JP2004099154A - ホットメルト接着剤の包装方法 - Google Patents

ホットメルト接着剤の包装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004099154A
JP2004099154A JP2002267173A JP2002267173A JP2004099154A JP 2004099154 A JP2004099154 A JP 2004099154A JP 2002267173 A JP2002267173 A JP 2002267173A JP 2002267173 A JP2002267173 A JP 2002267173A JP 2004099154 A JP2004099154 A JP 2004099154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melt adhesive
hot melt
packaging film
film
packaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002267173A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Matsumoto
松本 睦夫
Yuji Yamamoto
山本 祐二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Gelatin Inc
Original Assignee
Nitta Gelatin Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Gelatin Inc filed Critical Nitta Gelatin Inc
Priority to JP2002267173A priority Critical patent/JP2004099154A/ja
Publication of JP2004099154A publication Critical patent/JP2004099154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Abstract

【課題】ホットメルト接着剤が包装フィルムで包み込まれた包装体を、包装フィルムを損傷させずに、生産性良く製造する。
【解決手段】包装フィルム20と保護シート30とを重ねて走行させ、断面溝状に変形させたフィルム20を、保護シート30の両外側方から加熱盤52で挟んでフィルム20に区画接合部24を形成し、フィルム20の対向面間にホットメルト接着剤64を充填し、保護シート30の両外側方から加熱盤72で挟んでフィルム20に端辺接合部26を形成して接着剤64をフィルム20で包み込み、保護シート30の両外側方から加熱刃82で挟んでフィルム20を切断して独立したホットメルト接着剤包装体Cを得、包装体Cを保護シート30から離して回収する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホットメルト接着剤の包装方法に関し、詳しくは、ホットメルト接着剤を製造工場から需要家や調合工場、小分け工場、塗布作業場へと輸送するために、ブロック状の固まり状態で包装しておく方法を対象にしている。
【0002】
【従来の技術】
ホットメルト接着剤は、加熱溶融させた状態で接着個所に供給し冷却固化させることで接着機能を発揮させる。ここで接着とは、狭義の接着と粘着とを含む概念である。
ホットメルト接着剤には、冷却固化させた状態でも、表面に強い粘着性を有するものがある。粘着性のあるホットメルト接着剤は、取扱い中に表面に汚れ等の汚染物質が付着し易い。また、作業者の手や取扱い装置、工具などが触れると、ホットメルト接着剤の一部が手などに移行したり、強く粘着して離れにくくなったりするという問題があり、取扱いが難しかった。
【0003】
ホットメルト接着剤の製造工場で、樹脂押出機などから排出された高温で溶融状態のホットメルト接着剤を、需要家の工場まで輸送したり、接着使用現場まで輸送したり、最終製品を製造するための工場まで輸送したりするには、包装方法および輸送方法に工夫が必要であった。
従来におけるホットメルト接着剤の包装技術として、以下に説明する技術がある。
帯状の熱可塑性フィルムを成形して中空スリーブを形成しながら、中空スリーブの中にホットメルト接着剤を注入し、中空スリーブを長さ方向で断続的に接合したあと切断することで、ソーセージのように、ホットメルト接着剤の固まりが熱可塑性フィルムのスリーブに封入された包装体を製造する。この技術では、ホットメルト接着剤が接触するのは中空スリーブだけであるので、周辺の機器に付着することがなく、能率的にホットメルト接着剤の包装体が得られ、その後の取扱いも容易であるとされている。
【0004】
また、ホットメルト接着剤を再溶融して使用する際に、熱可塑性フィルムに包まれたホットメルト接着剤包装体のままで加熱溶融させる技術が提案されている。この場合、ホットメルト接着剤とともに包装材である熱可塑性フィルムも溶融してホットメルト接着剤溶融液に含まれることになるが、比較的に薄くホットメルト接着剤の特性に悪影響を及ぼし難い熱可塑性フィルムであれば、ホットメルト接着剤の機能や特性は低下しないとされている。この技術であれば、ホットメルト接着剤の取扱いが、ホットメルト接着剤には全く接触することなく行えることになり、作業性の良い方法であるとされている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特表平11−507899号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した特許文献1に開示された、熱可塑性フィルムによるソーセージ形態の包装技術では、包装材である熱可塑性フィルムが、包装過程で溶融してしまって穴があいたり、ホットメルト接着剤が露出しまったりする問題が生じ易い。
高温のホットメルト接着剤に直かに接触した熱可塑性フィルムが部分的に融けてしまう。特に、ホットメルト接着剤の充填によって引き伸ばされると、引き伸ばされた個所では余計に融けたり穴があいたりし易くなる。
加熱軟化して強度的に弱くなった熱可塑性フィルムの中空スリーブは、連続的に走行しているときに、周囲の機器類と接触して擦られたり引っ掛かったりすると、破れたり引き裂かれたりし易くなる。
【0007】
ホットメルト接着剤が充填された中空スリーブを、一定間隔毎に熱接着して分割されたソーセージ形態に形成する際には、熱接着による加熱とホットメルト接着剤からの伝熱との両方で熱可塑性フィルムが加熱されるので、この接合部周辺が弱くなって破れたり穴があいたりし易くなる。
特に、前記したように、ホットメルト接着剤包装体を、包装体のままで再溶融して使用する場合には、包装材である熱可塑性フィルムは、薄くて溶融しやすい材料が使用されることになり、耐熱性の高い材料は使用し難いので、包装作業中における熱可塑性フィルムの損傷が発生し易い。
【0008】
なお、熱可塑性フィルムの中空スリーブを周囲から強制冷却しながらホットメルト接着剤の充填作業などを行えば、熱可塑性フィルムは融け難く強度的にも弱くなり難いが、作業工程の全体で、中空スリーブを強制冷却するには、大掛りな装置が必要であり、装置コストが高くついてしまう。
本発明の課題は、前記した従来技術の問題点を解消し、ホットメルト接着剤が包装フィルムで包み込まれた形態の包装体を、比較的簡単な装置で、包装フィルムを損傷させることなく、生産性良く製造できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるホットメルト接着剤の包装方法は、ホットメルト接着剤をブロック状態で包装する方法であって、熱接着性を有する帯状の包装フィルムと熱接着性を有さない帯状の保護シートとを重ねて走行させる工程(a)と、少なくとも前記包装フィルムを、断面形状が上部の開口した溝状になるように変形させ、包装フィルムの両外側に前記保護シートを配置させる工程(b)と、前工程(b)で溝状に変形させた包装フィルムに対して、長さ方向に間隔をあけて断続的に、保護シートの両外側方から加熱盤で挟んで、包装フィルムの対向面を熱接着し、包装フィルムの下端から上方に延びる区画接合部を形成する工程(c)と、前工程(c)のあと、隣接する区画接合部の中間で、包装フィルムの対向面の間に流動状態のホットメルト接着剤を充填する工程(d)と、前工程(d)のあと、前記保護シートの両外側方から加熱盤で挟んで、包装フィルムの対向する上端辺を軸方向に沿って熱接着して両端が前記区画接合部につながる端辺接合部を形成し、前記ホットメルト接着剤のブロックを包装フィルムで包み込む工程(e)と、前工程(e)のあと、前記保護シートの両外側方から加熱刃で挟んで、前記区画接合部の中央で包装フィルムの前後を切断し、ホットメルト接着剤のブロックが包装フィルムで包み込まれて独立した包装体を得る工程(f)と、前工程(f)のあと、前記ホットメルト接着剤の包装体を保護シートから離して回収する工程(g)とを含む。
【0010】
〔ホットメルト接着剤〕
常温では固体であるが、加熱することで溶融し、溶融後に冷却固化させることで接着性を発揮する接着剤である。基本的には、通常のホットメルト接着剤と同様の組成配合および特性を備えたものが使用される。狭義の接着剤のほか、圧力を加えることで接着性を発現する感圧性接着剤あるいは粘着剤にも適用できる。特に、冷却固化させた状態でも、表面に強い粘着性や付着性を有するホットメルト接着剤に有効である。このようなホットメルト接着剤は、粘着型ホットメルト接着剤とも呼ばれる。粘着型ホットメルト接着剤には感圧性接着剤も含まれる。
【0011】
ホットメルト接着剤の具体例として、EVA系、スチレン系のブロックコポリマー系、アクリル系、ポリアミド系のホットメルト接着剤が挙げられる。これらのホットメルト接着剤は、固化状態でも表面に比較的強い粘着性を有している。ホットメルト接着剤として、軟化点が65〜125℃のものが使用でき、好ましくは軟化点が120℃以下のものである。
ホットメルト接着剤は、軟化点を十分に上回る温度であれば良好な流動性を示す。軟化点に近い温度でも、ある程度の流動性を示す。通常、軟化点よりも5℃以上高い温度では流動状態になる。軟化点が低くて低温での流動性が高いもののほうが、取扱いが容易である。
【0012】
ホットメルト接着剤は、取扱いおよび再溶融による使用に適した大きさおよび形状のブロック状で、包装が行われる。通常、500g〜10kgを1単位にして包装体を構成する。
〔包装フィルム〕
ホットメルト接着剤のブロックを包み込んで包装体を構成する。輸送や保管などの取扱い時に、表面が粘着性や付着性を有するホットメルト接着剤が汚れたり変質したりするのを防ぎ、表面に接触しても強く付着したり粘着したりしない材料が使用される。
【0013】
基本的には、通常のホットメルト接着剤に対する包装材料の中から選択される。包装体のままでホットメルト接着剤を再溶融して使用する場合は、ホットメルト接着剤に混入しても、機能を阻害しない材料が使用される。柔軟な変形性を有するものが包装し易い。延伸性のある材料がホットメルト接着剤に密着して包み込み易い。包装フィルムは、熱接着によって包装体を形成するので、熱接着性を有する材料が使用される。
具体的な材料として、PE(ポリエチレン樹脂)、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂などのオレフィン樹脂またはその共重合樹脂が挙げられる。複数の材料層が積層された積層フィルムも使用できる。
【0014】
溶融温度が、85〜135℃のものが好ましい。溶融温度は、ホットメルト接着剤の充填温度よりも高い必要がある。ホットメルト接着剤の充填温度よりも、包装フィルムの溶融温度が5℃程度高いものが好ましい。溶融温度が低過ぎると包装作業中に融けたり破れたりし易い。溶融温度が高過ぎると、熱接着が困難である。
包装フィルムの厚みは5〜75μmの範囲に設定できる。薄過ぎると包装作業中に融けたり破れたりし易く、輸送などの取扱いも行い難い。厚過ぎると、材料コストが高くつき、ホットメルト接着剤に密着させて包み込むことが難しい。包装体のままでホットメルト接着剤を再溶融させて使用する場合に、接着剤への混入物が増えてしまう。
【0015】
包装フィルムは、長尺の帯状に形成され、ロール状に巻回された状態で包装作業に供給することができる。帯状の包装フィルムの幅は、包装するホットメルト接着剤の充填量あるいは包装体の取扱い易さなどを考慮して決定でき、10〜100cmの範囲に設定できる。
〔保護シート〕
包装フィルムを機械的に保護する機能を有する。耐熱性のある材料が好ましい。少なくとも、包装フィルムの熱接着温度およびホットメルト接着剤の充填温度で熱接着性を示さない材料が使用される。表面の滑り性が良い材料が好ましい。包装フィルムとともに柔軟に変形できる材料が好ましい。
【0016】
保護シートとして、溶融温度が140〜170℃のものが好ましい。
保護シートの材料として、合成樹脂シート、編織布、不織布、紙、セラミックシートなどが挙げられる。より具体的には、PP、PET、PAの樹脂繊維からなる不織布が挙げられる。
保護シートの厚みは、前記した機能が十分に発揮できるように設定され、具体的には、目付け量を5〜100g/mの範囲に設定できる。
保護シートは、包装フィルムと同様に、長尺の帯状に形成され、ロール状に巻回された状態で包装作業に供給することができる。帯状の保護シートの幅は、包装フィルムに合わせて設定される。包装フィルムと同じであっても良い。包装フィルムよりも少し広い幅であれば、包装作業中に包装フィルムが保護シートの外にはみ出る心配がない。包装フィルムよりも狭い保護シートを、包装フィルムのうち保護すべき個所のみに重ねて使用することができる。複数枚の保護シートを、包装フィルムの複数個所に重ねて使用することもできる。具体的には、保護シートの幅は、15〜105cmの範囲に設定できる。
【0017】
〔包装フィルムと保護シートの供給〕
包装フィルムと保護シートは、保護シートが包装フィルムの下面側あるいは左右の外側に配置される状態で重ねて、その長さ方向に走行させる。
走行手段として、ベルトコンベアやメッシュコンベアなどの搬送装置が採用できる。保護シートの場合は、保護シートの長手方向の端部をローラなどで引っ張ることで走行させることができる。包装フィルムは、保護シートに載せられた状態で保護シートとともに走行させることができる。
ベルトコンベアなどの走行路の上流側から下流側へと、包装作業に必要な各作業部を配置しておき、包装フィルムと保護シートに順次必要な作業を施して、走行路の末端から、ホットメルト接着剤が包装フィルムで包み込まれた包装体および保護シートを回収することができる。
【0018】
包装フィルムと保護シートの走行速度は、包装作業の作業条件によって異なるが、通常、0.5〜10m/minの範囲に設定される。
包装フィルムと保護シートの走行は、定速であってもよいし、各作業工程に合わせて、速度を変更したり、一時的に停止させたりすることもできる。例えば、接着剤の充填時には、走行を一時停止し、充填完了後に再走行させることが好ましい。この一時停止時に、包装フィルムの接合作業や切断作業を行うこともできる。
〔溝状への変形〕
包装フィルムと保護シートとのうち、少なくとも包装フィルムを、断面形状が上部の開口した溝状になるように変形させる。
【0019】
包装フィルムと保護シートとを、重ねた状態のままで同じ溝状に変形させてもよいし、包装フィルムだけを溝状に変形させた状態で、その下面あるいは両外面に重ねて保護シートを配置することもできる。
溝形状は、流動状態のホットメルト接着剤を受け止めることのできる形状であれば良く、例えば、U字形、V字形、角形、逆台形状、半円形、半楕円形などが挙げられる。
溝形状の形成手段としては、走行する包装フィルムあるいは包装フィルムおよび保護シートに、溝形状に対応する成形型を当接させたり、溝形状に対応して配置された成形ローラを当接させたりすればよい。コンベアなどの走行路が、溝形状に対応する凹みを有するものであってもよい。これらの手段を複数組み合わせてもよい。
【0020】
溝形状に変形された包装フィルムは、左右の側辺が互いに対向して対面し、中央に空間が構成される。
〔区画接合部の形成〕
溝状に変形させた包装フィルムに対して、包装フィルムに重ねられた保護シートの両外側方から加熱盤で挟んで、包装フィルムの対向面を熱接着する。その結果、包装フィルムの下端から上方に延びる区画接合部が形成される。区画接合部は、長さ方向に間隔をあけて断続的に配置される。
加熱盤は、通常の熱接着装置と同様の技術が適用できる。区画接合部の形状に合わせた先端形状に設定される。通常は、上下方向に長い矩形の先端形状を有している。ホットメルト接着剤の包装形態によって、加熱盤の先端面を曲線形状にしたりテ−パ形状にしたりすることもできる。加熱盤は、固定構造であってもよいし、包装フィルムおよび保護シートの走行方向に沿って回転する回転盤や走行移動するものであってもよい。
【0021】
加熱盤の加熱温度あるいは熱接着温度は、包装フィルムの熱接着に適した温度範囲に設定すればよい。また、包装フィルムは熱接着されるが、保護シートは熱接着されない温度条件に設定する。具体的には、熱接着温度を90〜135℃の範囲に設定できる。
区画接合部は、包装フィルムの下端から上端まで横断して設けられていてもよいし、上端よりも少し低い位置まで設けられていてもよい。少なくとも、充填されるホットメルト接着剤の上面位置よりも高い位置まで区画接合部を設けておく。
【0022】
区画接合部の幅は、後工程におけるホットメルト接着剤の充填作業が行い易いことや、包装フィルムの切断分離作業を行ったときに包装フィルムが剥がれることのない程度に設定しておく。具体的には、最も幅が狭い個所で5〜10mmに設定しておく。
区画接合部の間隔は、一つの包装体に収容するホットメルト接着剤の量によって決められる。通常、10〜50cmの範囲に設定できる。
区画接合部を形成する際に、包装フィルムの不要個所を除去しておくこともできる。例えば、区画接合部の幅方向の中央で、上下の一定範囲を切除しておけば、後工程において区画接合部で切断する作業が行い易くなる。包装フィルムの不要個所の除去は、加熱盤を利用して熱溶断することができる。
【0023】
〔ホットメルト接着剤の充填〕
隣接する区画接合部の中間で、包装フィルムの対向面の間に流動状態のホットメルト接着剤を充填する。
ホットメルト接着剤は、樹脂押出機などの製造装置から直接に供給することもできるし、予め製造されたホットメルト接着剤の貯留装置から供給することもできる。
充填時におけるホットメルト接着剤の温度すなわち充填温度を、65〜130℃に設定できる。充填温度が低過ぎると、ホットメルト接着剤の流動性が低下して、充填に時間がかかったり、包装フィルムとの間に隙間が生じたりし易い。充填温度が高過ぎると、包装フィルムが融けやすくなる。充填温度は、包装フィルムの溶融温度よりも5℃以上低い温度が好ましい。
【0024】
ホットメルト接着剤の充填温度を制御するには、製造されたホットメルト接着剤を放冷したり強制冷却したり、温度調整可能な貯留装置や供給装置を用いたりすればよい。
ホットメルト接着剤の充填量は、前記した1単位の包装体におけるホットメルト接着剤の量に合わせて設定される。
包装フィルムの空間に充填された流動状態のホットメルト接着剤は、重力の作用などで、包装フィルムの内形状に沿う形に拡がる。包装フィルムが柔軟に変形したり延伸されたりすることも起こる。但し、包装フィルムの外側には保護シートが存在するので、包装フィルムが過剰に変形することが防がれる。保護シートの外周に、剛体状のガイド型やガイドロール、ガイドベルトなどを配置しておけば、包装フィルムの変形形状を規制することができる。
【0025】
ホットメルト接着剤の充填作業では、出来るだけ、気泡や空気が入り込まないようにすることが望ましい。そのために、ホットメルト接着剤の充填速度を調整したり、ホットメルト接着剤の充填ノズルの構造や配置を適切にしたりすることが有効である。気泡除去のための作業や手段を追加することもできる。
ホットメルト接着剤を充填した状態で、ホットメルト接着剤の上面よりも高い位置に包装フィルムの左右の上端辺が存在するようにしておく。
〔ホットメルト接着剤の封入〕
ホットメルト接着剤が充填された包装フィルムの空間は、上面が開口している。この上面を包装フィルムで覆い、ホットメルト接着剤の全周を包装フィルムで包み込む。
【0026】
具体的には、保護シートの両外側方から加熱盤で挟んで、包装フィルムの対向する上端辺を軸方向に沿って熱接着して端辺接合部を形成する。
加熱盤の構造や熱接着条件などは、前記した区画接合部の場合に準じる。
端辺接合部は、その前後の端部が区画接合部につながるように設定される。これによって、ホットメルト接着剤のブロックが、全周を包装フィルムで包み込まれて封入された状態になる。
端辺接合部は、ホットメルト接着剤の充填範囲の上端に出来るだけ近い位置に形成することが望ましい。包装フィルムとホットメルト接着剤との間に隙間や空気溜まりが生じないようにする。
【0027】
区画接合部を形成する際に、包装フィルムの不要個所を除去しておくこともできる。例えば、端辺接合部の接合強度が十分に確保される範囲で、端辺接合部の上端を一定幅で切断しておくことができる。
〔ホットメルト接着剤包装体の形成〕
ホットメルト接着剤がブロック状に封入された部分が間隔をあけて並んだ状態の包装フィルムに対して、保護シートの両外側方から加熱刃で挟んで、区画接合部の中央で包装フィルムの前後を切断する。
加熱刃は、通常の樹脂フィルムに対する熱溶断における加熱刃の技術が適用できる。前記した加熱盤は、包装フィルムを熱接着するのに対し、加熱刃は、包装フィルムを熱切断する。そのために、加熱刃の形状構造および加熱温度などの条件は、加熱盤とは違ってくる。
【0028】
加熱刃の形状は、先端が尖ったものであってもよいし、幅の狭い面状であってもよい。両側の加熱刃が同一形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。
加熱刃による熱切断温度は、包装フィルムを熱切断できるが保護シートは熱切断されたり熱融着されたりしない温度に設定される。具体的には、100〜135℃の範囲に設定される。
包装フィルムが区画切断部で切断分離されることで、ホットメルト接着剤のブロックが包装フィルムで包み込まれて独立した包装体が得られる。
【0029】
〔ホットメルト接着剤包装体の回収〕
製造されたホットメルト接着剤包装体は、保護シートの上に載せられた状態になっている。
ホットメルト接着剤包装体は、保護シートから取り出して回収される。
この段階で、ホットメルト接着剤が輸送取扱いの可能な程度まで冷却固化していれば、ホットメルト接着剤包装体を、輸送あるいは保管に供することができる。
ホットメルト接着剤の温度が高い場合は、冷却作業を行う。
【0030】
<ホットメルト接着剤の冷却固化>
基本的には、通常の物品に対する冷却手段や装置が適用できる。
冷却は、ホットメルト接着剤が常温になるまで行ってもよいが、通常は、ホットメルト接着剤包装体の取扱いに支障がない程度に設定すればよい。具体的には、ホットメルト接着剤の温度が100〜50℃まで降温すればよい。
冷却固化方法として、ホットメルト接着剤包装体を冷却液槽に投入する方法が採用できる。冷却液は水が使用できるが、水以外の液体も使用できる。冷却液は、常温であってもよいし、常温よりも低い温度に冷却されていてもよい。
【0031】
冷却液槽に攪拌装置や循環装置を設け冷却効果を高めることができる。冷却液槽内で包装体を移動させながら冷却することもできる。
適切な温度まで冷却されたホットメルト接着剤包装体は、冷却液槽から取り出し、付着液を除去してから、外装容器に収容することができる。
付着液の除去は、風乾、加熱乾燥、拭い取り、遠心脱水などの手段が採用できる。
外装容器は、コンテナや組立箱、籠状容器など、通常の輸送に利用されている容器形態が適用できる。ホットメルト接着剤包装体を、合成樹脂や紙の袋などに包んでから外装容器に収容することもできる。
【0032】
〔ホットメルト接着剤包装体の使用〕
ホットメルト接着剤包装体は、通常のホットメルト接着剤包装体と同様の使用形態で使用することができる。
ホットメルト接着剤のブロックが全周を包装フィルムで覆われているので、作業者の手や作業機器は包装フィルムに接触することはあっても、ホットメルト接着剤に直接に触れることは避けられる。ゴミや汚染物質がホットメルト接着剤に付着することも防げる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1、2は、ホットメルト接着剤の包装作業を実行する装置の全体構造を示す。図3〜6は、各工程段階における作業を詳しく示す。
図1、2に示すように、ベルトコンベア10の走行路に沿って、各作業装置が配置されている。
〔包装フィルムと保護シートの供給〕
ベルトコンベア10の上流側には、包装フィルム20の収容ロール22と、保護シート30の収容ロール32とが設置されている。保護シート30の収容ロール32の上方に、包装フィルム20の収容ロール22が配置されている。
【0034】
包装フィルム20は、幅35cm、厚み33μmの長尺帯状をなすLDPE樹脂フィルム(溶融温度114℃)であり、熱接着性を有している。
保護シート30は、幅50cm、目付け量20g/mの長尺帯状をなすPP繊維不織布(旭化成社製、エルタスP03020)であり、耐熱性に優れ、熱接着性を有しない。
収容ロール32から引き出された平坦な保護シート30は、ベルトコンベア10の上方に送り込まれる。収容ロール22から引き出された平坦な包装フィルム20は、保護シート30の上に重ねられた状態で、ベルトコンベア10の上方に送り込まれる。
【0035】
ベルトコンベア10すなわち包装フィルム20と保護シート30の走行速度は、例えば、3m/minに設定される。
〔溝状への変形〕
ベルトコンベア10の最上流部には、溝状変形作業部40が設置されている。図3にも詳しく示すように、変形させる溝形状に対応する成形型42と、成形型42の外側に間隔をあけて配置された回転自在な案内ロール44とを有する。成形型42は、上流側から下流側へと徐々に断面形状が変わっている。具体的には、概略U字形をなし、U字形の幅が徐々に狭くなっている。成形型42の表面は、低摩擦樹脂や金属のような滑りの良い材料で形成されていて、包装フィルム20と接触したときに引っ掛かったり傷付けたりし難くなっている。
【0036】
成形型42と案内ロール44との間に引き込まれた包装フィルム20および保護シート30は、徐々にU字形の溝形状に変形させられる。このとき、平坦な包装フィルム20および保護シート30を変形させる力は、左右の外側に配置された案内ロール44から保護シート30の外面側に加わるので、包装フィルム20の表面に過大な摩擦力や応力が発生することは少ない。
溝状の包装フィルム20および保護シート30は、包装フィルム20の左右の側辺が互いに対向した状態になり、その外側に保護シート30が配置された形態になる。
【0037】
〔区画接合部の形成〕
溝状変形作業部40の下流側には、区画接合作業部50が設置されている。
図4に詳しく示すように、狭いU字の溝形状まで変形された包装フィルム20および保護シート30に対し、左右の外側方に設置された加熱盤52、52を、保護シート30の外面に押し当てる。加熱盤52は垂直方向に延びる直線板状をなしている。左右の加熱盤52の間に、保護シート30を挟みつけると、保護シート30の中央にある包装フィルム20の対向面同士が圧接されると同時に加熱され、包装フィルム20の対向面が熱接着されて、区画接合部24が形成される。区画接合部24は、包装フィルム20の溝形状の下端から上端まで垂直方向に直線的に延びている。
【0038】
加熱盤52の加熱温度は、117℃に設定される。この温度では、包装フィルム20同士の熱接着は良好に行われるが、包装フィルム20が保護シート30に接合してしまったり、保護シート30が加熱盤52に接合してしまったりすることはない。
走行する包装フィルム20および保護シート30に対して、加熱盤52は一定時間毎に断続的に中央に移動して区画接合部24を形成する。したがって、区画接合部24は、包装フィルム20の長さ方向に一定の間隔毎に形成されることになる。具体的には、区画接合部24が30cm毎に形成される。
【0039】
〔ホットメルト接着剤の充填〕
区画接合作業部50の下流側には、充填作業部60が配置されている。
ベルトコンベア10の上方に、ホットメルト接着剤64を蓄えた供給装置62が設置されている。
ホットメルト接着剤64は、ニッタイトHT−480(商品名、SBS系のブロックコポリマー系接着剤、新田ゼラチン社製)であり、軟化点68℃である。固化状態でも表面に強い粘着性を有している。
図2および図5に詳しく示すように、供給装置62の下方で、走行する包装フィルム20および保護シート30の両外側方には、無端回転する案内ベルト66と、真空吸引器65とが配置されている。
【0040】
真空吸引器65は、その前面から空気を吸い込むことで、真空吸引力を発生する。案内ベルト66は、多孔質材料あるいはメッシュ材料からなり、通気性を有している。したがって、真空吸引器65は、案内ベルト66を介して中央の空間に真空吸引力を作用する。
前記図4に示したように、二つ折りのU字形になった包装フィルム20と保護シート30が、図5に示すように、真空吸引器65による真空吸引力に吸い付けられて、左右に強制的に拡げられ、中央に広い隙間があくことになる。なお、保護シート30は通気性のある不織布からなるので、保護シート30を介して包装フィルム20も左右に拡げられる。真空吸引器65と保護シート30の間には、保護シート30と同期して案内ベルト65も走行しているので、保護シート30あるいは包装フィルム20が、真空吸引器65側に引き付けられても、案内ベルト65に接触するので、真空吸引器65に吸着されたままにはならない。
【0041】
拡げられた包装フィルム20の隙間に、上方の供給装置62からホットメルト接着剤64が供給される。供給時のホットメルト接着剤64の温度は75℃である。接着剤供給中は、ベルトコンベア10を一時的に停止させる。接着剤供給が完了すれば、ベルトコンベア10を再び走行させる。前記区画接合部24の形成工程、後述する端辺接合部26の形成工程、包装フィルム20の切断工程も、ベルトコンベア10の停止タイミングに合わせて実行することが望ましい。
ホットメルト接着剤64が供給されると、その重量によって包装フィルム20および保護シート30は左右に拡がる。したがって、前記した真空吸引器65による吸引は、主に、ホットメルト接着剤64の供給開始個所で行うか、U字断面の上端近くで行えばよい。十分な量のホットメルト接着剤64が充填されたあとは、強い真空吸引を行わなくても、ホットメルト接着剤64によって包装フィルム20が左右に拡げられる。
【0042】
ホットメルト接着剤64の充填によって、包装フィルム20および保護シート30が拡がり過ぎると、ホットメルト接着剤64が溢れたり漏れたりする心配がある。そこで、左右の案内ベルト66が、包装フィルム20および保護シート30の外側への過度の拡がりを阻止している。案内ベルト66には、保護シート30の外面が接触して、包装フィルム20が直接に触れることはないので、包装フィルム20が引っ掛かったり損傷したりする心配はない。
ホットメルト接着剤64の充填量は3kgに設定される。ホットメルト接着剤64は、包装フィルム20の上端辺よりも少し低い位置まで充填された状態になる。
【0043】
図2に示すように、区画接合部24の中間では、包装フィルム20が拡がってホットメルト接着剤64が充填されるが、区画接合部24の個所では、包装フィルム20の対向面が接合されていて左右に拡がることはない。また、包装フィルム20は、柔軟に変形したり延伸されたりするので、包装フィルム20が外側に膨れるとともに、長さ方向には長円形あるいは楕円形に近い形状をなす膨らみが間隔をあけて並ぶ状態になる。
保護シート30には接合部は形成されないので、包装フィルム20の最外周形状を覆う緩やかなU字形の溝形状が連続する状態になる。包装フィルム20の区画接合部24の個所では、保護シート30との間に隙間があく。
【0044】
〔端辺接合部の形成〕
充填作業部60の下流側には、端辺接合作業部70が配置されている。
図6に詳しく示すように、左右に加熱盤72を有する。加熱盤72は、ベルトコンベア10の走行方向と平行に直線状に配置されている。加熱盤72の先端が、包装フィルム20および保護シート30の対向面のうち、上端辺に対応する位置に配置されている。
左右の加熱盤72を中央に接近させ、包装フィルム20および保護シート30の上端辺を挟み込んで加圧および加熱する。その結果、包装フィルム20の対向面が熱接着されて、端辺接合部26が形成される。端辺接合部26は、前後に存在する区画接合部24、24につながる。
【0045】
その結果、ホットメルト接着剤64が充填された包装フィルム20は、下部は包装フィルム20自体で塞がれ、前後は区画接合部24、24、上部は端辺接合部26で塞がれた密閉空間を構成することになる。ホットメルト接着剤64は、全周を包装フィルム20で包み込まれ封入された状態である。
〔ホットメルト接着剤包装体の切断分離〕
端辺接合作業部70の下流側には、切断作業部80が配置されている。
図2に示すように、左右に一対の加熱刃82、82を備える。加熱刃82、82は上下方向に直線状に延びている。
【0046】
加熱刃82、82を中央に接近させて、保護シート30の外側から包装フィルム20の区画接合部24に、強い圧力をかけながら加熱する。このときの加熱又は加圧は、区画接合部24の形成段階よりも強くする。加熱温度は125℃である。この温度でも、保護シート30が融着したり切断されたりすることはない。そうすると、区画接合部24の部分の包装フィルム20は、溶断されてしまう。区画接合部24の前方には、ホットメルト接着剤64の全周が包装フィルム20で包み込まれた状態の膨らみ部分が分離され、独立したホットメルト接着剤包装体Cが形成される。
【0047】
この段階でも、包装フィルム20には、保護シート30を介して加熱刃82からの熱および力が伝達されるので、包装フィルム20が加熱刃82に融着して剥がれなくなったりすることはない。
〔保護シートの回収〕
切断作業部80の下流で、ベルトコンベア10が終了する。ベルトコンベア10の外側には、保護シート30の回収ロール34が配置されている。
切断作業部80では二つ折りにされていた保護シート30は、再び拡げられて水平な平坦状態に戻って、回収ロール34に巻き取られる。回収ロール34に巻き取られた保護シート30は、ベルトコンベア10の上流側に移動させて、供給ロール32に再供給することができる。保護シート30は繰り返し使用が可能である。
【0048】
〔ホットメルト接着剤の冷却固化〕
通常、ベルトコンベア10の最下流から送り出されたホットメルト接着剤包装体Cのホットメルト接着剤64は、未だ流動状態であり、外力が加わると変形してしまうことがある。また、包装フィルム20も昇温状態であるため、変形したり傷が付いたりし易く、機械的強度が劣る状態である。
そこで、ホットメルト接着剤64が過剰に変形しない程度まで、あるいは、包装フィルム20が十分な機械的強度を示す程度まで、ホットメルト接着剤包装体C冷却することが有効である。
【0049】
図1に示すように、ベルトコンベア10の外側には、冷却水Wを溜めた冷却水槽90が設置されている。水温は15℃である。
ベルトコンベア10の最下流で、保護シート30と分かれたホットメルト接着剤包装体Cは、冷却水槽90に落下供給される。包装体Cは冷却水によって急速に冷却され、ホットメルト接着剤64は冷却固化する。包装フィルム20も、十分な機械的強度を発揮するようになる。
ホットメルト接着剤64が50℃以下まで冷却すれば、冷却水槽90から包装体Cを取り出し、外面に付着した水分を取り除く。具体的には、送風乾燥させればよい。
【0050】
その後、ホットメルト接着剤包装体Cは、通常の輸送、保管などの作業に供することができる。輸送保管時には、外面に包装フィルム20が露出する包装体Cのままで取り扱ってもよいが、包装体Cを、段ボール箱や樹脂ケース、その他の外装容器に収容しておけば、包装体Cが汚れたり破損したりすることが有効に防止できる。
ホットメルト接着剤を再溶融して使用する際には、ホットメルト接着剤包装体Cのままで再溶融させることができる。
〔別の実施形態〕
前記実施形態では、平坦な包装フィルム20の下面側に保護シート30を重ねた状態で、包装フィルム20と保護シート30とを同時に溝状に変形させた。この方法は、包装フィルム20の全体を保護シート30で保護しておけ、変形作業も行い易い。
【0051】
しかし、包装フィルム20だけを溝状に変形させ、その後に、包装フィルム20の両外側方あるいは下面に沿わせて保護シート30を走行させることもできる。この場合、保護シート30を、包装フィルム20の下面用、左側面用および右側面用の3枚で構成することができる。包装フィルム20の下面はベルトコンベア10で保護するようにすれば、保護シート30は両側の側面だけに配置することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明にかかるホットメルト接着剤の包装方法は、包装フィルムと保護シートとを重ねた状態で、包装フィルムを溝状に変形させ、区画接合部を形成し、ホットメルト接着剤を充填し、端辺接合部を形成し、ホットメルト接着剤包装体を切断分離するという一連の作業を行うので、包装フィルムが融けて穴があくなどの損傷が良好に防止できる。包装フィルムを過度に変形させることもなく、包装フィルムが装置機器類と接触して汚れることも防げる。
包装フィルムの損傷を避けるために、ベルトコンベアの走行速度を遅くしたり、加熱温度を低くしたりして、生産性を低下させてしまうことがなくなり、包装装置の作業能力を十分に発揮させて、効率的な包装作業が行える。
【0053】
特に、ホットメルト接着剤包装体を、そのまま再溶融させて使用するために、包装フィルムの材質や機械的特性に制限を受けたとしても、保護シートが存在すれば、包装作業には何ら支障は生じず、作業性が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表す包装装置の側面構造図
【図2】平面構造図
【図3】溝状への変形段階における断面図
【図4】区画接合部の形成段階における断面図
【図5】ホットメルト接着剤の充填段階における断面図
【図6】端辺接合部の形成段階における断面図
【図7】包装体と保護シートの分離段階における断面図
【符号の説明】
10  ベルトコンベア
20  包装フィルム
22  供給ロール
30  保護シート
32  供給ロール
34  回収ロール
40  溝状変形作業部
50  区画接合作業部
60  充填作業部
62  接着剤収容タンク
70  端辺接合作業部
80  切断作業部
90  冷却水槽
C   ホットメルト接着剤包装体

Claims (3)

  1. ホットメルト接着剤をブロック状態で包装する方法であって、
    熱接着性を有する帯状の包装フィルムと熱接着性を有さない帯状の保護シートとを重ねて走行させる工程(a)と、
    少なくとも前記包装フィルムを、断面形状が上部の開口した溝状になるように変形させ、包装フィルムの両外側に前記保護シートを配置させる工程(b)と、
    前工程(b)で溝状に変形させた包装フィルムおよび保護シートに対して、長さ方向に間隔をあけて断続的に、保護シートの両外側方から加熱盤で挟んで、包装フィルムの対向面を熱接着し、包装フィルムの下端から上方に延びる区画接合部を形成する工程(c)と、
    前工程(c)のあと、隣接する区画接合部の中間で、包装フィルムの対向面の間に流動状態のホットメルト接着剤を充填する工程(d)と、
    前工程(d)のあと、前記保護シートの両外側方から加熱盤で挟んで、包装フィルムの対向する上端辺を軸方向に沿って熱接着して両端が前記区画接合部につながる端辺接合部を形成し、前記ホットメルト接着剤のブロックを包装フィルムで包み込む工程(e)と、
    前工程(e)のあと、前記保護シートの両外側方から加熱刃で挟んで、前記区画接合部の中央で包装フィルムの前後を切断し、ホットメルト接着剤のブロックが包装フィルムで包み込まれて独立した包装体を得る工程(f)と、
    前工程(f)のあと、前記ホットメルト接着剤の包装体を保護シートから離して回収する工程(g)
    とを含むホットメルト接着剤の包装方法。
  2. 前記工程(f)のあと、前記ホットメルト接着剤包装体を冷却液に漬けて、ホットメルト接着剤を冷却固化する工程(h)と、
    前工程(h)のあと、前記ホットメルト接着剤包装体を前記冷却液から取り出し、付着した冷却液を除去してから、外装容器に収容する工程(i)とをさらに含む請求項1に記載のホットメルト接着剤の包装方法。
  3. 前記工程(a)が、前記包装フィルムに、ポリオレフィン樹脂またはその共重合樹脂からなり、融点が80〜135℃、厚みが5〜75μm、幅が10〜100cmの樹脂フィルムを用い、前記保護シートに、PP、PET、PAからなる群から選ばれる何れかであって、溶融温度が140〜170℃、目付け量が5〜100g/m、幅が15〜105cmの不織布を用い、
    前記工程(d)が、EVA系、スチレン系のブロックコポリマー系、アクリル系、ポリアミド系からなる群から選ばれる何れかであって軟化点が60〜125℃の前記ホットメルト接着剤を、65〜130℃で、1区画当たり0.25〜20kgの量で充填する
    請求項1または2に記載のホットメルト接着剤の包装方法。
JP2002267173A 2002-09-12 2002-09-12 ホットメルト接着剤の包装方法 Pending JP2004099154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002267173A JP2004099154A (ja) 2002-09-12 2002-09-12 ホットメルト接着剤の包装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002267173A JP2004099154A (ja) 2002-09-12 2002-09-12 ホットメルト接着剤の包装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004099154A true JP2004099154A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32265775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002267173A Pending JP2004099154A (ja) 2002-09-12 2002-09-12 ホットメルト接着剤の包装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004099154A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020099481A1 (de) * 2018-11-13 2020-05-22 Tesa Se Verpackte viskoelastische polymermasse
JP2020110255A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 ニプロ株式会社 医療用容器の製造方法
KR102391016B1 (ko) * 2021-11-29 2022-04-26 김미영 입 부위의 시각적 노출이 가능한 마스크 및 이의 제조 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020099481A1 (de) * 2018-11-13 2020-05-22 Tesa Se Verpackte viskoelastische polymermasse
US11987409B2 (en) 2018-11-13 2024-05-21 Tesa Se Packaged viscoelastic polymer substance
JP2020110255A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 ニプロ株式会社 医療用容器の製造方法
JP7243192B2 (ja) 2019-01-09 2023-03-22 ニプロ株式会社 医療用容器の製造方法
KR102391016B1 (ko) * 2021-11-29 2022-04-26 김미영 입 부위의 시각적 노출이 가능한 마스크 및 이의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5975304A (en) Sealed containers with tabs and method of making the same
JP4134062B2 (ja) パック用シート包装体及びパック用シート包装方法
EP3463805B1 (en) Antislip flexible materials and methods for their making and use
TWI288103B (en) Procedure and device for sticking
KR20060091720A (ko) 팩용 시트 및 팩용 시트 제조 방법
JP6156634B2 (ja) 包装体
US3674614A (en) Unitary label assembly of interlinked labels
JP2006503773A (ja) Zロックシステムを有する包装材料、及び、それを製造並びに使用する方法
KR100351110B1 (ko) 봉상체패키지
CA1330005C (en) Process and apparatus for the continuous manufacture of filter paper bags for infusions, provided with thread and tag
JP2004099154A (ja) ホットメルト接着剤の包装方法
JP6252033B2 (ja) 合成樹脂フィルムの接着方法、その装置および包装用パウチ
JP2014121821A (ja) ラミネートシュリンクフィルム
JP3145144U (ja) ブリスター包装台紙
CN107082181B (zh) 自动切膜机及包装袋
JP2004130490A (ja) アルミ箔袋等の合成樹脂支持体袋による商品又は製品の包装システム
WO2008068779A2 (en) Water soluble film based package, process and apparatus for sealing said package
KR101712883B1 (ko) 자립형 포장 용기의 접힘부 접합 장치
JP3615994B2 (ja) ヒートシールロール
JP3839542B2 (ja) 縦型製袋充填包装方法におけるエンドシールの強化方法
TW201603786A (zh) 用以形成具有改良密封性的包繞片體之方法
JP2018154388A (ja) 包装体、製袋袋、包装方法および包装機
KR100837997B1 (ko) 합성수지 필름 봉투 제조방법
JP3142517B2 (ja) 保管袋及びその製造方法
JPH0285172A (ja) 開封テープを設けたシュリンク包装体並びに開封テープの接着装置