JP2008136854A - 創傷被覆物およびその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外側細菌バリヤー、より詳細にはフィルム層を有するフォーム創傷手当て用品の製造方法、並びに、適切な場合には感圧接着剤層を有する、本製造法により得られる創傷手当て用品を提供する。
【解決手段】細菌バリヤーはフォーム基材への直接押出しによって製造される。これによって、フォームの創傷浸出物の吸収性を損なうことなく、フォーム層と細菌バリヤーとの間の結合はより確実なものとなる。本方法は簡単でかつ費用効率がよく、医療分野の全ての要求(例えば、溶媒の非含有)を満たすことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、フォーム材料に基づく創傷被覆物分野、より詳細にはそのような創傷被覆物の製造法に関する。
創傷被覆物は、例えば、細菌不浸透性の確実性および生理学的治療環境の確立を含む、多くの機能を果たすことを意図するものであり、今日では湿った治療環境が創傷の二次的治療に好まれている。創傷被覆物はさらに細胞毒性であったり、アレルギーを引き起こすものであってはならず、そして傷をつけることなく除去/交換することができなければならない。さらに必要なことは、過剰の浸出物を創傷から除かねばならないことである。
フォームに基づく創傷被覆物は今日では、創傷保護において、より詳細に言うと慢性創傷のためにますます用いられるようになっている。この種のフォーム創傷被覆物は浸出物をフォームの吸収性により創傷から確実に除くことができる利点を有する。ガーゼ包帯、モスリン包帯等のような確立された類似品と比較して、フォームに基づく創傷被覆物は、浸出物の吸収能力がより高いという利点に加えて、創傷への粘着がなく、従って痛みなしで手当て用品を交換することができるという利点を示す。
創傷から離れている反対の面では、これらのフォーム創傷被覆物は細菌バリヤー、一般にはフィルムで通常覆われている。この細菌バリヤーは一方では侵入してくるバクテリアに対して保護し、そしてさらにまた周囲環境との気体交換を調節する。この細菌バリヤーを通しての水蒸気透過度の調整により、皮膚をふやかすことなく、十分に湿った微気候を創傷被覆物の下に確実に広げることが可能である。さらに、この細菌バリヤーは衣類および他の手当て用品を突発的な創傷浸出物から保護する。
現在この種の細菌バリヤー、例えばフィルムは、溶剤系接着剤(一般には噴霧による)またはホットメルト接着剤の塗布によりフォーム基材へ結合される。これらの場合には、接着剤は片面へ(一般にはフィルムへ)または両面へ、つまりフィルムおよびフォームへ塗布される。あるいは、例えば、フィルムとフォームとの間に熱活性化可能な粘着性不織布を挿入し、それによって結合する。しかしながら、接着剤を用いると、フィルムとフォームとの間の結合を確実なものにするために、常に中間層を作る必要がある。
いずれの場合にも、この結合において重要なポイントは、接着剤層が水蒸気の移動を妨げてはならないことである;概して、透過度は1000g/m/日を上回るようにすべきである。この種の透過度は、例えば、接着剤を含む開放コーティングパターンによって、あるいは、全面に塗布しても水蒸気透過性であるような接着剤のフィルムによって達成することができる。
フィルムおよびフォームを通しての透過は簡単な所定の実験法を用いて測定および設定することができるが、製造の際に接着剤層を通しての十分な水蒸気透過度を確実に実現することは実際には些細な問題ではない。さらに、接着剤層の必要性は全体的に製造の費用を高額にする。さらに、フィルムのフォームからの脱離が頻繁にあるので、フィルムとフォームとの接着剤層で結合させることには実際問題として疑問がある。
US5,147,338には、創傷被覆物におけるポリウレタンフィルムのポリウレタンフォームへの噴霧塗布が開示されている。これは上記接着剤層の省略を可能にする。しかしながら、ポリウレタンフィルムのフォームへの噴霧塗布には多くの不利な点がある。第1に、均質な塗布を確実に行うことは難しい。第2に、噴霧されたポリウレタン物質のフォームへの著しい浸透があり、これはフォームが創傷浸出物を吸収する能力をかなり低下させる。さらに、ポリウレタン材料の部分への噴霧力を確実にするために、溶媒を加えなければならない;しかしながら、創傷被覆物中の溶媒残留物は許容することができない。
US3,668,050には、外科手術用の開口部を有する外科用ドレープが開示されている。ドレープはフォーム材料に押出されたフィルム層を有していてもよい。フォーム材料は創傷とは離れている反対の面上に位置し、特にその上に置かれた手術器具が滑るのを防ぐ働きをする。
EP651 984には、外側の非孔質フィルム層、および、例えば、厚さが0.01〜0.5mmのフォームからなる多孔質層が内部に埋め込まれた、体に面した感圧接着剤層を有する硬膏が開示されている。この配列では、感圧接着剤は外側のフィルム層を通って浸透する;多孔質層が埋め込まれている結果、感圧接着剤の硬膏への付着はより強くなる。
しばしば、創傷被覆物が滑るのを防ぐために、創傷側に感圧接着剤層を有する創傷被覆物の提供が望ましい。この目的に好適であるには、感圧接着剤層は高い水蒸気透過度、および、好ましくは、低レベルの吸水性を有していなければならない。
従って、本発明の目的は、従来技術の欠点を避けること、そして、より詳細にはフォーム創傷被覆物、フォーム創傷被覆物の製造法、およびそのようなフォーム創傷被覆物に適した感圧接着剤を提供することであり、その製造法に関しては簡便であり、費用効率がよく、最終生成物中に残留物(例えば、溶媒残留物)が残らず、従って、創傷浸出物に対するフォームの吸収能力を低下させることなくフォームとフィルムとの間の著しく強固な結合を確実に実現するような方法を提供することである。
この目的は、請求項で定義するような、創傷被覆物、そのような創傷被覆物の製造法、およびそのような創傷被覆物に特に適した感圧接着剤によって達成される。
本発明の創傷被覆物は、
− 少なくとも1種の芳香族、または好ましくは脂肪族イソシアネート成分と
− 少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分、好ましくはポリエステルポリオールまたはポリエーテルポリオール
とを重合させることによって得られるポリマーを含む、好ましくは溶媒を含有しない、感圧接着剤層を含み;感圧接着剤の層、さらに詳細には、連続層は
− 約100g/mの基本重量に対して、≧2000g/m/24時間、好ましくは≧2500g/m/24時間、さらに好ましくは≧3000g/m/24時間の水蒸気透過度;および/または
− <5重量%、好ましくは<3.5重量%、より好ましくは<2重量%の吸水率
を有する。
− 第1主要面およびさらに詳細には第2主要面を示す、フォーム材料からなる第1層;および
− 第1層の主要面にじかに隣接している、細菌バリヤーとしての、さらに詳細にはフィルム材料からなる第2層
を有する、少なくとも2層の物品、さらに詳細には実質的に連続したシート状物品、なおさらに詳細には創傷被覆物の製造方法は、以下の工程:
(a)第1層のフォーム材料、さらに詳細には厚さ1〜10mm、好ましくは3〜5mmの第1層のフォーム材料を用意すること、
(b)少なくとも1種の熱可塑性材料をフォーム材料の主要面へ熱可塑性材料の軟化点を上回る温度で塗布し、より詳細には押出し、次に材料を固化して第2層を得ること
を含む。
この配列では、フォーム材料からなる第1層が好ましくは感圧接着剤層に埋め込まれておらず、従って、上記EP 651 984と異なる。
以上に代えて、および/または、以上に加え、熱可塑性フォーム材料からなる第1層を軟化温度を上回る温度に加熱することは同様に可能である。その場合には、第2層の材料の熱可塑性は必須の要件ではない。しかしながら、フォーム材料を加熱する方法に伴う欠点は、フォーム材料と第2層との合体が加圧下で行われると、操作に不適切な境界条件の場合、これは加熱されたフォーム材料の構造に悪影響を及ぼし、従って、創傷浸出物の吸収能力および水蒸気透過度に悪影響を及ぼしかねないという点にある。
第1層であるフォーム材料の2つの「主要面」は、創傷被覆物として目的どおりに使用されている間、創傷から遠い側および創傷に面している側の両方で傷ついた人の被覆物された皮膚表面に対して実質的に平行に広がっていると、ここでは解すべきである。
「実質的に連続」した本発明の多層材料領域は、目的どおりに使用されている間、創傷被覆物の下の所望の湿潤環境の達成に対して著しく逆行するどのような開口部ももたない領域であると、ここでは解すべきである。すなわち、「実質的に連続した」という基準は、例えば、接合部分を引き裂きよって分離させてしまうような適度な寸法の穿孔ラインの存在を認めない。
意外なことに、特に、細菌バリヤー(好ましくはフィルム材料のもの)を直接(すなわち接着剤の中間層なしに)フォーム材料上へ押出した結果、アセンブリー部分が著しい強度を示すだけでなく、細菌バリヤー材料またはフィルム材料のフォームへの浸透が極めて少ない創傷被覆物の製造が可能であるということが分かった。従って、フォームの吸収能力は、噴霧されたフィルム材料の場合とは異なり、観察したところ悪影響を受けていない。細菌バリヤー製造用材料は(噴霧技術の場合とは異なり)押出しのための溶液中に存在する必要はなく、その結果、最終生成物中に溶媒の残留物は全くない。さらに、製造のための操作は簡単である;塗布層の厚みは、慣用の押出しライン(特に通常のスロットダイを有するもの)を用いて確実に設定することができ、かつ一定に保つことができる。さらに、操作条件を適切に選択して、その代わりに又はそれに加えて、押出し以外の方法、例えば、火炎貼り合せ、カレンダリング、超音波溶接等を用いることが可能である。適切な方法は当業者には周知である。本発明では、創傷浸出物のための第1層であるフォーム材料の吸収能力、両層の水蒸気透過度および第2層の細菌バリヤー性に関する上記要件に悪影響がない操作条件を、いかなる場合にも確実に選択しなければならない。
本発明の別の好ましい態様では、提供されるフォーム材料はポリウレタンフォームである。提供されるフォーム材料は親水性であるのが好ましい。フォーム材料は実質的に連続気泡タイプ(open−celled)がさらに好ましい。平均細孔サイズは0.02〜0.2mmを選択するのが好ましい。適当なそして特に好ましい親水性のポリウレタン系フォーム材料は当業者に知られており、市場で入手できる(例えば、コープラ B.V.,4879 NE Etten−Leur,オランダのタイプVivo MCF 03;またはポリマー・ヘルス・テクノロジー,Ebbw Vale,NP23 8XE,英国のタイプ3014)。
本発明の別の有利な態様では、フォーム材料は1〜10mm、好ましくは3〜5mmの厚さで提供される。そのような厚さは創傷浸出物に必要な吸収能力と創傷被覆物の取り扱い易さとの間の見事な妥協の結果であることが証明されている。
本発明の特に有利な態様では、厚さが10〜500μm、好ましくは20〜200μm;一般には15〜100μm、好ましくは20〜40μmの第2層が形成されるように、少なくとも1種の材料が工程b)でフォーム材料に押出される。上記範囲の厚さは創傷被覆物の取り扱い易さに殆どあるいは全く影響を与えず、そして得られるフィルムの水蒸気透過度の上記調整は、この厚さ範囲内で、実際に生じる全ての要件に適合させることができる。
工程b)での少なくとも1種の材料の押出しを150〜240℃、好ましくは180〜220℃、さらに好ましくは200〜210℃の温度で行うと特に有利であることが分かった。
さらに、特に好ましい態様では、工程b)において、より詳細には2つの材料の逐次的に又は同時押出しによって、2つの層を押出して製造することが可能である。第1層を押出しによって、そして更なる層を、例えば噴霧によって設けることも可能である。本発明は、特に、フォームへの接着を最適化するフォームに面した薄い層を製造することを可能にするものである;ちょうど5〜10μmの層の厚さがこの目的に十分であることが証明された。外側の第2層として、例えばより高い機械的強度を有する更なる層(一般に、約10〜20μmの厚さ)を設けるか、あるいはそのような層を同時押出しすることが可能である。この方法では、従って、例えば、少なくとも2つの部分からなる層から構成されるフィルム層を製造することが可能であり、この場合に、全体に非常に薄いが、フォーム材料への接着が非常に良好であり、かつ軟らかい手触りを有するフィルムを得ることが可能である。さらに、2つの異なる層を用いることによって、フィルム層全体の厚さに関係なく、追加の層に選択された材料により水蒸気透過度を調整することが可能となる。
本発明の別の態様では、少なくとも1つの材料を塗布中または塗布後、より詳細には工程b)における押出しの後に発泡させることができる。押出し中および/または押出し後の材料の発泡は、それ自体当業者にとってよく知られており、慣用の手段で(例えば、アゾジカーボンアミドのような発泡剤の添加によって、又は、引き続き行われる熱への曝露によって)行うことができる。有利なことに、例えば、第1のフォーム層を、下にあるフォーム層よりも小さい細孔を有するフォームへ押出すことが可能である。その後(あるいは同時押し出しにより同時に)、最後の層、例えばフィルム層を設けることができる。多孔度が急にではなく徐々に減少する結果、および/または連続気泡から独立気泡特性への移行の結果、創傷側フォームと外側フィルムとの間の接着のさらなる改善を得ることが可能となって、さらに創傷から遠い面は、通常望ましい、視覚的により滑らかな面となる。
フォーム材料からなる第1層では、押し出しによって、フォーム材料からなる細菌バリヤーとしての第2外層をつくること、そして例えば更なる外(フィルム)層を追加することなくそのようにすることも当然可能である。従って、フォームが細菌バリヤーとして用いられるならば、細菌バリヤー効果を保証し、そしてまた特に創傷被覆物の下を望ましい湿った環境にするために、フォームは好適な実質的に独立した気泡でなければならない。押出しによっておよび/または押出し後に独立気泡フォームを製造することは、上記のように当業者によく知られている。適用に必要な押出しおよび/または熱処理の境界条件は、型通りの実験によって当業者が容易に決定することができる。
特に好ましいのは、工程b)での材料の押出し後、押出し物が冷却ロールによって第1層すなわちフォームに押しつけられることである。しかしながら、この場合、押出し物が予備成形条件でフォーム上に到達し、そして特にメルトの粘度が確かにすでに非常に高いために、フォームの浸透は、たとえあるとしても、極わずかである。
さらに好ましいのは、工程b)で熱可塑性ポリウレタン材料、より詳細には、ポリエーテルポリウレタンを提供することである。医療用に認可された熱可塑性ポリエーテルポリウレタンは当業者に知られており、市販されている。特に適した熱可塑性材料はISO1133のメルトフローインデックス(MFI)が170℃およびピストン重量21.6kgで5〜50g/10分のものである。
さらに有利なのは、創傷適合性感圧接着剤を創傷側の第1層の第2主要面に少なくとも部分的に塗布することができることである。この場合の感圧接着剤は、創傷からの非外傷性除去(ソフトな剥離挙動と称される)を可能にするような低レベルの接着性を有していなければならない。この場合、化学的な見地から、感圧接着剤は水蒸気透過度および創傷浸出物の状態が許容できない程度に影響されることなく、部分的に塗布できるのが好ましい。層の適した厚さは、この場合、当業者であれば型通りの実験によって容易に決定することができる。一般的な層の厚さは5〜500μmであり;10〜200μmが好ましい。創傷浸出物の吸収を妨げないためには、フォームへの過度に深い浸透はいずれにしてもここでは避けるべきである。あるいは、感圧接着剤を部分的にのみ、好ましくは点状に塗布する;必要な透過性は塗布パターンによってこの場合達成することができる。感圧接着剤は、創傷部分の外側の皮膚に結合する創傷被覆物の周縁部にのみ塗布するのが好ましい。例えば、細いストリップまたはグリップタブを創傷被覆物の周縁部に設けてもよく、このストリップまたはタブは感圧接着剤が塗布されていないので、容易に創傷被覆物を取り除くことができる。
上記の目的に用いることができる感圧接着剤のタイプは、例えばポリアクリレート系(溶剤系水性分散液が好ましく、および/または、UV−(後)架橋タイプが特に好ましい);シリコーン系(溶剤系水性分散液が好ましい);エチレン−ビニルアセテート;好ましくは高ビニルアセテート含有量のもの;並びに、例えばポリイソブチレン(PIB)系、合成ゴム系またはポリアクリレート系などの、ヒドロコロイド接着剤などの当業者に公知の組成物である。この種の感圧接着剤は文献、例えばHandbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology,第2版,Donatas Satas,1989,Van Nostrand Reinhold,ISBN 0−442−28026−2に詳しく記載されている。
本発明では、上記のHandbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology、および、例えばEP 897 406(ヘキサメチレンジイソシアネート系)に同様に記載のポリウレタン感圧接着剤を用いるのが好ましい。しかしながら、P 897 406に記載のポリウレタン感圧接着剤と異なり、イソホロンジイソシアネート系接着剤は本発明で特に有利な接着剤であることが明らかになった;これらのポリウレタン感圧接着剤は非常に低い吸水性と共に著しく高い水蒸気透過度を意外にも有している。
従って、本発明はさらに、上記のような少なくとも2層の実質的に連続したシート状物品、より詳細には上記のような創傷被覆物に用いるための感圧接着剤に関する。溶媒を含有しない感圧接着剤は、少なくとも1種の芳香族または好ましくは脂肪族イソシアネート成分を少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分、好ましくはポリエステルポリオールまたはポリエーテルポリオールと重合させることによって得られるポリマーを含み、この場合に、感圧接着剤の層、より詳細には連続層は、約100g/mの基本重量に対して、≧2000g/m/24時間、好ましくは≧2500g/m/24時間、さらに好ましくは≧3000g/m/24時間の水蒸気透過度;および/または<5重量%、好ましくは<3.5重量%、より好ましくは<2重量%の吸水率を有する。特に好ましい態様では、溶媒を含有しない感圧接着剤は、イソホロンジイソシアネート(または修飾されたイソホロンジイソシアネート)を少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分と重合させることによって得られるポリマーを含む。
感圧接着剤の成分として次の成分を用いることができる:
ジオールまたはポリオール化合物
次の成分を用いることができる:オキシアルキルポリマー、好ましくは、2、3、4、5または6個のヒドロキシル基、20〜112のOH価、および≧10重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜20重量%のエチレンオキシド含有率を有するポリエーテルポリオール、ポリアクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリチオールポリオール、およびポリアミン化合物。ガラス転移温度はここでは実際に非常に低く、すなわち約20℃を下回り、好ましくは約0℃を下回り、より好ましくは約−10℃を下回る。
分子量が600〜12000のポリエーテルポリオールが好ましく、これらは、例えば、反応性H原子を有する出発化合物とアルキレンオキシド(例えばエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド、好ましくはプロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフランもしくはエピクロロヒドリンまたはこれらの2種以上の混合物)との反応によって公知の方法で得ることができる。テトラメチレンエーテルグリコールを用いることも同様に可能である。さらに、例えばモノエチレングリコール(MEG)、ジプロピレングリコール(DPG)、トリメチロールプロパン(TMP)による変性物を用いることも同様に可能である。今日では医療用途に用いるには脂肪族ポリエーテルポリオールが好ましい。
好適な出発化合物の例は、水、エチレングリコール、プロピレン1,2−もしくは1,3−グリコール、ブチレン1,4−もしくは1,3−グリコール、ヘキサン−1,6−ジオール、オクタン−1,8−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘプタン−1,7−ジオール、およびそれらの高級同族体、ネオペンチルグリコール、1,4−ヒドロキシメチルシクロヘキサン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、2,2−(ビス−4,4´−ヒドロキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパン、グリセロールまたはペンタエリトリトール、ヘキサン−1,2,6−トリオール、ブタン−1,2,4−トリオール、トリメチロールエタン、マンニトール、ソルビトール、メチルグリコシド、糖、フェノール、イソノニルフェノール、レゾルシノール、ヒドロキノン、1,2,2−または1,1,2−トリス(ヒドロキシフェニル)エタンン、アンモニア、メチルアミン、エチレンジアミン、テトラ−またはヘキサメチレンアミン、トリエタノールアミン、アニリン、フェニレンジアミン、2,4−および2,6−ジアミノトルエン、並びにアニリン−ホルムアルデヒド縮合によって得られる種類のポリフェニルポリメチレンポリアミン、あるいは上記出発化合物の混合物である。
ジオールまたはポリオール成分として同様に適しているのは、OH−基を有するポリアクリレートである。これらのポリアクリレートは、例えば、OH−基を有するエチレン系不飽和モノマーを重合させることによって得られる。そのようなモノマーは、例えば、エチレン系不飽和カルボン酸および二官能価アルコールのエステル化により得られ、このとき一般にアルコールは少し過剰に存在する。この種の不飽和カルボン酸の例は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸またはマレイン酸である。相当するOHを有するエステルの例は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレートまたは3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、あるいはこれらの2種以上の混合物である。
ジオールまたはポリオール成分として同様に適しているのは、ポリエステルポリオール、より詳細には分子量が約200〜約10000の上記化合物である。従って、例えば、低分子量アルコール、より詳細にはエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、ブタンジオール、プロピレングリコール、グリセロールまたはトリメチロールプロパンとカプロラクトンとの反応によって形成されるポリエステルポリオールを用いることが可能である。ポリエステルポリオールの製造に多官能価アルコールとして同様に適しているものは、1,4−ヒドロキシメチルシクロヘキサン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ブタン−1,2,4−トリオール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコールおよびポリブチレングリコールである。さらに適したポリエステルポリオールは重縮合によって製造することができる。従って、二官能価および/または三官能価アルコールは、化学量論量以下のジカルボン酸および/またはトリカルボン酸、またはそれらの反応性誘導体と共に縮合してポリエステルポリオールを形成することができる。好適なジカルボン酸は、例えば、アジピン酸またはコハク酸並びに炭素原子数16以下のそれらのより高級な同族体、およびまた、不飽和ジカルボン酸、例えばマレイン酸またはフマル酸、およびまた、芳香族ジカルボン酸、より詳細にはフタル酸異性体、例えばフタル酸、イソフタル酸またはテレフタル酸である。好適なトリカルボン酸の例はクエン酸およびトリメリット酸である。上記の酸は個別に又はそれら2種以上の混合物として用いることができる。特に好適なポリエステルポリオールは、残留OH基を有する上記ジカルボン酸およびグリセロールの少なくとも1種から形成されるものである。特に好適なアルコールは、ヘキサンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコールもしくはネオペンチルグリコール、またはこれらの2種以上の混合物である。特に好適な酸は、イソフタル酸もしくはアジピン酸またはそれらの混合物である。高分子量、より詳細には>5000g/モルのポリエステルポリオールは、例えば、多官能価アルコール、好ましくは二官能価アルコール(適切な場合には少量の三官能価アルコールと共に)および多官能価カルボン酸、好ましくは二官能価カルボン酸の反応生成物である。遊離ポリカルボン酸の代わりに、(可能なときは)対応するポリカルボン酸無水物または対応するポリカルボン酸エステルと、好ましくは炭素原子数1〜3の、アルコールとを用いることもできる。ポリカルボン酸は脂肪族、脂環式、芳香族または複素環式のものである。適切な場合には、例えば、アルキル基、アルケニル基、エーテル基またはハロゲンで置換されていてもよい。好適なポリカルボン酸の例は、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、無水フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水テトラクロロフタル酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水グルタル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、脂肪酸二量体もしくは脂肪酸三量体、またはそれら2種以上の混合物である。適切な場合には、少量の一官能価脂肪酸を反応混合物に存在させることが可能である。適切な場合には、ポリエステルは少量部のカルボキシ末端基を有していてもよい。ラクトン、例えばイプシロン−カプロラクトンから得られるポリエステル、またはヒドロキシカルボン酸、例えばオメガ−ヒドロキシカプロン酸から得られるポリエステルも同様に用いることができる。
上記ジオールまたはポリオールを混合することも可能である。この場合、それらの相溶性を考慮しなければならない。医療分野では、脂肪族ポリエステルポリオールを用いるのが好ましい。
イソシアネート
本発明に適したポリイソシアネートの例は、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)、TDI(トリレンジイソシアネート)、XDI(キシレンジイソシアネート)、NDI(ナフタレンジイソシアネート)、フェニレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ブタン1,4−ジイソシアネート、テトラメトキシブタン1,4−ジイソシアネート、ヘキサン1,6−ジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、エチルエチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、1,3−ジイソシアナトシクロヘキサン、1,2−ジイソシアナトシクロヘキサン、1,3−ジイソシアナトシクロペンタン、1,2−ジイソシアナトシクロペンタン、1,2−ジイソシアナトシクロブタン、1−イソシアナトメチル−3−イソシアナト−1,5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、1,6−ジイソシアナト−2,2,4−トリメチルヘキサン、1,6−ジイソシアナト−2,4,4−トリメチルヘキサン、5−イソシアナト−1−(2−イソシアナトエト−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロへキサン、5−イソシアナト−1−(3−イソシアナトプロプ−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロへキサン、5−イソシアナト−1−(4−イソシアナトブト−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロへキサン、1−イソシアナト−2−(3−イソシアナトプロプ−1−イル)−シクロヘキサン、1−イソシアナト−2−(2−イソシアナトエト−1−イル)−シクロヘキサン、2−ヘプチル−3,4−ビス(9−イソシアナトノニル)−1−ペンチルシクロヘキサン、ノルボルナン、ジイソシアナトメチル、硫黄またはリンを含有する塩素化、臭素化、脂肪族または脂環式ジイソシアネート、およびこれらジイソシアネートの誘導体、より詳細には二量体化または三量体化されたタイプのもの。医療分野では脂肪族化合物が好ましい。1つの特に好ましい態様ではイソホロンジイソシアネートを用いる。これは、特に低い吸水性と共に非常に良好な水蒸気透過度を可能にする。
プレポリマー
ポリウレタンプレポリマーを用いることができる。一般に、本発明で用いうるポリウレタンプレポリマーの分子量は、約500〜約15000g/モル、好ましくは約500〜約10000g/モル、より好ましくは約700〜約4500g/モルである。
添加剤
適切ならば、本発明のPU組成物は、例えば、可塑剤、安定剤、例えば酸化防止剤または光安定剤、粘着付与剤、着色剤、充填剤、増粘剤および流動学的添加剤をさらに含んでいてもよい。
可塑剤:
使用される可塑剤は、より詳細には、フタル酸誘導体、または線状アルカノールでエステル化された炭素原子数6〜12のフタル酸エステル、例えばフタル酸ジオクチルである。ポリエチレングリコールおよびそれらの誘導体、植物油および動物油、例えば脂肪酸のグリセロールエステル、およびそれらの重合生成物、およびベンゾエート化合物(ベンゾエート可塑剤)、例えばサッカロースベンゾエート、ジエチレングリコールジベンゾエートおよび/またはジエチレングリコールベンゾエート(全ヒドロキシル基の約50〜約95%がエステル化されている)、ホスフェート可塑剤、例えばt−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、ポリエチレングリコールおよびそれらの誘導体、例えばポリ(エチレングリコール)のジフェニルエーテル、液体樹脂誘導体(例えば水素化樹脂のメチルエステルは可塑剤として同様に適している)である。特に好ましいのは、脂肪族ジエステル、例えばアジピン酸ジノニルまたはセバシン酸ジノニルである。
安定剤:
本発明で用いられる安定剤(酸化防止剤)の例はヒンダード(hindered)フェノール、例えばBHT、Irganox(登録商標)1010、1076、1330、1520(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)およびトコフェノールである。特に好ましいのはビタミンE(α−トコフェロール)を用いることである。多官能価フェノール、そしてまた硫黄含有化合物およびリン含有化合物および/または1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン;ペンタエリトリトロールテトラキス−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート;n−オクタデシル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート;4,4−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール);4,4−チオビス−(6−t−ブチル−o−クレゾール);2,6−ジ−t−ブチルフェノール);6−(4−ヒドロキシフェノキシ)−2,4−ビス(n−オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン;ジ−n−オクタデシル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート;2−(n−オクチルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート;およびソルビトールヘキサ[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキフェニル)プロピオネート]を同様に用いることが可能である。好適な光安定剤は、例えば、Tinuvin(登録商標)生成物(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)、ベンゾトリアゾール化合物、サリチレート、置換されたトリルおよび金属キレート化合物、ここで、好ましい化合物はベンゾトリアゾール誘導体である。上記化合物の組み合わせも可能である。一般的な使用量は0.1〜10重量%である。
感圧接着剤の特定の性質を付与するために本技術分野において慣用の方法でさらなる添加剤を用いることが可能である。これらの例としては、二酸化チタンなどの着色剤、タルク、チョーク、クレー等の充填剤である。特定の親水性ポリマー、例えばPVOH(ポリビニルアルコール)、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルメチルエーテル、およびセルロースエステル、特に置換度が低いそれらのアセテートを組み込むことも同様に可能である。これらの添加剤は接着剤の湿潤性を高めうる。充填剤はポリウレタン化学で一般に用いられるものを意味する。これらには酸化亜鉛、酸化チタンおよびシリカ誘導体(例えば、Aerosils(登録商標)(デグサ))も含まれる。更なる添加剤は、例えば、有機または無機主成分の短繊維(例えば、グラスファイバー、紡織繊維)である。
基材の湿潤を高めるために、一般的な湿潤剤をPU感圧接着剤へ加えることが可能である:具体例としては、ポロキサマー(ポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレンのコポリマー)、ソルビタンエステル、脂肪酸、例えばSpan.RTM(シグマ−アルドリッチ)、ポリオキシエチレンソルビタンおよび脂肪酸のエステル、例えばポリソルベートまたはポリソルベート.RTM(スペクトラム・ケミカル)、ポリエトキシル化水素添加ヒマシ油、例えばCremophor.RTM(BASF)、ポリオキシエチレンステアレート、例えばMyrj.RTM(ユニケマ)またはこれら湿潤剤の組み合わせである。湿潤剤はポリソルベートおよびビタミンEであるのが好ましい。
粘着付与剤:
さらに、感圧接着剤に粘着付与剤樹脂を含有させることも可能である。一般に分子量が1500g/モル以下の天然樹脂、変性された天然樹脂、および合成樹脂を用いうる。樹脂と他の成分との相溶性は、各場合において、本技術分野における通例の型通りの実験によって試験しなければならない。適しているのは例えば、炭化水素樹脂、より詳細にはC〜C樹脂、好ましくはC樹脂で変性されたC樹脂等である。全ての炭化水素樹脂は部分的にまたは完全に水素化されていてもよい。バルサム樹脂またはトール樹脂のような天然の樹脂も同様に用いられる。上記樹脂は対応する多官能価アルコールでエステル化されてもよく、例えばペンタエリトリトールエステル、グリセロールエステル、ジエチレングリコールエステル、トリエチレングリコールエステルまたはメチルエステルであり、その形で用いることができる。公知の市販品の例は、“Staybelite”ster10、“Foral”85−105、“Hercolyn”D、“Alresen”214R、“Alresen”191R、“Alresen”500R80および“Cellolyn”21sである。ポリテルペン樹脂およびテルペン−フェノール樹脂も、合成樹脂と同じように、粘着付与樹脂として配合物に同様に含有させることができる:ケトン樹脂、クマロン樹脂およびインデン樹脂、並びに炭化水素樹脂、例えば、登録商標“Ketonharz”N、“Lutonal”J30、“Lutonal”J60、“Vinnapas”B17、“Vinnapas”50V1、炭化水素樹脂95HC10、HC20およびHC30も可能である。ポリビニルエーテルも効果的な粘着付与剤である。アクリレート樹脂も単独でまたは上記粘着付与剤との混合物の形で同様に用いうる。
本発明の別の側面は、2層シート状物品、より詳細には、フォーム材料からなる第1層、および、細菌バリヤーとしての、より詳細にはフィルム材料からなる、第2層を含み、この第2層が第1層の主要面にじかに隣接している創傷被覆物であって、0.02〜0.2mmの実質的に連続気泡のフォーム材料の細孔サイズに対して、第2層の材料のフォーム材料への浸透が0.01mm以下であることを特徴とする物品に関する。ポリウレタン溶液の一般的な吹き付け塗布では浸透の深さは少なくとも約0.05mmになるが、この種の浸透の深さは特に上に詳述した方法によって最小にすることができる。
本発明のさらなる側面は、フィルム層をフォーム創傷被覆物上へ直接製造する際に押出し法を用いることに関する。
実施例および図を参照して本発明を以下で説明する。本発明の主題はこれらの実施例に限定されない。
図1は、上に詳述し且つ図3に示した方法によって得られる、フォーム材料からなる創傷に面した第1層Aとフィルム材料からなる第2の細菌バリヤー層Bとを含む本発明の創傷被覆物を、略図でかつ簡略化した形で示す。2つの層AおよびBは中間層なしで結合している;特に、第1層Aと第2層Bとの間に接着剤はない。第1層Aおよび第2層Bの材料が化学的に関連があるならば著しく信頼性の高い結合が得られる。第1層Aが親水性ポリウレタンフォームであり、そして層Bがポリエーテルポリウレタンの層であると有利である;2つの層の化学的性質が似ていると著しく安定な結合が得られる。
図1の態様では、創傷領域で固定させるための実質的に連続したシート状の層Cがさらにあり、この層は感圧接着剤を含む。この種の感圧接着剤層は本技術分野において一般的な方法によって、より詳細には、押出しまたはトランスファーコーティングによって塗布することができる。十分な水蒸気透過度を保証するために必要な場合、あるいは体への固定が、例えば、創傷被覆物の周縁領域にのみ望まれているならば、感圧接着剤の塗布のパターンはもちろん不連続であってもよい。
図2は、第2層がフォーム材料からなる第1層Aに設けられ、第2層がパート層B1およびB2を含む、本発明の創傷被覆物の態様である。層B1およびB2は、例えば、同時押出し(または連続押出し)によって一緒に製造することができる。これはまた、押出しによって層B1のみを製造し、層B2を、例えば吹き付けによって連続して施すことも可能である。層B2は領域的に塗布しておく必要はない;特に、それは製造業者の詳細、ブランド、または部位に合う創傷被覆物の切り取りをより容易にする切り取りラインを含む印でもよい。
図3は、創傷被覆物を参照して本発明の製造法の態様を説明する略図である。一般的な適切な押出しライン(詳細は示されていない)で、フォーム材料の第1層Aは矢印に沿って運ばれる。フォーム材料の運搬を確実に保証するために、適切な場合、層Aのための硬質キャリヤー材を提供することが可能である。ダイ4(一般にはスロットダイ)を通って、熱可塑性材料(この場合は、熱可塑性ポリエーテルポリウレタン)が、一般には150〜240℃、好ましくは180〜220℃で押出される。この場合のダイ4は層Aと直接接触しない;その代わり、材料2は所定の状態でダイを離れ、層A上にある程度付着され、その後、層Aに対して、好ましくは冷却ロール3で、押しつけられ、層Aと材料2から形成される層Bとの間に強力な結合を形成する。
図4は、ここでは腕の創傷用被覆物の例によって、使用時の本発明の創傷被覆物を示す。この平面図では、創傷から遠い層Bは斜めの線で示される。創傷に面した側の(図の)隠れた部分はフォーム材料からなる層Aである。創傷被覆物は、例えば感圧接着剤ストリップによって固定することができる。しかしながら、これに加え、又は、これに代えて、上記のように創傷被覆物は感圧接着剤層で創傷部位にしっかり固定されるのが好ましい。創傷被覆物1の大きさは、予め加工された創傷被覆物の使用により、あるいは(例えば、ミシン目に沿って引き裂くことによる)分離によって、より詳細には、より大きな単位から創傷被覆物を(例えば、層Aに好ましく印刷された印に沿って)適当な大きさに切り取ることによって、個々の創傷の大きさにふさわしいように選択すべきである。
本発明の方法によって得られる創傷手当て用品を、フィルムとフォームとの間の結合の強さについて分析し、一般的な従来の市販品と比べた。フィルム層(層B)の製造に用いた材料はPearlthane(登録商標)D16N85(製造業者:Merquinsa)であり、170℃(ピストン重量21.6kg)でのMFIは10g/分、押し出し温度は205℃であった;各場合に用いたフォーム基体(層A)は表1に示す。これに関して次の試験法を用いた:
試験法1: 接着性
5mlの水性0.9%NaCl溶液を、層Aおよび層Bから形成したアセンブリーのポリウレタンフォーム側100cm(10×10cm試料)に塗布する。その後、湿った試料を飽和水蒸気雰囲気中に40℃で24時間貯蔵する。試験試料を取り出し、10分にわたって室温に冷却する。その後、ポリウレタンフィルムとポリウレタンフォームとの間の接着性を手で質的に評価する。比較のために、熱湿潤貯蔵しなかった試料の評価を行う。接着性は評価システム(1=不安定、2=弱い、3=不十分、4=十分、5=良好、6=すぐれている)に従って分類する。
試験法2: 不浸透性
0.1%のメチレンブルーで着色した5mlの水性0.9%NaCl溶液を、層Aおよび層Bから形成したアセンブリーのポリウレタンフォーム側100cm(10×10cm試料)に塗布する。1時間(室温)後、ポリウレタンフィルム側(層B)の不浸透性を目で評価する。不浸透性は評価システム(1=不安定、2=弱い、3=不十分、4=十分、5=良好、6=すぐれている)に従って分類する。
得られた結果は表1に示す:
表1:本発明の創傷手当て用品の接着性および不浸透性についての評価
Figure 2008136854
本発明の創傷手当て用品の場合、層Aと層Bとの間の結合の強さは、一般的な使用負荷の元でのこの種の創傷手当て用品に対して、改善されていることは明らかである。
特に有利であることが証明された感圧接着剤、より詳細には層C(図1参照)で用いるための感圧接着剤は、イソホロンジイソシアネートおよび/または修飾されたイソホロンジイソシアネートに基づくポリウレタン感圧接着剤である。次の成分を含む組成物が特に好ましい:
少なくとも
a)2〜6個のヒドロキシル基を有するポリオール、より詳細には、OH価が20〜112およびエチレンオキシド(EO)含有率が≧10重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜20重量%のポリエーテルポリオール;および
b)イソホロンジイソシアネートおよび/または修飾されたイソホロンジイソシアネート
を重合させることによって得られるポリマー;さらに
c)1種以上のポリオール、より詳細には、a)の1種以上のポリエーテルポリオールに可溶性の立体障害ビスマス化合物、より詳細には、炭素原子数2〜18のカルボン酸に基づくビスマス(III)カルボキシレート、好ましくはBi(III)ネオデカノエート;及び
d)任意成分としての、酸化防止剤。
特に好ましくは、感圧接着剤組成物はさらに
− 成分a)およびb)の官能価が少なくとも5.2の生成物を有し;および/または
− 成分c)の分率が成分a)に基づき0.005〜0.5重量%であり;および/または
− 酸化防止剤の分率が成分a)に基づき0.1〜1重量%であり;および/または
− 成分b)のNCO基対N成分a)のCO反応性官能基の比率が0.10〜0.90である。
特に好ましい感圧接着剤は例えば以下の組成(重量%)を有する:
Figure 2008136854
この組成物の性質は以下のようにして測定した:
水蒸気透過度(DIN EN 13726−2:2002;「不織布(ユニオン)」キャリヤー材料で測定):100g/mの被覆重量に対して3304g/m/24時間(PSA1);63.5g/mの被覆重量に対して3654g/m/24時間(PSA2;層の厚さの増加に伴い水蒸気透過度が直線的に減少するとの仮定で、PSA1と比較し、100g/mの被覆重量に対して2320g/m/24時間の水蒸気透過度となる)。
吸水率(DIN EN 13726−1:2002):
PSA層の厚さ0.15mmの場合(PSA1)、<10g/m/24時間(<2重量%);
PSA層の厚さ0.15mmの場合(PSA2)、<25g/m/24時間(<4.3重量%)。
フォーム層および外側フィルムを有する創傷被覆物。 フォーム層および2つの外側フィルム層を有する創傷被覆物。 略図で示す製造法。 腕に貼られた創傷被覆物。
符号の説明
1 創傷被覆物
2 熱可塑性材料
3 冷却ロール
4 ダイ
A 第1層
B 第2層
C 感圧接着剤を含む層

Claims (26)

  1. シート状物品、より詳細には創傷被覆物(1)であって、
    少なくとも1種の芳香族、または好ましくは脂肪族イソシアネート成分と
    少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分、好ましくはポリエステルポリオールまたはポリエーテルポリオール
    とを重合させることによって得られるポリマーを含む、好ましくは溶媒を含有しない、感圧接着剤層を含み;感圧接着剤の層、より詳細には連続層が
    約100g/mの基本重量に対して、2000g/m/24時間以上、好ましくは2500g/m/24時間以上、より好ましくは3000g/m/24時間以上の水蒸気透過度;および/または
    5重量%未満、好ましくは3.5重量%未満、より好ましくは2重量%未満の吸水率
    を有する物品。
  2. 1〜10mm、好ましくは3〜5mmの厚さのフォーム材料からなる第1層(A)、および、好ましくはフィルム材料からなる、細菌バリヤーとしての第2層(B)を含み、この第2層は第1層(A)の主要面にじかに隣接している物品であって、第2層(B)の材料のフォーム材料への浸透が0.01mm以下であり、特にフォーム材料は0.02〜0.2mmの実質的に連続気泡の細孔サイズを有することを特徴とする、請求項1に記載の物品。
  3. 少なくとも2層の実質的に連続したシート状物品、より詳細には
    第1の主要面および第2の主要面を示すフォーム材料からなる第1層(A);及び
    第1層(A)の主要面にじかに隣接している、細菌バリヤーとしての、より詳細にはフィルム材料からなる第2層(B)
    を有する、請求項1または2のいずれかに記載の創傷被覆物(1)の製造方法であって、次の工程:
    (a)第1層(A)のフォーム材料、より詳細には厚さ1〜10mm、好ましくは3〜5mmの第1層(A)のフォーム材料を用意する工程、及び、
    (b)少なくとも1種の熱可塑性材料(2)をフォーム材料(A)の主要面へ熱可塑性材料(2)の軟化点を上回る温度で領域的に塗布し、より詳細には押出し、そして材料(2)を固化して第2層(B)を得る工程
    を含み、フォーム材料からなる第1層は感圧接着剤層に埋め込まれていない、上記の方法。
  4. ポリウレタンフォームが第1層(A)のフォーム材料として提供されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 第1層(A)が親水性であることを特徴とする、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 第1層(A)の材料が連続気泡材料であることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 工程b)において、厚さが5〜500μm、好ましくは10〜200μmの第2層(B)を形成するように、少なくとも1種の材料(2)がフォーム材料上に押出されることを特徴とする、請求項3〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 工程b)において、少なくとも1種の材料(2)の押出しが150〜240℃、好ましくは180〜220℃、さらに好ましくは200〜210℃で行われることを特徴とする、請求項3〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 工程b)において、2つの層(B1、B2)が製造される、より詳細には逐次的に又は同時押出しによって2つの材料の押出しによって製造されることを特徴とする、請求項3〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 工程b)において、少なくとも1種の材料(2)が押出し中および/または押出し後に発泡されることを特徴とする、請求項3〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 工程b)での材料(2)の押出後、押出し物が冷却ロール(3)によって第1層(A)に押しつけられることを特徴とする、請求項3〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 熱可塑性ポリウレタン材料、より詳細にはポリエーテルポリウレタンが工程b)での材料(2)として提供されることを特徴とする、請求項3〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 感圧接着剤、より詳細には溶媒を含有しない感圧接着剤、好ましくは、
    少なくとも1種の芳香族、または好ましくは脂肪族イソシアネート成分と
    少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分、好ましくはポリエステルポリオールまたはポリエーテルポリオール
    とを重合させることによって得られるポリマーを含むポリウレタン感圧接着剤の、好ましくは押出しまたはトランスファーコーティングによる、少なくとも部分的な塗布をさらに含み、ここで、感圧接着剤は第1主要表面を通って第1層(A)に浸透せず、そして感圧接着剤の層、より詳細には連続層が
    約100g/mの基本重量に対して、2000g/m/24時間以上、好ましくは2500g/m/24時間以上、より好ましくは3000g/m/24時間以上の水蒸気透過度;および/または
    5重量%未満、好ましくは3.5重量%未満、より好ましくは2重量%未満の吸水率
    を有する、請求項3〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. MDI;TDI;XDI;NDI;フェニレンジイソシアネート;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート;ブタン1,4−ジイソシアネート;テトラメトキシブタン1,4−ジイソシアネート;ヘキサン1,6−ジイソシアネート;エチレンジイソシアネート;2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート;エチレンジイソシアネート;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート;1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,3−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,2−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,3−ジイソシアネートシクロペンタン;1,2−ジイソシアネートシクロペンタン;1,2−ジイソシアネートシクロブタン;1−イソシアネートメチル−3−イソシアネート−1,5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート);1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,6−ジイソシアネート−2,2,4−トリメチルへキサン;1,6−ジイソシアネート−2,4,4−トリメチルへキサン;5−イソシアネート−1−(2−イソシアネートエト−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン;5−イソシアネート−1−(3−イソシアネートプロプ−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン;5−イソシアネート−1−(4−イソシアネートブト−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン;1−イソシアネート−2−(3−イソシアネートプロプ−1−イル)−シクロヘキサン;1−イソシアネート−2−(2−イソシアネートエト−1−イル)−シクロヘキサン;2−ヘプチル−3,4−ビス−(9−イソシアネートノニル)−1−ペンチルシクロヘキサン;ノルボルナンジイソシアネートメチル;硫黄含有またはリン含有塩素化、臭素化、脂肪族もしくは脂環式ジイソシアネート;およびこれらのジイソシアネートの誘導体、より詳細には二量体化または三量体化タイプ;並びにこれらのイソシアネートの混合物から選択されるイソシアネート成分が用いられる、請求項13に記載の方法。
  15. オキシアルキルポリマー、好ましくは、平均分子量がそれぞれ約600〜約12000g/モルの2、3、4、5または6個のヒドロキシル基、20〜112のOH価、および10重量%以上、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜20重量%のエチレンオキシド含有率を有するポリエーテルポリオール;ポリ(メト)アクリルポリオール;好ましくは平均分子量が約200〜約10000g/モルの、ポリエステルポリオール;ポリオレフィンポリオール;ポリチオールポリオール;ポリアミド化合物;およびそれらの混合物よりなる群から選択されるジオールまたはポリオール成分が用いられる、請求項13および14のいずれかに記載の方法。
  16. ジオールまたはポリオール成分のガラス転移温度Tが約20℃を下回り、好ましくは約0℃を下回り、より好ましくは約−10℃を下回る、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. ポリウレタン感圧接着剤が、イソホロンジイソシアネートまたは変性イソホロンジイソシアネートを、少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分、好ましくは2、3、4、5または6個のヒドロキシル基、20〜112のOH価、および10重量%以上、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜20重量%のエチレンオキシド(EO)含有率を有するポリエーテルポリオールと重合させることによって得られるポリマーを含む、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. ポリウレタンプレポリマー、より詳細には平均分子量が約500〜約15000g/モル、好ましくは約700〜約4500g/モルのポリウレタンプレポリマーが用いられる、請求項13〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 請求項1又は2に記載の少なくとも2層の実質的に連続したシート状物品上に用いるための感圧接着剤、より詳細には
    少なくとも1種の芳香族、または好ましくは脂肪族イソシアネート成分と
    少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分、好ましくはポリエステルポリオールまたはポリエーテルポリオール
    とを重合させることによって得られるポリマーを含み;感圧接着剤の層、より詳細には連続層が
    約100g/mの基本重量に対して、2000g/m/24時間以上、好ましくは2500g/m/24時間以上、さらに好ましくは3000g/m/24時間以上の水蒸気透過度;および/または
    5重量%未満、好ましくは3.5重量%未満、より好ましくは2重量%未満の吸水率
    を有する、創傷被覆物(1)上に用いるための感圧接着剤。
  20. MDI;TDI;XDI;NDI;フェニレンジイソシアネート;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート;ブタン1,4−ジイソシアネート;テトラメトキシブタン1,4−ジイソシアネート;ヘキサン1,6−ジイソシアネート;エチレンジイソシアネート;2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート;エチレンジイソシアネート;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート;1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,3−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,2−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,3−ジイソシアネートシクロペンタン;1,2−ジイソシアネートシクロペンタン;1,2−ジイソシアネートシクロブタン;1−イソシアネートメチル−3−イソシアネート−1,5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート);1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキサン;1,6−ジイソシアネート−2,2,4−トリメチルへキサン;1,6−ジイソシアネート−2,4,4−トリメチルへキサン;5−イソシアネート−1−(2−イソシアネートエト−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン;5−イソシアネート−1−(3−イソシアネートプロプ−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン;5−イソシアネート−1−(4−イソシアネートブト−1−イル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン;1−イソシアネート−2−(3−イソシアネートプロプ−1−イル)−シクロヘキサン;1−イソシアネート−2−(2−イソシアネートエト−1−イル)−シクロヘキサン;2−ヘプチル−3,4−ビス−(9−イソシアネートノニル)−1−ペンチルシクロヘキサン;ノルボルナンジイソシアネートメチル;硫黄含有もしくはリン含有塩素化、臭素化、脂肪族または脂環式ジイソシアネート;およびこれらのジイソシアネートの誘導体、より詳細には二量体化または三量体化タイプ;並びにこれらのイソシアネートの混合物から選択されるイソシアネート成分を含む、請求項19に記載の感圧接着剤。
  21. オキシアルキルポリマー、好ましくは、平均分子量がそれぞれ約600〜約12000g/モルの2、3、4、5または6個のヒドロキシル基、20〜112のOH価、および10重量%以上、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜20重量%のエチレンオキシド含有率を有するポリエーテルポリオール;ポリ(メト)アクリルポリオール;好ましくは平均分子量が約200〜約10000g/モルの、ポリエステルポリオール;ポリオレフィンポリオール;ポリチオールポリオール;ポリアミド化合物;およびそれらの混合物よりなる群から選択されるジオールまたはポリオール成分を含む、請求項19又は20に記載の感圧接着剤。
  22. ジオールまたはポリオール成分のガラス転移温度Tが約20℃を下回り、好ましくは約0℃を下回り、より好ましくは約−10℃を下回る、請求項19〜21のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
  23. イソホロンジイソシアネートまたは変性イソホロンジイソシアネートと、
    少なくとも1種のジオールまたはポリオール成分、好ましくは2、3、4、5または6個のヒドロキシル基、20〜112のOH価、および10重量%以上、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは10〜20重量%のエチレンオキシド(EO)含有率を有するポリエーテルポリオール
    とを重合させることによって得られるポリマーを含む、請求項19〜22のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
  24. ジオールまたはポリオール成分に可溶性の立体障害ビスマス化合物、より詳細には2〜18個のC原子を有するカルボン酸に基づくビスマス(III)カルボキシレート、好ましくはBi(III)ネオデカノエート;および任意成分として酸化防止剤を含む、請求項19〜23のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
  25. さらに、
    生成物のイソシアネート成分およびジオール/ポリオール成分の官能価が少なくとも5.2であり;および/または
    触媒、より詳細には立体障害ビスマス化合物の分量がジオール/ポリオール成分に基づき0.005〜0.5重量%であり;および/または
    酸化防止剤の分量がジオール/ポリオール成分に基づき0.1〜1重量%であり;および/または
    ジオール/ポリオール成分のNCO基対NCO反応性官能基の比率が0.10〜0.90である、
    請求項19〜24のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
  26. ポリウレタンプレポリマー、より詳細には平均分子量が約500〜約15000g/モル、好ましくは約700〜約4500g/モルのポリウレタンプレポリマーを用いて得られる、請求項19〜25のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
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