JP2008132242A - メダルセレクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成でメダルの飲み込み現象を確実に阻止することのできるメダルセレクタを提供する。
【解決手段】投入されたメダルMフォトインタラプタ93,95,113を正常に通過したことを確認することでに正規のメダルMが投入された場合にのみメダル投入枚数を計数し、さらに、予め設定された投入許容上限枚数目のメダルMが投入された場合にはフォトインタラプタ93が第1メダル検出信号を出力したタイミングで、当該メダルMがメダルセンサ91を通過する前にメダルブロッカ71を作動させて排除状態に制御するため、後に続く投入許容上限枚数を超えるメダルMを確実にメダル通路61から排除することができる。したがって、特殊な構成を付加することなく、簡素な構成でメダルMの飲み込み現象を確実に阻止することができる。
【選択図】図21

Description

この発明は、予め設定された投入上限枚数を超えるメダルがメダル投入口から投入された場合に、当該メダルを確実に返却する遊技機のメダルセレクタに関する。
従来、スロットマシンなどの遊技機では、遊技者によりメダル投入口からメダルが投入されると遊技の開始が可能になっており、メダル投入口から投入されるメダルが正規のものか否かを選別するメダルセレクタがメダル投入口の内側に設けられている。このメダルセレクタには、投入されたメダルをホッパーユニットまたはメダル受けに導くメダル通路が形成されており、当該メダル通路にメダルの移動方向に例えば2個のフォトセンサが並んで配置されたメダルセンサが設けられている。
このように構成されたメダルセレクタのメダル通路を正規のメダルが移動し、当該メダルがメダルセンサを正常に通過することで、ホッパーユニット内に取り込まれるメダルの投入枚数が計数される。そして、予め設定された、1遊技あたりの有効最大投入枚数(例えば、3枚)とクレジットメダルの最大貯留枚数(例えば、50枚)との合計枚数目のメダル、すなわち投入許容上限枚数目のメダルがメダルセンサを正常に通過した後、メダル排除手段を作動させることで、投入許容上限枚数を超えてメダル投入口に投入されたメダルをメダル通路から排除してメダル受けに排出するように構成されている。
ところで、上記したメダルセレクタでは、予め設定された投入許容上限枚数目のメダルがメダルセンサを完全に通過した後、すなわち、当該メダルが2つのフォトセンサを通過してからメダル排除手段を作動させているため、メダル排除手段を作動させるまでの間に若干のタイムラグが生じることとなる。したがって、メダルが連続状態でメダル投入口に投入された場合に、メダルをホッパーユニットへ移送させる受け入れ状態から、メダルをメダル受けに排出する返却状態に切り替わる際に、メダル排出手段が作動する以前に投入許容上限枚数を超えるメダルがメダル排出手段を通過してしまい、計数されないメダルがホッパーユニット内に取り込まれるという、いわゆる飲み込み現象が発生するおそれがある。
このような飲み込み現象を阻止するために、例えば特許文献1に記載のメダルセレクタのように、メダル投入口とメダル選別装置との間に位置し、メダル通路を移動するメダルを計数する投入メダルカウント装置と、この投入メダルカウント装置とメダル選別装置との間に位置し、投入メダルカウント装置が予め定めた一定数のメダルを計数した場合に作動して、投入したメダルの移動を一時的に阻止するメダル流下阻止装置とを備えたものが知られている。
すなわち、特許文献1に記載のメダルセレクタによれば、メダル投入口から投入されたメダルは、まず投入メダルカウント装置により計数される。そして、予め定めた投入許容上限枚数を超えるメダルを検出すると、メダル流下阻止装置を作動して当該メダルの移動を一時的に阻止する。その後、適宜の時間、例えば400〜1000msecが経過した後、メダル排除手段を作動させて、メダルをメダル通路から排除させる。
特開平7−8599号公報(段落[0005]〜[0010]、図1、図2参照)
しかしながら、上記した従来のメダルセレクタでは、メダルの飲み込み現象を防止できるものの、飲み込み現象防止のために、投入メダルカウント装置およびメダル流下阻止装置を新たに設けなければならず、装置構成が複雑になるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成でメダルの飲み込み現象を確実に阻止することのできるメダルセレクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかるメダルセレクタは、遊技機筐体のメダル投入口に連通するメダル通路を備え、前記メダル投入口に投入され前記メダル通路を移動するメダルをホッパーユニットまたはメダル受けに導く遊技機のメダルセレクタにおいて、前記メダルが前記メダル投入口から前記ホッパーユニットへ移動する方向に沿って順に並べて設けられ、前記メダル通路を移動する前記メダルを検出してそれぞれ第1、第2メダル検出信号を出力する第1センサ、第2センサと、前記第1センサと前記メダル投入口との間に設けられ、前記メダルが前記メダル通路を前記ホッパーユニットまで移動することを許容する許容状態と、前記メダル通路を移動する前記メダルを前記メダル通路から排除して前記メダル受けに導く排除状態とに切換可能なメダル排除手段と、前記両メダル検出信号が入力され、前記両メダル検出信号が所定順序で入力される場合に前記メダルが投入されたとしてメダル投入枚数を計数し、前記メダル検出信号に基づいて前記メダル排除手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、予め設定された投入許容上限枚数目の前記メダルの検出に基づく前記第1メダル検出信号が入力されたときに前記メダル排除手段を前記排除状態に制御することを特徴としている(請求項1)。
また、前記制御手段は、前記第1メダル検出信号の出力が開始されたかどうかを判定する第1メダル検出信号出力開始判定手段と、前記遊技機の遊技状態を判定する遊技状態判定手段と、複数の前記投入許容上限枚数が予め設定されており、前記遊技状態判定手段により判定された前記遊技状態に応じて前記複数の前記投入許容上限枚数から一の前記投入許容上限枚数を選択する上限数算出手段と、既に前記遊技機に投入されているメダルの数を算出する投入数算出手段と、前記第1センサがメダルを検出することで前記第1メダル検出信号出力開始判定手段により前記第1メダル検出信号の出力が開始されたと判定された場合に、前記上限数算出手段により選択された前記投入許容上限枚数と前記投入数算出手段の算出結果とを比較して、前記第1センサを通過中の当該メダルが前記投入許容上限枚数目のメダルかどうかを判定する投入数判定手段と、前記投入数判定手段により、前記第1センサを通過中の当該メダルが前記投入許容上限枚数目のメダルと判定された場合に前記メダル排除手段を前記排除状態に制御する上限時メダル排除手段作動手段とを含む構成でもよい(請求項2)。
また、前記制御手段は、前記投入数判定手段により前記第1センサを通過中のメダルが前記投入許容上限枚数目のメダルと判定された場合に、ON状態またはOFF状態に設定される上限枚数フラグをON状態に設定する上限枚数フラグ設定手段と、前記メダル排除手段の動作状態を判定するメダル排除手段動作状態判定手段と、前記メダル排除手段動作状態判定手段により前記メダル排除手段が前記排除状態に制御されていると判定された場合に、前記上限枚数フラグがON状態であるかOFF状態であるかを判定する上限枚数フラグ判定手段と、前記上限枚数フラグ判定手段により前記上限枚数フラグがON状態であると判定された後に、当該メダルが所定の順序で前記第1および第2センサを通過すれば前記上限枚数フラグをOFF状態に設定する上限枚数フラグ解除手段と、当該メダルが所定の順序で前記第1および第2センサを通過すれば、当該メダルが遊技機に投入されたとする投入処理を行う投入処理手段とを含む構成でもよい(請求項3)。
また、前記制御手段は、前記遊技機が正常に動作しない異常が発生した場合に、メダル排除手段動作状態保存手段により前記メダル排除手段の動作状態を保存し、所定の異常回復操作が実行されるのを条件に、前記メダル排除手段を正常な動作状態に復帰させるものであって、前記異常回復操作が実行された後、前記上限枚数フラグがON状態であるかOFF状態であるかを判定する異常時上限枚数フラグ判定手段と、前記異常時上限枚数フラグ判定手段の判定結果がON状態であれば前記メダル排除手段を前記許容状態に制御する上限時メダル排除手段切換手段と、前記上限時メダル排除手段切換手段により前記メダル排除手段が前記許容状態に制御された後、前記上限枚数フラグをOFF状態に設定する異常時上限枚数フラグ解除手段と、前記異常時上限枚数フラグ判定手段の判定結果がOFF状態であれば前記メダル排除手段の動作状態を前記メダル排除手段動作状態保存手段により保存された状態に復帰させるメダル排除手段動作状態復帰手段とを含む構成でもよい(請求項4)。
請求項1の発明によれば、投入されたメダルが第1センサ、第2センサを正常に通過したことを確認することで正規のメダルが投入された場合にのみメダル投入枚数を計数し、さらに、予め設定された投入許容上限枚数目のメダルが投入された場合には第1センサが第1メダル検出信号を出力したタイミングで、当該メダルが第1センサ、第2センサを通過する前にメダル排除手段を排除状態に制御する。すなわち、連続して投入許容上限枚数を超えるメダルが投入されたとしても、投入許容上限枚数目のメダルを第1センサが検出し、第1メダル検出信号が出力されれば遅滞無くメダル排除手段を排除状態に制御するので、後に続く投入許容上限枚数を超えるメダルを確実にメダル通路から排除することができる。したがって、特殊な構成を付加することなく、簡素な構成でメダルの飲み込み現象を確実に阻止することができる。
また、請求項2の発明によれば、複数の投入許容上限枚数が予め設定されており、遊技状態判定手段により判定された遊技機の遊技状態に応じて、複数の投入許容上限枚数から一の投入許容上限枚数が上限数算出手段により選択される。そして、投入数判定手段により、第1センサを通過中のメダルが選択された投入許容上限枚数目のメダルと判定された場合に、当該メダルが第2センサに検出される前に上限時メダル排除手段作動手段がメダル排除手段を排除状態に制御することで、後に続く投入許容上限枚数を超えるメダルを確実にメダル通路から排除することができる。
また、請求項3の発明によれば、投入許容上限枚数目のメダルが投入されてメダル排除手段が作動され、上限枚数フラグ設定手段により上限枚数フラグがON状態に設定される。そして、上限枚数フラグ判定手段により上限枚数フラグがON状態であると判定された後に、当該メダルが所定の順序で第1および第2センサを通過すれば上限枚数フラグ解除手段により上限枚数フラグがOFF状態に設定されるとともに、投入処理手段により、当該メダルが遊技機に投入されたとする投入処理が行われる。したがって、メダル排除手段が排除状態に制御された後、上限枚数フラグ判定手段により上限枚数フラグを監視することで投入許容上限枚数目のメダルが第2センサを通過して遊技機に投入されたことを確実に判定でき、該遊技機に投入された当該メダルを計数することができる。
また、請求項4の発明によれば、遊技機が正常に動作しない異常が発生した場合に、メダル排除手段動作状態保存手段によりメダル排除手段の動作状態を保存することで、例えば、該遊技機の管理者が異常回復操作を実行することで遊技機を異常な状態から正常な状態に回復させた後に、メダル排除手段をメダル排除手段動作状態保存手段により保存した状態にメダル排除手段動作状態復帰手段により復帰することで、メダル排除手段を正常な動作状態に復帰させることができる。
また、投入上限枚数目のメダルが第1または第2センサを通過中、すなわち、上限枚数フラグがON状態である場合に遊技機が正常に動作しない異常が発生した場合には、該遊技機の管理者が異常回復操作を実行することで遊技機を異常な状態から正常な状態に回復させた後に、上限時メダル排除手段切換手段がメダル排除手段を許容状態にするとともに、異常時上限枚数フラグ解除手段が上限枚数フラグをOFF状態に設定する。したがって、上限枚数フラグがOFF状態に設定されるので、投入上限枚数目のメダルの再投入が可能となり、メダル排除手段を正常な動作状態に復帰させることができる。
なお、遊技機が正常に動作しない異常としては、メダル通路に異物が挿入されるといった不正行為や、投入されたメダルがメダル通路で詰まるメダル詰まり等があり、例えば、メダル詰まりを起こした場合には、遊技機の管理者がメダル通路に詰まったメダルを取り除くことで異常を解消することができる。
図1は本発明にかかるメダルセレクタを備える遊技機の一実施形態であるスロットマシンの斜視図、図2は図1のスロットマシンの内部構成の要部を示す部分右側面図である。この実施形態におけるスロットマシン1は、例えば図1および図2に示すように構成されている。即ち、このスロットマシン1では、筐体3の前面が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
そして、正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には、それぞれ周面に複数の図柄が表示された左・中・右リール13L,13M,13Rを含むリールユニット43が配置され、表示窓11からは、リール13L,13M,13Rの図柄が上段・中段・下段の各々3個ずつ覗くように設定されている。更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから一遊技あたりの最大投入枚数(例えば3枚)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リールの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させるための左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して演出を行うための液晶表示器27が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、これら液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部35L,35Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、左右方向で筐体3のほぼ中央位置にメダルの払出口39が設けられ、この払出口39から払い出されるメダルを受けるためのメダル受け41が設けられている。また、筐体3の内部のリールユニット43の下方には、メダルを払出口39に排出するためのホッパーユニット45が配設されている。また、メダル投入口25のすぐ内側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のメダルか否かを判別するとともに、投入されたメダルをホッパータンク451または払出口39に導くメダルセレクタ47が配設されている。
図3〜図5はそれぞれ本発明にかかるメダルセレクタの一実施形態を示す図で、図3は背面図、図4は平面図、図5は斜視図である。また、図6はメダルセレクタの要部を示す斜視図、図7は図3のメダルセレクタからセンサユニットおよび通路形成ユニットが取り外された状態の背面図である。また、図8および図9は、それぞれメダルセレクタによるメダル選別動作を説明するメダルセレクタの要部の右側面図である。
メダルセレクタ47は、その上部が筐体3の前方(図8中、左方)に少し傾斜して前面パネル5の裏面に取り付けられる例えば金属製のベース板51と、このベース板51に固定された肉厚の金属板からなる左右のガイド体53L,53Rと、この左ガイド体53Lから右ガイド体53Rに跨って固定される通路形成ユニット55と、この通路形成ユニット55に取り付けられるユニットカバー57とを備えている。
例えば図5や図7に示すように、ベース板51は、上方に延びてメダル投入口25に連通する延設部51Uと、この延設部51Uの左右端がそれぞれ筐体3の後方(図7中、手前側)に折曲されて形成された左右の折曲部51L,51Rとを備えている。また、左右のガイド体53L,53Rは、延設部51Uの下方の左右、すなわち左折曲部51Lの左下方および右折曲部51Rの右下方にそれぞれ固定されている。また、通路形成ユニット55のハウジング551は、左ガイド体53Lおよび右ガイド体53R側の固定面が平板状に形成され、ねじ59a,59bによりガイド体53L,53Rを介してベース板51のねじ孔51a,51bにねじ止めされている。このねじ止めされた状態で、通路形成ユニット55のハウジング551は、ベース板51の延設部51Uに対向するように上方に延びて形成されている。
そして、ベース板51の延設部51U、折曲部51L,51Rおよび通路形成ユニット55のハウジング551に囲まれることによって、上端がメダル投入口25に連通するメダル通路61が形成されている。さらに、ベース板51、ガイド体53L,53Rおよび通路形成ユニット55のハウジング551に囲まれることによって、メダル通路61が形成されている。すなわち、メダル通路61を通過するメダルの直径が、折曲部51Lと折曲部51Rとの距離によって規制され、さらに、左ガイド体53Lと右ガイド体53Rとの対向周面の距離によって規制されている。また、メダル通路61を通過するメダルの厚さが、ベース板51とハウジング551との距離、すなわち、折曲部51L,51Rの幅寸法およびガイド体53L,53Rの肉厚によって規制されている。
左右のガイド体53L,53Rの対向周面は、その上半部53LU,53RUがそれぞれほぼ鉛直方向に沿って形成され、その下半部53LD,53RDがそれぞれ上半部53LU,53RUの下端から斜めに傾斜して形成されている。そして、ベース板51の延設部51U、折曲部51L,51Rおよび通路形成ユニット55のハウジング551によって、水平断面がほぼ矩形のメダル通路61の鉛直部の上半部61Vaが形成されている。また、ベース板51、ガイド体53L,53Rの対向周面の上半部53LU,53RUおよび通路形成ユニット55のハウジング551によって、水平断面がほぼ矩形のメダル通路61の鉛直部の下半部61Vbが形成されている。なお、以下では、特に区別する必要がないときは、鉛直部の上半部および下半部を総称して「鉛直部61V」と称する。
また、ベース板51、ガイド体53L,53Rの対向周面の下半部53LD,53RDおよび通路形成ユニット55のハウジング551によって、鉛直部61Vの下端から右斜め下方向に傾斜したメダル通路61の傾斜部61Tが形成されている。そして、メダル投入口25に投入されたメダルMは、メダル通路61の鉛直部61Vを自重でほぼ鉛直方向に落下し、左ガイド体53Lの対向周面の下半部53LDに衝突し、向きが変えられてメダル通路61の傾斜部61Tを転がっていく。
メダル通路61の鉛直部61Vの途中に対応する位置のベース板51には、水平方向に対して多少傾斜した向き(図7中、右上がり)に長尺のほぼ矩形形状の長孔63が透設されている。また、メダル通路61の傾斜部61Tに対応する位置のベース板51には、傾斜部61Tの傾斜方向に長尺で幅が正規のメダルMの直径より少し小さい脱落用開口65が透設されている。また、この脱落用開口65に対応する位置に、メダル通路61を移動するメダルMをメダル通路61から排除するメダルブロッカ71(本発明の「メダル排除手段」に相当)が設けられている。
このメダルブロッカ71は、リード線73を介して電力供給されて励磁される電磁石75と、この電磁石75を支持する側面視ほぼL字形状の支持板77と、この支持板77の天板部771との当接部78を支点に回転自在に支持される変位体79と、この変位体79の下端に固着された例えば金属製のブロック体81とを備えている。また、コイルばね83の両端が変位体79の上端部79Uと支持板77の上端部77Uとにそれぞれ係止されている。
ブロック体81は、板状体が折曲されて側面視コ字状に一体的に形成されており、変位体79の下端に固着された基部811と、メダル通過方向に基部811より長尺でメダル通路61の傾斜部61Tの底面611を形成する底部812と、底部812の先端が折曲された先端部813とを備えている。ベース板51の脱落用開口65の下方には、当該脱落用開口65の長手方向に長尺の長孔85が透設されている。そして、ブロック体81の底部812がこの長孔85に挿通されるように配設されている。
このように構成されたメダルブロッカ71において、電磁石75が非励磁の状態ではコイルばね83の付勢力により変位体79を介してブロック体81は筐体3の後方(図8中、右方)に付勢される。そして、ブロック体81の先端部813が長孔85の上部周縁85Uの前面に当接することにより、それ以上のブロック体81の後方への移動が規制されている。一方、電磁石75が励磁されると、電磁石75により変位体79が吸引されることにより、コイルばね83の付勢力に抗してブロック体81が筐体3の前方に向けて移動する。
そして、後述するメダルセンサ91を構成するフォトインタラプタ93により、予め定めた1遊技あたりの有効最大投入枚数(例えば3枚)とクレジットメダルの最大貯留枚数(例えば50枚)との合計枚数(本発明の「投入許容上限枚数」に相当)目のメダルMが検出されるか、またはスタートスイッチ19の操作が検出されて回転リール13L,13M,13Rの回転が開始されると、それまで励磁状態(ON状態)にあった電磁石75が励磁解除(OFF状態)されることでメダルブロッカ71が作動して、図9に示すように、ブロック体81がコイルバネ83の付勢力により右方(筐体3の後方)に移動し、これによりメダル通路61の底面611が少し下がるため、メダルMの上部が脱落用開口65の上部周縁65Uに当接しなくなり、ベース板51が図9に示すように傾斜していることも相俟って、メダルMが脱落用開口65から矢印方向に落下し、払出口39からメダル受け41に排出される。このように、メダルブロッカ71が作動することで、メダルがメダル通路61から排除されて払出口39からメダル受け41に排出される状態が本発明の「排除状態」に相当する。
また、正規のメダル径よりも小径のメダルMSがメダル通路61に進入すると、この小径のメダルMSの上部が脱落用開口65の上部周縁65Uに当接しない上に、ベース板51が傾斜していることから、小径メダルMSがメダル通路61の途中で脱落用開口65から落下して、払出口39からメダル受け41に排出されるようになっている。一方、正規のメダルMがメダル通路61に進入すると、脱落用開口65の幅が正規のメダルMの直径より少し小さく形成されているため、メダルMの上部が脱落用開口65の上部周縁65Uに当接し、正規のメダルMは脱落用開口65から脱落せずにメダル通路61を移動することとなる。そして、出口付近に達すると、ベース板51の下端が折曲されて形成された折曲部51Dにメダルが衝突してその流れが一旦受け止められ、ホッパータンク451(図2)に向けて落下していく。このように、電磁石75が励磁されてメダルブロッカ71が非作動状態である場合に、メダルがメダル通路61をホッパータンク451まで移動することが許容された状態が本発明の「許容状態」に相当する。
メダル通路61の傾斜部61Tのメダルブロッカ71より出口側には、メダル通路61を通過するメダルを1枚毎に検出するためのメダルセンサ91が配設されている。このメダルセンサ91は、メダル通路61のメダルブロッカ71より出口側に配設されていることから、正規のメダルMの通過枚数を検出することとなる。このメダルセンサ91は、例えば図6に示すように、メダル通路61を挟んで互いに対向配置された発光部93aおよび受光部93bからなるフォトインタラプタ93と、同様にメダル通路61を挟んで互いに対向配置された発光部95aおよび受光部95bからなるフォトインタラプタ95とを備えている。フォトインタラプタ93,95は、メダル移動方向に沿って順に並んで配置されている。したがって、発光部93a,95aと受光部93b,95bとの間をメダルMが通過することにより、受光部93b(フォトインタラプタ93)から出力されるパルス状の第1メダル検出信号、受光部95b(フォトインタラプタ95)から出力されるパルス状の第2メダル検出信号は、互いの発光部93a,95aの間隔をメダルMが移動する時間だけずれて出力されることとなる。以上のように、この実施形態ではフォトインタラプタ93が本発明の「第1センサ」に相当し、フォトインタラプタ95が本発明の「第2センサ」に相当している。
また、通路形成ユニット55のハウジング551には、ベース板51の長孔63の上端周面63Uに対向する位置に該上端周面63Uとほぼ平行に回転軸(図示省略)が固定されている。そして、回転軸の両端部には、回転軸部が回転軸の周りに回転自在に設けられ、この回転軸部にはメダル通路61を開閉する薄い板状体のフラッパ(図示省略)が一体的に形成されている。
また、回転軸には、フラッパに連動して回転し、該回転軸の径方向に扇形状に突出して形成された作動片(図示省略)が設けられている。一方、通路形成ユニット55に取り付けられるユニットカバー57には、フラッパの回転の有無を検出する「第3センサ」としてのフォトインタラプタ113が設けられている(図6参照)。そして、予めフォトインタラプタ113が固定されたユニットカバー57を通路形成ユニット55に取り付けるとフォトインタラプタ113の発光部113aおよび受光部113bが、作動片の回転移動経路を挟む位置に配置されるように構成されている。
このような構成において、メダル通路61を落下してくるメダルMに押されてフラッパが回転すると作動片がフォトインタラプタ113の発光部113aおよび受光部113bの間に進入し、発光部113aから受光部113bへの光を遮蔽することで、フラッパの回転が検出されてフォトインタラプタ113よりパルス状の投入検出信号が出力される。すなわち、フォトインタラプタ113はメダル投入口25の近傍に設けられているため、メダル投入口25へ投入された直後のメダルMを検出して投入検出信号を出力することとなる。なお、このユニットカバー57のフォトインタラプタ113には、アースラインと、発光部113aの電源ラインと、受光部113bの信号ラインとの3本のリード線571が接続されている。
図10はスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図であり、図11は図10のメイン制御基板の機能を示す機能ブロック図である。図10において、外部集中端子板121は、所定の制御信号や検出信号などを外部の装置、例えばスロットマシン1が設置されているホールの管理コンピュータに出力するためのもので、筐体3の内壁に固定されている。メイン制御基板125(本発明における「制御手段」に相当)上のメモリ123には遊技機用プログラム、後述する、各種フラグの状態、正常なメダル投入であるかどうかを判定するためのセンサの状態値およびタイマのカウント値等が格納されており、CPU126は、この遊技機用プログラム等にしたがって動作することで、遊技制御手段126a、演出制御手段126b、報知手段126c、上限枚数フラグ設定手段126d、上限枚数フラグ解除手段126e、異常時上限枚数フラグ解除手段126f、上限数算出手段126g、投入数算出手段126h、上限時メダル排除手段作動手段126i、メダル排除手段動作状態保存手段126j、上限時メダル排除手段切換手段126k、メダル排除手段動作状態復帰手段126l、投入処理手段126mおよび判定手段127として機能する。
また、判定手段127は、投入検出信号出力開始判定手段127a、投入検出信号出力停止判定手段127b、第1メダル検出信号出力開始判定手段127c、第1メダル検出信号出力停止判定手段127d、第2メダル検出信号出力開始判定手段127e、第2メダル検出信号出力停止判定手段127f、メダル排除手段動作状態判定手段127g、上限枚数フラグ判定手段127h、異常時上限枚数フラグ判定手段127i、投入数判定手段127j、メダル通路通過物判定手段127k、遊技状態判定手段127lとしての機能を有している。
そして、スロットマシン1の遊技には、一般的な遊技である通常遊技や、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ボーナスゲーム)などがあり、遊技制御手段126aはこれらの遊技を制御する。なお、上記した、1遊技あたりのメダルの有効最大投入枚数はこれらの通常遊技、特別遊技といった遊技機の遊技状態によって予め定められており、この予め定められた有効投入枚数に基づいて、複数の投入許容上限枚数が予め設定されている。そして、後述するように遊技機の遊技状態を判定することで有効最大投入枚数が決定されて上限投入数が算出され、予め設定された複数の投入許容上限枚数から一の投入許容上限枚数が選択(設定)される。
通常遊技について簡単に説明すると、このスロットマシン1では、フォトインタラプタ93,95によりメダル投入口25からのメダル投入が検出されるか、あるいはベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17の操作によりクレジットメダルの投入指示があると、ゲームが開始される。そして、ゲーム開始後にスタートスイッチ19を操作すると、ほぼ同時に、3個すべての回転リール13L,13M,13Rの回転が開始する。また、当選か否かの抽選が行われる。その後に、3個のストップスイッチ21L,21M,21Rのうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応した回転リール13L,13M,13Rの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し終えると、3個すべての回転リール13L,13M,13Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、ホッパーユニット45により遊技者に対して所定枚数のメダルが払い出されるか、又は遊技者に対してリプレイなどの所定の利益が付与される。なお、メダルの払い出しに代えて、クレジットメダルとして内部に貯留されることもある。
演出制御手段126bは、遊技に関連する演出として、例えば抽選結果や入賞の有無などを遊技者に告知するために、液晶表示器27、スピーカ31L,31R、上部ランプ部33の左・中央・右ランプ部33L,33M,33R、下部ランプ部35L,35Rの動作を制御するもので、例えば各々の演出パターンに応じて各ランプ部の光源を個別に点滅させたり、所定の音楽を出力する。
判定手段127は、フォトインタラプタ113の発光部113aを常に点灯させており、受光部113bから入力される信号を監視し、その信号に基づき、メダル投入の異常を判定する。すなわち、メダル投入口25へのメダル投入が無い状態では、判定手段127には、受光部113bから、発光部113aからの光を受光している旨の受光信号が入力されている。そして、メダル投入口25にメダルMが投入されて、落下するメダルMによりフラッパが回転し、作動片により発光部113aからの光が遮断されると、その旨の投入検出信号が受光部113bから入力されて、投入検出信号出力開始判定手段127aによりメダルMがメダル投入口25へ投入されたと判定される。さらに、メダルMが通過してフラッパがコイルばねの付勢力により回転してメダル通路61の閉塞状態に復帰すると、再び受光部113bから、発光部113aからの光を受光している旨の受光信号が入力されて、投入検出信号出力停止判定手段127bによりメダルMがフォトインタラプタ113を通過したと判定される。
そこで、判定手段127が有するメダル通路通過物判定手段127kは、受光部113bから投入検出信号が入力されて投入検出信号出力開始判定手段127aがメダルが投入されたと判定した時点から経過時間のカウントを開始し、受光部113bからの受光信号の入力がなく、投入検出信号出力停止判定手段127bがメダルがフォトインタラプタ113を通過したと判定しないまま、予め設定された所定時間が経過すると、メダル投入ではなくて異物投入による異常と判定する。
この所定時間は、正常なメダルMが、連続して有効最大投入枚数(例えば3枚)とクレジットメダルの最大貯留枚数(例えば50枚)との合計枚数(投入許容上限枚数)通過することにより作動片が発光部113aから受光部113bへの光を遮断している時間に多少の余裕を加えた時間(例えば5秒)に設定されている。報知手段126cは、判定手段127(メダル通路通過物判定手段127k)が異常(エラー)と判定すると、その旨の信号を外部集中端子板121を介して外部に出力してランプ点灯や報知音発生などによるエラー報知を行うものである。
また、判定手段127は、フォトインタラプタ93,95の発光部93a,95aを常に点灯させており、受光部93b,95bから入力される第1、第2メダル検出信号を、第1メダル検出信号出力開始判定手段127c、第1メダル検出信号出力停止判定手段127d、第2メダル検出信号出力開始判定手段127e、第2メダル検出信号出力停止判定手段127fにより監視する。そして、その信号が所定順序で入力されたかどうかをメダル通路通過物判定手段127kにより判定し、所定順序で入力されたと判定された場合にメダルMが投入されたとして投入処理手段126mがメダル投入枚数を計数する。また、第1、第2メダル検出信号に基づいてメダルブロッカ71(メダルセレクタ47)の動作を制御するように構成されている。なお、メイン制御基板125によるメダルブロッカ71(メダルセレクタ47)の動作の具体的な制御態様については以下で詳細に説明する。
<メダル投入判定処理>
次に、図12、図13のフローチャートを参照して「メダル投入判定処理」について説明する。
本実施形態では、図12,13に示す「メダル投入判定処理」は、所定の間隔(例えば1ms)で出力される割込信号によって実行される割込処理である。すなわち、所定の間隔で割込信号が出力される度に、判定手段127がフォトインタラプタ93,95,113が出力する検出信号を監視することで、メダルMが正常にメダルセレクタ47を通過したかどうかを判定している。以下に、割込信号が1回出力される度に実行される「メダル投入判定処理」について具体的に説明する。なお、本実施形態において、メダルセレクタ47は、メダルブロッカ71がON状態のときにメダルMのホッパーユニット45への通過を許可し(許容状態)、メダルブロッカ71がOFF状態のときにメダルMをメダル受け41に返却する(排除状態)ように構成されている。
図12に示すように、判定手段127により、まず、スロットマシン1がエラー状態であるかどうかを判定し、エラー状態で無ければ(ステップ#100でNO)、続いて回転リール13L,13M,13Rが回転しているかどうかが判定される。そして、回転リール13L,13M,13Rが回転していなければ(ステップ#101でNO)スタートスイッチ19が操作されているかどうかが判定されて、スタートスイッチ19が操作されていなければ(ステップ#102でNO)、ステップ#105へと進み、メダルブロッカ71がOFF状態(排除状態)、すなわち、メダルMがメダルセレクタ47を通過不可能な状態であるかどうかが、メダルブロッカ71に対するメイン制御基板125からの制御信号に基づいてメダル排除手段動作状態判定手段127gにより判定される。
メダルブロッカ71がON状態(許容状態)の場合(ステップ#105でNO)、すなわち、メダルMがメダルセレクタ47の通過を許可されている場合には、ステップ#107へ進み、後述する「メダルセンサ通過判定処理」が実行される。また、スタートスイッチ19が操作されている場合(ステップ#102でYES)には、メダルセンサ状態値が”0”(ゼロ)かどうかが判定される(ステップ#103)。なお、メダルセンサ状態値が0でないとの判定の場合は(ステップ#103でNO)、メダルMがメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を通過中であり、ステップ#107へ進み、後述する「メダルセンサ通過判定処理」が実行される。
また、メダルセンサ状態値が0と判定された場合(ステップ#103でYES)にはステップ#104に進み、スタートスイッチ19が操作された後のメダル投入は無効となる。また、ステップ#102において、スタートスイッチ19が操作されていないと判定されてステップ#105に進み、メダル排除手段動作状態判定手段127gによりメダルブロッカ71がOFF状態(排除状態)、すなわち、メダルMがメダルセレクタ47の通過を許可されていないと判定された場合(ステップ#105でYES)には、ステップ#106に進み上限枚数フラグがOFFかどうか、すなわち、投入許容上限枚数目のメダルMがメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を通過中かどうかが上限枚数フラグ判定手段127hにより判定される。そして、投入許容上限枚数目のメダルMがメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を通過中である場合には(ステップ#106でNO)、ステップ#107に進み、後述する「メダルセンサ通過判定処理」が実行される。
なお、ステップ#100,#101,#106でYESと判定された場合には、メダルブロッカ71がOFF状態(メダルMがメダルセレクタ47の通過を許可されていない状態)であり、かつ、メダルMがメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を未通過の状態であって、ステップ#117に進み、メダル通過不可時の設定が実行される。この、メダル通過不可時の設定としては、例えば、メダル詰まりを判定するためのタイマの初期化、メダルのメダルセレクタ47の通過状況を示すメダルセンサ状態値の初期化、フォトインタラプタ93,95が出力したメダル検出信号の判定手段127への入力状態を記憶するフラグの初期化等の処理が実行される。
また、ステップ#107において、後述する、図14に示す「メダルセンサ通過判定処理」が実行される。この「メダルセンサ通過判定処理」では、正規のメダルMのメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)への通過状態が判定される。具体的には「(a)第1メダル検出信号の立上がり」、「(b)第2メダル検出信号の立上がり」、「(c)第1メダル検出信号の立下がり」、「(d)第2メダル検出信号の立下がり」、「(e)メダル詰まり」がそれぞれ、第1メダル検出信号出力開始判定手段127c、第2メダル検出信号出力開始判定手段127e、第1メダル検出信号出力停止判定手段127d、第2メダル検出信号出力停止判定手段127fにより判定される。
次に、ステップ#107,#117の処理を経ると、図13に示す一連の処理が実行される。まず、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が、判定手段127への入力が未入力の状態から入力状態になったかどうかが投入検出信号出力開始判定手段127aにより判定され、入力状態になったと判定された場合(ステップ#108でYES)には、メダル通路通過物判定手段127kにより第3センサ通過フラグがONに設定される(ステップ#109)。そして、ステップ#110において、第3センサ通過フラグオフタイマが”0”(ゼロ)に設定される。
また、ステップ#108でNOと判定された場合、または、ステップ#110で第3センサ通過フラグオフタイマが”0”に設定された後に、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が、判定手段127への入力が入力状態から未入力の状態になったかどうかが投入検出信号出力停止判定手段127bにより判定される。そして、投入検出信号が入力状態から未入力状態になったと判定された場合(ステップ#111でYES)には、ステップ#118において、メダル通路通過物判定手段127kにより第3センサ通過フラグオフタイマが所定の値(例えば”500”)に設定されて、「メダル投入判定処理」を終了する。
また、ステップ#111でNOと判定された場合には、第3センサ通過フラグオフタイマのカウント値が0より大きいかどうかがメダル通路通過物判定手段127kにより判定される。すなわち、メダルMがフォトインタラプタ113を通過した場合にステップ#118において第3センサ通過フラグオフタイマのカウント値が設定されるので、メダルMがフォトインタラプタ113を通過したかどうかが判定される。そして、メダルMがフォトインタラプタ113を通過していないと判定された場合(ステップ#112でNO)には、「メダル投入判定処理」を終了する。
また、第3センサ通過フラグオフタイマのカウント値が0より大きいと判定された場合(ステップ#112でYES)には、ステップ#113において、メダル通路通過物判定手段127kにより第3センサ通過フラグオフタイマのカウント値が1減算される。すなわち、上記したように、例えば、ステップ#118において、第3センサ通過フラグオフタイマのカウント値として”500”が設定され、かつ、1ms間隔で割込信号が出力されて「メダル投入判定処理」が実行された場合には、500回割込信号が出力された場合(500ms後)に第3センサ通過フラグオフタイマのカウント値が0となる。
続いて、ステップ#115において、第3センサ通過フラグオフタイマが0であるかどうかがメダル通路通過物判定手段127kにより判定され、YESと判定された場合には、ステップ#116においてメダル通路通過物判定手段127kにより第3センサ通過フラグがOFFに設定される。すなわち、メダルMがフォトインタラプタ113を通過後、予め定めたメダル通過時間以上経過した場合には、メダルMがフォトインタラプタ113を未通過状態であると初期化されて、「メダル投入判定処理」を終了する。また、ステップ#115においてNOと判定された場合(メダルMがフォトインタラプタ113を通過後、予め定めたメダル通過時間以上経過していない場合)には、そのまま「メダル投入判定処理」を終了する。
<メダルセンサ通過判定処理>
次に、図14〜図18を参照して、図12,13に示す「メダル投入判定処理」のステップ#107で実行される「メダルセンサ通過判定処理」について説明する。図14はメダルセンサ通過判定処理を示すフローチャート、図15は第1メダル検出信号立上がり処理を示すフローチャート、図16は第2メダル検出信号立上がり処理を示すフローチャート、図17は第1メダル検出信号立下がり処理を示すフローチャート、図18は第2メダル検出信号立下がり処理を示すフローチャートである。
まず、図14のステップ#200において、メダルMがフォトインタラプタ93により検出され、第1メダル検出信号の判定手段127への入力が未入力の状態から入力状態になったかどうかが第1メダル検出信号出力開始判定手段127cにより判定され、YESと判定された場合には、後述する「第1メダル検出信号立上がり処理」が実行される。また、NOと判定された場合には、ステップ#201において、メダルMがフォトインタラプタ95により検出され、第2メダル検出信号の判定手段127への入力が未入力の状態から入力状態になったかどうかが第2メダル検出信号出力開始判定手段127eにより判定される。
そして、ステップ#201において、YESと判定された場合には、後述する「第2メダル検出信号立上がり処理」が実行され、NOと判定された場合には、ステップ#202において、メダルMがフォトインタラプタ93を通過して、第1メダル検出信号の判定手段127への入力が入力状態から未入力状態になったかどうかが第1メダル検出信号出力停止判定手段127dにより判定される。ステップ#202において、YESと判定された場合には、後述する「第1メダル検出信号立下がり処理」が実行され、NOと判定された場合には、ステップ#203において、メダルMがフォトインタラプタ95を通過して、第2メダル検出信号の判定手段127への入力が入力状態から未入力状態になったかどうかが第2メダル検出信号出力停止判定手段127fにより判定される。
そして、ステップ#203において、YESと判定された場合には、後述する「第2メダル検出信号立下がり処理」が実行され、NOと判定された場合には、ステップ#204において、メダルセンサ通過判定用タイマのカウント値が0(ゼロ)であるかどうか、すなわち、メダルMが既にメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を通過中であるかどうかがメダル通路通過物判定手段127kにより判定される。ステップ#204においてYESと判定された場合、すなわち、メダルMがメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を通過中でないと判定された場合には、「メダルセンサ通過判定処理」を終了する。
また、メダルセンサ通過判定用タイマのカウント値が0でないと判定された場合(ステップ#204でNO)、すなわち、メダルMがメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を通過中と判定された場合には、ステップ#205において、メダル通路通過物判定手段127kによりメダルセンサ通過判定用タイマのカウント値が1減算される。すなわち、例えば、後述する図15に示すステップ#301または図16に示すステップ#401において、メダル通路通過物判定手段127kによりメダルセンサ通過判定用タイマのカウント値として”250”が設定され、かつ、1ms間隔で割込信号が出力されて「メダルセンサ通過判定処理」におけるステップ#205が実行された場合には、250回割込信号が出力された場合(250ms後)にメダルセンサ通過判定用タイマのカウント値が0となる。
続いて、ステップ#206において、メダルセンサ通過判定用タイマのカウント値が0
であるかどうかが判定され、NOと判定された場合(メダルMがフォトインタラプタ93に検出されている時間が、予め定めた第1規定時間(例えば250ms)以上経過していない場合、または、メダルMがフォトインタラプタ95に検出されている時間が、予め定めた第2規定時間(例えば250ms)以上経過していない場合)には、そのまま「メダルセンサ通過判定処理」を終了する。
また、ステップ#206において、YESと判定された場合には、ステップ#207において、後述する「エラー処理」が実行される。すなわち、メダルMがフォトインタラプタ93,95のいずれかに検出されている時間が、予め定めた第1、第2規定時間以上経過した場合には、フォトインタラプタ93,95の近辺においてメダル詰まりが発生したと判定されて「エラー処理」が実行され、「メダルセンサ通過判定処理」が終了する。
(a)第1メダル検出信号立上がり処理
図15を参照して「第1メダル検出信号立上がり処理」について説明する。まず、第3センサ通過フラグがONでないとメダル通路通過物判定手段127kにより判定された場合には(ステップ#300でNO)、フォトインタラプタ113をメダルMが通過していないとメダル通路通過物判定手段127kにより判断され、ステップ#308に進み「エラー処理」が実行される。また、メダルMが正常にフォトインタラプタ113を通過したと判定された場合(ステップ#300でYES)には、メダルセンサ通過判定用タイマのカウント値が予め定めた第1規定時間(例えば”250”)にメダル通路通過物判定手段127kにより設定され(ステップ#301)、さらに、メダルセンサ状態値が”1”に設定される(ステップ#302)。
続いて、遊技状態判定手段127lにより判定された遊技状態(通常遊技、特別遊技等)に応じた1遊技あたりのメダルの有効最大投入枚数から、遊技機へのメダルの上限投入数(1遊技に対する有効最大投入枚数+クレジットメダルの最大貯留枚数)が上限数算出手段126gにより算出されて、予め設定された複数の投入許容上限枚数から一の投入許容上限枚数が選択され(ステップ#303)、現在のメダル投入数(1遊技に対する投入枚数+クレジットメダル数)が投入数算出手段126hにより算出される(ステップ#304)。
続くステップ#305において、遊技状態に応じた1遊技あたりの有効最大投入枚数(例えば3枚)とクレジットメダルの最大貯留枚数(例えば50枚)との合計枚数から上限数算出手段126gにより選択された投入許容上限枚数と、投入数算出手段126hにより算出された現在のメダル投入数との比較結果から、フォトインタラプタ93に検出されたメダルMが、投入許容上限枚数目のメダルかどうかを投入数判定手段127jにより判定し、NOと判定された場合には「第1メダル検出信号立上がり処理」を終了して「メダルセンサ通過判定処理」が終了する。
また、メダルMが投入数判定手段127jにより投入許容上限枚数目のメダルと判定された場合(ステップ#305でYES)には、上限時メダル排除手段作動手段126iによりメダルブロッカ71をOFFにして(ステップ#306)、後に続いて投入されたメダルがメダル受け41に返却されるように設定する。そして、ステップ#307において、上限枚数フラグ設定手段126dにより上限枚数フラグをON状態に設定する。なお、メダルブロッカ71をOFFとした後に、この上限枚数フラグを図12に示すステップ#106において監視することにより、当該投入許容上限枚数目のメダルMがメダルセンサ47を通過してホッパータンク451に投入されるのを確認することができる。
(b)第2メダル検出信号立上がり処理
図16を参照して「第2メダル検出信号立上がり処理」について説明する。まず、ステップ#400において、メダル通路通過物判定手段127kによりメダルセンサ状態値が”1”であるかどうかが判定され、NOと判定された場合には、メダルMの検出順序が異常であるとメダル通路通過物判定手段127kにより判断され、ステップ#403に進み「エラー処理」が実行される。また、フォトインタラプタ93により検出された状態のメダルMが、続いてフォトインタラプタ95により検出されることで、当該メダルMが正常にフォトインタラプタ93,95により同時に検出されていると判定された場合(ステップ#400でYES)には、メダルセンサ通過判定用タイマが予め定めた第2規定時間(例えば”250”)にメダル通路通過物判定手段127kにより設定され(ステップ#401)、さらに、メダルセンサ状態値が”2”に設定されて(ステップ#402)「第2メダル検出信号立上がり処理」を終了して「メダルセンサ通過判定処理」が終了する。
(c)第1メダル検出信号立下がり処理
図17を参照して「第1メダル検出信号立下がり処理」について説明する。まず、ステップ#500において、メダルセンサ状態値が”2”であるかどうかがメダル通路通過物判定手段127kにより判定され、NOと判定された場合には、メダルMの検出順序が異常であるとメダル通路通過物判定手段127kにより判断され、ステップ#502に進み「エラー処理」が実行される。また、メダルMがフォトインタラプタ93を正常に通過したと判定された場合(ステップ#500でYES)には、メダル通路通過物判定手段127kによりメダルセンサ状態値が”3”に設定されて(ステップ#501)「第1メダル検出信号立下がり処理」を終了して「メダルセンサ通過判定処理」が終了する。
(d)第2メダル検出信号立下がり処理
図18を参照して「第2メダル検出信号立下がり処理」について説明する。まず、ステップ#600において、メダルセンサ状態値が”3”であるかどうかがメダル通路通過物判定手段127kにより判定され、NOと判定された場合には、メダルMが正常にフォトインタラプタ93,95を通過していないとメダル通路通過物判定手段127kにより判定され、ステップ#604に進み「エラー処理」が実行される。また、メダルMが正常にフォトインタラプタ93,95を通過したと判定された場合(ステップ#600でYES)には、メダルセンサ状態値および、メダルセンサ通過判定用タイマの値がメダル通路通過物判定手段127kにより初期化されて”0”に設定される(ステップ#601)。また、上限枚数フラグがOFF状態に上限枚数フラグ解除手段126eにより設定され(ステップ#602)、メダルMが正常にホッパータンク451に投入されたとして、投入処理手段126mにより投入処理が実行されて(ステップ#603)、「第2メダル検出信号立下がり処理」を終了して「メダルセンサ通過判定処理」が終了する。なお、メダルMが投入許容上限枚数目のメダルであれば、上限枚数フラグのON状態、OFF状態に関わらず、メダルブロッカ71がOFF(排除状態)に制御される。
<エラー処理>
次に、図19を参照して、図14のステップ#207、図15のステップ#308、図16のステップ#403、図17のステップ#502、図18のステップ#604で実行される「エラー処理」について説明する。図19はエラー処理を示すフローチャートである。なお、図19に示す「エラー処理」は図12,13が示す「メダル投入判定処理」のように割込信号が出力されることにより実行される割込処理ではなく、スイッチ等が人為的に操作されることによりエラー状態が解除されるまで待機する処理である。また、「エラー処理」が実行される際は、報知手段126cが作動されてランプ点灯や報知音発生などによるエラー報知が行なわれる。
まず、ステップ#700において、メダルブロッカ71がONであるのかOFFであるのか、という情報がメモリ123にメダル排除手段動作状態保存手段126jにより保存された後、ステップ#701において、メダルブロッカ71がOFF(投入されたメダルがメダル受け41に返却される状態)に図示省略したメダル排除手段作動手段により設定される。その後、異常回復操作が実行されることでエラー状態が解除されるまで待機する(ステップ#702)。なお、この異常回復操作は、例えば、ホール管理者によってスロットマシン1内部のスイッチ等が操作されることにより実行される。
次に、ステップ#702においてエラー状態が解除されるのを待機した後、ステップ#703において、上限枚数フラグがONかどうか(投入されているメダルが投入許容上限枚数目のメダルかどうか)が異常時上限枚数フラグ判定手段127iにより判定される。投入されているメダルが投入許容上限枚数目のメダルでない場合(ステップ#703でNO)には、メダルブロッカ71の状態をステップ#700で記憶されたエラー解除される前の状態に戻す処理がメダル排除手段動作状態復帰手段126lにより実行され(ステップ#706)、「エラー処理」が終了する。
また、ステップ#703において、YESと判定された場合、メダルブロッカ71がON(メダルのホッパータンク451への通過が許可された状態)に上限時メダル排除手段切換手段126kにより設定され(ステップ#704)、上限枚数フラグがOFF状態に異常時上限枚数フラグ解除手段126fにより設定されて(ステップ#705)、「エラー処理」が終了する。すなわち、投入許容上限枚数目のメダルが投入された際にエラーが発生した場合に、当該エラーの発生によりメダルの投入が無効となるため、投入許容上限フラグを初期化することで、メダルの再投入を可能とすることができる。
<各フォトインタラプタの出力波形>
次に、上記したような「メダル投入判定処理」を実行した場合に検出される各フォトインタラプタ93,95,113の出力波形およびメダルブロッカ71の状態を具体的な例を挙げて説明する。
(1)通常のメダル投入処理
図20は通常のメダル投入処理を示すフォトインタラプタの出力波形およびメダルブロッカの状態を示す図である。図20に示すように、メダル投入口25にメダルMが投入されて、時刻t=t1でフォトインタラプタ113が出力する投入検出信号を検出し、当該メダルMが時刻t=t2にフォトインタラプタ113を通過する(図13のステップ#108、#111参照)。その後、予め定めたメダル通過時間が経過する前の時刻t=t3にメダルMがフォトインタラプタ93に到達して第1メダル検出信号が検出される(図14のステップ#200参照)。
そして、時刻t=t4にメダルMはフォトインタラプタ95に到達して第1メダル検出信号が検出されたまま、同時に第2メダル検出信号が検出される(図14のステップ#201参照)。続いて、時刻t=t5にメダルMはフォトインタラプタ93を通過して第1メダル検出信号の出力が停止される(図14のステップ#202参照)。その後、時刻t=t6でメダルMはフォトインタラプタ95を通過して第2メダル検出信号の出力が停止されて(図14のステップ#203参照)、正常にメダルMがメダルセレクタ47を通過したと判断されメダル投入処理が実行される(図18のステップ#603参照)。
以上のように、判定手段127は、まずメダル投入口25近傍に配設されたフォトインタラプタ113の出力を監視することで、正規のメダルMが通過したことを検出する。そして、投入されたメダルMがメダルセレクタ47のメダル通路61を正常に通過することで、第1メダル検出信号のみ出力され、ついで第2メダル検出信号が出力され、次に、第1メダル検出信号のみ出力が停止し、最後に第2メダル検出信号の出力が停止される、という順序で各フォトインタラプタ93,95,113がメダルMを検知したかどうかを確認する。
さらに、投入されたメダルMがフォトインタラプタ113を通過してからフォトインタラプタ93に検出されるまでの時間、第1メダル検出信号のみが出力されている時間、第2メダル検出信号が出力されている時間のいずれもが所定時間内であることを判定手段127により確認した場合に、投入処理手段126mはスロットマシン1へメダルMが投入されたとしてメダルの投入枚数を計数する。
(2)投入許容上限枚数目のメダル投入処理
図21は投入許容上限枚数目のメダルが投入された場合のフォトインタラプタの出力波形およびメダルブロッカの状態を示す図である。図21に示すように、メダル投入口25にメダルMが投入され、時刻t=t3において第1メダル検出信号が検出されて、当該投入されたメダルMが判定手段127により投入許容上限枚数目のメダルであると判断された場合(図15のステップ#305参照)には、メダルブロッカ71がOFFに設定される(図15のステップ#306参照)。すなわち、当該メダルMが投入された後に投入されたメダルはメダル受け41に排出されるように設定される(排除状態)。続いて、時刻t=t6において、当該メダルMがフォトインタラプタ95を通過して第2メダル検出信号の出力が停止されればメダル投入処理が実行され(図18のステップ#603参照)、投入枚数が計数される。
以上のように、従来の、投入許容上限枚数目に投入されたメダルMがメダルセンサ91(フォトインタラプタ93,95)を通過した後にメダルブロッカ71をOFFに設定するというタイミングよりも早く、当該メダルMがフォトインタラプタ93まで移動して第1メダル検出信号が出力されれば、上限時メダル排除手段作動手段126iによりメダルブロッカ71をOFFに制御して排除状態とすることで、当該メダルMに続いて投入されたメダルを確実にメダル受け41に排除している。これにより、いわゆる飲み込み現象を防止しているのである。
(3)第1エラー判定
図22は投入検出信号が検出されずに第1メダル検出信号が検出された場合のフォトインタラプタの出力波形を示す図である。図22に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号の入力がなく、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力されるときに(図15のステップ#308参照)、報知手段126cを作動させることでエラー報知を行ない、フォトインタラプタ113が故障するという異常や、メダルの払出口39から異物が挿入されるという不正を報知している。
(4)第2エラー判定
図23は投入検出信号が検出された後、所定時間以上経過した後に第1メダル検出信号が検出された場合の出力波形を示す図である。図23に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が入力された後、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力されるまでに、予め定めたメダル通過時間以上(本実施形態では、例えば500ms以上)経過するときに(図13のステップ#116、図15のステップ#308参照)、報知手段126cを作動させることでエラー報知を行ない、異常や不正を報知している。
(5)第3エラー判定
図24は第1メダル検出信号が所定時間以上検出される場合の出力波形を示す図である。図24に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が入力された後、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が予め定めた第1規定時間以上(本実施形態では、例えば250ms以上)継続して入力されるときに(図14のステップ#207、図15のステップ#301参照)、報知手段126cを作動させてエラー報知を行ない、異常や不正を報知している。
(6)第4エラー判定
図25は第1メダル検出信号が検出されている間に第2メダル検出信号が検出されなかった場合の出力波形を示す図である。図25に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号およびフォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力された後に、フォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が入力されずに第1メダル検出信号の入力が停止されたときに(図17のステップ#502参照)、報知手段126cを作動させてエラー報知を行ない、異常や不正を報知している。
(7)第5エラー判定
図26は第2メダル検出信号が所定時間以上検出される場合の出力波形を示す図である。図26に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号およびフォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力された後に、フォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が入力され、かつ、当該第2メダル検出信号が予め定めた第2規定時間以上(本実施形態では、例えば250ms以上)継続するときに(図14のステップ#207、図16のステップ#401参照)、報知手段126cを作動させてエラー報知を行ない、異常や不正を報知している。
(8)第6エラー判定
図27は第1メダル検出信号が検出されずに第2メダル検出信号が検出された場合の出力波形を示す図である。図27に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力されずにフォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号のみが入力されるときに(図16のステップ#403参照)、報知手段126cを作動させてエラー報知を行ない、異常や不正を報知している。
(9)第7エラー判定
図28は第2メダル検出信号が検出されている間に、第1メダル検出信号が再検出された場合の出力波形を示す図である。図28に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が入力された後に、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号およびフォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が順次入力され、かつ、第2メダル検出信号の入力継続中に第1メダル検出信号が再入力されて、第2メダル検出信号の出力が停止されたときに(図18のステップ#604参照)、報知手段126cを作動させてエラー報知を行ない、異常や不正を報知している。
(10)第8エラー判定
図29は第1メダル検出信号が検出されている間に、第2メダル検出信号が検出された後、第1メダル検出信号が検出され続けているにもかかわらず、第2メダル検出信号の入力が停止された場合の出力波形を示す図である。図29に示すように、判定手段127は、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が入力された後に、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号およびフォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が順次入力され、かつ、第1メダル検出信号の入力継続中に第2メダル検出信号の入力が停止されるときに(図18のステップ#604参照)、報知手段125cを作動させてエラー報知を行ない、異常や不正を報知している。
以上説明したように、この実施形態によれば、投入されたメダルMがフォトインタラプタ93,95,113を正常に通過したことを確認することで正規のメダルMが投入された場合にのみメダル投入枚数を計数し、さらに、予め設定された複数の投入許容上限枚数から上限数算出手段126gにより選択された一の投入許容上限枚数目のメダルMが投入された場合にはフォトインタラプタ93が第1メダル検出信号を出力したタイミングで、当該メダルMがメダルセンサ91を通過する前にメダルブロッカ71を作動させて排除状態に制御する。すなわち、連続して投入許容上限枚数を超えるメダルMが投入されたとしても、投入許容上限枚数目のメダルMをフォトインタラプタ93が検出し、第1メダル検出信号が出力されれば遅滞無くメダルブロッカ71が作動されるので、後に続く投入許容上限枚数を超えるメダルMを確実にメダル通路61から排除することができる。したがって、特殊な構成を付加することなく、簡素な構成でメダルMの飲み込み現象を確実に阻止することができる。
また、遊技状態判定手段127lにより判定された遊技機の遊技状態に応じた有効最大投入枚数に基づいて、予め設定された複数の投入許容上限枚数から一の投入許容上限枚数が上限数算出手段126gにより選択される。そして、投入数判定手段127jにより、フォトインタラプタ93を通過中のメダルMが投入許容上限枚数目のメダルと判定された場合に、当該メダルMがフォトインタラプタ95に検出される前に上限時メダル排除手段作動手段126iがメダルブロッカ71を作動させることで、後に続く投入許容上限枚数を超えるメダルを確実にメダル通路61から排除することができる。
また、投入許容上限枚数目のメダルMが投入されてメダルブロッカ71が作動され、当該メダルがフォトインタラプタ95を通過した後に、上限枚数フラグ解除手段126eによってON状態の上限枚数フラグがOFF状態に設定され(図18のステップ#602参照)、投入処理手段126mが、当該メダルMが遊技機に投入されたとする投入処理(図18のステップ#603参照)を行う。したがって、メダルブロッカ71が作動された後、上限枚数フラグ判定手段127hにより上限枚数フラグを監視して上限枚数フラグがOFF状態になったかどうかを確認することで、投入許容上限枚数目のメダルMがフォトインタラプタ95を通過するまでを確認することができ、遊技機に投入された当該メダルMを確実に計数することができる。
また、遊技機が正常に動作しない異常が発生した場合に、メダル排除手段動作状態保存手段126jによりメダルブロッカ71の動作状態を保存することで、例えば、遊技機の管理者が異常回復操作を実行することでエラー解除(図19のステップ#702参照)して遊技機を正常な状態に回復させた後に、メダルブロッカ71をメダル排除手段動作状態保存手段126jにより保存した状態にメダル排除手段動作状態復帰手段126lにより復帰することで、メダルブロッカ71を正常な動作状態に復帰させることができる。
また、例えば、投入上限枚数目のメダルMがメダル通路61のメダルセンサ91を通過中にメダル詰まりを起こした場合に、遊技機の管理者がメダル通路61に詰まった当該メダルMを取り除いてエラー解除(図19のステップ#702参照)を行なった後に、上限時メダル排除手段切換手段126kがメダルブロッカ71をONに設定し非作動状態とすることで許容状態に制御するとともに、異常時上限枚数フラグ解除手段126fが上限枚数フラグをOFF状態に設定する。したがって、上限枚数フラグがOFF状態に設定されるので、投入上限枚数目のメダルMの再投入が可能となり、メダルブロッカ71を正常な動作状態に復帰させることができる。
また、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号の入力がなく、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力されるときに、報知手段126cを作動させてエラー報知を行うため、例えば、メダル払出口39から異物が挿入されるといった不正行為を未然に防止することができ、さらに、フォトインタラプタ113が故障した場合などに当該故障に気付くことができるため、部品交換等の迅速な対応を行うことができる。
また、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が入力された後、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力されるまでに、予め定めたメダル通過時間以上経過するときに、報知手段126cを作動させてエラー報知を行なうため、例えば、投入されたメダルMがフォトインタラプタ113を通過した後にメダル通路61の途中で詰まった場合に確実に異常を報知することができる。
また、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号が入力された後、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が予め定めた第1規定時間以上継続するときに報知手段126cを作動させてエラー報知を行うため、例えば、投入されたメダルMがメダル通路61のフォトインタラプタ93のところで詰まった場合に確実に異常を報知することができる。
また、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号およびフォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号の入力後に、フォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が入力されずに第1メダル検出信号の入力が停止されたときに、報知手段126cを作動させてエラー報知を行うため、例えば、メダル投入口25からメダル通路61に長尺物が挿入されるなどの不正行為を未然に防止することができる。具体的には、フォトインタラプタ93に検出された後、上記した長尺物がフォトインタラプタ95に達する前に引っ張り上げられる場合がある。
また、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号およびフォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号が入力された後に、フォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が入力され、かつ、該第2メダル検出信号が予め定めた第2規定時間以上継続するときに、報知手段126cを作動させてエラー報知を行なうため、例えば、投入されたメダルMがメダル通路61のフォトインタラプタ95のところで詰まった場合に確実に異常を報知することができる。
また、フォトインタラプタ93による第1メダル検出信号が入力されずにフォトインタラプタ95の第2メダル検出信号のみが入力されるときに、報知手段126cを作動させてエラー報知を行なうため、例えば、メダル投入口25からメダル通路61に長尺物が挿入されるなどの不正行為を未然に防止することができる。また、フォトインタラプタ93が故障した場合などに当該故障に気付くことができるため、部品交換等の迅速な対応を行うことができる。
また、フォトインタラプタ113から出力される投入検出信号入力後に、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号およびフォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が順次入力され、かつ、第2メダル検出信号の入力継続中に第1メダル検出信号が再入力されて、第2メダル検出信号の入力が停止されたときに報知手段126cを作動させてエラー報知を行なうため、例えば、メダル投入口25からメダル通路61に長尺物が挿入されるなどの不正行為を未然に防止することができる。具体的には、長尺物がメダル投入口25から挿入されて、フォトインタラプタ113,93を順次通過した後、フォトインタラプタ95を通過する前に引っ張り上げられた場合がある。
また、フォトインタラプタ113により出力される投入検出信号が入力された後に、フォトインタラプタ93から出力される第1メダル検出信号およびフォトインタラプタ95から出力される第2メダル検出信号が順次入力され、かつ、第1メダル検出信号の入力継続中に第2メダル検出信号の入力が停止されるときに、報知手段126cを作動させてエラー報知を行なうため、例えば、メダル投入口25からメダル通路61に長尺物が挿入されるなどの不正行為を未然に防止することができる。具体的には、長尺物がメダル投入口25から挿入され、フォトインタラプタ93,95に順次検出された後、フォトインタラプタ93を通過する前に引っ張り上げられた場合がある。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、メダルMがメダルセレクタ47を通過する際に異常であると判断する態様としては上記した「第1〜第8エラー判定」で説明した態様に限られるものではなく、メダルMが、「i)フォトインタラプタ93,95,113のいずれか1つに一定時間以上検出され続ける」、「ii)2つのフォトインタラプタ93,95に検出される順序に異常がある場合」の2つの条件のうちいずれかに該当すれば何らかの異常が生じたと判断することができる。
また、メダルブロッカ71がOFFとなる契機としては、上記した契機の他に、「当選確率の設定変更、確認中」、「メダル精算中」、「ボーナスゲーム終了処理中」、「投入許容上限枚数のメダルが投入済」等の契機がある。また、メダルブロッカ71がONとなる契機としては、「エラー解除時」、「遊技開始時」等の契機がある。
本発明にかかるメダルセレクタを備える遊技機の一実施形態であるスロットマシンの斜視図である。 図1のスロットマシンの内部構成の要部を示す部分右側面図である。 本発明にかかるメダルセレクタの一実施形態を示す背面図である。 本発明にかかるメダルセレクタの一実施形態を示す平面図である。 本発明にかかるメダルセレクタの一実施形態を示す斜視図である。 メダルセレクタの要部を示す斜視図である。 図6のメダルセレクタからセンサユニットおよび通路形成ユニットが取り外された状態の背面図である。 メダル選別動作を説明するメダルセレクタの要部の右側面図である。 メダル選別動作を説明するメダルセレクタの要部の右側面図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 図10のメイン制御基板の機能を示す機能ブロック図である。 メダル投入判定処理を示すフローチャートである。 メダル投入判定処理を示すフローチャートである。 メダルセンサ通過判定処理を示すフローチャートである。 第1メダル検出信号立上がり処理を示すフローチャートである。 第2メダル検出信号立上がり処理を示すフローチャートである。 第1メダル検出信号立下がり処理を示すフローチャートである。 第2メダル検出信号立下り処理を示すフローチャートである。 エラー処理を示すフローチャートである。 通常のメダル投入処理を示すフォトインタラプタの出力波形およびメダルブロッカの状態を示す図である。 投入許容上限枚数目のメダルが投入された場合のフォトインタラプタの出力波形およびメダルブロッカの状態を示す図である。 投入検出信号が検出されずに第1メダル検出信号が検出された場合のフォトインタラプタの出力波形を示す図である。 投入検出信号が検出された後、所定時間以上経過した後に第1メダル検出信号が検出された場合の出力波形を示す図である。 第1メダル検出信号が所定時間以上検出される場合の出力波形を示す図である。 第1メダル検出信号が検出されている間に第2メダル検出信号が検出されなかった場合の出力波形を示す図である。 第2メダル検出信号が所定時間以上検出される場合の出力波形を示す図である。 第1メダル検出信号が検出されずに第2メダル検出信号が検出された場合の出力波形を示す図である。 第2メダル検出信号が検出されている間に、第1メダル検出信号が再検出された場合の出力波形を示す図である。 第1メダル検出信号が検出されている間に、第2メダル検出信号が一時的に検出された場合の出力波形を示す図である。
符号の説明
1…スロットマシン、25…メダル投入口、41…メダル受け、45…ホッパーユニット、47…メダルセレクタ、61…メダル通路、71…メダルブロッカ(メダル排除手段)、93…フォトインタラプタ(第1センサ)、95…フォトインタラプタ(第2センサ)、125…メイン制御基板(制御手段)、126d…上限枚数フラグ設定手段、126e…上限枚数フラグ解除手段、126f…異常時上限枚数フラグ解除手段、126g…上限数算出手段、126h…投入数算出手段、126i…上限時メダル排除手段作動手段、126j…メダル排除手段動作状態保存手段、126k…上限時メダル排除手段切換手段、126l…メダル排除手段動作状態復帰手段、126m…投入処理手段、127…判定手段、127c…第1メダル検出信号出力開始判定手段、127g…メダル排除手段動作状態判定手段、127h…上限枚数フラグ判定手段、127i…異常時上限枚数フラグ判定手段、127j…投入数判定手段、127l…遊技状態判定手段、M…メダル

Claims (4)

  1. 遊技機筐体のメダル投入口に連通するメダル通路を備え、前記メダル投入口に投入され前記メダル通路を移動するメダルをホッパーユニットまたはメダル受けに導く遊技機のメダルセレクタにおいて、
    前記メダルが前記メダル投入口から前記ホッパーユニットへ移動する方向に沿って順に並べて設けられ、前記メダル通路を移動する前記メダルを検出してそれぞれ第1、第2メダル検出信号を出力する第1センサ、第2センサと、
    前記第1センサと前記メダル投入口との間に設けられ、前記メダルが前記メダル通路を前記ホッパーユニットまで移動することを許容する許容状態と、前記メダル通路を移動する前記メダルを前記メダル通路から排除して前記メダル受けに導く排除状態とに切換可能なメダル排除手段と、
    前記両メダル検出信号が入力され、前記両メダル検出信号が所定順序で入力される場合に前記メダルが投入されたとしてメダル投入枚数を計数し、前記メダル検出信号に基づいて前記メダル排除手段の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、予め設定された投入許容上限枚数目の前記メダルの検出に基づく前記第1メダル検出信号が入力されたときに前記メダル排除手段を前記排除状態に制御することを特徴とするメダルセレクタ。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1メダル検出信号の出力が開始されたかどうかを判定する第1メダル検出信号出力開始判定手段と、
    前記遊技機の遊技状態を判定する遊技状態判定手段と、
    複数の前記投入許容上限枚数が予め設定されており、前記遊技状態判定手段により判定された前記遊技状態に応じて前記複数の前記投入許容上限枚数から一の前記投入許容上限枚数を選択する上限数算出手段と、
    既に前記遊技機に投入されているメダルの数を算出する投入数算出手段と、
    前記第1センサがメダルを検出することで前記第1メダル検出信号出力開始判定手段により前記第1メダル検出信号の出力が開始されたと判定された場合に、前記上限数算出手段により選択された前記投入許容上限枚数と前記投入数算出手段の算出結果とを比較して、前記第1センサを通過中の当該メダルが前記投入許容上限枚数目のメダルかどうかを判定する投入数判定手段と、
    前記投入数判定手段により、前記第1センサを通過中の当該メダルが前記投入許容上限枚数目のメダルと判定された場合に前記メダル排除手段を前記排除状態に制御する上限時メダル排除手段作動手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のメダルセレクタ。
  3. 前記制御手段は、
    前記投入数判定手段により前記第1センサを通過中のメダルが前記投入許容上限枚数目のメダルと判定された場合に、ON状態またはOFF状態に設定される上限枚数フラグをON状態に設定する上限枚数フラグ設定手段と、
    前記メダル排除手段の動作状態を判定するメダル排除手段動作状態判定手段と、
    前記メダル排除手段動作状態判定手段により前記メダル排除手段が前記排除状態に制御されていると判定された場合に、前記上限枚数フラグがON状態であるかOFF状態であるかを判定する上限枚数フラグ判定手段と、
    前記上限枚数フラグ判定手段により前記上限枚数フラグがON状態であると判定された後に、当該メダルが所定の順序で前記第1および第2センサを通過すれば前記上限枚数フラグをOFF状態に設定する上限枚数フラグ解除手段と、
    当該メダルが所定の順序で前記第1および第2センサを通過すれば、当該メダルが遊技機に投入されたとする投入処理を行う投入処理手段と
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のメダルセレクタ。
  4. 前記制御手段は、
    前記遊技機が正常に動作しない異常が発生した場合に、メダル排除手段動作状態保存手段により前記メダル排除手段の動作状態を保存し、所定の異常回復操作が実行されるのを条件に、前記メダル排除手段を正常な動作状態に復帰させるものであって、
    前記異常回復操作が実行された後、前記上限枚数フラグがON状態であるかOFF状態であるかを判定する異常時上限枚数フラグ判定手段と、
    前記異常時上限枚数フラグ判定手段の判定結果がON状態であれば前記メダル排除手段を前記許容状態に制御する上限時メダル排除手段切換手段と、
    前記上限時メダル排除手段切換手段により前記メダル排除手段が前記許容状態に制御された後、前記上限枚数フラグをOFF状態に設定する異常時上限枚数フラグ解除手段と、
    前記異常時上限枚数フラグ判定手段の判定結果がOFF状態であれば前記メダル排除手段の動作状態を前記メダル排除手段動作状態保存手段により保存された状態に復帰させるメダル排除手段動作状態復帰手段と
    を含むことを特徴とする請求項3に記載のメダルセレクタ。
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