JP2008134497A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の作像ユニットの各々は、像担持体と、像担持体表面に作像されたトナー像を被転写体に転写する手段と、像担持体に接し、転写後の残留トナーを清掃するクリーニング部材と、転写後に像担持体表面電荷を除去する光除電手段とを有し、一部の作像ユニットの像担持体は、他の作像ユニットの像担持体より大きく、一部の作像ユニットは、像担持体表面の周回駆動経路上における転写位置からクリーニング部材の配設位置までに光除電手段を有し、他の作像ユニットは、像担持体表面の周回駆動経路上におけるクリーニング部材の配設位置から転写位置までに光除電手段を有した画像形成装置とする。
【選択図】図2
Description
即ち、モノクロ用の作像ユニット910Kの方が、第1に残留トナーの発生割合が高いこと、第2にクリーニング部材916Kが感光体ドラム911Kの回転によって生じる摩擦力の変動により、感光体ドラム表面を瞬時的に繰り返し滑る現象、いわゆるスティックスリップ現象が発生し易いことが要因と考えられる。
また、特許文献2のように潤滑剤を用いた場合であっても、上記摩擦力の抑制効果が発揮されるまでには、使用開始(感光体ドラムの回転駆動開始)からある程度の時間が必要となり、モノクロ用作像ユニット910Kはカラー用作像ユニット910Y〜Cよりも多くの時間を必要とすることが分った。これは、モノクロ用の感光体ドラム911Kの径が大きく、潤滑剤が馴染むまでの回転を行うにはモノクロ用の方が時間を要するためと考えられる。そのため、所定時間まではモノクロ用作像ユニット910Kの方が摩擦力が高く、スティックスリップ現象が発生し易くなる。
本発明は以上の課題に鑑みてなされており、小型化を実現し得るとともに、他よりも大きな構成の像担持体を有する作像ユニットにおけるクリーニング性能を向上できる画像形成装置を提供することを目的とする。
複数の作像ユニットで作像された各色のトナー像を被転写体上に多重転写してカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記複数の作像ユニットの各々は、像担持体と、周回駆動する像担持体表面に作像されたトナー像を前記被転写体に転写する転写手段と、前記像担持体に接し、転写後の残留トナーを清掃するクリーニング部材と、転写後に前記像担持体表面の電荷を除去する光除電手段とを有し、一部の作像ユニットは、他の作像ユニットにおける像担持体よりも大きな像担持体を備えており、前記一部の作像ユニットでは、像担持体表面の周回駆動経路上における転写位置からクリーニング部材の配設位置までの間に光除電手段が配され、前記他の作像ユニットでは、像担持体表面の周回駆動経路上におけるクリーニング部材の配設位置から転写位置までの間に光除電手段が配されていることを特徴とする。
また、前記一部の作像ユニットには、像担持体表面の周回駆動経路上におけるクリーニング部材の配設位置から転写位置までの間に、前記光除電手段とは別の光除電手段がさらに配されている構成とすることもできる。
また、前記一部の作像ユニットにおけるクリーニング部材は、基端部が金属製の支持部材に支持され、当該支持部材は接地されている構成とすることもできる。
さらに、前記一部の作像ユニットはモノクロ用作像ユニットとし、前記他の作像ユニットはカラー用作像ユニットとすることができる。
従って、画像形成装置全体の小型化を図りつつ、使用頻度の高い一部の作像ユニットの寿命を他の作像ユニットと同等レベルまで伸ばすことができるとともに、クリーニング性能の向上を図ることができる。
また、上記一部の作像ユニットでは、上述した位置に加えてさらに上記のクリーニング部材の配設位置から転写位置までの間にも別の除電装置を配する構成を採ると、さらなるクリーニング性能の向上に繋がる。このような構成は、上記一部の作像ユニットが大きな像担持体を有することで、上記他の作像ユニットと比べてその周囲の配設領域に対する制限が小さいために実現できる。
[第1の実施形態]
<全体構成>
図1はプリンタ100の全体構成の模式図である。プリンタ100は、画像プロセス部1、給送部2、定着部4、及び制御部6を備えている。当該プリンタ100は、制御部6がネットワーク、本実施形態ではLANに接続され、外部の端末装置(不図示)からの印刷指示に基づいて画像形成を実行する。
給送部2は、記録媒体であるシートSを収容する給紙カセット21と、当該カセット21内からシートSを繰り出すピックアップローラ22と、繰り出されたシートSを搬送する搬送ローラ対31と、シートSを二次転写位置3aに送り出すタイミングを取るためのタイミングローラ対32と、中間転写ベルト1aを挟んでバックアップローラ1dと対向配置される二次転写ローラ33などを有する。
このような構成において、プリント指示を受け付けると、作像ユニット10Y〜Kによって各色のトナー像が形成され、形成された各色トナー像は、中間転写ベルト1aに転写(一次転写)される。中間転写ベルト1aに転写された各色トナー像は、中間転写ベルト1aの回動に伴って二次転写位置3aに移動する。この各色トナー像の移動に合わせて、タイミングローラ対33を介してシートSが二次転写位置3aに搬送されて来ており、中間転写ベルト1a上の各色トナー像は、二次転写位置3aにおいてシートS上に一括転写される。二次転写位置3aを通過したシートSは、定着部4に搬送され、定着部4において加熱、加圧によりトナー像がシートSに定着され、排出ローラ対5を介して機外に排出される。
<作像ユニットの構成>
カラー用作像ユニット10Y〜Cの各々は、トナーのみ異なるだけで構成は同じである。モノクロ用作像ユニット10Kも基本的な構成は、カラー用作像ユニット10Y〜Cと同一であるが、感光体のドラム径が大きいのと、清掃装置の構成並びに光除電装置の配置位置に差異がある。各作像ユニット10Y〜Kの構成について図2の模式図を用いて説明する。
<カラー用作像ユニット10Y、10M、10C>
カラー用作像ユニット10Y〜Cは、感光体ドラム11Y〜Cの周囲に、帯電装置12Y〜C、露光装置13Y〜C、現像装置14Y〜C、一次転写ローラ15Y〜C、清掃装置16Y〜C、光除電装置17Y〜Cをこの順に配した構成である。
帯電装置12Y〜Cは、感光体ドラム11Y〜Cの表面を所定電位に帯電させる。
露光装置13Y〜Cは、感光体ドラム11Y〜Cの表面に光を照射し、照射領域内の帯電レベルを低下させて静電潜像を形成する。
一次転写ローラ15Y〜Cは、中間転写ベルト1aを挟んで感光体ドラム11Y〜Cと対向して配されており、一次転写ローラ15Y〜Cと感光体11Y〜Cとの対向するニップ部でトナー像の中間転写ベルト1aへの転写が行われる。
図2(b)は、クリーニングブレード(以下、「クリーニング部材」と記す。)161Cの取り付け構成を示したもので、筺体164C内に架設されて固定された支持棒165Cにブラケット162Cを介して取着されている。他のクリーニング部材161Y、Mもこれと同じ構成で取着されている。
<モノクロ用作像ユニット10K>
モノクロ用作像ユニット10Kは、感光体ドラム11Kの周囲に、帯電装置12K、露光装置13K、現像装置14K、一次転写ローラ15K、光除電装置17K、清掃装置16Kをこの順に配した構成を有する。
清掃装置16Kを除き、帯電装置12K、露光装置13K、現像装置14K、一次転写ローラ15K、光除電装置17Kの構成は、カラー用作像ユニット10Y〜Cのものと差異がないので、説明は省略する。但し、光除電装置17Kは配設位置が他の作像ユニット10Y〜Cと異なるので、その点について述べる。
この構成によると、クリーニング部材161Kが使用時間の経過に従って、感光体ドラム周面との摩擦により摩耗して行っても、感光体ドラム11K表面から離間することはなく、引張りバネ163Kの弾性力によって、常にクリーニング部材161Kは感光体ドラム11K周面に弾性当接される。したがって、引張りバネ163Kとして適切な弾性力のものを選べば、クリーニング部材161Kは、摩耗が少々進行しても常に適切な当接力で感光体ドラム11K周面に当接させることができる。このことはモノクロ用感光体ドラム11Kは他の感光体ドラム11Y〜Cに比べて使用頻度が高く、その分、クリーニング部材161Kもカラー用のクリーニング部材161Y〜Cに比べて摩耗が激しいと予想されるが、それでも前記引張りバネ163Kを主体とした構成によって、使用寿命を長期に確保でき、結果的に、カラー用のクリーニング部材161Y〜Cのそれに合わせることができるのである。
すなわち、露光工程で感光体ドラム11K表面を露光して潜像が形成され(図3(a)の点線部分)、その潜像が現像工程でトナーT1により現像され(図3(b))、転写工程で中間転写ベルト1aへの正電圧の印加(転写電圧印加)に基づく静電力により負極性のトナーT1が中間転写ベルト1a上に転写される。
一方で、上記のように感光体ドラム11Y〜Cはモノクロ用よりも小径なので、清掃装置と中間転写ベルト1aとの間の領域は、モノクロ用作像ユニット10Kよりも狭小(図2(a)参照)になる。そのため、仮にモノクロ用と同様の位置に配設すれば、カラー用作像ユニット10Y〜Cの大型化を招いてしまう。さらに、光除電装置17Y〜Cが中間転写ベルト1aに接触する恐れも生じる。
[第1の実施形態の変形例]
本実施形態では上記の構成に加えて以下に説明する構成を加えた変形例を採用することもできる。当該変形例は、モノクロ用の光除電装置の配設のみが異なり、その異なる点について図8の模式図を用いて説明する。
[第2の実施形態]
次に、第1の実施形態とは異なるプリンタ100の構成について説明する。本実施形態は清掃装置の構成のみが第1の実施形態と異なるため、その相違点について図9の模式図を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成要素は同じ符号で記している。
[第3の実施形態]
本実施形態は、清掃装置36Kの構成のみが第1の実施形態と異なっている。以下、その相違点について図10を用いて説明する。図10は本実施形態に係るモノクロ用作像ユニット103Kの模式図であり、第1の実施形態と同じ部材に関しては同じ符号で示している。
即ち、図10(b)の要部模式図に示すように、負極性の感光体ドラム11Kとの摩擦によりクリーニング部材161Kに正極性の電荷が蓄積され、その蓄積が進むと、同図拡大図のように、感光体ドラム11K表面の負電荷と、クリーニング部材161K内の蓄積された正電荷との間で放電が生じることがある(図中、白抜矢印に相当)。このような放電が生じると、クリーニング部材161Kをすり抜けてクリーニング部材161Kの、感光体ドラム11Kと相対する裏面部分161Kbに付着している残留トナーP12が機械的、電気的にクリーニング部材161Kから離れて感光体ドラム11K表面に付着してノイズ発生に至る場合がある。
また、例えば、第1の実施形態で述べた搖動可能な構成においてモノクロ用作像ユニットのみを利用してモノクロ画像を形成する際に、カラー用の感光体ドラム11Y〜Cの駆動を停止させる構成とする場合にも同様に上記接地回路361Kを設けることが望ましい。この構成をとる場合、モノクロの使用頻度が高いほど、モノクロ用作像ユニット103Kの駆動時間がカラー用作像ユニット10Y〜Cよりも長くなるので、モノクロ用のクリーニング部材161Kにはカラー用と比較して電荷が蓄積され易いからである。なお、カラー用については、クリーニング部材の裏面部分に付着している残留トナーの量が少なく、また使用頻度の点から電荷の蓄積量も少ないことを考慮して、画質への影響が無ければ接地回路を設けないとしてもよいし、接地回路を設けて更なる画質向上を図ることもできる。
また、図12の模式図で示すように、支持部材462Kに、感光体ドラム11Kの帯電極性(ここでは負極性)とは逆極性の電圧を印加する電圧印加手段が設けられた回路461Kを有する構成にしても同様のクリーニング性能の向上を図ることができる。なお、支持部材462Kに対して負極性の電圧印加を行う電圧印加手段ではクリーニング性能の向上には繋がらないため、上記のように支持部材462Kに対して正極性の電圧印加を行い得る構成とする。
<その他の事項>
(1)上記の各実施形態では、クリーニング部材の支持構成をモノクロ用とカラー用とで異ならせたが、これに限定されることはなく、使用頻度等に基づいて各色で適した構成をとるとしてもよい。
(3)また、各実施形態ではモノクロ用の感光体ドラム11Kのみを径が大きい構成としたが、1つに限らず、小型化を可能とする範囲で、全体の作像ユニットのうち一部の作像ユニットが大きな感光体ドラムを有する構成にしても構わない。
また、上記各実施形態では感光体ドラムに限定して述べたが、上述した内容はベルト状の感光体においても同様な課題は存在し、これらはいわゆる像担持体に共通した課題であるため、ベルト状の感光体においても同様に実施できる。
2 給送部
4 定着部
10Y、10M、10C、10K 作像ユニット
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
12Y、12M、12C、12K 帯電装置
13Y、13M、13C、13K 露光装置
14Y、14M、14C、14K 現像装置
15Y、15M、15C、15K 一次転写ローラ
16Y、16M、16C、16K 清掃装置
17Y、17M、17C、17K 光除電装置
100 画像形成装置
Claims (7)
- 複数の作像ユニットで作像された各色のトナー像を被転写体上に多重転写してカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記複数の作像ユニットの各々は、
像担持体と、周回駆動する像担持体表面に作像されたトナー像を前記被転写体に転写する転写手段と、前記像担持体に接し、転写後の残留トナーを清掃するクリーニング部材と、転写後に前記像担持体表面の電荷を除去する光除電手段とを有し、
一部の作像ユニットは、他の作像ユニットにおける像担持体よりも大きな像担持体を備えており、
前記一部の作像ユニットでは、像担持体表面の周回駆動経路上における転写位置からクリーニング部材の配設位置までの間に光除電手段が配され、
前記他の作像ユニットでは、像担持体表面の周回駆動経路上におけるクリーニング部材の配設位置から転写位置までの間に光除電手段が配されている
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記一部の作像ユニットのクリーニング部材は弾性付勢された回動自在な支持部材で支持され、
前記他の作像ユニットのクリーニング部材は固定された支持部材で支持されている
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記一部の作像ユニットには、像担持体表面の周回駆動経路上におけるクリーニング部材の配設位置から転写位置までの間に、前記光除電手段とは別の光除電手段がさらに配されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材の各々は、基端部が支持部材に支持され、
前記基端部から先端部に向いた方向において、前記一部の作像ユニットのクリーニング部材のうち前記支持部材に支持されていない部分の長さは、前記他の作像ユニットの前記長さよりも短い
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記一部の作像ユニットにおけるクリーニング部材は、基端部が金属製の支持部材に支持され、
当該支持部材は接地されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記支持部材が接地されるまでの接続経路間に、前記支持部材に電圧印加する電圧印加手段を有し、
前記作像ユニットの各々は、像担持体表面を帯電させる帯電手段を有しており、
前記支持部材には、前記電圧印加手段によって、前記一部の作像ユニットにおける像担持体表面の帯電極性とは逆極性の電圧が印加される
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記一部の作像ユニットはモノクロ用作像ユニットであり、
前記他の作像ユニットはカラー用作像ユニットである
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
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