JP2008135065A - データ処理システム内の種々のクロック源間を切り替える装置およびその方法 - Google Patents

データ処理システム内の種々のクロック源間を切り替える装置およびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子データ処理システム用クロック捕捉サブシステム内でプロセッサ動作中に非同期クロック間を円滑に切り替える。
【解決手段】データ処理システムにクロック信号102として供給するクロック源を捕捉するインタロックド・クロック・マルチプレクサ100は、少なくとも2つの入力端子104,106を2つ以上のクロック源110,120に接続する。これらの間を切り替える際、マルチプレクサ100が含むインタロックド・シクロナイザを使用してかつ制御レジスタ130からの選択信号108に応答して、出力クロック信号102を第1のクロック源から第2のクロック源へクリーンに「無グリッチ」であるように遷移させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ内の実時間電力保存に関し、特に、コンピュータが動作している間に、またはコンピュータが低電力動作モードに入りつつある若しくはこのモードから出つつあるときに、種々のクロック源間を切り替える装置および方法に関する。
データ処理システムは、生活のことごとくの局面に実際に触れる無数の応用に使用される。データ処理システムが電池電源を寿命のかなりの長さにわたって使用する応用では、データ処理システムの電力消費を最小限にすることが望ましい。かなりの時間間隔にわたって電池電源を使用するシステムの例には、ノート型およびサブノート型コンピュータシステムのような携帯型データ処理システムと、遠隔位置,危険な天候の地域または地震の起こり易い地域に採用されるデータ処理システムとがある。
データ処理システムに高性能を要求する応用では、高性能要件は、多くの場合、熱消散問題である。その結果、ほとんどの高性能データ処理装置は、この装置の過熱を回避するのに適した熱消散能力を備えるために、セラミック・ピン・グリッド・アレーのような高価なパッケージを使用する。
上に述べた状況によってもたらされる電源管理上の論点に取り組むに当たって、固定動作電圧を有するデータ処理システムのワット損が次式で与えられることが知られている。
[数1]
P=CV2
ここに、Pはワット損であり、Cは実効ワット損キャパシタンスであり、Vは動作電圧であり、fは実効遷移周波数である。それゆえ、実効遷移周波数fを小さくすることによって、ワット損Pを減少させることができる。
実効遷移周波数fを小さくする既知の調査研究では、データ処理装置は、外部刺激に応答してその装置自身のクロック周波数を分周することができる。例えば、既知の従来のRISCマイクロプロセッサは、減少電力動作モードを有し、このモードで外部刺激に応答してその内部クロック周波数を75%だけ小さくする。
先行技術のクロック・スイッチング回路は、一般に、同期動作を維持するようにマスタ発振器の周波数を分周することによって、または非同期クロック源間をスイッチするのに先立ってそのプロセッサを停止させることによって、動作する。他のスイッチング回路は、高周波数クロックが非同期スイッチされるときに生じる「グリッチ」をマスクするために、高周波数クロックと低周波数クロックとを切り替えることに拠っている。
本発明の目的は、プロセッサが動作を維持している間に非同期クロック源間を切り替えるクロックスイッチング回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、互いに比較的接近していることがある周波数を有する非同期クロック源間のクリーンな「無グリッチ」スイッチングを提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の詳細な説明および添付図面を参照するならば当業者に明らかであろう。
本発明によれば、複数のクロック源から選択可能である出力クロックを供給するためにクロック捕捉システムを備える電子データ処理システムが提供される。クロック捕捉システムは、複数のクロック源から選択されたクロック源を指定する選択手段を有する。更に、クロック捕捉システムは、クロック源のうちの1つを選択する選択手段に応答するインターロックド・クロック・マルチプレクサを有する。インタクロックド・クロック・マルチプレクサは、先に選択されたクロック源を「ブレークした」のち、かつこのクロック・マルチプレクサの動作が次に選択されたクロック源と同期している間に次に選択されたこのクロック源を「メークする」前に、所定論理値の待機状態を挿入する。
今日のデータ処理システムは、一般に、1つ以上のマイクロプロセッサと、データを送りかつ受け取る周辺装置と、種々の型式のメモリ・サブシステムとを含む。半導体集積技術が向上するに従って、データ処理システムのたとえ全ての構成要素でなくても多くの構成要素を単一集積回路(IC)上に配置することができる。このようなデータ処理システムは多数のクロック源を有することができ、これらのクロック源はクロック捕捉サブシステムに供給される。クロック捕捉サブシステムは、データ処理システムがどのクロック源を所与の時刻に使用するかを選択する。これらのクロック源は、周波数やデューティサイクルのような異なるクロック特性を有してよい。クロック源の指定は、慣例的には、装置ピンを使用して達成されるが、ICの複雑性および密度が増すに従って、この調査研究はやや好ましくなくなっている。これに代わる調査研究は、ソフトウェア(SW)制御される回路によってクロック選択の制御を行う。
クロック源選択のソフトウェア制御は、初期化シーケンス(リセットなど)を必要とすることなく、いかなる時刻にも多数のクロック源間を切り替えることを可能にする。これは、データ処理システムの種々の構成要素の動作を最適化できるように、異なるクロック源を種々の時刻に選択することを可能にする。ソフトウェア方法は、多くの異なるクロック源をソフトウェアにより選択することを可能にする。これは、クロック制御レジスタ値に応答する「インタロックド・クロック・マルチプレクサ(ICM)」と呼ばれる同期メーク前ブレーク・クロック・スイッチング機構(synchronous break before make clock switching mechanism)によって完遂される。クロック制御レジスタは、一般に、システム・リセットによって初期化され、かつ、ソフトウェアによって書き込み可能である。
このようなシステムのシステム・ブロック図が図1に示されている。このシステムにおいて、2つのクロック源、すなわち、このインタロックド・クロック・マルチプレクサ(ICM)100のクロックA(CLKA)入力端子に接続されたクロックA源120およびICM100のクロックB(CLKB)入力端子に接続されたクロックB源110のうちの1つが、ソフトウェア書き込み可能クロック制御レジスタ130によって制御されるICM100を使用して選択されてシステムクロック源102とされる。クロック源120,110は単一源であってもまたは多数の源であってもよく、これらの源は、発振器,外部入力,PLL,N倍周(Nは正の実数),N分周(Nは正の実数)などであり得るが、これらに限定されない。
クロック制御レジスタ130は、単一または多数モード・ビット・フィールド130aを含み、もし必要ならばこれらは外部論理132によって修正することができる。その結果、クロックA信号104またはクロックB信号106を選択するSEL_A信号108が発生される。クロック源120およびクロック源110のどちらかは1つ以上のクロック源で構成されてよく、その場合、制御レジスタ130は特定クロック源を識別するビット・フィールドを含む。クロックA源フィールド130bは、クロックA信号104を発生する特定クロック源を識別するために使用される。クロックB源フィールド130cは、クロックB信号106を発生する特定クロック源を識別するために使用される。強制的ではないが、制御レジスタ・モード・ビット130aをシステム初期化機能によって既知の状態にセットすることが望ましい。モード・ビット130aの初期値に相当する特定ASRC[n:0]フィールド130bまたは特定BSRC[n:0]フィールド130cを初期化することがまた望ましい。これらのビットの初期化は同期的でも非同期的でもよい。これは、システム初期化におけるクロック源を完全に定義するであろう。正規システム動作中、ソフトウェアはいかなるときにもビット・フィールド130aを変化させることを許され、これによって、異なるクロック特性を有するクロック源を選択する。ASRC[n:0]ビット130bは、クロックB信号106が選択されている間に限り変化させられることになっており、また、BSRC[n:0]ビット130cは、クロックA信号104が選択されている間に限り変化させられる。
ソフトウェア選択可能クロック捕捉サブシステムの詳細なシステムレベルブロック図が図2に示されている。この図は、2つのクロック信号(クロックA信号104およびクロックB信号106)が、制御BSRC[n:0]130cおよびASRC[n:0]130bを用いて、マルチプレクサ208,210の出力としてぞれぞれ発生されることを示す。ASRC[n:0]および/またはBSRC[n:0]マルチプレクサ制御フィールド130b,130cは、相手方のクロック源が選択されるまでオプショナル・ハードウェア・インタロック232またはオプショナル・ハードウェア・インタロック234がそのマルチプレクサに新たな値を供給するのを禁止するために使用されるときはいつでも、ソフトウェアによって書き込まれ得る。イネーブル信号A(ENA)は、いつクロックA信号104が選択されるかを表示する。また、イネーブル信号Bは、いつクロックB信号106が選択されるかを表示する。これらの制約は、CLKOUT信号102を捕捉するためにクロックA源120およびクロックB源110を使用しないときに限り、これらのクロック源を変化させることを保証し、それゆえ、システムクロックの保全性を保証する。ハードウェア・インタロック232またはハードウェア・インタロック234が欠けている場合は、マルチプレクサ選択フィールド130b,130cが変化させられているときに限り、相手方クロック源がCLKOUT信号120用に選択されることを制御ソフトウェアが保証しなければならない。
図3は、図1の双投形インターロックド・クロック・マルチプレクサ(ICM)100の回路図である。ICM100は、クロック特性を選択したクリーンな無グリッチのCLKOUT信号102を捕捉するために、選択信号108に応答して2つのクロック源信号(クロックA信号104およびクロックB信号106)の間を切り替える。この回路は、便宜上、2段シンクロナイザ310,312を備えて示されているが、シンクロナイザ310,312の出力上の準安定状態の可能性を減少させるために必要などんな数の同期段も利用することができる。本発明により、新たなクロック源を選択するたびにメーク前ブレークシーケンスが起こるように、ゲート314,316がインタロック機能を提供する。この特定の実施例では、クロックB(CLKB)経路が優勢である。もしCLKBの選択をイネーブルする2つのフリップフロップ(QB0,QB1)のどちらかがロウであるならば、CLKAの選択は、CLKAの選択を制御する2つのフリップフロップ(QA0,QA1)の状態にかかわらずゲート318によってディスエーブルされる。しかしながら、インタロック方式の他の形式も使用してよい。
本発明の一態様では、SEL_A信号108を変化させるとき、先に選択したクロック源のクロック周期の終端でCLKOUT信号102を待機状態に遷移させる(すなわち、クリーンに「ブレーク」する)ために、先に選択したクロック源のCLKAシンクロナイザ310またはCLKBシンクロナイザ312によって、まずSEL_A信号108の変化を同期させる。セレクタ・ゲート320は、各シンクロナイザ310,312の出力に応答してクロック信号104またはクロック信号106を選択し、これに従ってシンクロナイザが活性化(asserted)される。もしどちらのシンクロナイザも活性化されないならば、セレクタ・ゲート320は定常論理信号を発生し、この信号がクロック捕捉間の「待機状態」として働く。CLKOUT信号102にいったん待機状態が確立されると、新たに選択されたクロック源選択が、他のシンクロナイザ310,312によってそれぞれ同期させられる。これは、新たに選択されたクロック源の同期時間に相当する待機状態期間の後に、CLKOUT信号102が新たに捕捉されたクロック信号とクリーンで無グリッチであるような形でトグルするのを開始することを保証する。
図4および図5は、本発明による図1のインターロックド・クロック・マルチプレクサの動作を示すタイミング図である。クロックA(CLKA)信号104およびクロックB(CLKB)信号106の両方がトグルしていると仮定すると、SEL_A信号108を変えることによって発生されたCLKB信号106からCLKA信号104へのおよびCLKA信号104からCLKB信号106への切替えは、図4および図5にそれぞれ示されている。図4では、SEL_A信号108は時刻403で変化し、これはCLKA信号104およびCLKB信号106の両方と非同期していることがある。この変化は、SEL_A信号108の論理レベルの変化がCLKB信号106と同期されるシンクロナイザ310の入力へゲート314を経由して転送される。CLKB信号106の2つクロック・エッジの後に、出力Qb1が時刻404で不活性化(de−asserted)される。これが、CLKOUT信号102が高論理状態にある間にゲート320にCLKB信号106を出力するのを中止させ、かつ、時刻404から時刻406まで延長する待機状態期間402の間に高論理待機状態を維持させる。また、待機状態期間402の間、インタロック・ゲート316はイネーブルされてSEL_A信号108をシンクロナイザ312へ供給し、ここでSEL_A信号108のレベル変化はCLKA信号104と同期させられる。CLKA信号104の2つのクロック・エッジの後、出力QA1が時刻406で活性化される。そのとき、セレクタ・ゲート320は、イネーブルされて、CLKA信号104が高論理状態にある間にCLKA信号104を出力する。その結果、CLKOUT信号102が、時刻408でCLKA信号104に応答して待機状態402から第1の出力遷移へ円滑に遷移する。それゆえ、本発明によれば、ICM100は、まずCLKB信号106をクリーンに「ブレーク」し、次いで、グリッチ,ラント・パルスまたは部分クロックパルスの発生するおそれなくCLKA信号104をクリーンに「メーク」する。
図5では、SEL_A信号108は時刻503で変化し、これはCLKA信号104およびCLKB信号106の両方と非同期であることがある。この変化は、SEL_A信号108の論理レベルの変化がCLKA信号104と同期させられるシンクロナイザ312の入力へゲート316を経由して転送される。CLKA信号104の2つクロック・エッジの後に、出力QA1が時刻504で不活性化される。これが、CLKOUT信号102が高論理状態にある間にゲート320にCLKA信号104を出力するのを中止させ、かつ,時刻504から時刻506まで延長する待機状態期間502の間に高論理待機状態を維持させる。また、待機状態期間502の間、インタロック・ゲート314はイネーブルされてSEL_A信号108をシンクロナイザ310へ供給し、ここでSEL_A信号108の論理レベルの変化はCLKA信号106と同期させられる。CLKB信号106の2つのクロック・エッジののち、出力Qb1が時刻506で活性化される。そのとき、セレクタ・ゲート320は、イネーブルされて、CLKB信号104が高論理状態にある間CLKB信号106を出力する。その結果、CLKOUT信号102が、時刻508でCLKB信号106に応答して待機状態502から第1の出力遷移へ円滑に遷移する。それゆえ、本発明によれば、ICM100は、まずCLKA信号104をクリーンに「ブレーク」し、次いで、グリッチ,ラント・パルスまたは部分クロックパルスの発生するおそれなくCLKB信号104をクリーンに「メーク」する。
待機状態402はCLKA信号104の約2サイクルより短く、また、待機状態502はCLKB信号106の約2サイクルより短い。シンクロナイザ310,312は2段同期装置であるので、同期する最長時間は2クロックサイクルである。シンクロナイザの出力に準安定条件を生じる可能性を更に減少させるために、追加段をどちらかのシンクロナイザに追加してよい。これは、同期する最長時間を延長し、それゆえ、待機状態402および/または待機状態502の長さをそれに従って延長するであろう。準安定状態の機会を全く除去するために、10段より多くの段が必要であることはほとんどない。
図6は、図1のスイッチ用クロック源としてのプログラマブル位相ロックド・ループ(PLL)および発振器の使用を示すブロック図である。PLL620はプログラマブル乗算比を有する。制御レジスタ630は、フィールド630bがマルチプレクサ選択値ではなく乗算比を保持すること以外は、制御レジスタ130と類似している。制御レジスタ630はデータバスから書き込まれ、また、オプショナル2次ラッチ632は制御レジスタ値630bのPLL620への供給を制御する。2次ラッチは、ハードウェア・インタロック232について前に論じたように、発振器がシステム・クロック源として選択されたときに限り1次値で更新される。これは、プログラミング・エラーがシステム・クロック擾乱を起こすのを防止する。
端子611,612は、典型的には、結晶を発振器610に接続するために使用される。このシステムは、MODE[n:0]ビット630aに加える変化がクロック選択論理640のSEL_A出力でグリッチを起こさせないように、設計される。
本発明の更に他の態様が図7に示されており、この図は図1に類似のクロック捕捉システムのブロック図である。ただし、この図は、ハードウェア制御されるディープ・スリープ・ウェークアップ(deep sleep wakeup)で小電力モードを制御する制御レジスタを備える。今日のデータ処理システムは、非常に小さい電力モードを持つことができる。複数の装置がパワーダウンされるとき、たとえ全てのクロックでなくてもほとんどのクロックがシステム・クロック捕捉サブシステム内でターンオフされる。一般に、パワーダウン・モードは、これらのシステムに含まれるマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラのような装置内で実行されるソフトウェア・シーケンスを伴う。クロック源は結晶発振器またはPLLを含み、これらは実質的にセットアップ時間を有する。これらのセットアップ時間は、装置がディープ・スリープ小電力モードから「ウェークアップ」するとき割込み待ち時間を延長する。発振器のような基準周波数がシステム内のPLLに供給されるとき、このPLL基準周波数がそのシステムのタイミング要件を満たす限り、PLLが基準周波数にロックしている間にシステムが初期的にウェークアップしかつPLL基準周波数をランオフ(run off)することが好ましいと云える。本発明によれば、これは、ICMクロック・スイッチ機構をシステムに含むとき可能である。基準クロックおよびPLL出力が類似の周波数を有するときでも、ICM100は、ディープ・スリープに先立ちまたはディープ・スリープからのウェークアップの直後にPLL基準周波数に切り替える能力を提供する。
図7は、発振器710が安定化したときウェークアップ後のシステム・クロック源として、PLL720を再開させかつ自動的に選択する電子回路を用いて、ディープ・スリープからのウェークアップの後の動作に先立ちクロック源として発振器710を自動的に選択する能力を特徴とするシステムのシステムレベルブロック図を表す。ICM100は、クロック選択論理740によって発生されるSEL_A信号108に応答してSLKA信号104またはSLKB信号106のどちらかからのCLKOUT信号102を捕捉する。図2および図3を参照して論じたように、CLKA信号104およびCLKB信号106は単一源に限定されない。
図7に示された実施例の場合、クロック選択および電力ダウンモードは、クロック制御レジスタ730内の3ビット(LPM_M[2:0])小電力モード選択コード・フィールド730aを用いて指定される。この実施例では、この3ビットコードは、表1に概括したように使用される。ウェークアップ論理750は、クロック選択論理740に接続される種々のウェークアップ事象に応答して発振器イネーブル信号(OSCEN)751を発生する。
Figure 2008135065
図8は、PLLを再イネーブルするハードウェア制御を用いる、図7のパワーダウン選択論理740の回路図である。発振器710が動作可能であるとき、発振器は発振器OK信号752を発生する。PLL720が基準信号にロックされておりかつ動作可能であるとき、PLL720はPLL・OK信号753を発生する。ゲート761〜764は、表1に掲げられたクロック選択シーケンスを起こすために、制御信号PLL_OFF,OSC_OFF,SEL_A信号を発生する。 選択されたクロック源が動作可能なとき、CLK_OK信号765が活性化される。
図9は、ソフトウェア制御されるディープ・スリープ・ウェークアップを用いて小電力モードを制御する制御レジスタを備える、図7に類似のクロック捕捉システムのブロック図である。本発明のこの実施例は、ディープ・スリープからのウェークアップの後に使用されるクロック源としてのPLL820から発振器710への自動スイッチと、PLL820が安定化したときウェークアップの後にシステム・クロック源としてのPLL820のソフトウェア指示される選択とを特徴とするシステムである。このシステムは、図7に示されたものに類似しているが、後者ほど多くのパワーダウン・モードを遂行しない。更に、ハードウェア電子回路が、活性化されている発振器オフ(OSCOFF)信号862に応答してディープ・スリープ・パワーダウン中のシステムクロック源として発振器を確立する。
ディープ・スリープ・ウェークアップ後にシステムクロック源としてPLL820を再確立するのは、ソフトウェアである。この実施例では、ディープ・スリープ・パワーダウンへのエントリが、活性化されるOSCOFF信号862に応答してクロック制御レジスタ830内の値を修正する。この実施例は、システム内のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラにいつPLL820の出力が安定化しているべきか判定するタイマ機能を実現可能にして、この機能をハードウェアとして実現する必要を除去する。
図9に示された実施例では、クロック選択およびパワーダウン・モードは、クロック制御レジスタ830内の2ビット(LPM_M[1:0])小電力モード選択コードを用いて指定される。この実施例では、この2ビット・コードは、表2に概括されたように使用される。
Figure 2008135065
図10は、PLLを再イネーブルするソフトウェア制御を用いる、図9のパワーダウン選択論理の回路図である。発振器710が動作可能であるとき、発振器710は発振器OK信号752を発生する。ゲート861〜863は、表2に掲げられたクロック選択シーケンスを作るために制御信号PLLOFF,OSCOFF,SEL_A信号を発生する。発振器710が動作可能なとき、CLKOK信号865が活性化される。
本発明に従って構成されたクロック捕捉サブシステムの他の実施例が図11に示されており、これは三投インタロックド・クロック・マルチプレクサを使用するクロック捕捉サブシステムのブロック図である。発振器1110はCLKA信号104を発生するのに対して、分周器1111はCLKA信号104の周波数を2分周して、CLKB信号106を形成する。PLLは発振器1110にロックされて、CLKC信号1107を形成し、この信号は分周器1121によって決定された1,2,3,4,5または9の係数だけCLKA信号104と異なる周波数を有する。それゆえ、周波数の異なるクロック特性おそらくはデューティサイクルを有する3つのクロック源をICM1100内に出現させる。ICM1100はCLKOUT信号102を捕捉し、この信号は制御信号1108に応答してマイクロプロセッサ1170に供給される。
図12は、本発明による、図11の三投インタロックド・クロック・マルチプレクサの回路図である。ICM1100は、ICM100に類似しているが、クロック特性を選択したクリーンなグリッチのない出力クロック信号102を捕捉するために、SEL0信号1108aおよびSEL1信号1108bを選択するのに応答して3つのクロック源信号(CLKA信号104,CLKB信号106およびCLKC信号1107)の間を切り替えるインタロックド・クロック・マルチプレクサの他の実施例である。この実施例では、CLKC信号1107は、典型的には、PLL1120によって発生される。PLL1120はまた、「PLL_OK」信号1108eを発生し、この信号はこのPLLがロックしたことかつ良好CLKC信号1107を発生していることを表示する。
ICM1100は制御信号SEL0およびSEL1によって制御され、これらの信号の真理値表を表3に掲げる。
Figure 2008135065
ICM1100の電子回路は、2つ以上のクロック源が同時に選択され得ないように設計される。CLKAシンクロナイザ310とCLKBシンクロナイザ312とCLKCシンクロナイザ1213とは、交さ結合スイッチを形成するようにインタロックされる。もしCLKA信号が選択されるならば、CLKA信号が選択されなくなるまでCLKB信号またはCLKC信号を選択することができない。同じことが、CLKA信号,CLKB信号およびCLKC信号の他の組合わせに対しても成り立つ。各クロック源毎の2段シンクロナイザは、図4および図5を参照して説明したように、先行選択を「ブレーク」した後かつ新たな選択を「メーク」する前の約2サイクルである待機状態を発生することによって、切替え中にグリッチが起こらないことを保証する。
この実施例では、2つの小電力モードが利用可能である。1つのモードは、CLKCのみを停止させることを許す。他のモードは、全てのクロックをディスエーブルすることを許す。これらのモードは、PLLオフ(PLL_OFF)信号1108c,全クロックオフ(ALL_OFF)信号1108dおよびPLL動作可能(PLL_OK)信号1108eによって制御される。PLL_OFF信号およびALL_OFF信号は、制御レジスタ730または制御レジスタ930のような制御レジスタを使用して図8または図10に示されたような電子回路によって形成されてよい。制御レジスタをセットすることによっていったん小電力モードが指定されると、プロセッサ1170が休止(IDLE)命令を実行するかまたは小電力モードに入るべきことを表示するビットを制御レジスタに書き込むまで、一般に小電力モードに入らない。全オフ小電力モードに入った後、ウェークアップ事象が起こるまで、発振器イネーブル信号751が不活性化される。
もしCLKC信号が選択され(SEL1=1)かつPLL_OFF信号がハイ(活性化)へ移行するならば、本発明に従って先に説明したような適当な同期の後に、制御信号SEL0の値に依存して、CLKOUT信号102はCLKC信号1107からCLKA信号104またはCLKB信号106へ切り替えられる。次いで、PLL1120をディスエーブルすることができる。PLL_OFF信号が再び不活性化されるとき、PLL_OK信号がハイへ移行して、CLKC信号1107が安定であることを表示するまでCLKOUT信号102は引き続きCLKA信号104/CLKB信号106によって供給されることになる。このとき、CLKC信号1107はICM1100によって捕捉されて、適当な同期の後にCLKOUT信号102を形成する。
もしALL_OFF信号が活性化されかつCLKA信号104またはCLKB信号106が現在選択されているならば、全てのクロックは選択されずかつCLKOUT信号102は適当な同期の後にロウへ移行することになる。このとき、全てのクロック源を停止させることができる。ALL_OFF信号が再び不活性化されるとき、適当な同期の後に制御信号SEL0の値に依存して、CLKA信号およびCLKB信号のどちらかが選択されることになる。
本発明の他の態様は、ALL_OFF信号が活性化されかつCLKCが現在選択されているならば、上に説明したように、制御信号SEL0の値に依存して、CLKOUT信号102はCLKC信号1107からCLKA信号104またはCLKB信号106へ切り替えられる。いったんCLKOUT信号102がCLKA信号104またはCLKB信号106へ切り替えられると、この現行状態がRSラッチ1261またはRSラッチ1262によって捕捉され(WAS_AまたはWAS_B)、次いで、全てのクロックが選択されなくて、CLKOUT信号102は適当な同期の後にロウへ移行する。ALL_OFF信号が再び不活性化されるとき、RSラッチ1261,1262内にラッチされた値に依存して、CLKA信号104およびCLKB信号106のどちらかが選択されることになる。PLL_OK信号102がハイへ移行してCLKC信号1107が安定であることを表示するまで、CLKOUT信号102は引き続きCLKA信号104/CLKB信号106によって供給される。次いで、CLKOUT信号102は、同期の後にCLKC信号1107へ復帰するように切り替えられる。このクロック・スイッチング・シーケンスの利点は、プロセッサ1170がCLKA信号104またはCLKB信号106を使用してウェークアップ事象の後に敏速に動作を開始し、次いで、PLL1120が安定であるときに自動的にCLKC信号1107へ切り替えることができるということである。
あるシステムでは、クロック源が安定になる前にこれを再選択するのを回避するために、B_OK信号またはA_OK信号でALL_OFF信号をゲートする必要があることに注意されたい。
本発明の他の態様が図13に示されており、この図は電力が再回復された後に少なくとも1つのクロック源を強制的に活性にするために図3または図12のICM100に接続してよいオプショナル回路の回路図である。ある状況下では、2つ以上のシンクロナイザ310,312,1213をクロック捕捉サブシステムに電源を投入中に変則状態にセットすることがある。図13の回路は、2つ以上のクロックがゲート1360で選択されるかどうか検出しかつどのクロック信号もゲート1361で選択されないかどうか検出する。もしALL_OFF信号が活性化されていないならば、ゲート1362はゲート1363をイネーブルして、信号OSC_OFFの状態にかかわらずイネーブル発振器信号を形成し、かつゲート1364をイネーブルしてPLLイネーブル信号を形成する。発振器およびPLLをターンオンすることによって、クロック信号をシンクロナイザ310,312,1213に供給し、これによって変則状態が除去される。
本発明の新規な回路は、データ処理システム内に多くの有利な用途を有する。特定の状況に対して処理速度を最適化するために多数のクロック源のうちのどれか1つを選択することができ、次いで、データ処理システム内のプロラム動作の制御の下で異なる最適化のために異なるクロック源に変更することができる。
他の利点は、自動的にまたはソフトウェア制御の下に小電力モードに入るか出るときに、種々のクロック・スイッチング・シーケンスを遂行できるということである。
2つのクロック源信号の間を選択する双投ICMを有する本発明の実施例、および3つのクロック源信号の中から選択する三投ICMを有する本発明の実施例が説明され、ここで、各クロック源信号はある数のクロック源から導出される。3クロック信号入力より多い入力を備えるICMを有する他の実施例も同様にして構成される。
ここで使用された用語、「供給される」、「接続される」および「接続」は、電気的に接続されることを意味し、追加構成要素がその電気通路内にある場合を含む。
本発明は実施例を参照して説明されたが、この説明は限定する意味に解釈されることを意図していない。本発明の種々の実施例は、この説明を参照すれば当業者に明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲および精神に属するこれらの実施例のいかなる変形をも包含すると考える。
以上の説明に関して更に以下の項を開示する。
(1)複数のクロック源の中から選択可能である出力クロックを供給するクロック捕捉システムを含む電子データ処理システムであって、
前記クロック捕捉システムが、
複数のクロック源と、
前記複数のクロック源の中から一つの選択されたクロック源を指定する選択手段と、
複数のクロック源入力端子を有するインタクロックド・クロック・マルチプレクサであって、前記複数のクロック源の異なる1つが前記複数のクロック源入力端子の各々に接続され、前記選択手段に応答性であり、前記複数のクロック源入力端子のどれかから得られた先に選択されたクロック源に相当する出力クロック端子上の1完全クロックサイクルの終端において、かつ前記複数のクロック源入力端子の他のどれかから得られた新たに選択されたクロック源の1完全サイクルが開始される以前において、前記出力クロック端子に所定論理値の待機状態を挿入するように動作するインタロックド・クロック・マルチプレクサとを包含し、
前記待機状態は、前記新たに選択されたクロック源の少なくとも1サイクルより長くかつ前記新たに選択されたクロック源を同期させる最長時間より短いかまたは近似的に等しい、電子データ処理システム。
(2)第1項記載の電子データ処理システムにおいて、前記同期させる最長時間が前記新たに選択されたクロック源の2サイクルより小さいかまたは近似的に等しい、電子データ処理システム。
(3)第1項記載の電子データ処理システムにおいて、前記インタクロックド・クロック・マルチプレクサが
第1の遅延時間を有する第1のクロック源シンクロナイザに接続された第1のクロック源入力端子と、
第2の遅延時間を有する第2のクロック源シンクロナイザに接続された第2のクロック源入力端子と、
前記選択手段から選択信号を受け取る選択端子と、
前記第1のクロック源シンクロナイザに接続された出力,前記選択端子に接続された第1の入力および前記第2のクロック源シンクロナイザに接続された第2の入力を有する第1のインタロック回路であって、前記選択信号が第1の所定選択状態にありかつ前記第2のクロック源シンクロナイザが活性化されていないときに限り前記第1のクロック源シンクロナイザに活性化信号を供給するように動作する第1のインタロック回路と、
前記第2のクロック源シンクロナイザに接続された出力,前記選択端子に接続された第1の入力および前記第1のクロック源シンクロナイザに接続された第2の入力を有する第2のインタロック回路であって、前記選択信号が第2の所定選択状態にありかつ前記第1のクロック源シンクロナイザが活性化されていないときに限り前記第2のクロック源シンクロナイザに活性化信号を供給するように動作する第2のインタロック回路と、
前記第1および第2のクロック源端子と前記第1および第2のクロック源シンクロナイザとに接続された前記出力クロック端子上に前記出力クロック信号を形成する出力回路であって、前記第1のクロック源シンクロナイザが活性化されているときに限り前記第1のクロック源端子上の信号に相当する前記出力信号を形成するように、また、前記第2のクロック源シンクロナイザが活性化されているときに限り前記第2のクロック源端子上の信号に相当する前記出力信号を形成するように、さらに、前記第1のクロック源シンクロナイザも前記第2のクロック源シンクロナイザも活性化されていないときに限り前記待機状態を形成するように動作する出力回路とを含む、電子データ処理システム。
(4)第3項記載の電子データ処理システムであって、第3の遅延時間を有する第3のクロック源シンクロナイザに接続された少なくとも一つの第3のクロック源入力端子を更に含み、前記出力回路が少なくとも前記第3のクロック源端子と少なくとも前記第3のクロック源シンクロナイザとに接続され、前記シンクロナイザのどれもが活性化されていないときに限り前記待機状態が形成される、電子データ処理システム。
(5)第3項記載の電子データ処理システムであって、前記第1および前記第2のクロック源シンクロナイザに接続された、前記複数のクロック源の2つ以上が選択されるかどうか検出しかつ前記複数のクロック源のどれもが選択されないかどうか検出する検出回路を更に含む、電子データ処理システム。
(6)第1項記載の電子データ処理システムにおいて、前記選択手段が、プログラマブル装置によって制御される選択回路を含む、電子データ処理システム。
(7)第1項記載の電子データ処理システムにおいて、前記選択手段が手動手段によって制御される選択回路を含む、電子データ処理システム。
(8)第1項記載の電子データ処理システムにおいて、前記選択手段が、前記複数のクロック源のうちの1つのクロック源からのOK信号に応答して前記OK信号が活性化されているときに限り前記1つのクロック源を選択する回路を含む、電子データ処理システム。
(9)第1項記載の電子データ処理システムであって、前記出力クロック端子に接続される処理装置を更に含み、前記処理装置が前記出力クロック信号に応答する処理回路を有する、電子データ処理システム。
(10)第9項記載の電子データ処理システムにおいて、前記クロック捕捉システムと前記処理装置とが単一半導体基板上に形成される、電子データ処理システム。
(11)選択可能クロック特性を有するクロック信号を処理装置に供給する方法であって、
複数のクロック源を供給するステップであって、前記クロック源の各々が複数のクロック特性の少なくとも一つ有するステップと、
第1のクロック選択状態を確立することによって前記複数のクロック源の中から第1のクロック特性を有する第1のクロック源を選択するステップと、
前記処理装置に前記クロック信号を供給するために出力クロック端子へ前記第1のクロック源を接続するステップであって、前記第1のクロック源が前記第1のクロック選択状態に応答して選択されるステップと、
前記複数のクロック源の中から第2のクロック特性を有する第2のクロック源へクリーンに切り替えるステップとを含み、
前記切り替えるステップが、
第2のクロック選択状態を確立することによって前記第2のクロック源を選択するステップと、
前記クロック信号が第1の論理状態にある間に第1の同期遅延の後に前記出力クロック端子から前記第1のクロック源を遮断するステップであって、前記第1の同期遅延が前記第1のクロック源によって同期させられるステップと、
第2の同期遅延中に前記第1の論理状態に前記クロック信号を維持するステップであって、前記第2の同期遅延が前記第2のクロック源によって同期させられるステップと、
前記第2のクロック源に相当する、前記第2のクロック特性に適合する前記第1クロックパルスが供給されるように、前記第2の同期遅延の終端において前記出力クロック端子に前記第2のクロック源を接続して、グリッチまたはラント・パルスが前記出力クロック端子に供給されないようにするステップとを含む、方法。
(12)第11項記載の方法において、前記第1の同期遅延が前記第1のクロック源の約1周期より長く、前記第2の同期遅延が前記第2のクロック源の約1周期よりに長い、方法。
(13)第11項記載の方法において、前記第1のクロック源が位相ロックド・ループであり、
前記第1のクロック源に対する制御パラメータを変化させるステップであって、これによって前記第1のクロック特性を変更第1のクロック特性へ変化させるステップと、
前記処理装置が前記第2のクロック源を使用して動作を続行している間に前記第1のクロック源が安定するのを待機するステップと、
前記第1のクロック源が安定した後に前記第1のクロック源へクリーンに切り替えるステップと、を更に含む方法。
(14)第13項記載の方法において、前記第1のクロック源が選択されている間にもし前記第1のクロック源に対する前記制御パラメータが変化させられるならば、前記第2のクロック源が選択されるまで前記制御パラメータが有効にならない、方法。
(15)第12項記載の方法において、前記第2のクロック源を選択するステップが前記第2のクロック源からの信号に応答する方法。
(16)電子データ処理システム用クロック捕捉サブシステムは、前記データ処理システムにクロック信号102として供給されるクロック源を捕捉するインタロックド・クロック・マルチプレクサ100を有する。前記マルチプレクサ100は、クロック源信号用の少なくとも2つの入力端子104,106を有する。各クロック源信号は2つ以上のクロック源110,120に接続することができる。制御レジスタ130は、前記マルチプレクサ100がどのクロック源を選択するべきか指定する。前記マルチプレクサ100は、各クロック信号入力上にインタロックド・シンクロナイザを有する結果、前記マルチプレクサ100が切り替えられるとき、グリッチまたはラント・パルスを伴うことなく出力クロック信号102が第1のクロック源から第2のクロック源へクリーンに遷移する。
本発明によるインタロックド・クロック・マルチプレクサを使用して、2つの同期クロック源間を切り替える双投スイッチを備えるクロック捕捉システムのブロック図である。 図1のインタロックド・クロック・マルチプレクサの各入力に供給されるいくつかのクロック信号の中から選択する方法を示す、ソフトウェア選択可能クロック捕捉サブシステムの詳細なシステムレベルブロック図である。 図1の双投インタロックド・クロック・マルチプレクサの回路図である。 本発明による図1に示されたインタロックド・クロック・マルチプレクサの動作のタイミング図である。 本発明による図1に示されたインタロックド・クロック・マルチプレクサの(図4とスイッチ方向が逆の場合の)動作のタイミング図である。 図1のスイッチに対するクロック源としてのプログラマブル位相ロックド・ループおよび発振器の使用を示すブロック図である。 ハードウェア制御されるディープ・スリープ・ウェークアップで小電力モードを制御する制御レジスタを備える、図1に類似の本発明によるクロック捕捉システムのブロック図である。 位相ロックド・ループを再イネーブルするハードウェア制御を用いる、図7のパワーダウン選択論理の回路図である。 ソフトウェア制御されるディープ・スリープ・ウェークアップを用いて小電力モードを制御する制御レジスタを備える、図7に類似の本発明によるクロック捕捉システムのブロック図である。 位相ロックド・ループを再イネーブルするソフトウェア制御を用いる、図9のシステムのパワーダウン選択論理の回路図である。 プロセッサに接続された本発明に従って構成された三投インタロックド・マルチプレクサを使用するクロック捕捉システムのブロック図である。 図11の三投インタロックド・クロック・マルチプレクサの回路図である。 本発明により電源が再回復された後に少なくとも1つのクロック源を強制的に活性化するために図3または図12のインタロックド・クロック・マルチプレクサに接続してよいオプショナル回路の回路図である。
符号の説明
100 インタロックド・クロック・マルチプレクサ(ICM)
102 システムクロック源、出力クロック(CLKOUT)信号
104 クロックA(CLKA)信号
106 クロックB(CLKB)信号
108 選択信号、すなわち、SEL_A信号
110 クロックB源
120 クロックA源
130 クロック制御レジスタ
232 ハードウェア・インタロック
234 ハードウェア・インタロック
310 シンクロナイザ
312 シンクロナイザ
314 インタロック・ゲート
320 セレクタゲート
610 発振器
620 位相ロックド・ループ(PLL)
630 制御レジスタ
632 第2のラッチ
640 クロック選択論理
710 発振器
720 PLL
730 クロック制御レジスタ
740 パワーダウン制御論理
820 PLL
830 クロック制御レジスタ
840 クロック選択論理
1100 ICM
1107 出力クロック信号
1110 発振器
1111 分周器
1120 PLL
1121 分周器
1170 プロセッサ
1213 シンクロナイザ
1261 ラッチ
1262 ラッチ
1361 (選択)ゲート

Claims (2)

  1. 複数のクロック源の中から選択可能である出力クロックを供給するクロック捕捉システムを含む電子データ処理システムであって、
    前記クロック捕捉システムが、
    複数のクロック源と、
    前記複数のクロック源の中から一つの選択されたクロック源を指定する選択手段と、
    複数のクロック源入力端子を有するインタクロックド・クロック・マルチプレクサであって、前記複数のクロック源の異なる1つが前記複数のクロック源入力端子の各々に接続され、前記選択手段に応答性であり、前記複数のクロック源入力端子のどれかから得られた先に選択されたクロック源に相当する出力クロック端子上の1完全クロックサイクルの終端において、かつ前記複数のクロック源入力端子の他のどれかから得られた新たに選択されたクロック源の1完全サイクルが開始される以前において、前記出力クロック端子に所定論理値の待機状態を挿入するように動作するインタロックド・クロック・マルチプレクサとを包含し、
    前記待機状態は、前記新たに選択されたクロック源の少なくとも1サイクルより長くかつ前記新たに選択されたクロック源を同期させる最長時間より短いかまたは近似的に等しい、電子データ処理システム。
  2. 選択可能クロック特性を有するクロック信号を処理装置に供給する方法であって、
    複数のクロック源を供給するステップであって、前記クロック源の各々が複数のクロック特性の少なくとも一つ有するステップと、
    第1のクロック選択状態を確立することによって前記複数のクロック源の中から第1のクロック特性を有する第1のクロック源を選択するステップと、
    前記処理装置に前記クロック信号を供給するために出力クロック端子へ前記第1のクロック源を接続するステップであって、前記第1のクロック源が前記第1のクロック選択状態に応答して選択されるステップと、
    前記複数のクロック源の中から第2のクロック特性を有する第2のクロック源へクリーンに切り替えるステップとを含み、
    前記切り替えるステップが、
    第2のクロック選択状態を確立することによって前記第2のクロック源を選択するステップと、
    前記クロック信号が第1の論理状態にある間に第1の同期遅延の後に前記出力クロック端子から前記第1のクロック源を遮断するステップであって、前記第1の同期遅延が前記第1のクロック源によって同期させられるステップと、
    第2の同期遅延中に前記第1の論理状態に前記クロック信号を維持するステップであって、前記第2の同期遅延が前記第2のクロック源によって同期させられるステップと、
    前記第2のクロック源に相当する、前記第2のクロック特性に適合する前記第1クロックパルスが供給されるように、前記第2の同期遅延の終端において前記出力クロック端子に前記第2のクロック源を接続して、グリッチまたはラント・パルスが前記出力クロック端子に供給されないようにするステップとを含む、方法。
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