JP2008140857A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】3次元実装の実現及び電気的接続信頼性の向上を図ることのできる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコンカーバイド素子11のアルミニウム電極12に、ボンディングステージ30の設定温度の範囲を100℃以上460℃以下にして、ボールバンプ法により金バンプ26を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
電力制御やエネルギー変換等を行うパワーエレクトロニクス用のパワー素子として、一般的に、シリコンを使用することが知られているが、例えば180℃〜400℃の高温下での使用においては動作不良が発生することがある。そこで、高温動作が可能な半導体材料として、シリコンカーバイドが注目されている(非特許文献1−3参照)。
また、従来から、パワー素子をセラミックス配線基板等に実装する場合、パワー素子のアルミニウム電極とセラミックス配線基板をワイヤにより電気的に接続することが知られているが、ワイヤボンディング型の実装では小型化を追及することが難しい(非特許文献4−6参照)。そこで、パワー素子のアルミニウム電極面をセラミックス配線基板の配線面に対向させて実装する、いわゆる3次元実装が要求されている。
High-Temperature Electronics, edited by Randall Kirschman, IEEE Press, NY,1999. S. Abedinpour, K. Shenai, "Power electronics technologies for the new millennium", IEEE Third International Caracas Conference on Devices, Circuits, and Systems (ICCDCS2000), IEEE Catalog Number: 00TH8474C, pp. P111-1-P111-9. K.Shenai,"High-power robust semiconductor electron ics technologies in the new millennium"Microelectronics Journal,Vol32,No.5-6, 2001,pp.397-408. G.G. Harman, Wire Bonding in Microelectronics, McGraw-Hill, New York (1989). W. Gerling, Electrical and physical characterization of gold-ball bonds on aluminum layers. In: Electronic Components Conf. (1984), p. 13. D.T. Rooney, D.P. Nager, D. Geiger and D. Shanguan, Evaluation of wire bonding performance, process conditions, and metallurgical integrity of chip on board wire bonds, Microelectron. Reliab. 45-2 (2005), pp. 379-390.
しかしながら、3次元実装の場合、例えばパワー素子のアルミニウム電極とセラミックス配線基板を単にハンダ接合すると、アルミニウムは大気中で酸化しやすく、アルミニウム電極上に薄い酸化膜が形成されるため、良好な電気的接続を得ることが難しい。
以上のとおりの事情に鑑み、本発明は、3次元実装の実現及び電気的接続信頼性の向上が図れる、半導体装置及びその製造方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決すべく、本発明の半導体装置の製造方法は、シリコンカーバイド素子のアルミニウム電極に、ボンディングステージの設定温度を100℃以上460℃以下にして、ボールバンプ法により金バンプを形成する工程を含む。
この製造方法は、前記シリコンカーバイド素子における前記アルミニウム電極側にハンダ材料を設ける工程と前記ハンダ材料をリフローする工程とをさらに含んでもよい。また、前記金バンプの形成工程前に、前記アルミニウム電極をプラズマ洗浄する工程をさらに含んでもよい。
また、前記ハンダ材料はAu−Sn系であってもよく、Au−Sn系のSn含有率は20wt%程度であってもよい。
また、前記リフロー工程においては、前記ハンダ材料をリフローすることによって、前記シリコンカーバイド素子を、前記複数の金バンプ及び前記ハンダ材料を介して、セラミックス配線基板に電気的に接続してもよい。
また、前記シリコンカーバイド素子は、パワーエレクトロニクス用集積回路を備えてもよい。
さらに、本発明の半導体装置は、上記方法により製造される。
さらにまた、本発明の半導体装置は、アルミニウム電極を有するシリコンカーバイド素子と、前記シリコンカーバイド素子の前記アルミニウム電極上に形成された金バンプと、前記シリコンカーバイド素子における前記アルミニウム電極側に設けられたハンダ材料と、前記金バンプ及び前記ハンダ材料を介して、前記シリコンカーバイド素子に電気的に接続されたセラミックス配線基板と、を備え、前記金バンプの少なくとも1つのせん断強度が、58.4MPa以上140.8MPa以下である。
この半導体装置において、前記ハンダ材料はAu−Sn系であってもよく、Au−Sn系のSn含有率は20wt%程度であってもよい。
また、前記シリコンカーバイド素子はパワーエレクトロニクス用集積回路を備えてもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図6(B)は、本発明の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するための図である。具体的には、図1〜図3がボールバンプ法を説明する図であり、図4及び図5がハンダ塗布及びリフロー工程を説明する図であり、図6(A)及び図6(B)がリフロー工程における温度プロファイルの一例を示す図である。
図1に示すように、集積回路を備えるシリコンカーバイド素子(以下、SiC素子という)10を用意する。SiC素子10は、電力変換やエネルギー変換等を行うシステムにおいて大電力を扱う出力駆動部又は変換部として使用することができる。このようなパワーエレクトロニクス用のSiC素子10としては、例えば、SBD(Schottky Barrier Diode)等の整流素子、又はパワーMOSFET等の電界効果型トランジスタ等を挙げることができる。
SiC素子10は、シリコンカーバイド基板と、当該基板の一方の面に形成されたアルミニウム電極である第1電極12と、当該基板の他方の面に形成された第2電極14と、を備える。SiC素子10がSBDデバイスである場合を例にとると、アルミニウムからなる第1電極12がアノードとして機能し、銀からなる第2電極14がカソードとして機能する。なお、SiC素子10は、少なくとも1つのアルミニウム電極を備えていればよく、デバイスの種類に応じ様々な態様を採ることができる。
図1〜図3に示すように、SiC素子10のアルミニウム電極である第1電極12上に複数の金バンプ26を形成する。本工程は、ボールバンプ法(スタッドバンプ(登録商標)法とも呼ばれる)を適用して形成することができる。
具体的には、まず、図1に示すように、SiC素子10をウェハ状態でボンディングステージ30に配置し、金ワイヤ20を第1電極12の上方に配置する。金ワイヤ20は、ボンディングツール24によって支持されており、金ワイヤ20の先端は、ボンディングツール24から露出している。そして、図示しない電気トーチ等により金ワイヤ20の先端を溶融させ、金ワイヤ20の先端に金ボール22を形成する。その後、ボンディングツール24を第1電極12の方向に降下させ、図2に示すように、金ボール22をボンディングツール24の先端により押し潰し、超音波振動を加えることにより、金ボール22を
第1電極12に接合させる。かかる方法によれば、超音波振動を加えることによって第1電極12上の酸化膜を除去し、アルミニウムの新生面に金ボール22を接合することができるので、接合強度及び電気的接続信頼性の向上を図ることができる。
接合が終了したら、ボンディングツール24を移動させ、金ボール22に接続されるネック部21を切断する。そして、これら一連の工程を繰り返して行い、図3に示すように、1つの第1電極12上に複数の金バンプ26を繰り返し形成する。
本実施形態では、上述したバンプ形成工程を、ボンディングステージ30の設定温度(ボンディング温度とも呼ぶことができる)の最高温度を185℃以上460℃以下、さらに好ましくは235℃以上300℃以下にして行う。言い換えれば、ボンディングステージ30を加熱し、SiC素子10の加熱温度の最高温度を上記範囲に制御する。これによれば、後述する実施例で考察するように、SiC素子10との良好なオーミックコンタクトを図りつつ、高い接合強度をもって金バンプ26をアルミニウムからなる第1電極12に接合することができる。
上述したバンプ形成工程を半導体ウェハの状態で行った場合には、その後、複数のSiC素子10にダイシング等で個片切断し、図3に示すように、チップ状態の複数のSiC素子10を得ることができる。
なお、上記バンプ形成工程前に、SiC素子10の第1電極12をプラズマ洗浄、例えばプラズマエッチング処理、することができる。これにより、アルミニウム上に形成される薄い酸化膜を除去することができるので、金バンプ26と第1電極12の接合強度及び電気的接続信頼性のさらなる向上を図ることができる。
次に、図4及び図5に示すように、SiC素子10を配線基板に実装する。例えば、SiC素子10の第1電極12を、金バンプ26及びハンダ材料50を介してセラミックス配線基板40に電気的に接続し、さらに、SiC素子10の第2電極14を、ハンダ材料54を介して他のセラミックス配線基板44に電気的に接続する。セラミックス、例えばAlN、は放熱性に優れるため、パワーエレクトロニクス用の配線基板として適している
具体的には、まず、図4に示すように、SiC素子10における第1電極12側にハンダ材料50を設ける。ハンダ材料50は、例えばペースト状のものを使用でき、第1電極12上に複数の金バンプ26を被覆するように塗布することができる。
ここで、ハンダ材料50は、高温ハンダ(高融点ハンダとも呼ばれる)を使用することができ、例えば鉛フリーのAu−Sn系材料を使用することが好ましく、さらには、当該Au−Sn系材料のうちSn含有率が20wt%程度であることが好ましい。Sn含有率が20wt%程度であれば、リフロー工程における所望の温度プロファイルを満たし、かつ、錫による金バンプとの過剰な反応を抑制できるので、機械的に脆い合金層の生成を抑制することができる。したがって、SiC素子10とセラミックス配線基板40との接合
強度の向上を図ることができる。
図4に示すように、プレート32上にSiC素子10をセットし、さらにスペーサ34により所望の位置にセラミックス配線基板40をセットし、最初の第1リフロー工程を行う。第1リフロー工程の温度プロファイルは、例えば図6(A)に示したとおりである。こうして、SiC素子10の第1電極12を、複数の金バンプ26及びハンダ材料50を介して、セラミックス配線基板40の配線層、例えばCu層、42に電気的に接続することができる。
そして、図5に示すように、第1リフロー工程に続き、SiC素子10における第2電極14側にハンダ材料52を設けて、第2リフロー工程を行い、SiC素子10の第2電極14をハンダ材料52を介して別のセラミックス配線基板44の配線層46に電気的に接続する。第2電極14側に設けるハンダ材料52の組成は、特に限定されるものではなく、第2電極14の材質に応じて適宜決めればよい。第2リフロー工程の温度プロファイルは、例えば図6(B)に示したとおりである。
なお、上述したように、リフロー工程を複数回行う場合には、最高温度が高いほうの第1リフロー工程を最初に行い、最高温度が低いほうの第2リフロー工程をその後に行う。これにより、第2リフロー工程により、最初の第1リフロー工程において硬化したハンダ材料が再度溶融してしまうのを防止することができる。
こうして、SiC素子10及びセラミックス配線基板40,44を備える半導体装置100を製造することができる。また、図7に示すように、上記方法を適用して、セラミックス配線基板70に複数のSiC素子60,62,64を実装して、パワーモジュール等の半導体モジュール110を製造することができる。
以上のとおり、半導体装置及びその製造方法の形態を説明したが、次に、バンプ形成工程のボンディング温度の範囲及びハンダ材料の組成等について考察する。
(実施例1)
図8は、バンプ形成工程のボンディング温度と、バンプのアルミニウム電極に対するせん断強度との関係を図示したものである。
本実施例のサンプルとしては、SBDデバイスとしてのSiCチップを使用し、ボンディング温度の最高温度を53℃〜460℃の範囲内に設定して、SiCチップのアルミニウム電極上にボールバンプ法により複数の金バンプを形成した。そして、各設定温度における各金バンプのせん断強度を測定し、当該せん断強度の最大、最小、及び平均を算出した。
同様の条件で、チップ材質をSiに置き換えて、Siチップが動作不良を起こすことなくボンディングできる最高温度である165℃で金バンプを形成したところ、金バンプのせん断強度は、単位バンプあたり約65gであった。
これに対して、図8に示されるように、ボンディング温度が200℃以上であれば、上記Siチップの単位バンプあたり約65gを超える約67.5g以上のせん断強度を得られることがわかる。なお、ボンディング温度が100℃である場合58.4MPaであり、460℃である場合140.8MPaである。
(実施例2)
図9(A)は、バンプ形成工程のボンディング温度と、各ボンディング温度における電流−電圧特性を示したものであり、図9(B)は、図9(A)から各ボンディング温度における抵抗を算出した表である。
本実施例のサンプルとしては、SBDデバイスとしてのSiCチップを使用し、ボンディング温度の温度範囲を165℃〜500℃の範囲内に設定して、SiCチップのアルミニウム電極上にボールバンプ法により複数の金バンプを形成した。その後、金バンプ及びAu−20wt%Snのハンダ材料を介して、SiCチップのアルミニウム電極をセラミックス(AlN/Cu(Au))配線基板に電気的に接続した。
なお、図9(A)及び図9(B)においては、参考として、金バンプなしのアルミニウム電極のみを持つベアチップでの電流−電圧特性及び抵抗をも示している。
図9(A)及び図9(B)によれば、ボンディング温度が460℃以下においては、ほぼベアチップと変わることがない、良好な電圧−電流特性及び抵抗値が得られるが、500℃になると抵抗値が大きくなり電気的特性が損なわれることがわかる。
したがって、上記実施例1,2によれば、ボンディング温度の最高温度の範囲が185℃以上460℃以下、さらに好ましくは235℃以上300℃以下であれば、シリコンカーバイド素子との良好なオーミックコンタクトを図りつつ、高い接合強度をもって金バンプをアルミニウム電極に接合することができることがわかる。
(実施例3)
図10は、チップのせん断テストの概略を示す図であり、図11(A)及び図11(B)は、図10に示されるせん断テストに基づいて、せん断強度とボンディング温度の関係をそれぞれ異なるハンダ材料を用いて考察したグラフである。なお、図11(A)はハンダ材料としてAu−20Snハンダを使用し、図11(B)はハンダ材料としてPb90−Snハンダを使用し、各図面はともに、ボンディング温度200℃、300℃及び375℃のそれぞれに対するせん断強度を測定したグラフを示している。
本実施例のサンプル90としては、図10に示すように、AlN層上にCu層、Ni層及びAu層(Niの酸化防止用の金フラッシュ層)が形成されたセラミックス配線基板80を用意し、また、所定のボンディング温度によってAl電極81上に金バンプ82が形成されたSiCチップ84を用意し、両者をハンダ材料86により接合されたものを使用した。そして、せん断ツール88をサンプル90に所定条件(テストスピード:150μm/s、テスト高さ:270μm)で加圧し、SiCチップ84をセラミックス配線基板80から剥離した。これにより、ハンダ材料86の組成に基づく、サンプル90のせん断強度と金バンプ82のボンディング温度の関係を調べた。図11(A)の各ボンディング温度におけるせん断強度の平均値は、それぞれ、200℃:39.65Kgf、300℃:42.84Kgf、375℃:38.32Kgfであり、その一方、図11(B)の各ボンディング温度におけるせん断強度の平均値は、それぞれ、200℃:3.77Kgf、300℃:5.78Kgf、375℃:9.72Kgfであった。
これらの測定結果から考察すると、まず、図11(A)に示されるAu−20Snハンダを使用した場合の方が、図11(B)に示されるPb90−Snハンダを使用した場合よりも、いずれのボンディング温度においても、せん断強度が数倍高く、SiCチップ84とセラミックス配線基板80の接合強度が極めて高いことがわかる。また、いずれのハンダを使用した場合においても、せん断強度は、金バンプ形成のボンディング温度が高くなるとともに高くなり、その傾向は特に図11(B)に示されるPb90−Snハンダを使用した場合に顕著に見受けられる。なお、図11(A)に示されるAu−20Snハンダを使用した場合のボンディング温度375℃で形成された金バンプおいては、せん断強度の減少が多少見受けられるが、これはリフローの間にボンディング不具合が進行しことが原因と考えられる。
以上のことから、パワーデバイスのAl電極は、金バンプとAu−Sn共晶ハンダにより強固に基板に接続することができることが明らかであるといえる。
(実施例4)
図12及び図13は、図10に示されるせん断テスト後の破断面における各成分のX-ray mappingを示す図である。具体的には、図12は、せん断テスト後のチップ側の破断面を示しており、各マッピング写真はそれぞれ、SEM,Ni,Au,Snを示している。一方、図13は、せん断テスト後の基板側の破断面を示しており、各マッピング写真はそれぞれ、SEM,Ni,Au,Snを示している。なお、せん断テストの条件としては、金バンプのボンディング温度を300℃とし、ハンダ材料としてAu−20Snハンダを使用した。
これらの測定結果から考察すると、セラミック配線基板のCu上に拡散バリアとして堆積されるNi成分が、破断面においてはっきりと見受けられた。また、Niは、対応する基板のX-ray mappingにおいても主成分として検出された。したがって、Au−20Snにより接続されたチップは、せん断テスト後において、Au−20Snハンダとチップの接合部分よりも、Au−20Snハンダと基板の接合部分の方が破断されていることが明らかであるといえる。これは、Au−20SnハンダとAlアノード電極の間の接合が極めて強固であることを示している。すなわち、チップとハンダの接合部分の強度が、ハンダと基板の接合部分の強度よりも優れていることがわかる。
本発明の上記実施形態によれば、ボンディングステージの設定温度の最高温度を上記範囲に設定するので、シリコンカーバイド素子との良好なオーミックコンタクトを図りつつ、高い接合強度をもって金バンプをアルミニウム電極に接合することができる。したがって、SiC材料による高温動作且つ冷却フリー、3次元実装による小型化、上記バンプによる接合強度の向上及び高い電気的接続信頼性を実現可能な半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
(実施例5)
図14(A)〜(C)は、本発明に従ってボンディングしたチップの抵抗値と高温保持時間の依存性を示す図であり、図15は測定に用いた四端子法の概略を示す図である。
具体的には、SiCチップ100のAl電極101に300℃の温度にてAuバンプ102を形成した後、前記図6(A)に示した温度プロファイルに基づき、Auバンプ102及びAu−20Snハンダペースト103を介して、SiCチップ100とセラミック配線基板104の接合を行った。そして、得られたチップについて、125℃、175℃、200℃において空気中で高温保持実験を行った。実験では、各温度にそれぞれ二つのサンプルチップを用意し、図15に示した四端子法を用いて、一定時間経過毎に抵抗値を計測した。
その結果を図14(A)〜(C)に示す。それぞれ(A)125℃、(B)175℃、(C)200℃の場合のものである。図から明らかなように、いずれの温度においても、1000時間におよぶ高温保持の間、抵抗値の変化量は11%以下という極めて良好な結果が得られている。また、いずれの温度においても、500時間まででは、抵抗値の変化量はさらに少ないことが分かる。
したがって、本発明によれば、良好な高温/抵抗値特性を持つ半導体装置を実現することができる。
本発明の実施形態にかかるバンプ形成工程を説明する図である。 本発明の実施形態にかかるバンプ形成工程を説明する図である。 本発明の実施形態にかかるバンプ形成工程を説明する図である。 本発明の実施形態にかかるハンダ接合工程を説明する図である。 本発明の実施形態にかかるハンダ接合工程を説明する図である。 図6(A)及び図6(B)は、ハンダリフロー工程における温度プロファイルの一例を示すである。 本発明の実施形態にかかる方法により製造された半導体装置の一例を示す図である。 ボンディング温度及びせん断強度の関係を示す図である。 図9(A)及び図9(B)は、ボンディング温度と、電圧−電流特性又は抵抗の関係を示す図である。 チップのせん断テストの概略を示す図である。 図11(A)及び図11(B)は、せん断強度とボンディング温度の関係を示すグラフである。 せん断テスト後のチップ側破断面における各成分の X-ray mappingを示す図である。 せん断テスト後の基板側破断面における各成分のX-ray mappingを示す図である。 図14(A)〜(C)は、ボンディングされたチップの抵抗値と高温保持時間の依存性を示す図である。 試料の順方向電流−電圧曲線及び抵抗値の測定に用いた四端子法について説明する図である。
符号の説明
10 シリコンカーバイド素子(SiC素子)
12 第1電極
14 第2電極
20 金ワイヤ
21 ネック部
22 金ボール
24 ボンディングツール
26 金バンプ
30 ボンディングステージ
40,44 セラミックス配線基板
42,46 配線層
50,52 ハンダ材料
60,62,64 SiC素子
70 セラミックス配線基板
80 セラミックス配線基板
81 Al電極
82 金バンプ
84 SiCチップ
86 ハンダ材料
88 せん断ツール
90 サンプル
100 SiCチップ
101 Al電極
102 Auバンプ
103 Au−20Snハンダペースト
104 セラミック配線基板
110 半導体モジュール

Claims (12)

  1. シリコンカーバイド素子のアルミニウム電極に、ボンディングステージの設定温度範囲を100℃以上460℃以下にして、ボールバンプ法により金バンプを形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記シリコンカーバイド素子における前記アルミニウム電極側にハンダ材料を設ける工程と、前記ハンダ材料をリフローする工程とをさらに含む半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ハンダ材料がAu−Sn系である半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記Au−Sn系のSn含有率が20wt%程度である半導体装置の製造方法。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記リフロー工程において、前記ハンダ材料をリフローすることによって、前記シリコンカーバイド素子を、前記金バンプ及び前記ハンダ材料を介して、セラミックス配線基板に電気的に接続する半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記金バンプの形成工程前に、前記アルミニウム電極をプラズマ洗浄する工程をさらに含む半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記シリコンカーバイド素子は、パワーエレクトロニクス用集積回路を備える半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の方法により製造された半導体装置。
  9. アルミニウム電極を有するシリコンカーバイド素子と、
    前記シリコンカーバイド素子の前記アルミニウム電極上に形成された金バンプと、
    前記シリコンカーバイド素子における前記アルミニウム電極側に設けられたハンダ材料と、
    前記金バンプ及び前記ハンダ材料を介して、前記シリコンカーバイド素子に電気的に接続されたセラミックス配線基板と、
    を備え、
    前記金バンプの少なくとも1つのせん断強度が、58.4MPa以上140.8MPa以下である半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記ハンダ材料がAu−Sn系である半導体装置。
  11. 請求項10記載の半導体装置において、
    前記Au−Sn系のSn含有率が20wt%程度である半導体装置。
  12. 請求項9から請求項11のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記シリコンカーバイド素子がパワーエレクトロニクス用集積回路を備えている半導体装置。
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