JP2008134343A - 半導体レンズおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ面が損傷することを防止できる半導体レンズおよびその製造方法を提供することにある。
【解決手段】半導体レンズ1は、半導体基板10をレンズ面14の形状に応じて一表面側から多孔質化した後に酸化することで形成されたカバー部12と、カバー部12を除く半導体基板10の部位からなりカバー部12との境界面からなるレンズ面14を有するレンズ部13とを備えるものであって、半導体基板10の他表面側にレンズ面14の形状に応じて半導体基板10との接触パターンを設計した陽極20を形成する陽極形成工程と、電解液中で半導体基板10の一表面側に対向配置した陰極と陽極20との間に通電して半導体基板10の一部を多孔質化してその一表面側にカバー部12の基礎となる多孔質部11を形成する多孔質化工程と、多孔質部11を酸化してカバー部12およびレンズ部13を形成するカバー部・レンズ部形成工程とを経ることで形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レンズおよびその製造方法に関するものである。
従来から、導電性基板を用いたマイクロレンズ用金型の製造方法およびそのマイクロレンズ用金型を用いたマイクロレンズの製造方法が提案されている(特許文献1参照)。なお、特許文献1には、マイクロレンズとして合成樹脂レンズが例示されている。
上記特許文献1のマイクロレンズ用金型の製造方法では、例えば、導電性基板たる低抵抗のp形シリコン基板の一表面上にシリコン窒化膜を堆積させた後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用してシリコン窒化膜の所定部位に円形状の開孔部を形成し、その後、シリコン窒化膜をマスク層としてp形シリコン基板の上記一表面側の一部を陽極酸化処理にて多孔質化することにより半球状の多孔質シリコン部を形成する。その後、多孔質シリコン部を全体に亘って酸化することにより二酸化シリコン部を形成し、マスク層を除去してから、二酸化シリコン部を除去することによってp形シリコン基板の上記一表面に所望の凸レンズ形状に対応する凹部を形成し、続いて、p形シリコン基板の上記一表面側および他表面側それぞれに熱酸化膜を形成している。なお、上述の陽極酸化処理では、陽極酸化用の電解液中でp形シリコン基板の上記一表面側に対向配置される陰極と半導体基板の他表面に接する形で配置される陽極板との間に通電することで多孔質シリコン部を形成している。
上記特許文献1に開示されたマイクロレンズ用金型の製造方法では、p形シリコン基板として抵抗率が導体の抵抗率に比較的近い低抵抗のものを用いており、陽極酸化処理時にp形シリコン基板の多孔質化が等方性エッチングのように等方的に進行するので、上記開孔部の形状を円形状とすることにより、p形シリコン基板の上記一表面に形成される凹部の深さ寸法と凹部の円形状の開口面の半径とが略等しくなり、結果的に、マイクロレンズとして平凸型の球面レンズを製造することができる。なお、上記特許文献1には、マイクロレンズ用金型の製造時に上記開孔部の形状を長方形状とすることにより、結果的に、マイクロレンズとして平凸型のシリンドリカルレンズを製造することができることも開示されている。
また、従来から、半絶縁性のGaAs基板のような高抵抗(例えば、抵抗率が10Ωcm程度)の半導体基板の一表面側にメサ形状に応じてパターン設計したマスク層を設けることなく陽極酸化技術を利用してメサ形状を形成する方法として、半導体基板の他表面側にメサ形状に応じて形状を設計した陽極(電極)を接触させ、その後、陽極と電解液中において半導体基板の上記一表面に対向配置した陰極との間に通電して酸化膜を形成する陽極酸化工程を行い、続いて、酸化膜をエッチング除去する酸化膜除去工程を行う方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
上記特許文献2に記載されたメサ形状の形成方法では、陽極酸化工程において陽極の形状や酸化膜の厚さなどによって半導体基板に流れる電流の電流密度の面内分布が決まるので、メサの側面の勾配が緩く、メサの側面と平坦面とが滑らかに連続したメサ形状を形成することができる。
特開2000−263556号公報 特開昭55−13960号公報
上記特許文献1に開示されたマイクロレンズ用金型や、上記特許文献2に記載された技術を用いれば、シリコンなどの半導体を用いた半導体レンズを形成することができるが、このようにして得られた半導体レンズはレンズ面が露出しているので、レンズ面に傷が付き易い(レンズ面が損傷しやすい)という問題があった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、レンズ面の損傷を防止できる半導体レンズおよびその製造方法を提供することにある。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、半導体基板を用いて形成される半導体レンズであって、半導体基板を所望のレンズ面の形状に応じて一表面側から多孔質化した後に酸化することによって形成されたカバー部と、前記カバー部を除く前記半導体基板の部位からなり前記カバー部との境界面からなるレンズ面を有するレンズ部とを備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、レンズ部のレンズ面がカバー部によって保護されているから、レンズ面の損傷を防止できる。また、カバー部の屈折率がレンズ部の屈折率と空気の屈折率との間の値となるから、レンズ面での光の反射を低減できる。また、半導体基板における多孔質化した部位を酸化することでカバー部を形成し、このカバー部とレンズ部との境界面をレンズ面としているから、多孔質化した部位を除去することでレンズ部を形成する場合に比べてレンズ面を平坦化できる。また、レンズ部のレンズ面を露出させた後にレンズ部のレンズ面にカバー部の基礎となる材料を堆積するような場合に比べてレンズ部とカバー部との密着性を高めることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記カバー部は、多孔度が異なる複数の多孔質層を酸化することによって形成されて酸化された前記多孔質層からなる複数のカバー層を有し、前記複数の多孔質層は、前記レンズ部の前記レンズ面から離れたものほど多孔度が高く設定されていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、カバー層の屈折率は多孔質層の多孔度に依存し、多孔度が低くなればなるほどカバー層の屈折率が空気の屈折率よりもレンズ部の屈折率(多孔度が高くなればなるほどカバー層の屈折率がレンズ部の屈折率よりも空気の屈折率)に近づくので、カバー部の屈折率はレンズ部から離れるほど空気に近い屈折率となるから、カバー部による赤外線の反射を抑制できる。
請求項3の発明では、請求項1記載の半導体レンズの製造方法であって、請求項1記載の半導体レンズの製造方法であって、半導体基板の他表面側に所望のレンズ面の形状に応じて半導体基板との接触パターンを設計した陽極を形成する陽極形成工程と、電解液中で半導体基板の一表面側に対向配置した陰極と陽極との間に通電して半導体基板の一部を多孔質化することで半導体基板の前記一表面側にカバー部の基礎となる多孔質部を形成する多孔質化工程と、多孔質部を酸化することでカバー部を形成するとともにレンズ部を形成するカバー部・レンズ部形成工程とを有していることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、陽極形成工程にて形成する陽極と半導体基板との接触パターンにより陽極酸化工程において半導体基板に流れる電流の電流密度の面内分布が決まるので、多孔質化工程にて形成する多孔質部の厚み方向の面内分布を制御することができて厚みを連続的に変化した多孔質部を形成することが可能であり、当該多孔質部をカバー部・レンズ部形成工程にて酸化することで所望のレンズ形状のレンズ部およびレンズ部のレンズ面を保護するカバー部を有する半導体レンズが形成されるから、任意形状で且つレンズ面が滑らかな半導体レンズを容易に形成することが可能になる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記陽極形成工程では、陽極と半導体基板との接触がオーミック接触となるように陽極を形成することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、陽極と半導体基板との間にショットキ障壁が生じないから、陰極と陽極との間に電流を流す際に、ショットキ障壁によって電流が遮られることや、所望の電流値が得られなくなってしまうことを抑制できる。
請求項5の発明では、請求項3または4の発明において、前記カバー部・レンズ部形成工程では、熱酸化法により前記多孔質部を酸化することを特徴とする。
請求項5の発明によれば、熱酸化法では半導体基板を約1000度に加熱するので、例えば、半導体基板としてシリコン基板を用いた際に、熱耐性および膜均一性が高いSiOからなるカバー部を形成することができるから、カバー部の透明性を高めることができて、高品質な半導体レンズを製造できる。
請求項6の発明では、請求項3または4の発明において、前記カバー部・レンズ部形成工程では、オゾンを用いた酸化法により前記多孔質部を酸化することを特徴とする。
請求項6の発明によれば、欠陥の少ない緻密なカバー部を形成することができるから、カバー部の透明性を高めることができて、高品質な半導体レンズを製造できる。また、熱酸化法により多孔質部を酸化する場合に比べて低温で多孔質部の酸化処理を行えるから、レンズ部に生じる熱応力を低減できて、熱応力に起因するレンズ部の品質の劣化を抑制できる。
請求項7の発明では、請求項3または4の発明において、前記カバー部・レンズ部形成工程では、高圧水蒸気酸化法により前記多孔質部を酸化することを特徴とする。
請求項7の発明によれば、欠陥の少ない緻密なカバー部を形成することができるから、カバー部の透明性を高めることができて、高品質な半導体レンズを製造できる。また、熱酸化法により多孔質部を酸化する場合に比べて低温で多孔質部の酸化処理を行えるから、レンズ部に生じる熱応力を低減できて、熱応力に起因するレンズ部の品質の劣化を抑制できる。また、オゾンを用いた酸化法により多孔質部を酸化する場合に比べて酸化処理する面積の広域化が容易であるという利点がある。また、安全性の点でも優れている。
請求項8の発明では、請求項3〜7のうちいずれか1項の発明において、前記多孔質化工程では、陰極と陽極との間に通電する際の電流密度を時間経過に伴って変化させることによって多孔度が異なる複数の多孔質層を有する多孔質部を形成し、前記カバー部・レンズ部形成工程では、多孔質部を酸化することで酸化された多孔質層からなる屈折率が異なる複数のカバー層を有するカバー部を形成することを特徴とする。
請求項8の発明によれば、屈折率の異なる複数のカバー層を有するカバー部を形成できるから、カバー部の各カバー層の屈折率を適宜設定することによって、カバー部にフィルタや、無反射コートなどの光学的な機能を持たせることが可能になる。
請求項9の発明では、請求項3〜7のうちいずれか1項の発明において、前記陽極酸化工程では、陰極と陽極との間に通電する際の電流密度を時間経過に伴って変化させることによって前記カバー部の基礎となる第1の多孔質層と第1の多孔質層よりも多孔度が高く第1の多孔質層よりも半導体基板の前記他表面から離れた第2の多孔質層とを有する多孔質部を形成し、前記カバー部・レンズ部形成工程では、多孔質部の各多孔質層を酸化した後に酸化された第2の多孔質層を除去することで酸化された第1の多孔質層からなるカバー部を露出させることを特徴とする。
請求項9の発明によれば、カバー部におけるレンズ部側とは反対側の面をレンズ面に沿った形状にすることができるから、例えば、レンズ部におけるカバー部側とは反対側の面から入射させた光を、カバー部におけるレンズ部側とは反対側の面で反射してしまうことを低減できる。
請求項1の発明は、レンズ面の損傷を防止できるという効果を奏し、さらに、レンズ面での光の反射を低減できるという効果を奏し、加えて、レンズ面を平坦化できるという効果を奏し、しかも、レンズ部とカバー部との密着性を高めることができるという効果を奏する。
請求項3の発明は、任意形状で且つレンズ面が滑らかな半導体レンズを容易に形成することが可能になるという効果を奏する。
(実施形態1)
本実施形態の半導体レンズ1は、図1(e)に示すように、半導体基板10を用いて形成されており、半導体基板10を所望のレンズ面14の形状に応じて一表面側(図1(a)における上面側)から多孔質化した後に酸化することによって形成されたカバー部12と、カバー部12を除く半導体基板10の部位からなりカバー部12との境界面からなるレンズ面14を有するレンズ部13とを備えている。
以下に、本実施形態の半導体レンズ1の製造方法として、シリコン基板からなる半導体基板10(図1(a)参照)を用いて半導体レンズ1を製造する製造方法を例示する。ここで、本実施形態における半導体レンズ1のレンズ部13は、平凸型の非球面レンズである。なお、本実施形態では、半導体基板10として導電形がp形のものを用いるようにし、半導体基板10の抵抗率を80Ωcmに設定してあるが、この数値は特に限定するものではない。
以下、上述の半導体レンズ1の製造方法について図1(a)〜(e)を参照して説明する。
まず、図1(a)に示す半導体基板(後述のダイシングを行うまではウェハであり、図1(a)〜(e)では、2つの半導体レンズ1が形成される部分を図示している)10の他表面側(図1(a)の下面側)に後述の多孔質化工程で利用する陽極20(図1(c)参照)の基礎となる所定膜厚(例えば、1μm)の導電性膜(例えば、Al膜、Al−Si膜など)からなる導電性層21を形成する導電性層形成工程を行うことによって、図1(b)に示す構造を得る。ここで、導電性層形成工程では、例えばスパッタ法によって半導体基板10の上記他表面上に導電性層21を成膜した後、NガスおよびHガス雰囲気中で導電性層21のシンタ(熱処理)を行うことで、導電性層21と半導体基板10とのオーミック接触を得ている。なお、導電性層21の成膜方法はスパッタ法に限らず、例えば蒸着法などを採用してもよい。
導電性層形成工程の後、導電性層21に円形状の開孔部22を設けるように導電性層21をパターニングするパターニング工程を行なうことによって、図1(c)に示す構造を得る。ここで、パターニング工程では、フォトリソグラフィ技術を利用して半導体基板10の上記他表面側に上記開孔部22に対応する部位が開孔されたレジスト層(図示せず)を形成した後、レジスト層をマスクとして導電性層21の不要部分を例えばドライエッチング技術またはウェットエッチング技術によってエッチング除去して開孔部22を設けることにより導電性層21の残りの部分からなる陽極20を形成し、その後、上記レジスト層を除去する。なお、導電性層21がAl膜やAl−Si膜であれば、導電性層21の不要部分をウェットエッチング技術によりエッチング除去する場合には、例えば燐酸系エッチャントを用いればよく、導電性層21の不要部分をドライエッチング技術によりエッチング除去する場合には、例えば反応性イオンエッチング装置などを用いればよい。また、本実施形態では、上述の導電性層形成工程とパターニング工程とで、所望のレンズ面14の形状(レンズ部13のレンズ形状)に応じて半導体基板10との接触パターンを設計した陽極20を半導体基板10の上記他表面側に形成する陽極形成工程を構成している。なお、円形状の開孔部22の半径は1mmに設定してあるが、この数値は特に限定するものではなく、半導体レンズ1のレンズ部13のレンズ径の設定値に基づいて適宜設定すればよい。
パターニング工程の後、陽極酸化用の電解液中で半導体基板10の上記一表面側に対向配置される白金電極からなる陰極(図示せず)と陽極20との間に通電して半導体基板10の一部を多孔質化することで半導体基板10の上記一表面側に多孔質シリコンからなりカバー部12の基礎となる多孔質部11を形成する多孔質化工程(陽極酸化工程)を行うことによって、図1(d)に示す構造を得る。
この多孔質化工程では、陽極20と陰極との間に通電する際には、陽極20と陰極との間に流れる電流の電流密度が所定電流密度となるように陽極20と陰極との間に電圧を印加し、通電開始から所定時間が経過すると直ちに通電を終了するようにしている。
また、多孔質化工程で用いられる電解液としては、半導体基板10の構成元素であるSiの酸化物であるSiOをエッチング除去する溶液として、55wt%のフッ化水素水溶液とエタノールとを1:1で混合したフッ酸系溶液を用いている。ただし、フッ化水素水溶液の濃度やフッ化水素水溶液とエタノールとの混合比は特に限定するものではない。また、フッ化水素水溶液と混合する液体もエタノールに限らず、メタノール、プロパノール、イソプロパノール(IPA)などのアルコールなど、陽極酸化反応で発生した気泡を除去できる液体であれば、特に限定するものではない。
ところで、p形のシリコン基板からなる半導体基板10の一部を陽極酸化工程において多孔質化する際には、ホールをh、電子をeとすると、以下の反応が起こっていると考えられる。
Si+2HF+(2−n)h→SiF+2H+ne
SiF+2HF→SiF+H
SiF+2HF→SiH
すなわち、p形のシリコン基板からなる半導体基板10の陽極酸化では、Fイオンの供給量とホールhの供給量との兼ね合いで多孔質化あるいは電解研磨が起こることが知られており、Fイオンの供給量の方がホールhの供給量よりも多い場合には多孔質化が起こり、ホールhの供給量がFイオンの供給量よりも多い場合には電解研磨が起こる。したがって、本実施形態のように半導体基板10としてp形のシリコン基板を用いている場合には、陽極酸化による多孔質化の速度はホールhの供給量で決まるから、半導体基板10中を流れる電流の電流密度で多孔質化の速度が決まり、多孔質部11の厚みが決まることになる。本実施形態の場合、半導体基板10の上記一表面側では、陽極20の開孔部22の中心線(半導体基板10の厚み方向に沿った中心線)から離れるほど電流密度が徐々に大きくなるように電流密度の面内分布を有することとなり、半導体基板10の上記一表面側に形成される多孔質部11は、陽極20の開孔部22の中心線に近くなるほど徐々に薄くなることになる。なお、上述の電流密度の面内分布は、陽極20と陰極との間に通電しているときに陽極20と半導体基板10との接触パターンなどにより決まる半導体基板10の電界強度の分布に応じて発生し、電界強度が強いほど電流密度が大きくなり、電界強度が弱いほど電流密度が小さくなる。
上述の陽極酸化処理工程の終了後、熱酸化法により多孔質シリコンからなる多孔質部11を酸化することでSiO(二酸化シリコン)からなるカバー部12を形成するとともにレンズ部13を形成するカバー部・レンズ部形成工程を行う。このカバー部・レンズ部形成工程により、カバー部12が形成されるとともに、カバー部12を除く半導体基板10の部位からなりカバー部12との境界面をレンズ面14として有するレンズ部13が形成される。この後に、陽極20を除去する陽極除去工程を行う。ここで、Al膜やAl−Si膜により形成された陽極20を除去するエッチング液としては、アルカリ系溶液(例えば、KOH、NaOH、TMAHなどの水溶液)やHF系溶液を用いればよい。陽極除去工程により、図1(e)に示す構成の半導体レンズ1が得られ、このような半導体レンズ1が得られた後には、個々の半導体レンズ1に分離するダイシング工程を行えばよい。
以上述べた本実施形態の半導体レンズ1によれば、レンズ部13のレンズ面14がカバー部12によって保護されているから、レンズ面14の損傷を防止できる。また、SiOからなるカバー部12の屈折率は、Siからなるレンズ部13の屈折率と空気の屈折率との間の値となるから、レンズ面14での光の反射を低減できる。また、半導体基板10における多孔質化した部位である多孔質部11を酸化することでカバー部12を形成し、このカバー部12とレンズ部13との境界面をレンズ面14としているから、多孔質部11を除去することによってレンズ部13を形成する場合に比べてレンズ面14を平坦化できる。また、レンズ部13のレンズ面14を露出させた後にレンズ部13のレンズ面14側にカバー部12の基礎となる材料を堆積することでカバー部12を形成するような場合に比べてレンズ部13とカバー部12との密着性を高めることができる。
また、上述した本実施形態の半導体レンズ1の製造方法によれば、陽極形成工程にて形成する陽極20と半導体基板10との接触パターンにより陽極酸化工程において半導体基板10に流れる電流の電流密度の面内分布が決まるので、多孔質化工程にて形成する多孔質部11の厚み方向の面内分布を制御することができて厚みを連続的に変化した多孔質部11を形成することが可能であり、当該多孔質部11をカバー部・レンズ部形成工程にて酸化することで所望のレンズ形状のレンズ部13およびレンズ部13のレンズ面14を保護するカバー部12を有する半導体レンズ1が形成されるから、任意形状で且つレンズ面14が滑らかな半導体レンズ1を容易に形成することが可能になる。
さらに、陽極形成工程では、陽極20と半導体基板10との接触がオーミック接触となるように陽極20を形成しているので、陽極20と半導体基板10との間にショットキ障壁が生じることを防止できるから、陰極と陽極20との間に電流を流す際にショットキ障壁によって電流が遮られることや、所望の電流値が得られなくなってしまうことを抑制できる。
加えて、カバー部・レンズ部形成工程では、シリコン基板からなる半導体基板10を多孔質化することによって形成した多孔質部11を熱酸化法により酸化しており、熱酸化法では半導体基板を約1000度に加熱するので、熱耐性および膜均一性が高いSiOからなるカバー部12を形成することができるから、カバー部12の透明性を高めることができて、高品質な半導体レンズ1を製造できる。
また、上述の半導体レンズ1の製造方法においては、多孔質化工程において半導体基板10に流れる電流の電流密度の面内分布によってレンズ部13のレンズ形状(本実施形態では、平凸型の非球面レンズにおける非球面の曲率半径やレンズ径)が決まるので、半導体基板10の抵抗率や厚み、多孔質化工程にて用いる電解液の電気抵抗値や、半導体基板10と陰極との間の距離、陰極の平面形状(半導体基板10に対向配置した状態において半導体基板10に平行な面内での形状)、陽極20における円形状の開孔部22の内径などを適宜設定することにより、レンズ形状を制御することができる。
ここで、半導体基板10の抵抗率としては、例えば、数Ωcm〜数100Ωcm程度の範囲内で設定すればよく、抵抗率が小さいほど曲率半径の大きな緩やかな曲面からなるレンズ面14を有するレンズ部13を形成することができ、抵抗率が大きいほど曲率半径の小さな短焦点のレンズ部13を形成できる。また、半導体基板10の厚みが薄いほど曲率半径の小さな短焦点のレンズ部13を形成することができ、厚みが厚いほど曲率半径の大きな緩やかな曲面からなるレンズ面14を有するレンズ部13を形成することができる。
また、電解溶液の電気抵抗値は、例えば、フッ化水素水溶液の濃度や、フッ化水素水溶液とエタノールとの混合比などを変えることにより調整することができるので、陽極20の形状の他に、陽極20の形状以外の条件(例えば、電解溶液の電気抵抗値)を適宜設定することによって、レンズ部13のレンズ形状をより制御しやすくなる。
また、陰極の平面形状としては、例えば、半導体基板10に対向配置した状態において、陽極20の開孔部22と中心線が一致する円形状の開孔部(図示せず)を有する平面形状としている。ここで、陰極の開孔部の内径は、陽極20の開孔部22の内径と必ずしも同じ値に設定する必要はなく、半導体基板10の厚みや電解液の電気抵抗値や陰極と半導体基板10との間の距離などを考慮して適宜設定すればよい。なお、陰極の平面形状は上述の例に限定されるものではない。
また、その他に、レンズ部13のレンズ形状を制御するパラメータとして、陽極酸化工程における陽極酸化の処理時間(上記所定時間)があり、処理時間が長く多孔質部11の厚みが厚くなるほど、多孔質部11において厚い部分の厚さと薄い部分の厚さとの差が大きくなって曲率半径の小さな曲面からなるレンズ面14を形成でき、処理時間が短く多孔質部11の厚みが薄くなるほど、多孔質部11において厚い部分の厚さと薄い部分の厚さとの差が小さくなって曲率半径の大きな曲面からなるレンズ面14を形成できる。
ところで、上述のカバー部・レンズ部形成工程では、熱酸化法により多孔質部11を酸化するようにしているが、オゾンを用いた酸化法により多孔質部11を酸化するようにしてもよい。ここで、オゾンを用いて多孔質部11を酸化するにあたっては、10〜100%程度の濃度の高濃度オゾンの雰囲気下で半導体基板10を300℃〜600℃程度に加熱すればよい。このようにすれば、欠陥の少ない緻密なカバー部12を形成することができるから、カバー部12の透明性を高めることができて、高品質な半導体レンズ1を製造できる。加えて、熱酸化法により多孔質部を酸化する場合に比べて低温で多孔質部11の酸化処理を行えるから、レンズ部13に生じる熱応力を低減できて、熱応力に起因するレンズ部13の品質の劣化を抑制できる。
また、高圧水蒸気酸化法により多孔質部11を酸化するようにしてもよい。ここで、高圧水蒸気を用いて多孔質部11を酸化するにあたっては、1〜10MPa程度の高圧水蒸気の雰囲気下で半導体基板10を300℃程度に加熱すればよい。このようにすれば、欠陥の少ない緻密なカバー部12を形成することができるから、カバー部12の透明性を高めることができて、高品質な半導体レンズ1を製造できる。また、熱酸化法により多孔質部を酸化する場合に比べて低温で多孔質部11の酸化処理を行えるから、レンズ部13に生じる熱応力を低減できて、熱応力に起因するレンズ部13の品質の劣化を抑制できる。また、オゾンを用いた酸化法により多孔質部11を酸化する場合に比べて酸化処理する面積の広域化が容易であるという利点がある。また、安全性の点でも優れている。
なお、陽極除去工程は必ずしも行う必要はなく、例えば、半導体レンズ1を赤外線用のレンズに用いる場合、陽極20を残しておくことで、陽極20をレンズ部13以外の部位を赤外線が通過することを阻止する赤外線阻止部として利用することができる。
また、上述の製造方法では、陽極形成工程において円形状の開孔部22が設けられた陽極20を形成しているが、開孔部22の形状を円形状ではなく長方形状の形状とすれば、半導体レンズ1として、平凸型のシリンドリカルレンズを形成することも可能である。
ところで、本実施形態の半導体レンズ1は、半導体基板10の上記一表面側に形成されたカバー部12と上記他表面側に形成されたレンズ部13とを備えているが、カバー部12におけるレンズ部13側とは反対側の面側(図1(e)における上面側)を半導体基板10の他表面側、レンズ部13におけるカバー部12側とは反対の面側(図1(e)における下面側)を半導体基板10の一表面側として用いて、上述の半導体基板の製造工程を行うことによって、レンズ部13におけるカバー部12側とは反対の面側にもカバー部12を形成することができ、これにより両面にレンズ面14を有するレンズ部13と、レンズ部13の両レンズ面14それぞれを保護する2つのカバー部12とを備える半導体レンズ1を得ることができる。
(実施形態2)
本実施形態の半導体レンズ1は、図2(c)に示すように、カバー部12におけるレンズ部13側とは反対側の面(図2(c)における上面)がレンズ部13のレンズ面14に沿った形状となっている点で実施形態1と異なっている。
以下に、本実施形態の半導体レンズ1の製造方法について図2(a)〜(c)を参照して説明する。ただし、本実施形態の半導体レンズ1の製造方法は、多孔質化工程とカバー部・レンズ部形成工程のみが実施形態1と異なっているため、陽極形成工程および陽極除去工程およびダイシング工程については説明を省略する。
本実施形態における多孔質化工程は、実施形態1における多孔質化工程と同様の工程であるが、陽極20と陰極との間に通電する際には、陽極20と陰極との間に流れる電流の電流密度が所定電流密度となるように陽極20と陰極との間に電圧を印加し、時間経過に伴って電流密度を段階的に減少させている点で異なっている。
すなわち、本実施形態における多孔質化工程では、時間経過に伴って電流密度を段階的に減少させることで半導体基板10の多孔質化の速度および多孔度を低下させ、これにより、図2(a)に示すように、第1の多孔質層11aと第1の多孔質層11aより多孔度が高く第1の多孔質層11aよりも半導体基板10の上記他表面から離れた第2の多孔質層11bとを有する多孔質部11を形成するようにしている。
そして、この後に行う本実施形態におけるカバー部・レンズ部形成工程では、上述した熱酸化法、またはオゾンを用いた酸化法、または高圧水蒸気酸化法により多孔質部11の各多孔質層11a,11bそれぞれを酸化し、これにより図2(b)に示すように、酸化された第1の多孔質層11aからなる第1のカバー層12aと、酸化された第2の多孔質層11bからなる第2のカバー層12bとを有するカバー部12を形成する。このように2つのカバー層12a,12bを有するカバー部12を形成した後には、エッチング技術を利用して第2のカバー層12bを除去することで、図2(c)に示すように、第1のカバー層12aを露出させる。つまり、本実施形態では、第1の多孔質層11aをカバー部12の基礎として用いており、酸化された第1の多孔質層11aからなる第1のカバー層12aのみがカバー部12として用いられる。なお、第2のカバー層12bを除去するエッチング液としては、濃度を薄くしたHF系溶液を用いている。例えば、第1の多孔質層11aの多孔度が30%、第2の多孔質層11bの多孔度が70%である場合には、体積比がHF:HO=1:100であるようなHF水溶液を用いればよい。
以上述べた本実施形態の半導体レンズ1およびその製造方法によれば、カバー部12におけるレンズ部13側とは反対側の面(図2(b)における上面)をレンズ部13のレンズ面14に沿った形状にすることができるから(すなわち、カバー部12における上記反対側の面とレンズ面14とが略平行な面となるから)、例えば、レンズ部13におけるカバー部12側とは反対側の面(図2(b)のける下面)から入射させた光を、カバー部12に上記反対側の面で反射してしまうことを低減でき、その結果、カバー部12による光の損失を抑制して取り出し効率を向上できる。
ところで、図2(c)に示す半導体レンズ1では、多孔度の異なる2つの多孔質層11a,11bを形成することで、酸化された多孔質層11a,11bからなるカバー層12a,12bを有するカバー部12の表面側(第2のカバー層12b)を除去するようにしているが、多孔度の異なる複数の多孔質層を形成した後にこれらそれぞれを酸化することで、屈折率の異なる複数のカバー層を有するカバー部12を形成して、複数のカバー層の屈折率を適宜設定することによってカバー部12に光学的な機能を持たせるようにしてもよい。
以下に、屈折率が異なる複数のカバー層を有するカバー部12を備えた半導体レンズ1の製造方法について説明する。なお、このような半導体レンズ1の製造方法は、多孔質化工程とカバー部・レンズ部形成工程のみが実施形態1と異なっているため、陽極形成工程および陽極除去工程およびダイシング工程については説明を省略する。
多孔質化工程では、時間経過に伴って電流密度を段階的に変化させることで半導体基板10の多孔質化の速度および多孔度を増減させ(電流密度を増加させれば、多孔質化の速度および多孔度を増加でき、電流密度を低下させれば、多孔質化の速度および多孔度を低下できる)、これにより、複数の多孔度が異なる多孔質層(図示せず)を有する多孔質部11を形成する。そして、この後に行うカバー部・レンズ部形成工程において、熱酸化法などにより多孔質部11の各多孔質層それぞれを酸化し、これにより酸化された多孔質層からなる屈折率が異なる複数のカバー層を有するカバー部12を形成する。ここで、各カバー層の屈折率は、それぞれの基礎となる多孔質層の多孔度に依存し、多孔度が低くなればなるほどカバー層の屈折率が空気の屈折率よりもレンズ部13の屈折率(多孔度が高くなればなるほどカバー層の屈折率がレンズ部13の屈折率よりも空気の屈折率)に近づくので、多孔質層の形成時に多孔度を調整しておくことにより所望の屈折率を有するカバー層を形成することができる。
以上述べた半導体レンズ1の製造方法によれば、屈折率の異なる複数のカバー層を有するカバー部12を形成できるから、カバー部12の各カバー層の屈折率を適宜設定することによって、カバー部12に光学的な機能を持たせることができる。例えば、屈折率が異なるカバー層を交互に有するカバー部12を形成することによって、カバー部12に周波数選択フィルタとしての機能を持たせることができる。
また、複数の多孔質層の多孔度を、レンズ部13のレンズ面14から離れたものほど高く設定するようにすれば、カバー部12においてはレンズ部13から離れたカバー層ほど屈折率が空気に近い屈折率となるから、例えば、カバー部12による赤外線の反射を抑制でき、カバー部12に無反射コート(ARコート)としての機能を持たせることができる。
実施形態1の半導体レンズの製造方法の説明図である。 実施形態2の半導体レンズの製造方法の説明図である。
符号の説明
1 半導体レンズ
10 半導体基板
11 多孔質部
11a 第1の多孔質層
11b 第2の多孔質層
12 カバー部
12a 第1のカバー層
12b 第2のカバー層
13 レンズ部
14 レンズ面
20 陽極
21 導電性層
22 開孔部

Claims (9)

  1. 半導体基板を用いて形成される半導体レンズであって、半導体基板を所望のレンズ面の形状に応じて一表面側から多孔質化した後に酸化することによって形成されたカバー部と、前記カバー部を除く前記半導体基板の部位からなり前記カバー部との境界面からなるレンズ面を有するレンズ部とを備えていることを特徴とする半導体レンズ。
  2. 前記カバー部は、多孔度が異なる複数の多孔質層を酸化することによって形成されて酸化された前記多孔質層からなる複数のカバー層を有し、前記複数の多孔質層は、前記レンズ部の前記レンズ面から離れたものほど多孔度が高く設定されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レンズ。
  3. 請求項1記載の半導体レンズの製造方法であって、半導体基板の他表面側に所望のレンズ面の形状に応じて半導体基板との接触パターンを設計した陽極を形成する陽極形成工程と、電解液中で半導体基板の一表面側に対向配置した陰極と陽極との間に通電して半導体基板の一部を多孔質化することで半導体基板の前記一表面側にカバー部の基礎となる多孔質部を形成する多孔質化工程と、多孔質部を酸化することによってカバー部を形成するとともにレンズ部を形成するカバー部・レンズ部形成工程とを有していることを特徴とする半導体レンズの製造方法。
  4. 前記陽極形成工程では、陽極と半導体基板との接触がオーミック接触となるように陽極を形成することを特徴とする請求項3記載の半導体レンズの製造方法。
  5. 前記カバー部・レンズ部形成工程では、熱酸化法により前記多孔質部を酸化することを特徴とする請求項3または4記載の半導体レンズの製造方法。
  6. 前記カバー部・レンズ部形成工程では、オゾンを用いた酸化法により前記多孔質部を酸化することを特徴とする請求項3または4記載の半導体レンズの製造方法。
  7. 前記カバー部・レンズ部形成工程では、高圧水蒸気酸化法により前記多孔質部を酸化することを特徴とする請求項3または4記載の半導体レンズの製造方法。
  8. 前記多孔質化工程では、陰極と陽極との間に通電する際の電流密度を時間経過に伴って変化させることによって多孔度が異なる複数の多孔質層を有する多孔質部を形成し、前記カバー部・レンズ部形成工程では、多孔質部を酸化することで酸化された多孔質層からなる屈折率が異なる複数のカバー層を有するカバー部を形成することを特徴とする請求項3〜7のうちいずれか1項記載の半導体レンズの製造方法。
  9. 前記陽極酸化工程では、陰極と陽極との間に通電する際の電流密度を時間経過に伴って変化させることによって前記カバー部の基礎となる第1の多孔質層と第1の多孔質層よりも多孔度が高く第1の多孔質層よりも半導体基板の前記他表面から離れた第2の多孔質層とを有する多孔質部を形成し、前記カバー部・レンズ部形成工程では、多孔質部の各多孔質層を酸化した後に酸化された第2の多孔質層を除去することで酸化された第1の多孔質層からなるカバー部を露出させることを特徴とする請求項3〜7のうちいずれか1項記載の半導体レンズの製造方法。
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