすることができる。
(第2実施形態)
図6は、インクジェット式記録部111の記録動作時におけるノズルプレート262付近を拡大した模式図である。なお、図6において、図5と同じ符号を付したものについては同じ構成であるので説明を省略する。
図6に示すように、インクジェット式記録部111は、インクジェット式記録部110における電位差発生部400および電界検出手段450に替えて、電位差発生部401を備える。この電位差発生部401は、プラス極側端子403、マイナス極側端子404、第一電位差発生手段410、第二電位差発生手段420および切替手段430を有する。
第一電位差発生手段410は、プラス極側端子413、マイナス極側端子414、および、これらの端子と電気的に接続する直流電源(不図示)等を有する。第二電位差発生手段420は、プラス極側端子423、マイナス極側端子424、および、これらの端子と電気的に接続する直流電源(不図示)等を有する。切替手段430は、端子431、432、433および切替スイッチ(不図示)等を有する。切替スイッチには、例えばリレーまたは半導体スイッチなどが用いられる。
第一電位差発生手段410のマイナス極側端子414は、電位差発生部401のマイナス極側端子404と電気的に接続しており、第一電位差発生手段410のプラス極側端子413は切替手段430の端子431と電気的に接続している。また、第二電位差発生手段420のマイナス極側端子424は、電位差発生部401のマイナス極側端子404と電気的に接続しており、第二電位差発生手段420のプラス極側端子423は切替手段430の端子432と電気的に接続している。また、切替手段430の端子433は、電位差発生部401のプラス極側端子403と電気的に接続している。切替手段430は、さらに制御部250と電気的に接続している。
制御部250は、吸収部材236がインク351を吸収していないことを検知した場合、第一切替信号を切替手段430に出力する。切替手段430は、第一切替信号が入力されると、端子431と端子433とを電気的に接続する。これにより、第一電位差発生手段410のプラス極側端子413と電位差発生部401のプラス極側端子403とが電気的に接続されて、第一電位差発生手段410は、ノズルプレート262と電極310との間に一定の大きさV1の電位差を生じさせる。電位差V1により、図6に示す距離d1だけ離れたノズルプレート262と電極310との間に強度がV1/d1の電界が発生する。
これに対し、制御部250は、吸収部材236がインク351を吸収して吸収飽和状態となったことを検知した場合、第二切替信号を切替手段430に出力する。切替手段430は、第二切替信号が入力されると、端子432と端子433とを電気的に接続する。これにより、第二電位差発生手段420のプラス極側端子423と電位差発生部401のプラス極側端子403とが電気的に接続されて、第二電位差発生手段420は、ノズルプレート262と電極310との間に一定の大きさV2の電位差を生じさせる。電位差V2により、図6に示す距離d2だけ離れたノズルプレート262と電極310との間に強度がV2/d2の電界が発生する。
ここで、第一電位差発生手段410がノズルプレート262と電極310との間に生じさせる電位差の大きさV1は、当該電位差V1によって発生する電界の強度V1/d1と電界の強度E0とが略等しくなるようにその大きさが設定される。
また、第二電位差発生手段420がノズルプレート262と電極310との間に生じさせる電位差の大きさV2は、当該電位差V2によって発生する電界の強度V2/d2と、電界の強度V1/d1とが略等しくなるように設定される。なお、すべての極性を反転させて接続しても同様の機能が実現できる。
なお、インクジェット式記録部111において、吸収部材236がインク351を吸収しているかどうかを制御部250が検知する手段としては、例えばロードセルにより吸収部材236の重量を検出することによりその変動を検知する手段、または、吸収部材236の高さ方向に配置した水分検知センサにより吸収部材236におけるインク351の吸収量を検知する手段などが用いられる。
このような本実施形態によれば、以下の効果がある。
(3)インクジェット式記録部111の記録動作時においても、インクジェット式記録部110の記録動作時と同様に、ノズルプレート262の開口254から噴射されて記録用紙150の上面に付着しなかったインク滴357は、浮遊することなく電極310の上方に配された吸収部材236に付着する。
(4)吸収部材236がインク351を吸収することによって吸収部材236におけるインク351を吸収している部分とノズルプレート262との距離が近くなった場合でも、電界の強度V2/d2が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。ゆえに、ノズルプレート262と吸収部材236との間で絶縁破壊が生じるのを防ぐことができる。
(第3実施形態)
図7は、インクジェット式記録部112の記録動作時におけるノズルプレート262付近を拡大した模式図である。なお、図7において、図6と同じ符号を付したものについては同じ構成であるので説明を省略する。図7に示すように、インクジェット式記録部112は、インクジェット式記録部111における電位差発生部401に替えて、電位差発生部402と、表面電極470と、切替信号発生手段460とを備える。
電位差発生部402は、プラス極側端子403、マイナス極側端子404、第一電位差発生手段411、第二電位差発生手段421および切替手段440を備えている。
電位差発生部402の第一電位差発生手段411および第二電位差発生手段421は、図6に示したインクジェット式記録部111における電位差発生部401の第一電位差発生手段410および第二電位差発生手段420と同様の構成を有する。切替手段440は、端子441、442、443および切替スイッチ(不図示)等を有する。切替スイッチには、例えばリレーまたは半導体スイッチなどが用いられる。表面電極470は、吸収部材236におけるノズルプレート262側に配されて吸収部材236の上面239と当接する。
第一電位差発生手段411のマイナス極側端子414は、電位差発生部402のマイナス極側端子404と電気的に接続しており、第一電位差発生手段411のプラス極側端子413は切替手段440の端子441と電気的に接続している。また、第二電位差発生手段421のマイナス極側端子424は、電位差発生部402のマイナス極側端子404と電気的に接続しており、第二電位差発生手段421のプラス極側端子423は切替手段440の端子442と電気的に接続している。また、切替手段440の端子443は、電位差発生部402のプラス極側端子403と電気的に接続している。切替信号発生手段460は、切替手段440および表面電極470とそれぞれ電気的に接続している。
切替信号発生手段460は、表面電極470を通じて吸収部材236におけるインクを吸収している部分が上面239まで達したかどうかを検知しており、表面電極470が吸収部材236におけるインクを吸収している部分と接触していないときは、第一切替信号を切替手段440に対して出力する。切替手段440は、切替信号発生手段460から第一切替信号が入力されると、端子441と端子443とを電気的に接続する。これにより、第一電位差発生手段411のプラス極側端子413と電位差発生部402のプラス極側端子403とが電気的に接続されて、第一電位差発生手段411は、ノズルプレート262と電極310との間に一定の大きさV1の電位差を生じさせる。電位差V1により、図7に示す距離d1だけ離れたノズルプレート262と電極310との間に強度がV1/d1の電界が発生する。
これに対し、切替信号発生手段460は、表面電極470が吸収部材236におけるインクを吸収している部分と接触したことを検知すると、第二電位差発生手段421に切り替える旨の第二切替信号を切替手段440に対して出力する。切替手段440は、切替信号発生手段460から第二切替信号が入力されると、端子442と端子443とを電気的に接続する。これにより、第二電位差発生手段421のプラス極側端子423と電位差発生部402のプラス極側端子403とが電気的に接続されて、第二電位差発生手段421は、ノズルプレート262と電極310との間に一定の大きさV2の電位差を生じさせる。電位差V2により、図7に示す距離d2だけ離れたノズルプレート262と電極310との間に強度がV2/d2の電界が発生する。
ここで、第一電位差発生手段411がノズルプレート262と電極310との間に生じさせる電位差の大きさV1は、当該電位差V1によって発生する電界の強度V1/d1と、電界の強度E0とが略等しくなるように設定される。
また、第二電位差発生手段421がノズルプレート262と電極310との間に生じさせる電位差の大きさV2は、当該電位差V2によって発生する電界の強度V2/d2と電界の強度V1/d1とが略等しくなるように設定される。このように、インクジェット式記録部112は、表面電極470および表面電極470を通じて吸収部材236におけるインクを吸収している部分が上面239まで達したかどうかを検知して第一電位差発生手段411および第二電位差発生手段421を切り替える旨の信号を出力する切替信号発生手段460を備える。
このような本実施形態によれば、以下の効果がある。
(5)インクジェット式記録部112の記録動作時においても、インクジェット式記録部110の記録動作時と同様に、ノズルプレート262の開口254から噴射されて記録用紙150の上面に付着しなかったインク滴357は、浮遊することなく電極310の上方に配された吸収部材236に付着する。
(6)吸収部材236におけるインクを吸収している部分とノズルプレート262との距離が図7にd2で示すように最も近くなった場合でも、電界の強度V2/d2が大きくなり過ぎないので、ノズルプレート262と吸収部材236との間で絶縁破壊が生じるのを防ぐことができる。なお、すべての極性を反転させて接続しても同様の機能が実現できる。
(7)記録の累積時間が長くなって吸収部材236におけるインク351を吸収している部分とノズルプレート262との距離が最も近くなった場合でも、電界の強度が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。
(第4実施形態)
図8は、本実施形態における記録読取複合機100のフレーム202付近の斜視図である。
本実施形態に係る記録読取複合機100は、図1に示した記録用紙150の厚さに応じて、プラテン230と図2に示したノズルプレート262間の距離、いわゆるプラテンギャップを調整する機構を備えている。
図8において、フレーム202には、ガイドレール280が取り付けられている。ガイドレール280は、サイドフレーム右側202aに設けられた案内溝281とサイドフレーム左側202bに設けられた案内溝281とで支持されている。ガイドレール280には、キャリッジ260が搭載され、ガイドレール280に沿って移動する。
ガイドレール280は、案内溝281に沿って移動可能になっている。具体的な移動の機構を以下に説明する。
ガイドレール280のサイドフレーム右側202aから飛び出した部分には、ギャップ調整カム282が設けられ、ギャップ調整カム282の外周は、固定ピン285に当接している。
ガイドレール280が回転することによって、固定ピン285に当接するギャップ調整カム282の外周とガイドレール280の回転軸との距離が変わり、それに伴いガイドレール280が案内溝281に沿って移動し、キャリッジ260も移動し、プラテンギャップの調整が行われる。ギャップ調整カム282等は、カバー286によって覆われている。
プラテンギャップをどの程度にするかは、外部のコンピュータからの記録用紙150の厚さに応じた情報に応じてモータによりガイドレールを回転させて切り替えてもよいし、手動で決められた位置に切り替えてもよい。
図9は、インクジェット式記録部110の記録動作時におけるノズルプレート262付近を拡大した模式図である。なお、図9において、図5に示した第1実施形態と同じ符号を付したものについては同じ構成であるので説明を省略する。d4はプラテンギャップであり、d3は吸収部材236の上面239からリブ234の先端までの距離である。
図9において、2点鎖線で記録用紙150の厚さが厚くなったときの記録用紙150およびノズルプレート262の状態を示した。記録用紙150の厚さに応じて、プラテン230に対するノズルプレート262の位置は、上記の機構により調整される。具体的には、プラテンギャップであるd4の長さは記録用紙150の厚さが厚くなると長くなる。この調整によって、記録用紙150の記録面151からノズルプレート262までの距離d5は略一定に保たれる。
本実施形態においては、プラテンギャップd4に応じた制御部250からの命令により、電位差発生部400によって、ノズルプレート262と電極310との間に電圧を印加して、電位差を生じさせる。
表1に、記録用紙150の種類と、d3、d4、印加電圧および電界強度との関係を示した。電界強度は、略一定の強度E0になるように設定されている。強度E0は、ノズルプレート262と電極310との間に絶縁破壊が生じない程度の強度である。
Figure 2008143168
プラテンギャップd4に応じて、印加電圧を変化させることより、略一定の電界強度となり、プラテンギャップd4が変化しても、ノズルプレート262の開口254から噴射されて記録用紙150の上面に付着しなかったインク滴357は、浮遊することなく安定して電極310の上方に配された吸収部材236に付着する。
プラテンギャップd4の情報は、記録読取複合機100に接続された情報処理装置等を介して入力された記録用紙150の種類の情報あるいは操作パネル130から入力された情報に基づいてもよいし、プラテンギャップd4を電気的、機械的に検知してもよい。
また、ノズルプレート262と電極310との間の電圧の印加方法についても、第2および第3実施形態で示したように、複数の電位差発生手段を設け、切替手段によって電位差発生手段を選択して印加する電圧を変化させる方法であってもよい。
このような本実施形態によれば、以下の効果がある。
(8)前述の効果に加え、記録用紙150の厚さが変化しても、記録面151とノズルプレート262との距離が略一定なので、インクの記録面151への到達位置のずれが少なく記録画質の安定した記録読取複合機100を得ることができる。
(9)厚さの異なる記録用紙150を使用した場合でも、インク滴357からなるエアロゾルの収集効率の低下が抑えられる。
なお、記録読取複合機100において、電界検出手段450に変えて、または、これに加えて、インクジェット式記録部110の記録の開始からの時間を計測する時間計測部をさらに備えてもよい。記録開始からの時間が長くなれば、インクの噴射量も増えるので、電位差発生部400は、時間計測部により計測された時間が長いほど小さい電位差を発生してもよい。
また、上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、液体噴射装置の一例として、記録読取複合機100のインクジェット式記録部110として実装されたインクジェット式記録装置を例に挙げて説明したが、液体噴射装置としては、液体噴射ヘッドとして色材噴射ヘッドを備えた液晶ディスプレイのカラーフィルタ製造装置、液体噴射ヘッドとして電極材(電導ペースト)噴射ヘッドを備えた有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成装置、液体噴射ヘッドとして生体有機物噴射ヘッドおよび精密ピペットを備えたバイオチップ製造装置等を例示できる。また、被記録物とは、液体噴射ヘッドから噴射された液体を付着され得るものを一般に指し、記録媒体の他に、回路基板、円板形光記録媒体、プレパラート等も含まれる。
以上において、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は実施の形態に記載の範囲には限定されない。実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
第1実施形態における記録読取複合機の外観を示す斜視図。 インクジェット式記録部を抜き出して示す斜視図。 インクジェット式記録部を上方から見た平面図。 プラテンの分解斜視図。 インクジェット式記録部のノズルプレート付近を拡大した模式図。 第2実施形態におけるインクジェット式記録部のノズルプレート付近を拡大した模式図。 第3実施形態におけるインクジェット式記録部のノズルプレート付近を拡大した模式図。 第4実施形態におけるフレーム付近の斜視図。 インクジェット式記録部のノズルプレート付近を拡大した模式図。
符号の説明
100…記録装置として記録読取複合機、150…被記録物としての記録用紙、151…記録面、236…吸収部材、254…開口、261…記録ヘッド、262…ノズルプレート、310…電極、351…インク、400,401,402…電位差発生部、410,411…第一電位差発生手段、420,421…第二電位差発生手段、430,440…切替手段、450…電界検出手段、460…切替信号発生手段、470…表面電極。

Claims (6)

  1. 開口を有する導電性のノズルプレートを有し、前記開口から被記録物に向かってインクを噴射する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドからのインクの噴射方向について前記ノズルプレートに対向して配され、前記被記録物に付着しなかったインクを吸収する吸収部材と、
    前記吸収部材に当接して配される電極と、
    前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせて、前記被記録物に付着しなかったインクを前記電極側に向かって電気的に引き付けさせる電位差発生部とを備え、
    前記電位差発生部は、前記吸収部材における前記インクを吸収している部分と前記ノズルプレートとの距離に応じた電位差を発生させる記録装置。
  2. 前記ノズルプレートと前記電極との間に生じる前記電位差により発生する電界を検出する電界検出手段をさらに備え、
    前記電界検出手段は、前記電界の強度に応じた信号を前記電位差発生部に出力し、前記電位差発生部は、前記電界検出手段からの信号に応じた大きさの電位差を前記ノズルプレートと前記電極との間に生じさせる請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記電位差発生部は、
    前記吸収部材が前記インクを吸収していないときに、前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせる第一電位差発生手段と、
    前記吸収部材が前記インクを吸収することにより前記距離が近くなったときに、前記ノズルプレートと前記電極との間に前記第一電位差発生手段による電位差よりも小さい電位
    差を生じさせる第二電位差発生手段と、
    前記吸収部材における前記インクの吸収量を検出することにより、前記第一電位差発生手段と前記第二電位差発生手段とを切り替える切替手段と
    を有する請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記第一電位差発生手段が前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせているときと、前記第二電位差発生手段が前記ノズルプレートと前記電極との間に電位差を生じさせているときとでは、前記電位差により発生する電界が等しい請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記吸収部材における前記ノズルプレート側に配されて前記吸収部材と当接する表面電極と、
    前記表面電極が前記吸収部材における前記インクを吸収している部分と接触したときに、前記第二電位差発生手段に切り替える旨の信号を前記切替手段に対して出力する切替信号発生手段と
    をさらに備える請求項3または4に記載の記録装置。
  6. 前記ノズルプレートと前記被記録物の支持面との距離が可変可能で、
    前記ノズルプレートと前記電極との間の電位差が、前記ノズルプレートと前記被記録物の支持面との距離に応じて異なる請求項1に記載の記録装置。
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