JP3546028B2 - 賞球振分け装置の電気的接続構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に遊技機に使用される遊技球を賞球と貸出球に振り分ける電動振分手段を有する賞球振分け装置と、前記遊技機に配置された電気的部品群と、の間を電気的に接続する賞球振分け装置の電気的接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機は、入賞球1個あたりにつき予め決められた数の遊技球(例えば、パチンコ球)を計数し賞品球(賞球)として排出する賞球払出機能と、遊技者にパチンコ球を必要量計数し貸し出す球貸し出し機能と、を有している。なお、貸し出すパチンコ球を貸出球という。
【0003】
賞球払出機能及び球貸し出し機能は、確実な球排出が要求され、受け皿に排出されるパチンコ球を計数する計数機能と、所定数のパチンコ球を排出した時にパチンコ球の排出を停止するストッパ機能とを備えている。そして、これら計数機能とストッパ機能はパチンコ遊技機の制御部の指令(コマンド)に基づき実施される。
【0004】
また、パチンコ遊技機は、パチンコ球を貯留すると共に必要に応じて受け皿側に排出する補給球貯留タンクを有し、この補給球貯留タンクから排出されるパチンコ球を賞球払出機能による賞球か球貸し出し機能による貸出球かに振り分ける振分機能も有している。
【0005】
そして、かかる賞球払出機能、球貸し出し機能及び振分機能を有する機器(賞球振分け装置という)は、通常、パチンコ遊技機を構成する枠基体に配置されている。
【0006】
ところで、この枠基体には主要構成部品が集約して設けられている。枠基体に設けられた主要構成部品としては、遊技に係る入賞判定の抽選を行うと共にこの抽選結果に基づき、各種装置の制御状態を集中管理する主基板、主基板のコマンド信号を各種装置に配信するケーブル類、電源装置から各種装置へ電源を供給する電線などを例示できる。
【0007】
また、枠基体には、受皿、装飾LED及び装飾蛍光灯にて構成される電飾品、遊技の進行状況に応じた効果音を発するスピーカなどが設けられている。
【0008】
そして、この枠基体に配置された各種電気部品(電気的部品群)と賞球振分け装置との間は、従来、ハーネスを介して個々の部品毎に電気的に接続されている。そして、賞球振分け装置側電気部品のセンサ信号(電気信号)が主基板等制御部へハーネスを介して伝送され、制御部の制御信号(電気信号)が賞球振分け装置側電気部品へハーネスを介して伝送される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、枠基体には主要構成部品が集約して設けられているので、下記に示す問題があった。すなわち、(1)ハーネスの取り廻し作業が非常に煩雑である。このため、この取り廻し作業が生産性向上、コスト低減を図る上での障害となっている。(2)賞球振分け装置を入れ替える際にはハーネスの取り廻し作業を全てやり直さなければならない。このために、交換作業に多大な労力と費用が掛かっていた。
【0010】
本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、賞球振分け装置の煩雑なハーネスの取り廻し作業を減らし、交換が容易な賞球振分け装置の電気的接続構造を提供することを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本発明の賞球振分け装置の電気的接続構造は以下に示す手段を採用した。
すなわち、本発明の賞球振分け装置の電気的接続構造は、遊技機に使用される遊技球を賞球と貸出球に振り分ける電動振分手段を有する賞球振分け装置と、前記遊技機に配置された電気的部品群と、の間を電気的に接続する賞球振分け装置の電気的接続構造において、前記賞球振分け装置の電動振分手段と前記電気的部品群との間の電気的接続を非接触で行う非接触接続手段を設け、前記電動振分手段と前記電気的部品群との間の電気信号の伝送を前記非接触接続手段を介して行うことを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、賞球振分け装置側の電気的部品群の制御信号(電気信号)が枠基体側の電気的部品群に非接触接続手段を介して伝送され、あるいは枠基体側の電気的部品群のセンサ信号(電気信号)が賞球振分け装置側の電気的部品群に非接触接続手段を介して伝送される。すなわち、賞球振分け装置側と枠基体側との間の電気的接続をハーネスによる物理的接続から光学的接続にて非接触で行うので、賞球振分け装置を取り付ける際に煩雑なハーネス取り廻し作業を減らすことができる。その結果、ハーネスの取り廻し作業のスピードアップが可能となり、生産効率を上げることができる。また、賞球振分け装置と枠基体間の電気的接続は非接触なので、賞球振分け装置の交換作業が容易になる。
【0013】
また、本発明の賞球振分け装置の電気的接続構造は、前記非接触接続手段は少なくとも1組の発光素子と受光素子とを有し、前記発光素子が前記電動振分手段あるいは前記電気的部品群のいずれか一方に結線され他方に前記受光素子が結線され、前記発光素子と前記受光素子との間で前記電気信号の伝送を行うことを特徴とする。また、前記非接触接続手段にこの発光素子と受光素子を用いた場合、前記非接触接続手段は前記発光素子と前記受光素子との間を伝送する電気信号をシリアルデータに変換して伝送する制御部を有する構成のものも例示できる。
【0014】
この構成によれば、伝送される電気信号をシリアルデータにすることで、非接触接続手段を電気的部品毎に設ける必要はなく、少なくとも1組の発光素子と受光素子があれば、伝送時間をずらして順次伝送する制御が可能となる。その結果、非接触接続手段を簡単な構造にすることができる。なお、発光素子には赤外線を用いた発光ダイオードが例示でき、受光素子にはフォトトランジスタが例示できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付した図面に基づいて更に詳細に説明する。
本実施形態では、遊技機として遊技用媒体に弾球(以下特に断らない限り「パチンコ玉」という。)を使う弾球遊技機(以下「パチンコ遊技機」という。)を例示する。
【0016】
図1に示すパチンコ遊技機Iは、風営法(風俗営業等の規則及び業務の適性化等に関する法律)の内規上「第1種から第3種」に区分される。
【0017】
先ずパチンコ遊技機の全体像を図1及び図2を用いて説明する。
図1は、パチンコ遊技機Iをその正面側から見た斜視図であり、図2は遊技盤1の背面図である。
【0018】
パチンコ遊技機Iにおける遊技盤1には、図1に示すように、発射装置であるハンドル28の操作によって発射されたパチンコ玉を遊技盤1内の遊技領域3に誘導する。
【0019】
そして、このパチンコ遊技機Iは、プリペイドカードシステムに対応しており、隣接してプリペイドカードユニットIIが備えられている。
【0020】
プリペイドカードユニットIIは、その内部にカードリーダ29を備えており、遊技者は遊技の実行前に購入しておいたプリペイドカード35をこのカードリーダ29の読取口33に挿入し、パチンコ遊技の実行準備に入る。
【0021】
遊技領域3のほぼ中央部には、液晶表示により数字,記号,模様などの複数の識別情報(以下、「図柄」という。)を可変表示する図柄表示装置30が設置されている。
【0022】
図柄表示装置30は、遊技盤表面1の中央部に設けられ、当該図柄表示装置は周知である3桁の図柄(32a,32b,32c)による変動表示態様と確定停止表示態様を表す判定結果表示部32を有する。この判定結果表示部32に表示される3桁の図柄(32a,32b,32c)は、始動入賞口4の付近に設けられた始動入賞球検知センサ5にて検知されることにより、検出された信号をパチンコ遊技機I内部に設けられた入力インターフェースを介して主基板60(図2の背面図及び図3参照)に送ることで判定プログラムが実行され乱数抽選が行われ、抽出された値に基づき各変動する図柄と変動図柄背景の態様、及び確定停止図柄の表示態様が決定されて判定結果表示部32により、当たり、外れの表示がなされる。当該確定停止図柄の組み合わせが所定の確定停止表示態様となると、遊技者が有利にゲームを進める事の出来る特定遊技状態(大当たりまたは確率変動付き大当たり等)が始まるようになる。
【0023】
また、図柄表示装置30の下方には、始動入賞口4が設けられている。始動入賞口4は、ここにパチンコ球が入ると図柄変動の起因となるので、始動入賞口4にパチンコ球が入った場合を始動入賞したというと共に、始動入賞口は始動口ともいう。なお、入賞したパチンコ球を以下特に断らない限り「入賞球」という。入賞の有無は、始動入賞口4にパチンコ球が入ると、パチンコ球は入賞球検出器である入賞検出センサ5(図3参照)によって検出される。
【0024】
さらに、パチンコ遊技機Iの前面上部には、遊技効果を光で知らせる遊技効果表示部55が設けられると共に遊技の進行に応じて効果音を発生するスピーカ42,42も設けられている。
【0025】
しかして、パチンコ玉が始動入賞口4に入賞して入賞検出センサ5が検知すると、大当たり判定プログラムおよびリーチ演出選択プログラムによりそれぞれ乱数が引き当てられる。
【0026】
その後、図柄表示装置30に表示される特別図柄32a,32b,32cが変動を開始し、変動開始後一定時間が経過すると、左・中・右の順で特別図柄32a,32b,32cが変動を停止して図柄が確定する。そこでこの実施の形態では、右側の特別図柄32aを第1停止図柄、中の特別図柄32bを第2停止図柄、左側の特別図柄32cを第3停止図柄という。
【0027】
そして、大当たり乱数発生範囲値から取得した乱数の値が予め定められていた大当たり乱数値と同じであればリーチが掛かり、リーチ演出の後、特定遊技状態(大当たり遊技状態ともいう)となり、図柄表示装置32の全面に大当たり画面が表示される。
【0028】
一方、入賞球により、賞球が発生し、払出機構は所定数(この実施の形態では14個)の賞球を行う。
【0029】
また、遊技盤1の背面側には、図2に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される枠基体2内に遊技機Iの主要構成部のほぼすべてが集約して設けられている。枠基体2は、主要構成部として遊技盤1と、各制御基板と、払出機構と、ハンドル28と、打球発射装置71とを備えている。
【0030】
更に、遊技盤1は、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、打玉を賞球に導く各種装置や、遊技の雰囲気を盛り上げる各種照明54や図柄表示装置30等が装着されている。
【0031】
ハンドル28は遊技機Iの下側に設けられている。このハンドル28は、打球発射装置71の発射装置モータ72の駆動を開始せしめるメインスイッチ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵していると共に、弾発力を調節するものである。
【0032】
なお、図2において、主基板60は図柄制御装置30等の遊技装置の遊技動作を制御するものである。払出制御基板64は、払出機構の動作を制御するものである。ユニット中継基板65は、遊技機IとプリペードカードユニットIIとの配線を中継するものである。ターミナル基板67は、主基板60に電源を供給するものである。
【0033】
また、上記した各種基板及び装置には、所定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、特に、ターミナル基板67は、主基板60に電源を供給するだけでなく、遊技機Iに設けられる各種電気的装置、例えば、上記した各基板、賞球振分け装置120及び打球発射装置71にも電源を供給すると共に、遊技機Iの内部での信号線の中継、あるいは遊技機Iと外部(例えば、ホールコンピュータ)との信号線の中継を行うための外部情報端子68も設けられている。
【0034】
プリペードカードユニットII(あるいはカードリーダ29)は、独自の制御回路によって制御されるものであり、払出制御基板64と接続されている。そして、遊技者のカード挿入操作により、払出制御基板64が払出機構を制御して貸出球を排出する。なお、本実施の形態においては、遊技者に遊技球を貸し出すためのユニット装置としてプリペードカードユニットIIを例示したが、例えば、紙幣(現金)等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0035】
次に、遊技機Iを制御する各種制御基板について図3に基づき説明する。
主基板(主制御基板)60は、遊技機Iを統括して制御するメインの基板であり、CPU60aと、CPU60aの処理事項を一時記憶するRAM60bと、主基板60で行う各種プログラムを記憶するROM60cとを備えている。ROM60cに記憶されたプログラムには大当たり判定プログラム、図柄判定プログラムおよび変動パターン判定プログラム等が挙げられる。この主基板60は、各副制御基板(図柄制御基板61、ランプ制御基板62、音声制御基板63及び払出制御基板64等のサブ基板)と連結している。そして、主基板60は、大当たり判定プログラムで引き当てた大当たりの有無や、賞球の有無等を示す8ビットのデータを、各サブ基板へ2バイト伝送方式で送信する。
【0036】
図柄制御基板61は、主基板60の処理に基づき画像(図柄の表示)処理を行うサブ基板であり、この図柄制御基板61には、CPU61aと、CPU61aの処理事項を一時記憶するRAM61bと、図柄制御基板61で行う各種制御プログラムを記憶するROM61cが設けられている。ROM61cに記憶されたプログラムには、メインプログラムや主基板による割込処理プログラムや図柄制御基板61のVDP(画像表示用プロセッサ)による割込処理プログラム等が挙げられる。
【0037】
ランプ制御基板62は、主基板60の処理に基づき照明による演出処理を行うサブ基板であり、このランプ制御基板62には、CPU62aと、CPU62aの処理事項を一時記憶するRAM62bと、演出プログラム等を記憶するROM62c等が設けられている。
【0038】
音声制御基板63は、主基板60の処理に基づき音声による演出処理を行うサブ基板であり、この音声制御基板63には、CPU63aと、CPU63aの処理事項を一時記憶するRAM63bと、音声による演出プログラム等を記憶するROM63c等が設けられている。
【0039】
払出制御基板64は、主基板60の処理に基づき賞球振分け装置120を含む払出機構を制御し遊技球の払出処理を行うサブ基板であり、この払出制御基板64には、CPU64aと、CPU64aの処理事項を一時記憶するRAM64bと、払出処理プログラム等を記憶するROM64c等が設けられている。
【0040】
発射制御基板65は、遊技者のハンドル28操作により発射装置68を制御して遊技球を遊技盤1内に発射処理を行うサブ基板である。この発射制御基板65には、CPUと、CPUの処理事項を一時記憶するRAMと、制御プログラム等を記憶するROM等を設けることもできる。
【0041】
[遊技球の払出機構]
次に、遊技球の払出機構を図4に基づき説明する。
遊技球の払出機構は、補給球貯留機能と賞球振分け機能と遊技球の搬送機能とを有している。そして、補給球貯留機能は、図4に示す、補給球貯留タンク100により実施され、賞球振分け機能は賞球振分け装置120により実施され、遊技球の搬送機能は払出待機球通路110及び排出球通路111により実施される。
【0042】
補給球貯留タンク100は、パチンコ遊技機の集合体である島の補給機から各パチンコ遊技機Iへ供給されたパチンコ球を貯留して賞球振分け装置120へ供給する装置で、タンク本体101と、球切情報出力装置102と、払出球整列部103で構成される。補給球貯留タンク100は、賞球および球貸しによる貸出球の貯留を兼用している。
【0043】
球切情報出力装置102は、払い出す遊技球が不足したことを報知する。また、球切情報出力装置102は、貯留機能において貯留される補給球の有無情報を、パチンコ遊技機外部の設備(ホールコンピュータなど)に対して出力する機能である。補給球の有無の検出は、タンク球切検知スイッチにより行う。このタンク球切検知スイッチを外部情報端子に接続し、外部へ出力する。この機能は、補給球が無くなった場合に、パチンコ遊技機外部の設備に対して遊技機の補給を促す。
【0044】
払出球整列部103は、貯留機能により貯留された遊技球を2列に整列して払出待機球通路110及び賞球振分け装置120へ供給する。
【0045】
賞球振分け装置120は、機能別に分類すると、賞球払出機能、球貸払出機能、球貸情報出力機能、エラー検出機能の4種類で構成される。
賞球払出機能は、「入賞球検出機能」により検出された入賞球に対応する賞球数を払い出す機能であり、球貸払出機能は、プリペイドカードユニットIIからの球貸要求に基づき、1単位(例えば、25個程度)毎の貸出球を払い出す機能である。賞球払出機能、及び球貸払出機能は、図5及び図6に示すように、スプロケット122と、カム軸123と、払出モータ124とから構成される。そして、賞球払出機能モードか、あるいは球貸払出機能モードかの振り分けはカム軸により実施され、賞球検知スイッチ126及び球貸検知スイッチ127により検知される。
【0046】
球貸情報出力機能は、球貸情報をパチンコ遊技機外部の設備(ホールコンピュータなど)に対し出力する機能であり、図5及び図7に示すスリットセンサ125がカム軸123のスリット122aを検知することで実施される。
【0047】
エラー検出機能は、賞球振分け装置120が故障したときに、払い出し動作を停止し、外部に故障を報知する機能である。
【0048】
[電気的接続構造]
上述の賞球振分け装置120は、ユニット構造であり、遊技盤1に装着されている。そして、賞球振分け装置120側非接触手段(受光素子あるいは発光素子)130は賞球振分け装置120の各機器と制御部131を介して接続されている。一方、遊技盤1側の電気的部品は制御部141を介して非接触手段(受光素子あるいは発光素子)140と接続している。なお、払出制御基板64が制御部として機能する構成にしてもよい。
【0049】
[非接触接続手段の説明]
非接触接続手段130の発光素子は非接触接続手段140の受光素子と光学的接続が可能なように互いに向き合って非接触で装着されている。また、非接触接続手段140の発光素子は非接触接続手段130の受光素子と光学的接続が可能なように互いに向き合って非接触で装着されている。制御部131,141は発光素子や受光素子を制御するものであり、それぞれ制御する素子と結線されている。
【0050】
発光素子は、電気信号を光信号に変換する素子であり、例えば、赤外光を用いた発光ダイオードである。発光ダイオードは電気信号を所定の赤外光波長に変換して出力することで電気信号を受光素子側へ伝達する。また、受光素子は光信号を電気信号に変換する素子であり、例えば、フォトトランジスタである。
【0051】
遊技盤側制御部141は、制御部(例えば主基板60)からハーネスを介して伝達された電気信号をシリアルデータに変換して発光素子に出力する制御を行う。一方、賞球振分け装置120側制御部131は受光素子が受光し変換した電気信号(シリアルデータ)を1ビットずつ順番に解析し、払出モータ124等の機器へ配信する制御を行う。
【0052】
また、制御部131,141は、各種センサからハーネスを介して伝達された電気信号をシリアルデータに変換して発光素子に出力する制御を行う。すなわち、制御部131,141は、各種センサからの電気信号をスタートビット、ストップビットを付したシリアルデータに変換して1ビットずつ順番に発光素子へ転送する。制御部131,141は受光素子が受光し変換した電気信号(シリアルデータ)を1ビットずつ順番に解析し、各種センサからの電気信号をそれぞれ信号毎に割り振ってハーネスを介して配信する制御を行う。
【0053】
[非接触接続手段の作用]
この実施の形態によれば、賞球振分け装置側の電気的部品群の制御信号(電気信号)が枠基体側の電気的部品群に非接触接続手段を介して伝送され、あるいは枠基体側の電気的部品群のセンサ信号(電気信号)が賞球振分け装置側の電気的部品群に非接触接続手段を介して伝送される。すなわち、賞球振分け装置側と枠基体側との間の電気的接続をハーネスによる物理的接続から光学的接続にて非接触で行うので、賞球振分け装置を取り付ける際に煩雑なハーネス取り廻し作業を減らすことができる。その結果、ハーネスの取り廻し作業のスピードアップが可能となり、生産効率を上げることができる。また、賞球振分け装置と枠基体間の電気的接続は非接触なので、賞球振分け装置の交換作業が容易になる。
【0054】
また、この実施の形態によれば、伝送される電気信号をシリアルデータにすることで、非接触接続手段を電気的部品毎に設ける必要はなく、少なくとも1組の発光素子と受光素子があれば、伝送時間をずらして順次伝送する制御が可能となる。その結果、非接触接続手段を簡単な構造にすることができる。なお、発光素子には赤外線を用いた発光ダイオードが例示でき、受光素子にはフォトトランジスタが例示できる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、賞球振分け装置と枠基体間の電気的接続をハーネスによる物理的接続から光学的接続にて非接触で行うことにより、賞球振分け装置を枠基体に取り付ける際に煩雑なハーネス取り廻し作業を減らすことができる。その結果、ハーネスの取り廻し作業が減少する分だけスピードアップが可能なので生産効率を上げることができる。また、賞球振分け装置の交換作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における遊技機の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態における遊技機の背面図である。
【図3】本発明の制御部のブロック図である。
【図4】本発明の遊技機の賞球払出機能の概略説明図である。
【図5】賞球振分け装置の断面拡大図である。
【図6】賞球振分け装置の断面拡大図である。
【図7】賞球振分け装置の断面拡大図である。
【符号の説明】
I パチンコ遊技機
II プリペードカードユニット
1 遊技盤
2 枠基体
3 遊技領域
4 始動入賞口
5 入賞検出センサ
30 図柄表示装置
32a 第1停止図柄(特別図柄)
32b 第2停止図柄(特別図柄)
32c 第3停止図柄(特別図柄)
55 照明部
71 発射装置
100 補給球貯留タンク
120 賞球振分け装置
126 賞球検知スイッチ
127 球貸検知スイッチ
130,140 非接触接続手段
131,141 制御部

Claims (3)

  1. 遊技機に使用される遊技球を賞球と貸出球に振り分ける電動振分手段を有する賞球振分け装置と、前記遊技機に配置された電気的部品群と、の間を電気的に接続する賞球振分け装置の電気的接続構造において、
    前記賞球振分け装置は、前記遊技機に対して交換可能に装着され、その内部に前記電動振分手段を含む電気的部品群を有するユニット構造であり、
    前記賞球振分け装置の電気的部品群と前記遊技機に配置された電気的部品群との間の電気信号の伝送を非接触である光学的接続で行う非接触接続手段を設けことを特徴とする賞球振分け装置の電気的接続構造。
  2. 前記非接触接続手段は少なくとも1組の発光素子と受光素子とを有し、前記発光素子が前記賞球振分け装置の電気的部品群あるいは前記遊技機に配置された電気的部品群のいずれか一方に結線され他方に前記受光素子が結線され、前記発光素子と前記受光素子との間で前記電気信号の伝送を行うことを特徴とする請求項1記載の賞球振分け装置の電気的接続構造。
  3. 前記非接触接続手段は前記発光素子と前記受光素子との間を伝送する電気信号をシリアルデータに変換して伝送する制御部を有することを特徴とする請求項2記載の賞球振分け装置の電気的接続構造。
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