JP2008137896A - 皮膚洗浄用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化による製剤安定性に優れ、肌を傷めずに皮脂汚れを除去し、洗浄後には滑らかでしっとりとした肌状態にするとともに、肌のキメを整え、明度の高い肌状態にする皮膚洗浄用化粧料を提供することにある。
【解決手段】(A)アミノ酸系界面活性剤、(B)非イオン界面活性剤、(C)多価アルコールおよび(D)表面をN−アシル化アミノ酸および/又はその塩で被覆したヒドロキシアパタイトを含有する皮膚洗浄用化粧料とする。所望により、(E)高級アルコール、(F)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体および/又はポリビニルピロリドンを含有させることもできる。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚洗浄用化粧料に関する。
皮膚洗浄用化粧料に求められる作用の一つとして、皮膚の老廃物である角質や皮脂、ゴミなどによる汚れを除去し、美しい肌状態とすることが挙げられる。
従来より、角質や皮脂などによる汚れを除去する手段として、粉体を用いて吸着除去する試みがなされている。例えば、水溶性高分子と水不溶性顆粒と炭酸ジエステル化合物とを含有したスクラブ化粧料(例えば、特許文献1を参照)、ヒドロキシアパタイトとアミノ酸系界面活性剤とを含有した皮膚洗浄剤(例えば、特許文献2を参照)、多孔質カーボン粒子を含有したスクラブ化粧料(例えば、特許文献3を参照)、ポリビニルアルコールと粉体とを含有したピーリング化粧料(例えば、特許文献4を参照)などが提案されている。
しかしながら、これら試みに拠って角質などの汚れは除去できるものの、粉体による皮膚刺激のために痛みや不快感が生じ、皮膚を傷つけ、過度の脱脂により肌荒れが生じるなどといった問題を有している。また、粉体を含有させた製剤では、温度変化により凝集・分離・析出などが生じるといった問題も有している。更には、皮膚洗浄用化粧料により施された後の肌のキメ状態については十分な検討がなされていない。
特開2000−344657号公報 特開平11−292755号公報 特開2002−212020号公報 特開2003−286154号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、温度変化による製剤安定性に優れ、肌を傷めずに皮脂汚れを除去し、洗浄後には滑らかでしっとりとした肌状態にするとともに、肌のキメを整え、明度の高い肌状態にする皮膚洗浄用化粧料を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕(A)アミノ酸系界面活性剤、(B)非イオン界面活性剤、(C)多価アルコールおよび(D)表面をN−アシル化アミノ酸および/又はその塩で被覆したヒドロキシアパタイトを含有してなる皮膚洗浄用化粧料、
〔2〕前記(A)成分が、N−アシルグルタミン酸塩である前記〔1〕に記載の皮膚洗浄剤化粧料、
〔3〕前記(B)成分が、ポリオキシエチレン脂肪酸、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルキロールアミドの群から選ばれる1種以上である前記〔1〕又は〔2〕に記載の皮膚洗浄剤化粧料、
〔4〕前記(D)成分が、パルミトイルプロリンおよび/又はパルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトである前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載の皮膚洗浄剤化粧料、
〔5〕更に、(E)高級アルコールを含有してなる前記〔1〕〜〔4〕の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料、並びに
に関する。
〔6〕更に、(F)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体および/又はポリビニルピロリドンを含有してなる前記〔1〕〜〔5〕の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料、並びに
に関する。
本発明の皮膚洗浄用化粧料は、低温域および高温域での幅広い温度範囲での優れた製剤安定性を有するとともに、洗浄時の密着感に優れた効果を奏する。また、肌を傷めずに皮脂汚れを除去することで、つっぱり感のない滑らかでしっとりとした肌状態とし、更には、肌のキメを整えることで、明度の高い肌状態にできるという効果を奏する。
本発明の皮膚洗浄用化粧料は、(A)アミノ酸系界面活性剤、(B)非イオン界面活性剤、(C)多価アルコールおよび(D)表面をN−アシル化アミノ酸および/又はその塩で被覆したヒドロキシアパタイトを含有する。
(A)成分のアミノ酸系界面活性剤としては、例えば、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルグリシン塩などが挙げられる。用いられる塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウム、チタンなどの金属塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩;アンモニウム塩などを例示することができる。
具体的には、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸ニナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンヤシ油脂肪酸・硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムなどのN−アシルメチルアラニン塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN−アシルグリシン塩などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(A)成分としては、洗浄性および製剤安定性に優れている観点から、N−アシルグルタミン酸塩を用いるのが好ましい。
(A)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、洗浄性を付与する観点から、組成物中、1重量%以上が好ましく、より好ましくは3重量%以上である。また、べたつき感を抑制する観点および製剤安定性を向上させる観点から、20重量%以下が好ましく、より好ましくは15重量%以下である。これらの観点から、(A)成の含有量は、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは3〜15重量%である。
(B)成分の非イオン界面活性剤としては、例えば、(ポリ)アルキレングリコール脂肪酸エステル、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールアミドなどが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(B)成分としては、製剤安定性を更に向上させる観点から、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エスエル、脂肪酸アルキロールアミドからなる群より選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
具体的には、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコールなどのポリオキシエチレン脂肪酸エスエル;ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、パルミチン酸モノエタノールアミド、パルミチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム核脂肪酸モノイソプロパノールアミド、パーム核脂肪酸ジエタノールアミドなどの脂肪酸アルキロールアミドなどを例示することができる。
(B)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、製剤安定性を向上させる観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、使用感の悪化を抑制する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは8重量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、組成物中、0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは1〜8重量%である。
(C)成分の多価アルコールとしては、グリコール類、グリセリン類などが挙げられる。グリコール類の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどを例示することができる。グリセリン類としては、例えば、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。好適な(C)成分としては、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−オクタンジオール、ジグリセリンを用いることが好ましい。
(C)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、つっぱり感のない滑らかでしっとりとした肌状態を付与する観点および製剤安定性を向上させる観点から、組成物中、20重量%以上が好ましく、より好ましくは30重量%以上である。また、べたつき感を抑制する観点から、60重量%以下が好ましく、より好ましくは50重量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、組成物中、20〜60重量%が好ましく、より好ましくは30〜50重量%である。
(D)成分は、表面をN−アシル化アミノ酸および/又はその塩で被覆したヒドロキシアパタイトである。用いられるヒドロキシアパタイトは、皮脂選択吸着性に優れた効果を有しており、アクネなどの原因である過酸化皮脂を選択的に吸着・除去することが可能となる。その形状は、球状であっても板状であっても特に限定されないが、マッサージ効果に優れる観点から、板状であることが好ましい。また、板状の一片の大きさは、マッサージ効果を付与する観点から、1μm以上が好ましく、肌への負担を低減する観点から、50μm以下が好ましい。
一方、被覆させるN−アシル化アミノ酸および/又はその塩を構成するアシル基としては、炭素数12〜18の直鎖或いは分岐鎖の脂肪族アシル基が挙げられる。具体的には、例えば、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、オレオイル基などを例示することができる。また、アシル化されるアミノ酸の具体的としては、例えば、グリシン、ジメチルグリシン、トリメチルグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、ヒスチギン、リジン、サルコシンなどを例示することができる。その塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウム、チタンなどの金属塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩;アンモニウム塩などを例示することができる。
N−アシル化アミノ酸および/又はその塩をヒドロキシアパタイトの表面に被覆させるには、公知の方法を用いることができる。例えば、N−アシル化アミノ酸を酢酸エチルなどの溶剤に溶解させ、これにヒドロキシアパタイトを加え良く攪拌後、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、チタン、亜鉛、コバルトなどの水酸化物又は酸化物を滴下し、再度攪拌後、溶剤を留去して乾燥させる方法を例示することができる。また、N−アシル化アミノ酸塩を用いる場合は、水に溶解させ、上記方法により同様に被覆させることができる。尚、本発明はこれら被覆方法にのみ限定されるものではない。
また、ヒドロキシアパタイトに被覆させるN−アシル化アミノ酸および/又はその塩の量は、特に限定されないが、ヒドロキシアパタイトに対して0.5〜10%の割合で被覆させることが好ましい。0.5%より少ない量では、肌のキメを整え、滑らかな肌状態を付与する効果が得られず、また、10%より多い量では、皮脂汚れ除去効果が得られず、明度の高い肌状態が得られないために好ましくない。
好適な(D)成分としては、皮脂汚れを除去して肌のキメを整え、滑らかで明度の高い肌状態を付与する観点から、プロリン、ヒドロキシプロリンをミリストイル、パルミトイル、ステアロイルでアシル化したN−アシル化アミノ酸で被覆したヒドロキシアパタイトを用いることが好ましく、パルミトイルプロリン、パルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトを用いることがより好ましい。
(D)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、肌を傷めずに皮脂汚れを除去して肌のキメを整え、滑らかで明度の高い肌状態を付与する観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、施術時の肌への負担を低減する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらの観点から、(D)成分の含有量は、組成物中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3重量%である。
尚、(D)成分は、市販品を用いることもできる。パルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトの市販品としては、例えば、HP−HAP−PLATE(商品名,三好化成社製)などを例示することができる。
また、本発明の皮膚洗浄用化粧料には、(E)高級アルコールを含有させることができる。用いられる高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコールなどの炭素数12〜22の高級アルコールを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
(E)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、製剤安定性をより向上させる観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、べたつき感や洗い落ちの悪化を抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは4重量%以下である。これらの観点から、(E)成分の含有量は、組成物中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4重量%である。
更に、本発明の皮膚洗浄用化粧料には、(F)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体および/又はポリビニルピロリドンを含有させることができる。用いられるビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体或いはポリビニルピロリドンの分子量は、特に限定されないが、肌上での密着感に優れる観点から、重量平均分子量として8000〜300万のものが好ましく、6万〜150万のものがより好ましい。
(F)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、肌への密着感をより向上させる観点から、組成物中、0.5重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、べたつき感や洗い落ちの悪化を抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは4重量%以下である。これらの観点から、(F)成分の含有量は、組成物中、0.5〜5重量%が好ましく、より好ましくは1〜4重量%である。
本発明の皮膚洗浄用化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常化粧品に用いられる成分、例えば、上記以外の界面活性剤、低級アルコール、脂肪酸、粉体、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、香料、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤、精製水などを目的に応じて適宜配合することができる。
尚、本発明の皮膚洗浄用化粧料は、常法により製造することができ、クリーム状、乳液状などの種々の剤型に適用することが出来る。また、使用形態としては、洗顔剤、ボディーソープ、ハンドソープなどとして用いることができる。なかでも、皮脂汚れを除去し、肌のキメを整え、施術後には、滑らかでしっとり、且つ、明度の高い肌状態を付与することができることから、洗顔剤として好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。
(試料の調製1)
表1および2に記した組成に従い、実施例1〜6および比較例1〜4の各皮膚洗浄用化粧料を常法に準じて調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および2に併記する。尚、評価はすべて、23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。また、被覆アパタイトとしては、パルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイト(商品名:HP−HAP−PLATE,三好化成社製)を使用した。
(試験例1:低温安定性の評価)
各実施例および各比較例で得られた皮膚洗浄用化粧料を、50mL容のジャー容器に封入し、−20℃から室温を24時間で凍結融解し、この操作を10回繰り返したときの状態を目視観察して以下の評価基準に従って評価した。
<低温安定性の評価基準>
◎:製造直後と全く変化が認められない
○:製造直後とほとんど変化が認められない
△:僅かな凝集・分離・析出が認められる
×:明らかな凝集・分離・析出が認められる
(試験例2:高温安定性の評価)
各実施例および各比較例で得られた皮膚洗浄用化粧料を、50mL容のジャー容器に封入し、40℃の恒温槽に120時間保管後の状態を目視観察して以下の評価基準に従って評価した。
<高温安定性の評価基準>
◎:製造直後と全く変化が認められない
○:製造直後とほとんど変化が認められない
△:僅かな凝集・分離・析出が認められる
×:明らかな凝集・分離・析出が認められる
(試験例3:機能性の評価)
化粧を施していない女性専門パネル20名により、各実施例および各比較例で得られた皮膚洗浄用化粧料を洗顔剤の態様で実際に使用してもらい、洗浄時の密着感、洗浄後の皮脂汚れの除去および肌状態について、以下の評価基準に従って評価した。尚、使用方法としては、塗布後、1分間顔面全体をマッサージするように洗い工程を行い、洗い残しがないようにぬるま湯にて洗い流した。
<密着感の評価基準>
◎:20名中16名以上が密着感に優れると回答
○:20名中11〜15名が密着感に優れると回答
△:20名中6〜10名が密着感に優れると回答
×:20名中5名以下が密着感に優れると回答
<皮脂汚れの除去の評価基準>
◎:20名中16名以上が肌を傷めずに皮脂汚れが落ちた感があると回答
○:20名中11〜15名が肌を傷めずに皮脂汚れが落ちた感があると回答
△:20名中6〜10名が肌を傷めずに皮脂汚れが落ちた感があると回答
×:20名中5名以下が肌を傷めずに皮脂汚れが落ちた感があると回答
<肌状態の評価基準>
◎:20名中16名以上がつっぱり感がなく、滑らかでしっとりしていると回答
○:20名中11〜15名がつっぱり感がなく、滑らかでしっとりしていると回答
△:20名中6〜10名がつっぱり感がなく、滑らかでしっとりしていると回答
×:20名中5名以下がつっぱり感がなく、滑らかでしっとりしていると回答
(試験例4:肌のキメおよび明度の評価)
上記同専門パネル20名により、各実施例および各比較例で得られた皮膚洗浄用化粧料の洗浄前と洗浄後の肌の同一箇所をマイクロスコープにて観察および測定を行い、以下の評価基準に従って評価した。尚、肌のキメにおいては画像解析により目視にて評価した。また肌の明度においては色差計でLab値を測定し、パネル20名の平均値で有意差検定を行い評価した。
<肌のキメの評価基準>
◎:20名中16名以上に網目状の細かなキメが認められた
○:20名中11〜15名に網目状の細かなキメが認められた
△:20名中6〜10名に網目状の細かなキメが認められた
×:20名中5名以下に網目状の細かなキメが認められた
<肌の明度の評価基準>
○:危険率(P)<0.01で施術前の明度値を上まって有意差あり
△:危険率(P)<0.05で施術前の明度値を上まって有意差あり
×:施術前の明度値と有意差なし
Figure 2008137896
Figure 2008137896
表1および2に示された結果から、各実施例の皮膚洗浄用化粧料は、各比較例のものと対比して、幅広い温度範囲での優れた製剤安定性を有していることが分かる。また、洗浄時の密着感に優れるとともに、肌を傷めずに皮脂汚れを除去し、つっぱり感のない滑らかでしっとりとした肌状態にしていることが分かる。更に、洗浄後の肌のキメが整っており、明度の高い肌状態であることが分かる。
以下、本発明に係る皮膚洗浄用化粧料の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
(処方例1)
ミリストイルグルタミン酸カリウム 15.0
ジステアリン酸ポリエチレングリコール 3.0
1,3−ブチレングリコール 15.0
ポリエチレングリコール1500 20.0
ポリエチレングリコール20000 2.0
パルミチン酸 1.0
ステアリルアルコール 0.5
1,2−オクタンジオール 0.2
エデト酸2ナトリウム 0.1
トコフェロール 0.1
クエン酸 0.5
酸化チタン 2.0
被覆アパタイト 2.0
ポリビニルピロリドン 2.0
精製水 残 部
合 計 100.0
(処方例2)
ミリストイルグルタミン酸カリウム 10.0
ステアリン酸ポリエチレングリコール 3.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.0
グリセリン 20.0
ポリエチレングリコール1500 20.0
ステアリルアルコール 3.0
1,2−オクタンジオール 0.2
エデト酸2ナトリウム 0.1
トコフェロール 0.1
酸化チタン 2.0
被覆アパタイト 1.0
ポリビニルピロリドン 2.0
精製水 残 部
合 計 100.0

Claims (6)

  1. (A)アミノ酸系界面活性剤、(B)非イオン界面活性剤、(C)多価アルコールおよび(D)表面をN−アシル化アミノ酸および/又はその塩で被覆したヒドロキシアパタイトを含有してなる皮膚洗浄用化粧料。
  2. 前記(A)成分が、N−アシルグルタミン酸塩である請求項1に記載の皮膚洗浄剤化粧料。
  3. 前記(B)成分が、ポリオキシエチレン脂肪酸、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルキロールアミドの群から選ばれる1種以上である請求項1又は2に記載の皮膚洗浄剤化粧料。
  4. 前記(D)成分が、パルミトイルプロリンおよび/又はパルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトである請求項1〜3の何れかに記載の皮膚洗浄剤化粧料。
  5. 更に、(E)高級アルコールを含有してなる請求項1〜4の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料。
  6. 更に、(F)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体および/又はポリビニルピロリドンを含有してなる請求項1〜5の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料。
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