JP2008133398A - Petを含む樹脂の熱分解油化処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】PETを含む樹脂とアルカリとの両方の投入材料をその熱分解運転特性に合わせて最適な条件で混合しながら、安定的に処理できることを課題とする。
【解決手段】PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置において、PETを含む樹脂を破砕し、破砕PET含有樹脂を貯留する破砕PET含有樹脂投入ホッパー1と、アルカリを貯留するアルカリ投入ホッパー2と、破砕PET含有樹脂投入ホッパー1及びアルカリ投入ホッパー2の夫々の下部に設置された第1・第2の定量供給装置3,4と、これらの第1・第2の定量供給装置3,4の下部に配置された投入機5と、この投入機5に接続された,熱分解を行う熱分解装置6とを具備し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを夫々の定量供給装置を経由して、或る一定比率で前記熱分解装置内に連続的に投入できるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置において、PETを含む樹脂を破砕し、破砕PET含有樹脂を貯留する破砕PET含有樹脂投入ホッパー1と、アルカリを貯留するアルカリ投入ホッパー2と、破砕PET含有樹脂投入ホッパー1及びアルカリ投入ホッパー2の夫々の下部に設置された第1・第2の定量供給装置3,4と、これらの第1・第2の定量供給装置3,4の下部に配置された投入機5と、この投入機5に接続された,熱分解を行う熱分解装置6とを具備し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを夫々の定量供給装置を経由して、或る一定比率で前記熱分解装置内に連続的に投入できるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、PETを含む樹脂の熱分解油化処理装置に関し、特に熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化処理装置に関する。
近年、プラスチックの利用が増加するにつれ、廃棄されるプラスチックの量も膨大になり、埋立て処分場の不足、焼却による有害ガスの発生等、環境問題の一因になっている。PETを含む樹脂については、飲料用のPETボトルを洗浄、フレーク状にし、再度PETボトルに再生する「PET to PET」リサイクル技術が進展している。
一方、PETが主成分のX線フィルム(レントゲンフィルム)については、焼却処分しているのが現状である。
一方、PETが主成分のX線フィルム(レントゲンフィルム)については、焼却処分しているのが現状である。
ところで、PETを熱分解処理してガス化、油化処理することも可能である。しかし、PETは、一般の熱可塑性樹脂プラスチック(PP、PE、PS)等と熱分解温度特性が異なり、熱分解温度が高い。この為、PETをこれらのプラスチックと一緒に熱分解処理してまとめて油化処理することは難しい。
一方、PET単独であれば、熱分解処理しペンゼンとして回収することは可能である。この技術としては、本出願人が既に出願した特許文献1が知られている。特許文献1には、廃プラスチックから油化不適合物である金属類、塩ビ系樹脂及びPETを選別除去した後、破砕する選別破砕処理設備と、廃プラスチックを加熱して熱分解し、熱分解ガスと残渣とを発生させる熱分解処理設備と、各設備に設けられた受け入れ口及び排出口と、これらの受け入れ口と排出口を直接接続する移送手段とを備え、設備コストとランニングコストの大幅な低減を図った技術が開示されている。また、この他に本出願人が出願した非特許文献1,2が知られている。
なお、PETに消石灰等のアルカリを添加して熱分解処理することにより、低い熱分解温度で効率的にベンゼン回収処理できることが確認できている。但し、これを実現する為には、PETに消石灰を如何に安定的に一定比率で添加し処理することが重要になる。しかし、PETは硬い樹脂であるのに対し、消石灰は細かい粉体であり、一緒に添加するには困難を極める。
消石灰を予めキルン式熱分解装置の内筒内に保持し、そこにPETを投入するようにする方法もある。しかし、これでは、容器内に材料を投入して処理するのと同じく、バッチ式の処理になり、非効率な運転とならざるを得ない。また、この方式では、熱分解温度を常時均一にコントロールできず、生成ベンゼンが安定的に生成できないという大きな問題がある。
特開2006−16594号公報
特願2005−304655号
特願2005−360140号
本発明は、こうした事情を考慮してなされたもので、PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを回収する技術について、PETを含む樹脂とアルカリとの両方の投入材料を熱分解運転特性を把握しつつ、その熱分解特性に合わせて最適な条件でPETを含む樹脂とアルカリを混合しながら、安定的に処理できるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置を提供することを目的とする。
1) 本発明の第1の態様によるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置は、PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置において、PETを含む樹脂を破砕し、破砕したPETを含む樹脂(破砕PET含有樹脂)を貯留する破砕PET含有樹脂投入ホッパーと、アルカリを貯留するアルカリ投入ホッパーと、破砕PET含有樹脂投入ホッパー及びアルカリ投入ホッパーの夫々の下部に設置された第1・第2の定量供給装置と、これらの第1・第2の定量供給装置の下部に配置された投入機と、この投入機に接続された,熱分解を行う熱分解装置とを具備し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを夫々の定量供給装置を経由して、或る一定比率で前記熱分解装置内に連続的に投入できるようにしたことを特徴とする。
2) 本発明の第2の態様によるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置は、上記1)の発明において、第1の定量供給装置の上部に配置された,破砕PET含有樹脂を貯留する破砕PET含有樹脂貯留管と、第2の定量供給装置の上部に配置された,アルカリを貯留するアルカリ貯留管と、これらの貯留管の下部に夫々接続された不活性ガス注入ポートと、前記貯留管の上部に夫々設置された酸素濃度計とを更に具備し、夫々の酸素濃度計の計測値により、夫々の不活性ガス注入ポートより供給する不活性ガス注入量を調整できる機能を備えたことを特徴とする。
3) 本発明の第3の態様によるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置は、上記1)の発明において、熱分解処理して生成するベンゼンの量を計量し、その生成ベンゼン量に応じて、熱分解処理を行う熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるようにしたことを特徴とする。
4) 本発明の第4の態様によるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置は、上記1)又は2)の発明において、熱分解装置の内部温度を測定し、その温度に応じて熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるようにしたことを特徴とする。
5) 本発明の第5の態様によるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置は、上記1)乃至4の発明において、破砕PET含有樹脂投入ホッパーの下部に配置された破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダと、アルカリ投入ホッパーの下部に配置されたアルカリ定量供給サークルフィーダとを更に具備し、夫々の定量供給サークルフィーダの回転数を調整し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを或る一定比率で、熱分解装置に連続的に投入できるようにしたことを特徴とする。
6) 本発明の第6の態様によるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置は、PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置において、PETを含む樹脂を破砕し、破砕PETを貯留する破砕PET含有樹脂投入ホッパーと、アルカリを貯留するアルカリ投入ホッパーと、破砕PET含有樹脂投入ホッパーの下部に配置された破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダと、アルカリ投入ホッパーの下部に配置されたアルカリ定量供給サークルフィーダと、破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダの下部に配置された,破砕PET含有樹脂を貯留する破砕PET含有樹脂貯留管と、アルカリ定量供給サークルフィーダの下部に配置された,アルカリを貯留するアルカリ貯留管と、前記破砕PET含有樹脂投入ホッパー及びアルカリ投入ホッパーの夫々の下部に設置された第1・第2の定量供給装置と、これらの第1・第2の定量供給装置の下部に配置された,スクリュー移送構造を有する材料攪拌定量流下投入装置と、この投入装置の下部に配置された投入機と、この投入機に接続された,熱分解を行う熱分解装置とを具備し、破砕PET含有樹脂とアルカリを常時一定比率で熱分解装置内に連続的に投入して熱分解を行うことを特徴とする。
7) 本発明の第7の態様によるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置は、上記1)乃至6)の発明において、前記投入機がスクリュー移送構造の投入機であり、破砕PET含有樹脂とアルカリを投入しながら圧縮し、投入する破砕材料の隙間のガスを材料入口側に排除し、熱分解処理を行う熱分解装置内には固体だけを連続的に投入するようにしたことを特微とする。
本発明によれば、PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを回収する技術について、PETにアルカリを安定的に添加しつつ運転できるだけでなく、熱分解運転特性を把握しながら、その熱分解特性に合わせて最適な条件でPETとアルカリを混合しつつ、安定的に処理できるPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置を提供することができる。
以下、本発明のPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置について更に詳しく説明する。
上述したように、本発明は上記1)の構成にすれば、PETに消石灰等のアルカリを安定的に添加しつつ運転できるだけでなく、熱分解運転特性を把握しながら、その熱分解特性に合わせて最適な条件でPETとアルカリを混合しつつ、両者を安定的に処理することができる。
上述したように、本発明は上記1)の構成にすれば、PETに消石灰等のアルカリを安定的に添加しつつ運転できるだけでなく、熱分解運転特性を把握しながら、その熱分解特性に合わせて最適な条件でPETとアルカリを混合しつつ、両者を安定的に処理することができる。
また、上記2)のように、破砕PET含有樹脂貯留管とアルカリ貯留管と不活性ガス注入ポートと酸素濃度計とを更に具備した構成にすれば、夫々の酸素濃度計の計測値により、夫々の不活性ガス注入ポートより供給する不活性ガス注入量を調整できすることができる。
更に、上記3)のように、熱分解処理して生成するベンゼンの量を計量し、その生成ベンゼン量に応じて、熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるような構成にすれば、PETを含む樹脂とアルカリとを予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整して運転することができる。従って、より安全で安定的な処理を行うことができる。なお、上記4)のように、熱分解装置の内部温度を測定し、その温度に応じて熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるような構成にしても、同様な効果が得られる。
更には、上記5)のように、破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダとアルカリ定量供給サークルフィーダとを更に具備し、夫々の定量供給サークルフィーダの回転数を調整し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを或る一定比率で、熱分解装置に連続的に投入できるような構成にすれば、ロータリーバルブ等の定量供給装置に比べ、コンパクトな構成で、噛み込み等のない信頼性の高い装置が得られる。また、PETを含む樹脂とアルカリとを予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整して運転でき、より安全で安定的な処理を行うことができる。
また、上記6)のような構成にすれば、スクリュー移送構造を有する材料攪拌定量流下投入装置により、熱分解装置内に投入する樹脂及びアルカリを攪拌しつつ定量で材料投入機に流下させて、熱分解装置内に材料に同伴して酸素が混入するのを完全に防止しつつ、常時所定の混合比率で確実に投入することができる。また、これにより、PETを含む樹脂とアルカリとを予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。
更に、上記7)のようにスクリュー移送構造の投入機を備えた構成にすれば、破砕PET含有樹脂とアルカリを投入しながら圧縮し、投入する破砕材料の隙間のガスを材料入口側に排除し、熱分解処理を行う熱分解装置内には固体だけを連続的に投入することができる。これにより、より一層安全で安定的な処理を行うことができる。
本発明において、「PETを含む樹脂」とは、PET100%の場合、あるいはPETを少なくとも少量(例えば5%)含み、その他にPE,PP等の樹脂を含む場合の樹脂を意味する。また、「アルカリ」とは例えば消石灰を示すが、これに限定されない。
次に、本発明に係わるPETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化処理装置の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態):請求項1に対応
図1は、本発明の第1の実施形態におけるPETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置である。
図中の符番1は、破砕PETを含有する樹脂(以下、破砕PET含有樹脂と呼ぶ」)を投入する破砕PET含有樹脂投入ホッパー(以下、単に樹脂投入ホッパーと呼ぶ)を示す。また、符番2は、アルカリとしての消石灰を投入するアルカリ投入ホッパーを示す。これらの樹脂投入ホッパー1,アルカリ投入ホッパー2の夫々の下部には、破砕PET含有樹脂を定量する第1の定量供給装置3,消石灰を定量する第2の定量供給装置4が配置されている。第1の定量供給装置3,第2の定量供給装置4の下部には、投入機5が配置されている。この投入機5には、投入された破砕PET含有樹脂や消石灰を熱分解処理する熱分解装置6が接続されている。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるPETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置である。
図中の符番1は、破砕PETを含有する樹脂(以下、破砕PET含有樹脂と呼ぶ」)を投入する破砕PET含有樹脂投入ホッパー(以下、単に樹脂投入ホッパーと呼ぶ)を示す。また、符番2は、アルカリとしての消石灰を投入するアルカリ投入ホッパーを示す。これらの樹脂投入ホッパー1,アルカリ投入ホッパー2の夫々の下部には、破砕PET含有樹脂を定量する第1の定量供給装置3,消石灰を定量する第2の定量供給装置4が配置されている。第1の定量供給装置3,第2の定量供給装置4の下部には、投入機5が配置されている。この投入機5には、投入された破砕PET含有樹脂や消石灰を熱分解処理する熱分解装置6が接続されている。
前記樹脂投入ホッパー1、アルカリ投入ホッパー2からは、破砕PET含有樹脂,消石灰が夫々一定比率で別々に投入されて、最適なベンゼン生成率が得られるようになっている。前記第1の定量供給装置3,第2の定量供給装置4としては、例えばロータリーバルブが挙げられる。
第1の実施形態によれば、下流のベンゼン生成率又は熱分解装置6内の温度等を測定することにより、破砕PET含有樹脂と消石灰とを予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパー1,2から樹脂と消石灰を最適比率に調整しながら投入量を調整しつつ、熱分解装置6に投入し運転することができる。従って、破砕PET含有樹脂と消石灰を安定的に処理することができる。
(第2の実施の形態):請求項2に対応
図2は、本発明の第2の実施形態におけるPETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化処理装置である。但し、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番7,8は、夫々樹脂投入ホッパー1,アルカリ投入ホッパー2の下部に設けられた樹脂供給バルブ、アルカリ供給バルブを示す。樹脂供給バルブ7と第1の定量供給装置3間には、上部に酸素濃度計9を備えた貯留管10aが設けられている。アルカリ供給バルブ8と第2の定量供給装置4間には、上部に酸素濃度計9を備えた貯留管10bが設けられている。前記貯留管10aの下部には、不活性ガスとしてのN2を注入するための不活性ガス注入ポート11aが接続されている。前記貯留管10bの下部には、N2を注入するための不活性ガス注入ポート11bが接続されている。両不活性ガス注入ポート11a,11bは、パージする為に貯留管10a,10bの夫々の下部に接続されていることが好ましい。各不活性ガス注入ポート11a,11bにはバルブ12a,12bが設けられている。バルブ12a,12bと酸度濃度計9は電気的に接続され、酸素濃度計9の計測値により夫々の不活性ガス注入ポート11a,11bより供給する不活性ガス注入量を調整できるようになっている。
図2は、本発明の第2の実施形態におけるPETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化処理装置である。但し、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番7,8は、夫々樹脂投入ホッパー1,アルカリ投入ホッパー2の下部に設けられた樹脂供給バルブ、アルカリ供給バルブを示す。樹脂供給バルブ7と第1の定量供給装置3間には、上部に酸素濃度計9を備えた貯留管10aが設けられている。アルカリ供給バルブ8と第2の定量供給装置4間には、上部に酸素濃度計9を備えた貯留管10bが設けられている。前記貯留管10aの下部には、不活性ガスとしてのN2を注入するための不活性ガス注入ポート11aが接続されている。前記貯留管10bの下部には、N2を注入するための不活性ガス注入ポート11bが接続されている。両不活性ガス注入ポート11a,11bは、パージする為に貯留管10a,10bの夫々の下部に接続されていることが好ましい。各不活性ガス注入ポート11a,11bにはバルブ12a,12bが設けられている。バルブ12a,12bと酸度濃度計9は電気的に接続され、酸素濃度計9の計測値により夫々の不活性ガス注入ポート11a,11bより供給する不活性ガス注入量を調整できるようになっている。
第2の実施形態によれば、樹脂投入ホッパー1,アルカリ投入ホッパー2の夫々の下部に樹脂供給バルブ7,アルカリ供給バルブ8を設け、これらのバルブ7,8の夫々の下部に酸素濃度計9を備えた貯留管10a,10bを設け、これらの貯留管10a,10bの夫々の下部にバルブ12a,12bを夫々備えた不活性ガス注入ポート11a,11bを接続した構成になっている。
従って、貯留管10a,10bに夫々の材料である破砕PET含有樹脂、消石灰が一定のレベル範囲内になるように上部の樹脂供給バルブ7,アルカリ供給バルブ8の開閉を制御することにより、貯留管以降の間に空気が混入しないようにすることができる。また、夫々の貯留管10a,10b下部に不活性ガス注入ポート11a,11bを接続することにより、微量の不活性ガスを注入できる。更に、夫々の貯留管10a,10bの上部の酸素濃度計9の計測値により、夫々の不活性ガス注入ポート11a,11bより供給する不活性ガス注入量を調整することができる。従って、熱分解装置6内に破砕PET含有樹脂や消石灰に同伴して酸素が混入するのを防止することができる。更には、破砕PET含有樹脂と消石灰とを予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパー1,2から最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。
(第3の実施形態):請求項3に対応
図3は、本発明の第3の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図3は、熱分解処理して生成するベンゼンの量を計量し、その生成ベンゼン量に応じて、熱分解処理を行う熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるようにしたものである。
図3は、本発明の第3の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図3は、熱分解処理して生成するベンゼンの量を計量し、その生成ベンゼン量に応じて、熱分解処理を行う熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるようにしたものである。
図中の符番13は、熱分解装置6の上部に接続された配管を示す。この配管13の途中には、配管13内を通過するベンゼンが主体の熱分解ガスを冷却し凝縮するための冷却器14が介装されている。配管13は、途中でベンゼンが主体の生成油を収容する収納容器15に接続された分岐管16aと、液化されないガス(オフガス)を送るための分岐管16bに分岐される。収納容器15の下部には、収容容器15内の生成油の重さを測定するために天秤式重量計17が設けられている。天秤式重量計17は、前記第1の定量供給装置3及び第2の定量供給装置4と電気的に接続された状態にある。
第3の実施形態によれば、貯留管10a,10bに夫々の材料である樹脂、消石灰が一定のレベル範囲内になるように上部の樹脂供給バルブ7,アルカリ供給バルブ8の開閉を制御することにより、貯留管以降の間に空気が混入しないようにすることができる。また、夫々の貯留管10a,10b下部に不活性ガス注入ポート11a,11bを接続することにより、微量の不活性ガスを注入できる。更に、夫々の貯留管10a,10bの上部の酸素濃度計9の計測値により、夫々の不活性ガス注入ポート11a,11bより供給する不活性ガス注入量を調整することができる。従って、熱分解装置6内に樹脂や消石灰に同伴して酸素が混入するのを防止することができる。
また、熱分解装置6に接続された配管13の途中に冷却器14を介装するとともに、天秤式重量計17によりベンゼンが主体の生成油の量を計測し、この量に応じて熱分解装置6へ供給する破砕PET含有樹脂と消石灰の供給比率を調整できるようにしたので、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。
なお、図3では、配管13の一部に冷却器14が設置され、ここで熱分解ガスを間接凝縮される場合について述べたが、配管13の途中に生成油をスプレーにより熱分解ガス中に吹きかけ直接冷却し凝縮するようにしてもよい。また、生成油の重さを測定する天秤も上述したものに限らない。
なお、図3では、配管13の一部に冷却器14が設置され、ここで熱分解ガスを間接凝縮される場合について述べたが、配管13の途中に生成油をスプレーにより熱分解ガス中に吹きかけ直接冷却し凝縮するようにしてもよい。また、生成油の重さを測定する天秤も上述したものに限らない。
(第4の実施形態):請求項4に対応
図4は、本発明の第4の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図4は、熱分解処理している熱分解装置6の内部温度を測定し、その温度に応じて、熱分解処理を行う熱分解装置6へ供給する破砕PET含有樹脂と消石灰との供給比率を調整できるようにしたものである。図中の符番18は熱分解装置6の内部温度を測定する為の温度計を示す。この温度計18は、第1の定量供給装置3及び第2の定量供給装置4と電気的に接続された状態にある。
図4は、本発明の第4の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図4は、熱分解処理している熱分解装置6の内部温度を測定し、その温度に応じて、熱分解処理を行う熱分解装置6へ供給する破砕PET含有樹脂と消石灰との供給比率を調整できるようにしたものである。図中の符番18は熱分解装置6の内部温度を測定する為の温度計を示す。この温度計18は、第1の定量供給装置3及び第2の定量供給装置4と電気的に接続された状態にある。
第4の実施形態によれば、貯留管10a,10bに夫々の材料である樹脂、消石灰が一定のレベル範囲内になるように上部の樹脂供給バルブ7,アルカリ供給バルブ8の開閉を制御することにより、貯留管以降の間に空気が混入しないようにすることができる。また、夫々の貯留管10a,10b下部に不活性ガス注入ポート11a,11bを接続することにより、微量の不活性ガスを注入できる。更に、夫々の貯留管10a,10bの上部の酸素濃度計9の計測値により、夫々の不活性ガス注入ポート11a,11bより供給する不活性ガス注入量を調整することができる。従って、熱分解装置6内に破砕PET含有樹脂や消石灰に同伴して酸素が混入するのを防止することができる。
また、熱分解装置6に設けた温度計18により熱分解装置6の内部温度を測定し、その温度に応じて熱分解装置6へ供給する破砕PET含有樹脂と消石灰との供給比率を調整できる。従って、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。
(第5の実施の形態):請求項5に対応
図5は、本発明の第5の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2,4と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図5は、破砕PET含有樹脂貯留ホッパーの下部に破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダを、アルカリ貯留ホッパーの下部にアルカリ定量供給サークルフィーダを設置し、夫々の定量供給サークルフィーダの回転数を調整し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを或る一定比率で、熱分解装置に連続的に投入できるようにしたものである。
図5は、本発明の第5の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2,4と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図5は、破砕PET含有樹脂貯留ホッパーの下部に破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダを、アルカリ貯留ホッパーの下部にアルカリ定量供給サークルフィーダを設置し、夫々の定量供給サークルフィーダの回転数を調整し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを或る一定比率で、熱分解装置に連続的に投入できるようにしたものである。
図中の符番19は、樹脂投入ホッパー1と貯留管10a間に配置された,密閉性を保持するとともに材料定量供給機能を備えた破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダを示す。図中の符番20は、アルカリ投入ホッパー2と貯留管10b間に配置された,密閉性を保持するとともに材料定量供給機能を備えたアルカリ定量供給サークルフィーダを示す。
第5の実施形態によれば、破砕PET含有樹脂と消石灰とを夫々樹脂投入ホッパー1とアルカリ投入ホッパー2に個別に投入し、その下部に夫々定量供給サークルフィーダ19,20を設置し、更にその下部に夫々貯留管10a,10bを設置し、これらの貯留管10a,10bに夫々の材料が一定のレベル範囲になるように定量供給サークルフィーダ19,20により材料供給量を調整することにより、貯留管10a,10b以降の間に空気が混入しないようにすることができる。
また、貯留管10a,10bの夫々の下部に不活性ガス注入ポート11a,11bを設置して微量の不活性ガスを注入できるようにし、また、夫々の貯留管10a,10bの上部に酸素濃度計9を設置し、ここで夫々の酸素濃度計9の計測値により、夫々の不活性ガス注入ポート11a,11bより供給する不活性ガス注入量を調整できる機能を備えている。従って、熱分解装置6内に材料に同伴して酸素が混入するのを完全に防止することができる。
更に、熱分解装置6に設けた温度計18により熱分解装置6の内部温度を測定し、その温度に応じて熱分解装置6へ供給する破砕PET含有樹脂と消石灰との供給比率を調整できるようにしたものである。従って、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。更にまた、定量供給性能の高いサークルフィーダ19,20を用いるので、ロータリーバルブ等の定量供給装置に比べ、コンパクトな構成で、噛み込み等のない信頼性を高めた安全な供給装置とすることができる。
(第6の実施の形態):請求項6に対応
図6は、本発明の第6の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2,3,4,5と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番21は、樹脂定量供給装置3及びアルカリ定量供給装置4の下部に配置されたスクリュー移送構造の材料攪拌定量流下投入装置(以下、単に投入装置と呼ぶ)を示す。こうした構成においては、一方の貯留管10aから樹脂定量供給装置3を通過してきた破砕PET含有樹脂と、他方の貯留管10bからアルカリ定量供給装置4を通過してきた消石灰が投入装置21を用いて攪拌して常時定量で下部の投入機5に流下させることができる。従って、破砕PET含有樹脂と消石灰を常時所定の混合比率で確実に投入することができる。また、これにより、破砕PET含有樹脂とアルカリとが投入機5に入る際にどちらかの材料に偏ることなく予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。
図6は、本発明の第6の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。但し、図1,2,3,4,5と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番21は、樹脂定量供給装置3及びアルカリ定量供給装置4の下部に配置されたスクリュー移送構造の材料攪拌定量流下投入装置(以下、単に投入装置と呼ぶ)を示す。こうした構成においては、一方の貯留管10aから樹脂定量供給装置3を通過してきた破砕PET含有樹脂と、他方の貯留管10bからアルカリ定量供給装置4を通過してきた消石灰が投入装置21を用いて攪拌して常時定量で下部の投入機5に流下させることができる。従って、破砕PET含有樹脂と消石灰を常時所定の混合比率で確実に投入することができる。また、これにより、破砕PET含有樹脂とアルカリとが投入機5に入る際にどちらかの材料に偏ることなく予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。
第6の実施形態によれば、破砕PET含有樹脂と消石灰の夫々の貯留管10a,10bの下部にスクリュー移送構造の投入装置21を設置し、熱分解装置6内に投入する両材料を攪拌しつつ定量で投入機5に流下させることにより、熱分解装置6内に材料に同伴して酸素が混入するのを完全に防止しつつ、常時所定の混合比率で確実に投入することができる。また、これにより、破砕PET含有樹脂とアルカリとを予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全で安定的な処理を行うことが可能となる。
(第7の実施形態):請求項7に対応
図7は、本発明の第7の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。なお、図7(A)は同装置の概略的な全体図、図7(B)は図7(A)の投入機を拡大して示す説明図である。但し、図1,2,3,4,5と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番23は、第1の定量供給装置3及び第2の定量供給装置4の下部に配置されたスクリュー移送構造の投入機を示す。この投入機23はモータ22によって回転し、破砕PET含有樹脂や消石灰が投入される部分において隙間が多く、熱分解装置6側に向かうにつれて隙間が徐々に小さくなるように設計されている。即ち、この投入機23は、材料を投入しながら圧縮し、投入する破砕材料の隙間のガスを材料入口側に排除し、熱分解処理を行う熱分解装置6内にはガスが混入せず固体だけが連続的に投入されるようにしている。
図7は、本発明の第7の実施形態におけるPETを含む樹脂を処理する熱分解油化処理装置である。なお、図7(A)は同装置の概略的な全体図、図7(B)は図7(A)の投入機を拡大して示す説明図である。但し、図1,2,3,4,5と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番23は、第1の定量供給装置3及び第2の定量供給装置4の下部に配置されたスクリュー移送構造の投入機を示す。この投入機23はモータ22によって回転し、破砕PET含有樹脂や消石灰が投入される部分において隙間が多く、熱分解装置6側に向かうにつれて隙間が徐々に小さくなるように設計されている。即ち、この投入機23は、材料を投入しながら圧縮し、投入する破砕材料の隙間のガスを材料入口側に排除し、熱分解処理を行う熱分解装置6内にはガスが混入せず固体だけが連続的に投入されるようにしている。
第7の実施形態によれば、第1の定量供給装置3及び第2の定量供給装置4の下部にスクリュー移送構造の投入機21を配置し、材料を投入しながら圧縮し、投入する破砕材料の隙間のガスを材料入口側に排除し、熱分解処理を行う熱分解装置6内にはガスが混入せず固体だけが連続的に投入されるようにすることにより、熱分解装置6内に材料に同伴して酸素が混入するのを完全に防止しつつ、常時所定の混合比率で確実に投入することができる。また、これにより、破砕PET含有樹脂とアルカリとを予め一定比率で混合しなくても、別々のホッパーから最適比率に調整しながら投入量を調整し運転することができ、より安全でシンプルで安定的な処理を行うことが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…樹脂投入ホッパー、2…アルカリ投入ホッパー、3…第1の定量供給装置、4…第2の定量供給装置、5,23…投入機、6…熱分解装置、7…樹脂供給バルブ、8…アルカリ供給バルブ、9,18…温度計、10a,10b…貯留管、11a,11b…不活性ガス注入ポート、12a,12b…調整バルブ、17…天秤式重量計、19…樹脂サークルフィーダ、20…アルカリサークルフィーダ、21…材料攪拌定量流下投入装置。
Claims (7)
- PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置において、
PETを含む樹脂を破砕し、破砕したPETを含む樹脂(破砕PET含有樹脂)を貯留する破砕PET含有樹脂投入ホッパーと、アルカリを貯留するアルカリ投入ホッパーと、破砕PET含有樹脂投入ホッパー及びアルカリ投入ホッパーの夫々の下部に設置された第1・第2の定量供給装置と、これらの第1・第2の定量供給装置の下部に配置された投入機と、この投入機に接続された,熱分解を行う熱分解装置とを具備し、
破砕PET含有樹脂とアルカリとを夫々の定量供給装置を経由して、或る一定比率で前記熱分解装置内に連続的に投入できるようにしたことを特徴とするPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置。 - 第1の定量供給装置の上部に配置された,破砕PET含有樹脂を貯留する破砕PET含有樹脂貯留管と、第2の定量供給装置の上部に配置された,アルカリを貯留するアルカリ貯留管と、これらの貯留管の下部に夫々接続された不活性ガス注入ポートと、前記貯留管の上部に夫々設置された酸素濃度計とを更に具備し、
夫々の酸素濃度計の計測値により、夫々の不活性ガス注入ポートより供給する不活性ガス注入量を調整できる機能を備えたことを特徴とする請求項1記載のPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置。 - 熱分解処理して生成するベンゼンの量を計量し、その生成ベンゼン量に応じて、熱分解処理を行う熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置。
- 熱分解装置の内部温度を測定し、その温度に応じて熱分解装置へ供給する破砕PET含有樹脂とアルカリとの供給比率を調整できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置。
- 破砕PET含有樹脂投入ホッパーの下部に配置された破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダと、アルカリ投入ホッパーの下部に配置されたアルカリ定量供給サークルフィーダとを更に具備し、夫々の定量供給サークルフィーダの回転数を調整し、破砕PET含有樹脂とアルカリとを或る一定比率で、熱分解装置に連続的に投入できるようにしたことを特徴とする請求項1及至4いずれか記載のPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置。
- PETを含む樹脂を熱分解してベンゼンを主体とする生成油を生成する熱分解油化装置において、
PETを含む樹脂を破砕し、破砕PETを貯留する破砕PET含有樹脂投入ホッパーと、アルカリを貯留するアルカリ投入ホッパーと、破砕PET含有樹脂投入ホッパーの下部に配置された破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダと、アルカリ投入ホッパーの下部に配置されたアルカリ定量供給サークルフィーダと、破砕PET含有樹脂定量供給サークルフィーダの下部に配置された,破砕PET含有樹脂を貯留する破砕PET含有樹脂貯留管と、アルカリ定量供給サークルフィーダの下部に配置された,アルカリを貯留するアルカリ貯留管と、前記破砕PET含有樹脂投入ホッパー及びアルカリ投入ホッパーの夫々の下部に設置された第1・第2の定量供給装置と、これらの第1・第2の定量供給装置の下部に配置された,スクリュー移送構造を有する材料攪拌定量流下投入装置と、この投入装置の下部に配置された投入機と、この投入機に接続された,熱分解を行う熱分解装置とを具備し、
破砕PET含有樹脂とアルカリを常時一定比率で熱分解装置内に連続的に投入して熱分解を行うことを特徴とするPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置。 - 前記投入機はスクリュー移送構造の投入機であり、破砕PET含有樹脂とアルカリを投入しながら圧縮し、投入する破砕材料の隙間のガスを材料入口側に排除し、熱分解処理を行う熱分解装置内には固体だけを連続的に投入するようにしたことを特微とする請求項1乃至6いずれか記載のPETを含む樹脂の熱分解油化処理装置。
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