JP2008135462A - Iii族窒化物半導体発光素子の製造方法、及びiii族窒化物半導体発光素子、並びにランプ - Google Patents

Iii族窒化物半導体発光素子の製造方法、及びiii族窒化物半導体発光素子、並びにランプ Download PDF

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Abstract

【課題】スパッタ法によって基板上に良好な結晶性を有するIII族窒化物半導体を短時間で形成できるIII族窒化物半導体発光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】基板11と半導体層20とを備えたIII族窒化物半導体発光素子1の製造方法であって、基板11上にスパッタ法によって多結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなるバッファ層12を形成するバッファ層形成工程と、バッファ層12上に単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなり、n型半導体層14の下層となる下地層14aを形成する下地層形成工程と、下地層14a上にスパッタ法によってn型半導体層14、発光層15、p型半導体層16を順に形成する半導体層形成工程とを含み、下地層形成工程では、分圧を20〜60%とする窒素ガスと残部をなす不活性ガスとを含む雰囲気内でスパッタ法により下地層14aの形成を行なうIII族窒化物半導体発光素子の製造方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、電子デバイス等に、好適に用いられるIII族窒化物半導体発光素子の製造方法、及びIII族窒化物半導体発光素子、並びにIII族窒化物半導体発光素子を用いたランプに関する。
III族窒化物半導体発光素子は、可視光から紫外光領域の範囲に相当するエネルギーの直接遷移型のバンドギャップを有し、発光効率に優れていることから、LEDやLD等の発光素子として用いられている。
また、III族窒化物半導体発光素子は、電子デバイスに用いた場合でも、従来のIII−V族化合物半導体を用いた場合に比べ、優れた特性を有する電子デバイスが得られる。
このようなIII族窒化物半導体(AlGaInN)は、一般的に、トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリメチルインジウムおよびアンモニアを原料として、有機金属化学気相成長法(MOCVD法)によって製造されている。MOCVD法は、キャリアガスに原料の蒸気を含ませて基板表面に運搬し、加熱された基板との反応で分解することにより、結晶を成長させる方法である。
一般に、III族窒化物半導体は、III族窒化物半導体とは異なる材料からなるウエーハ(異種基板)上に、結晶をエピタキシャル成長させる方法によって形成されている。異種基板とIII族窒化物半導体の結晶との間には大きな格子不整合が存在する。基板と基板上に成長された結晶との間の大きな格子不整合は、基板上に成長された結晶の結晶性を低下させ、基板上に結晶を直接エピタキシャル成長させることを困難にしている。しかし、III族窒化物半導体の単結晶からなる基板は、いまだ市販されていない。
そこで、この問題を解決するために、特許文献1や特許文献2に記載されているように、基板上に、窒化アルミニウム(AlN)やAlGaNからなるバッファ層を堆積し、バッファ層上に、III族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長させる方法が行われている。
このような、基板上にバッファ層を成膜し、バッファ層上にIII族窒化物半導体を成膜する技術としては、例えば、高周波スパッタで成膜したバッファ層上にMOCVD法で同じ組成の結晶を成長させる技術(特許文献3)などがある。さらに、安定して良好なIII族窒化物半導体層の結晶を得るために、バッファ層の成長後、アンモニアと水素からなる混合ガス中でアニールする技術(特許文献4)や、バッファ層を400℃以上の温度でDCスパッタにより成膜する技術(特許文献5)が提案されている。
一方、III族窒化物半導体の結晶をスパッタによって形成する研究も行われている。例えば、特許文献6には、高抵抗のGaNを積層することを目的として、サファイア基板上に直接スパッタ法を用いてGaNを成膜する方法が記載されている。
また、非特許文献1には、Nガスを用いた高周波マグネトロンスパッタリングによってSi(100)面およびAl(0001)面上にGaN膜を成膜する技術が記載されている。
また、非特許文献2には、カソードとターゲットとを向かい合わせ、基板とターゲットとの間にメッシュを入れた装置を用いてGaNを成膜する技術が記載されている。
特許第3026087号公報 特開平4−297023号公報 特公平5−86646号公報 特許第3440873号公報 特許第3700492号公報 特開昭60−39819号公報 21世紀連合シンポジウム論文集、Vol 2nd、p295(2003) Vacuum、Vol66、P233(2002)
しかしながら、従来の技術では、基板上に良好な結晶性を有するIII族窒化物半導体を効率よく形成することはできなかった。
例えば、基板上にIII族窒化物半導体をスパッタ法によって形成する場合、MOCVD法を用いる場合と比較して、短時間で効率よく形成することができる。しかしながら、従来の技術では、スパッタ法によって基板上にIII族窒化物半導体を形成する場合には、基板とIII族窒化物半導体の結晶との間の格子不整合に起因するIII族窒化物半導体の結晶性の低下を十分に抑制することはできなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、スパッタ法によって基板上に良好な結晶性を有するIII族窒化物半導体を短時間で形成することのできるIII族窒化物半導体発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
さらに、上記の製造方法で得られるIII族窒化物半導体発光素子、並びにランプを提供することを目的とする。
本発明者等は、上記問題を解決するために鋭意検討した結果、III族窒化物半導体の下層に、下地層として単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)層を形成することで、下地層上に良好な結晶性を有するIII族窒化物半導体をスパッタ法によって効率よく形成できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は以下に関する。
[1]基板と、III族窒化物半導体から各々なるn型半導体層、発光層及びp型半導体層が下から順に積層された半導体層とを備えたIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、前記基板上にスパッタ法によって多結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなるバッファ層を形成するバッファ層形成工程と、前記バッファ層上に単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなり、前記n型半導体層の下層となる下地層を形成する下地層形成工程と、前記下地層上にスパッタ法によって前記n型半導体層、前記発光層、前記p型半導体層を順に形成する半導体層形成工程とを含み、前記下地層形成工程では、分圧を20〜60%とする窒素ガスと残部をなす不活性ガスとを含む雰囲気内でスパッタ法により前記下地層の形成を行なうことを特徴とするIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
[2]前記n型半導体層がSiドープのAlGa1−yN(0≦y<1)からなるn型コンタクト層を含み、前記半導体層形成工程が、前記n型コンタクト層を形成する工程を含むことを特徴とする[1]に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
[3]前記p型半導体層がMgドープのAlGa1−yN(0≦y<1)からなるp型コンタクト層を含み、前記半導体層形成工程が、前記p型コンタクト層を形成する工程を含むことを特徴とする[1]または[2]にIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
[4]前記発光層がInGa1−xN(0<x<1)からなる井戸層を有する量子井戸構造であり、前記半導体層形成工程が、前記量子井戸構造を形成する工程を含むことを特徴とする[1]〜[3]のいずれかにIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
[5][1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法を用いて得られたことを特徴とするIII族窒化物半導体発光素子。
[6][5]に記載のIII族窒化物半導体発光素子が用いられてなることを特徴とするランプ。
本発明のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法は、単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなり、前記n型半導体層の下層となる下地層を形成する下地層形成工程を備えているため、下地層上にスパッタ法によって効率よく良好な結晶性を有するn型半導体層、発光層、p型半導体層を順に形成することができる。
また、本発明のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法では、スパッタ法によってn型半導体層、発光層、p型半導体層を形成するので、例えば、直径4〜6インチの大口径の基板に対しても、面内均一なIII族窒化物半導体層を安定して形成することができる。したがって、本発明により、量産性に優れたIII族窒化物半導体発光素子の製造方法を提供できる。
さらに、本発明のIII族窒化物半導体発光素子並びにランプは、本発明の製造方法によって得られたIII族窒化物半導体を用いたものであるので、III族窒化物半導体の結晶性が良好なものとなり、優れた発光特性を備えたものとなる。
以下、本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子の製造方法、及びIII族窒化物半導体発光素子、並びにランプの一実施形態について、図面を適宜参照して説明する。
[III族窒化物半導体発光素子(以下、「発光素子」と略記することがある)]
図1は、本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子の一例を模式的に示した概略断面図である。また、図2は、図1に示すIII族窒化物半導体発光素子の平面構造を示す概略図である。
本実施形態の発光素子は、後述する本発明の発光素子の製造方法を用いて得られたものである。本実施形態の発光素子は、図1に示すように、一面電極型のものであり、基板11上に、バッファ層12と、下地層14aと、III族元素としてGaを含有するIII族窒化物半導体からなる半導体層20とが形成されているものである。半導体層20は、図1に示すように、n型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16の各層がこの順で積層されてなるものである。
[発光素子の積層構造]
<基板>
本実施形態の発光素子1において、基板11に用いることができる材料としては、例えば、サファイア、SiC、シリコン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン亜鉛鉄、酸化マグネシウムアルミニウム、ホウ化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン、ハフニウム、タングステン、モリブデン等が挙げられるが、サファイア、SiCなど六方晶構造の材料を用いることが特に好ましい。
また、基板の大きさは、通常直径2インチ程度であるが、量産性に優れた直径4〜6インチの基板を使用することが望ましい。
なお、本実施形態では、後述するようにスパッタ法により半導体層20を形成するが、スパッタ法は各層の成膜時における基板11の温度を低く抑えることが可能なので、基板11にダメージを与えることなく基板上への各層の成膜が可能である。このため、本実施形態では、高温で分解してしまう性質を持つ材料からなる基板11を支障なく用いることができる。
<バッファ層>
本実施形態の発光素子1においては、基板11上に、幅1〜100nmの柱状結晶の集合体からなる多結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなるバッファ層12が成膜されている。バッファ層12は、基板11を高温における化学反応から守る目的や、基板11の材料と半導体層20との格子定数の違いを緩和する目的、あるいは、結晶成長のための核発生を促すための層として形成される。
また、バッファ層12の膜厚は5nm〜500nmとするのが好ましい。
また、バッファ層12は、基板11の表面11aの少なくとも60%以上、好ましくは80%以上を覆っている必要があり、90%以上を覆うように形成されていることが好ましい。また、バッファ層12は、表面11aの100%、即ち、基板11の表面11a上を隙間無く覆うように形成されていることが最も好ましい。
バッファ層12が基板11の表面11aを覆う領域が小さくなると、基板11が大きく露出した状態となる。このため、バッファ層12上に成膜される下地層14aと基板11上に直接成膜される下地層14aとの格子定数が異なるものとなり、均一な結晶とならず、ヒロックやピットを生じてしまう恐れがある。
また、バッファ層12は、基板11の表面11aに加え、側面を覆うようにして形成されていても良く、さらに、基板11の裏面を覆うようにして形成しても良い。
<下地層>
本実施形態の下地層14aは、単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなる。下地層14aの材料は、バッファ層12と同じであっても異なっていても構わないが、AlGa1−yN層は、好ましくは0≦y≦0.5、さらに好ましくは0≦y≦0.1から構成されることがより好ましい。
下地層14aの膜厚は0.1〜8μmとするのが結晶性の良い下地層14aを得るために好ましい。好ましくは0.1〜2μmとすると製造に要する時間を短縮できて生産性を向上させることが出来る。
下地層14aには、必要に応じて、n型不純物を1×1017〜1×1019/cmの範囲内であればドープしても良いが、アンドープ(<1×1017/cm)とすることもでき、発光素子1の構造に合わせて任意に選ぶことができるが、アンドープの方が良好な結晶性の維持という点で好ましい。
下地層14aにドープされるn型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiおよびGeが挙げられる。
<半導体層>
図1に示すように、半導体層20は、n型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16を備えている。
「n型半導体層」
n型半導体層14は、下地層14a上に積層され、n型コンタクト層14b及びn型クラッド層14cから構成されている。なお、n型コンタクト層14bをn型クラッド層14cと兼用とし、n型クラッド層14cを省略することもできる。
(n型コンタクト層)
n型コンタクト層14bは、III族窒化物半導体からなる。n型コンタクト層14bは、下地層14aと同様にAlGa1―XN(0≦x<1、好ましくは0≦x≦0.5、さらに好ましくは0≦x≦0.1)から構成されることが好ましい。
また、n型コンタクト層14bには、n型不純物がドープされていることが好ましく、n型不純物を1×1017〜1×1019/cm、好ましくは1×1018〜1×1019/cmの濃度で含有すると、負極との良好なオーミック接触の維持の点で好ましい。n型コンタクト層14bにドープされるn型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiである。
なお、下地層14a及びn型コンタクト層14bを構成する窒化ガリウム系化合物半導体は同一組成であることが好ましい。
また、n型コンタクト層14bの膜厚は0.2〜2μmの範囲とすることが好ましい。n型コンタクト層14bの膜厚が上記範囲であると、半導体の結晶性が良好に維持される。また、本実施形態においては、後述する製造方法により、結晶性が良く比抵抗の小さいn型コンタクト層14bが得られるので、n型コンタクト層14bの膜厚を1μm以下としたとしても、発光素子1として十分な電流広がりが得られる。
(n型クラッド層)
n型コンタクト層14bと発光層15との間には、n型クラッド層14cを設けることが好ましい。n型クラッド層14cを設けることにより、活性層への電子供給、格子定数差の緩和などの効果が得られる。
n型クラッド層14cは、AlGaN、GaN、InGaN等により成膜することができる。また、これらの構造のヘテロ接合や複数回積層した超格子構造としてもよい。
n型クラッド層14cには、n型不純物がドープされていてもよいが、n型不純物がドープされていなくてもよい。n型クラッド層14cにn型不純物がドープされている場合、n型不純物のドープ濃度は1×1017〜1×1020/cmの範囲が好ましく、より好ましくは1×1018〜1×1019/cmの範囲である。ドープ濃度がこの範囲であると、良好な結晶性の維持および発光素子の動作電圧低減の点で好ましい。また、n型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiである。
<発光層>
発光層15は、n型半導体層14上に積層されるとともにp型半導体層16がその上に積層される層である。発光層15は、多重量子井戸構造、単一量子井戸構造、バルク構造などを採ることができる。多重量子井戸構造の発光層15は、III族窒化物半導体からなる1層以上の障壁層15aと、インジウムを含有する窒化ガリウム系化合物半導体からなる2層以上の井戸層15bとが交互に積層されたものである。n型半導体層14側及びp型半導体層16側に配されるのは、障壁層15aであってもよいし、井戸層15bであってもよい。本実施形態においては、図1に示すように、発光層15は、図1に示すように、障壁層15aと井戸層15bとが交互に積層され、2層の井戸層15bの間に1層の障壁層15aが配された多重量子井戸構成とされている。
なお、本実施形態では、後述するように、スパッタ法で発光層15を形成するため、発光層15は単一量子井戸構造あるいは井戸層の数が3層以下の多重量子井戸構造とするのが好ましい。すなわち、スパッタ法では、異なる組成の層を積層する際にスパッタ装置を変えることが普通であるため、積層する障壁層15aおよび井戸層15bの数が少ない方が、スパッタ装置を変更する回数が少なくなり、効率的に発光部15の構造を形成することができるため好ましい。
障壁層15aとしては、例えば、井戸層15bよりもバンドギャップエネルギーが大きいAlGa1−cN(0≦c<0.3)等の窒化ガリウム系化合物半導体を、好適に用いることができる。
また、井戸層15bには、インジウムを含有する窒化ガリウム系化合物半導体として、例えば、InGa1−xN(0<x<1)等の窒化ガリウムインジウムを用いることができる。
<p型半導体層>
p型半導体層16は、p型クラッド層16a及びp型コンタクト層16bから構成されている。なお、p型コンタクト層16bがp型クラッド層16aを兼ねる構成であってもよい。
(p型クラッド層)
p型クラッド層16aとしては、発光層15のバンドギャップエネルギーより大きくなる組成であり、発光層15へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されないが、AlGa1−dN(0<d≦0.4、好ましくは0.1≦d≦0.3)が好ましい。p型クラッド層16aが、このようなAlGaNからなると、発光層15へのキャリアの閉じ込めの点で好ましい。
p型クラッド層16aのp型ドープ濃度は、1×1018〜1×1021/cmが好ましく、より好ましくは1×1019〜1×1020/cmである。p型ドープ濃度が上記範囲であると、結晶性を低下させることなく良好なp型結晶が得られる。p型クラッド層16aにドープされるp型不純物としては、特に限定されないが、例えば、好ましくはMgが挙げられる。
(p型コンタクト層)
p型コンタクト層16bは、少なくともAlGa1−eN(0≦e<0.5、好ましくは0≦e≦0.2、より好ましくは0≦e≦0.1)を含んでなる窒化ガリウム系化合物半導体層である。Al組成が上記範囲であると、良好な結晶性の維持およびpオーミック電極(後述の透光性電極17を参照)との良好なオーミック接触の点で好ましい。
また、p型コンタクト層16bは、p型ドーパントを1×1018〜1×1021/cmの範囲の濃度で含有していると、良好なオーミック接触の維持の点で好ましく、より好ましくは5×1019〜5×1020/cmの範囲である。p型コンタクト層16bにドープされるp型不純物としては、特に限定されないが、例えば、好ましくはMgが挙げられる。
<透光性正極>
透光性正極17は、p型半導体層16上に形成された透光性を有する電極である。
透光性正極17の材質としては、特に限定されず、ITO(In−SnO)、AZnO(ZnO−Al)、IZnO(In−ZnO)、GZO(ZnO−GeO)等の材料を用いることができる。また、透光性正極17としては、従来公知の構造を含めて如何なる構造のものも何ら制限なく用いることができる。
また、透光性正極17は、p型半導体層16上の全面を覆うように形成しても構わないし、隙間を開けて格子状や樹形状に形成しても良い。
<正極ボンディングパッド>
正極ボンディングパッド18は、図2に示すように透光性正極17上に形成された略円形の電極である。
正極ボンディングパッド18の材料としては、Au、Al、NiおよびCu等を用いた各種構造が周知であり、これら周知の材料、構造のものを何ら制限無く用いることができる。
正極ボンディングパッド18の厚さは、100〜1000nmの範囲内であることが好ましい。また、ボンディングパッドの特性上、厚さが大きい方が、ボンダビリティーが高くなるため、正極ボンディングパッド18の厚さは300nm以上とすることがより好ましい。さらに、製造コストの観点から500nm以下とすることが好ましい。
<負極>
負極19は、半導体層20を構成するn型半導体層14のn型コンタクト層14bに接するものである。このため、負極19は、図1および図2に示すように、発光層15、p型半導体層16、及びn型半導体層14の一部を除去してn型コンタクト層14bを露出させてなる露出領域14dの上に略円形状に形成されている。
負極19の材料としては、各種組成および構造の負極が周知であり、これら周知の負極を何ら制限無く用いることができる。
[発光素子の製造方法]
次に、本発明の発光素子の製造方法を説明する。
図1に示す発光素子1を製造するには、まず、基板11上に半導体層20の形成された図3に示す積層半導体10を形成する。
図3に示す積層半導体10を形成するには、まず、基板11を用意する。基板11は、前処理を施してから使用することが望ましい。基板11の前処理としては、例えば、基板11としてシリコンからなる基板11を用いる場合には、よく知られたRCA洗浄方法などの湿式の方法を行いて、表面を水素終端させておく方法を用いることができる。このことにより、成膜プロセスが安定する。
また、基板11の前処理は、例えば、スパッタ装置のチャンバ内に基板11を配置し、バッファ層12を形成する前にスパッタする方法によって行ってもよい。具体的には、チャンバ内において、基板11をArやNのプラズマ中に曝す事によって表面を洗浄する前処理を行なうことができる。ArガスやNガスなどのプラズマを基板11の表面に作用させることで、基板11表面に付着した有機物や酸化物を除去することができる。この場合、ターゲットにパワーを印加せずに、基板11とチャンバとの間に電圧を印加すれば、プラズマ粒子が効率的に基板11に作用する。
基板11に前処理を行なった後、基板11上にスパッタ法により図3に示すバッファ層12を成膜する。
その後、バッファ層12の成膜された基板11上に、スパッタ法によって、図3に示す下地層14aを成膜する。
本実施形態では、下地層14a上に形成される半導体層20(n型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16)を以下に示すスパッタ法により形成する。したがって、バッファ層12および下地層14aをスパッタ法により形成することで、基板11上に形成するIII族窒化物半導体からなる層をすべてスパッタ法で形成することができる。
ここで、バッファ層12、下地層14a、半導体層20となるIII族窒化物半導体からなる各層を形成するスパッタ法について説明する。
「スパッタ法」
まず、基板11上に形成するバッファ層12、下地層14a、半導体層20のすべての層に共通する事項について説明する。
III族窒化物半導体からなる半導体層をスパッタ法で形成する場合、一般にIII族金属をターゲットにし、スパッタ装置のチャンバ内に窒素を含むガス(Nガスなど)を導入し、気相中でIII族金属と窒素とを反応させるリアクティブスパッタ法を用いる。スパッタ法としては、RFスパッタを用いてもよいしDCスパッタを用いてもよいが、リアクティブスパッタ法を用いた場合には、連続的に放電させるDCスパッタでは帯電が激しく、成膜レートのコントロールが困難である。このため、RFスパッタを用いることや、パルス的にバイアスを与えるパルスDCスパッタを用いることが望ましい。
また、RFスパッタを用いた場合には、帯電を回避するために、マグネットの位置をターゲット内で移動させることが望ましい。具体的なマグネットの移動は、装置により選択することができ、揺動させたり、回転運動させたりすることができる。
また、スパッタ法によってIII族窒化物半導体からなる半導体層を形成する際には、高エネルギーの反応種を基板に供給することが望ましい。このため、スパッタ装置内におけるプラズマ中に基板が位置されるとともに、ターゲットと基板とが対面するように基板が位置されることが望ましい。また、基板とターゲットとの距離は10mm〜100mmの範囲とすることが望ましい。また、スパッタ装置のチャンバ内には、不純物がないことが望ましいため、チャンバ内の到達真空度は1.0×10−3Pa以下であることが望ましい。
次に、III族窒化物半導体からなる半導体層をスパッタ法で形成する場合における以下の製造条件(雰囲気、成膜速度、基板温度、バイアス・パワー、圧力)について説明する。
(雰囲気)
スパッタ装置のチャンバ内の雰囲気には、窒素(N)ガスが含まれる。窒素ガスは、チャンバ内でプラズマ化されて分解し、結晶成長の原料となる。なお、本発明においては、窒素ガスに代えて、アンモニアや窒素化合物など、活性ガスとして用いることができる窒化物原料ガスを何ら制限されることなく用いることができる。しかし、窒化物原料ガスとして窒素(N)を用いた場合には、装置として簡便なものを用いることができるため、好ましい。
また、チャンバ内の雰囲気ガスは、ターゲットを効率よくスパッタするために、窒素ガス以外の残部を、アルゴン(Ar)などの重くて反応性の低い不活性ガスとする。窒素と不活性ガスの流量に対する窒素流量の比は、窒素が20%〜98%であることが望ましい。窒素が20%より少ない流量比ではスパッタ金属が金属のまま付着するし、98%より多い流量比では不活性ガスの量が少ないため、スパッタ速度が低下する。特に望ましくは25%〜90%である。なお、残部の不活性ガスには水素ガス(H)などのガスが含まれていても良い。
(成膜速度)
成膜速度は、0.01nm/s〜10nm/sの範囲とすることが好ましい。成膜速度が0.01nm/s未満だと、成膜プロセスが長時間となってしまい、工業生産的に無駄が大きくなる。また、成膜速度が10nm/sを超えると、形成された膜が結晶体とならずに非晶質となり、良好な膜を得ることが困難となる。
(基板温度)
半導体層の形成時の基板温度は、300〜1200℃とすることができ、400〜1100℃であることが望ましい。基板の温度が上記下限未満だと、基板上でのマイグレーションが抑制され、結晶性の良い半導体層の結晶を成膜することができない場合がある。また、基板の温度が上記上限を超えると、半導体層の結晶が分解する虞がある。
(バイアス・パワー)
結晶成長時のマイグレーションを活発にするために、基板側にかかるバイアス、およびターゲット側にかかるパワーは大きいほうが良い。例えば、成膜時の基板にかけるバイアスを1.5W/cm以上とすることが好ましい。また、成膜時にターゲットに印加するパワーを1.5W/cm〜5kW/cmの範囲とすることが好ましい。ターゲットに印加するパワーを上記範囲とすることにより、大きなパワーの反応種を生成することができ、この反応種を高い運動エネルギーで基板へ供給することができる。このことにより、基板上におけるマイグレーションが活発になる。また、ターゲットに印加するパワーを、上記範囲を超えるパワーとした場合、基板に成長するIII族窒化物半導体層の結晶性が低下するため好ましくない。
(圧力)
チャンバ内の圧力は、0.3Pa以上とすることが好ましい。チャンバ内の圧力を0.3Pa未満とすると、窒素の存在量が小さくなり過ぎ、スパッタされた金属が窒化物とならない状態で基板上に付着する虞がある。また、チャンバ内の圧力の上限は特に限定されないが、プラズマを発生させることができる程度の圧力に抑制することが必要である。
III族窒化物半導体からなる半導体層をスパッタ法で形成する場合、形成されるIII族窒化物半導体の組成は、ターゲットを構成するIII族金属の組成を所望の値に調整することによりコントロールすることができる。
例えば、GaN層を形成する場合にはターゲットとしてGa金属を用い、AlGaN層を形成する場合にはターゲットとしてAlGa合金を用い、InGaN層を形成する場合にはターゲットとしてInGa合金を用いる。このようにスパッタ法により形成されるIII族窒化物半導体の組成は、ターゲットを構成するIII族金属の組成に応じて変化する。したがって、予め実験により決定された組成のターゲットを用いることで、所望の組成のIII族窒化物半導体を形成することが出来る。
また、III族窒化物半導体層への不純物のドーピングは、ターゲットとしてIII族金属と不純物原料とを用いることによって行うことが出来る。
例えば、スパッタ法により、SiをドーピングしたGaN層を形成する場合には、ターゲットとしてGa金属とSiとを用いることによって行なうことができる。Siは室温ではGaに固溶しないので、ターゲットとしてGa金属とSiの小片とを配置しておくことで、SiをドープしたGaN層を形成できる。なお、ターゲットとして用いるGa金属とSiとの割合と、形成されるSiドープされたGaN層中のドーピング濃度との関係を実験的に求めることで、SiドープされたGaN層中のドーピング濃度を制御することができる。
また、例えば、スパッタ法により、MgをドープしたAlGaN層を形成する場合には、ターゲットとしてAlGa合金とMgとを用いることによって行なうことができる。MgはAlGa合金に固溶してAlGaMg合金となるものであるので、ターゲットとしてAlGaMg合金を用いることで、MgをドープしたAlGaNを形成することが出来る。なお、ターゲットとして用いるAlGaN中のMgの濃度と、得られたMgドープされたAlGaN層中のドーピング濃度との関係を実験的に求めることで、MgドープされたAlGaN層中のドーピング濃度を制御することが出来る。
基板上に、バッファ層12、下地層14a、n型半導体層14、発光層15、p型半導体層16の各層をスパッタ法で形成する場合、ターゲットは、各層毎に変更する必要がある。従って、形成する層の種類に対応した数だけ、ターゲットの配置されたチャンバを有するスパッタ装置を用意しておき、層毎にスパッタ装置を変えて形成する。このことにより、所望の構造の発光素子を効率よく製造することができる。なお、各層の層厚は、成膜速度および/または成膜時間を調整することで制御できる。
次に、基板11上に形成するバッファ層12、下地層14aのみに固有の事項についてそれぞれ説明する。
(バッファ層)
バッファ層12は、成長温度を室温〜800℃の範囲とするのが好ましく、300〜800℃の範囲とするのがより好ましい。
(下地層)
本実施形態において下地層14aを形成する際には、多結晶のバッファ層12の上に単結晶である下地層14aとなる層を形成することになる。このため、下地層14aの成長の際におけるIII族金属と窒素ガスとの反応条件を最適化することが望ましい。
例えば、多結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなるバッファ層12の上に、単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなる下地層14aをスパッタ法で形成する場合、スパッタ装置のチャンバ内の雰囲気は、窒素ガスと不活性ガスの流量に対する窒素流量の比(窒素ガスの分圧)を20%〜60%とする。窒素ガスの分圧を60%以下にすることにより、下地層14aとなるAlGa1−yN(0≦y<1)層をGa−richな状態で成長させることができ、AlGa1−yN(0≦y<1)結晶の横方向への成長を促進することができる。その結果、多結晶のAlGa1−yN層からなるバッファ層12上に、単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)層からなる下地層14aを成長することができる。
このようなスパッタ法を用いて、基板11上に、バッファ層12、下地層14a、半導体層20の各層が形成されることによって、図3に示す積層半導体10が得られる。
その後、図3に示す積層半導体10のp型コンタクト層16b上に、フォトリソグラフィー法を用いて透光性正極17および正極ボンディングパッド18を順次形成する。
次いで、透光性正極17および正極ボンディングパッド18の形成された積層半導体10をドライエッチングすることにより、n型コンタクト層14b上の露出領域14dを露出させる。
その後、露出領域14d上に、フォトリソグラフィー法を用いて負極19を形成することにより、図1および図2に示す発光素子1が得られる。
本実施形態の発光素子1の製造方法は、単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなり、n型半導体層14の下層となる下地層14aを形成する工程を備えている。単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなる下地層14aの上には、スパッタ法により結晶性の良いIII族窒化物半導体からなるn型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16を容易に効率よく形成することができる。
また、スパッタ法により、バッファ層12、下地層14a、半導体層20を形成することで、例えば、直径4〜6インチの大口径の基板に対しても、面内均一なバッファ層12、下地層14a、半導体層20を安定して形成することができる。
さらに、スパッタ法は、MOCVD法と比較して、ダストなどのチャンバ内のコンタミネーションが少ない。
また、スパッタ法では、反応させる雰囲気中に水素を多く含まないので、熱処理を用いずともp型コンタクト層16bおよびp型クラッド層16aを高キャリア濃度のp型半導体層16とすることができる。
このように本実施形態の発光素子の製造方法によれば、結晶性および量産性に優れ、均一な特性を有するIII族窒化物半導体層を備えた発光素子を提供できる。
なお、本発明のIII族窒化物半導体発光素子は、上述の発光素子の他、レーザ素子や受光素子等の光電気変換素子、又は、HBTやHEMT等の電子デバイスなどに用いることができる。これらの半導体素子は、各種構造のものが多数知られており、本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子の構造は、これら周知の素子構造を含めて何ら制限されない。
[ランプ]
本発明のランプは、本発明の発光素子が用いられてなるものである。
本発明のランプとしては、例えば、本発明の発光素子と蛍光体とを組み合わせてなるものを挙げることができる。発光素子と蛍光体とを組み合わせたランプは、当業者周知の手段によって当業者周知の構成とすることができる。また、従来より、発光素子と蛍光体と組み合わせることによって発光色を変える技術が知られており、本発明のランプにおいてもこのような技術を何ら制限されることなく採用することが可能である。
例えば、ランプに用いる蛍光体を適正に選定することにより、発光素子より長波長の発光を得ることも可能となり、また、発光素子自体の発光波長と蛍光体によって変換された波長とを混ぜることにより、白色発光を呈するランプとすることもできる。
図4は、本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子を用いて構成したランプの一例を模式的に示した概略図である。図4に示すランプ3は、砲弾型のものであり、図1に示す発光素子1が用いられている。図4に示すように、発光素子1の正極ボンディングパッド(図4に示す符号18参照)がワイヤー33で2本のフレーム31、32の内の一方(図4ではフレーム31)に接着され、発光素子1の負極(図2に示す符号19参照)がワイヤー34で他方のフレーム32に接合されることにより、発光素子1が実装されている。また、発光素子1の周辺は、透明な樹脂からなるモールド35でモールドされている。
本発明のランプは、本発明の発光素子が用いられてなるものであるので、量産性に優れ、優れた発光特性を備えたものとなる。
なお、本発明のランプは、一般用途の砲弾型、携帯のバックライト用途のサイドビュー型、表示器に用いられるトップビュー型等いかなる用途にも用いることができる。
次に、本発明を、実施例および比較例を示してより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
[実施例1]
基板上にRFスパッタ法により、バッファ層、下地層、n型コンタクト層とn型クラッド層とからなるn型半導体層、井戸層と障壁層と井戸層の3層からなる多重量子井戸構造を有する発光層、p型クラッド層とp型コンタクト層とからなるp型半導体層の合計9層を順次形成した。
スパッタには、9つのチャンバを有するスパッタ装置を用い、9つのチャンバを順に移動しながら、以下に示すように前記9つの層を基板上に順に積層した。
(バッファ層)
第1のチャンバとしては、高周波式の電源を持ち、ターゲット内でマグネットを回転させることにより、磁場の掛かる位置を動かすことができる機構を持っているものを用いた。
はじめに、直径4インチの(0001)c面サファイア基板を用意し、片面のみをエピタキシャル成長に使用できる程度に鏡面研磨し、特に湿式の前処理を行わずに第1のチャンバの中へ導入した。次いで、第1のチャンバ内で基板を750℃まで加熱し、窒素ガスを15sccmの流量で導入した後、チャンバ内の圧力を0.08Paに保持し、基板側に50Wの高周波バイアスを印加して、窒素プラズマに晒すことにより、基板表面を洗浄した。
続いて、第1のチャンバ内にアルゴンおよび窒素ガスを導入し、基板温度を500℃まで低下させた。そして、2000Wの高周波バイアスを金属Alターゲット側に印加し、炉内の圧力を0.5Paに保ち、Arガスを15sccm、窒素ガスを5sccm流通させ(ガス全体に対する窒素の比は25%)、成長速度0.12nm/秒で、基板上に50nmの柱状結晶の多結晶のAlNからなるバッファ層を成膜した。なお、ターゲット内のマグネットは、基板洗浄の際もバッファ層成膜の際も、回転させておいた。
(下地層)
第2のチャンバとしては、高周波式の電源を持ち、四角形のGaターゲット内をマグネットがスイープすることで、磁場の掛かる位置を移動できる機構を持っているものを用いた。また、Gaターゲット内には冷媒を流通させるための配管を設置し、配管内に20℃に冷却した冷媒を流通させて、熱によるGaの融解を防いだ。
そして、第2のチャンバ内にバッファ層の形成された基板を搬送し、第2のチャンバ内にアルゴンおよび窒素ガスを導入した後、基板温度を1000℃まで上昇させた。次いで、2000Wの高周波バイアスを金属Gaターゲット側に印加し、炉内の圧力を0.5Paに保ち、Arガスを10sccm、窒素ガスを10sccm流通させ(ガス全体に対する窒素の比は50%)、成長速度2nm/秒で、バッファ層上に2μmのノンドープの単結晶のGaNからなる下地層を成膜した。
ここで、下地層の結晶状態を評価するために、上記と同様の基板上に、上記と同様にして、バッファ層および下地層を形成した評価用の試験体を形成した。そして、上記試験体の対称面である(0002)面と非対称面である(10−10)面について、X線ロッキングカーブ(XRC)測定を行った。測定には、Cuβ線X線発生源を光源として用いた。
一般的に、III族窒化物半導体では、(0002)面のXRCスペクトル半値幅は、結晶の平坦性(モザイシティ)の指標となり、(10−10)面のXRCスペクトル半値幅は、転位密度(ツイスト)の指標となる。X線ロッキングカーブの測定の結果、上記試験体の下地層は、(0002)面では半値幅80arcsec、(10−10)面では半値幅250arcsecを示した。このことにより、上記試験体の下地層は、結晶性に優れていることが確認できた。
(n型コンタクト層)
第3のチャンバでは、ターゲットとしてGa金属とSiの小片とを配置した。そして、第3のチャンバ内に下地層までの各層の形成された基板を搬送し、Arガスを5sccm、窒素ガスを15sccm流通させ(ガス全体に対する窒素の比は75%)、成長速度1nm/秒、その他の条件は下地層の形成の場合と同じとし、1×1019cm−3のSi濃度を有する0.8μmのGaNからなるn型コンタクト層を形成した。
(n型クラッド層)
第4のチャンバでは、ターゲットとしてInGa合金とSiの小片とを配置した。そして、第4のチャンバ内にn型コンタクト層までの各層の形成された基板を搬送し、アルゴンおよび窒素ガスを導入した後、基板温度を800℃まで上昇させ、Arガスを5sccm、窒素ガスを15sccm流通させ(ガス全体に対する窒素の比は75%)、成長速度1nm/秒、その他の条件は下地層の形成の場合と同じとし、18nmの膜厚を有する5×1018cm−3のSi濃度のIn0.1Ga0.9Nからなるn型クラッド層を形成した。
(井戸層)
続いて、第5のチャンバ内にn型クラッド層までの各層の形成された基板を搬送し、ターゲットとしてInGa合金からなるものを用いたこと以外の条件はn型クラッド層の形成の場合と同じとし、2nmの膜厚を有するノンドープのIn0.2Ga0.8Nからなる井戸層を形成した。
(障壁層)
続いて、第6のチャンバ内に井戸層までの各層の形成された基板を搬送し、ターゲットとしてGa金属とSiの小片とを配置したこと以外の条件はn型クラッド層の形成の場合と同じとし、10nmの膜厚を有する5×1017cm−3のSi濃度のGaNからなる障壁層を形成した。
(井戸層)
続いて、第7のチャンバ内に井戸層までの各層の形成された基板を搬送し、第5のチャンバ内で井戸層を形成したときと同じ条件で、2nmの膜厚を有するノンドープのIn0.2Ga0.8Nからなる井戸層を形成した。
(p型クラッド層)
続いて、第8のチャンバ内に井戸層までの各層の形成された基板を搬送し、ターゲットとしてAlGaMg合金からなるものを用いたこと以外の条件はn型コンタクト層の形成の場合と同じとし、5nmの膜厚を有する1×1019cm−3のMg濃度のAl0.1Ga0.9Nからなるp型クラッド層を形成した。
(p型コンタクト層)
続いて、第9のチャンバ内にp型クラッド層までの各層の形成された基板を搬送し、ターゲットとして第8のチャンバのターゲットと比較してAlの割合を少なくしたAlGaMg合金からなるものを用いたこと以外の条件はn型コンタクト層の形成の場合と同じとし、200nmの膜厚を有する1×1019cm−3のMg濃度のAl0.02Ga0.98Nからなるp型コンタクト層を形成した。
以上のようにして、基板上に、バッファ層、下地層、n型コンタクト層、n型クラッド層、井戸層、障壁層、井戸層、p型クラッド層、p型コンタクト層の合計9層が形成された実施例1のウェーハを得た。
次いで、実施例1のウェーハを用いて以下に示すようにして発光素子を作製した。
まず、実施例1のウェーハのp型コンタクト層上に、フォトリソグラフィー法を用いてITOからなる透光性電極と、表面側から順にチタン、アルミニウム、金を積層した構造を有する正極ボンディングパッドとを順次形成した。
次いで、透光性電極および正極ボンディングパッドの形成された積層半導体をドライエッチングすることにより、n型コンタクト層上の露出領域を露出させ、露出領域上に、フォトリソグラフィー法を用いてNi、Al、Ti及びAuの4層よりなる負極を形成し、実施例1の発光素子を得た。
このようにして得られた実施例1の発光素子の基板の裏側を研削及び研磨してミラー状の面とし、350μm角の正方形に切断しチップとした。そして、チップを電極が上になるようにリードフレーム上に載置し、金線でリードフレームに結線することにより、発光ダイオードとした。
このように得られた発光ダイオードの正極ボンディングパッド18及び負極19の電極間に順方向電流を流した。
その結果、電流20mAにおける順方向電圧は3.0Vであった。また、p型半導体層16側の透光性電極17を通して発光状態を観察したところ、発光波長は470nmであり、発光出力は15mWであった。このことより、実施例1の発光素子は、優れた発光特性を備えていることが確認できた。また、実施例1の発光素子の特性は、実施例1のウェーハのほぼ全面から作製された発光ダイオードについて、ばらつきなく得られた。
[実施例2]
下地層を成膜する際に、Arガスを8sccm、窒素ガスを12ccm流通させた(ガス全体に対する窒素の比は60%)こと以外は、実施例1と同様にして、基板上のバッファ層上に下地層を成膜し、下地層の結晶状態を評価するための評価用の試験体を形成した。そして、実施例1と同様にして、対称面である(0002)面と非対称面である(10−10)面について、X線ロッキングカーブ(XRC)測定を行った。X線ロッキングカーブの測定の結果、実施例2の試験体の下地層は、(0002)面では半値幅150arcsec、(10−10)面では半値幅350arcsecを示した。このことにより、実施例2の試験体の下地層は、結晶性に優れていることが確認できた。
また、下地層を成膜する際に、Arガスを8sccm、窒素ガスを12ccm流通させた(ガス全体に対する窒素の比は60%)こと以外は、実施例1と同様にして、発光ダイオードを得た。そして、このように得られた発光ダイオードの正極ボンディングパッド18及び負極19の電極間に順方向電流を流した。
その結果、電流20mAにおける順方向電圧は3.0Vであった。また、p型半導体層16側の透光性電極17を通して発光状態を観察したところ、発光波長は470nmであり、発光出力は14mWであった。このことより、実施例2の発光素子は、優れた発光特性を備えていることが確認できた。また、実施例2の発光素子の特性は、実施例2のウェーハのほぼ全面から作製された発光ダイオードについて、ばらつきなく得られた。
[比較例1]
下地層を成膜する際に、Arガスを6sccm、窒素ガスを14ccm流通させた(ガス全体に対する窒素の比は70%)こと以外は、実施例1と同様にして、基板上のバッファ層上に下地層を成膜し、下地層の結晶状態を評価するための評価用の試験体を形成した。そして、実施例1と同様にして、対称面である(0002)面と非対称面である(10−10)面について、X線ロッキングカーブ(XRC)測定を行った。X線ロッキングカーブの測定の結果、比較例1の試験体の下地層は、(0002)面では半値幅500arcsec、(10−10)面では半値幅1300arcsecを示した。
また、下地層を成膜する際に、Arガスを6sccm、窒素ガスを14ccm流通させた(ガス全体に対する窒素の比は70%)こと以外は、実施例1と同様にして、発光ダイオードを得た。そして、このように得られた発光ダイオードの正極ボンディングパッド18及び負極19の電極間に順方向電流を流した。
その結果、電流がリークし、ダイオード特性を示さなかった。また、正極ボンディングパッド18を介して発光を観察したが、発光が観察されなかった。
実施例1、実施例2、比較例1の結果より、実施例1および実施例2の試験体の下地層が、比較例1の試験体の下地層と比較して、結晶性が優れていることが確認できた。
また、実施例1、実施例2、比較例1の結果より、下地層を成膜する際に、スパッタ装置のチャンバ内の雰囲気における窒素ガスとアルゴンガスの流量に対する窒素流量の比(窒素ガスの分圧)を、20%〜60%とすることで、良好な結晶性が得られ、優れた発光特性を有する発光素子が得られることが分かった。
本発明方法により得られるIII族窒化物半導体発光素子は、量産性に優れ、優れた発光特性を有する。従って、優れた特性を有する半導体発光素子を効率よく作製することができる。
図1は、本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子の一例を模式的に示した概略断面図である。 図2は、図1に示すIII族窒化物半導体発光素子の平面構造を示す概略図である。 図3は、図1に示すIII族窒化物半導体発光素子の製造方法を説明するための図であり、積層半導体を模式的に示した概略断面図である。 図4は、本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子を用いて構成したランプの一例を模式的に示した概略図である。
符号の説明
1…III族窒化物半導体発光素子(発光素子)、3…ランプ、10…積層半導体、11…基板、12…バッファ層、14a…下地層、14…n型半導体層、15…発光層、16…p型半導体層、17…透光性正極、20…半導体層。

Claims (6)

  1. 基板と、III族窒化物半導体から各々なるn型半導体層、発光層及びp型半導体層が下から順に積層された半導体層とを備えたIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
    前記基板上にスパッタ法によって多結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなるバッファ層を形成するバッファ層形成工程と、
    前記バッファ層上に単結晶のAlGa1−yN(0≦y<1)からなり、前記n型半導体層の下層となる下地層を形成する下地層形成工程と、
    前記下地層上にスパッタ法によって前記n型半導体層、前記発光層、前記p型半導体層を順に形成する半導体層形成工程とを含み、
    前記下地層形成工程では、分圧を20〜60%とする窒素ガスと残部をなす不活性ガスとを含む雰囲気内でスパッタ法により前記下地層の形成を行なうことを特徴とするIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記n型半導体層がSiドープのAlGa1−yN(0≦y<1)からなるn型コンタクト層を含み、
    前記半導体層形成工程が、前記n型コンタクト層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記p型半導体層がMgドープのAlGa1−yN(0≦y<1)からなるp型コンタクト層を含み、
    前記半導体層形成工程が、前記p型コンタクト層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1または請求項2にIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記発光層がInGa1−xN(0<x<1)からなる井戸層を有する量子井戸構造であり、
    前記半導体層形成工程が、前記量子井戸構造を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかにIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の製造方法を用いて得られたことを特徴とするIII族窒化物半導体発光素子。
  6. 請求項5に記載のIII族窒化物半導体発光素子が用いられてなることを特徴とするランプ。
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