JP2008132900A - 車両用フード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】一定以上の外力がフードロックの車両上方に作用する場合に対応して、フードにおける外力の吸収性を向上させることを目的とする。
【解決手段】デントリインフォース18(補強部材)が、車両上方又は下方に凸に構成されると共に車両前後方向に延び、フードアウタパネル14を支持する膨出部18Aと、該膨出部18Aの車両前方側端部及び車両後方側端部において車幅方向に延在する前方壁部18B及び後方壁部18Cとを有している。フード12におけるストライカ20(フードロック)の車両上方に一定以上の外力が作用した際に、デントリインフォース18に局部的な変形が生じないので、フードアウタパネル14が広い範囲で変形する。またフードインナパネル16がデントリインフォース18からの荷重を受けて車両下方に変形することで、変形末期でのフードアウタパネル14の変形ストロークをより多く確保できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用フード構造に関する。
フード構造において、フード前端のロックリインフォースを車両上方からの荷重に対して変形可能とすることで、フードに対して一定以上の外力が加えられたときに該外力を吸収可能とした構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−50909号公報 特開2006−8048号公報 特開平11−91627号公報
しかしながら、上記した従来例では、変形可能なデントリインフォースがフードロックの上方に配置されておらず、該フードロック上方領域に外力が作用する場合には、適用が難しかった。
本発明は、上記事実を考慮して、一定以上の外力がフードロックの車両上方に作用する場合に対応して、フードにおける外力の吸収性を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、フードの前部におけるフードアウタパネルとフードインナパネルとの間に配設されて該フードアウタパネルを支持すると共に、フードロックの上方を含む領域において車幅方向及び車両前後方向に延設された前記フードの補強部材を有し、該補強部材は、車両上方又は下方に凸に構成されると共に車両前後方向に延びる膨出部と、該膨出部の車両前方側端部において車幅方向に延在するように車両下方に延設された前方壁部と、前記膨出部の車両後方側端部において車幅方向に延在するように車両下方に延設された後方壁部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の車両用フード構造では、フードにおけるフードアウタパネルとフードインナパネルとの間に、該フードアウタパネルを支持する補強部材が配設されており、フードにおけるフードロックの車両上方に一定以上の外力が作用した際に、該外力に基づく荷重がフードアウタパネルから補強部材へ伝達される。ここで、補強部材は、車両上方又は下方に凸に構成されると共に車両前後方向に延びる膨出部と、該膨出部の車両前方側端部及び車両後方側端部において車幅方向に延在する前方壁部及び後方壁部とを有しているので、荷重は該補強部材の広い範囲に分散する。これにより補強部材の局部的な変形が抑制され、変形する領域が拡大することから、フードアウタパネルも広い範囲で変形することになる。このようにして、請求項1に記載の車両用フード構造では、一定以上の外力がフードロックの車両上方に作用する場合に対応して、フードにおける外力の吸収性を向上させることが可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用フード構造において、前記後方壁部は、前記フードロックより車両後方側の縦壁部に支持されていることを特徴としている。
請求項2に記載の車両用フード構造では、後方壁部がフードロックより車両後方側の縦壁部に支持されているので、フードにおけるフードロックの車両上方に一定以上の外力が作用して、フードアウタパネルから補強部材へ荷重が伝達された際に、補強部材からフードロックより車両後方側の縦壁部へも荷重が伝達される。このため、該縦壁部を有する部材を車両下方に変形させて、フードアウタパネルの変形ストロークをより多く確保することが可能である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用フード構造において、前記膨出部は、少なくとも前記フードロックの車両上方に設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の車両用フード構造では、フードアウタパネルを支持する膨出部が、少なくともフードロックの車両上方に設けられているので、フードに外力が作用したときに、フードアウタパネルにおけるフードロックの車両上方部位に局部的な変形が生ずることを抑制できる。これにより、補強部材からフードインナパネルへの入力が早くなり、該フードインナパネルが下方に変形することでフード前部におけるフードアウタパネルが広い範囲で変形できるので、フードロックの車両上方の空間を余すことなく有効に使うことができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用フード構造において、前記後方壁部は、車幅方向に延びる折れ部を有することを特徴としている。
請求項4に記載の車両用フード構造では、補強部材の後方壁部が、車幅方向に延びる折れ部を有しているので、補強部材の変形過程の末期において後方壁部が容易に変形可能であり、フードアウタパネルの変形ストロークをより多く確保することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用フード構造によれば、一定以上の外力がフードロックの上方に作用する場合に対応して、フードにおける外力の吸収性を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の車両用フード構造によれば、縦壁部を有する部材を車両下方に変形させて、フードアウタパネルの変形ストロークをより多く確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の車両用フード構造によれば、補強部材からフードインナパネルに入力が早く伝達されることにより、フードアウタパネルが広い範囲で変形できる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の車両用フード構造によれば、フードアウタパネルの変形ストロークをより多く確保することができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る車両用フード構造Sは、車両10のエンジンコンパートメント22に対して開閉自在に設けられたフード12の構造に係り、図2に示されるように、該フード12の前部におけるフードアウタパネル14とフードインナパネル16との間に、補強部材の一例たるデントリインフォース18を有して構成されている。
フード12は、該フード12の車体外側部を構成するフードアウタパネル14と、該フード12の車体内側部を構成するフードインナパネル16とを接合して構成されている。図4に示されるように、フードインナパネル16の前部は、車幅方向に沿ってフード裏面側に膨出するように構成されており、該膨出部位におけるフードアウタパネル14とフードインナパネル16との間の空間24に、デントリインフォース18及びロックリインフォース26が配設されている。
この膨出部位は、フードアウタパネル14から最も離間した平面部16Aと、該平面部16Aの後縁から立ち上がり車両後方に向かうに従ってフードアウタパネル14に接近する縦壁部16Bと、該平面部16Aの前縁から立ち上がり車両前方に向かうに従ってフードアウタパネル14に接近する前壁部16Cと、該前壁部16Cの前縁から車両前方側に延設された棚状部16Gとを有している。即ち縦壁部16Bは、ストライカ20よりも車両後方に位置し、前壁部16C及び棚状部16Gは、ストライカ20よりも車両前方に位置している。
平面部16Aの車幅方向中央部には、フード12の閉止時にフードロックにおけるラッチ機構(図示せず)と係合するストライカ20が、例えばフードインナパネル16の下方に突出して固定されている。ストライカ20の取付け部位である平面部16Aは、ロックリインフォース26により補強されている。
図2において、デントリインフォース18は、フードロックにおけるストライカ20(図3及び図4参照)の車両上方を含む領域において車幅方向及び車両前後方向に延設されており、膨出部18Aと、前方壁部18Bと、後方壁部18Cとを有している。このデントリインフォース18は、通常使用時にはフードアウタパネル14の前部の面剛性を高めることで、例えばフード12を閉止する際のフードアウタパネル14の変形を抑制し、またフードアウタパネル14におけるストライカ20の車両上方に一定以上の外力が作用したときには、その荷重を吸収しつつ変形するように構成されている。
膨出部18Aは、基部18Dから例えば車両上方に凸に構成されると共に車両前後方向に延び、フードアウタパネルを支持する所謂縦ビードであり、少なくともフードロックにおけるストライカ20の車両上方に設けられている。具体的には、車幅方向において、例えば11箇所の膨出部18Aが配列して設けられており、ストライカ20の車両上方以外の部位にも膨出部18Aが万遍なく配置されている。図4,図5に示されるように、各膨出部18Aの頂点部は、接着剤の一例たるマスチック28の管理座面となっており、各膨出部18Aとフードアウタパネル14との間には、マスチック28が例えば2箇所ずつ配置されている。このように、フードアウタパネル14は、マスチック28を介してデントリインフォース18に支持されている。
なお図7に示されるように、マスチック28は、膨出部18Aの略全長にわたって線状に配置されていてもよい。通常使用時におけるフードアウタパネル14の面剛性をより高めることができるからである。加えて、一定以上の外力がフード12におけるストライカ20の車両上方に作用した際には、フードアウタパネル14からデントリインフォース18に広範囲で荷重を伝達して、該フードアウタパネル14及びデントリインフォース18の局部的な変形を抑制できるからである。
図2において、デントリインフォース18の前方壁部18Bは、膨出部18Aの車両前方側端部において車幅方向に延在するように車両下方に延設されており、一定以上の外力がフード12におけるストライカ20の車両上方に作用してデントリインフォース18に大きな荷重が入力されたときに、その荷重を、膨出部18Aの車両前方側端部において車幅方向に伝達できるようになっている。図2,図3に示されるように、前方壁部18Bの下縁には、ロックリインフォース26のフランジ26Fへの接合部となるフランジ18Fと、フードインナパネル16の棚状部16Gへの接合部となるフランジ18Gとが、該前方壁部18Bの下縁から夫々車両前方に突出して形成されている。即ちデントリインフォース18の前部は、図4に示されるように、フランジ18Fにおいてロックリインフォース26のフランジ26Fと接合されると共に、図5に示されるように、フランジ18Gにおいて、フードインナパネル16の棚状部16Gに接合されて支持されている。
図2,図3に示されるように、フランジ18Fは、前方壁部18Bにおける車幅方向中央部に例えば3箇所設けられ、フランジ18Gは、該フランジ18Fの車幅方向両側に、夫々例えば2箇所ずつ設けられている。フランジ18F,18Gは、断面係数を高めるために、夫々例えば断面ハット状又は断面コ字状に形成されている。
図2において、デントリインフォース18の後方壁部18Cは、膨出部18Aの車両後方側端部において車幅方向に延在するように車両下方に延設されており、一定以上の外力がフード12におけるストライカ20の車両上方に作用して、デントリインフォース18に大きな荷重が入力されたときに、その荷重を、膨出部18Aの車両後方側端部において車幅方向に伝達できるようになっている。また後方壁部18Cには、車幅方向に延びる折れ部18Jが設けられており、大荷重入力時におけるデントリインフォース18の変形過程の末期において、後方壁部18Cが容易に変形するように構成されている。
図2,図3に示されるように、後方壁部18Cの下縁には、ロックリインフォース26のフランジ26Rへの接合部となるフランジ18Rと、フードインナパネル16の縦壁部16Bへの接合部となるフランジ18Hとが、該後方壁部18Cの下縁から夫々車両後方突出して形成されている。即ちデントリインフォース18の後部は、図4に示されるように、フランジ18Rにおいてロックリインフォース26のフランジ26Rに接合されると共に、図5に示されるように、フランジ18Hにおいて、フードインナパネル16の縦壁部16Bに接合されて支持されている。
図2,図3に示されるように、フランジ18Rは、後方壁部18Cにおける車幅方向中央部に例えば2箇所設けられ、フランジ18Hは、該フランジ18Rの車幅方向両側に、夫々例えば1箇所ずつ設けられている。フランジ18H,18Rは、断面係数を高めるために、夫々例えば断面ハット状又は断面コ字状に形成されている。
図3,図4において、ロックリインフォース26は、フードインナパネル16の平面部16Aに接合される平面部26Aと、該平面部26Aの車両前方側に、前壁部16Cに沿って延びる3本のフランジ26Fと、平面部26Aの車両後方側に、縦壁部16Bに沿って延びる2本のフランジ26Rとを有している。このフランジ26Rは、フードロックのストライカ20よりも車両後方に位置する縦壁部の一例であり、ロックリインフォース26は該縦壁部を有する部材の一例である。ロックリインフォース26の平面部26Aには、ストライカ20が、例えばリテーナ30及びねじ32を用いて固定されている。またロックリインフォース26のフランジ26Fはデントリインフォース18のフランジ18Fと接合されており、フランジ26Rはデントリインフォース18のフランジ18Rと接合されている。フランジ18Rとフランジ26Rとの接合部は、通常板厚が厚く変形し難いロックリインフォース26を下方に配置し、デントリインフォース18の変形ストロークを確保する観点から、できるだけフードインナパネル16に近い位置に配置されることが好ましい。
なお、膨出部18Aの車両前後方向長さは、200mm以下とすることが望ましい。これは、一定以上の外力がフード12におけるストライカ20の車両上方に作用してデントリインフォース18に大きな荷重が入力されたときに、膨出部18Aの局部的な変形を抑制すると共に、該荷重を、前方壁部18B及び後方壁部18Cを通じて車幅方向にも伝達するためである。また基部18Dからの膨出部18Aの高さについては、2mm以上6mm以下とすることが望ましく、最適値は4mmである。ここで、膨出部18Aの高さを2mm以上としたのは、該膨出部18Aの局部的な変形を抑制するためであり、加えて該膨出部18Aの頂点部をマスチック28の管理座面として用いる関係で寸法ばらつきを吸収できるようにするためである。また膨出部18Aの高さを6mm以下としたのは、膨出部18Aの高さが高過ぎると、変形強度が高くなり過ぎるだけでなく、基部18Dとフードインナパネル16との離間距離が減少するためである。
上記構成においては、デントリインフォース18の膨出部18Aが、車両上方に凸に構成されているものとしたが、これに限られず、図8に示されるように、例えば車両下方に凸に構成してもよい。この場合、図9に示されるように、マスチック28は、デントリインフォース18の基部18Dとフードアウタパネル14との間に例えば点状に配置される。図示は省略するが、マスチック28を基部18Dの車両前後方向に沿って線状に配置してもよい。
またデントリインフォース18のフランジ18Rについて、図10に示される構成とすることも可能である。この例では、フランジ18Rは、ロックリインフォース26には接合されず、フードインナパネル16の縦壁部16Bに設けられた座面16Dに接合されている。またデントリインフォース18のフランジ18Rについて、図11に示される構成とすることも可能である。この例では、フランジ18Rは、ロックリインフォース26には接合されず、フードインナパネル16の縦壁部16Bに設けられた棚状部16Eに接合されている。デントリインフォース18の後方壁部18Cについては、ロックリインフォース26とフードインナパネル16の16Bに接合する他、縦壁部16Bのみに接合するようにしてもよく、更にはロックリインフォース26のフランジ26Rのみに接合するようにしてもよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図4において、本実施形態に係る車両用フード構造Sでは、通常使用時には、フードアウタパネル14がデントリインフォース18により補強されているので、フード12の閉止時等におけるフードアウタパネル14の変形を抑制でき、商品性を高めることが可能である。
次に、図6において、例えば衝突体34がフード12におけるストライカ20の車両上方に衝突し、該フード12に一定以上の外力Fが作用した際には、該外力に基づく荷重が、フードアウタパネル14からフード12内のデントリインフォース18へ伝達されると共に、該デントリインフォース18からロックリインフォース26及びフードインナパネル16へ伝達され、フードアウタパネル14が広い領域で変形することで外力を吸収することができる。
具体的には、車両用フード構造Sでは、デントリインフォース18が、車両上方に凸に構成されると共に車両前後方向に延び、フードアウタパネル14を支持する膨出部18Aと、該膨出部18Aの車両前方側端部及び車両後方側端部において車幅方向に延在する前方壁部18B及び後方壁部18Cとを有しているので、局部的な変形を抑制することができ、荷重は該デントリインフォース18の広い範囲に分散する。これによりデントリインフォース18のうち変形する領域が拡大することから、フードアウタパネル14も広い範囲で変形することになる。これによりフード12における変形重量が大きくなるので、フード12の変形過程の初期における外力Fの吸収性を高めることが可能である。
またこのとき、デントリインフォース18からフードインナパネル16へも荷重が伝達される。具体的には、デントリインフォース18の車両前方部においては、フランジ18Gからフードインナパネル16の棚状部16Gへ直接荷重が伝達されると共に、ロックリインフォース26のフランジ26Fを介してフランジ18Fからフードインナパネル16の棚状部16G及び前壁部16Cへ荷重が伝達される。またデントリインフォース18の車両後方部においては、フランジ18Hからフードインナパネル16の縦壁部16Bへ荷重が直接伝達され、ロックリインフォース26のフランジ26Rを介してフランジ18Rから縦壁部16Bへ荷重が伝達される。
このようにしてデントリインフォース18からフードインナパネル16に荷重が伝達されることで、該フードインナパネル16が車両下方に変形する。このため、フードアウタパネル14とフードインナパネル16との干渉が生じにくくなり、フード12の変形過程の末期までフードアウタパネル14を滞りなく変形させることが可能である。更に車両用フード構造Sでは、デントリインフォース18の後方壁部18Cが、車幅方向に延びる折れ部18Jを有しているので、デントリインフォース18の変形過程の末期において後方壁部18Cが容易に変形可能であり、これによって変形末期でのフードアウタパネル14の変形ストロークをより多く確保することが可能である。
このように、車両用フード構造Sでは、一定以上の外力Fがストライカ20の車両上方に作用する場合に対応して、フード12における外力Fの吸収性を向上させることが可能であり、具体的には、フード12の変形初期においてはフードアウタパネル14の局部的な変形を抑制して外力を吸収し、変形末期においてはフードアウタパネル14の変形ストロークを確保してフードインナパネル16との干渉を抑制することができる。なお、デントリインフォース18のフランジ18Rを縦壁部16Bに直接接合しておくと、フード12の変形時にフードインナパネル16を変形させる荷重が少なくて済むので、該フードインナパネル16を容易に車両下方に変形させることができ、これによってフードアウタパネル14の変形ストロークをより多く確保することが可能である。
また図2に示されるように、膨出部18Aをデントリインフォース18に車両前後方向に設けることで、該デントリインフォース18に作業孔18Eを設ける場合に、従来の横ビード構造(ビードが車幅方向に延びている構造)と比較して、膨出部18Aの位置設定の自由度が高く、設計が容易である。
なお本実施形態においては、補強部材をデントリインフォース18として説明したが、デントリインフォース18はこれに限られるものではない。
車両用フード構造を有する車両の前部を示す斜視図である。 車両用フード構造において、フードアウタパネルを破断してデントリインフォース、ロックリインフォース及びフードインナパネルを示す部分破断斜視図である。 フードインナパネル及びデントリインフォースの分解斜視図である。 車両用フード構造を示す図2における4−4矢視断面図である。 車両用フード構造を示す図2における5−5矢視断面図である。 衝突体からの外力がフードに作用した際に、フードが変形して該外力を吸収している状態を示す断面図である。 マスチックが膨出部に沿って線状に配置された変形例を示す断面図である。 車両用フード構造において、デントリインフォースの膨出部が車両下方に凸に形成された変形例を、フードアウタパネルを破断して示す部分破断斜視図である。 車両用フード構造を示す、図8における9−9矢視断面図である。 車両用フード構造の変形例を示す断面図である。 車両用フード構造の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 車両
12 フード
14 フードアウタパネル
16 フードインナパネル
16B 縦壁部
18 デントリインフォース(補強部材)
18A 膨出部
18B 前方壁部
18C 後方壁部
18J 折れ部
20 ストライカ(フードロック)
26R フランジ(縦壁部)
F 外力
S 車両用フード構造

Claims (4)

  1. フードの前部におけるフードアウタパネルとフードインナパネルとの間に配設されて該フードアウタパネルを支持すると共に、フードロックの上方を含む領域において車幅方向及び車両前後方向に延設された前記フードの補強部材を有し、
    該補強部材は、車両上方又は下方に凸に構成されると共に車両前後方向に延びる膨出部と、
    該膨出部の車両前方側端部において車幅方向に延在するように車両下方に延設された前方壁部と、
    前記膨出部の車両後方側端部において車幅方向に延在するように車両下方に延設された後方壁部と、
    を有することを特徴とする車両用フード構造。
  2. 前記後方壁部は、前記フードロックより車両後方側の縦壁部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フード構造。
  3. 前記膨出部は、少なくとも前記フードロックの車両上方に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用フード構造。
  4. 前記後方壁部は、車幅方向に延びる折れ部を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車両用フード構造。
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