JP2008301087A - 映像音声同期装置 - Google Patents

映像音声同期装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008301087A
JP2008301087A JP2007143801A JP2007143801A JP2008301087A JP 2008301087 A JP2008301087 A JP 2008301087A JP 2007143801 A JP2007143801 A JP 2007143801A JP 2007143801 A JP2007143801 A JP 2007143801A JP 2008301087 A JP2008301087 A JP 2008301087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal processing
audio
video
delay time
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007143801A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Yamagishi
邦男 山岸
Tatsuya Sato
辰也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007143801A priority Critical patent/JP2008301087A/ja
Publication of JP2008301087A publication Critical patent/JP2008301087A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】手動調整を必要としないで簡単な構成で同期合わせができ、かつ広く適用することができる映像音声同期装置を提供する。
【解決手段】デジタル放送等に対応して復調されたデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号が、選択スイッチ5を介して映像音声同期装置1内の所定の信号処理機能を複数備えた映像信号処理部6及び音声信号処理部7にそれぞれ入力される。フラッシュメモリ64には、各信号処理機能のON/OFFに応じて発生する遅延時間の情報が格納されている。ユーザによる信号処理機能のON/OFFの選択指示に応じて、MPU62はフラッシュメモリ64から遅延時間の情報を読み出し、映像信号処理部6及び音声信号処理部7で発生する両遅延時間の差を算出し、遅延部8の遅延時間をその値に設定して同期合わせを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号と音声信号の同期合わせを行う映像音声同期装置に関する。
日本や北米等のデジタル放送では伝送方式にMPEG2−TS(Transport-Stream)が用いられている。
MPEG2−TSはMPEG2のビデオ(映像)やオーディオ(音声)、データなどのコンテンツを1つのストリームとしてまとめて伝送するために定められた規格である。 MPEG2システムはPES(Packetized Elementary Stream)パケットと呼ばれる可変サイズ(可変長)のデータで構成されている。PESパケットのヘッダには時刻情報が含まれており、これによって映像と音声を同期させている。この時刻情報をタイムスタンプという。
そして、MPEG2の復調過程迄は、タイムスタンプにより映像信号と音声信号の同期が合っているが、MPEG2復調がされた以降における映像信号処理ブロックと音声信号処理ブロックそれぞれで処理される過程で遅延が発生する。
この遅延は、信号処理される内容によって異なる遅延時間となるため、最終出力段階においては、映像信号と音声信号との同期が合わなくなってしまう。
例えば、映像信号であればYC分離やIP(インターレス−プログレッシブ)変換、スケーリング、各画質補正(Sharpness、LTI(Luminance transition improvement)、CTI(chrominance transition improvement)、輪郭補正、黒伸張、Yγ補正等)、ユーザコントロール(Contrast、Brightness、Color TINT(色あい)等)、RGB画質補正(RGBγ補正、Cutoff調整、拡散制御等)などの所定の映像信号処理機能を行う回路ブロック毎にそれぞれ固定遅延が発生する。
音声信号であればダウンミックス(マルチチャンネル音声データを2チャンネル音声データに変換する)やブースト処理(低域強調)、EG回路(可聴域である例えばDC〜20kHzまでを複数帯域に分割してそれぞれの帯域のレベルコントロールを行う)、レベルコントロール等の所定の音声信号処理機能を行う回路ブロック毎にそれぞれ固定遅延が発生する。
従来、個々の遅延時間差の合わせこみは、セット開発者が実際にセットで視聴してみて、あまり違和感が無い様に五感に頼って(映像信号の方が絵作りのため音声よりも遅れる傾向にあるので)音声信号に遅延をかけておおよそリップシンク処理(映像信号と音声信号の同期合わせ)を行っていたため、正確な同期合わせが出来なかった。
また、各信号処理機能を使う/使わない(つまり、ON/OFF)で処理時間が異なっても、違和感が無ければ合わせ込みは行わなかった。
一方、特許文献1には、デジタル放送に対応した音声信号処理系と、デジタル音声信号信号も出力可能とした場合にも映像信号と同期合わせの調整ができるように複数の遅延部を備えたデジタル信号処理装置が開示されている。
また、特許文献2には、映像信号と音声信号との同期合わせを行う映像音声同期装置が開示されている。
この特許文献2の映像音声同期装置は、映像、音声用デジタルーアナログ変換回路の直後にてアナログ映像及び音声信号にそれぞれ人の感知帯域外にある高周波パルス信号を同じタイミングにて重畳する。
そして、高周波パルスが重畳されたアナログ映像信号及びアナログ音声信号に対するそれぞれ映像信号処理系及び音声信号処理系を経て、最終段の映像表示デバイス、スピーカの前段で重畳されたパルス信号をピックアップする。
ピックアップした時間差をPTS(Presentaion Time Stamp)演算器でデジタル信号化し、オリジナルの音声パケットに固有のPTS時刻情報に加算し、新たなPTS時刻情報とし、オリジナルのPTSから置き換えることで映像、音声信号の相対的な遅延を補正する。
特許文献1は、手動で同期合わせを行うことを想定されたものであるため、精度良く同期合わせを行うことが困難若しくは手間がかかる欠点がある。
一方、特許文献2は、PTS時刻情報を用いたデジタル放送の場合には、精度良く同期合わせができる。また、手動での同期合わせを必要としないので、手間がかからない。 しかし、この特許文献2は、遅延時間が実際に発生する回路部分よりも前段側におけるMPEG復調処理回路でPTS時刻情報を置換する処理が必要となり、そのための処理回路の構成若しくは処理が複雑になる。
また、このように遅延時間が実際に発生する回路部分よりも前段側のPTS時刻情報を置換する構成となっており、PTS時刻情報を利用しない装置に適用することが困難になる。つまり、この特許文献2は、同期合わせを行うことができる装置が制約されるため、その方法が適用できる範囲が狭い欠点がある。
また、特許文献2は、映像信号処理系又は音声信号処理系において、所定の機能の動作のON/OFFを選択したような場合が考慮されていない。このように所定の機能の動作のON/OFFに応じて、出力段での映像信号又は音声信号の時間遅延が異なることになるため、その時間遅延を考慮してPTS時刻情報を変更することが必要になる。
上述したように特許文献2では、同期合わせのための処理を、実際に時間遅延が発生する部分よりも前段側で行うため、例えばユーザが映像音声同期装置の動作中にそのようなON/OFFを選択操作した場合、その操作に対処する処理を行うことを考えると、その選択操作に対応するまでに時間がかかる。
特開2005−184563号公報 特開2006−101364号公報
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、手動調整を必要としないで簡単な構成で同期合わせができ、かつ広く適用することができる映像音声同期装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る映像音声同期装置は、復調された映像信号に対する信号処理を行い、映像を表示する表示装置に出力する映像信号処理部と、復調された音声信号に対する信号処理を行い、音声を再生する音声再生装置に出力する音声信号処理部と、前記映像信号処理部と前記音声信号処理部との少なくとも一方に設けられ、所定の信号処理機能を備え、該所定の信号処理機能の動作のON/OFFを選択可能とする所定信号処理回路と、前記映像信号処理部における信号処理の遅延時間と、前記音声信号処理部における信号処理の遅延時間との差としての遅延時間差を、前記所定信号処理回路の動作のON/OFFにそれぞれ対応して算出する遅延時間差算出部と、前記遅延時間差算出部により算出された遅延時間差に相当する時間、遅延時間が小さい方の前記映像信号処理部又は前記音声信号処理部側における信号の時間遅延を行う遅延部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、手動調整を必要としないで簡単な構成で同期合わせができ、かつ広く適用できる。
本発明の実施形態を説明する前に、参考例を説明する。図4は参考例の映像信号処理装置81の構成を示す。
映像信号処理装置81は、デジタル放送から目的とする搬送波を選択し、復調するデジタル放送用フロントエンド82を有する。このデジタル放送用フロントエンド82から出力される復調されたトランスポートストリーム信号(以下、TS信号と略記)は、MPEG復調部83を構成するTSデコーダ84に入力される。
このTSデコーダ84は、時刻情報が付加されたデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号とがパケット化して多重化されたTS信号から、送信側のクロックに同期したシステムタイムクロック(STC)を用いてデジタルビデオストリーム信号・デジタルオーディオストリーム信号に分離する。
このTSデコーダ84から出力されるデジタルビデオストリーム信号・デジタルオーディオストリーム信号は、オーディオ・ビデオデジタルデコーダ(AVデジタルデコーダと略記)85に入力される。
このAVデジタルデコーダ85は、デジタルビデオストリーム信号に対しては、送信側による圧縮符号化に対する復号(デコード)を行い、デジタルビデオ信号を生成する。このデジタルビデオ信号は、映像信号処理部86に入力される。
また、このAVデジタルデコーダ85は、デジタルオーディオストリーム信号に対する復号を行い、デジタルオーディオ信号を生成する。このデジタルオーディオ信号は、音声信号処理部87に入力される。
映像信号処理部86は、ここでは示していないがIP変換回路、スケーリング回路等の所定の信号処理機能を備えた映像信号処理回路を有する。
また、音声信号処理部87は、ここでは示していないがALC回路、EQ回路等の所定の信号処理機能を備えた音声信号処理回路を有する。
AVデジタルデコーダ85により、映像信号処理部86に入力されるデジタルビデオ信号と、音声信号処理部87に入力されるデジタルオーディオ信号とはタイムスタンプによって同期が合わせされた状態になっている。
通常、映像信号処理部86において映像処理された場合に発生する時間遅延は、音声信号処理部87において信号処理された場合に発生する時間遅延よりも大きい。また、これらの遅延時間は、各種の信号処理機能の動作のON/OFFによっても異なる。この参考例においては、音声信号処理部87の出力信号は、遅延部88に入力される。この遅延部88は、映像信号処理部86による音声信号処理部87による遅延よりも大きい遅延時間分だけ時間を遅延する。
つまり、映像信号処理部86側での信号処理により発生する遅延時間と、遅延部88を含めた音声信号処理部87側での信号処理により発生する遅延時間とが一致するように遅延部88による遅延時間が調整される。そして、映像信号と音声信号との同期合わせが行われる。遅延部88による遅延時間は、例えば手動により設定される。
このように手動により同期合わせを行う場合には、その調整に手間がかかると共に、精度良く行うことが困難になる。また、上述したように各種の信号処理機能の動作のON/OFFによっても遅延時間が異なる。このため、この参考例では各種の信号処理機能の動作のON/OFFに対応して遅延時間が変動する。
このため、手動による同期合わせの調整若しくは設定を行うことを必要としないで、簡単に同期合わせができる状態に設定或いは保持できると便利である。また、各種の信号処理機能の動作のON/OFFを選択操作した場合にも、その選択操作に簡単に対応することができると便利である。
次にこのような利点を備え、さらにデジタル放送の他にアナログ放送等の異なる入力ソースの場合にも広く適用できる本実施形態を説明する。
図1は本実施形態に係る映像音声同期装置1を備えたテレビジョン受像機(以下、TVと略記)2の構成を示す。
このTV2は、デジタル放送及びアナログ放送等に対応した映像信号処理及び音声信号処理を行う映像音声信号処理部3と、この映像音声信号処理部3に対する制御処理を行う制御部4とを有する。
また、本実施形態に係る映像音声同期装置1は、選択スイッチ5を経て選択されたデジタルビデオ信号に対する信号処理を行う映像信号処理部6と、(選択スイッチ5を経て前記デジタルビデオ信号と対で選択された)デジタルオーディオ信号に対する信号処理を行う音声信号処理部7と、同期合わせのために遅延を行う遅延部8と、映像信号処理部6の動作等を制御する制御部4(の一部)とから構成される。
この映像音声同期装置1には、以下に説明するように選択スイッチ5を経て地上波又は衛星デジタル放送から復調されたデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号と、地上波のアナログ放送から復調され、さらにAD変換されたデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号と、外部入力部からの入力信号或いはそれから生成されたデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号とが選択的に入力される。
つまり、この映像音声同期装置1には、デジタル放送の搬送波からデジタル圧縮符号化及びデジタル変調に対するデジタル復調を行うデジタル映像音声復調部9により生成されたデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号が入力される。
また、この映像音声同期装置1には、アナログ放送の搬送波からアナログ変調に対する復調を行うアナログ映像音声復調部10により生成されたアナログビデオ信号及びアナログオーディオ信号がそれぞれAD変換されて生成されたデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号が入力される。
また、この映像音声同期装置1は、外部入力部から入力される入力ソースにも対応している。つまりこの映像音声同期装置1に、デジタル外部入力部から入力されるデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号を入力する選択ができると共に、アナログ外部入力部から入力された入力信号もデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号に変換処理して入力する場合の選択もできる。
図1に示すように地上波デジタルアンテナ11及び衛星デジタルアンテナ12には、TV2に内蔵されたデジタル映像音声復調部9を構成する地上波デジタル放送用フロントエンド13及び衛星デジタル放送用フロントエンド14が接続される。
そして、地上波デジタル放送用フロントエンド13は、日本国内の場合地上波デジタル放送信号におけるOFDM(直交周波数分割多重)に対する復調及び誤り訂正処理してトランスポート・ストリーム信号(前述のようにTSと略記)を生成する。北米の地上波デジタル放送の場合にはVSB(Vestigial Side Band)を、北米のケーブルデジタル放送の場合にはQAM(Quadrature Amplitude Modulation)復調してTS信号を生成する。そして、このTS信号を、スイッチ15を介してデジタル映像音声復調部としてのMPEG復調部16に出力する。
また、衛星デジタル放送用フロントエンド14は、衛星デジタル放送信号におけるQPSK(4相位相変調)に対する復調及び誤り訂正処理してTS信号を生成する。そして、このTS信号を、スイッチ15を介してMPEG復調部16に出力する。
MPEG復調部16は、TS信号からデジタルビデオストリーム信号とデジタルオーディオストリーム信号を生成するTSデコーダ17と、復調されたデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号を生成するオーディオ・ビデオデジタルデコーダ(AVデジタルデコーダと略記)18とを有する。
そして、ユーザにより制御部4を介して選択スイッチ5が、MPEG復調部16、つまり、AVデジタルデコーダ18の選択をした場合には、このAVデジタルデコーダ18から出力されるデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号が映像音声同期装置1内の映像信号処理部6及び音声信号処理部7にそれぞれ入力される。
また、地上波アナログアンテナ21は、TV2に内蔵されたアナログ映像音声復調部10を構成するアナログ放送用フロントエンド22に接続される。
そして、アナログ放送用フロントエンド22は、アナログ放送信号の映像及び音声復調の処理がされて生成されたアナログ中間周波数信号は、オーディオ・ビデオアナログ信号処理回路(AVアナログ処理回路と略記)23に入力される。このAVアナログ信号処理回路23は、信号処理によりアナログビデオ信号とアナログオーディオ信号を生成する。 生成されたアナログビデオ信号とアナログオーディオ信号は、それぞれスイッチ24,25を介してそれぞれ映像信号AD変換部26と音声信号AD変換部27とに入力される。
映像信号AD変換部26と音声信号AD変換部27は、AD変換によりデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号を生成して、選択スイッチ5を経て映像音声同期装置1内の映像信号処理部6及び音声信号処理部7にそれぞれ出力する。
また、このTV2は、アナログ外部入力部を備えている。具体的には、アナログ外部映像入力部として、(アナログ)コンポジットビデオ信号、(アナログ)コンポーネントビデオ信号、(アナログ)RGBビデオ信号の各外部入力部28a、28b、28cを備え、これらの外部入力部28a、28b、28cはスイッチ(セレクタ)24に接続されている。
また、上記アナログ外部映像入力部に対応したアナログオーディオ信号が入力されるアナログ外部音声入力部29はスイッチ(セレクタ)25に接続されている。
ユーザによる選択操作により、スイッチ24、25で選択された(アナログ)ビデオ信号と(アナログ)音声信号とがそれぞれ映像信号AD変換部26と音声信号AD変換部27に入力され、それぞれデジタルビデオ信号とデジタルオーディオ信号に変換される。 また、このTV2は、デジタル外部入力部を備えている。具体的には、デジタル外部入力部として、HDMI信号入力部30を有する。
このHDMI信号入力部30から入力されるHDMI信号は、HDMIレシーバ31に入力され、このHDMIレシーバ31はHDMI信号を生成して、HDMI信号処理回路32に出力する。このHDMI信号処理回路32は、HDMI信号に対する信号処理により、デジタルビデオ信号と、デジタルオーディオ信号を生成して、選択スイッチ5に出力する。
そして、ユーザによる選択操作により、HDMI信号から(変換処理により)生成されたデジタルビデオ信号と、デジタルオーディオ信号は、映像音声同期装置1内の映像信号処理部6及び音声信号処理部7にそれぞれ入力される。
なお、選択スイッチ5を介して映像音声同期装置1内の映像信号処理部6及び音声信号処理部7にそれぞれ入力されるデジタルビデオ信号と、そのデジタルビデオ信号と対となるデジタルオーディオ信号は、同期した状態で入力される。
そして、以下に説明するように映像信号処理部6及び音声信号処理部7における信号処理により、両信号に遅延時間差が発生した場合にも、その遅延時間差を遅延部8による遅延時間で吸収して同期合わせされたデジタルビデオ信号と、デジタルオーディオ信号とを映像の表示を行う映像表示装置としての表示パネル34と、音声の再生する音声再生装置としてのスピーカ35とにそれぞれ出力する。
次に映像音声同期装置1の構成を説明する。なお、図1における映像音声同期装置1の周辺部のより詳細な構成を図2に示す。映像信号処理部6及び音声信号処理部7には、選択スイッチ5により選択されたデジタルビデオ信号及び(そのデジタルビデオ信号と対となり、同期した状態の)デジタルオーディオ信号がそれぞれ入力される。
図2に示すように映像信号処理部6は、入力されるデジタルビデオ信号に対して、それぞれ異なる所定の信号処理機能を備えた複数の所定映像信号処理回路を有し、ユーザは、その信号処理機能(単に処理機能、若しくは機能と略記する場合がある)の動作のON/OFFを、例えばリモートコントローラ(リモコンと略記)65により直接、あるいはスポーツモード、シネマモードといったテーブル設定により間接的に選択することができる。
具体的には、選択スイッチ5を経たデジタルビデオ信号は、インタレース(飛び越し走査)とプログレッシブ(順次走査)の変換処理、つまりインタレース−プログレッシブ変換(IP変換と略記)処理を行うIP変換回路41に入力される。
このIP変換回路41の出力信号は、表示サイズ、画素数などの変換処理を行うスケーリング回路42に入力される。このスケーリング回路42の出力信号は、画質補正回路43に入力される。
この画質補正回路43は、入力されるデジタルビデオ信号の画質を補正する処理を行う。この画質補正回路43のより具体的な画質補正の処理機能としては、例えば鮮鋭度の調整を行うSharpness、LTI/CTI(Luminance transition improvement / chrominance transition improvement)、輪郭補正を行う輪郭補正、黒レベルの調整を行う黒伸張、Yγ補正等がある。
この画質補正回路43の出力信号は、ユーザコントロール回路44に入力される。このユーザコントロール回路44は、ユーザの好み等に対応した処理機能であり、例えばコントラスト調整を行うContrast、輝度調整を行うBrightness、色調整を行うColor、色あい調整を行うTINT(色あい)等をユーザが望むレベルに設定することができる。
このユーザコントロール回路44の出力信号は、RGB画質補正回路45に入力される。このRGB画質補正回路45は、入力される映像信号におけるRGB信号を補正する処理を行う。
この処理機能としては、例えばRGB信号のγ補正を行うRGBγ補正、カットオフレベルの調整を行うCutoff調整、拡散制御等がある。
このようにして、映像信号処理部6により信号処理されたデジタルビデオ信号は、その出力端子から表示パネル34に出力される。なお、図2に示すようにRGB画質補正回路45の出力信号は、DA変換部46により、アナログのRGB信号に変換されてアナログビデオ信号を入力信号とするアナログ表示装置に出力することもできる。
また、RGB画質補正回路45の出力信号は、デジタルビデオ出力端子からデジタルビデオ信号を入力信号とする液晶表示パネル等のデジタル表示装置に出力することもできる。
また、図2に示すように音声信号処理部7は、入力されるデジタルオーディオ信号に対して、それぞれ異なる所定の信号処理機能を備えた複数の所定音声信号処理回路を有し、ユーザは、その処理機能の動作を直接あるいは間接的にON/OFFを選択することができる。
具体的には、選択スイッチ5を経たデジタルオーディオ信号は、オートレベルコントロール(Auto Level Control、以下ALCと略記)回路51に入力される。このALC回路51により、入力されるデジタルオーディオ信号は、その振幅が自動調整される。
このALC回路51の出力信号は、イコライザ(以下、EQと略記)回路52に入力される。このEQ回路52は、入力されるデジタルオーディオ信号を増幅等する際、その周波数特性を補正あるいは強調する処理を行う。
このEQ回路52の出力信号は、トーン(Tone)回路53に入力される。このトーン回路53は、音質を調整する。このトーン回路53の出力信号は、サラウンド回路54に入力される。このサラウンド回路54は、臨場感を高める音響処理を行う。
このサラウンド回路54の出力信号は、ボリューム回路55に入力される。このボリューム回路55は、入力されるデジタルオーディオ信号の音量を可変制御する処理を行う。 このボリューム回路55の出力信号は、遅延部8に入力される。
この遅延部8は、例えば複数の遅延素子を縦列接続して構成され、実際に使用する遅延素子の数を変更設定することにより、この遅延部8での遅延時間を可変設定することができる。遅延素子を使用しなくとも例えばDRAM63(後述)にデータを格納して保持する時間を調整することで遅延時間を可変設定することができる。
遅延部8での遅延時間は、制御部4を構成するマイクロプロセッサ(MPUと略記)62により設定される。
この遅延部8を経た出力信号としてのデジタルオーディオ信号は、デジタルオーディオ出力端子から、デジタルオーディオ機器やデジタルアンプ経由でスピーカーに出力することができる。また、DA変換部56によりアナログオーディオ信号に変換された後、アナログオーディオ出力端子からスピーカ35に出力される例もある。
また、図1に示すように制御部4は、映像音声信号処理部3内の映像音声同期装置1等を構成する図示しないLSI回路基板のバス制御を行うバス制御部61を有する。
また、この制御部4は、バス制御部61と接続され、TV2各部の制御を行うMPU62と、各種のデータの一時保存やMPU62の作業エリアとして使用されるメモリとしての例えばダイナミックRAM(DRAMと略記)63と、プログラム等を格納する不揮発性記憶部としてのフラッシュメモリ64とを有する。
また、制御部4は、例えばユーザにより各種の機能の指示操作を行うリモコン65からの例えば赤外線による指示信号を受光する受光部66を有し、この受光部66により、受光されて電気信号に変換された指示信号はMPU62に入力される。
ユーザは、リモコン65を操作することにより、TV2の電源のON/OFFや、デジタル放送及びアナログ放送等から実際に受信しようとする放送を選択したり、選択した際に映像信号処理部6と音声信号処理部7における各種の処理機能の動作のON/OFFを選択する指示操作を行うことができる。なお、図1では、ユーザが指示操作を行う手段として、リモコン65が示してあるが、TV2の本体にも図示しない指示操作部が設けてある。
MPU62は、ユーザによるリモコン65等を介しての指示操作を解読し、選択スイッチ5、スイッチ15、24,25の切替などの制御と、映像信号処理部6と音声信号処理部7における各種の処理機能の動作のON/OFFの制御とをバス制御部61等を介して行う。
また、本システムでは選択スイッチ5により、入力端子PVin,PAinを選択でき、入力端子PVin,PAinを、衛星デジタル放送や地上波デジタル放送のデジタル信号を選択するために利用する場合に限らず、外部からデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号を映像音声同期装置1に入力する外部入力端子として利用することもできる。
なお、図2においては制御部4は、図1のバス制御部61を省略している。例えば映像信号処理部6及び音声信号処理部7における個々の遅延時間情報(例えば映像信号処理部であれば画質補正回路43の遅延時間Tv3は、Sharpnessの遅延時間Vt3_1、LTIの遅延時間Vt3_2、CTIの遅延時間Vt3_3、輪郭補正の遅延時間Vt3_4、黒伸張の遅延時間Vt3_5、Yγ補正の遅延時間Vt3_6・・・・・等が個々の遅延情報となる。
音声信号処理部7であればALC回路51の遅延時間Ta1、EQ回路52の遅延時間Ta2、トーン回路53の遅延時間Ta3、サラウンド回路54の遅延時間Ta4等が個々の遅延時間情報としてフラッシュメモリ64に格納されている。
MPU62は、映像信号処理部6及び音声信号処理部7におけるトータル遅延時間を累計して、その情報を例えばDRAM63で保持する。つまり、MPU62は遅延時間計算部としての機能を備える。
このようにして算出された遅延時間の情報をDRAM63に格納した後、MPU62は、DRAM63に格納された遅延時間の情報を参照することにより、同期合わせするために必要となる遅延時間差を算出する遅延時間差算出の処理を行う。
そして、MPU62は、算出した遅延時間差に相当する時間だけ遅延部8が時間遅延するように設定する。このため、遅延時間の情報を格納するDRAM63とMPU62は、遅延時間差算出部を構成する。
MPU62は、算出した遅延時間の情報をDRAM63に格納する。このような遅延時間の計測処理をIP変換回路41の動作のON/OFF、スケーリング回路42の動作のON/OFF等、各機能(回路)のON/OFFに対して行うことにより、各機能の信号処理に要する(映像信号側)遅延時間を算出して、その情報をDRAM63に格納する。 図1,図2の例では、IP変換回路41、スケーリング回路42、…の各動作をONにした場合の遅延時間をそれぞれTv1,Tv2,…Tv5で示している。
また、IP変換回路41、スケーリング回路42、…の各動作を全てOFFにした場合に計測された遅延時間をTv0として、MPU62は、この遅延時間の情報もDRAM63に格納する。
同様にMPU62は、音声信号処理部7に対しても、この音声信号処理部7での各機能の信号処理に要する(音声信号側)遅延時間を算出する。
図1,図2の例では、ALC回路51、EQ回路52、…の各動作をONにした場合の遅延時間をそれぞれTa1,Ta2,…Ta5で示している。また、ALC回路51、EQ回路52、…の各動作を全てOFFにした場合に計測された遅延時間をTa0として、MPU62は、この遅延時間の情報もDRAM63に格納する。このようにして、DRAM63には、遅延時間差の算出に必要とされる遅延時間(例えばTv1,Tv2,…,Ta1,Ta2,…)の情報が格納される。
この後には、MPU62は、ユーザにより各機能の動作のON/OFFの選択結果に応じて、映像信号処理部6側の遅延時間から音声信号処理部7側の遅延時間の差、つまり遅延時間差を算出する。そして、この遅延時間差に相当する遅延時間分だけ、遅延部8が時間遅延するように遅延部8を制御する。
また、MPU2は、図2に示す制御線を介して各機能の動作のON/OFF(各機能の信号処理を行う/行わない)を制御する。
なお、以下に説明するようにユーザの選択操作等により変動する遅延時間をMPU62は算出して、算出された遅延時間の情報をその記憶部となるDRAM63に格納する処理を行うようにしても良い。また、この処理を行うプログラムをDRAM63に格納しておき、ユーザからの指示操作により、MPU62がそのプログラムに従ってその処理を行うようにしても良い。
このような構成による本実施形態の動作例を説明する。図3は本実施形態におけるTV2におけるユーザによる操作に応じて、同期合わせして映像及び音声再生する動作のフローチャートを示す。
TV2の電源が投入されてTV2が動作状態になった場合、ユーザはステップS1に示すように例えばリモコン65等を操作してMPU62に対して電源ONの制御の指示操作を行う。
電源ON後ステップS2に示すようにMPU62は、選択スイッチ5を切り替えて映像信号処理部6及び音声信号処理部7の入力端子として上記入力端子PVin,PAinを選択する制御、つまり表示チャンネルの選択や外部入力選択を行う。
次のステップS3においてMPU62は、映像信号処理部6における入力映像信号(インターレス信号が入力されているのか、それともプログレッシブ信号信号が入力されているのか、スタンダード信号が入力されているのか、それともハイビジョン信号が入力されているのか等)と、映像メニュー選択(シネマモードかスポーツモードか等の選択)に合わせた映像信号と音声信号の遅延時間合わせの制御を行う。
ここでは説明を簡単化するため、処理機能の番号パラメータIを導入し、I=1〜5を映像信号処理部6のIP変換回路41からRGB画質補正回路45に割り当て、I=0は全ての映像処理機能をOFFにした状態を表すとする。
またJ=1〜5を音声信号処理部7のALC回路51からボリューム回路55に割り当てJ=0は全ての音声処理機能をOFFにした状態を表すとする。
例えば例1としてI=0でありJ=0であればどちらの処理も何も行わない例であり遅延部8での調整は0となる。
また、例2としてインターレス信号が入力されている場合にはIP変換回路41はONと設定され、プログレッシブ信号が入力されている場合にはIP変換回路41はOFFと設定される。このときの遅延時間Tv1はIP変換回路41がONの時にはTv1=Tv1_1という固定遅延時間が発生し、IP変換回路41がOFFの時にはTv1=0となる。
例3として選択された映像信号がスタンダード信号であり、このスタンダード信号(たとえばインターレス信号であるD1信号(水平262.5ドットx垂直240ドットの画像))をたとえばFull−HDパネル(水平1920ドットx垂直1080ドット)に全て表示させる場合にはスケーリング回路42で水平7.3倍、垂直4.5倍して表示パネル34に表示させる。
選択された映像信号がハイビジョン信号であり、この信号(たとえばプログレッシブ信号であるD5信号(水平1920ドットx垂直1080ドットの画像))をFull−HDパネル(水平1920ドットx垂直1080ドット)に全て表示させる場合にはスケーリング回路42で水平1倍、垂直1倍して表示パネル34に表示させる。
この設定時の遅延時間Tv2もそれぞれ処理によって遅延時間Tv2=Tv2_1、Tv2_2という固定遅延が発生する。
例4としてシネマモードが選択された場合、画質補正回路43、ユーザコントロール回路44、RGB画質補正回路45において映画表示に適した設定が指定され映画用の画面設定として画面が暗く設定される。
スポーツモードが選択された場合には画質補正回路43、ユーザコントロール回路44、RGB画質補正回路45においてスポーツ完成に適した設定が指定され激しい動きに対して残像を残しにくい設定となる。この設定時の遅延時間もシネマモードではTv3_1+Tv4_1+Tv5_1、スポーツモードではTv3_2+Tv4_2+Tv5_2という固定遅延が発生する。
なお画質補正回路43の遅延時間は、画質補正回路43を構成するSharpnessの遅延時間Vt3_1_1、LTIの遅延時間Vt3_2_1、CTIの遅延時間Vt3_3_1、輪郭補正の遅延時間Vt3_4_1・・・・等が足された遅延時間となっている。
Tv1_1、Tv2_1、Tv2_2、Tv3_1、Tv3_2等の遅延時間は、個々の映像処理機能をONした時に発生する遅延時間であり、フラッシュメモリ64には個々の遅延時間情報が格納されている。
そして、入力される映像信号として例えばインターレス信号のD1信号の映画信号が入力された場合、映像信号の遅延時間はTva=Tv1_1+Tv2_1+Tv3_1+Tv4_1+Tv5_1という遅延時間になる。
プログレッシブ信号のD5信号のスポーツ信号が入力された場合、映像信号の遅延時間はTvb=Tv1_2+Tv2_2+Tv3_2+Tv4_2+Tv5_2という遅延時間になる。
同様に音声信号処理部7も初期設定によりTa=Ta_1+Ta2_1+Ta3_1+Ta4_1+Ta5_1という遅延時間を持ち、映像信号の遅延との差、たとえば前述のインターレス信号のD1信号の映画信号の場合にはTva−Ta=T1、プログレッシブ信号のD5信号のスポーツ信号の場合にはTvb−Ta=T2という遅延時間差が算出され、遅延部8で映像信号と音声信号の遅延時間を合わせる。
そして、次のステップS4においてMPU62は、リモコン65からの制御信号か機器本体の操作ボタン等から入力される指示操作にて変更がないかを確認する。変更がない場合には変更があるまでループ制御を行う。
変更があると、次のステップS5にてユーザコントロールの変更か否かを確認し、ユーザコントロール変更であればステップS3に戻る。
ユーザコントロール変更でなければ次のステップS6にて入力信号の変更か否かを確認し、入力信号の変更であればステップS2に戻る。
入力信号の変更でなければ遅延時間に影響しない(遅延時間の変更がない)指示操作としてステップS4に戻る。
このようにしてDRAM63に格納された遅延時間の情報は、映像音声同期装置1に入力される入力ソースが異なる場合にも共通して利用できる利点を備えている。また、後述するようにDRAM63に格納された遅延時間の情報を利用することにより、簡単な構成で同期合わせの処理を行うことができる。
以後、MPU62は、ユーザによる各機能の選択に応じて、対応する個々の遅延情報をフラッシュメモリ64から読み出し、映像信号と音声信号とが同期するように遅延部8により遅延する遅延時間を算出して、遅延部8をその算出した遅延時間に設定する。
MPU62は、例えばユーザにより前回のTV2の電源をOFFした時の映像音声同期装置1の各部の動作状態(ON/OFF)の情報をフラッシュメモリ64に格納し、その情報を読み出して、映像音声同期装置1の各部をその状態に設定する制御を行う。
簡単な具体例で説明すると、前回TV2の電源をOFF時直前において、例えば映像信号処理部6及び音声信号処理部7における全ての機能がOFFであるとする。この場合には、MPU62は、映像信号処理部6及び音声信号処理部7の各機能の動作をOFFにする制御を行う。
具体的には映像信号処理部6及び音声信号処理部7における全ての機能がOFFであると、それぞれの遅延時間はTv0,Ta0となる。そして、MPU62は、両遅延時間の差、つまりTv0−Ta0を算出する。ここでは、Tv0>Ta0として説明する。
そして、MPU62は、両遅延時間の差、つまりTv0−Ta0の値に一致ないしはその値に近似するように遅延部8による遅延時間の値を設定し、同期合わせした状態に設定する。
なお、この具体例の場合以外、例えば映像信号処理部6における第Mの機能がON、音声信号処理部7における第Nの機能がONの場合には、MPU62は、両遅延時間の差、つまりTvM−TaNの値に一致ないしはその値に近似するように遅延部8による遅延時間を設定する。
これにより表示パネル34での映像表示と、スピーカ35による音声再生とが同期した状態で再生される。
その後、MPU62は、リモコン65等からのユーザによる指示操作を待つ。具体的にはMPU62は、受光部66の検出信号等により指示操作の有無を監視する。
そして、図3にて説明したように指示操作を検出した場合には、MPU62は、映像音声同期装置1の同期合わせの調整が必要か否かを判定する。
MPU62は、映像信号処理部6又は音声信号処理部7における各処理機能の動作の変更指示操作が行われた場合には、同期合わせの調整が必要と判定して、その指示操作に対応した制御動作を行うと共に、遅延部8の遅延時間を変更して同期合わせを行う。
例えばIP変換を行う処理機能がOFFからONに変更された場合には、MPU62は、その変換処理を行うように制御すると共に、その変換処理により発生する遅延時間Tv1だけ遅延部8の遅延時間を大きくする。なお、遅延部8の遅延時間を切り替えるタイミングは、例えば垂直帰線期間に行うようにすると良い。
一方、同期合わせが必要としない指示操作の場合にはMPU62は、その指示操作に対応した制御動作を行う。ユーザが、例えば地上波デジタル放送から衛星デジタル放送に変更する指示操作を行った場合には、MPU62はスイッチ15を切り替える制御動作を行う。また、デジタル放送からアナログ放送への変更指示操作の場合には、MPU62は選択スイッチ5とスイッチ24,25の切替の制御動作を行う。
なお、TV2の電源OFFの指示操作が行われた場合、MPU62は、映像音声同期装置1等、OFF直前の各部の動作状態の情報を、例えばフラッシュメモリ64に格納した後、電源スイッチをOFFにする。
そして、次回、電源スイッチがONにされた場合、MPU62は、前回の各部の動作状態に関する情報を利用することにより、速やかに前回と同様の動作選択状態で、かつ同期合わせした状態で映像及び音声の再生を行うことができるようにする。勿論、電源ONの場合に他の設定状態で動作するように設定できるようにしても良い。
このように動作する本実施形態においては、映像音声同期装置1をデジタル放送に限らず、アナログ放送でも共通して映像信号と音声信号とが同期した同期合わせ状態で使用できると共に、デジタル及びアナログの外部入力信号の場合にも対応できる。また、図示しない他の入力ソースの場合にも広く適用することができる。
また、使用中においてユーザ等が指示操作した処理機能の変更に連動して同期合わせを行うことが簡単にできる。また、本実施形態は、簡単な構成で実現できる。
例えばTV2を設計した設計者や開発者が算出した遅延時間の情報をフラッシュメモリ64に格納すれば良く、映像音声同期装置1として図2の構成で済む。そして、MPU62は、フラッシュメモリ64に格納された遅延時間の情報を参照して、同期合わせのための遅延時間差の算出を行うことができる。
また、製品間のバラツキが少ない場合には、個々の製品で遅延時間を算出することを必要としないで、工場出荷時等において映像信号処理部6及び音声信号処理部7の構成が同じの場合、それらの代表の製品に対して算出した遅延時間の情報をフラッシュメモリ64に格納すれば良い。
また、図示しないポートからMPU62に対してフラッシュメモリ64に遅延時間の情報を格納することができるようにしても良い。
また、本実施形態は、上述した映像音声同期装置1の構成における一部の構成要素となる、遅延時間差の算出の機能を、このような機能を有しない既存の映像音声処理装置、その他に適用することにより同様の動作を行えるようにすることもできる。
例えば既存の映像音声処理装置においては、MPUや不揮発性記憶部を搭載している場合が一般的である。上述した同期合わせに必要な遅延時間の情報を不揮発性記憶部に格納し、その情報から遅延時間差の算出を行い遅延部で同期合わせを行うプログラムも不揮発性記憶部等に格納するように応用することもできる。
また、上述した実施形態においては、遅延部8を音声信号処理部7側に設けた構成で説明したが、少なくとも遅延時間が大きくなる方に遅延部8を設けるようにすれば良い。 例えば、複数の機能のON/OFFにより遅延時間が大きく異なる可能性がある場合には、映像信号処理部6と音声信号処理部7との両方に遅延部を設けるようにしても良い。また、スイッチなどによる切替により、遅延部8を映像信号処理部6と音声信号処理部7との一方に選択配置(或いは選択使用)できる構成にしても良い。
なお、図2等において映像信号処理部6及び音声信号処理部7それぞれに複数設けたIP変換回路41、ALC回路51等の所定の機能を持つ回路は、それぞれがその機能(回路)の動作のON/OFFを選択できるものであることが必要とされるものでない。
映像信号処理部6及び音声信号処理部7において、少なくとも1つの回路の動作のON/OFFが選択できるものに対して広く適用できる。
また、上述の説明においては例えば映像信号処理部6において、例えば全ての機能をOFFにした場合には、1つの遅延時間Tv0が得られることを想定して説明しているが、この遅延時間Tv0が2種類、より一般的には複数種類の場合にも対応できる。
例えばIP変換回路41の機能をOFFにした場合、映像信号処理部6に入力されるデジタルビデオ信号としてインタレースの信号に限らず、プログレッシブの信号にも対応できる構成にした場合には、映像信号処理部6における遅延時間が両信号において異なる場合もあり得る。
なお、上述したように、1つ或いは複数の機能をONにした場合に関しても複数の異なる遅延時間が発生する組み合わせもあり得る。
このため、入力信号の信号形態等の情報もDRAM63或いはフラッシュメモリ64等の記憶部に格納し、これらの信号形態の情報等も参照して、遅延時間差の算出を行うようにしても良い。
また、上述した場合における各機能のON/OFFにより発生する遅延時間差が小さい場合には、その遅延時間差を無視して同期合わせを行うようにしても良い。
また、遅延部8としては、MPU62の制御によりバッファメモリ等を用いてリード/ライトに要する時間を調整して遅延時間を可変する構成にしても良い。
本発明の一実施形態に係る映像音声同期装置を備えたテレビジョン受像機の構成を示すブロック図。 一実施形態に係る映像音声同期装置の構成を示すブロック図。 ユーザによる選択に応じて同期合わせして映像及び音声再生を行う動作内容を示すフローチャート。 参考例に係る映像音声同期装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
1…映像音声同期装置
3…映像音声信号処理部
4…制御部
6…映像信号処理部
7…音声信号処理部
8…遅延部
9…デジタル映像音声復調部
10…アナログ映像音声復調部
16…MPEG復調部
34…表示パネル
35…スピーカ
41…IP変換回路
51…ALC回路
62…MPU
64…フラッシュメモリ

Claims (5)

  1. 復調された映像信号に対する信号処理を行い、映像を表示する表示装置に出力する映像信号処理部と、
    復調された音声信号に対する信号処理を行い、音声を再生する音声再生装置に出力する音声信号処理部と、
    前記映像信号処理部と前記音声信号処理部との少なくとも一方に設けられ、所定の信号処理機能を備え、該所定の信号処理機能の動作のON/OFFを選択可能とする所定信号処理回路と、
    前記映像信号処理部における信号処理の遅延時間と、前記音声信号処理部における信号処理の遅延時間との差としての遅延時間差を、前記所定信号処理回路の動作のON/OFFにそれぞれ対応して算出する遅延時間差算出部と、
    前記遅延時間差算出部により算出された遅延時間差に相当する時間、遅延時間が小さい方の前記映像信号処理部又は前記音声信号処理部側における信号の時間遅延を行う遅延部と、
    を備えたことを特徴とする映像音声同期装置。
  2. 前記所定信号処理回路は、前記映像信号処理部に設けられたそれぞれ異なる所定の信号処理機能を備え、各所定の信号処理機能の動作のON/OFFを選択可能とする複数の所定映像信号処理回路と、前記音声信号処理部に設けられたそれぞれ異なる所定の信号処理機能を備え、各所定の信号処理機能の動作のON/OFFを選択可能とする複数の所定音声信号処理回路とからなることを特徴とする請求項1に記載の映像音声同期装置。
  3. さらに、デジタル変調されたデジタル映像信号とデジタル符号化されたデジタル音声信号からそれぞれ復調された前記映像信号及び前記音声信号とを生成するデジタル映像音声復調部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像音声同期装置。
  4. さらに、アナログ変調されたアナログ映像信号とアナログ音声信号からそれぞれ復調された前記映像信号及び前記音声信号とを生成するアナログ映像音声復調部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかの請求項に記載の映像音声同期装置。
  5. 前記遅延時間差算出部は、前記映像信号処理部に設けられた複数の所定映像信号処理回路における各所定の信号処理機能の動作のON/OFFにより発生する映像信号側遅延時間と、前記音声信号処理部に設けられた複数の所定音声信号処理回路における各所定の信号処理機能の動作のON/OFFにより発生する音声信号側遅延時間との各遅延時間情報を記憶する記憶部から読み出した前記遅延時間情報を用いて前記遅延時間差を算出することを特徴とする請求項2から4のいずれかの請求項に記載の映像音声同期装置。
JP2007143801A 2007-05-30 2007-05-30 映像音声同期装置 Pending JP2008301087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007143801A JP2008301087A (ja) 2007-05-30 2007-05-30 映像音声同期装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007143801A JP2008301087A (ja) 2007-05-30 2007-05-30 映像音声同期装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008301087A true JP2008301087A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40174196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007143801A Pending JP2008301087A (ja) 2007-05-30 2007-05-30 映像音声同期装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008301087A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273078A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Sharp Corp Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置
CN104768050A (zh) * 2014-01-07 2015-07-08 三星电子株式会社 音视频装置及其控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273078A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Sharp Corp Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置
CN104768050A (zh) * 2014-01-07 2015-07-08 三星电子株式会社 音视频装置及其控制方法
JP2015130662A (ja) * 2014-01-07 2015-07-16 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. Av機器及びその制御方法
US9742964B2 (en) 2014-01-07 2017-08-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Audio/visual device and control method thereof
CN104768050B (zh) * 2014-01-07 2018-05-11 三星电子株式会社 音视频装置及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4484730B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2950503B2 (ja) Pcモニタ兼用のマルチシステムテレビジョン受像機
KR20050000956A (ko) 비디오 포맷 변환 장치
JP5013832B2 (ja) 映像制御装置及びその方法
JP2007520142A (ja) 高速チャネルサーフィンによるデジタルテレビジョンシステム
JP4616121B2 (ja) ディジタル放送受信装置
KR100487396B1 (ko) 영화 모드를 지원하는 디지털 티브이 시스템 및 영화 모드지원 방법
JP2008301087A (ja) 映像音声同期装置
JP2001268460A (ja) テレビジョン受信機のチャネルの変更方法および相応するテレビジョン受信機
JP5051876B2 (ja) 映像出力装置及びその制御方法
JP2010008963A (ja) 画像処理装置及び方法
JP4953707B2 (ja) デジタル放送受信機
KR20050078154A (ko) 티브이 광고방송 시스템 및 그 방법
JP4723715B2 (ja) マルチチャンネル表示用データ作成装置、及びマルチチャンネル表示用データ作成方法
KR100731533B1 (ko) 디지털 텔레비전의 영상 및 음성 모드 자동 조정 방법
KR100731385B1 (ko) 컨트라스트와 브라이트니스를 조절하기 위한 영상표시기기및 방법
US20080158419A1 (en) Video display apparatus and method for displayiing video
JPH1141489A (ja) 映像信号表示装置
JP2008099091A (ja) 画像処理方法およびテレビジョン受像機
JPH07298096A (ja) ガンマ補正回路
JP4375389B2 (ja) デジタル放送信号受像機
JP4599472B2 (ja) 放送受信装置およびその出力制御方法
JP2009147669A (ja) 映像表示装置及び映像処理装置
KR200361053Y1 (ko) 티브이 광고방송 시스템
KR100233389B1 (ko) 복합텔레비젼수상기의 피아이피 장치