JP2008130888A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシュランプを効果的に冷却することができる熱処理装置を提供する。
【解決手段】フラッシュ光を照射する複数のフラッシュランプ69の配列を覆ってリフレクタ52が設けられ、リフレクタ52の上側に冷却ボックス20が設置されている。冷却ボックス20の内部にはバッファ空間21が内蔵され、そのバッファ空間21に連通する複数の噴出孔22が冷却ボックス20の底部およびリフレクタ52を貫通して穿設されている。複数の噴出孔22のそれぞれは複数のフラッシュランプ69の配列におけるランプ間の隙間の直上に位置するように設けられている。複数の噴出孔22から噴出された窒素ガスはフラッシュランプ69の配列における隣接するランプ間の隙間を通過してランプ光放射窓53に吹き付けられる。フラッシュランプ69は、窒素ガスによる直接冷却とランプ光放射窓53の温度低下とによって効果的に冷却される。
【選択図】図8

Description

本発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に対してフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置に関する。
従来より、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置が一般的に使用されていた。このようなランプアニール装置においては、半導体ウェハーを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハーのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
一方、近年、半導体デバイスの高集積化が進展し、ゲート長が短くなるにつれて接合深さも浅くすることが望まれている。しかしながら、毎秒数百度程度の速度で半導体ウェハーを昇温する上記ランプアニール装置を使用して半導体ウェハーのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハーに打ち込まれたボロンやリン等のイオンが熱によって深く拡散するという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、接合深さが要求よりも深くなり過ぎ、良好なデバイス形成に支障が生じることが懸念される。
このため、キセノンフラッシュランプを使用して半導体ウェハーの表面にフラッシュ光(閃光)を照射することにより、イオンが注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている(例えば、特許文献1,2)。キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーにフラッシュ光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリセカンド以下の極めて短時間のフラッシュ光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンを深く拡散させることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。
上記のようなフラッシュ加熱を行う熱処理装置においては、キセノンフラッシュランプを冷却すべく、ランプを配置したランプハウスへのエアーの給排気を行っている。これにより、ランプハウス内の熱が排出されるとともに、キセノンフラッシュランプ自体もエアーによって冷却されることとなる。
特開2004−55821号公報 特開2004−88052号公報
ところで、フラッシュ加熱を行う熱処理装置には、フラッシュ光を照射する前に半導体ウェハーを予備加熱するホットプレートが設けられている場合が多い。これは、フラッシュ光照射のみによって1000℃以上にまで半導体ウェハーの表面を加熱しようとすると、非常に大きなエネルギーのフラッシュ光を照射しなければならず、ウェハー表面のみが急激に加熱されて半導体ウェハーが割れるおそれがあるため、ホットプレートに半導体ウェハーを載置して500℃程度にまで予備加熱した後にキセノンフラッシュランプからフラッシュ光を照射して所定のアニール温度に到達するようにしていることによるものである。
しかしながら、かかるホットプレートからはその温度に応じた比較的長波長の赤外線が放射されており、それによる輻射熱によってキセノンフラッシュランプの放電管(石英製)が外部から加熱されることとなる。500℃以上の比較的高温のホットプレートからの輻射熱によってキセノンフラッシュランプが加熱された場合、上述したエアーの給排気のみでは十分にキセノンフラッシュランプを冷却することができず、放電管が変色してランプ寿命が低下したり、最悪の場合キセノンフラッシュランプの劣化が急速に進行して破裂するという問題が生じる。このため、従来においては、ホットプレートによる予備加熱温度の上限が制約されることとなり、半導体ウェハーのアニール処理の処理条件も限定されたものにならざるを得なかった。
また、キセノンフラッシュランプを配置したランプハウスには、キセノンフラッシュランプから出射されたフラッシュ光を透過する石英板がランプ光放射窓として配置されているが、これもホットプレートから放射される長波長の遠赤外線によって加熱されることとなる。キセノンフラッシュランプを冷却するためにランプハウスにエアーの給排気を行うと、ランプ光放射窓も冷却されてその温度分布が不均一となる。加熱されたランプ光放射窓からも長波長の赤外線が放射されていて半導体ウェハーWの温度に影響を与えており、その温度分布が不均一であると、処理対象の半導体ウェハーの温度分布にもばらつきを生じさせることがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、フラッシュランプを効果的に冷却することができる熱処理装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、基板の面内温度分布の均一性を向上することができる熱処理装置を提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、チャンバー内に収容した基板に対してランプハウスからフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、前記チャンバーは、基板を保持するとともに、フラッシュ光照射の前に保持する基板を予備加熱する予備加熱機構を有する保持部と、前記ランプハウスからのフラッシュ光を前記保持部に透過するチャンバー窓と、を備え、前記ランプハウスは、棒状の放電管から前記チャンバー内の前記保持部に保持された基板に向けてフラッシュ光を出射する複数のフラッシュランプを配列した光源と、前記チャンバー窓に相対向して設けられ、前記光源から出射されたフラッシュ光を前記チャンバーに向けて透過する放射窓と、前記複数のフラッシュランプの配列におけるランプ間の隙間を通過して前記放射窓に気体を吹き付ける気体噴出部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記気体噴出部は、複数の区画に分割されたバッファ空間と、前記複数の区画のそれぞれの壁面を貫通して前記ランプ間の隙間に向かうように設けられた複数の噴出孔と、を含み、前記バッファ空間の前記複数の区画のそれぞれに個別に気体を供給する気体供給手段と、前記気体供給手段から供給される気体の流量を前記複数の区画ごとに個別に調整する流量調整手段と、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記気体噴出部を挟んで対称位置に設けられ、前記気体噴出部から前記放射窓に吹き付けられた気体を外部へと排気する排気手段を前記ランプハウスに備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記気体噴出部の一方側のみに設けられ、前記気体噴出部から前記放射窓に吹き付けられた気体を外部へと排気する排気手段を前記ランプハウスに備え、前記気体噴出部は、前記一方側と反対の他方側よりも前記一方側に多くの噴出孔を配置することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記気体噴出部の一方側のみに設けられ、前記気体噴出部から前記放射窓に吹き付けられた気体を外部へと排気する排気手段を前記ランプハウスに備え、前記流量調整手段は、前記排気手段の排気によって前記放射窓に生じた温度分布の不均一を緩和するように前記複数の区画のそれぞれに供給する気体の流量を調整することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、基板に対してフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を保持する保持部と、棒状の放電管から前記保持部に保持された基板に向けてフラッシュ光を出射するフラッシュランプと、前記フラッシュランプと前記保持部との間に配置され、前記フラッシュランプから出射されたフラッシュ光を前記保持部に透過する放射窓と、前記フラッシュランプの側方を経て前記放射窓に気体を吹き付ける気体噴出部と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複数のフラッシュランプの配列におけるランプ間の隙間を通過して放射窓に気体を吹き付けるため、フラッシュランプは気体によって直接冷却されるだけでなく、放射窓の温度低下によっても放射窓からの輻射によるランプ温度上昇が抑制されるため、効果的に冷却されることとなる。
また、請求項2の発明によれば、バッファ空間の複数の区画ごとに供給する気体の流量を個別に調整することができるため、より精密にフラッシュランプを冷却することができる。
また、請求項3の発明によれば、気体噴出部から放射窓に吹き付けられた気体を気体噴出部を挟んで対称位置に設けられた排気手段から外部へと排気するため、ランプハウス内に対称な気流が形成されることとなり、放射窓の温度分布の均一性が良好なものとなり、基板の面内温度分布の均一性を向上することができる。
また、請求項4の発明によれば、気体噴出部から放射窓に吹き付けられた気体を外部へと排気する排気手段が設けられた気体噴出部の一方側のそれとは反対側の他方側よりも多くの噴出孔を配置するため、排気によって生じた放射窓の温度分布の不均一が解消され、基板の面内温度分布の均一性を向上することができる。
また、請求項5の発明によれば、排気手段の排気によって放射窓に生じた温度分布の不均一を緩和するように複数の区画のそれぞれに供給する気体の流量を調整するため、放射窓の温度分布の不均一が解消され、基板の面内温度分布の均一性を向上することができる。
また、請求項6の発明によれば、フラッシュランプの側方を経て放射窓に気体を吹き付けるため、フラッシュランプは気体によって直接冷却されるだけでなく、放射窓の温度低下によっても放射窓からの輻射によるランプ温度上昇が抑制されるため、効果的に冷却されることとなる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1実施形態>
まず、本発明に係る熱処理装置の全体構成について概説する。図1は、本発明に係る熱処理装置1の構成を示す側断面図である。熱処理装置1は基板として略円形の半導体ウェハーWに閃光(フラッシュ光)を照射してその半導体ウェハーWを加熱するフラッシュランプアニール装置である。
熱処理装置1は、半導体ウェハーWを収容する略円筒形状のチャンバー6と、複数のフラッシュランプ69を内蔵するランプハウス5と、を備える。また、熱処理装置1は、チャンバー6およびランプハウス5に設けられた各動作機構を制御して半導体ウェハーWの熱処理を実行させる制御部3を備える。
チャンバー6は、ランプハウス5の下方に設けられており、略円筒状の内壁を有するチャンバー側部63、および、チャンバー側部63の下部を覆うチャンバー底部62によって構成される。また、チャンバー側部63およびチャンバー底部62によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。熱処理空間65の上方は上部開口60とされており、上部開口60にはチャンバー窓61が装着されて閉塞されている。
チャンバー6の天井部を構成するチャンバー窓61は、石英により形成された円板形状部材であり、ランプハウス5から出射された光を熱処理空間65に透過する。チャンバー6の本体を構成するチャンバー底部62およびチャンバー側部63は、例えば、ステンレススチール等の強度と耐熱性に優れた金属材料にて形成されており、チャンバー側部63の内側面の上部のリング631は、光照射による劣化に対してステンレススチールより優れた耐久性を有するアルミニウム(Al)合金等で形成されている。
また、熱処理空間65の気密性を維持するために、チャンバー窓61とチャンバー側部63とはOリングによってシールされている。すなわち、チャンバー窓61の下面周縁部とチャンバー側部63との間にOリングを挟み込むとともに、クランプリング90をチャンバー窓61の上面周縁部に当接させ、そのクランプリング90をチャンバー側部63にネジ止めすることによって、チャンバー窓61をOリングに押し付けている。
チャンバー底部62には、保持部7を貫通して半導体ウェハーWをその下面(ランプハウス5からの光が照射される側とは反対側の面)から支持するための複数(本実施の形態では3本)の支持ピン70が立設されている。支持ピン70は、例えば石英により形成されており、チャンバー6の外部から固定されているため、容易に取り替えることができる。
チャンバー側部63は、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部66を有し、搬送開口部66は、軸662を中心に回動するゲートバルブ185により開閉可能とされる。チャンバー側部63における搬送開口部66とは反対側の部位には熱処理空間65に処理ガス(例えば、窒素(N2)ガスやヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の不活性ガス、あるいは、酸素(02)ガス等)を導入する導入路81が形成され、その一端は弁82を介して図示省略の給気機構に接続され、他端はチャンバー側部63の内部に形成されるガス導入バッファ83に接続される。また、搬送開口部66には熱処理空間65内の気体を排出する排出路86が形成され、弁87を介して図示省略の排気機構に接続される。
図2は、チャンバー6をガス導入バッファ83の位置にて水平面で切断した断面図である。図2に示すように、ガス導入バッファ83は、図1に示す搬送開口部66の反対側においてチャンバー側部63の内周の約1/3に亘って形成されており、導入路81を介してガス導入バッファ83に導かれた処理ガスは、複数のガス供給孔84から熱処理空間65内へと供給される。
また、熱処理装置1は、チャンバー6の内部において半導体ウェハーWを水平姿勢にて保持しつつフラッシュ光照射前にその保持する半導体ウェハーWの予備加熱を行う略円板状の保持部7と、保持部7をチャンバー6の底面であるチャンバー底部62に対して昇降させる保持部昇降機構4と、を備える。図1に示す保持部昇降機構4は、略円筒状のシャフト41、移動板42、ガイド部材43(本実施の形態ではシャフト41の周りに3本配置される)、固定板44、ボールネジ45、ナット46およびモータ40を有する。チャンバー6の下部であるチャンバー底部62には保持部7よりも小さい直径を有する略円形の下部開口64が形成されており、ステンレススチール製のシャフト41は、下部開口64を挿通して、保持部7(厳密には保持部7のホットプレート71)の下面に接続されて保持部7を支持する。
移動板42にはボールネジ45と螺合するナット46が固定されている。また、移動板42は、チャンバー底部62に固定されて下方へと伸びるガイド部材43により摺動自在に案内されて上下方向に移動可能とされる。また、移動板42は、シャフト41を介して保持部7に連結される。
モータ40は、ガイド部材43の下端部に取り付けられる固定板44に設置され、タイミングベルト401を介してボールネジ45に接続される。保持部昇降機構4により保持部7が昇降する際には、駆動部であるモータ40が制御部3の制御によりボールネジ45を回転し、ナット46が固定された移動板42がガイド部材43に沿って鉛直方向に移動する。この結果、移動板42に固定されたシャフト41が鉛直方向に沿って移動し、シャフト41に接続された保持部7が図1に示す半導体ウェハーWの受渡位置と図4に示す半導体ウェハーWの処理位置との間で滑らかに昇降する。
移動板42の上面には略半円筒状(円筒を長手方向に沿って半分に切断した形状)のメカストッパ451がボールネジ45に沿うように立設されており、仮に何らかの異常により移動板42が所定の上昇限界を超えて上昇しようとしても、メカストッパ451の上端がボールネジ45の端部に設けられた端板452に突き当たることによって移動板42の異常上昇が防止される。これにより、保持部7がチャンバー窓61の下方の所定位置以上に上昇することはなく、保持部7とチャンバー窓61との衝突が防止される。
また、保持部昇降機構4は、チャンバー6の内部のメンテナンスを行う際に保持部7を手動にて昇降させる手動昇降部49を有する。手動昇降部49はハンドル491および回転軸492を有し、ハンドル491を介して回転軸492を回転することより、タイミングベルト495を介して回転軸492に接続されるボールネジ45を回転して保持部7の昇降を行うことができる。
チャンバー底部62の下側には、シャフト41の周囲を囲み下方へと伸びる伸縮自在のベローズ47が設けられ、その上端はチャンバー底部62の下面に接続される。一方、ベローズ47の下端はベローズ下端板471に取り付けられている。べローズ下端板471は、鍔状部材411によってシャフト41にネジ止めされて取り付けられている。保持部昇降機構4により保持部7がチャンバー底部62に対して上昇する際にはベローズ47が収縮され、下降する際にはべローズ47が伸張される。そして、保持部7が昇降する際にも、ベローズ47が伸縮することによって熱処理空間65内の気密状態が維持される。
保持部7は、半導体ウェハーWを予備加熱(いわゆるアシスト加熱)するホットプレート(加熱プレート)71、および、ホットプレート71の上面(保持部7が半導体ウェハーWを保持する側の面)に設置されるサセプタ72を有する。保持部7の下面には、既述のように保持部7を昇降するシャフト41が接続される。サセプタ72は石英(あるいは、窒化アルミニウム(AIN)等であってもよい)により形成され、その上面には半導体ウェハーWの位置ずれを防止するピン75が設けられる。サセプタ72は、その下面をホットプレート71の上面に面接触させてホットプレート71上に設置される。これにより、サセプタ72は、ホットプレート71からの熱エネルギーを拡散してサセプタ72上面に載置された半導体ウェハーWに伝達するとともに、メンテナンス時にはホットプレート71から取り外して洗浄可能とされる。
ホットプレート71は、ステンレススチール製の上部プレート73および下部プレート74にて構成される。上部プレート73と下部プレート74との間には、ホットプレート71を加熱するニクロム線等の抵抗加熱線が配設され、導電性のニッケル(Ni)ロウが充填されて封止されている。また、上部プレート73および下部プレート74の端部はロウ付けにより接着されている。
図3は、ホットプレート71を示す平面図である。図3に示すように、ホットプレート71は、保持される半導体ウェハーWと対向する領域の中央部に同心円状に配置される円板状のゾーン711および円環状のゾーン712、並びに、ゾーン712の周囲の略円環状の領域を周方向に4等分割した4つのゾーン713〜716を備え、各ゾーン間には若干の間隙が形成されている。また、ホットプレート71には、支持ピン70が挿通される3つの貫通孔77が、ゾーン711とゾーン712との隙間の周上に120°毎に設けられる。
6つのゾーン711〜716のそれぞれには、相互に独立した抵抗加熱線が周回するように配設されてヒータが形成されており、各ゾーンに内蔵されたヒータにより各ゾーンが個別に加熱される。保持部7に保持された半導体ウェハーWは、6つのゾーン711〜716に内蔵されたヒータにより加熱される。また、ゾーン711〜716のそれぞれには、熱電対を用いて各ゾーンの温度を計測するセンサ710が設けられている。各センサ710は略円筒状のシャフト41の内部を通り制御部3に接続される。
ホットプレート71が加熱される際には、センサ710により計測される6つのゾーン711〜716のそれぞれの温度が予め設定された所定の温度になるように、各ゾーンに配設された抵抗加熱線への電力供給量が制御部3により制御される。制御部3による各ゾーンの温度制御はPID(Proportional,Integral,Derivative)制御により行われる。ホットプレート71では、半導体ウェハーWの熱処理(複数の半導体ウェハーWを連続的に処理する場合は、全ての半導体ウェハーWの熱処理)が終了するまでゾーン711〜716のそれぞれの温度が継続的に計測され、各ゾーンに配設された抵抗加熱線への電力供給量が個別に制御されて、すなわち、各ゾーンに内蔵されたヒータの温度が個別に制御されて各ゾーンの温度が設定温度に維持される。なお、各ゾーンの設定温度は、基準となる温度から個別に設定されたオフセット値だけ変更することが可能とされる。
6つのゾーン711〜716にそれぞれ配設される抵抗加熱線は、シャフト41の内部を通る電力線を介して電力供給源(図示省略)に接続されている。電力供給源から各ゾーンに至る経路途中において、電力供給源からの電力線は、マグネシア(マグネシウム酸化物)等の絶縁体を充填したステンレスチューブの内部に互いに電気的に絶縁状態となるように配置される。なお、シャフト41の内部は大気開放されている。
次に、ランプハウス5について説明する。ランプハウス5は、筐体51の内側に、複数本(本実施形態では30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という)69からなる光源と、その光源の上方を覆うように設けられたリフレクタ52と、リフレクタ52の上側に配設された冷却ボックス20と、を備えて構成される。また、ランプハウス5の筐体51の底部にはランプ光放射窓53が装着されている。ランプハウス5の床部を構成するランプ光放射窓53は、石英により形成された板状部材である。ランプハウス5がチャンバー6の上方に設置されることにより、ランプ光放射窓53がチャンバー窓61と相対向することとなる。ランプハウス5は、チャンバー6内にて保持部7に保持される半導体ウェハーWにランプ光放射窓53およびチャンバー窓61を介してフラッシュランプ69からフラッシュ光を照射することにより半導体ウェハーWを加熱する。
複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(水平方向に沿って)互いに平行となるように平面状に配列されている。フラッシュランプ69の配列によって形成される平面も水平面である。フラッシュランプ69は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設された棒状のガラス管(放電管)と、該ガラス管の外周面上に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態では放電管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気が放電管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このフラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。なお、本実施形態の各フラッシュランプ69の放電管の管径は約13mmであり、ランプ配列における隣接するフラッシュランプ69の隙間は約2mmである。また、リフレクタ52とフラッシュランプ69との間隔は約20mmであり、フラッシュランプ69とランプ光放射窓53との間隔は約5mmである。
図5は、第1実施形態の冷却ボックス20の内部構造を示す斜視図である。また、図6は、冷却ボックス20へのガス供給機構を模式的に示す図である。冷却ボックス20は、内側にバッファ空間21を内蔵する平面視矩形形状の箱状部材であり、フラッシュランプ69の反射板たるリフレクタ52の上面に面接触するように設置される。リフレクタ52の基本的な機能は、複数のフラッシュランプ69から出射されたフラッシュ光を保持部7の側に反射するというものである。リフレクタ52はアルミニウム合金板にて形成されており、その表面(フラッシュランプ69に臨む側の面)はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。このような粗面化加工を施しているのは、リフレクタ52の表面が完全な鏡面であると、複数のフラッシュランプ69からの反射光の強度に規則パターンが生じて半導体ウェハーWの表面温度分布の均一性が低下するためである。なお、リフレクタ52は冷却ボックス20の底部外面に貼設しても良いし、リフレクタ52と冷却ボックス20とを一体として形成するようにしても良い。
冷却ボックス20内部のバッファ空間21は小空間21a,21b,21c,21dからなる4つの区画に分割されている。冷却ボックス20は、図5に示す構造の上側に天板を装着して構成されるものであり、その状態においては4つの小空間21a,21b,21c,21dは互いに仕切り壁によって相互に雰囲気分離される。4つの小空間21a,21b,21c,21dのそれぞれの底面には複数の噴出孔22が形設されている。各噴出孔22は、冷却ボックス20の低壁面およびリフレクタ52を貫通して穿設されている。各噴出孔22は、径がφ0.5mm以上φ1.5mm以下の円筒形状の孔であり、その円筒軸心方向が鉛直方向に沿うように形成されている。それぞれの噴出孔22の上端はバッファ空間21に開口して連通している。一方、噴出孔22の下端は複数のフラッシュランプ69からなる光源に向けて開口している。すなわち、各噴出孔22は、バッファ空間21から光源へと向かうように設けられている。
図5に示すように、冷却ボックス20の側面外壁には4つの給気ポート23a,23b,23c,23dが具設されている。給気ポート23bは、冷却ボックス20の外壁の周囲に取り回された配管24aおよびバッファ空間21を仕切る仕切り壁の内部に穿設された配管を経由して小空間21bの開口24bと連通している。同様に、給気ポート23aは、仕切り壁の内部に穿設された配管を経由して小空間21aの開口(開口24bの対称位置に設けられている)と連通している。一方、給気ポート23cは、外壁周囲の配管を介して小空間21cの開口24cと連通している。同様に、給気ポート23dも外壁周囲の配管を介して小空間21dの開口(開口24cの対称位置に設けられている)と連通している。
冷却ボックス20のバッファ空間21にはガス供給機構30によって所定の気体(本実施形態では窒素ガス)が供給される。ガス供給機構30は、ガス配管37に手動弁31、レギュレータ32、空気作動弁33およびフィルター34を介挿して構成されている。ガス配管37の基端部は窒素ガス供給源99に連通接続される。窒素ガス供給源99としては、熱処理装置1が設置される工場のユーティリティを使用することができる。
一方、ガス配管37の先端は4つの経路に分岐されて、分岐配管37a,37b,37c,37dを形成している。4本の分岐配管37a,37b,37c,37dのそれぞれは、給気ポート23a,23b,23c,23dに接続される。これによって、バッファ空間21を4つの区画に分割した小空間21a,21b,21c,21dのそれぞれがガス配管37を介して窒素ガス供給源99と連通接続されることとなる。
手動弁31は、手動によってガス配管37を開閉するバルブである。レギュレータ32は、ガス配管37を通過する窒素ガスの圧力調整を行うものである。空気作動弁33は、電源停止時にガス配管37を閉鎖するために設けられているものであり、熱処理装置1の通常の稼働時には開放されている。また、フィルター35は、ガス配管37を通過する窒素ガスから微粒子等を取り除いて浄化する。手動弁31および空気作動弁33を開放するとともにレギュレータ32が設定値に基づく圧力調整を行うことにより、窒素ガス供給源99からガス配管37に送給された所定圧の窒素ガスが4本の分岐配管37a,37b,37c,37dに分流する。すなわち、ガス供給機構30は4つの小空間21a,21b,21c,21dのそれぞれに個別に窒素ガスを供給する。
4本の分岐配管37a,37b,37c,37dのそれぞれにはニードルバルブ35a,35b,35c,35dおよびフローメータ36a,36b,36c,36dが介挿されている。ニードルバルブ35a,35b,35c,35dのそれぞれは対応する分岐配管を流れる窒素ガスの流量を調整する。また、フローメータ36a,36b,36c,36dのそれぞれは対応する分岐配管を流れる窒素ガスの流量を計測する。ニードルバルブ35a,35b,35c,35dのそれぞれが設定値に基づいた流量調整を行うことにより、ガス供給機構30から4つの小空間21a,21b,21c,21dのそれぞれに供給される窒素ガスの流量を個別に調整することができる。具体的には、フローメータ36a,36b,36c,36dの計測結果の基づいて制御部3がニードルバルブ35a,35b,35c,35dの設定値を自動制御するようにしても良い。また、熱処理装置1のオペレータがフローメータ36a,36b,36c,36dを監視しつつニードルバルブ35a,35b,35c,35dの設定値を手動で調整するようにしても良い。なお、フローメータおよびニードルバルブに代えて双方の機能を併せ持つマスフローメータを分岐配管37a,37b,37c,37dのそれぞれに設けるようにしても良い。
4本の分岐配管37a,37b,37c,37dのそれぞれから供給された窒素ガスは、一旦小空間21a,21b,21c,21dに貯留された後に、それぞれの小空間に形設された噴出孔22から光源に向けて噴出される。このときのバッファ空間21の窒素ガス圧は大気圧よりも若干大きい。
図7は、第1実施形態における噴出孔22の配置形態を示す平面図である。第1実施形態においては、複数の噴出孔22が冷却ボックス20の各小空間の底面に格子状に配置されており、複数の噴出孔22のそれぞれは複数のフラッシュランプ69の配列におけるランプ間の隙間の直上に位置するように設けられている。従って、小空間21a,21b,21c,21dに供給された窒素ガスは、図8に示すように、複数の噴出孔22のそれぞれから隣接するフラッシュランプ69間の隙間に向けて噴出される。噴出された窒素ガスはフラッシュランプ69によって遮られることなく隣接するフラッシュランプ69間の隙間を通過する。そして、図8に示す如く、噴出孔22から噴出されて隣接するフラッシュランプ69間の隙間を通過した窒素ガスはランプ光放射窓53に吹き付けられることとなる。
第1実施形態においては、4つの小空間21a,21b,21c,21dのそれぞれに供給する窒素ガスの流量を個別に調整することができるため、それに伴って各小空間の噴出孔22から噴出される窒素ガスの流量も小空間毎に調整されることとなる。そして、その結果ランプ光放射窓53に吹き付けられる窒素ガスの流量も窓上の領域毎に異なることとなる。
図1および図4に戻り、ランプハウス5には2つの排気口56,56が設けられている。2つの排気口56,56のそれぞれは排気管57を介して図示省略の排気機構に連通接続されている。排気管57の経路途中には排気弁58が介挿されている。排気弁58を開放することによって排気口56を介してランプハウス5内の気体が外部に排出される。なお、図1および図4では、2つの排気管57および排気弁58を記載しているが、2つの排気口56,56から繋がる排気管57を合流させて共通の排気弁58を設けるようにしても良い。冷却ボックス20から光源に向けて噴出された窒素ガスは、フラッシュランプ69間の隙間を通過した後、ランプ光放射窓53に到達してその上面に沿って2つの排気口56,56へと向かう気流を形成し、2つの排気口56,56から吸引されて排気される。
第1実施形態においては、2つの排気口56,56を冷却ボックス20を挟んでランプハウス5内の対称位置に設けている。すなわち、2つの排気口56,56によってランプハウス5からの両方向排気が行われることとなり、排気によって生じるランプハウス5内の気流は対称なものとなる。
図1および図4に示す制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用アプリケーションやデータなどを記憶しておく磁気ディスク等を備えている。制御部3は、モータ40、弁82,87、フラッシュランプ69への給電回路、ホットプレート71のヒータへの給電回路、排気弁58およびガス供給機構30を制御する。
なお、第1実施形態の熱処理装置1は、半導体ウェハーWの熱処理時にフラッシュランプ69およびホットプレート71から発生する熱エネルギーによるチャンバー6の過剰な温度上昇を防止するための冷却用の構造(図示省略)を備えている。具体的には、チャンバー6のチャンバー側部63およびチャンバー底部62には水冷管が設けられており、チャンバー6が受けた熱を排出するようにしている。
次に、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について簡単に説明する。ここで処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入法により不純物が添加された半導体基板であり、添加された不純物の活性化が熱処理装置1によるフラッシュ加熱処理により実行される。
まず、保持部7が図4に示す処理位置から図1に示す受渡位置に下降する。「処理位置」とは、フラッシュランプ69から半導体ウェハーWに閃光照射が行われるときの保持部7の位置であり、図4に示す保持部7のチャンバー6内における位置である。また、「受渡位置」とは、チャンバー6に半導体ウェハーWの搬出入が行われるときの保持部7の位置であり、図1に示す保持部7のチャンバー6内における位置である。熱処理装置1における保持部7の基準位置は処理位置であり、処理前にあっては保持部7は処理位置に位置しており、これが処理開始に際して受渡位置に下降するのである。図1に示すように、保持部7が受渡位置にまで下降するとチャンバー底部62に近接し、支持ピン70の先端が保持部7を貫通して保持部7の上方に突出する。
次に、保持部7が受渡位置に下降したときに、弁82および弁87が開かれてチャンバー6の熱処理空間65内に常温の窒素ガスが導入される。続いて、ゲートバルブ185が開いて搬送開口部66が開放され、装置外部の搬送ロボットにより搬送開口部66を介してイオン注入後の半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入され、複数の支持ピン70上に載置される。
半導体ウェハーWの搬入時におけるチャンバー6への窒素ガスのパージ量は約40リットル/分とされ、供給された窒素ガスはチャンバー6内においてガス導入バッファ83から図2中に示す矢印AR4の方向へと流れ、図1に示す排出路86および弁87を介してユーティリティ排気により排気される。また、チャンバー6に供給された窒素ガスの一部は、べローズ47の内側に設けられる排出口(図示省略)からも排出される。なお、以下で説明する各ステップにおいて、チャンバー6には常に窒素ガスが供給および排気され続けており、窒素ガスの供給量は半導体ウェハーWの処理工程に合わせて様々に変更される。
半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入されると、ゲートバルブ185により搬送開口部66が閉鎖される。そして、保持部昇降機構4により保持部7が受渡位置からチャンバー窓61に近接した処理位置にまで上昇する。保持部7が受渡位置から上昇する過程において、半導体ウェハーWは支持ピン70から保持部7のサセプタ72へと渡され、サセプタ72の上面に載置・保持される。保持部7が処理位置にまで上昇するとサセプタ72に載置された半導体ウェハーWも処理位置に保持されることとなる。
ホットプレート71の6つのゾーン711〜716のそれぞれは、各ゾーンの内部(上部プレート73と下部プレート74との間)に個別に内蔵されたヒータ(抵抗加熱線)により所定の温度まで加熱されている。保持部7が処理位置まで上昇して半導体ウェハーWが保持部7と接触することにより、その半導体ウェハーWはホットプレート71に内蔵されたヒータによって予備加熱されて温度が次第に上昇する。
この処理位置にて約60秒間の予備加熱が行われ、半導体ウェハーWの温度が予め設定された予備加熱温度T1まで上昇する。予備加熱温度T1は、半導体ウェハーWに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし600℃程度、好ましくは350℃ないし550℃程度とされる。また、保持部7とチャンバー窓61との間の距離は、保持部昇降機構4のモータ40の回転量を制御することにより任意に調整することが可能とされている。
約60秒間の予備加熱時間が経過した後、保持部7が処理位置に位置したまま制御部3の制御によりランプハウス5のフラッシュランプ69から半導体ウェハーWへ向けてフラッシュ光が照射される。このとき、フラッシュランプ69から放射されるフラッシュ光の一部は直接にチャンバー6内の保持部7へと向かい、他の一部は一旦リフレクタ52により反射されてからチャンバー6内へと向かい、これらのフラッシュ光の照射により半導体ウェハーWのフラッシュ加熱が行われる。フラッシュ加熱は、フラッシュランプ69からの閃光照射により行われるため、半導体ウェハーWの表面温度を短時間で上昇することができる。
すなわち、ランプハウス5のフラッシュランプ69から照射されるフラッシュ光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒ないし10ミリ秒程度の極めて短く強い閃光である。そして、フラッシュランプ69からの閃光照射によりフラッシュ加熱される半導体ウェハーWの表面温度は、瞬間的に1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで上昇し、半導体ウェハーWに添加された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、熱処理装置1では、半導体ウェハーWの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、半導体ウェハーWに添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、半導体ウェハーW中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。なお、添加不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
また、フラッシュ加熱の前に保持部7により半導体ウェハーWを予備加熱しておくことにより、フラッシュランプ69からの閃光照射によって半導体ウェハーWの表面温度を処理温度T2まで速やかに上昇させることができる。
フラッシュ加熱が終了し、処理位置における約10秒間の待機の後、保持部7が保持部昇降機構4により再び図1に示す受渡位置まで下降し、半導体ウェハーWが保持部7から支持ピン70へと渡される。続いて、ゲートバルブ185により閉鎖されていた搬送開口部66が開放され、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWは装置外部の搬送ロボットにより搬出され、熱処理装置1における半導体ウェハーWのフラッシュ加熱処理が完了する。
既述のように、熱処理装置1における半導体ウェハーWの熱処理時には窒素ガスがチャンバー6に継続的に供給されており、その供給量は、保持部7が処理位置に位置するときには約30リットル/分とされ、保持部7が処理位置以外の位置に位置するときには約40リットル/分とされる。
上述したような一連のフラッシュ加熱処理を繰り返して行うことにより、フラッシュランプ69の放電管は徐々に蓄熱されてその温度が上昇する。これは、フラッシュランプ69自身の瞬間的なパルス発光による影響よりも、むしろ保持部7のホットプレート71からの輻射熱による影響が大きい。すなわち、ホットプレート71は半導体ウェハーWの予備加熱を行うために200℃ないし600℃程度にまで昇温しており、比較的波長の長い遠赤外線を放射している。長波長の赤外線は石英にも吸収される。このため、ホットプレート71から放射された赤外線は、まずチャンバー6の石英製のチャンバー窓61に吸収され、チャンバー窓61が昇温する。特に、本実施形態の熱処理装置1においては、保持部7の基準位置がチャンバー窓61に近接した処理位置であるため、半導体ウェハーWの搬出入を行うとき以外はホットプレート71がチャンバー窓61に近接しており、ホットプレート71からの輻射熱によってチャンバー窓61が容易に昇温する。
チャンバー窓61が昇温すると、そのチャンバー窓61からも長波長の赤外線が放射され、それによってランプハウス5のランプ光放射窓53(石英製)が昇温する。そして、昇温したランプ光放射窓53からも長波長の赤外線が放射されることとなり、その赤外線がフラッシュランプ69の放電管(石英製)によって吸収され、フラッシュランプ69の温度が上昇するのである。また、ホットプレート71から放射された赤外線の一部はチャンバー窓61およびランプ光放射窓53を透過して直接フラッシュランプ69の放電管を加熱する。このように、フラッシュランプ69の放電管はホットプレート71からの輻射熱によって直接的に、或いはチャンバー窓61およびランプ光放射窓53を介して間接的に加熱される。ホットプレート71からは持続的に赤外線放射がなされているため、フラッシュランプ69には徐々に蓄熱されてその温度が上昇する。また、予備加熱された半導体ウェハーWからの輻射熱によってもフラッシュランプ69は昇温する。
逆に、保持部7に保持されている半導体ウェハーWもチャンバー窓61およびランプ光放射窓53からの熱影響を受ける。すなわち、昇温したランプ光放射窓53からはフラッシュランプ69の側だけではなくチャンバー窓61の側にも赤外線が放射される。その赤外線はチャンバー窓61によって吸収され、チャンバー窓61に熱影響を与える。そして、チャンバー窓61からも保持部7の側に赤外線が放射され、その赤外線が保持部7に保持されている半導体ウェハーWに到達することによって、半導体ウェハーWの温度に影響を与えるのである。
このため、本実施形態の熱処理装置1においては、冷却ボックス20の噴出孔22から光源に向けて窒素ガスを噴出するようにしている。そして、噴出孔22から噴出された窒素ガスはフラッシュランプ69の配列における隣接するランプ間の隙間(各フラッシュランプ69の側方)を通過してランプ光放射窓53に吹き付けられる。噴出された窒素ガスは隣接するフラッシュランプ69間の隙間を通過するときに放電管と熱交換を行って当該フラッシュランプ69を冷却するとともに、ランプ光放射窓53に吹き付けられることによってさらなる熱交換を行い、ランプ光放射窓53をも冷却する。すなわち、冷却ボックス20は窒素ガスを光源に向けて噴出することによって、フラッシュランプ69のみならずランプ光放射窓53をも冷却するのである。
このようにすれば、光源を構成する複数のフラッシュランプ69のそれぞれは、冷却ボックス20から噴出される窒素ガスによって直接的に冷却され、さらに、ランプ光放射窓53が冷却されて降温したことによってもランプ光放射窓53からの輻射による温度上昇を抑制することができる。ランプ光放射窓53はフラッシュランプ69から見れば赤外線放射を直接受ける主たる熱源でもあり、ランプ光放射窓53が冷却されると、いわば主熱源の温度が低下することとなるため、フラッシュランプ69の加熱要因が低減するのである。その結果、窒素ガスによる直接冷却とランプ光放射窓53の温度低下とによって複数のフラッシュランプ69のそれぞれが効果的に冷却されることとなる。フラッシュランプ69を効果的に冷却することができれば、フラッシュランプ69の劣化を防止してランプ寿命を延ばせるだけでなく、ホットプレート71による半導体ウェハーWの予備加熱温度を高く設定することができ、半導体ウェハーWのアニール処理の処理条件をも幅広いものとすることができる。
また、第1実施形態においては、図5および図6に示すように、4つの小空間21a,21b,21c,21dが対称に区分けされている。より厳密には、鉛直方向に沿った冷却ボックス20の中心軸を対称軸として、小空間21aと小空間21bとが、小空間21cと小空間21dとがそれぞれ対称に配置されている。そして、各小空間には噴出孔22が格子状に等間隔で形成されている。さらには、ガス供給機構30から供給された窒素ガスが一旦バッファ空間21に貯留されてから複数の噴出孔22より噴出されるので、複数の噴出孔22のそれぞれから均一に窒素ガス流を噴出することができる。このため、冷却ボックス20から噴出されることによって形成される窒素ガスの気流は鉛直方向に沿った冷却ボックス20の中心軸を対称軸として対称なものとなる。
一方、2つの排気口56,56も冷却ボックス20を挟んでランプハウス5内の対称位置に設けられている。このため、2つの排気口56,56からの排気によってランプハウス5内に生じる気流も上記冷却ボックス20の中心軸を対称軸として対称なものとなる。その結果、冷却ボックス20および2つの排気口56,56によってランプハウス5内に形成される窒素ガスの気流、すなわちランプ光放射窓53の上面に沿って2つの排気口56,56に向けて流れる窒素ガスの気流も上記冷却ボックス20の中心軸を対称軸として対称なものとなる。
従って、中心対称な窒素ガス流によってランプ光放射窓53が冷却されることとなり、ランプ光放射窓53の温度分布の均一性が良好なものとなる。ランプ光放射窓53の温度分布均一性が良好になれば、それと対向配置されたチャンバー窓61の温度分布の均一性も良好なものとなり、さらには保持部7によってチャンバー窓61に対向して近接保持される半導体ウェハーWの面内温度分布の均一性をも向上することができる。
また、仮にランプ光放射窓53の温度分布が不均一になったとしても、第1実施形態においては、ニードルバルブ35a,35b,35c,35dによって4つの小空間21a,21b,21c,21dのそれぞれに供給される窒素ガスの流量を個別に調整することができる。このため、冷却ボックス20の各小空間の下方に位置するランプ光放射窓53の領域毎に吹き付けられる窒素ガスの流量を個別に調整することができ、ランプ光放射窓53に生じた温度分布の不均一を容易に解消することができる。例えば、ランプ光放射窓53に中心よりも周縁側の温度が著しく高くなる傾向が生じたならば、その周縁側に対応する冷却ボックス20の小空間21cおよび小空間21dに供給される窒素ガスの流量を多くする。これにより、ランプ光放射窓53の周縁側に吹き付けられる窒素ガスの流量が増加し、その温度が低下してランプ光放射窓53の温度分布の不均一が解消し、その結果、保持部7に保持された半導体ウェハーWの面内温度分布の均一性も向上する。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態の熱処理装置1aの構成を示す側断面図である。同図において、第1実施形態と同一の部材については図1,4と同じ符合を付している。第2実施形態の熱処理装置1aが第1実施形態の熱処理装置1と相違するのはランプハウス5の給排気機構である。
第1実施形態においてはランプハウス5に2つの排気口56,56を設けていたが、第2実施形態ではそのうちの1つを吸気口55としている。すなわち、図9に示すように、ランプハウス5には吸気口55および排気口56が設けられている。排気口56は排気管57を介して図示省略の排気機構に連通接続されている。排気管57の経路途中には排気弁58が介挿されている。排気弁58を開放することによって排気口56を介してランプハウス5内に負圧が作用し、その結果として吸気口55から外気(空気)が吸引される。吸気口55から吸引された空気は、リフレクタ52とランプ光放射窓53との間、つまり複数のフラッシュランプ69の周囲を略水平方向に流れて排気口56から排出されるように構成されている。なお、吸気口55に空気を供給する空気供給機構を付設するようにしても良い。
第2実施形態においては、冷却ボックス120を挟んで一方側のみに排気口56が設けられ、それとは反対の他方側には吸気口55が設けられている。従って、冷却ボックス120の一方側の排気口56から片側排気が行われることとなり、ランプハウス5内には吸気口55から排気口56へと向かうような一方向の気流(非対称な気流)が形成される。
かかる一方向気流は、リフレクタ52とランプ光放射窓53との間、すなわちホットプレート71および半導体ウェハーWから輻射熱によって昇温したランプ光放射窓53の上面に沿って流れる。このため、その一方向気流に沿った温度勾配が生じ、ランプ光放射窓53の温度分布が著しく不均一なものとなる。具体的には、ランプ光放射窓53の吸気口55に近い部位は常温の気流に絶えず接触することとなるため効果的に冷却されて温度が大きく低下する。逆に、ランプ光放射窓53の排気口56に近い部位はランプハウス5内にてある程度昇温した気流に絶えず接触することとなるため、あまり冷却されずに温度低下が小さい。その結果、吸気口55側から排気口56側に向けて温度が上昇するような温度勾配がランプ光放射窓53に発生するのである。
ランプ光放射窓53に温度勾配が発生すると、保持部7に保持されている半導体ウェハーWにもその熱影響が及び、半導体ウェハーWの面内温度分布も不均一となる。このため、第2実施形態においては、ランプハウス5に図10および図11に示すような冷却ボックス120を設けている。
図10は、第2実施形態の冷却ボックス120の内部構造を示す斜視図である。また、図11は、冷却ボックス120へのガス供給機構を模式的に示す図である。冷却ボックス120は、内側にバッファ空間121を内蔵する平面視矩形形状の箱状部材であり、フラッシュランプ69の反射板たるリフレクタ52の上面に面接触するように設置される。冷却ボックス120の外観形状は第1実施形態の冷却ボックス20とほぼ同様であり、リフレクタ52の構成・機能も第1実施形態と同じである。
冷却ボックス120内部のバッファ空間121は小空間121a,121b,121c,121dからなる4つの区画に分割されている。冷却ボックス120は、図10に示す構造の上側に天板を装着して構成されるものであり、その状態においては4つの小空間121a,121b,121c,121dは互いに仕切り壁によって相互に雰囲気分離される。4つの小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれの底面には複数の噴出孔22が形設されている。各噴出孔22自体は、第1実施形態と同様に、径がφ0.5mm以上φ1.5mm以下の円筒形状の孔であり、その円筒軸心方向が鉛直方向に沿うように冷却ボックス120の低壁面およびリフレクタ52を貫通して穿設されている。また、それぞれの噴出孔22の上端はバッファ空間121に開口して連通している。一方、噴出孔22の下端は複数のフラッシュランプ69からなる光源に向けて開口している。すなわち、各噴出孔22は、バッファ空間121から光源へと向かうように設けられている。
図10に示すように、冷却ボックス120の側面外壁には4つの給気ポート123a,123b,123c,123dが具設されている。4つの給気ポート123a,123b,123c,123dはそれぞれ小空間121a,121b,121c,121dと連通している。冷却ボックス120のバッファ空間121にはガス供給機構30によって所定の気体(本実施形態では窒素ガス)が供給される。ガス供給機構30の構成は第1実施形態と全く同じであり、図6と同一の符合を付している。すなわち、ガス供給機構30は窒素ガス供給源99からガス配管37を介してバッファ空間121に窒素ガスを供給する。ガス配管37から分岐された4本の分岐配管37a,37b,37c,37dはそれぞれ給気ポート123a,123b,123c,123dに接続される。これにより、ガス供給機構30は4つの小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに個別に窒素ガスを供給する。また、ニードルバルブ35a,35b,35c,35dのそれぞれが設定値に基づいた流量調整を行うことにより、ガス供給機構30から4つの小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに供給される窒素ガスの流量を個別に調整することができる。
4本の分岐配管37a,37b,37c,37dのそれぞれから供給された窒素ガスは、小空間121a,121b,121c,121dの内部に流入する。このときに、分岐配管37aから給気ポート123aを介して供給された窒素ガスは一旦緩衝板125aに当たってガス流の勢いが弱められることにより小空間121a内に均一に流入する。緩衝板125aの高さはバッファ空間121の仕切り壁と同じである。また、分岐配管37bから給気ポート123bを介して供給された窒素ガスは一旦緩衝板125bに当たってガス流の勢いが弱められてから小空間121b内に均一に流入する。緩衝板125bはバッファ空間121の仕切り壁の一部として構成されるものである。同様に、分岐配管37cから給気ポート123cを介して供給された窒素ガスは一旦緩衝板125cに当たってガス流の勢いが弱められてから小空間121c内に均一に流入する。緩衝板125cの高さはバッファ空間121の仕切り壁と同じである。
一方、分岐配管37dから給気ポート123dを介して供給された窒素ガスは、流路空間125dを流れてから緩衝壁125eを乗り越えて小空間121d内に流入する。緩衝壁125eの高さはバッファ空間121の仕切り壁よりも低い。窒素ガスの気流が緩衝壁125eを乗り越えることによって小空間121d内に均一に流入することとなる。なお、流路空間125dはバッファ空間121を構成するものではない。
このようにして小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに供給された窒素ガスは一旦各小空間に貯留された後に、それぞれの小空間に形設された噴出孔22から光源に向けて噴出される。このときのバッファ空間121の窒素ガス圧は大気圧よりも若干大きい。
図12は、第2実施形態における噴出孔22の配置形態を示す平面図である。第2実施形態においては、複数の噴出孔22が冷却ボックス120の各小空間の底面に千鳥状に配置されており、複数の噴出孔22のそれぞれは複数のフラッシュランプ69の配列におけるランプ間の隙間の直上に位置するように設けられている。従って、小空間121a,121b,121c,121dに供給された窒素ガスは、第1実施形態と同様に、複数の噴出孔22のそれぞれから隣接するフラッシュランプ69間の隙間に向けて噴出される(図8参照)。噴出された窒素ガスはフラッシュランプ69によって遮られることなく隣接するフラッシュランプ69間の隙間を通過する。そして、噴出孔22から噴出されて隣接するフラッシュランプ69間の隙間を通過した窒素ガスはランプ光放射窓53に吹き付けられることとなる。
また、図11に示す如く、第2実施形態においては、冷却ボックス120に非対称に噴出孔22を形設している。上述のように、ランプ光放射窓53には、吸気口55および排気口56によって形成される気流により、吸気口55側から排気口56側に向けて温度が上昇するような(矢印AR11の示す向きに沿って温度が上昇するような)温度勾配が生じている。そして、冷却ボックス120には、吸気口55に近い側よりも排気口56に近い側、つまりランプ光放射窓53の温度が相対的に低い部位に対向する領域よりも高い部位に対向する領域により多くの噴出孔22を配置している。このため、ランプ光放射窓53の温度が相対的に低い部位よりも高い部位に向けてより多くの窒素ガスの気流が吹き付けられることとなる。なお、噴出孔22を形成する密度は冷却ボックス120の全体として均一であり、また4つの小空間121a,121b,121c,121dにはほぼ同数の噴出孔22を設けている。よって、小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに均等な流量にて窒素ガスを供給すれば、冷却ボックス120に形成されている個々の噴出孔22から噴出される窒素ガスの流量は小空間によらずほぼ等しくなる。
第2実施形態においても、4つの小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに供給する窒素ガスの流量を個別に調整することができるため、それに伴って各小空間の噴出孔22から噴出される窒素ガスの流量も小空間毎に調整されることとなる。そして、その結果ランプ光放射窓53に吹き付けられる窒素ガスの流量も窓上の領域毎に異なることとなる。
上述した点以外の熱処理装置1aの構成は第1実施形態の熱処理装置1と同じである。また、第2実施形態の熱処理装置1aにおける半導体ウェハーWの処理手順についても第1実施形態と同一である。
第2実施形態の熱処理装置1aにおいても、冷却ボックス120の噴出孔22から光源に向けて窒素ガスを噴出するようにしている。そして、噴出孔22から噴出された窒素ガスはフラッシュランプ69の配列における隣接するランプ間の隙間を通過してランプ光放射窓53に吹き付けられる。噴出された窒素ガスは隣接するフラッシュランプ69間の隙間を通過するときに放電管と熱交換を行って当該フラッシュランプ69を冷却するとともに、ランプ光放射窓53に吹き付けられることによってさらなる熱交換を行い、ランプ光放射窓53をも冷却する。
従って、第1実施形態と同様に、光源を構成する複数のフラッシュランプ69のそれぞれは、冷却ボックス120から噴出される窒素ガスによって直接的に冷却され、さらに、ランプ光放射窓53が冷却されて降温したことによってもランプ光放射窓53からの輻射による温度上昇を抑制することができる。その結果、窒素ガスによる直接冷却とランプ光放射窓53の温度低下とによって複数のフラッシュランプ69のそれぞれが効果的に冷却されることとなる。フラッシュランプ69を効果的に冷却することができれば、フラッシュランプ69の劣化を防止してランプ寿命を延ばせるだけでなく、ホットプレート71による半導体ウェハーWの予備加熱温度を高く設定することができ、半導体ウェハーWのアニール処理の処理条件をも幅広いものとすることができる。
また、第2実施形態においては、冷却ボックス120の一方側のみに設けられた排気口56から片側排気が行われるため、吸気口55側から排気口56側に向けて温度が上昇するような温度勾配がランプ光放射窓53に生じる。これに対応して、冷却ボックス120には非対称に複数の噴出孔22を形設し、ランプ光放射窓53の温度が相対的に低い部位に対向する領域よりも高い部位に対向する領域により多くの噴出孔22を形成している。このため、ランプ光放射窓53の温度が相対的に低い部位よりも高い部位に向けてより多くの窒素ガスの気流が吹き付けられることとなり、高温部位の方がより強く冷却されることとなる。すなわち、排気口56からの片側排気によってランプ光放射窓53に生じた温度分布の不均一を緩和するように冷却ボックス120に非対称に噴出孔22が形成され、窒素ガスの噴出流量が調整されているのである。その結果、ランプ光放射窓53の温度分布の均一性が良好なものとなり、それと対向配置されたチャンバー窓61の温度分布の均一性も良好なものとなり、さらには保持部7によってチャンバー窓61に対向して近接保持される半導体ウェハーWの面内温度分布の均一性をも向上することができる。
4つの小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに均等な流量にて窒素ガスを供給してもランプ光放射窓53の温度分布の不均一が十分に解消されない場合は、ニードルバルブ35a,35b,35c,35dによって4つの小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに供給する窒素ガスの流量を個別に調整することにより、ランプ光放射窓53に生じた温度分布の不均一を容易に解消することができる。例えば、ランプ光放射窓53の排気口56に近い側の温度が依然として高いならば、排気口56に近い冷却ボックス120の小空間121aに供給される窒素ガスの流量を多くする。これにより、ランプ光放射窓53の排気口56に近い側に吹き付けられる窒素ガスの流量が増加し、その温度が低下してランプ光放射窓53の温度分布の不均一が解消し、その結果、保持部7に保持された半導体ウェハーWの面内温度分布の均一性も向上する。すなわち、排気口56からの片側排気によってランプ光放射窓53に生じた温度分布の不均一を緩和するように、4つの小空間121a,121b,121c,121dのそれぞれに供給する窒素ガスの流量をニードルバルブ35a,35b,35c,35dによって個別に調整すれば良いのである。
第1実施形態ではランプハウス5内に形成される気流を中心対称なものとすることができるため、より容易にランプ光放射窓53の温度分布を均一にすることができる。また、噴出孔22を格子状に配置しているため、大流量の窒素ガスにてフラッシュランプ69およびランプ光放射窓53をより効果的に冷却することができる。但し、第1実施形態においては、ランプハウス5の冷却用ガスを全て冷却ボックス20から供給しなければならず、冷却用の窒素ガスを大量に消費することとなる。一方、第2実施形態においては、ランプ光放射窓53の温度分布が均一となるように各小空間に供給する窒素ガスの流量に調整するのはやや難しくなるが、吸気口55からも冷却用気体を導入することができるため、冷却ボックス120から供給する窒素ガスは少なくても済む。従って、熱処理装置を設置する工場のユーティリティとして大量の冷却用ガスを用意できる場合には第1実施形態のようにするのが好ましく、少量の冷却用ガスしか使用できない場合は第2実施形態のようにするのが好ましい。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、第1実施形態において複数の噴出孔22を千鳥状に配置しても良いし、第2実施形態において複数の噴出孔22を格子状に配置しても良い。複数の噴出孔22を格子状に配置した方がより多量の窒素ガスを噴出することができ、窒素ガスとフラッシュランプ69の放電管との接触面積を大きくして冷却効果を高めることができる。一方、複数の噴出孔22を千鳥状に配置すれば、噴出孔22の総数を少なくすることができ、窒素ガスの消費量増大を抑制することができる。
また、上記各実施形態においては、冷却ボックス20,120から噴出する冷却用ガスを窒素ガスとしていたが、ガス種は窒素ガスに限定されるものではなく、冷却能を有するガスであれば良く、例えば空気であっても良い。もっとも、冷却用ガスは大量に消費されるものであるため、コスト上昇を抑制する観点からは安価な空気または窒素ガスが好ましい。
また、上記実施形態においては、冷却ボックス20,120を4つの区画に分割していたが、分割数は4つにて限定されるものではなく、2以上の任意の数とすることができる。
また、上記各実施形態においては、ランプハウス5に30本のフラッシュランプ69を備えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュランプ69の本数は任意の数とすることができる。また、フラッシュランプ69はキセノンフラッシュランプに限定されるものではなく、クリプトンフラッシュランプであっても良い。
また、上記実施形態においては、ランプハウス5のランプ光放射窓53に窒素ガスを吹き付けることでチャンバー窓61からの熱的影響を抑制してフラッシュランプ69の蓄熱を抑制するようにしていたが、例えばランプハウス5とチャンバー6とが一体化され、ランプ光放射窓とチャンバー窓とを一枚の石英部材で兼用(共通化)されたものを放射窓として適用した場合にも、上記実施形態と同様にフラッシュランプ69間の隙間を通過させて放射窓に窒素ガスを吹き付けることで放射窓の温度上昇を抑制でき、フラッシュランプ69の蓄熱を抑制することができる。
また、上記各実施形態においては、半導体ウェハーに光を照射してイオン活性化処理を行うようにしていたが、本発明にかかる熱処理装置による処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではない。例えば、窒化シリコン膜や多結晶シリコン膜等の種々のシリコン膜が形成されたガラス基板に対して本発明にかかる熱処理装置による処理を行っても良い。一例として、CVD法によりガラス基板上に形成した多結晶シリコン膜にシリコンをイオン注入して非晶質化した非晶質シリコン膜を形成し、さらにその上に反射防止膜となる酸化シリコン膜を形成する。この状態で、本発明にかかる熱処理装置により非晶質のシリコン膜の全面に光照射を行い、非晶質のシリコン膜が多結晶化した多結晶シリコン膜を形成することもできる。
また、ガラス基板上に下地酸化シリコン膜、アモルファスシリコンを結晶化したポリシリコン膜を形成し、そのポリシリコン膜にリンやボロン等の不純物をドーピングした構造のTFT基板に対して本発明にかかる熱処理装置により光照射を行い、ドーピング工程で打ち込まれた不純物の活性化を行うこともできる。
本発明に係る熱処理装置の構成を示す側断面図である。 図1の熱処理装置のガス路を示す断面図である。 ホットプレートを示す平面図である。 図1の熱処理装置の構成を示す側断面図である。 第1実施形態の冷却ボックスの内部構造を示す斜視図である。 図5の冷却ボックスへのガス供給機構を模式的に示す図である。 第1実施形態における噴出孔の配置形態を示す平面図である。 噴出孔から光源に向けてガスが噴出された状態を示す図である。 第2実施形態の熱処理装置の構成を示す側断面図である。 第2実施形態の冷却ボックスの内部構造を示す斜視図である。 図10の冷却ボックスへのガス供給機構を模式的に示す図である。 第2実施形態における噴出孔の配置形態を示す平面図である。
符号の説明
1,1a 熱処理装置
3 制御部
4 保持部昇降機構
5 ランプハウス
6 チャンバー
7 保持部
20,120 冷却ボックス
21,121 バッファ空間
21a,21b,21c,21d,121a,121b,121c,121d 小空間
22 噴出孔
30 ガス供給機構
52 リフレクタ
53 ランプ光放射窓
55 吸気口
56 排気口
61 チャンバー窓
65 熱処理空間
69 フラッシュランプ
71 ホットプレート
72 サセプタ
W 半導体ウェハー

Claims (6)

  1. チャンバー内に収容した基板に対してランプハウスからフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    前記チャンバーは、
    基板を保持するとともに、フラッシュ光照射の前に保持する基板を予備加熱する予備加熱機構を有する保持部と、
    前記ランプハウスからのフラッシュ光を前記保持部に透過するチャンバー窓と、
    を備え、
    前記ランプハウスは、
    棒状の放電管から前記チャンバー内の前記保持部に保持された基板に向けてフラッシュ光を出射する複数のフラッシュランプを配列した光源と、
    前記チャンバー窓に相対向して設けられ、前記光源から出射されたフラッシュ光を前記チャンバーに向けて透過する放射窓と、
    前記複数のフラッシュランプの配列におけるランプ間の隙間を通過して前記放射窓に気体を吹き付ける気体噴出部と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記気体噴出部は、複数の区画に分割されたバッファ空間と、前記複数の区画のそれぞれの壁面を貫通して前記ランプ間の隙間に向かうように設けられた複数の噴出孔と、を含み、
    前記バッファ空間の前記複数の区画のそれぞれに個別に気体を供給する気体供給手段と、
    前記気体供給手段から供給される気体の流量を前記複数の区画ごとに個別に調整する流量調整手段と、
    をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の熱処理装置において、
    前記気体噴出部を挟んで対称位置に設けられ、前記気体噴出部から前記放射窓に吹き付けられた気体を外部へと排気する排気手段を前記ランプハウスに備えることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項2記載の熱処理装置において、
    前記気体噴出部の一方側のみに設けられ、前記気体噴出部から前記放射窓に吹き付けられた気体を外部へと排気する排気手段を前記ランプハウスに備え、
    前記気体噴出部は、前記一方側と反対の他方側よりも前記一方側に多くの噴出孔を配置することを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項2記載の熱処理装置において、
    前記気体噴出部の一方側のみに設けられ、前記気体噴出部から前記放射窓に吹き付けられた気体を外部へと排気する排気手段を前記ランプハウスに備え、
    前記流量調整手段は、前記排気手段の排気によって前記放射窓に生じた温度分布の不均一を緩和するように前記複数の区画のそれぞれに供給する気体の流量を調整することを特徴とする熱処理装置。
  6. 基板に対してフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を保持する保持部と、
    棒状の放電管から前記保持部に保持された基板に向けてフラッシュ光を出射するフラッシュランプと、
    前記フラッシュランプと前記保持部との間に配置され、前記フラッシュランプから出射されたフラッシュ光を前記保持部に透過する放射窓と、
    前記フラッシュランプの側方を経て前記放射窓に気体を吹き付ける気体噴出部と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
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