JP2008125799A - ジッパーテープの製造方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】異形押出機5から押し出して成形された雄条6と雌条7をベーステープ1上に押し出して融着させる。次に、これを水槽9内に通して冷却することにより、ジッパーテープaに付着している水滴Pを圧縮エアーノズル10、10aから噴出するエアーで先ず除去する。次に、吸引用のボックス本体11のスリット14内に雄条6と雌条7を通過させることにより、残留している水滴Pを吸引除去する。このようにすると、雄条6と雌条7の凹部に残留している水滴Pは、完全に除去されるので、水滴Pによるトラブルを防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
この製法は、雄条3a側と雌条3b側をそれぞれ独自に成形する所謂単列どりと称されるジッパーテープの製造方法の場合も同様である。
1.水槽内で水冷されたジッパーテープにエアーを吹き付けて水滴を吹き飛ばした場合 、表面に付着しているものは吹き飛ぶが、雄条3aと雌条3bにおいて、その凹部や 陰に隠れている部分に付着している水滴は除去されないでそのまま残留してしまう。 そして、この水滴が残留した状態のまま次に雄条3aと雌条3bを咬合して製品と した場合、これを包装用袋の口内に取り付けたのち、この袋内に内容物を充填すると 、水滴の蒸発成分を内容物が吸湿し、例えばパリパリとした食感のポテトチップスの ようなものの場合は、食感を損なうばかりでなく、細菌やカビが発生する原因となり 、衛生的に問題がある。
2.咬合部に水滴が残留していると、滑り易いことから、咬合が不用意に外れてしまう ことがある。
3.咬合部に水滴が残留していると、袋の口にジッパーテープをヒートシールするとき 、水滴が挟雑物となってヒートシールが完全に行われず、ピンホールが発生したりす ることがある。
4.咬合部に水滴が残留した場合、スリッターあるいは製袋機においてトラブルの原因 となる。
5.このようなことから、水滴の除去に十分に時間をかけたり、温風を用いて水滴を完 全に除去することは可能であるが、この方法を採ると、ジッパーテープの生産性が悪 く、コストがかかると共に、インラインの場合には、製袋、自動充填工程全体に影響 が出る。
本発明者は、斯る点からジッパテープの製造工程において、生産性を落とすことなく、水滴を残留させないジッパーテープの製造方法とその装置を鋭意研究して来たところ、実用的に好ましい結果を得ることができたので、ここに提案するものである。
b.前記水冷直後にベーステープ及び雄条と雌条部分にエアーを吹き付けることにより水冷時に付着した水滴を吹き飛ばし、
c.次に、雄条と雌条部分の表面を負圧化して残留している水滴を吸引除去し、
d.その後、ベーステープを雄条側と雌条側にそれぞれカットし、
e.その後、雄条と雌条を咬合して製品とする、
f.ことを特徴とするものである。
ジッパーテープの水冷方法としては、水槽に水を張り、この水槽内にジッパーテープを通す方法が一般的であるが、別にシャワー方式で水冷することも可能である。使用する水温は常温とするが、強制的に温度を下げた水を使用しても構わない。
b.前記水冷直後に雄条側と雌条側にそれぞれエアーを吹き付けることにより水冷時に付着した水滴を吹き飛ばし、
c.次に、雄条と雌条部分の表面を負圧化して残留している水滴を吸引除去し、
d.その後、雄条と雌条をそれぞれ咬合して製品とする、
e.ことを特徴とするものである。
b.前記水冷直後に雄条側と雌条側にそれぞれエアーを吹き付けることにより水冷時に付着した水滴を吹き飛ばし、
c.次に、雄条と雌条部分の表面を負圧化して残留している水滴を吸引除去し、
d.その後、雄条と雌条をそれぞれ別々に捲きとって製品とする、
e.ことを特徴とするものである。
この発明によると、水滴吸引除去手段を簡素化させることができる。
b.前記水冷後のジッパーテープの両面にエアーを吹き付けて水滴を除去するエアーノズルと、
c.前記エアーノズルにより水滴を除去したジッパーテープにおいて、雄条と雌条部分に残留している水滴を吸引して除去する水滴吸引除去手段と、
d.前記水滴吸引後の雄条と雌条を咬合する咬合手段と、
e.から成ることを特徴とするものである。
b.前記水冷後のジッパーテープの両面にエアーを吹き付けて水滴を除去するエアーノズルと、
c.前記エアーノズルにより水滴を除去したジッパーテープにおいて、雄条と雌条部分に残留している水滴を吸引して除去する水滴吸引除去手段と、
d.前記水滴吸引後の雄条と雌条を咬合する咬合手段と、
e.から成ることを特徴とするものである。
b.前記水冷後のジッパーテープの両面にエアーを吹き付けて水滴を除去するエアーノズルと、
c.前記エアーノズルにより水滴を除去したジッパーテープにおいて、雄条と雌条部分に残留している水滴を吸引して除去する水滴吸引除去手段と、
d.前記水滴吸引後の雄条側と雌条側をそれぞれ別々に捲きとる捲き取り手段と、
e.から成ることを特徴とするものである。
この発明によると、水滴吸引除去手段を簡素化できる。
ジッパーテープは、その用途によりサイズが異なるため、これに対応できるように吸引ボックスにおいて、サイズの違うスリットを形成した天板を幾つか用意しておき、この天板を交換することで各種サイズに対応できるようにしてもよい。そして、ジッパーテープのサイズが違う場合に、負圧化の度合いも変更する場合があるため、ブロアー又は圧縮機の駆動モータにはインバータ制御のできるものをあらかじめ選択しておくようにしても良い。
この結果、包装用袋に取り付けて用いても、残留水滴による商品の加湿あるいはカ ビや雑菌の発生等のような衛生問題が発生することはなく、安全なジッパーテープと しての使用が可能になる。
2.咬合部に水滴が残留してないため、咬合が不用意に外れてしまうことがない。
3.咬合部に水滴が残留していないため、袋の口にジッパーテープをヒートシールする とき、水滴が挟雑物となってヒートシールが不完全となり、ピンホールが発生したり することがない。
4.咬合部に水滴が残留していないため、スリッターあるいは製袋機においてトラブル が発生することがない。
5.水滴を吹き飛ばしに加えて、負圧化により吸引除去するため、設備は簡単で良く、 また、ジッパーテープの生産スピードが低下することはない。
6.温風などを吹きつけて水滴の除去率を高めたりしないため、コストがかからない。
図1はジッパーテープの製造方法とその装置の全体を示すもので、符号の1はベーステープを示し、このベーステープ1は、図4に示すように、基本的には三層構造で、図中上面には袋に熱融着するための熱融着フィルム層2が形成され、中間層には遮熱フィルム層2aが形成され、下面には咬合部形成用熱融着フィルム層3が形成されていて、ロール4から繰り出される。
また、遮熱フィルム層2aには、熱融着フィルム2、3より高融点のフィルムが用いられており、例えば、2軸延伸ポリエステルフィルム又は2軸延伸ナイロンフィルム等のような延伸フィルムである。
この残留した水滴Pは、次に水滴吸引用のボックス本体11を通過するときに、図4(C)に示すように、すべて吸引除去されてしまう。
なお、上記咬合部となる雄条6と雌条7には、ポリエチレン又はポリプロピレン系の樹脂フィルムが主に用いられるが、その他、EVO(エバール)系樹脂、あるいは植物由来樹脂等も用いることができる。それ故、この雄条6、雌条7の成形に用いられる樹脂は、上記例示に限定されるものではない。
そして、このボックス本体11の天板13の上面には、図5〜図7に示すように、雄条6と雌条7が下向きで嵌合して通過ができるスリット14が多列に形成してあり、このスリット14の底部には、水滴吸引用のボックス本体11内と連通し、スリット14内を負圧化するための連通孔15が図8に示すように、又は図9に示す連通スリット16が形成されている。この結果、雄条6と雌条7部分に付着していた水滴Pは、スリット14から連通孔15又は連通スリット16を介してボックス本体11内に完全に吸引除去される。
なお、天板13の表面には、摩擦を軽減し、かつ水滴をベーステープ全面から吸引するために、図10に示すように、すべり材20、例えば、不織布等を張り合わせておくようにしてもよい(請求項13、14)。
なお、水滴の吸引除去手段として、実施例では、吸引用のボックス本体11の天板13にスリット14を形成したが、スリット14ではなく、負圧化されたボックス内にジッパーテープaを入口から出口に向けて通過させることにより、残留している水滴Pを吸引除去することもできる。
なお、この単列どりにおいて、水滴を除去した後、雄条6a側と雌条7a側を咬合して捲きとり、製品とする場合(請求項2、7)と雄条6と雌条7をそれぞれ別々に捲きとり、製品とする場合(請求項3、8)がある。
6 雄条
7 雌条
10、10a エアーノズル
11 ボックス本体
14 スリット
Claims (15)
- a.1枚のベーステープの表面に異形押出機から対となる雄条と雌条を平行に押し出してベーステープの表面に融着させたのち、これを水冷することにより、雄条と雌条をベーステープに固着し、その後、雄条と雌条の中間においてベーステープをカットして雄条側と雌条側に分離し、その後、前記雄条側と雌条側を対向させて咬合させることにより、対となるジッパーテープを製造する方法であって、
b.前記水冷直後にベーステープ及び雄条と雌条部分にエアーを吹き付けることにより水冷時に付着した水滴を吹き飛ばし、
c.次に、雄条と雌条部分の表面を負圧化して残留している水滴を吸引除去し、
d.その後、ベーステープを雄条側と雌条側にそれぞれカットし、
e.その後、雄条と雌条を咬合して製品とする、
f.ことを特徴とする多列どりジッパーテープの製造方法。 - a.異形押出機から対となるベーステープと一体化された雄条と雌条をそれぞれ押し出し、これを水冷することにより、固化させ、その後、前記雄条と雌条を対向させて咬合させることにより、対となるジッパーテープを製造する方法において、
b.前記水冷直後に雄条側と雌条側にそれぞれエアーを吹き付けることにより水冷時に付着した水滴を吹き飛ばし、
c.次に、雄条と雌条部分の表面を負圧化して残留している水滴を吸引除去し、
d.その後、雄条と雌条をそれぞれ咬合して製品とする、
e.ことを特徴とする単列どりジッパーテープの製造方法。 - a.異形押出機から対となるベーステープと一体化された雄条と雌条をそれぞれ押し出し、これを水冷して固化させることにより、対となるジッパーテープを製造する方法であって、
b.前記水冷直後に雄条側と雌条側にそれぞれエアーを吹き付けることにより水冷時に付着した水滴を吹き飛ばし、
c.次に、雄条と雌条部分の表面を負圧化して残留している水滴を吸引除去し、
d.その後、雄条と雌条をそれぞれ別々に捲きとって製品とする、
e.ことを特徴とする単列どりジッパーテープの製造方法。 - 前記雄条と雌条部分を負圧化させたスリット内を走行させることにより、雄条及び雌条部分に付着している水滴を吸引し、除去する請求項1又は2又は3に記載のジッパーテープの製造方法。
- 前記雄条と雌条部分を負圧化させたボックス内を通過させることにより、雄条及び雌条部分に付着している水滴を除去する請求項1又は2又は3に記載のジッパーテープの製造方法。
- a.ベーステープの表面に異形押出機から対となる雄条と雌条を平行に押し出してベーステープの表面に融着させたのち、これを水冷することにより、雄条と雌条をベーステープに固着し、その後、雄条と雌条の中間をカットして雄条側と雌条側に分離し、その後、前記雄条と雌条を対向させて咬合させることにより、対となるジッパーテープを製造する装置であって、
b.前記水冷後のジッパーテープの両面にエアーを吹き付けて水滴を除去するエアーノズルと、
c.前記エアーノズルにより水滴を除去したジッパーテープにおいて、雄条と雌条部分に残留している水滴を吸引して除去する水滴吸引除去手段と、
d.前記水滴吸引後の雄条と雌条を咬合する咬合手段と、
e.から成ることを特徴とする多列どりジッパーテープの製造装置。 - a.異形押出機から対となるベーステープと一体化された雄条側と雌条側をそれぞれ押し出して水冷することにより固化を図り、その後、前記雄条と雌条を対向させて咬合させることにより、対となるジッパーテープを製造する装置であって、
b.前記水冷後のジッパーテープの両面にエアーを吹き付けて水滴を除去するエアーノズルと、
c.前記エアーノズルにより水滴を除去したジッパーテープにおいて、雄条と雌条部分に残留している水滴を吸引して除去する水滴吸引除去手段と、
d.前記水滴吸引後の雄条と雌条を咬合する咬合手段と、
e.から成ることを特徴とする単列どりジッパーテープの製造装置。 - a.異形押出機から対となるベーステープと一体化された雄条側と雌条側をそれぞれ押し出して、これを水冷して固化させることにより、対となるジッパーテープを製造する装置であって、
b.前記水冷後のジッパーテープの両面にエアーを吹き付けて水滴を除去するエアーノズルと、
c.前記エアーノズルにより水滴を除去したジッパーテープにおいて、雄条と雌条部分に残留している水滴を吸引して除去する水滴吸引除去手段と、
d.前記水滴吸引後の雄条側と雌条側をそれぞれ別々に捲きとる捲き取り手段と、
e.から成ることを特徴とする単列どりジッパーテープの製造装置。 - 前記水滴吸引除去手段は、密閉されたボックス本体の上面に雄条と雌条が収まる空間を持ったスリットが形成されていると共に、このスリットは、負圧化されたボックス本体内と連通していることを特徴とする請求項6又は7又は8に記載のジッパーテープの製造装置。
- 前記水滴吸引除去手段は、負圧化されたボックスであって、ジッパーテープはこのボックス内を通過することを特徴とする請求項6又は7又は8に記載のジッパーテープの製造装置。
- 前記ボックス本体に形成されたスリットは、対となる雄条と雌条用が単列に、又は交互に固着された多列取りのジッパーテープに対応するために、雄条用と雌条用のスリットが対に、又は対が交互に多列に形成されていることを特徴とする請求項9に記載のジッパーテープの製造装置。
- 前記エアーノズル及び水滴吸引除去手段は、ジッパーテープの移動方向に沿ってそれぞれ一ヶ所又は連続して複数箇所に配置されていることを特徴とする請求項6又は7又は8に記載のジッパーテープの製造装置。
- 前記ボックス本体におけるスリットは、ボックス本体の天板の上面に形成されていると共に、この天板の上面には、すべり材が張り付けられていることを特徴とする請求項9又は11又は12に記載のジッパーテープの製造装置。
- 前記すべり材には、不織布又はプラスチック材が用いられていることを特徴とする請求項13に記載のジッパーテープの製造装置。
- 前記ボックス本体の天板又はボックス本体全体は、プラスチック材又はアルミ材又は鉄板等で形成されていることを特徴とする請求項9又は10又は11又は13に記載のジッパーテープの製造装置。
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