JP2008141783A - デジタルデータ受信機 - Google Patents

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Masahiko Murakami
昌彦 村上
Junji Hashimoto
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Abstract

【課題】視聴者に不快感を与えることなく、放送サービスの切換えをスムーズに行うことができるデジタルデータ受信機を提供することを目的とする。
【解決手段】第1映像データを生成する第1映像データ生成部(20)と、第2映像データを生成する第2映像データ生成部(22)と、デジタル放送データの受信状態を検出する受信状態検出部(16)と、受信状態に応じて、第1映像データ、第2映像データ、又は、予め定められた静止画像のうち、何れか1つを出力する出力制御部(24)とを有し、出力制御部は、第1デジタル放送データの受信状態が良好な場合に前記第1映像データを出力させ、第1デジタル放送データの受信状態が良好ではなく且つ第2デジタル放送データの受信状態が良好である場合に第2映像データを出力させ、第2デジタル放送データが良好でない場合に前記静止画像を出力させることを特徴とするデジタルデータ受信機(10)。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数種類の映像データを切換えて使用することができるデジタル放送受信機等のデジタルデータ受信機に関するものである。
デジタル放送では、受信電波の電界強度が小さくなると誤り訂正が行えないために映像等を出力することができなくなる。そこで、受信電波の電界強度が小さい場合には、デジタル放送からアナログ放送に映像等を切換えて、映像出力を継続しようとすることが知られている(例えば、特許文献1)。
また、デジタル放送においては、放送される番組毎に、映像サイズが異なることがある。そこで、表示ディスプレイに表示可能な画素数よりも大きい画素数の画像データを受信した場合には、表示ディスプレイに合わせて、受信した映像データのサイズを変更しようとすることが知られている(例えば、特許文献2)。
さらに、デジタル放送では、復調に必要なC/N値(搬送波電力対雑音電力比)が大きい第1の変調方式と復調に必要なC/N値が低い第2の変調方式とを同時に伝送する階層伝送が可能である。そこで、C/N値をカウントし、第1の変調方式と第2の変調方式とを切換えようとすることが知られている(例えば、特許文献3)。
特開2000−332632号公報(2頁、図1) 特開2003−348478号公報(3頁、図1) 特開2002−158726号公報(5頁、図1)
例えば車載テレビ等において、家庭向け一般放送(MPEG2方式)と携帯受信向けモバイル放送(MPEG4方式又はH.264方式)を同時に伝送する階層伝送によるデジタルテレビ放送を受信する場合がある。携帯受信向けモバイル放送は、家庭向け一般放送に比べて受信限界が大きいため、家庭向け一般放送の受信状態が悪化した場合に、家庭向け一般放送から携帯受信向けモバイル放送へ切換えて放送を継続すると、映像サイズが異なるために、視聴者に不快感を与えてしまうという不具合が生じる。
そこで、本発明は、受信状態に応じて、最良の映像を視聴者に提供することを可能としたデジタルデータ受信機を提供することを目的とする。
また、本発明は、視聴者に不快感を与えることなく、放送サービスの切換えをスムーズに行うことができるデジタルデータ受信機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るデジタルデータ受信機は、第1デジタル放送データから第1映像データを生成する第1映像データ生成部と、第1デジタル放送データよりデータサイズの小さい第2デジタル放送データから第2映像データを生成する第2映像データ生成部と、第1デジタル放送データ及び前記第2デジタル放送データの受信状態を検出する受信状態検出部と、受信状態に応じて、第1映像データ、第2映像データ、又は、予め定められた静止画像のうち、何れか1つを出力する出力制御部とを有し、出力制御部は、第1デジタル放送データの受信状態が良好な場合に第1映像データを出力させ、第1デジタル放送データの受信状態が良好ではなく且つ第2デジタル放送データの受信状態が良好である場合に第2映像データを出力させ、第2デジタル放送データが良好でない場合に前記静止画像を出力させることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るデジタルデータ受信機は、第1受信データから第1映像データを生成する第1映像データ生成部と、第2受信データから第1映像データより映像サイズの小さい第2映像データを生成する第2映像データ生成部と、第1受信データの受信状態を示す受信状態検出信号を発生する信号発生部と、受信状態検出信号に応じて第1映像データと第2映像データの切換えを行う映像切換部と、映像切換部が第1映像データから第2映像データに切換えた場合に第2映像データの映像サイズを変更するサイズ変更部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るデジタルデータ受信機では、第1映像データを表示するための表示部を有し、サイズ変更部は、表示部に合わせて前記第2映像データの映像サイズを変更することが好ましい。映像サイズの異なるモバイル放送データを表示部に合わせて拡大することによって、視聴者に違和感を与えることなく、放送データの切換えを行えるように構成したものである。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、サイズ変更部は、受信状態検出信号による受信状態に応じて、第2映像データの映像サイズの変更倍率を可変することが好ましい。受信映像に含まれるノイズは受信電界の状態に応じて変動することから、ノイズが多い場合には拡大することによる画質の低下を防止するようにしたものである。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、サイズ変更部は、受信状態検出信号による受信状態に応じて、第2映像データの映像サイズの変更を行うためのデータ補間方法を選択することが好ましい。受信映像に含まれるノイズは受信電界の状態に応じて変動することから、ノイズの状態に最も適したデータ補間方法によって映像データの拡大を行うようにしたものである。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、第2映像データによる放送内容を取得するための放送内容取得部を有し、サイズ変更部は、放送内容に応じて、第2映像データの映像サイズの変更を行うためのデータ補間方法を選択することが好ましい。放送内容(グラフィカルな画像や自然画等)に応じた最適なデータ補間方法によって、映像データの拡大を行うようにしたものである。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、データ補間方法設定部を有し、サイズ変更部は、データ補間方法設定部によって設定されたデータ補間方法を用いて、第2映像データの映像サイズの変更を行うことが好ましい。ユーザの好みに応じたデータ補間方法によって、映像データの拡大を行うようにしたものである。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、選択されるデータ補間方法は、最近接法、バイキュービック法及びバイリニア法の内の何れか1つであることが好ましい。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、第1映像データ中に含まれるフレーム画像と第2映像データ中に含まれるフレーム画像との相関を取るための相関部を有し、映像切換部は、第1映像データ中に含まれるフレーム画像からフレーム画像と最も相関を有する第2映像データ中に含まれるフレーム画像へ映像の切換えを行うことが好ましい。相関性が高いフレーム画像間で映像が切換るように制御することによって、映像切換えによる違和感をなくして、シームレスに映像の切換えを行うようにしたものである。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、第2映像データに対応した音声データを生成するための音声データ生成部と、映像切換部が第1映像データ中に含まれるフレーム画像からフレーム画像と最も相関を有する第2映像データ中に含まれるフレーム画像へ映像の切換えを行う際に、第2映像データへの映像切換えに応じて音声データを遅延させる制御部とを有することが好ましい。映像の切換えに応じて音声データの出力タイミングを合わせたものである。
さらに、本発明に係るデジタルデータ受信機では、受信状態検出信号は、第1受信データに関するパケット信号のトランスポート・エラー信号、第1受信データに関するリードソロモン・エラー信号又は第1受信データに関するAGC信号であることが好ましい。
本発明によれば、例えば、車載テレビ等の移動体に設置されたディスプレイにおいて、視聴者は、受信状態に応じた最適な映像を常に視聴することが可能となる。
また、本発明によれば、受信状態に応じて、画像又は映像サイズが異なる放送サービス間で切換えを行ったとしても、視聴者は、切換えによる映像サイズの変化を意識することなく、放送を継続して視聴することが可能となる。
さらに、本発明によれば、受信状態に応じて、映像サイズが異なる放送サービス間で切換えを行ったとしても、視聴者は、切換えによる映像サイズ及び放送内容の変化を意識することなく、放送を継続して視聴することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明に係るデジタルデータ(放送)受信機について説明する。
図1は、本発明に係わるデジタルデータ受信機10の概要を示すブロック図である。図1において、デジタルデータ受信機10は、RFベースバンド処理部12、OFDM復調処理部14、TSデコード部16、オーデイオデコーダ18、第1ビデオデコーダ20、第2ビデオデコーダ22、映像切換処理部24、提示処理部26、遅延回路30、D/A変換器31、記憶部32、制御部34、I/O36及びシステムバス38等から構成されている。また、デジタルデータ受信機10は、アンテナ40、車載用のディスプレイ50及びスピーカ60と接続され、リモコン70等によって操作される。
RFベースバンド処理部12は、アンテナ40より受信放送波を受信し、所望の帯域に存在するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を抽出して、内蔵するAGC(Auto Gain Control)回路によってレベル調整後、OFDM復調処理部14へ送る。なお、OFDM信号は、AGC信号によって、所望のレベルに制御される。
OFDM復調処理部14は、デジタル変調されたOFDM信号の復調を行い、誤り訂正処理等を行って、TS(トランスポート・ストリーム)パケット信号をTSデコード部16へ送る。また同時に、OFDM復調処理部14は、エラー信号(パケットのヘッダ部のトランスポート・エラー信号)を受信電界状態を判断するためにシステムバス38を介して制御部34へ送る。
TSデコード部16は、TSパケット信号を、音声データ、第1映像データ及び第2映像データに分離し、それぞれオーデイオデコーダ18、第1ビデオデコーダ20及び第2ビデオデコーダ22に送る。ここで、第1映像データは、家庭用の一般向け放送に対応し、MPEG2方式によって符号化された符号化データ(以下、「デジタル放送データ」と言う)である。また、第2映像データは、携帯受信用のモバイル放送に対応し、MPEG4方式又はH.264方式(MPEG−4Part10としても知られる映像圧縮方式の一つ)によって符号化された符号化データ(以下、「モバイル放送データ」と言う)である。
また、TSデコード部16は、同時にTSパケット信号からEPG(電子番組案内)データを取得する。EPGデータは、システムバス38を介して記憶部32へ送られて記憶される。
OFDM方式では、同時に3種類の信号キャリアを搬送することができるので、最大3種類の映像データをTSデコード部16から分離することができるが、本実施形態では、MPEG2方式と、MPEG4方式又はH.264方式とで符号化された2種類の符号化データを取扱っている。しかしながら、これに限定されることなく、第3のビデオデコーダを設けることもできる。
オーデイオでコーダ18からの音声データは、制御部34の制御によって遅延回路30にて所定の遅延処理が成され、映像データと同期を取った後、D/A変換器31によってアナログ信号に変換されて、スピーカ60から出力される。
また、第1及び第2ビデオデコーダ20及び22からの映像データは、制御部34の制御によって映像切換処理部24で何れか一方が選択され、提示処理部26を介してディスプレイ50で表示される。
制御部34は、CPU、RAM及びROM等により構成され、予めインストールされているプログラムにしたがって動作し、システムバス38と接続されている各要素の制御を行う。また、制御部34は、OFDM復調処理部14から、「デジタル放送データ」及び「モバイル放送データ」毎にエラー信号を受信し、エラー信号に基づいて「デジタル放送データ」及び「モバイル放送データ」毎に受信電界の状態を判断する。本実施形態では、制御部34は、所定数(例えば1000個)のTSパケット信号に対して所定数以上(例えば6個以上)のエラー信号を受信した場合には、受信電界不良と判断する。さらに、制御部34は、受信電界の状態に基づいて映像切換処理部24等を制御し、「デジタル放送データ」及び「モバイル放送データ」間での映像データ及び音声データの切換えを行う。
「デジタル放送データ」は、MPEG2方式で符号化された符号化データによるものであって、家庭用のTV向け等の大きい映像サイズ(例えば、720×480画素)に対応しているが、ビットレートが高いため、ノイズ耐性が弱く、放送局からの距離が長くなると、良好な受信が困難となる場合がある。これに対して、「モバイル放送データ」は、MPEG4方式又はH.264方式で符号化された符号化データによるものであって、例えば携帯電話向けの小映像サイズ(240×320画素)に対応しているが、MPEG2方式よりビットレートが低いため、ノイズ耐性が強く、放送局からの距離がより長くなっても良好に受信することが可能となる。
提示処理部26は、受信した「デジタル放送データ」又は「モバイル放送データ」等の映像データを、ディスプレイ50(800×480画素)に適合させて表示させるための処理部であって、映像データのサイズを変更するためのリサイズ部27、映像データを一時記憶するためのVRAM等の一時記憶部28、映像データを切換えた場合に映像データ間の相関を取るための相関処理部29等を有している。
以下、図2及び図3を用いて、映像データの切換処理について説明する。図2は、受信状態に応じてディスプレイ50に表示する映像データの切換を行う切換処理フローの一例を示し、図3は、映像データ切換処理の一例を示す。図3において、期間T1及びT3では「デジタル放送データ」は受信電界良好であるが、期間T2では「デジタル放送データ」は受信電界不良であるが、「モバイル放送データ」は、期間T1〜T3のいずれにおいても受信電界良好である状況を示している。
最初、放送局から、MPEG2方式で符号化された符号化データによる「デジタル放送データ」(映像サイズ720×480画素)、及びMPEG4方式又はH.264方式で符号化された符号化データによる「モバイル放送データ」(映像サイズ240×320画素)による同じ内容の放送プログラムが、同一の放送チャンネルにおいて階層伝送されており、デジタルデータ受信機10は、電源がONされ、当該放送データを受信可能な状態にあるものとする(S201)。
次に、制御部34は、前述した「デジタル放送データ」のエラー信号のカウント数に基づいて、「デジタル放送データ」の受信電界が良好であるか否かの判断を行う(S202)。
「デジタル放送データ」の受信電界が良好であると判断された場合、制御部34は、映像切換処理部24を制御して第1ビデオデコーダ20でデコードされた「デジタル放送データ」を選択し(S203)、オーデイオデコーダ18を制御して「デジタル放送データ」に対応した音声データを出力するように制御する(S204)。なお、提示処理部26は、デコードされた「デジタル放送データ」の映像サイズは変更せずに、そのままディスプレイ50に表示する。この状態は、例えば、図3の期間T1において、「デジタル放送データ」による映像データ301をディスプレイ50に表示する状態に対応している。
S202において「デジタル放送データ」の受信電界が不良であると判断された場合、次に、制御部34は、前述した「モバイル放送データ」のエラー信号のカウント数に基づいて、「モバイル放送データ」の受信電界が良好であるか否かの判断を行う(S205)。
「モバイル放送データ」の受信電界が良好であると判断された場合、制御部34は、映像切換処理部24を制御して第2ビデオデコーダ22でデコードされた「モバイル放送データ」を選択し(S206)、提示処理部26のリサイズ部27を制御して、モバイル放送の映像サイズ(240×320画素)を、ディスプレイ50のサイズに合わせた映像サイズ(720×480画素)に拡大して、ディスプレイ50に表示する(S207)。さらに、制御部34は、オーデイオデコーダ18を制御して「デジタル放送データ」に対応した音声データを出力するように制御する(S208)。この状態は、例えば、図3の期間T2において、オリジナルの「モバイル放送データ」による映像データ311を拡大して、拡大された映像データ312をディスプレイ50に表示する状態に対応している。
本実施形態において、映像データの拡大は、単純データ複製法によって行う。単純データ複製法は、映像データを拡大することによって、存在しなかった画素をオリジナルの画素から単純に複製して作成する補間方法を言う。例えば、3×3画素の画像を4倍(6×6画素)に拡大する場合には、新たに補間すべき36−9=27画素を、3×3画素の何れかの複製で補間する。
S205において「モバイル放送データ」の受信電界も不良であると判断された場合、次に、制御部34は、映像切換処理部24を制御して、いずれの放送データをも選択せず、予め定められた静止画像をディスプレイ50に表示するように提示処理部26を制御する(S209)。さらに、制御部34は、オーデイオデコーダ18を制御して「モバイル放送データ」に対応した音声データをスピーカ60から出力するように制御する(S210)。いずれの放送データも受信電界が不良であると判断されたため、予め定められた静止画像を表示し、音声データのみ出力するようにしたものである。この状態は、図3の期間T2において、静止画像313をディスプレイ50に表示する状態に対応している。
制御部34は、図2に示すフローを所定間隔毎(例えば、TSパケット信号の1000カウント毎)に繰り返し、エラー信号に応じた最適な映像がディスプレイ50に表示されるように映像の切換制御を繰り返す。図3の期間T3は、再度「デジタル放送データ」の受信電界が良好となったため、制御部34が、映像切換処理部24を制御して第1ビデオデコーダ20でデコードされた「デジタル放送データ」を選択して、映像データ321をディスプレイ50に表示した状態を示している(図2のS203参照)。
次に、図4を用いて、「デジタル放送データ」と「モバイル放送データ」の映像データの切換えについてさらに詳しく説明する。図4(a)は、「デジタル放送データ」に含まれる各フレーム画像「n+1」401、「n+2」402、「n+3」403等を示しており、図4(b)は、「モバイル放送データ」に含まれる各フレーム画像「m+2」411、「m+3」412、「m+4」413等を示しており、図4(c)はディスプレイ50に表示さえるフレーム画像例を示している。図4において、400の時点で、「デジタル放送データ」が受信電界が不良となり、制御部34が「デジタル放送データ」から「モバイル放送データ」へ映像データの切換制御を行うものとする。
前述したように、放送局からは、「デジタル放送データ」及び「モバイル放送データ」による同じ内容の放送プログラムが、同一の放送チャンネルにおいて階層伝送されているが、TSパケット中に含まれる映像データの各フレーム画像までは完全に同一とは限らない。従って、「デジタル放送データ」が受信不可となった時点400で、「デジタル放送データ」のフレーム画像401から、「モバイル放送データ」のフレーム画像412に切換えた場合に、映像がシームレスに移行せず、視聴者に不快感を与える可能性がある。
そこで、「デジタル放送データ」が受信不可となった時点400の直前の「デジタル放送データ」のフレーム画像401を一時記憶部28に一時記憶しておき、フレーム画像401と最も相関性が高い「モバイル放送データ」のフレーム画像を相関処理部29で選択して、そのフレーム画像に切換えるように提示処理部26において処理を行う。
具体的には、相関処理部29は、「デジタル放送データ」のフレーム画像401と、「モバイル放送データ」の近接する3つのフレーム画像411〜413とを比較し、フレーム画像401と最も相関性の高いフレーム画像を選択する。図4では、フレーム画像412を選択し、そこから「モバイル放送データ」に切換えを行った(図4(c)のフレーム画像424参照)。相関を取る場合には、フレーム間差分法(同一画素データの差分をとり、差がある一定レベル以下の画素が一定数以下であれば相関ありとする方法)、周波数特性検出法(フレーム内のFFT分折を行い、周波数−レベルがある一定レベルの差以下であれば相関ありとする方法)、又は最小2乗法による検出(同一画素データの差を2乗し、ある一定レベル以下であれば相関ありとする方法)等を利用することができる。
相関処理部29における相関処理には時間が必要なため、フレーム画像が選択されるまでは、「デジタル放送データ」が受信電界が不良となった時点400の直前の「デジタル放送データ」のフレーム画像401を連続してディスプレイ50に表示するようにした(図4(c)のフレーム画像422及び423参照)。
さらに、制御部34は、映像が切換るフレーム画像412に合わせて、「モバイル放送データ」のオーディオデータを遅延させてスピーカ60から出力するように、オーデイオデコーダ18及びD/A変換器30を制御する。これによって、映像と音声とを完全に同期して切換えることが可能となった。なお、「デジタル放送データ」が受信電界が不良となった時点400からフレーム画像412へ切換る間は、音声出力をOFFとした。
このように、「デジタル放送データ」から「モバイル放送データ」へ切換る場合に、最も相関を有するフレーム画像を選択して切換えるようにしたので、視聴者に不快感を与えることなく、切換制御を実施することが可能となった。
上記の実施形態では、「モバイル放送データ」の受信電界が良好であれば、一律に映像データの拡大を行ったが(図2のS207参照)、「モバイル放送データ」の受信電界が良好、即ち視聴可能である状態を、エラー信号に応じて、1:受信電界良好、2:受信電界弱大、3:受信電界弱小、の3段階に分け、3段階に応じて、映像データの拡大の倍率を可変させることもできる。例えば、1:受信電界良好の場合には、240×320画素の映像サイズを720×480画素の映像サイズに拡大(図3の312参照)し、2:受信電界弱大の場合には、240×320画素の映像サイズを520×360画素の映像サイズに拡大し、3:受信電界弱小の場合には、拡大せずにそのままとするように制御することもできる。受信電界の状態に応じて、ノイズが増えてくるので、拡大倍率を抑えて、画質を維持しようとするものである。
図5に、受信電界の状態に応じて、「モバイル放送データ」の拡大倍率を変化させながら、映像を切換える例を示す。図5において、期間T4では受信電界弱小のため、「モバイル放送データ」の拡大は行わず、そのままのサイズ(240×320画素)でディスプレイ50に表示する。また、期間T5では受信電界弱大のため、240×320画素の映像サイズを520×360画素の映像サイズに拡大して、ディスプレイ50に表示する。さらに、期間T6では、受信電界良好のため、240×320画素の映像サイズを720×480画素の映像サイズに拡大(図3の312参照)してディスプレイ50に表示する。なお、上記の例では、3段階に分けて制御したが、これは一例であって、ディスプレイの大きさ等に応じて、様々な改変が可能である。
また、上記の実施形態において、提示処理部26のリサイズ部27においてモバイル放送の映像サイズ(240×320画素)を、ディスプレイ50のサイズに合わせた映像サイズ(720×480画素)に拡大するために、単純データ複製法を用いたが、最近接法、バイリニア法及びバイキュービック法に基づいてリサイズを行うこともできる。
最近接法は、拡大により存在しない画素を、その画素の最も近くにある画素を複製して補間する方法であり、処理速度が速くグラフィック的映像の場合に特に好ましく利用することができる。これは、アニメーションのようなグラフィック的画像の場合、白と黒の映像を平均化すると灰色が形成されるため、最近接法による拡大でも違和感が少ないからである。なお、「モバイル放送データ」の受信電界良好の場合には、ノイズが殆どないため、処理速度を優先して、最近接法を利用することが特に好ましい。
バイキュービック法は、拡大により存在しない画素を、周囲9つの画素を基礎として線形又は3次元関数を用いて補間する方法であり、空間周波数が高い自然画の場合に特に好ましく利用することができる。なお、「モバイル放送データ」の受信電界弱大の場合には、ノイズが大きくても、9画素空間でノイズを平均化して目立たなくすることができるため、バイキュービック法を利用することが特に好ましい。
バイリニア法は、拡大により存在しない画素を、周囲4つの画素を基礎として線形又は3次元関数を用いて補間する方法であり、空間周波数が低い自然画の場合に特に好ましく利用することができる。なお、「モバイル放送データ」の受信電界弱小の場合には、ノイズが少なく4画素空間でノイズを平均化して目立たなくするために、バイリニア法を利用することが特に好ましい。
さらに、上記の実施形態において、「モバイル放送データ」の受信電界が良好であれば、一律に単純データ複製法によって映像データの拡大を行ったが(図2のS207参照)、「モバイル放送データ」の受信電界が良好、即ち視聴可能である状態を、エラー信号に応じて、1:受信電界良好、2:受信電界弱大、3:受信電界弱小、の3段階に分け、3段階に応じて、補間方法を変化させることも可能である。例えば、1:受信電界良好の場合には、最近接法によって映像データの拡大を行い、2:受信電界弱大の場合には、バイキュービック法によって映像データの拡大を行い、3:受信電界弱小の場合には、バイリニア法によって映像データの拡大を行うように制御することもできる。受信電界の状態に応じて、ノイズの状態が変化するので、それに応じて映像データの拡大方法を可変しようとするものである。
さらに、上記の実施形態において、「モバイル放送データ」の受信電界が良好であれば、一律に単純データ複製法によって映像データの拡大を行ったが(図2のS207参照)、「モバイル放送データ」の放送内容に応じて、補間方法を変化させることも可能である。例えば、放送内容がアニメーションのようなグラフィック的画像の場合には最近接法によって映像データの拡大を行い、空間周波数成分が高い自然画の場合にはバイキュービック法によって映像データの拡大を行い、空間周波数成分が低い自然画の場合にはバイリニア法によって映像データの拡大を行うように制御することもできる。放送内容に応じた最適な補間方法を選択しようとするものである。なお、放送内容は、別途EPG(電子番組表)等の制御部34が兼用する放送内容取得手段から取得することができる。
さらに、ユーザの好みに応じて映像データを拡大するためのデータ補間方法を選択できるように、リモコン70によって又はデジタルデータ受信機10に取り付けられた他の入力手段によって、データ補間方法選択できるように構成しても良い。
さらに、上記の実施形態において、「デジタル放送データ」及び「モバイル放送データ」の受信電界の状態は、パケットのヘッダ部のトランスポート・エラー信号に基づいて判断されたが、リードソロモン(RS)・エラー信号に基づいて判断するように制御しても良い。
また、RFベースバンド処理部12から出力されるRF信号は、AGC回路でレベル制御されて後段の処理に利用されるが、このレベル制御を行うためのAGC信号も、受信電界の状態に対応しているので、このAGC信号を受信電界の状態を判別するために利用することも可能である。
本発明に係るデジタルデータ受信機の概要を示すブロック図である。 映像データの切換処理フローの一例を示す図である。 映像データの切換処理の一例を示す図である。 映像データのフレーム画像切換処理の一例を示す図である。 映像データの切換処理の他の例を示す図である。
符号の説明
10 デジタルデータ受信機
14 OFDM復調処理部
16 TSデコード処理部
20 第1ビデオデコーダ
22 第2ビデオデコーダ
24 映像切換処理部
26 提示処理部
27 リサイズ部
34 制御部
50 ディスプレイ
60 スピーカ

Claims (5)

  1. 第1デジタル放送データから第1映像データを生成する第1映像データ生成部と、
    前記第1デジタル放送データよりデータサイズの小さい第2デジタル放送データから第2映像データを生成する第2映像データ生成部と、
    前記第1デジタル放送データ及び前記第2デジタル放送データの受信状態を検出する受信状態検出部と、
    前記受信状態に応じて、前記第1映像データ、前記第2映像データ、又は、予め定められた静止画像のうち、何れか1つを出力する出力制御部とを有し、
    前記出力制御部は、前記第1デジタル放送データの受信状態が良好な場合に前記第1映像データを出力させ、前記第1デジタル放送データの受信状態が良好ではなく且つ前記第2デジタル放送データの受信状態が良好である場合に前記第2映像データを出力させ、前記第2デジタル放送データが良好でない場合に前記静止画像を出力させる、
    ことを特徴とするデジタルデータ受信機。
  2. 前記出力制御部は、前記第1映像データを出力している間に前記第1デジタル放送データの受信状態が良好でなくなった場合には前記第2映像データを出力させ、前記第2映像データを出力している間に前記第1デジタル放送データの受信状態が良好になった場合には前記第1映像データを出力させるように切り換える、請求項1に記載のデジタルデータ受信機。
  3. 前記出力制御部は、前記第1デジタル放送データ又は前記第2デジタル放送データの受信状態の低下に応じて、前記第1映像データ、前記第2映像データ、前記静止画像の順に、出力を切り換える、請求項1に記載のデジタルデータ受信機。
  4. 前記出力制御部は、切り換え前の映像データの最後に出力したフレーム画像を、所定時間出力させてから、出力を切り換える、請求項2又は3に記載のデジタルデータ受信機。
  5. 前記第1映像データ、前記第2映像データ又は前記静止画像を表示可能な表示部を更に有し、
    前記出力制御部は、前記第2映像データを前記表示部に表示させる場合、前記表示部のサイズに合うように前記第2映像データのサイズを調整する、請求項1に記載のデジタルデータ受信機。
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