JP2008142164A - 遊技媒体補給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技媒体使用機の配列に対する設定にミスが生じているか否かを速やかに判定する。
【解決手段】 遊技島4に並設されたスロットマシン6やメダル貸機8のような遊技媒体使用機に対し、種別ごとに、遊技媒体使用機ごとに、所定の遊技媒体補給制御を制御部68が行う。遊技媒体使用機の種別情報と設置位置情報とを含む配列情報を中継制御部78とコネクタ103とによって設定する。設定された配列情報が、所定の配列ルールに適合しているか制御部68が判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スロットマシン、メダル貸機、パチンコ台または玉貸機のような遊技媒体使用機器に、メダルまたはパチンコ玉のような遊技媒体を自動的に補給する装置に関する。
このような遊技媒体補給装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている遊技媒体補給装置は、遊技媒体としてメダルを、遊技媒体使用機としてのスロットマシンやメダル貸機に自動供給するメダル補給装置である。このメダル補給装置の制御部に、複数の中継制御部がそれぞれ接続されている。各中継制御部には、スロットマシンやメダル貸機が接続されている。メダル補給装置に設けられている操作部を操作することによって、各中継制御部に接続されているスロットマシン及びメダル貸機の識別番号とその設置位置とが設定される。スロットマシン及びメダル貸機にそれぞれ対応して、メダルを補給する分岐ユニットが設けられ、これらは、対応する中継制御部によって制御される。スロットマシンまたはメダル貸機から、エンプティ信号が発信されると、制御部は、このエンプティ信号を基に、作動させる分岐ユニットを決定し、エンプティ信号を発生したスロットマシンまたはメダル貸機に対応する分岐ユニットを、作動させてメダルを補給するように、この分岐ユニットに対応する中継制御部に指令を送る。
特許文献1には開示されていないが、スロットマシンやメダル貸機のような遊技媒体使用機の識別番号と設置位置の設定と共に、その遊技媒体使用機がスロットマシンまたはメダル貸機であるかを表す種別情報も設定され、遊技媒体使用機の種別により異なった補給制御が行われていた。例えばスロットマシンとメダル貸機では、1回のメダル補給枚数を異ならせる。或いは、遊技媒体使用機がエンプティ信号を発信したとき、遊技媒体補給装置は、そのエンプティ信号が、遊技媒体使用機の故障や不正な遊技の結果によるものであるか判定しているが、その判定基準をスロットマシンとメダル貸機とでは異なるものとする。
特開2003−284812号公報
遊技媒体補給装置は、スロットマシンやメダル貸機が設置されている遊技島に設けられるが、遊技島には、片側のみにスロットマシンやメダル貸機を設ける片島と、両側にスロットマシンやメダル貸機を設ける両島とがあり、いずれにしても片側に20台のスロットマシンと、同数のメダル貸機が並設されることがあり、片島でも合計40台、両島になると合計80台もスロットマシンやメダル貸機が備えられている。このように多くのスロットマシンやメダル貸機が設置されている場合に、上述した種別情報や位置情報を一台ずつ設定すると、その設定に多くの手間が掛かる上に、設定ミスを犯す可能性があった。設定された位置情報等は、補給装置が備える表示装置に表示されるが、スロットマシンやメダル貸機の台数が多いので、表示から設定ミスを発見することはかなり困難である。そして、設定ミスのまま補給装置を稼働させると、誤った補給制御が行われ、例えばスロットマシンに対してメダル貸機用の枚数のメダルが補給されることがあったり、実際には設置されているスロットマシンまたはメダル貸機が設置されていないと設定されていると、エンプティ信号を発信しても、メダルが補給されない。このようなことは、遊技媒体としてパチンコ玉を使用し、遊技媒体使用機としてパチンコ台や玉貸機を使用している場合にも、生じる。
本発明は、このような遊技媒体使用機の配列に対する設定にミスが生じているか否かを速やかに判定することができる遊技媒体補給装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の遊技媒体補給装置は、遊技島に並設された複数の遊技媒体使用機に対し、前記各遊技媒体使用機の種別ごとに、または前記遊技媒体使用機ごとに、所定の、例えば異なった遊技媒体補給制御を行う制御手段を有している。遊技島は、片島または両島いずれのものも使用することができる。遊技媒体使用機としては、遊技媒体にメダルを使用する場合には、スロットマシンやメダル貸機を使用することができ、遊技媒体にパチンコ玉を使用する場合には、パチンコ台や玉貸機を使用することができる。制御手段が行う遊技媒体の種別ごとの所定の遊技媒体補給制御としては、例えばスロットマシンとメダル貸機とではメダルの補給枚数を異ならせたものとするものがある。パチンコ台と玉貸機との場合も同様である。また、制御手段が行う遊技媒体使用機ごとの所定の遊技媒体補給制御としては、例えば同じ種別のスロットマシンであっても、スロットマシンごとに或いは何台かのグループごとにメダルの補給枚数を異ならせるものがある。メダル貸機やパチンコ台及び玉貸機でも同様である。前記各遊技媒体使用機の種別情報と設置位置情報とを含む配列情報を配列設定手段が設定する。前記設定された配列情報が、所定の配列ルールに適合しているか判定手段が判定する。遊技媒体使用機は、その種別に応じて配列ルールに従った一定のパターンに従って配列されるのが一般的であるので、例えば、この一定の配列パターンに一致する部分が配列情報に含まれているか判定手段によって判定することによって、所定の配列ルールに適合しているか判定することもできるし、或いは、この一定の配列パターン(禁止配列パターン)以外の配列パターンが配列情報に含まれているか判別することによって、所定の配列ルールに適合しているか判別することができる。
上述したように、遊技媒体使用機には、その種別に応じて一定のパターンで遊技島に配列されることが多いので、このパターンを元に配列ルールを設定し、配列ルールと実際の配列とを比較することにより、配列ルールに不適合な遊技媒体使用機を検出できる。一般に、遊技媒体使用機の設置工事において、遊技媒体使用機の設置位置を間違えることは殆どあり得ないので、ルール不適合な遊技媒体使用機が検出されたとき、その遊技媒体使用機の種別情報や位置情報の設定ミスである可能性が非常に高い。従って、上述したような配列ルールへの不適合と判定された結果、設定ミスを自動検出することができるので、設定ミスを早期に発見することができる。
前記制御手段は、前記判定手段が前記配列ルールに不適合と判定した前記遊技媒体使用機への前記遊技媒体の補給を禁止することができる。
このように構成すると、本来行うべき正規の補給処理とは異なる補給を行うことがない。例えばスロットマシンやパチンコ台のような遊技機に対して、メダル貸機や玉貸機のような遊技媒体供給機と誤って設定した場合、不正遊技か否か判定するための判定基準が遊技機と遊技媒体供給機とでは異なるので、実際には不正遊技が行われていても、不正と判断できないことがあったりする。しかし、設定ミスと判定された遊技媒体使用機には遊技媒体の補給を行わないので、不正に取得される遊技媒体を極力少なくすることができる。
複数の異なる前記配列ルールを記憶している記憶手段を設けることもできる。この場合、判定手段は、記憶している前記複数の配列ルールのうちから、少なくとも1つの前記配列ルールを選択して使用する。
遊技媒体使用機の配列ルールは複数あり、店舗ごとに或いは遊技島ごとに配列ルールが営業形態に応じて異なることがある。複数の配列ルールを予め用意しておくことで、それぞれの営業形態に柔軟に対応することができる。
前記判定手段は、不適合と判定した前記遊技媒体使用機の配列の補正候補を作成することができる。補正候補は、例えば設定した配列ルールが複数の配列パターンを許容しているとき、その配列パターンの内、設定ミスとして検出された部分の配列情報に近いものに基づいて作成することができる
このように構成すると、設定ミスされた遊技媒体使用機の配列が本来どのようなものであるか推測することができるので、正規の配列の候補を作成し、表示等することによって、設定ミスの解消を速やかに行える。
前記配列設定手段は、前記配列情報の少なくとも一部を自動的に設定可能とすることができる。
自動的に配列情報の一部が設定されるので、容易に配列情報の設定を行うことができ、設定ミスを事前に防止することができる。
更に、前記制御手段と複数の前記遊技媒体使用機との接続を仲介する中継制御手段と、前記遊技媒体使用機ごとに設けられ、前記遊技媒体使用機から導出される補給要求出力線と、これに対応して前記中継制御手段から導出される補給要求入力線とを、接続する接続手段とを、設けることができる。この場合、前記中継制御手段に、これに接続される前記各遊技媒体使用機の相対的な設置位置を設定する位置情報設定手段を設け、前記接続手段に、これに接続される前記各遊技媒体使用機の種別を設定する種別設定手段を設けてある。前記配列設定手段は、前記位置情報設定手段及び前記種別設定手段の設定状態を読みとる。
このように構成すると、補給要求信号線のコネクタを使用することにより、補給装置と遊技媒体使用機との間に新たな配線を設けることなく、簡易な構成により、自動設定ができる上に、コネクタ設定ミスを自動検出することができる。
前記判定手段は、前記配列設定手段により新たに設定した前記配列情報と、過去に設定した配列情報との相違を判定することもできる。
このように構成すると、過去に設定した配列情報を予め記憶しておくことにより、設定変更が有った場合、その旨を出力するので、その変更の正否を確認することができ、設定ミスを事前に防止することができる。
以上のように本発明によれば、遊技媒体使用機に対する設定にミスが生じているか否かを速やかに判定することができる。
本発明は、以下の実施形態では、遊技媒体、例えばメダルを、遊技媒体使用機、例えば遊技機、具体的にはスロットマシンや、例えば遊技媒体貸機、具体的にはメダル貸機に、補給するメダル補給装置2に実施されている。このメダル補給装置2は、図1に示すように遊技島4に設置されている。
遊技島4は、スロットマシン6とメダル貸機8とを横方向に複数台並べて配置したものである。遊技島4は、図2に示すように両側にスロットマシン6とメダル貸機8とを並べた両島と呼ばれる形態のものと、図示していないが、片側のみにスロットマシン6を並べた片島と呼ばれる形態のものとがある。必要に応じていずれかの形態の遊技島が選択される。遊技店では、複数列の遊技島4が設けられることが多い。
この両島の遊技島4では、図2の上方に示されている列(以下A側と称する)には、スロットマシン6として、スロットマシン601乃至608が並設されている。スロットマシン2台に1台の割合で、メダル貸機8として、メダル貸機801乃至804がスロットマシンの間に設置されている。同様に下側に示されている列(以下B側と称する)にもスロットマシン609乃至616とメダル貸機805乃至808が配置されている。従って、この遊技島4は、合計16台のスロットマシン6と、8台のメダル貸機8とが設けられている。
スロットマシン601乃至616またはメダル貸機801乃至808のうち、内部に貯留していたメダルの量がそれぞれに予め別々に定めた量よりも少なくなったものでは、これらに設けられたセンサ(図示せず)が補給要求信号、例えばエンプティ信号を発生する。これが、メダル補給装置2に供給され、後述するようにしてエンプティ信号を発生したスロットマシンまたはメダル貸機にメダルが補給される。例えばスロットマシンには約500枚のメダルが補給され、メダル貸機には約300枚のメダルが補給される。
上述したメダル補給装置2は、遊技島4の一方の端部に設けられている。このメダル補給装置2から見て遊技島の左側がA側であり、右側がB側である。メダル補給装置2は、図1に示すように、メダル計数機10を載置するための載置台12を備えた載置台付きのものである。他に載置台12を備えていないものもある。メダル補給装置2の前面下部には、下部扉(図示せず)が設けられている。前面上部には、上部扉(図示せず)が設けられている。上部扉の正面中央には、後述する表示装置66を外部から観察するための窓が設けられている。
スロットマシン6とメダル貸機8との下方に、これらの配列方向に沿って遊技媒体回収手段、例えば回収コンベア24が、ほぼ水平に設けられている。回収コンベア24は、遊技島4の一端部から他端部まで配置されている。各スロットマシン6からオーバーフローしたメダルは、回収コンベア24上に排出され、メダル補給装置2が配置されている遊技島4の一端部まで搬送される。一端まで搬送されたメダルは、メダル補給装置2の内部に設けられたバケット25に一時的に貯留され、適宜、中間コンベア26によって洗浄ユニット30に投入される。中間コンベア26は、例えばベルトコンベア式の搬送装置で、バケット25の排出口から洗浄ユニット30の上部に形成されている投入口まで、斜め上方を向いて傾斜した状態で配置されている。洗浄ユニット30で洗浄されたメダルは、洗浄ユニット30の背後に立設された揚送手段、例えばメインリフト32によってメダル補給装置2の上方に揚送される。
また、遊技者の遊技の結果、スロットマシン6から払い出された賞品であるメダルは、計数機10を経由して下タンク28に投入される。下タンク28に投入されたメダルも、洗浄ユニット30に一定量ずつ投入され、洗浄され、その後、メインリフト32によって上方に揚送される。
揚送されたメダルは、分岐装置33によって、他の遊技島に掛け渡されている島渡しコンベア22または貯留手段、例えば補給タンク44に払い出される。分岐装置33は、メインリフト32から排出されたメダルを受け、少なくとも2方向、即ち島渡しコンベア22方向と補給タンク44方向にメダルを分岐排出する。分岐装置33としては、可動フラッパによって流路を切り換えるものや、双方向ベルトコンベア式などの公知の種々のものを使用可能である。
島渡しコンベア22の他に島渡しコンベア23も設けられている。島渡しコンベア22は、上述したようにメインリフト32によって揚送された洗浄済みのメダルを搬送する。島渡しコンベア23は、回収された未洗浄のメダルを搬送する。
メダル補給装置2が設置されている遊技島4から回収されたメダルは、必ず洗浄ユニット30で洗浄されてからメインリフト32によって揚送されるので、メダル補給装置2から他の遊技島のメダル補給装置にメダルを島渡し搬送する場合には、島渡しコンベア22を使用する。他の遊技島のメダル補給装置2に島渡し搬送されたメダルは、島渡しコンベア22から他の遊技島のメダル補給装置2の分岐ユニット35によって他の遊技島のメダル補給装置2の補給タンク44に投入され、補給用メダルとして使用される。他のメダル補給装置2から島渡し搬送されてきた洗浄済みのメダルは、島渡しコンベア22上の分岐ユニット35によって分岐され、補給タンク44に投入される。
一方、洗浄ユニットを備えていない他の遊技島のメダル補給装置から、このメダル補給装置2にメダルを島渡し搬送する場合には、島渡しコンベア23を使用する。島渡しコンベア23によってメダル補給装置2に搬送されたメダルは、島渡しコンベア23上に設けた分岐ユニット36によって島渡しコンベア23から下タンク28に分岐排出され、洗浄ユニット30で洗浄される。洗浄されたメダルは、メインリフト32、分岐装置33を介して補給タンク44に補給される。
補給タンク44に払い出されたメダルは、この補給タンク44に一時的に貯留され、スロットマシン6やメダル貸機8からのエンプティ信号に応じて一定量ずつ無端状搬送手段、例えば補給コンベヤ46に払い出される。補給コンベヤ46は、遊技島4において、スロットマシン6及びメダル貸機8の上部に、その配列方向に沿ってほぼ水平に一端部から他端まで配置され、その搬送面、例えば上面でメダルを支持して搬送する。補給コンベヤ46上には、スロットマシン6及びメダル貸機8に対応させて、ほぼ等間隔に分岐ユニット48が配置されている。分岐ユニット48は、エンプティ信号を発生しているスロットマシン6またはメダル貸機8に対応するものが作動する。分岐ユニット48は、作動時に、補給コンベヤ46上を搬送されるメダルを、分岐ユニット48が対応するスロットマシン6またはメダル貸機8に分岐排出する。
補給コンベヤ46上には、複数台の中継制御ボックス50が、所定の間隔をおいて配置されている。各中継制御ボックス50内には、それぞれ中継制御部74が設置されている。これら中継制御部74は、1台当たり複数台、例えば最大4台の分岐ユニット48を管理制御する。
補給タンク44が満杯になったとき、補給タンク44に払い出されたメダルは、補給タンク44をオーバーフローし、上タンク34に投入される。上タンク34に投入されたメダルは、バケット38またはシュート94に選択的に払い出され、シュート94に払い出されたメダルはメインリフト32に誘導される。バケット38は、メダルを収容可能な取手付きの容器であって、スロットマシン6やメダル貸機8に手作業でメダルを補給する必要が生じたときに使用するもので、メダル補給装置2の側面に設けた扉を開いて、取り出し可能である。このバケット38と排出手段82との間に、一時貯留手段、例えば一時貯留ホッパ84が設けられている。一時貯留ホッパ84は、オーバーフロー部を有し、一時貯留ホッパ84に投入されるメダルの量が一定になるように構成されている。この一時貯留ホッパ84からジョッキ38にメダルが補充されるので、ジョッキには定量のメダルが供給される。
図3に示すように、制御部68が各メダル補給装置2に設けられている。制御部68は、自島のスロットマシン6、メダル貸機8およびメダル計数機10からのメダル回収及び補給、洗浄ユニット30によるメダルの洗浄、他の島へのメダル補給などを制御する。制御部68は、CPU、メモリ、タイマー等からなる。制御部68には、設定データを入力したり、稼働記録を出力したりするデータ入出力装置69、例えばICカードリーダライターが接続されている。制御部68は、回収コンベヤ24、洗浄ユニット30、メインリフト32、上タンク34、補給タンク44、島渡しコンベヤ22、23、補給コンベヤ46等の駆動手段からなる駆動手段群70を、これらに設けたセンサからなるセンサ群72からの信号を受けて制御する。制御部68には、操作子群52及び表示装置66が接続され、各種条件の設定やエラーメッセージ等の表示を行う。
更に、制御部68は、各中継制御部74(図3では1台のみ示している。)と双方向通信を行い、各スロットマシン6及びメダル貸機8へのメダル補給制御を行う。なお、各島の制御部68は、隣接する島の制御部68と双方向通信を行い、島内のメダル貯留量などのデータを共有しており、例えば何れの島から何れの島にメダルを島渡し搬送するかを決定する。
図4はメダル補給装置2の動作を示す状態遷移図である。このメダル補給装置2に対して初回の電源オンがされると、初期設定(ステップS2)が実行される。初期設定では、メダル補給装置2自体のアドレス設定や載置台12の有無、中継制御部のアドレス認識(後述する設置位置の認識を含む。)や接続数の認識などのシステム構成の基本的な設定を行う。2回目以降の電源オン時には、この初期設定は行われない。
この初期設定に続いて、或いは2回目以降の電源オン時にはイニシャル中処理が行われる(ステップS4)。この処理では、ソフトウェアや通信状態の初期化、各駆動部の位置や動作のチェックなどが行われる。この処理では、接続されている遊技媒体使用機の種別と設置位置の判定も行われる。即ち、制御部68は、各中継制御部74に、遊技媒体使用機の種別判定命令を送信し、各中継制御部74は、自己に接続されている各遊技媒体使用機に問い合わせ信号を送信し、返信された回答信号により種別を判定し、その結果を制御部64に返す。そのとき、各中継制御部74は、後述する接続ポート順(遊技媒体使用機の設置位置の順)に結果を返すので、制御部64は、遊技媒体使用機の種別と共に設置位置も認識する。
イニシャル中処理が終了すると、正常待機中処理(ステップS6)が実行される。正常待機中処理では、操作子群52の操作スイッチやセンサ群72のセンサからの信号により、運転中処理(ステップS8)または係員操作中処理(ステップS10)に移行する。
運転中処理は、正常待機中処理において、回収や補給等の要求があった場合に、対応する処理を行う。例えば遊技媒体使用機からエンプティ信号を受信し、その補給要求が正常な要求であると判断されたときであって、他に優先すべき処理がない場合、制御部68が、エンプティ信号を出力した遊技媒体使用機に関連する分岐ユニット48、補給コンベヤ46、補給タンク44を運転する。
係員操作中処理は、正常待機中処理において、操作スイッチを操作することによって、この処理に移行し、運転履歴の表示や特定の遊技媒体使用機に対する補給禁止などの各種設定を行う。
正常待機中処理において、なんらかの異常が検知されると、異常待機中処理(ステップS12)が実行され、メッセージ表示等により警告を出力する。この処理中に解除操作が行われると、異常解除の処理(ステップS14)が実行され、異常が解除されると、正常待機中に戻り、異常が解除されないと、異常待機中に戻る。なお、異常待機中であっても、支障がない限り、補給や島渡しなどの運転は行われる。
正常待機中処理時または電源オン時の開始操作により、メンテナンス操作中処理(ステップS16)が実行される。この処理では、各種設定や駆動部、センサのチェックが行われる。初期設定で行った設定も、このメンテナンス操作中処理において修正、変更可能である。
図5は、各中継制御部74と各分岐ユニット48とのうち、メダル補給装置2に近い位置にある2台の中継制御部74a、74bとそれらの周囲にある6台の分岐ユニット48a乃至48fの接続を示したもので、遊技島4の上方から平面視したイメージで示されている。他の中継制御部74と分岐ユニット48との接続も、図5と同様に行われている。
各分岐ユニット48a乃至48fは、メダル補給装置2に近い側からその符号の順に補給コンベヤ46上に配置されている。各分岐ユニット48a乃至48fは、遊技島4のA側とB側とにそれぞれ対向して配置されている1対のメダル使用機に対し、メダルを補給することができる。例えば分岐ユニット48aは、スロットマシン601、609にメダルを補給することができ、分岐ユニット48bはメダル貸機801、805にメダルを補給することができる。
中継制御部74aは分岐ユニット48a乃至48dに接続され、中継制御部74bは、分岐ユニット48e、48f及び図示していない2台の分岐ユニットに接続されている。これら中継制御部74a、74bに接続されている分岐ユニットが中継制御部74a、74bによって制御される。中継制御部74aには、スロットマシン601、602、603、609、610、611、メダル貸機801、805のいずれかがエンプティ信号を発生したとき、そのエンプティ信号が供給される。同様に中継制御部74bには、メダル貸機802、806、スロットマシン604、612及び図示していない2台のスロットマシンと2台のメダル貸機のいずれかがエンプティ信号を発生したとき、そのエンプティ信号が供給される。分岐ユニット48a乃至48fを含む全ての分岐ユニット48は、1台で遊技島4のA、B両側の対応するメダル使用機にメダルを補給可能であるので、1台の中継制御部74で最大8台のメダル使用機を制御可能である。
制御部68は、最大18台の中継制御部74とデイジーチェーンに接続可能である。即ち、制御部68は、直近の中継制御部74aと双方向通信可能に接続され、中継制御部74aは、隣接する中継制御部74bに双方向通信可能に接続されている。以下、同様に接続されている。従って、各中継制御部74は、自己と制御部68との間に介在する他の中継制御部74を介して制御部68と通信可能である。また、中継制御部74a、74bには、対応する分岐ユニットの動作確認用のセンサ類200(図6参照)や、中継制御部74a、74bに接続されている分岐ユニットの動作を強制的に停止するスイッチ(図示せず)も接続されている。他の中継制御部も同様である。
中継制御部74a、74bを含む全ての中継制御部74は、4つの制御対象に接続される4つのポート111乃至114を有している。1つの制御対象は、1台の分岐ユニット、2台以下のメダル使用機、関連するセンサ類である。例えば中継制御部74aの場合、ポート111には分岐ユニット48a、メダル使用機としてスロットマシン601、609が接続されている。ポート112には分岐ユニット48b、メダル使用機としてメダル貸機801、805が接続されている。ポート113には、分岐ユニット48c、スロットマシン602、610が接続されている。ポート114には、分岐ユニット48d、スロットマシン603、611が接続されている。
各制御対象は、メダル補給装置2に近いものからポート111乃至114に順に接続されている。さらに、メダル使用機は、遊技島4のA側とB側とを区別し、それぞれポートの所定のピンに接続されている。例えば図6では、A側がポート111の上部のピンに、B側が下部のピンに接続されている。即ち、各メダル使用機は、接続される中継制御部に対する相対位置により、接続されるポート、ピン位置が決定され、制御部68は、そのポートやピンにより、メダル使用機の配置を確認できる。
図6は、中継制御部74aのポート111と、分岐ユニット48a、スロットマシン601、609等の接続を詳細に示したもので、スロットマシン601、609からの補給要求出力線101、101と、中継制御部74aのポート111からの補給要求入力線102、102とが、接続手段、例えばコネクタ103、103を介して接続されている。ポート111からコネクタ103、103へ問い合わせ信号線104が接続されている。これには、A側及びB側のメダル使用機に対して共通の問い合わせ信号が供給される。この問い合わせ信号に対するメダル使用機の種別を判定するための回答信号をコネクタ103、103からポート111に供給するための回答信号線105、105、106、106がコネクタ103、103からポート111に接続されている。コネクタ103、103において、回答信号線105、105から回答信号がポート111に供給されるとスロットマシンが接続されていると判定され、回答信号線106、106から回答信号がポート111に供給されるとメダル貸機が接続されていると判定される。いずれの回答信号線からも回答信号がポート111に供給されないときには、メダル使用機が接続されていないと判定される。
また、各スロットマシン601、609は、ポート111に大当たり信号を供給するための大当たり信号線107、107をポート111に接続している。この大当たり信号は、スロットマシン601、609の遊技状態に関する情報を表すものである。この大当たり信号は、スロットマシン601、609から直接にポート111に供給せずに、ホールコンピュータの中継基板から取得してもよい。
図7に示すようにコネクタ103は、中継制御部側コネクタ103aとメダル使用機側コネクタ103bとからなる。これらコネクタ103a、103bは、SCANIN1、SCANIN2、SCANOUT、EMP及びGROUNDの5つの端子をそれぞれ有し、互いに対応するものが接続される。
コネクタ103aでは、SCANIN1に回答信号線105が接続され、SCANIN2に回答信号線106が接続され、SCANOUTには問い合わせ信号線104が接続されている。EMP、GROUNDは、補給要求信号入力線102に接続されている。コネクタ103bでは、EMP、GROUNDには、スロットマシンまたはメダル貸機から補給要求信号出力線101が接続されている。コネクタ103bがスロットマシンに接続されているとき、SCANIN1はSCAONOUTに接続され、SCANIN2は開放されている。コネクタ103bがメダル貸機に接続されているとき、SCANIN1は開放され、SCANIN2はSCAONOUTに接続されている。SCANOUTには、コネクタ103aのSCANOUTから問い合わせ信号が供給されている。従って、問い合わせ信号を中継制御部74からコネクタ103に供給したとき、回答信号線105から回答信号が出力されるか、回答信号線106から回答信号が出力されるかを中継制御部74で判別することによって、接続されるメダル使用機の種別が、スロットマシンであるかメダル貸機であるか判定することができる。
各中継制御部74は、図2に示すように制御する4台の分岐ユニットの中央に配置されている。各中継制御部74には、これに付属するロータリスイッチ等を利用してアドレスが設定されている。例えばメダル補給装置2に近いものから遠くなる程、大きな値となるアドレスが順に各中継制御部に設定されている。これらアドレスは、通信用のアドレスであると共に、中継制御部の設置位置を表す物理的なアドレスとしても機能する。通信用アドレスと物理的なアドレスとを別個に設定することも可能である。
各中継制御部74では、メダル補給装置2に近い分岐ユニットから順にポート111、112、113、114に接続されている。例えば中継制御部74aでは、分岐ユニット48aがポート111に分岐ユニット48bがポート112に、分岐ユニット48cがポート113に、分岐ユニット48dがポート114に接続されている。
各分岐ユニットに対応するメダル使用機の補給要求信号をその分岐ユニットが接続されるポートに接続するために、メダル使用機の補給要求出力線101と中継制御部の補給要求入力線102とをコネクタ103を介して接続してある。メダル使用機側のコネクタ103bは、スロットマシン用とメダル貸機用とで接続される端子が異なる2種類が用意されている。スロットマシン用では、SCANOUTとSCANIN1とが接続され、メダル貸機用ではSCANOUTとSCANIN2とが接続されている。この2種類のうち、メダル使用機の種別に応じたコネクタ103bが使用される。このコネクタ103bが種別設定部として機能する。
制御部68は、初期設定処理において、接続される中継制御部74を認識する。この際に、中継制御部74のアドレスにより、配列順を判別する。イニシャル処理において、各中継制御部74に接続されるメダル使用機を上述した手順によって認識する。これによって、全てのメダル使用機の種別と配列、対応する中継制御部と分岐ユニットとが認識できる。各分岐ユニットの配列が認識されているので、メダル補給装置2から各メダル使用機までのおおよその距離(分岐ユニットまでの距離)を算出し、メダル補給時の補給コンベヤと分岐ユニットの駆動タイミングを制御する。
上述したように全てのメダル使用機の種別と設置位置、対応する中継制御部と分岐ユニットとが認識できるので、これを予め定めた配列ルールと比較することによって、メダル使用機の種別情報や、位置情報からなる配列情報に設定のミスがあるか判定することができる。
配列ルールは、遊技島におけるスロットマシン6とメダル貸機8との配列に予め規則性があることによって決定される。
例えば図8(a)は、遊技島4にメダル貸機8を全く配置しない場合の遊技島を示したものである。このような遊技島の場合、メダル使用機の配列の中にメダル貸機8が存在することはあり得ない。従って、メダル貸機8が存在することを配列情報が表していると、この配列情報には設定ミスがあることが分かる。
例えば図8(b)は、1台のメダル貸機8を2台のスロットマシン6が挟んで配置し、メダル貸機8を共用する場合の遊技島を示したものである。この場合、1台のメダル貸機8と2台のスロットマシン6とを基本グループとして、この基本グループが複数配列されるが、遊技島4の制約により、遊技島4の端にはグループに属さない1台のスロットマシンを設置する場合には、そのスロットマシン6の左右いずれかに隣接してメダル貸機8を設置している。
このような遊技島の場合、メダル使用機の配列の中に、スロットマシン6が3台連続するパターン、メダル貸機2が2台連続するパターン、1台のスロットマシン6の両側にメダル貸機8が設置されるパターンは存在しない。従って、配列情報内に、上述した3つのパターンのいずれかが存在すると、この配列情報には設定ミスがあることが分かる。また、メダル使用機の配列において、島端に基本グループに属さない1台のスロットマシン6を設置する場合には、島端からスロットマシンが2台連続して設置されることはない。従って、配列情報内に、島端からスロットマシンが2台連続して設置されるパターンがあれば、この配列情報には設定ミスがあることが分かる。
例えば図8(c)は、メダル貸機8とスロットマシン6とを必ず隣接させて設置した遊技島を示したものである。この場合、スロットマシン6またはメダル貸機8が2台連続して配置されるパターンは、存在しない。また、通常には1台のスロットマシン6に対応するメダル貸機8は、そのスロットマシン6の右側に設置されるので、遊技島4の左端にメダル貸機8が設定されることもない。従って、配列情報内に、メダル貸機8またはスロットマシン6が連続するパターンまたは遊技島の左端にメダル貸機8があるパターンが存在すると、この配列情報には設定ミスがあることが分かる。
図9に上述した設定ミスがあると判定されるパターンを示す。図9において、Mはメダル貸機を、SはスロットマシンをEは島端を表す。このような各配列ルールと、これら配列ルールごとに対応する各禁止配列パターンとが対応づけられて、制御部68の記憶手段に記憶されている。
これら配列ルールのうち、このメダル補給装置2が使用されている遊技島4に対応するものが、ステップS2の初期設定処理及びステップS16のメンテナンス操作処理のいずれかでも選択される。この選択は、操作子群52の操作子を操作することによって行われる。もし、選択が行われなかった場合には、デフォルトで所定のルールが選択されるようにする事も可能である。
配列情報に設定ミスがあるか否かの判定は、例えばステップS4のイニシャル処理及びステップS16のメンテナンス処理のいずれでも可能である。電源オン時にはイニシャル処理において必ず判定を行い、必要に応じてメンテナンス操作処理において判定を行う。
イニシャル処理では、制御部68は、制御部68が存在するメダル補給装置2内の遊技媒体使用機の種別と設置位置を含む配列情報を、上述したようにして認識し、同時に、その配列情報が、上述した選択された配列ルールの禁止配列パターンを含むか判定する。メンテナンス処理では、既に設定されている配列情報に対して、既にイニシャル処理で選択されている配列ルールの禁止配列パターンを含むか判定する。
判定は、例えば次のように行われる。まず、配列情報からスロットマシン6とメダル貸機8の配列を示す文字列を作成する。次に、禁止されている配列パターンのそれぞれについて、配列を示す文字列を端から順に比較し、一致する部分がないかチェックする。一致する部分が検出されたときには、その部分の文字列内での位置から該当するメダル使用機を割り出し、不適合機として記憶する。
例えば、図8(c)の下側の列(B列)では、配列文字列は、左から「ESMSMSMSMSMSME」となるべきである。コネクタ103の選定ミス等により、設定された文字列が左から「ESMSSSMSMSMSME」となっているとする。この場合、選択されている配列ルールの禁止配列パターンは、図9から明らかなように「SS」、「MM」、「EM」である。配列文字列中に、これら禁止配列パターンのいずれかに該当する部分があるか、文字列の左の端から順に比較していく。設定された文字列中には、下線を付して示す「SSS」があり、比較の結果、この「SSS」中に禁止配列パターン「SS」が存在していることが判明する。従って、この部分に該当するメダル使用機、図8(c)の下側の列のうち、メダル補給装置2側から第3番目、第4番目、第5番目のメダル使用機を不適合機として記憶する。
このようにして不適合機が検出されると、制御部68は、表示装置66に、配列ルールに不適合なメダル使用機がある旨と、そのメダル使用機の設置位置や台番号等を表示し、係員に確認と修正を促す。そのとき、ブザー音やランプ表示等の報知手段によって注意を喚起しても良い。
このような報知と共に、不適合なメダル使用機へのメダルの補給を禁止するようにすることもできる。これにより、本来補給すべき枚数とは異なる枚数のメダルをメダル使用機に補給するという不都合を回避できる。例えばスロットマシン6に対してメダル貸機8用の枚数のメダルを補給したり、メダル貸機8に対してスロットマシン6用の枚数のメダルを補給したりすることを防止できる。
また、遊技島における過去、例えば前回の電源オン時のイニシャル処理で認識された配列情報を記憶しておき、今回の電源オン時のイニシャル処理で新たに取得された現在の配列情報とを比較して、配列情報に変更がないか判定することも可能である。この配列情報変更の判定と、上述した配列ルール適合判定とを併用することによって、設定ミスや誤補給をより確実に防止できる。
例えば、メダル使用機の配列は変更せずに、スロットマシン6やメダル貸機8を新しい機種に変更することがあるが、この機種変更の際に、コネクタ103の選定ミスによって、スロットマシン6とメダル貸機8とを間違えた配列情報が自動設定される可能がある。この間違った配列情報が、偶然に禁止パターンに該当しない場合には、上述した不適合判定では適合と判定され、不都合である。しかし、前回の配列情報と今回の配列情報とを比較することによって、配列情報に変更があると判定されると、その旨が例えば表示装置66に表示される。これによって、係員が直接に配列情報の正誤を判断することができる。
上述したように禁止パターンに該当すると判定されたとき、制御部74は、配列が禁止パターンを含まないように不適合箇所を補正する候補を示唆できる場合がある。例えばスロットマシン6とメダル貸機8とを配列した遊技島4において、最も発生しやすい不適合は、1台のスロットマシン6と1台のメダル貸機8との種別を取り違えた場合と考えられる。このような場合に限定して考えた場合、例えば上述した「ESMSSSMSMSMSME」の場合を考えると、「SSS」のうちいずれか1つが「M」の誤りであると推測できる。そして、「SSS」を「SMS」に補正すれば、配列は禁止パターンを含まない適正なものになることが容易に分かる。制御部68は、表示装置66に、メダル補給装置2から4番目のメダル使用機が「スロットマシン」と設定されているが、「メダル貸機」の誤りである可能性が高いので、修正するようにメッセージを出力する。
上記の実施形態では、遊技島における各メダル使用機の配列の禁止パターンを制御部の記憶手段に記憶させている。これによって、例えば同じ配列でスロットマシンやメダル貸機が配置されているが、その合計台数が異なる遊技島に対しても、これら禁止パターンを記憶させておけば、配列情報の設定ミスを検出できるので、好都合である。
なお、このような禁止パターンを記憶するのではなく、例えば図8(c)を参照して言えば、この遊技島におけるメダル使用機の片側における配置パターン「ESMSMSMSMSMSME」を記憶させておき、これと配列情報から作成された文字列「ESMSSSMSMSMSME」とを1メダル使用機ごとに比較することによって、配列情報の設定ミスがあるか否か判定することもできる。この場合には、配列の設定ミスがあるメダル使用機を容易に確定することができるし、そのミスのあるメダル使用機の情報をどのように修正すべきかも容易に確定することができる。
上記の実施形態では、配列情報は、自動的に取得されたが、特許文献1に開示されているような手動で配列情報を設定する場合にも、本発明を実施することができる。
上記の実施形態では、コネクタ103のSCANIN1、SCANIN2の端子を利用して2種類のメダル使用機の種別を判別したが、コネクタ103の接続用の端子の数を増加させれば、3種類以上のメダル使用機の種別を判別することが可能となる。これによって、例えばメダル使用機内のメダルホッパの容量の違いや、スロットマシンの遊技性の違い等により種別し、それぞれの種別ごとに一度に補給するメダル枚数を設定し、補給枚数を調整することが可能となる。また、コネクタ103の回答端子を1個のみとし、この回答端子と問い合わせ端子との短絡の有無により2種類のメダル使用機の種別を判断するようにしてもよい。さらに、問い合わせ端子の数を複数とすることにより判別できる種別を増やすことができ、要するに問い合わせ端子、回答端子とも1個以上の任意の数とすることができる。
本発明の1実施形態のメダル補給装置の側面図である。 図1のメダル補給装置の平面図である。 図1のメダル補給装置のブロック図である。 図1のメダル補給装置の状態遷移図である。 図1のメダル補給装置における各中継制御部と各分岐ユニットの接続図である。 図1のメダル補給装置における中制御部1つのポートと、分岐ユニット、スロットマシンとの詳細な接続図である。 図1のメダル補給装置において使用されるコネクタを示す図である。 図1のメダル補給装置と共に使用される遊技島でのスロットマシンやメダル貸機の配列を示す図である。 図8に示すスロットマシンやメダル貸機の配列において本来存在するはずのないパターンを示す図である。
符号の説明
2 遊技媒体補給装置
4 遊技島
6 スロットマシン(メダル使用機)
8 メダル貸機(メダル使用機)
68 制御部(制御手段)
74 中継制御部(配列情報設定手段)
103 コネクタ(配列情報設定手段、接続手段)

Claims (7)

  1. 遊技島に並設された複数の遊技媒体使用機に対し、前記各遊技媒体使用機の種別ごとに、または前記遊技媒体使用機ごとに、所定の遊技媒体補給制御を行う制御手段と、
    前記各遊技媒体使用機の種別情報と設置位置情報とを含む配列情報を設定する配列設定手段と、
    前記設定された配列情報が、所定の配列ルールに適合しているか判定する判定手段とを、
    具備する遊技媒体補給装置。
  2. 請求項1記載の遊技媒体補給装置において、
    前記制御手段は、前記判定手段が前記配列ルールに不適合と判定した前記遊技媒体使用機への前記遊技媒体の補給を禁止する
    遊技媒体補給装置。
  3. 請求項1または2記載の遊技媒体補給装置において、
    複数の異なる前記配列ルールを記憶している記憶手段を有し、
    前記判定手段は、記憶している前記複数の配列ルールのうちから、少なくとも1つの前記配列ルールを選択して使用可能とした
    遊技媒体補給装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか記載の遊技媒体補給装置において、
    前記判定手段は、不適合と判定した前記遊技媒体使用機の配列の補正候補を作成する
    遊技媒体補給装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか記載の遊技媒体補給装置において、
    前記配列設定手段は、前記配列情報の少なくとも一部を自動的に設定可能とした
    遊技媒体補給装置。
  6. 請求項5記載の遊技媒体補給装置において、
    前記制御手段と複数の前記遊技媒体使用機との接続を仲介する中継制御手段と、
    前記遊技媒体使用機ごとに設けられ、前記遊技媒体使用機から導出される補給要求出力線と、これに対応して前記中継制御手段から導出される補給要求入力線とを、接続する接続手段とを、
    具備し、
    前記中継制御手段に、これに接続される前記各遊技媒体使用機の相対的な設置位置を設定する位置情報設定手段を設け、
    前記接続手段に、これに接続される前記各遊技媒体使用機の種別を設定する種別設定手段を設け、
    前記配列設定手段は、前記位置情報設定手段及び前記種別設定手段の設定状態を読みとる
    遊技媒体補給装置。
  7. 請求項5または6記載の遊技媒体補給装置において、
    前記判定手段は、前記配列設定手段により新たに設定した前記配列情報と、過去に設定した配列情報との相違を判定する
    遊技媒体補給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011178075A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Toppan Printing Co Ltd 真贋判定装置及び真贋判定方法

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