JP2008125254A - ケーブル用車体係止装置および該ケーブル用車体係止装置を用いたケーブルの車体係止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルを車体パネルに固定する部材によりケーブルの余長を吸収し、車両振動時の異音の発生を防止する。
【解決手段】ケーブルを車体パネルに係止する係止装置であって、前記ケーブルを貫通させるケースと、前記車体パネルに係止すると共に前記ケースに着脱自在に取り付けるクリップを備え、前記ケースは対向壁にケーブル用貫通孔を有すると共に、該対向壁と直交方向の壁にクリップ取付用貫通孔を有し、前記クリップは、一端側に車体パネルの貫通孔に挿入係止される車体係止部を有すると共に、他端側に前記ケースのクリップ取付用貫通孔に通してケース内に挿入するケーブル押下部を有し、前記クリップのケーブル押下部で前記ケースに貫通させているケーブルを押し下げて湾曲させ、前記ケース内でケーブルの余長を吸収する構成としている。
【選択図】図2
【解決手段】ケーブルを車体パネルに係止する係止装置であって、前記ケーブルを貫通させるケースと、前記車体パネルに係止すると共に前記ケースに着脱自在に取り付けるクリップを備え、前記ケースは対向壁にケーブル用貫通孔を有すると共に、該対向壁と直交方向の壁にクリップ取付用貫通孔を有し、前記クリップは、一端側に車体パネルの貫通孔に挿入係止される車体係止部を有すると共に、他端側に前記ケースのクリップ取付用貫通孔に通してケース内に挿入するケーブル押下部を有し、前記クリップのケーブル押下部で前記ケースに貫通させているケーブルを押し下げて湾曲させ、前記ケース内でケーブルの余長を吸収する構成としている。
【選択図】図2
Description
本発明は、ケーブル用車体係止装置および該ケーブル用車体係止装置を用いたケーブルの車体係止方法に関し、詳しくは、車体に配索したケーブルを車体パネルに係止すると共に、ケーブルの余長を吸収して最適な長さとするものである。
従来、自動車に配索した丸電線からなるケーブルやフラットケーブルを車体パネルに固定するためにクランプが用いられている。
例えば、フラットケーブルを車体パネルに固定するクランプとして、特開2005−348514号公報(特許文献1)において、図7に示すクランプ1が提供されている。該クランプ1は別体のベース2とカバー3からなり、ロック結合したベース2とカバー3の間にフラットケーブル4を貫通させると共に、ベース2の内面に設けた突起部2aをフラットケーブル4の絶縁被覆4aに食い込ませてクリップ1をフラットケーブル4の所要箇所に取り付け、この状態でベース2の外面に設けたクリップ2bを車体パネルに設けた貫通孔に挿入係止して、フラットケーブル4を車体パネルに固定する構成としている。
例えば、フラットケーブルを車体パネルに固定するクランプとして、特開2005−348514号公報(特許文献1)において、図7に示すクランプ1が提供されている。該クランプ1は別体のベース2とカバー3からなり、ロック結合したベース2とカバー3の間にフラットケーブル4を貫通させると共に、ベース2の内面に設けた突起部2aをフラットケーブル4の絶縁被覆4aに食い込ませてクリップ1をフラットケーブル4の所要箇所に取り付け、この状態でベース2の外面に設けたクリップ2bを車体パネルに設けた貫通孔に挿入係止して、フラットケーブル4を車体パネルに固定する構成としている。
しかしながら、車体パネルに固定する前記フラットケーブル4に寸法公差が生じ、フラットケーブル4が所要長さよりも長くなった場合、クランプ1の両側でフラットケーブル4にたるみが生じ、車両の振動によりフラットケーブル4がバタついて車体パネルと干渉し異音が生じる問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ケーブルを車体パネルに固定する部材によりケーブルの余長を吸収し、車両振動時の異音の発生を防止することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、第1に、ケーブルを車体パネルに係止する係止装置であって、
前記ケーブルを貫通させるケースと、
前記車体パネルに係止すると共に前記ケースに着脱自在に取り付けるクリップを備え、
前記ケースは対向壁にケーブル用貫通孔を有すると共に、該対向壁と直交方向の壁にクリップ取付用貫通孔を有し、
前記クリップは、一端側に車体パネルの貫通孔に挿入係止される車体係止部を有すると共に、他端側に前記ケースのクリップ取付用貫通孔に通してケース内に挿入するケーブル押下部を有し、
前記クリップのケーブル押下部で前記ケースに貫通させているケーブルを押し下げて湾曲させ、前記ケース内でケーブルの余長を吸収する構成としていることを特徴とするケーブル用車体係止装置を提供している。
前記ケーブルを貫通させるケースと、
前記車体パネルに係止すると共に前記ケースに着脱自在に取り付けるクリップを備え、
前記ケースは対向壁にケーブル用貫通孔を有すると共に、該対向壁と直交方向の壁にクリップ取付用貫通孔を有し、
前記クリップは、一端側に車体パネルの貫通孔に挿入係止される車体係止部を有すると共に、他端側に前記ケースのクリップ取付用貫通孔に通してケース内に挿入するケーブル押下部を有し、
前記クリップのケーブル押下部で前記ケースに貫通させているケーブルを押し下げて湾曲させ、前記ケース内でケーブルの余長を吸収する構成としていることを特徴とするケーブル用車体係止装置を提供している。
本発明のケーブル用車体係止装置によれば、ケーブルを貫通させるケースと別体に設けたクリップのケーブル押下部をケースのクリップ取付用貫通孔に通してケース内に挿入すると、クリップのケーブル押下部がケースに貫通させているケーブルに当接することにより、ケーブルが湾曲して、ケース内でケーブルの余長を吸収することができる。これにより、車体パネルに固定するケーブルに寸法公差が生じ、ケーブルが所要長さよりも長くなって余長が生じても、この余長を前記ケース内で吸収できるため、ケーブルのたるみをなくして最適な長さとし、車両振動時のケーブルのバタつきによる異音の発生を防止することができる。
このように、ケーブルのたるみをなくして異音の発生を防止しているため、車体パネルとケーブルの干渉位置に取り付けて異音の発生を防止する弾性材を不要にすることができる。
このように、ケーブルのたるみをなくして異音の発生を防止しているため、車体パネルとケーブルの干渉位置に取り付けて異音の発生を防止する弾性材を不要にすることができる。
前記ケーブルはフレキシブルフラットケーブル(FFC)からなることが好ましい。
前記FFCの幅広面を車体パネルに対向させてFFCを配索した場合、FFCにたるみがあるとFFCが車体パネル側に屈曲しやすく、車体パネルと干渉して異音が生じやすくなるが、本発明のケーブル用車体係止装置によれば、FFCのたるみをなくし、車両振動時の異音の発生を防止することができる。
また、前記ケーブルは断面円形の芯線の外周面を絶縁材で被覆した1本の丸電線、あるいは複数本の丸電線を集束させた電線群としてもよい。
前記FFCの幅広面を車体パネルに対向させてFFCを配索した場合、FFCにたるみがあるとFFCが車体パネル側に屈曲しやすく、車体パネルと干渉して異音が生じやすくなるが、本発明のケーブル用車体係止装置によれば、FFCのたるみをなくし、車両振動時の異音の発生を防止することができる。
また、前記ケーブルは断面円形の芯線の外周面を絶縁材で被覆した1本の丸電線、あるいは複数本の丸電線を集束させた電線群としてもよい。
前記クリップのケーブル押下部は、前記ケースのクリップ取付用貫通孔に挿入する軸部からなり、該軸部の先端面をケーブル押下面とすると共に、該軸部の外周面に軸線方向に間隔をあけて係止突起を設け、所要の係止突起を前記クリップ取付用貫通孔に係止して、該軸部のケース内部への挿入量を調節可能とし、前記ケーブルの余長吸収量を調節できる構成としていることが好ましい。
前記構成によれば、ケーブル押下部のケース内部への挿入量を調節することにより、ケーブルの余長吸収量を調節できるため、ケーブルの異なる寸法公差にも対応でき、汎用性を高めることができる。
前記軸部の外周面に設けた係止突起は、軸部の全周に設けてもよいし、軸部の周方向に間隔をあけて複数設けてもよい。
前記軸部の外周面に設けた係止突起は、軸部の全周に設けてもよいし、軸部の周方向に間隔をあけて複数設けてもよい。
前記ケーブル押下部の軸部先端のケーブル押下面を円弧面としていると共に、該ケーブル押下面の幅は、前記ケーブルの長さ方向と直交する幅方向以上としていることが好ましい。
前記構成によれば、ケーブル押下部の軸部先端のケーブル押下面を円弧面としているため、該円弧面に沿ってケーブルを湾曲させて、ケーブル押下部の先端でケーブルを損傷させるのを防止することができる。
また、ケーブル押下面の幅をケーブルの長さ方向と直交する幅以上としているため、ケーブルの幅方向全体をケーブル押下面で押下げることができ、安定した状態でケーブルを屈曲させて余長を吸収することができる。
前記構成によれば、ケーブル押下部の軸部先端のケーブル押下面を円弧面としているため、該円弧面に沿ってケーブルを湾曲させて、ケーブル押下部の先端でケーブルを損傷させるのを防止することができる。
また、ケーブル押下面の幅をケーブルの長さ方向と直交する幅以上としているため、ケーブルの幅方向全体をケーブル押下面で押下げることができ、安定した状態でケーブルを屈曲させて余長を吸収することができる。
また、本発明は、第2に、前記ケーブル用車体係止装置を用いたケーブルの車体係止方法であって、
前記ケース内部にケーブルを貫通させておく一方、前記クリップは車体パネルに係止して前記ケーブル押下部を車体パネルより突出させておき、
前記ケーブルを車体に沿って配索し、該ケーブルに取り付けた前記ケースのクリップ取付用貫通孔を前記クリップのケーブル押下部に位置合わせし、
前記クリップのケーブル押下部を前記クリップ取付用貫通孔に貫通させ、前記ケースに貫通させたケーブルの引き出し部分が余長がない状態になるまで前記クリップのケーブル押下部をケース内部に挿入するケーブルの車体係止方法を提供している。
前記ケース内部にケーブルを貫通させておく一方、前記クリップは車体パネルに係止して前記ケーブル押下部を車体パネルより突出させておき、
前記ケーブルを車体に沿って配索し、該ケーブルに取り付けた前記ケースのクリップ取付用貫通孔を前記クリップのケーブル押下部に位置合わせし、
前記クリップのケーブル押下部を前記クリップ取付用貫通孔に貫通させ、前記ケースに貫通させたケーブルの引き出し部分が余長がない状態になるまで前記クリップのケーブル押下部をケース内部に挿入するケーブルの車体係止方法を提供している。
前記構成によれば、予め車体パネルに係止したクリップのケーブル押下部をケース内に挿入して、ケーブルの余長を吸収しているため、ケースに貫通させたケーブルの引き出し部分の余長の有無を確認しながらケーブルを車体パネルに係止することができる。これにより、ケーブルの余長吸収を容易にすることができると共に、ケーブルを湾曲させすぎて必要な長さよりも短くなってしまうことがない。
前述したように、本発明によれば、クリップのケーブル押下部をケースのクリップ取付用貫通孔に通してケース内に挿入すると、クリップのケーブル押下部がケースに貫通させているケーブルに当接することにより、ケーブルが湾曲して、ケース内でケーブルの余長を吸収することができる。これにより、車体パネルに固定するケーブルに寸法公差が生じ、ケーブルが所要長さよりも長くなって余長が生じても、この余長を前記ケース内で吸収できるため、ケーブルのたるみをなくし、車両振動時のケーブルのバタつきによる異音の発生を防止することができる。
このように、本発明のケーブル用車体係止装置は、ケーブルを車体に係止する機能に加えて、ケーブルの余長を吸収して最適な長さとする機能を備えている。
このように、本発明のケーブル用車体係止装置は、ケーブルを車体に係止する機能に加えて、ケーブルの余長を吸収して最適な長さとする機能を備えている。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の実施形態を示し、帯状の導体21を絶縁層22で絶縁被覆したフラットケーブル20(以下、FFC20と称す)を車体パネル30に係止するケーブル用車体係止装置10(以下、係止装置10と称す)は、FFC20を貫通させるケース11と、該ケース11を車体パネル30に着脱自在に取り付けるクリップ12とからなる。
図1乃至図4は、本発明の実施形態を示し、帯状の導体21を絶縁層22で絶縁被覆したフラットケーブル20(以下、FFC20と称す)を車体パネル30に係止するケーブル用車体係止装置10(以下、係止装置10と称す)は、FFC20を貫通させるケース11と、該ケース11を車体パネル30に着脱自在に取り付けるクリップ12とからなる。
前記ケース11は、上面開口のボックス形状からなるケース本体13と、該ケース本体13の上面開口に被せてロック結合する平板状のカバー14からなる。
樹脂成形品からなるケース本体13の対向壁13a、13bの上端には、カバー14を組み付けたときにFFC20を通すためのケーブル用貫通孔15となる切欠13cを設けており、該切欠13cの幅および深さをFFC20の幅および厚さよりも大として、ケース本体13にカバー14を組み付けた状態で、切欠13cからなるケーブル用貫通孔15にFFC20を遊挿できるようにしている。
また、対向壁13a、13bと異なる他の対向壁13d、13eの外面上端に係止爪13fを複数突設している。
樹脂成形品からなるケース本体13の対向壁13a、13bの上端には、カバー14を組み付けたときにFFC20を通すためのケーブル用貫通孔15となる切欠13cを設けており、該切欠13cの幅および深さをFFC20の幅および厚さよりも大として、ケース本体13にカバー14を組み付けた状態で、切欠13cからなるケーブル用貫通孔15にFFC20を遊挿できるようにしている。
また、対向壁13a、13bと異なる他の対向壁13d、13eの外面上端に係止爪13fを複数突設している。
一方、前記ケース本体13の上面開口に被せる樹脂成形品からなるカバー14は、ケース本体13に組み付けたときにケース本体13の切欠13cを設けた対向壁13a、13bと直交方向の壁を形成するものである。カバー14の中央に長円形状のクリップ取付用貫通孔14aを穿設しており、該クリップ取付用貫通孔14aの長軸方向をFFC20の挿通方向に直交する方向と一致させている。
また、カバー14の周縁にはケース本体13の係止爪13fと係止する係止枠14bを複数設けている。
また、カバー14の周縁にはケース本体13の係止爪13fと係止する係止枠14bを複数設けている。
樹脂成形品からなる前記クリップ12は皿部12aの上面に車体パネル30の貫通孔30aに挿入係止される車体係止部12bを突設する一方、皿部12aの下面にカバー14のクリップ取付用貫通孔14aに通してケース11内に挿入するケーブル押下部12cを突設している。
前記車体係止部12bは、軸部12dと、該軸部12dの先端から両側に折り返して突出する両側羽根部12eからなる。
一方、ケーブル押下部12cは、軸線方向に直交する断面を長円形状とした軸部12fからなり、該軸部12fの先端面を短軸方向の円弧形状としたケーブル押下面12gとすると共に、該軸部12fの外周面に軸線方向に間隔をあけて4つの係止突起12hを設けている。各係止突起12hは、軸部12fの全周に亙って連続しており、軸部12fの先端側の面を上方傾斜する傾斜面とする一方、軸部12fの基部側の面を水平方向の平坦面として、該平坦面をカバー14のクリップ取付用貫通孔14aの内面側周縁と係止する係止面としている。また、図3に示すように、軸部12fの長軸方向の長さL1をFFC20の軸線方向に直交する方向の幅L2よりも大としている。
前記車体係止部12bは、軸部12dと、該軸部12dの先端から両側に折り返して突出する両側羽根部12eからなる。
一方、ケーブル押下部12cは、軸線方向に直交する断面を長円形状とした軸部12fからなり、該軸部12fの先端面を短軸方向の円弧形状としたケーブル押下面12gとすると共に、該軸部12fの外周面に軸線方向に間隔をあけて4つの係止突起12hを設けている。各係止突起12hは、軸部12fの全周に亙って連続しており、軸部12fの先端側の面を上方傾斜する傾斜面とする一方、軸部12fの基部側の面を水平方向の平坦面として、該平坦面をカバー14のクリップ取付用貫通孔14aの内面側周縁と係止する係止面としている。また、図3に示すように、軸部12fの長軸方向の長さL1をFFC20の軸線方向に直交する方向の幅L2よりも大としている。
前記ケース本体13の切欠13cにFFC20を載置してケース本体13の上面開口にFFC20を横断させた状態で、ケース本体13にカバー14をロック結合している。この状態で、クリップ12のケーブル押下部12cをカバー14のクリップ取付用貫通孔14aに挿入すると、ケーブル押下部12cの先端のケーブル押下面12gによりケース11に貫通させているFFC20が押し下げられて湾曲し、ケース11内でFFC20の余長20aが吸収される。前記ケーブル押下部12cの挿入量を大きくすると、ケース11内でさらにFFC20が押し下げられて余長吸収量が大きくなり、FFC20に弛みがなくなるまでケーブル押下部12cを挿入して、所要の係止突起12hをクリップ取付用貫通孔14aの周縁に係止し、クリップ12をケース11に固定している。
即ち、ケーブル押下部12cの軸部12fに軸線方向に間隔をあけて複数の係止突起12hを設けることにより、軸部12fのケース11内部への挿入量を調節可能として、FFC20の余長吸収量を調節できる構成としている。
即ち、ケーブル押下部12cの軸部12fに軸線方向に間隔をあけて複数の係止突起12hを設けることにより、軸部12fのケース11内部への挿入量を調節可能として、FFC20の余長吸収量を調節できる構成としている。
次に前記係止装置10を用いたFFC20の車体パネル30への係止方法について説明する。
まず、図4(A)に示すように、ケース11内部にFFC20を貫通させておく一方、クリップ12は車体パネル30の貫通孔30aに係止してケーブル押下部12cを車体パネル30より突出させておく。
次いで、FFC20を車体パネル30に沿って配索し、該FFC20に取り付けたケース11のクリップ取付用貫通孔14aをクリップ12のケーブル押下部12cに位置合わせする。
次いで、図4(B)に示すように、クリップ12のケーブル押下部12cをクリップ取付用貫通孔14aに貫通させ、図2に示すように、ケース11に貫通させたFFC20の引き出し部分が余長20aがない状態になるまでクリップ12のケーブル押下部12cをケース11内部に挿入し、所要の係止突起12hをクリップ取付用貫通孔14aのカバー内面側周縁に係止して、FFC20を車体パネル30に取り付ける。
まず、図4(A)に示すように、ケース11内部にFFC20を貫通させておく一方、クリップ12は車体パネル30の貫通孔30aに係止してケーブル押下部12cを車体パネル30より突出させておく。
次いで、FFC20を車体パネル30に沿って配索し、該FFC20に取り付けたケース11のクリップ取付用貫通孔14aをクリップ12のケーブル押下部12cに位置合わせする。
次いで、図4(B)に示すように、クリップ12のケーブル押下部12cをクリップ取付用貫通孔14aに貫通させ、図2に示すように、ケース11に貫通させたFFC20の引き出し部分が余長20aがない状態になるまでクリップ12のケーブル押下部12cをケース11内部に挿入し、所要の係止突起12hをクリップ取付用貫通孔14aのカバー内面側周縁に係止して、FFC20を車体パネル30に取り付ける。
前記構成によれば、FFC20を貫通させるケース11と別体に設けたクリップ12のケーブル押下部12cをケース11のクリップ取付用貫通孔14aに通してケース11内に挿入すると、クリップ12のケーブル押下部12cがケース11に貫通させているFFC20に当接することにより、FFC20が湾曲して、ケース11内でFFC20の余長20aを吸収することができる。これにより、車体パネル30に固定するFFC20に寸法公差が生じ、FFC20が所要長さよりも長くなって余長20aが生じても、この余長をケース11内で吸収できるため、FFC20のたるみをなくし、車両振動時のFFC20のバタつきによる異音の発生を防止することができる。
なお、本実施形態では係止装置10で余長を吸収するケーブルをFFCとしているが、丸電線からなるケーブルとしてもよい。
また、本実施形態では、クリップ12の軸部12fの軸線方向に直交する断面を長円形状としているが、真円形状や楕円形状としてもよいし、矩形状としてもよい。
なお、本実施形態では係止装置10で余長を吸収するケーブルをFFCとしているが、丸電線からなるケーブルとしてもよい。
また、本実施形態では、クリップ12の軸部12fの軸線方向に直交する断面を長円形状としているが、真円形状や楕円形状としてもよいし、矩形状としてもよい。
図5は、前記実施形態の第1変形例を示す。
本変形例では、クリップ12のケーブル押下部12cを前記実施形態と相違させており、係止突起12fを軸部12fの周方向の全周に連続させず、長軸方向の外周面にのみ爪状の係止突起12hを設けている。
本変形例では、クリップ12のケーブル押下部12cを前記実施形態と相違させており、係止突起12fを軸部12fの周方向の全周に連続させず、長軸方向の外周面にのみ爪状の係止突起12hを設けている。
前記構成によれば、クリップ12のケース11への挿入力を低減することができ、ケーブルの車体パネルへの取付作業およびケーブルの余長吸収作業を容易にすることができる。
なお、他の構成及び作用効果は前記実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、他の構成及び作用効果は前記実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、前記実施形態の第2変形例を示す。
本変形例では、係止突起12hの基部側の面を水平方向の平坦面とせず、先端側の面と同様の傾斜面として、軸部12fの外面から基部側へ外方傾斜して突出するリブ形状の係止突起としている。
本変形例では、係止突起12hの基部側の面を水平方向の平坦面とせず、先端側の面と同様の傾斜面として、軸部12fの外面から基部側へ外方傾斜して突出するリブ形状の係止突起としている。
前記構成によれば、クリップ12をケース11内に挿入する際に係止突起12hが撓むため、クリップ12のケース11への挿入力を低減することができ、ケーブルの車体パネルへの取付作業およびケーブルの余長吸収作業を容易にすることができる。
なお、本変形例のリブ形状の係止突起は、ケーブル押下部の軸部全周に設けてもよいし、周方向に部分的に設けてもよい。
また、他の構成及び作用効果は前記実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、本変形例のリブ形状の係止突起は、ケーブル押下部の軸部全周に設けてもよいし、周方向に部分的に設けてもよい。
また、他の構成及び作用効果は前記実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
10 ケーブル用車体係止装置
11 ケース
12 クリップ
12b 車体係止部
12c ケーブル押下部
12f 軸部
12g ケーブル押下面
12h 係止突起
13 ケース本体
14 カバー
14a クリップ取付用貫通孔
15 ケーブル用貫通孔
20 フレキシブルフラットケーブル(FFC)
30 車体パネル
11 ケース
12 クリップ
12b 車体係止部
12c ケーブル押下部
12f 軸部
12g ケーブル押下面
12h 係止突起
13 ケース本体
14 カバー
14a クリップ取付用貫通孔
15 ケーブル用貫通孔
20 フレキシブルフラットケーブル(FFC)
30 車体パネル
Claims (5)
- ケーブルを車体パネルに係止する係止装置であって、
前記ケーブルを貫通させるケースと、
前記車体パネルに係止すると共に前記ケースに着脱自在に取り付けるクリップを備え、
前記ケースは対向壁にケーブル用貫通孔を有すると共に、該対向壁と直交方向の壁にクリップ取付用貫通孔を有し、
前記クリップは、一端側に車体パネルの貫通孔に挿入係止される車体係止部を有すると共に、他端側に前記ケースのクリップ取付用貫通孔に通してケース内に挿入するケーブル押下部を有し、
前記クリップのケーブル押下部で前記ケースに貫通させているケーブルを押し下げて湾曲させ、前記ケース内でケーブルの余長を吸収する構成としていることを特徴とするケーブル用車体係止装置。 - 前記ケーブルはフレキシブルフラットケーブル(FFC)からなる請求項1に記載のケーブル用車体係止装置。
- 前記クリップのケーブル押下部は、前記ケースのクリップ取付用貫通孔に挿入する軸部からなり、該軸部の先端面をケーブル押下面とすると共に、該軸部の外周面に軸線方向に間隔をあけて係止突起を設け、所要の係止突起を前記クリップ取付用貫通孔に係止して、該軸部のケース内部への挿入量を調節可能とし、前記ケーブルの余長吸収量を調節できる構成としている請求項1に記載のケーブル用車体係止装置。
- 前記ケーブル押下部の軸部先端のケーブル押下面を円弧面としていると共に、該ケーブル押下面の幅は、前記ケーブルの長さ方向と直交する幅方向以上としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のケーブル用車体係止装置。
- 請求項3に記載のケーブル用車体係止装置を用いたケーブルの車体係止方法であって、
前記ケース内部にケーブルを貫通させておく一方、前記クリップは車体パネルに係止して前記ケーブル押下部を車体パネルより突出させておき、
前記ケーブルを車体に沿って配索し、該ケーブルに取り付けた前記ケースのクリップ取付用貫通孔を前記クリップのケーブル押下部に位置合わせし、
前記クリップのケーブル押下部を前記クリップ取付用貫通孔に貫通させ、前記ケースに貫通させたケーブルの引き出し部分が余長がない状態になるまで前記クリップのケーブル押下部をケース内部に挿入するケーブルの車体係止方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006306702A JP2008125254A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | ケーブル用車体係止装置および該ケーブル用車体係止装置を用いたケーブルの車体係止方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006306702A JP2008125254A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | ケーブル用車体係止装置および該ケーブル用車体係止装置を用いたケーブルの車体係止方法 |
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-
2006
- 2006-11-13 JP JP2006306702A patent/JP2008125254A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190081788A (ko) * | 2017-12-29 | 2019-07-09 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 에프에프씨 전용 경로 고정클립 |
KR102029374B1 (ko) | 2017-12-29 | 2019-10-07 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 에프에프씨 전용 경로 고정클립 |
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