JP7106261B2 - ケラチン物質を洗浄するための組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ケラチン物質の洗浄のための、特に、皮膚、爪、毛髪、まつ毛、眉、眼瞼又は粘膜の洗浄のための化粧用組成物に関する。
現在、消費者は、長時間持続性のメイクアップ製品、例えば、耐移り性(transfer-resistant)ファンデーション、及び長時間持続性の口紅を使用している。これらの種類のメイクアップ製品は、標準的なメイクアップ製品より除去しにくい。これらの化粧料を除去するための、いくつかの種類のステインリムーバー組成物が知られている。
例えば、特開2002-284670号は、尿素及び/又はチオ尿素と、アルギニン及び/又はその塩とを含むステインリムーバーを開示している。加えて、特開2008-120744号は、0.01~10.0質量%のアニオン性界面活性剤と、0.1~5.0質量%の還元性物質と、0.01~5.0質量%のアルギニンとを含み、かつ6.0~10.5のpHを有する、ステインリムーバー組成物を開示している。
しかしながら、安定であり、良好なメイクアップ除去特性を有しつつ、長時間にわたり透明な外観を示す、ケラチン物質を洗浄するための組成物が依然として必要とされている。
特開2002-284670号 特開2008-120744号 米国特許第2,528,378号 米国特許第2,781,354号
CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook、第15版、2014年 CTFA dictionary、第3版、1982年 CTFA dictionary、第5版、1993年
本発明の一目的は、皮膚、爪、毛髪、まつ毛、眉、眼瞼及び/又は粘膜等のケラチン物質を洗浄するための、良好なメイクアップ除去特性を有する安定で透き通った組成物を提供することである。
上記の目的は、
(a)少なくとも1種の塩基性アミノ酸と、
(b)少なくとも1種の両性界面活性剤と、
(c)水と
を含む組成物であって、8.0以上のpHを有し、(c)水の量が、組成物の総質量に対して少なくとも50質量%である、組成物によって、達成することができる。
(a)塩基性アミノ酸は、アルギニン及びリジンから選択することができる。
(b)両性界面活性剤は、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン及びアルキルアミドアルキルスルホベタイン、特に、(C8~C24)アルキルベタイン、(C8~C24)アルキルアミド(C1~C8)アルキルベタイン、スルホベタイン及び(C8~C24)アルキルアミド(C1~C8)アルキルスルホベタインから選択することができる。
好ましくは、(b)両性界面活性剤は、(C8~C24)アルキルベタインから選択される。
(c)水は、組成物の総質量に対して60質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上の量で存在してよい。
本発明による組成物は、9.0以上、好ましくは10.0以上のpHを有しうる。
本発明による組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、好ましくはオキシアルキレン化グリセロールエステル、例えば、グリセロールと脂肪酸、とりわけC8~C24脂肪酸とのエステルのポリオキシエチレン化誘導体、とりわけ2~50個のオキシエチレン単位を含むもの、又はそれらの水素化誘導体から選択される、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を更に含んでいてもよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリオール、好ましくは、エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、及び1,4-ブタンジオール等の、2~6個の炭素原子及び2つの-OH基を含む直鎖状アルキル鎖を有するものから選択される、少なくとも1種のポリオールを更に含んでいてもよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種の増粘剤、好ましくは、アクリル酸若しくはメタクリル酸並びに/又はそれらの塩及び/若しくはエステルのホモポリマー又はコポリマーから選択される、少なくとも1種の増粘剤を更に含んでいてもよい。
本発明による組成物は、組成物の総質量に対して2質量%以下、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、より一層好ましくは0.01質量%以下の量のアニオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
好ましい一実施形態では、本発明による組成物は、いかなるアニオン性界面活性剤も含まない。
好ましい一実施形態では、本発明による組成物は、ケラチン物質、好ましくは皮膚又は唇を洗浄するためのものである。
本発明による組成物は、透明でありうる。
本発明はまた、本発明による組成物をケラチン物質に適用する工程を含む、ケラチン物質、好ましくは皮膚又は唇を洗浄するための美容方法に関する。
鋭意検討の結果、本発明者らは、8以上のpHを有し、かつ特定の成分の組み合わせを含む本発明の組成物が、良好な染料除去効果を維持しつつ、皮膚及び唇等のケラチン物質のための安定な洗浄剤を提供しうることを発見した。
したがって、本発明による組成物は、
(a)少なくとも1種の塩基性アミノ酸と、
(b)少なくとも1種の両性界面活性剤と、
(c)水と
を含む組成物であって、8.0以上のpHを有し、(c)水の量が、組成物の総質量に対して少なくとも50質量%である、組成物である。
以下、本発明による組成物を、より詳細に説明する。
[組成物]
本発明による組成物は、美容分野で使用することができる。本発明による組成物は、頭皮及び唇等の粘膜を含む、皮膚、爪、まつ毛、眉、眼瞼、毛髪等のケラチン物質、好ましくはヒトの皮膚、特にヒトの顔の皮膚及び唇からメイクアップを除去するための、洗浄組成物として使用することができる。
本発明による組成物は、良好なメイクアップ除去特性を呈する。特に、本組成物は、良好な染料又は染色除去特性を有する。したがって、本発明による組成物は、色持続効果のために標準的な化粧料よりもケラチン物質から除去しにくい、耐移り性ファンデーション及び長時間持続性の口紅、例えば唇着色製品といった、長時間持続性のメイクアップ製品を除去するために極めて有用である。
本発明による組成物は、透明である。本組成物の透明度は、例えば、濁度計(2100Q portable、Hach社)で濁度を測定することによって判定することができる。好ましくは、本組成物は、0超、好ましくは10超、かつ200未満、好ましくは150未満の濁度を有する。
本発明による組成物は、良好なメイクアップ除去特性を維持しつつ、改善された安定性を有する。ここでの「安定性」という用語は、所与の温度、例えば4℃~50℃において、かつ所与の期間、例えば24時間以上にわたり、その透明で透き通った外観を実質的に保つこと、また、該温度において該期間にわたり、相当量の成分の結晶化をもたらさないことを意味する。
本発明による組成物は、塩基性である。本組成物のpHは、8.0以上、好ましくは9.0以上、より一層好ましくは10.0以上である。
本発明による組成物のpHは、美容分野において通常使用される酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、所望の値に調整することができる。
塩基性化剤の中では、例として、水酸化アンモニウム、アルカリ金属炭酸塩、アルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン並びにそれらの誘導体、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、並びに以下の式の化合物
Figure 0007106261000001
(式中、
Wは、ヒドロキシル又はC1~C4アルキル基で任意選択で置換されているアルキレン、例えばプロピレンを示し、Ra、Rb、Rc及びRdは、独立して、水素原子、アルキル基又はC1~C4ヒドロキシアルキル基を示し、これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体により例示されうる)
を挙げることができる。水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ましい場合もある。
酸性化剤の中では、例として、鉱酸又は有機酸、例えば、塩酸、オルト-リン酸、硫酸、酢酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸等のカルボン酸、並びにスルホン酸を挙げることができる。
酸性化剤又は塩基性化剤は、組成物の総質量に対して0.001~5質量%、好ましくは0.01~2質量%、より好ましくは0.1~1質量%の範囲の量で使用することができる。
本発明による組成物の形態は、水ベースである限り特に限定されず、エマルション(O/W又はW/O型)、水性ゲル、水溶液等の様々な形態をとることができる。本発明による組成物は、水溶液の形態であることが好ましい。
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の塩基性アミノ酸と、(b)少なくとも1種の両性界面活性剤と、(c)水とを含む。これらの成分を、以下に、より詳細に説明する。
(塩基性アミノ酸)
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の塩基性アミノ酸を含む。2種以上の塩基性アミノ酸を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類の塩基性アミノ酸、又は異なる種類の塩基性アミノ酸の組み合わせを使用してもよい。
ここでの「アミノ酸」という用語は、アミノ酸自体のみならず、その塩の形態のアミノ酸も包含する。塩としては、ナトリウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等を挙げることができる。
本発明に従って使用することのできるアミノ酸は、少なくとも1つのアミン官能基及び少なくとも1つの酸官能基を含む。
酸官能基は、カルボン酸基、スルホン酸基、ホスホン酸基又はリン酸基であってもよく、好ましくはカルボン酸基である。
本発明に従って使用することのできるアミノ酸は、α-アミノ酸、β-アミノ酸又はγ-アミノ酸でありうる。好ましくは、本発明において使用されるアミノ酸は、α-アミノ酸であり、すなわち、これらは、同じ炭素原子にアミン官能基及び酸官能基を含む。
本発明において使用される塩基性アミノ酸は、アミノ基等のアミン官能基2つ以上及びカルボキシル基等の酸官能基1つ、好ましくは、アミノ基等のアミン官能基2つ及びカルボキシル基等の酸官能基1つを有しうる。
本発明において使用されうる塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、及びそれらの混合物を挙げることができる。それらの中では、アルギニン及び/又はリジンが好ましい。
本発明による組成物中の塩基性アミノ酸の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の塩基性アミノ酸の量は、組成物の総質量に対して15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下でありうる。
特に、本発明による組成物中の塩基性アミノ酸の量は、組成物の総質量に対して0.01~15質量%、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.5~5質量%でありうる。
(両性界面活性剤)
本発明による組成物は、(b)少なくとも1種の両性界面活性剤を含む。2種以上の両性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類の両性界面活性剤、又は異なる種類の両性界面活性剤の組み合わせを使用してもよい。
ここでの両性界面活性剤は、双性イオン性界面活性剤と表されることもある。本発明において使用される両性界面活性剤は、非限定的な例として、アミン誘導体、例えば脂肪族の第二級又は第三級アミン、及び任意選択で四級化されているアミン誘導体であってもよく、この脂肪族基は、8~22個の炭素原子を含み、少なくとも1つの水溶性アニオン性基、例えば、カルボキシレート、スルホネート、スルフェート、ホスフェート又はホスホネートを含有する、直鎖状又は分枝状の鎖である。
両性界面活性剤は、好ましくは、ベタイン及びアミドアミンカルボキシル化誘導体からなる群から選択することができる。
両性界面活性剤は、ベタイン型界面活性剤から選択されることが好ましい。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン及びアルキルアミドアルキルスルホベタイン、特に、(C8~C24)アルキルベタイン、(C8~C24)アルキルアミド(C1~C8)アルキルベタイン、スルホベタイン及び(C8~C24)アルキルアミド(C1~C8)アルキルスルホベタインからなる群から選択される。一実施形態において、ベタイン型の両性界面活性剤は、(C8~C24)アルキルベタイン、特に(C8~C18)アルキルベタイン、(C8~C24)アルキルアミド(C1~C8)アルキルスルホベタイン、スルホベタイン及びホスホベタインから選ばれる。
言及することのできる非限定的な例としては、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook、第15版、2014年において、ココベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、パルミタミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココヒドロキシスルタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン及びココスルタインの名称で分類されている化合物の、単独又は混合物が挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン及びアルキルアミドアルキルベタイン、特にココベタイン及びコカミドプロピルベタインである。
アミドアミンカルボキシル化誘導体の中では、米国特許第2,528,378号及び同第2,781,354号に記載されている、Miranolの名称で販売されている製品、並びに、CTFA dictionary、第3版、1982年において、アンホカルボキシグリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートの名称で分類されている製品を挙げることができ(これらの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる)、これらはそれぞれ、次の構造を有する:
R1-CONHCH2CH2-N+(R2)(R3)(CH2COO-)M+X- (I)
[式中、
R1は、加水分解ココナツ油中に存在する酸R1-COOHのアルキル基、ヘプチル、ノニル又はウンデシル基を示し、
R2は、β-ヒドロキシエチル基を示し、
R3は、カルボキシメチル基を示し、
M+は、ナトリウム等のアルカリ金属に由来するカチオン性イオン、アンモニウムイオン、又は有機アミンに由来するイオンを示し、
X-は、ハロゲン化物イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、アルキル(C1~C4)硫酸イオン、アルキル(C1~C4)-又はアルキル(C1~C4)アリール-スルホン酸イオン、特にメチル硫酸イオン及びエチル硫酸イオン等の有機又は無機のアニオン性イオンを示すか、或いは、M+及びX-は存在しない];
R1'-CONHCH2CH2-N(B)(C) (II)
[式中、
R1'は、ココナツ油中若しくは加水分解亜麻仁油中に存在する酸R1'-COOHのアルキル基、C7、C9、C11若しくはC13アルキル基等のアルキル基、C17アルキル基及びそのイソ型、又は不飽和C17基を示し、
Bは、-CH2CH2OX'を表し、
Cは、-(CH2)z-Y'を表し、z=1又は2であり、
X'は、-CH2-COOH基、-CH2-COOZ'、-CH2CH2-COOH、-CH2CH2-COOZ'、又は水素原子を示し、
Y'は、-COOH、-COOZ'、-CH2-CHOH-SO3Z'、-CH2-CHOH-SO3H基、又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z'基を示し、
ここで、Z'は、ナトリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属のイオン、有機アミンに由来するイオン、又はアンモニウムイオンを表す];
及び
Ra''-NH-CH(Y'')-(CH2)n-C(O)-NH-(CH2)n'-N(Rd)(Re) (III)
[式中、
Y''は、-C(O)OH、-C(O)OZ''、-CH2-CH(OH)-SO3H、又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z''を示し、ここで、Z''は、ナトリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属に由来するカチオン性イオン、有機アミンに由来するイオン、又はアンモニウムイオンを示し、
Rd及びReは、C1~C4アルキル又はC1~C4ヒドロキシアルキル基を示し、
Ra''は、酸由来のC10~C30アルキル基又はアルケニル基を示し、
n及びn'は、独立して、1~3の整数を示す]。
式(I)及び(II)の両性界面活性剤は、(C8~C24)-アルキルアンホモノアセテート、(C8~C24)アルキルアンホジアセテート、(C8~C24)アルキルアンホモノプロピオネート及び(C8~C24)アルキルアンホジプロピオネートから選択されることが好ましい。
これらの化合物は、CTFA dictionary、第5版、1993年において、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸、及びココアンホジプロピオン酸の名称で分類されている。
例として、Rhodia Chimie社によりMiranol(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売されているココアンホジアセテートを挙げることができる。
式(III)の化合物の中では、CHIMEX社によりCHIMEXANE HBの呼称で市販されているジエチルアミノプロピルココアスパルタミドナトリウム(CTFA)を挙げることができる。
好ましい一実施形態において、両性界面活性剤は、(C8~C24)アルキルベタイン、例えばココベタインから選択される。
本発明による組成物中の両性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上でありうる。
本発明による組成物中の両性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して20質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下でありうる。
具体的には、本発明による組成物中の両性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01~20質量%、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.5~5質量%でありうる。
(水)
本発明による組成物は、(c)水を含む。
水の量は、組成物の総質量に対して少なくとも50質量%である。好ましくは、水の量は、組成物の総質量に対して60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、より一層好ましくは80質量%以上である。
水の量は、本発明による組成物の総質量に対して95質量%以下、好ましくは90質量%以下であってもよい。
(他の成分)
・追加の界面活性剤
本発明による組成物は、(b)両性界面活性剤以外の追加の界面活性剤を含んでいてもよく、これは、アニオン性、非イオン性、及び/又はカチオン性の界面活性剤、並びにそれらの混合物から選択することができる。
非イオン性界面活性剤としては、次のものを挙げることができる:
- ポリエトキシ化脂肪アルコール又はポリグリセロール化脂肪アルコール、例えばラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ9~50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではラウレス-9からラウレス-50);ベヘニルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ9~50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではベヘネス-9からベヘネス-50);セチルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10~30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではセテス-10からセテス-30);ステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ2~20個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではステアレス-2からステアレス-20);オレイルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10~30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではオレス-10からオレス-30、例えばオレス-20);及びそれらの混合物、
- オキシアルキレン化グリセロールエステル、例えば、とりわけ2~50個のオキシエチレン単位を含む、グリセロールと、脂肪酸、とりわけC8~C24脂肪酸、又はそれらの水素化誘導体とのエステルのポリオキシエチレン化誘導体、例えば、水素化及びオキシエチレン化されているグリセロールと脂肪酸とのエステル、例えばGoldschmidt社によりRewoderm LI-S 80の名称で販売されているPEG-200水素化グリセリルパルメート;ヤシ油脂肪酸オキシエチレン化グリセロール、例えばGoldschmidt社によりTegosoft GCの名称で販売されているヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、及びGoldschmidt社によりRewoderm LI-63の名称で販売されているヤシ油脂肪酸PEG-30グリセリル、
- 糖とC8~C24脂肪酸とのエステル及びそれらのオキシアルキレン化誘導体、例えばC8~C24脂肪酸のポリエトキシ化ソルビトールエステル、特にCroda社により「TWEEN 80」の名称で市販されている製品等のポリソルベート80;糖とC8~C24脂肪アルコールとのエーテル、例えばSEPPIC社により「ORAMIX CG 110」の名称で市販されている製品等のカプリリル/カプリルグルコシド、
- 脂肪酸、とりわけC8~C24脂肪酸、好ましくはC16~C22脂肪酸と、ポリオール、とりわけグリセロール又はソルビトールとのエステル、例えば、ステアリン酸グリセリル、例えばGoldschmidt社によりTegin M(登録商標)の名称で販売されているもの、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、モノオレイン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、例えばHills社による製品Imwitor 312(登録商標)、(ジ)ラウリン酸ジエチレングリコール、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ペンタジイソステアリン酸デカグリセリル、カプリン酸/カプリル酸グリセリル、(イソ)ステアリン酸ポリグリセリル-2、及び(ポリ)リシノレイン酸ポリグリセリル-2、
- オキシアルキレン化アルコール、特に、1~15個のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位を含んでいてもよいオキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化アルコール、特にエトキシ化C8~C24脂肪アルコール、好ましくはC12~C18脂肪アルコール、例えば2個のオキシエチレン単位でエトキシ化されているステアリルアルコール(CTFA名:ステアレス-2、例えばUniqema社により販売されているBrij 72)、又はオキシエチレン化オレイルアルコール、
- 脂肪アルコール、例えばセチルステアリルアルコール。
アニオン性界面活性剤としては、次のものを挙げることができる:
- C16~C30脂肪酸の塩、とりわけアミン塩、例えばステアリン酸トリエタノールアミン又は2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオールステアレート、
- ポリオキシエチレン化脂肪酸塩、とりわけアミノ化塩又はアルカリ金属の塩、及びそれらの混合物、
- リン酸エステル及びその塩、例えばオレス-10リン酸DEA(Croda社のCrodafos N ION)又はモノセチルリン酸一カリウム(Givaudan社のAmphisol K又はUniqema社のArlatone MAP 160K)、
- スルホコハク酸塩、例えばPEG-5クエン酸ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム及びリシノレアミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム、
- アルキルエーテル硫酸塩、例えばラウリルエーテル硫酸ナトリウム、
- イセチオン酸塩、
- アシルグルタミン酸塩、例えば水添タロウグルタミン酸二ナトリウム(味の素株式会社により販売されているAmisoft HS-21 R(登録商標))、並びにそれらの混合物。
カチオン性界面活性剤としては、次のものを挙げることができる:
- アルキルイミダゾリジニウム、例えばエト硫酸イソステアリルエチルイミドニウム、
- アンモニウム塩、例えば(C12~C30アルキル)トリ(C1~C4アルキル)アンモニウムハライド、例えばN,N,N-トリメチル-1-ドコサンアミニウムクロリド又はベヘントリモニウムクロリド。
本発明による組成物中の追加の界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%~20質量%、好ましくは0.1質量%~15質量%、より好ましくは0.5質量%~10質量%の範囲でありうる。
好ましい一実施形態では、本発明による組成物は、上記に例示されたものを含む、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む。とりわけ、非イオン性界面活性剤は、オキシアルキレン化グリセロールエステル、例えば、グリセロールと脂肪酸、とりわけC8~C24脂肪酸とのエステルのポリオキシエチレン化誘導体、及びそれらの水素化誘導体、例えば、水素化及びオキシエチレン化されているグリセロールと脂肪酸とのエステル、例えばPEG-200水素化グリセリルパルメート;ヤシ油脂肪酸オキシエチレン化グリセロール、例えばヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、及びヤシ油脂肪酸PEG-30グリセリルから選択されることが好ましい。
この好ましい実施形態において、本発明による組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上でありうる。
この好ましい実施形態において、本発明による組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下でありうる。
この好ましい実施形態において、本発明による組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%~15質量%、好ましくは0.1質量%~10質量%、より好ましくは0.5質量%~5質量%の範囲でありうる。
別の好ましい実施形態では、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して2質量%以下、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、より一層好ましくは0.01質量%以下の量でアニオン性界面活性剤を含む。
別の好ましい実施形態では、本発明による組成物は、アニオン性界面活性剤を含まない。
これらの好ましい実施形態において、本発明による組成物は、アニオン性界面活性剤を含まないか又はそれを少量で含むため、すすぎ落とされた後に、改善された皮膚低刺激性作用を皮膚に提供することができる。
・ポリオール
特定の実施形態によると、本発明による組成物は、少なくとも1種のポリオール又はポリオールの混合物を更に含む。
本発明の目的では、「ポリオール」という用語は、少なくとも2つの遊離ヒドロキシル基を含むあらゆる有機分子を意味すると理解されるべきである。
本発明に好適なポリオールは、少なくとも2つの-OH官能基、特に少なくとも3つの-OH官能基、更に特定すると少なくとも4つの-OH官能基をアルキル鎖に有する、飽和又は不飽和で、直鎖状、分枝状又は環状のアルキル等の化合物でありうる。
本発明による組成物に有利に好適なポリオールは、特に、2~20個、好ましくは2~16個の炭素原子、より好ましくは2~10個、より一層好ましくは2~6個の炭素原子を有するものである。
ポリオールの中では、次のものを挙げることができる:グリセリン、1,3-プロパンジオール、イソプレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4-ブタンジオール、ジエチレングリコール及びジプロピレングリコール等のグリコール類、2~6つの繰り返し単位を有するポリグリセロール、例えば、ジグリセロール、エリスリトール、アラビトール、アドニトール、ソルビトール、ズルシトール、グルコース、フルクトース、キシロース、トレハロース、スクロース、マルトース、サッカロース及びラクトース、並びにそれらの混合物。
本発明の特定の実施形態によると、ポリオールは、繰り返し単位を有するポリマーではない。
好ましい実施形態によると、ポリオールは、エチレングリコール、1,3-プロパンジオール及び1,4-ブタンジオール等の、2~6個の炭素原子及び2つの-OH基を含む直鎖状アルキル鎖を有するものから選択される。
本発明による組成物中のポリオールの量は、組成物の総質量に対して0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上でありうる。
本発明による組成物中のポリオールの量は、組成物の総質量に対して20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下でありうる。
本発明による組成物中のポリオールの量は、組成物の総質量に対して0.1質量%~20質量%、好ましくは1質量%~15質量%、より好ましくは2質量%~10質量%の範囲でありうる。
・増粘剤
本発明による組成物は、少なくとも1種の増粘剤を含みうる。
増粘剤としては特に、水溶性又は水分散性の増粘性ポリマーを挙げることができる。それらは特に、次のものから選択することができる:
- アクリル酸若しくはメタクリル酸並びに/又はそれらの塩及び/若しくはエステルのホモポリマー又はコポリマー、例えば、アクリル酸及び/又はメタクリル酸並びに6個未満の炭素原子を含むそれらのエステル、好ましくはC1~C4アルキルエステルの架橋コポリマー、並びに、THE DOW CHEMICAL COMPANY社によりACULYN 33(登録商標)の商標名で販売されており、アクリレーツコポリマーのINCI名を有するコポリマー、及びLUBRIZOL社によりCARBOPOL AQUA SF-1 POLYMER(登録商標)の商標名で販売されており、アクリレーツコポリマーのINCI名を有するコポリマー等、
- アクリル酸及びアクリルアミド又はそれらの塩のコポリマー、
- ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルとリンゴ酸無水物とのコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸とのコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー、ビニルピロリドンとカプロラクタムとのコポリマー、
- ポリビニルアルコール、
- 変性又は未変性のカルボキシビニルポリマー、例えばGoodrich社によりCarbopol(登録商標)の名称で販売されている製品(CTFA名:カルボマー)、
- ポリアクリルアミド、
- 多糖バイオポリマー、例えば、キサンタンガム、グアーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、アカシアガム、スクレログルカン、キチン誘導体及びキトサン誘導体、カラゲナン、ジェラン、アルギネート、又はセルロース、例えば、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロース。例えば、CP Kelco社によりKeltrol(登録商標)CG-Tの商品名で販売されているキサンタンガム、及びASHLAND社によりBENECEL K100M HYDROXYPROPYLMETHYL CELLULOSE(登録商標)の商品名で販売されている製品等のヒドロキシプロピルメチルセルロースを挙げることができる。
- タンパク質、例えばコムギタンパク質及びダイズタンパク質等の植物起源のタンパク質;ケラチン類、例えばケラチン加水分解物及びスルホン酸ケラチン等の動物起源のタンパク質、
- 酸水素炎中で揮発性ケイ素化合物を高温で加水分解し、微粉砕シリカを生成することによって得られた親水性フュームドシリカ。親水性シリカは、多数のシラノール基をその表面に有する。このような親水性シリカは、例えば、Degussa社によりAerosil 130(登録商標)、Aerosil 200(登録商標)、Aerosil 255(登録商標)、Aerosil 300(登録商標)及びAerosil 380(登録商標)の名称で、又はCabot社によりCab-O-Sil HS-5(登録商標)、Cab-O-Sil EH-5(登録商標)、Cab-O-Sil LM-130(登録商標)、Cab-O-Sil MS-55(登録商標)及びCab-O-Sil M-5(登録商標)の名称で販売されている。これらは、好ましくは、ナノメートルからマイクロメートルであってよい、例えば約5~200nmの範囲の粒径を有する。
- 親水性クレイ、
- 並びにそれらの混合物。
好ましい実施形態によると、増粘剤は、6個未満の炭素原子を含む、アクリル酸及び/又はメタクリル酸並びにそれらのエステルの架橋コポリマーから選択される。
増粘剤は、本発明の組成物中に、好ましくは、組成物の総質量に対して0.1質量%~20質量%、好ましくは1質量%~15質量%、より好ましくは2質量%~10質量%の範囲の量で存在してよい。
・アジュバント
本発明による組成物はまた、皮膚及び唇等のケラチン物質を洗浄するための組成物中に従来使用されている様々なアジュバントを含有していてもよく、このアジュバントは、生理的に許容される媒体、例えば、水性媒体、低級アルコール、アニオン性、非イオン性、両性若しくは双性イオン性のポリマー又はそれらの混合物、油類、抗酸化剤、封鎖剤、香料、分散剤、成膜剤、セラミド、保存剤、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、フェノキシエタノール及びクロルフェネシン、共保存剤、例えば、デシレングリコール、エチルヘキシルグリセリン及びカプリリルグリコール、並びに不透明化剤から選択することができる。
アジュバントは、本発明の組成物中に、好ましくは、組成物の総質量に対して0.01質量%~30質量%、好ましくは0.1質量%~20質量%、より好ましくは1質量%~10質量%の範囲の量で存在してよい。
[調製]
本発明による組成物は、必須成分としての成分(a)~(c)、並びに上記で説明した任意選択の成分を混合することによって、調製することができる。
上記の必須及び任意選択の成分を混合するための方法及び手段は限定されない。任意の従来の方法及び手段を使用し、上記の必須及び任意選択の成分を混合して、本発明による組成物を調製することができる。成分を、例えば50~90℃に加熱して、その方法の間に完全に溶解することを確実にすることも可能である。
[美容方法]
本発明による組成物は、好ましくは、化粧用組成物として使用することができる。本化粧用組成物は、頭皮及び唇等の粘膜を含む、皮膚、爪、まつ毛、眉、眼瞼、毛髪等のケラチン物質、好ましくはヒトの皮膚、特にヒトの顔の皮膚及び唇からメイクアップを除去するための、化粧用組成物、特に洗浄組成物でありうる。
したがって、本発明は、本発明による組成物をケラチン物質に適用する工程を少なくとも含む、ケラチン物質からメイクアップを除去するための美容方法に関する。とりわけ、本方法は、本発明による組成物の良好な染料除去効果のため、耐移り性ファンデーション及び長時間持続性の口紅、例えば唇着色製品といった、長時間持続性のメイクアップ製品を除去するために極めて有用である。本発明による方法は、組成物がケラチン物質に適用された後に組成物をケラチン物質からすすぎ落とす工程を含んでいてもよい。
本発明を、実施例によって、より詳細に説明する。しかしながら、これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
[組成物]
実施例1及び2(Ex.1及びEx.2)による組成物並びに比較例1及び2(Comp. Ex. 1及びComp. Ex. 2)による組成物のそれぞれを、以下の調製プロトコルに従って調製した。それらの組成を、以下のTable 1(表1)に示す。
成分のうち、ココベタインはCognis社から得た(製品名:Dehyton AB-30(登録商標))。アルギニンは、味の素株式会社から得た。成分の量に関する数値は全て、活性原料の「質量%」に基づく。
[調製プロトコル]
1)ある特定の量の水にアクリレートコポリマーを添加し、次いで、一様に混合されるまでプロペラミキサーで混合して、組成物Aを得た。
2)完成した組成物の総量に対して19質量%の水に相当する、ある特定の量の水にアルギニン及び水酸化カリウムを添加し、次いで、マグネチックスターラで混合して、組成物Bを得た。
3)組成物Aを組成物Bに添加し、次いで、一様に混合されるまでマグネチックスターラで混合して、組成物A+Bを得た。
4)実施例1及び2並びに比較例1の組成物Cはそれぞれ、1,3-プロパンジオール、ココベタイン、及び/又はヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルを一様に混合し、これらの成分が完全に溶解するようにそれらを室温で加熱することによって調製した。一方で、比較例2の組成物Cは、ドデシル硫酸ナトリウムと、完成した組成物の総量に対して15質量%の水に相当する、ある特定の量の水とを一様に混合することによって調製した。
5)得られた組成物Cのそれぞれを組成物A+Bに添加し、組成物が均質になるまでそれらを混合して、実施例1及び2並びに比較例1及び2による完成した組成物を得た。得られた組成物は全て、それらが製造された直後に透明であった。
[評価]
(安定性)
実施例1及び2並びに比較例1及び2による組成物を、4℃若しくは室温(25℃)で24時間、又は室温(25℃)で2か月間にわたって保管した後、それぞれの外観を裸眼で目視観察した。以下に示す評価基準に従って、安定性を評価した。
極めて良好:外観は透明であり、結晶化が起こらない
良好:外観は透明であるが、わずかに白色である
不良:外観は濁っており、かつ/又は白色である
極めて不良:外観は極めて濁っており、かつ/又は極めて白色である
(染料除去効果)
以下の試験を用いて、実施例1及び2並びに比較例1及び2による組成物のそれぞれの染料除去効果を評価した。この試験は、ヒトの内側前腕の皮膚上の1cm×1cmの3つのスポットにて行った。まず、内側前腕の素肌を水道水で洗い、紙タオルで乾燥させた。携帯型比色計(分光光度計Konica Minolta CM-700d)を使用し、スポットのそれぞれの範囲内の皮膚の色を対照として各スポットにつき3回測定した。1cm2四方の穴の空いたステッカーを、対照として測定した皮膚上に穴が位置するように皮膚上に置いた。5質量%のアシッドレッド33及び0.5質量%のラウレス-4を含む30μLの水溶性酸染料溶液を、ステッカーの1cm2四方の穴から皮膚に適用し、ドライヤーで完全に乾燥させた。染色した皮膚を150mLの水道水で洗って皮膚上の過剰な染料を除去し、紙タオルで3回穏やかに押さえることによって乾燥させた。比色計を使用し、染色した皮膚の色を測定した。実施例1及び2並びに比較例1及び2による組成物各0.3mLを染色した皮膚に適用し、皮膚を円運動で20回マッサージした。次いで、皮膚を150mLの水道水で洗い、抽出された染料及び配合物を除去した。皮膚から染料が除去された後、比色計を使用してこれを測定した。
測定した色値を「L」、「a」及び「b」によって示した(ここで、「L」は明度を表し、「a」及び「b」は色要素を表す)。
ΔEmaxと称される、素肌と染色した皮膚の3つのスポットとの色値間の平均差は、次の方程式によって計算した:
ΔEmax=√(Δa1 2+Δb1 2+ΔL1 2)
[式中、Δa1=(素肌の「a」値)-(染色した皮膚の「a」値)であり、Δb1=(素肌の「b」値)-(染色した皮膚の「b」値)であり、ΔL1=(素肌の「L」値)-(染色した皮膚の「L」値)である]。
ここで、ΔEmaxは、染料が皮膚から完全に除去されている場合に相当する最大値を表す。
ΔEmeanと称される、洗浄した皮膚と染色した皮膚の3つのスポットとの色値間の平均差は、次の方程式によって計算した:
ΔEmean=√(Δa2 2+Δb2 2+ΔL2 2)
[式中、Δa2=(洗浄した皮膚の「a」値)-(染色した皮膚の「a」値)であり、Δb2=(洗浄した皮膚の「b」値)-(染色した皮膚の「b」値)であり、ΔL2=(洗浄した皮膚の「L」値)-(染色した皮膚の「L」値である]。
染料除去効果は、次の方程式によって計算した:
染料除去効果(%)=(ΔEmean/ΔEmax)×100。
染料除去効果の値に関しては、60%以上の染料除去効果は、メイクアップ洗浄製品として実質的に十分であると言ってよい。
評価結果を以下のTable 1(表1)にまとめる。
Figure 0007106261000002
*LUBRISOL社によるCARBOPOL AQUA SF-1 POLYMER(登録商標)
Table 1(表1)から分かるように、本発明の成分(a)~(c)の特定の組み合わせを含む、実施例1及び2のそれぞれによる組成物が、良好な染料除去効果を維持しつつ、良好な安定性を呈した。
一方で、両性界面活性剤を含まず、代わりに非イオン性界面活性剤を含む、比較例1による組成物は、4℃及び室温のいずれの温度においても劣った安定性を示した。両性界面活性剤を含まず、代わりにアニオン性界面活性剤を含む、比較例2による組成物も、4℃及び室温において劣った安定性を示した。加えて、比較例2による組成物は、アニオン性界面活性剤の存在のため皮膚低刺激性が劣ることが、明らかに理解される。
したがって、本発明による組成物は、良好な安定性及びメイクアップ除去効果を呈するため、ケラチン物質を洗浄するための組成物として極めて好ましいものでありうると結論することができる。加えて、本発明による組成物は、少なくとも1種の両性界面活性剤を含み、かつアニオン性界面活性剤を含まないか又はそれを少量で含むため、すすぎ落とされた後に皮膚低刺激性を提供すると言える。

Claims (14)

  1. (a)組成物の総質量に対して0.1~10質量%の、少なくとも1種の塩基性アミノ酸と、
    (b)組成物の総質量に対して0.1~10質量%の、少なくとも1種のベタイン型両性界面活性剤と、
    (c)水と
    (d)少なくとも1種の増粘剤と
    を含む組成物であって、9.0以上のpHを有し、(c)水の量が、組成物の総質量に対して少なくとも50質量%である、組成物。
  2. (a)塩基性アミノ酸が、アルギニン及びリジンから選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. (b)ベタイン型両性界面活性剤が、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン及びアルキルアミドアルキルスルホベタインから選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. (b)ベタイン型両性界面活性剤が、(C8~C24)アルキルベタインから選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. (c)水が、組成物の総質量に対して60質量%以上の量で存在する、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 10.0以上のpHを有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. なくとも1種の非イオン性界面活性剤を更に含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. なくとも1種のポリオールを更に含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記少なくとも1種の増粘剤、アクリル酸若しくはメタクリル酸並びに/又はそれらの塩及び/若しくはエステルのホモポリマー又はコポリマーから選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 組成物の総質量に対して2質量%以下の量のアニオン性界面活性剤を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. いかなるアニオン性界面活性剤も含まない、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. ケラチン物質を洗浄するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 透明である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物をケラチン物質に適用する工程を含む、ケラチン物質を洗浄するための美容方法。
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