JP2008126404A - 金属シート用マニピュレータ - Google Patents

Abstract

【課題】金属シート（４）を拾い上げるためのピックアップ手段（８）を含み、前記ピックアップ手段（８）が第１ピニオン（１）および動作ヘッド（９）と連結可能なラック（３）に結合している、金属シート用マニピュレータを開示する。
【解決手段】該マニピュレータは、少なくとも第２ピニオン（２）を含み、第１ピニオン（１）および第２ピニオン（２）は、金属シート（４）の移動路に沿って配置されている。第１ピニオン（１）および第２ピニオン（２）の少なくとも一つが毎回前記ラック（３）に嵌合して、ラックを動作ヘッド（９）のある部分から別の部分に動かす。
【選択図】図２

Description

本発明は、金属シート用マニピュレータに関する。

金属シート用マニピュレータは、一般的には、シートを機械加工するための動作ヘッド、シートを拾い上げるためのピックアップ手段、および金属シートを移動して、金属シートを動作ヘッドに供給するための手段から構成されることが知られている。

従来型のマニピュレータは、ただ一つのピニオンおよび金属シート用ピックアップ手段を取り付けられるラックから構成される。該ピニオン−ラック装置は、ある長さのラックおよび該ラックを動かすための駆動ピニオンを含み、金属シート用ピックアップ手段はラックと連結している。

先行技術を鑑みると、本発明の目的は、既知マニピュレータより効率的である、特に、同じもしくはより短いラック長でより長いラックストロークを可能にすることにより、同一ストロークについてより硬くかつ重量の軽いラックの使用を可能にする金属シート用マニピュレータを提供することである。

本発明によれば、前記目的は、第１ピニオンおよび動作ヘッドに連結可能なラックに結合する上記金属シートを拾い上げるためのピックアップ手段を含む金属シート用マニピュレータの手段によるものであり、それが少なくとも一つの第２ピニオンを含み、前記第１ピニオンおよび第２ピニオンが金属シートの移動路に沿って配置されており、かつ前記第１ピニオンおよび第２ピニオンの少なくとも一つが毎回前記ラックと嵌合して、動作ヘッドのある部分から別の部分にラックを動かすことを特徴とする手段によって達成される。

本発明の特徴および利点は、添付の図面に非限定例の形で描かれたその態様の、以下の説明から明らかになろう。

図１を参照すると、長さＡを有し、これと同じ長さのストロークを実施できるラック３と共にただ一つのピニオン１から構成される先行技術の装置が概略的に示されている。

図２を参照すると、本発明のマニピュレータのピニオン−ラック装置が概略的に示されている。該装置は、相互間距離Ｃが置かれ、かつ図１のラックの長さＡより短い長さＢを有するラック３と嵌合可能な第１ピニオン１および第２ピニオン２を含む。第１作業段階では、ラック３はピニオン１によって動かされ、続く段階では、それはピニオン１および２の両方によって動かされ、最終段階ではピニオン２のみによって動かされる。

図３〜５には、金属シート４を移動させる段階の本発明のマニピュレータが示され、該マニピュレータは、図２のピニオン−ラック装置を含む。

マニピュレータと一体化しているガイド７上を水平方向に滑動できるバー５は、金属シート４を拾い上げるためのグリッパ８およびラック３から構成される。ピニオン１および２の間に金属シート４の移動路中、動作ヘッド９が遮断するように位置し、この状態でピニオンの少なくとも一つがラック３に嵌合していることが好ましい。両ピニオンは、動作ヘッド９に対して対称的に配置されることが好ましい。ピニオン１および２は、図６により明瞭に見られるように、好適な電気モータ１１および１２により駆動される。

金属シート４を供給する第１段階では（図３）、ラック３はピニオン１だけで動かされ、動作ヘッド９に向かう金属シート４の水平方向移動が可能となる。

金属シート４を機械加工する第２段階では（図４）、ラック３はピニオン１および２の両方によって動かされ、金属シートは動作ヘッド９の下に置かれる。

金属シート４を押出す第３段階では（図５）、ラック３はピニオン２だけで動かされ、動作ヘッド９から遠ざかる金属シート４の水平方向移動が可能となる。

前記マニピュレータを用いることにより、ストロークを同じに維持したまま、またはラックの長さ、硬さ、および重量を同じに維持したまま、ラック３の長さおよび重量を減らすことができ、好適なトルクが得られる場合には、ラックのストロークを伸ばすことができる。

図面に示した態様は、２つのピニオン１および２を含むが、ピニオンの数は、本発明の保護範囲から逸脱することなく増やすこともできることは明らかである。事実上、ピニオンの数は２〜ｎに変わることができる。

既知マニピュレータのピニオンおよびラックを備える装置の図。 本発明のマニピュレータのピニオンおよびラックを備える装置の図。 金属シートを動かす段階における本発明のマニピュレータの図。 金属シートを動かす段階における本発明のマニピュレータの図。 金属シートを動かす段階における本発明のマニピュレータの図。 図４のマニピュレータのピニオン−ラック装置の部分図。

符号の説明

１ 第１ピニオン
２ 第２ピニオン
３ ラック
４ 金属シート
８ ピックアップ手段
９ 動作ヘッド

Claims (3)

1. 金属シート（４）を拾い上げるためのピックアップ手段（８）を含み、前記ピックアップ手段（８）が第１ピニオン（１）および動作ヘッド（９）と連結可能なラック（３）と結合している金属シート用マニピュレータであって、少なくとも１つの第２ピニオン（２）を含み、前記第１ピニオン（１）および第２ピニオン（２）が金属シート（４）の移動路に沿って配置され、かつ前記第１ピニオン（１）および第２ピニオン（２）の少なくとも一つが毎回前記ラック（３）と嵌合してラックを動作ヘッド（９）のある部分から別の部分に動かすことを特徴とする金属シート用マニピュレータ。
2. 金属シート（４）の移動路中、前記第１ピニオン（１）および第２ピニオン（２）の間に金属シート（４）の動作ヘッド（９）が遮断するように位置することを特徴とする、請求項１に記載のマニピュレータ。
3. 金属シート（４）の移動路中に、動作ヘッド（９）に対して対称的な様式で前記第１ピニオン（１）および第２ピニオン（２）が配置されることを特徴とする、請求項２に記載のマニピュレータ。

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