JP2009142448A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電源投入時処理を実行すると、RAM初期設定処理(S1)を行ってから、RAMクリア信号が入力されたか否かを判断(S2)して、肯定判断ならば(S2:yes)RAM消去(S6)を行い、サブ統合制御装置83へ初期画面指定コマンドを送信(S8)して、本発明特有の構成である取扱説明モード処理、点検モード処理(S10)が行われる。
否定判断(S2:no)のときは、RAM保証値が1(S3:yes)、SUM値が0なら(S5:yes)RAMに記憶されていたデータに基づいて電源断前の遊技状態に復帰させるための電源復帰処理(S7)を行った後に点検モード処理に移行する(S10)。
【選択図】 図5
Description
また、遊技機は、製造しているメーカーによって独自の機構であることから、各遊技機により不具合が発生しやすい箇所や点検し難い箇所が異なってくる。そのため、店員は、通常、メーカーから遊技機を購入した際に添付されてくる取扱説明書に基づいてエラー時の対応や、メンテナンス方法を行うことになる。
また、特許文献2に記載の発明は、従業員等に対して、遊技機本体の取扱い方法、遊技機本体に生じた故障の発生部位、発生原因又は前記故障の対策方法等を、遊技機背面に設けられた取扱者用ガイドスイッチを操作することで音声にて出力する構成が開示されている。
ちなみに逆の構成である順・逆送り操作手段が遊技機裏面に設けた場合は、遊技機前面側にある図柄組合せゲームに用いられるCRT表示器に取扱説明画面を表示することから、操作する者は、遊技機の前面側を視認しつつ遊技機裏面の操作手段を操作するという操作が困難な構成となる。
また特許文献2においても、音声出力による取扱説明用のガイドを行うことから、遊技機裏面に設けられたガイドスイッチを操作することのみが開示されており、表示内容を見ながら操作することは考えられていない。
その上、遊技機は製造しているメーカーによって機構が異なり、各遊技機の注意ポイントも異なることになるため、それらを店員全てに諳んじて覚えさせるにも限界があり、チェックレベルに個人差が生じてしまう問題があった。
該主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
該サブ制御装置が行う前記所定の表示、音声及びランプに対して遊技者が操作可能な演出用入力装置と、
各制御装置に電源を供給するための電源装置と、
該電源装置からの電源の供給及び停止を操作するための電源スイッチと、
を備えたパチンコ遊技機において、
前記電源スイッチの操作により電源が投入されると、
遊技機のメンテナンス箇所および確認方法を解説する点検モードを開始し、
該点検モードの操作は、前記演出用入力装置と、遊技機裏面の所定位置に配置した点検モード操作装置にて行う構成とし、
前記演出用入力装置は、前記点検モードの進行および選択決定を行い、
前記点検モード操作装置は、少なくとも前記点検モードを終了させる機能を備えたことを特徴とする遊技機である。
もう1つは不正の種類、不正されやすい部品、箇所、不正の判別方法、不正を防ぐ為の対策方法などを点検者にわかりやすいように表示装置、音声、ランプ等を用いて行う不正対策機能である。
特に、表示装置にて実際の部品や、位置を実写を使用してガイドを行えば、点検者は該当箇所と表示内容とで比較を行って確認することができ、チェック精度としては著しく向上することができる。
また、不正に対しては、過去に実際に使用された不正部品などを可能な限り収録し、不正部品データベースとするのも考えられる。
なお、遊技機裏面の遊技部品を点検する時に遊技機前面の表示装置で表示しても確認し難いと思われがちだが、点検する必要のある遊技機の右隣の遊技機で点検モードを立ち上げれば(一般的に遊技機は正面から見て左側を軸支して開放可能な構成のため)、点検者の左側に点検面、右側に表示面がくることになり、非常に点検が行いやすくなることを想定している。
配置としては、主制御装置に入力される構成ならば、主制御基板上、払出制御基板上、外部情報出力端子板上、電源基板上などに設けることが考えられる。サブ制御装置に設けられる構成ならば、サブ制御基板上(表示制御基板、ランプ制御基板、音声制御基板のいずれかでもよい)などに設けることが考えられる。なお、スイッチとしては、プッシュスイッチ、スライドスイッチ、レバースイッチなど、適宜選択すれば良い。
点検モード操作装置は、操作されると点検モードを終了させる機能以外にも、上記メンテナンス機能、不正対策機能を選択、切替機能や、点検モード自体を立ち上げる機能を備える構成でも良い。また、点検モードは点検モード操作装置を操作しない限り、終了しないように構成されているが、点検モードを終了しない限り通常遊技を開始できない構成でも良いし、表示画面上に通常遊技と点検モードが同時表示して通常遊技も可能とする構成でも良い。この構成ならば、入賞検出チェックなど、実際に通常遊技を行ってチェックを行うことが可能となる。
該主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
該サブ制御装置が行う前記所定の表示、音声及びランプに対して遊技者が操作可能な演出用入力装置と、
各制御装置に電源を供給するための電源装置と、
該電源装置からの電源の供給及び停止を操作するための電源スイッチと、少なくとも前記主制御装置に備えられたバックアップ機能を有するRAMに記憶された各種情報をクリアするためのRAMクリアスイッチと、
を備えたパチンコ遊技機において、
前記RAMクリアスイッチの操作を伴って電源が投入されると、
遊技機のメンテナンス箇所および確認方法を解説する点検モードを開始し、
該点検モードの操作は、前記演出用入力装置と、遊技機裏面の所定位置に配置した点検モード操作装置にて行う構成とし、
前記演出用入力装置は、前記点検モードの進行および選択決定を行い、
前記点検モード操作装置は、少なくとも前記点検モードを終了させる機能を備えたことを特徴とする遊技機である。
前記点検モード操作装置は、操作信号が前記主制御装置に入力されるように構成し、
前記電源が投入されてから前記点検モード操作装置を操作して前記点検モードを終了するまでの期間は、遊技不可能な状態であることを特徴とする遊技機。
である。
前記点検モード操作装置は、操作信号が前記サブ制御装置に入力されるように構成し、
前記電源が投入されると、
前記点検モードが開始されると共に、通常遊技が可能になることを特徴とする遊技機である。
あるいは、演出ボタンの操作など、所定の操作を行うと点検モードを開始できる状態としても良い。
前記RAMクリアスイッチの操作を伴って電源が投入された場合は、
前記点検モードの開始の前に取扱説明モードが開始されることを特徴とする遊技機である。
取扱説明モードにおいても、請求項1、2のように演出用入力装置に各種選択決定を行い、点検モード操作装置にて終了させることが考えられる。
また、請求項3の構成のように、点検モード操作装置を操作して取扱説明モードを終了するまでの期間は、遊技不可能な状態にしても良いし、請求項4のように点検モード操作装置の操作信号がサブ制御装置に入力される構成ならば、点検モード、通常遊技が全て可能な状態で開始される構成でも良い。なお、この場合は、演出ボタンなどで、どれを行うか選択するようにする構成も考えられる。
前記電源スイッチの操作のみ、又は前記RAMクリアスイッチの操作を伴って電源が投入された場合は、
少なくとも電源復帰後直ちに通常遊技が可能になる設定と、
前記点検モード操作装置の操作後に通常遊技が可能になる設定と、
を切り替え可能にする設定変更手段を備えたことを特徴とする遊技機である。
また、点検モード以外にも取扱説明モードも同様に設定可能とすることも考えられる。
また、点検モードを終了させたい場合は遊技機裏面にある点検モード専用の操作装置の操作を要するため、誤操作防止や遊技店の関係者以外は点検モードを終わらせることができない。そのため電源を停止して不正な部品と交換したり、RAMクリアして立ち上げることにより当りの位置を一定にして不当な利益を得る不正に対して不正抑止の効果がある。
また、遊技機に何かしら不具合があるときにRAMクリアが行われることが多いため、その時に点検モードを立ち上げることにより、不具合の検証が行いやすくなる。
また、電源を停止して不正な部品と交換したり、RAMクリアして立ち上げることにより当りの位置を一定にして不当な利益を得る不正に対しても、遊技機裏面に設けられた点検モード操作装置を操作しないと点検モードが終了しないため、遊技店側も把握しやすく、不正抑止の効果がある。
また、電源を停止して不正を行おうとする者に対しても、点検モードを終了しないと通常遊技ができないため、迅速な不正を行うことができず、強力な抑止力となる。
また、サブ制御装置に入力されるとしても、遊技機裏面に点検モード操作装置を配置すれば、上記に挙げた不正に対する抑止力も有する。
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。
外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第1始動口11は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
複合入賞装置13の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置され、その下方にはアウト穴15が設けられている。
また、複合入賞装置13の左側には第1左入賞口31と第2左入賞口32が、右側には第1右入賞口33と第2右入賞口34がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、第2右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。なお、主制御装置80には、後述する点検ボタン86を点検者が操作可能に設けられている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、この外部接続端子板78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータ87に送られる。なお、従来はホールコンピュータ87へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)と枠用((枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87へ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31および第2左入賞口32に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、第1右入賞口33および第2右入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ33a、点検モード時に使用する点検ボタンスイッチ86aなどの検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特別図柄表示装置9及び普通図柄表示装置7の表示、特別図柄保留記憶表示装置10及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、遊技盤中継端子板74を介して大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。なお、普電役物とは普通電動役物を示す。
主制御装置80からの出力信号は、上記のほかにも試験信号端子や、図柄変動や大当たり等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。図4の構成では、払出制御装置81は裏配線中継端子板75と払出中継端子板76を介して払出モータ20を制御する構成である。また、本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力される構成で、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸スイッチ57、精算を要求するための返却スイッチ58が接続されている。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
図5の構成1に示すように、図示しないセキュリティーチェックが終了した後に、主制御CPUは先ず電源投入時処理を実行する。
ここでは、RAM初期設定処理(S1)を行ってから、RAMクリア信号が入力されたか否か、すなわちRAM消去か否かを判断(S2)して、肯定判断ならば(S2:yes)RAM消去(S6)を行い、サブ統合制御装置83へ初期画面指定コマンドを送信(S8)する。また、本発明特有の構成である取扱説明モード処理(S9)が行われる。なお、本実施例では取扱説明モード処理時は通常遊技可能には復帰していない構成となっており、後述する点検モード処理時は通常遊技が可能となっている構成である。点検内容によっては実際に遊技機を動作させる必要があるからであるが、無論、取扱説明モード処理時においても通常遊技可能な構成でも良いし、どちらのモードも終了させてからでないと通常遊技に移行しない構成でも良い。
また、取扱説明モード処理(S9)は必ずしも備える必要はなく、後述する点検モード処理(S10)だけが備えられる構成であっても良い。
SUM値が0でなければ(S5:no)RAM消去(S6)、初期画面指定コマンド送信(S8)を行う。
SUM値が0なら(S5:yes)RAMに記憶されていたデータに基づいて電源断前の遊技状態に復帰させるための電源復帰処理(S7)を行う。なお、電源復帰処理で復帰した場合は、初期画面指定コマンドは送信せず、待機画面を表示させる構成である。電源復帰処理が終了すると本発明特有の構成である点検モード処理に移行する(S10)。
本実施例ではS9またはS7の実行で電源投入時処理が終了し、残余処理が始まる。無論S10の実行終了を起因に残余処理が開始される構成でも良い。ただし、S9またはS7のタイミングで実行した方がそこから点検モードを介したりするので、初期値乱数値の値としてはランダム性が高くなり好適である。
このように、バックアップ機能により電源復帰した時のみ点検モード処理を行うことにより、例えば営業中に不審な遊技機があり、お客が遊技中である時でも、バックアップ機能により元の遊技状態に復帰できるため、遊技を一時中断してもらって電源を落とし、点検モードにて精査することができる。
図29の構成2に示すように、図示しないセキュリティーチェックが終了した後に、主制御CPUは先ず電源投入時処理を実行する。
ここでは、RAM初期設定処理(S1)を行ってから、RAMクリア信号が入力されたか否か、すなわちRAM消去か否かを判断(S2)して、肯定判断ならば(S2:yes)RAM消去(S6)を行い、サブ統合制御装置83へ初期画面指定コマンドを送信(S8)する。また、本発明特有の構成である取扱説明モード処理(S9)を行い、取扱説明モード処理が終了すると点検モード処理(S10)が行われる。なお、本実施例では取扱説明モード処理時は通常遊技可能には復帰していない構成となっており、点検モード処理時は通常遊技が可能となっている構成である。点検内容によっては実際に遊技機を動作させる必要があるからであるが、無論、取扱説明モード処理時においても通常遊技可能な構成でも良いし、どちらのモードも終了させてからでないと通常遊技に移行しない構成でも良い。
また、取扱説明モード処理(S9)は必ずしも備える必要はなく、後述する点検モード処理(S10)だけが備えられる構成であっても良い。
SUM値が0でなければ(S5:no)RAM消去(S6)、初期画面指定コマンド送信(S8)を行う。
SUM値が0なら(S5:yes)RAMに記憶されていたデータに基づいて電源断前の遊技状態に復帰させるための電源復帰処理(S7)を行う。
また、遊技機に何かしら不具合があるときにRAMクリアが行われることが多いため、その時に点検モードを立ち上げることにより、不具合の検証が行いやすくなる。
また、電源を停止して不正な部品と交換したり、RAMクリアして立ち上げることにより当りの位置を一定にして不当な利益を得る不正に対しても、遊技機裏面に設けられた点検モード操作装置を操作しないと点検モードが終了しないため、遊技店側も把握しやすく、不正抑止の効果がある。
図30の構成3に示すように、図示しないセキュリティーチェックが終了した後に、主制御CPUは先ず電源投入時処理を実行する。
ここでは、RAM初期設定処理(S1)を行ってから、RAMクリア信号が入力されたか否か、すなわちRAM消去か否かを判断(S2)して、肯定判断ならば(S2:yes)RAM消去(S6)を行い、サブ統合制御装置83へ初期画面指定コマンドを送信(S8)する。また、本発明特有の構成である取扱説明モード処理(S9)を行い、取扱説明モード処理が終了すると点検モード処理(S10)が行われる。なお、本実施例では取扱説明モード処理時は通常遊技可能には復帰していない構成となっており、点検モード処理時は通常遊技が可能となっている構成である。点検内容によっては実際に遊技機を動作させる必要があるからであるが、無論、取扱説明モード処理時においても通常遊技可能な構成でも良いし、どちらのモードも終了させてからでないと通常遊技に移行しない構成でも良い。
SUM値が0でなければ(S5:no)RAM消去(S6)、初期画面指定コマンド送信(S8)を行う。
SUM値が0なら(S5:yes)RAMに記憶されていたデータに基づいて電源断前の遊技状態に復帰させるための電源復帰処理(S7)を行う。なお、電源復帰処理で復帰した場合は、初期画面指定コマンドは送信せず、待機画面を表示させる構成である。電源復帰処理が終了すると点検モード処理に移行する(S10)。
本実施例ではS9またはS7の実行で電源投入時処理が終了し、残余処理が始まる。無論S10の実行終了を起因に残余処理が開始される構成でも良い。ただし、S9またはS7のタイミングで実行した方が初期値乱数値の値としてはランダム性が高くなり好適である。
ここでは、割り込みを禁止し(S11)、NMIフラグが0か否かを判断する(S12)。
NMIフラグが0なら(S12:yes)、初期値乱数更新処理1(S13)、初期値乱数更新処理2(S14)、初期値乱数更新処理3(S15)を実行して、割り込み禁止を解除する(S16)。なお、本実施例では、初期値乱数1は第1始動口スイッチ11aで取得する大当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理であり、初期値乱数2は第2始動口スイッチ12aで取得する大当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理、初期値乱数3は普通図柄作動スイッチ17aで取得する当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理である。
この残余処理中にINT割り込みがあると、割り込み禁止が解除(S16)された後に図6に示す割り込み(INT)処理にジャンプして本処理を行う。
INT割り込みはタイマによって定期的(2ms毎または4ms毎)に行われるので、その割り込み回数を計数すれば、電源投入時処理(図6参照)が行われた後の経過時間を測定したのと同じことになる。
割り込み回数が所定回数を超えていれば(S29:yes)、すなわち「タイマ手段による計時が所定時間を経過した」ことになる。
そして、割り込み回数が所定回数を超えていれば(S29:yes)、払出制御装置81に賞球コマンドを送信する(S30)。
払出制御装置81の賞球制御CPUは、賞球コマンドが主制御装置80から送られてくると、払出中継端子板76を介して払出モータ20を駆動させて、賞球コマンドで指定された個数の賞球を払い出させる。
なお、ここでは賞球コマンドを記憶する代わりに、賞球個数を記憶してもよく、複数の入賞分の賞球個数を加算記憶しても何ら差し支えない。
S30またはS31を実行すると割り込み(INT)処理から残余処理にリターンする。
主制御CPUは、NMI信号112があると、残余処理や本処理にかかわらず直ちに現在のプログラムを中断して、図7に示す割り込み(NMI)処理にジャンプ(実行途中の処理は行う構成とし、次のステップへは移行せずに割り込み(NMI)処理にジャンプ)して強制割り込み処理を行う。
この割り込み(NMI)処理では、現在のプログラムのアドレスをレジスタに記憶して(S35)、NMIフラグを1にセットしてから(S36)、レジスタに記憶したアドレスから処理を再開する(S37)。
このようにバックアップ処理が行われた後に復電すれば、電源投入時処理が行われるが、ここではRAM保証値が1であるから(S3:yes)、上述のS4、S5が実行され、またSUM値が0ではないから(S5:yes)電源復帰処理(S7)を行う。
その検出した入賞に関しては、払出制御装置81の賞球制御CPUの立ち上がりに要する時間を経過した後に、賞球コマンドが主制御装置80から払出制御装置81に送信されるので、賞球コマンドを払出制御装置81が取りこぼすことがない。
よって、遊技者は、入賞したのに賞球が払い出されないという不利益を被らない。
図8に示すように、電源装置85は電源回路113、停電検出回路110及びバックアップ用電源回路114、受電回路116、電源スイッチ117、RAMクリアスイッチ115を備えている。
電源回路113は、受電回路116を経由して供給される主電源AC24Vを基にして、各制御装置やアクチュエータ等の作動電源を生成して供給する。また、受電回路116には、当該受電回路116から電源回路113への主電源AC24Vの供給を導通/非導通に切り替えられる電源スイッチ117が接続されている。
また、本実施例で停電検出信号111とリセット信号112を主制御装置80と払出制御装置81に送信する構成としたが、必ずしもこの構成である必要はない。主制御装置80のみに送信し、主制御装置80が払出制御装置81に停電用のコマンドを送信しても良いし、その逆の構成なども考えられる。
最初に点検ボタンがONされたかを判断する(S40)。なお、本実施例では取扱説明モードも点検モードも点検ボタン86を使用する構成である。肯定判断の場合は(S40:yes)、次に取扱フラグが0であるかを判断する(S41)。肯定判断の場合は(S41:yes)取扱フラグを1に変更し(S42)、画面6aに終了確認画面表示を行う(S43)。終了確認画面表示とは、本当に終了してよいのかを操作した者に再度確認を行う画面であり、誤操作などにより取扱説明モードが終了してしまうのを防止するものである。本実施例では、この終了確認画面を必ず経由してモードを終了させる構成である。
終了確認画面表示を行うと共に、終了確認画面の表示時間を計測するためのタイマを計測開始させる(S44)。
点検ボタンが押下されていない場合は(S40:no)、取扱フラグが1であるか判断し(S47)、肯定判断の場合は(S47:yes)タイマが所定時間であるかを判断する(S48)。タイマの計測時間が所定時間に達している場合は(S48:yes)、取扱フラグを0に戻し(S49)、通常の取扱説明モードの画面である、取扱説明画面表示に復帰する(S50)。
取扱フラグが1でない場合(S47:no)、タイマの計測時間が所定時間に達していない場合は(S48:no)リターンに抜ける。
以上のように制御することにより、誤操作で終了することを防止した状態で取扱説明モードを行うことができる。
図11(b)では、大分類の「1.注意事項」が選択され、中分類の「B.保守・運用の注意」が選択されている。中分類が選択されると次に選択された中分類に従属する小分類が図12(c)に示すように表示される。なお、表示上に「1−B」と表示しているのは、操作者が選択してきた経路92を示すものである。これにより、操作者はどの階層まで来ているのかが把握しやすくなる。また、詳細は後述するが、不正チェックの時などはこの経路92番号を所定の団体やメーカー等に通報すれば、即座に不正内容を把握してもらえる。
小分類が表示され、操作者が任意の項目を選択すると(図では「警告」選択)、図12(d)のように選択内容の詳細説明が開示される。
また、取扱説明モードの終了を行うときには、主制御装置80に電気的接続をされた点検ボタン86を用い、取扱説明モードで表示内容を選択操作する場合はサブ制御装置83に電気的接続をされた演出ボタン67を用いる構成としたため、実際に取扱説明モードを観る時は、遊技機前面に配置されている演出図柄表示装置6の画面6aを見ながら演出ボタン67で操作を行うことができ、取扱説明モードを終了したい時は遊技機裏面に配置された点検ボタン86でしか終了できないため誤操作を防ぐことができる。
特に、点検ボタン86を主制御装置80に電気的接続する構成のため、取扱説明モードが終了するまで通常遊技に復帰しない構成としたり、遊技機の一部の機能のみが停止した状態で取扱説明モードを行ったり、遊技機の状態をも操作しながら実行することが可能となる。
まず点検ボタンがONされたかを判断する(S70)。肯定判断の場合は(S70:yes)、次に点検フラグが0であるかを判断する(S71)。肯定判断の場合は(S71:yes)点検フラグを1に変更し(S72)、画面6aに終了確認画面表示を行う(S73)。終了確認画面表示とは、本当に終了してよいのかを操作した者に再度確認を行う画面であり、誤操作などにより点検モードが終了してしまうのを防止するものである。本実施例では、この終了確認画面を必ず経由してモードを終了させる構成である。
終了確認画面表示を行うと共に、終了確認画面の表示時間を計測するためのタイマを計測開始させる(S74)。
点検ボタンが押下されていない場合は(S70:no)、点検フラグが1であるか判断し(S77)、肯定判断の場合は(S77:yes)タイマが所定時間であるかを判断する(S78)。タイマの計測時間が所定時間に達している場合は(S78:yes)、点検フラグを0に戻し(S79)、通常の点検モードの画面である、点検画面表示に復帰する(S80)。
点検フラグが1でない場合(S77:no)、タイマの計測時間が所定時間に達していない場合は(S78:no)リターンに抜ける。
以上のように制御することにより、誤操作で終了することを防止した状態で点検モードを行うことができる。
図15(a)に示す状態は、点検モードで、大分類「2.不正チェック」を選択し、中分類「B.裏側主要部品」を選択、小分類「5.ぶら下がり基板」を選択したところである。なお、演出図柄表示装置6の画面6a上には経路92が表示されているので、途中からこの表示内容を見ても、何を選択して到達しているのかが判別可能である。また、点検モード時にも画面6a上に「戻る」と記載された表示上のボタン(戻りボタン)90、「進む」と記載された表示上のボタン(進みボタン)91が表示されている。
図15(a)では、ぶら下がり基板が特に取り付けられやすいエリアをピックアップしてチェック箇所としており、その複数の中から更に選択可能に表示されている。図では選択ポインタが1の主制御装置80とサブ統合制御装置83、演出図柄制御装置82の配線が込み入っているエリアを選択している。
まず、正規の場合の配線状態を表示する。この例では、特にぶら下がり基板が取り付けられやすい箇所を指摘して、実際の配線と見比べてもらうようにしている。
続いて図16(c)に示すように、不正の場合を表示する。この例では正規で示されていた配線が外されて別のものが取り付けられている様子を示している。このように、過去の事例で高い確率で取り付けられる箇所などは、実際にぶら下げ基板が取り付けられた状態の映像を見せることにより、発見が更に容易になるようにしている。
チェックポイント1で不正を発見した場合は、その不正を連絡する場所が表示される。表示上では不正事例を扱う「○○○事務局」と、遊技機の製造元メーカである「株式会社○○」への連絡先が表示される。
また、今まで経路92として表示されていた番号「2−B−5−1」が不正番号として表示される。この不正番号をいずれかの連絡先に通知することにより、不正の報知、及び事後処理の対応等が得られるようになっている。
図17に表示されている状態は、大分類「2.不正チェック」、中分類「B.裏側主要部品」小分類「1.主制御基板」(主制御装置80と同一)を選択し、主制御装置上の点検箇所(6箇所)を実際の主制御装置を用いて示している。下方には点検箇所を文字で示すエリアが設けられており、見た目、名称どちらからでも選べるように表示されている。ここでは点検箇所1の「主基板本体封印シール」に選択ポインタを合わせて選択している。
本体封印シールについては点検項目として、「1.開封された痕跡は無いか?」、「2.色は正しいか?」、「3.納品時と同一の記載内容か?」が挙げられており、画面6a上に表示された実際の正規の封印シールと比較しながらチェックを行うことができるようにしている。
ここで点検項目1の開封の痕跡を発見した場合は、選択ポインタで選択することにより、図18(b)が表示される。
先に示したとおり、ここでも今まで選択してきた内容を示す経路92が不正番号をして使用されており、この番号を連絡先に通知すれば不正の報知、及び事後処理の対応等が得られるようになっている。
また、点検モードを終了させたい場合は遊技機裏面にある点検ボタン86の操作を要するため、誤操作防止や遊技店の関係者以外は点検モードを終わらせることができないという効果がある。
この構成に伴い、以下のような効果も奏する。万が一停電等により電源供給が停止し、電源供給が復帰した場合など、遊技者が勝手に遊技を再開することを防止することができる。また、電源を立ち上げてから点検モードを終了させる期間は不定のため、電源供給を停止してRAMクリアを行って電源を立ち上げ、初期値乱数をゼロにすることにより当り乱数値の位置を一定にして当りを狙う不正に対しても有効な機能となる。
第2実施例では、演出ボタン67を用いない代わりに、複数の点検ボタン86を配置し、点検内容の進行と共に順次点検ボタン86を操作し終えないと通常遊技に復帰しない構成であり、それ以外は第1実施例と略同様の構成である。そのため、第1実施例と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について述べる。
これら点検ボタンは、図は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、電源装置85などに設けることが考えられる。また、本実施例では3つの点検ボタン86を配置しているが、数は特に限定しない。
概ね第1実施例と同様の処理を行うのだが、第2実施例の場合は電源復帰処理(S7)に移行するには、詳細は後述するが点検モード処理(S201)を終了させる必要があり、初期画面指定コマンド送信(S8)に移行するためには、同じく点検モード処理(S200)を終了させる必要がある点で相違している。
この制御を行うことにより、手間は掛かるが点検を行い、問題のなかった遊技機だけが通常遊技が可能となるため、信頼性の高い状態で運用することができる。なお、点検モード処理(S200)と点検モード処理(S201)は同一内容でも良いし、別内容の構成も良い。第1実施例の構成に似せるのならば、点検モード処理(S200)だけ、取扱説明モードが追加されていることが考えられる。
各モードで使用されるボタンは、主基板に入力される第1点検ボタンスイッチ86aが備えられた第1点検ボタン86(図示略)を第1モードで使用し、第2点検ボタンスイッチ86bが備えられた第2点検ボタン86(図示略)を第2モードで使用、第3点検ボタンスイッチ86cが備えられた第3点検ボタン86(図示略)を第3モードで使用する。
各モードの進行は、第1モードが終了すると第2モード、第2モードが終了すると第3モード、第3モードが終了すると点検モード終了となる流れである。
第1モードが終了すると第1フラグが1になり、第2モードが終了すると第2フラグが1、第3モードが終了すると第3フラグが1となる。
最初に第1フラグが1であるか判断する(S90)。肯定判断ならば(S90:yes)、次に第2フラグが1であるか判断する(S91)。ここでも肯定判断ならば(S91:yes)、第3フラグが1であるか判断する(S92)。肯定判断であるならば(S92:yes)、点検モードのチェックを全て行ったとみなして、第1フラグ、第2フラグ、第3フラグを0に戻す(S93、S94、S95)。全てのフラグが0になると点検モードを終了する(S96)。
第1点検ボタンがONになったか判断する(S100)。否定判断の場合は(S100:no)そのままリターンする。
肯定判断の場合は(S100:yes)、第1モードの項目数が所定値に達したかを判断する(S101)。項目数を見ることで、モード内の進行状況を把握し、最後の項目に達した場合にモードを終わらせるためである。なお、内容によって項目数は増減するため、このフローでは敢えて数値を示していない。
否定判断の場合は(S101:no)、項目数をプラス1(S104)してリターンに抜ける。
所定項目数に達しているのならば(S101:yes)、項目数をクリアし(S102)、第1モードが終了したことを示す第1フラグを1にする(S103)。
処理内容としては、図21(b)と略同一であるが、第2点検ボタンがONになったか判断する(S110)。否定判断の場合は(S110:no)そのままリターンする。
肯定判断の場合は(S110:yes)、第2モードの項目数が所定値に達したかを判断する(S111)。否定判断の場合は(S111:no)、項目数をプラス1(S114)してリターンに抜ける。
所定項目数に達しているのならば(S111:yes)、項目数をクリアし(S112)、第2モードが終了したことを示す第2フラグを1にする(S113)。
処理内容としては、図21(b)、図22(a)と略同一であるが、第3点検ボタンがONになったか判断する(S120)。否定判断の場合は(S120:no)そのままリターンする。
肯定判断の場合は(S120:yes)、第3モードの項目数が所定値に達したかを判断する(S121)。否定判断の場合は(S121:no)、項目数をプラス1(S124)してリターンに抜ける。
所定項目数に達しているのならば(S121:yes)、項目数をクリアし(S122)、第3モードが終了したことを示す第3フラグを1にする(S123)。
第3実施例では、点検ボタンスイッチ86aの入力がサブ統合制御装置83に入力する構成であり(図23)、それ以外は第1実施例と略同様の構成である。そのため、第1実施例と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について述べる。
図24に示す遊技機裏面図は、サブ統合制御装置83に点検ボタン86を配置した図である。同様にサブに入力される演出ボタン67とは別に遊技機裏面かつ、サブ統合制御装置83上に設けることにより、操作できる者を限定している。
使用方法としては、第1実施例と略同じであり、点検モードを終了させる時に点検ボタン86を操作し、モード内での操作は演出ボタン67で行う。
しかし、図25に示すように、そのまま通常遊技が可能になると言っても、点検モードは表示されたままになるため、点検モードが終了した遊技機か終了していない遊技機かは一目瞭然となる。また、点検モードが終了していない状態では演出図柄94の演出内容に制限を設けたり、縮小表示を行い演出の興趣を下げたりすることも考えられる。表示スペースを点検モードに優先し、終わらせないデメリットを与えるためである。
第4実施例では、電源立ち上げ時に点検モードを行うか否かを設定できる点検モード設定機能を備えた構成であり、それ以外は第1実施例と略同様の構成である。そのため、第1実施例と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について述べる。
図26のブロック図に示すように、設定切替スイッチ88aは遊技盤中継端子板74を介して主制御装置80に接続されている。これにより、図27、図28に示す電源投入時処理の制御内容に変化を与える。
図示しないセキュリティーチェックが終了した後に、主制御CPUは先ず電源投入時処理を実行する。
ここでは、RAM初期設定処理(S1)を行ってから、RAMクリア信号が入力されたか否か、すなわちRAM消去か否かを判断(S2)して、肯定判断ならば(S2:yes)RAM消去(S6)を行い、設定切替スイッチ88aがONの状態か判断する(S300)。否定判断の場合は(S300:no)、サブ統合制御装置83へ初期画面指定コマンドを送信(S8)する。
肯定判断の場合は(S300:yes)、点検モード処理(S300)を開始する。第4実施例の点検モードは、先に示した実施例の構成どれを当て嵌めても良い。第2実施例の構成ならば、点検モードが終了しない限り初期画面指定コマンド送信(S8)に移行しないし、第3実施例の構成ならば、点検モードを表示しながら初期画面指定コマンド送信(S8)に進むことになる。
SUM値が0でなければ(S5:no)RAM消去(S6)に進み前記した設定スイッチ判断(S300)に進む。
SUM値が0ならば(S5:yes)、設定切替スイッチ88aがONの状態か判断する(S302)。否定判断の場合は(S302:no)、RAMに記憶されていたデータに基づいて電源断前の遊技状態に復帰させるための電源復帰処理(S7)を行う。
肯定判断の場合は(S302:yes)、点検モード処理(S303)を開始する。この点検モード処理(S303)も先に示した実施例の構成どれを当て嵌めても良い。その後に電源復帰処理(S7)に進む。
なお、本発明をパチンコ遊技機にて説明してきたが、スロット遊技機、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、パロット遊技機などに適宜適用することができる。
6a : 画面 、 50 : パチンコ機
51 : 外枠 、 52 : 前枠
67 : 演出ボタン 、 80 : 主制御装置
81 : 払出制御装置 、 82 : 演出図柄制御装置
83 : サブ統合制御装置 、 85 : 電源装置
86 : 点検ボタン 、 86a : (第1)点検ボタンスイッチ
86b : 第2点検ボタンスイッチ、 86c : 第3点検ボタンスイッチ
88a : 設定切替スイッチ 、 90 : 戻るボタン
91 : 進むボタン 、 92 : 経路
110 : 停電検出回路 、 111 : 停電検出信号
112 : リセット信号 、 113 : 電源回路
114 : バックアップ用電源回路、 115 : RAMクリアスイッチ
116 : 受電回路 、 117 : 電源スイッチ
Claims (6)
- バックアップ機能を有するRAMを備え、遊技機全体を制御するための各種指示を行う主制御装置と、
該主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
該サブ制御装置が行う前記所定の表示、音声及びランプに対して遊技者が操作可能な演出用入力装置と、
各制御装置に電源を供給するための電源装置と、
該電源装置からの電源の供給及び停止を操作するための電源スイッチと、
を備えたパチンコ遊技機において、
前記電源スイッチの操作により電源が投入されると、
遊技機のメンテナンス箇所および確認方法を解説する点検モードを開始し、
該点検モードの操作は、前記演出用入力装置と、遊技機裏面の所定位置に配置した点検モード操作装置にて行う構成とし、
前記演出用入力装置は、前記点検モードの進行および選択決定を行い、
前記点検モード操作装置は、少なくとも前記点検モードを終了させる機能を備えたことを特徴とする遊技機。 - バックアップ機能を有するRAMを備え、遊技機全体を制御するための各種指示を行う主制御装置と、
該主制御装置から指示された指示内容に基づいて所定の表示、音声及びランプの制御を行うサブ制御装置と、
該サブ制御装置が行う前記所定の表示、音声及びランプに対して遊技者が操作可能な演出用入力装置と、
各制御装置に電源を供給するための電源装置と、
該電源装置からの電源の供給及び停止を操作するための電源スイッチと、少なくとも前記主制御装置に備えられたバックアップ機能を有するRAMに記憶された各種情報をクリアするためのRAMクリアスイッチと、
を備えたパチンコ遊技機において、
前記RAMクリアスイッチの操作を伴って電源が投入されると、
遊技機のメンテナンス箇所および確認方法を解説する点検モードを開始し、
該点検モードの操作は、前記演出用入力装置と、遊技機裏面の所定位置に配置した点検モード操作装置にて行う構成とし、
前記演出用入力装置は、前記点検モードの進行および選択決定を行い、
前記点検モード操作装置は、少なくとも前記点検モードを終了させる機能を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記点検モード操作装置は、操作信号が前記主制御装置に入力されるように構成し、
前記電源が投入されてから前記点検モード操作装置を操作して前記点検モードを終了するまでの期間は、遊技不可能な状態であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記点検モード操作装置は、操作信号が前記サブ制御装置に入力されるように構成し、
前記電源が投入されると、
前記点検モードが開始されると共に、通常遊技が可能になることを特徴とする遊技機。 - 請求項1〜4に記載の遊技機において、
前記RAMクリアスイッチの操作を伴って電源が投入された場合は、
前記点検モードの開始の前に取扱説明モードが開始されることを特徴とする遊技機。 - 請求項1〜5に記載の遊技機において、
前記電源スイッチの操作のみ、又は前記RAMクリアスイッチの操作を伴って電源が投入された場合は、
少なくとも電源復帰後直ちに通常遊技が可能になる設定と、
前記点検モード専用操作装置の操作後に通常遊技が可能になる設定と、
を切り替え可能にする設定変更手段を備えたことを特徴とする遊技機。
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