JP2008121629A - 排気浄化装置 - Google Patents

排気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008121629A
JP2008121629A JP2006309013A JP2006309013A JP2008121629A JP 2008121629 A JP2008121629 A JP 2008121629A JP 2006309013 A JP2006309013 A JP 2006309013A JP 2006309013 A JP2006309013 A JP 2006309013A JP 2008121629 A JP2008121629 A JP 2008121629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nox
catalyst
ammonia
temperature
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006309013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5118331B2 (ja
Inventor
Minehiro Murata
峰啓 村田
Yoshihisa Takeda
好央 武田
Hiroaki Fujita
博昭 藤田
Satoshi Hiranuma
智 平沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Original Assignee
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp filed Critical Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority to JP2006309013A priority Critical patent/JP5118331B2/ja
Publication of JP2008121629A publication Critical patent/JP2008121629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5118331B2 publication Critical patent/JP5118331B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

【課題】選択還元型のNOx触媒の浄化率を向上させながら、前段酸化触媒にHCを供給した際のアンモニアスリップの発生を防止するようにした排気浄化装置を提供する。
【解決手段】アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するNOx触媒46と、NOx触媒46の上流側に配設された前段酸化触媒36とを備え、NOx触媒46にアンモニアの供給を行っているときに前段酸化触媒36にHCの供給が行われ、かつNOx触媒46の温度が所定温度範囲内にある場合には、NOx触媒46へのアンモニアの供給を制限する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの排気を浄化するための排気浄化装置に関し、特にアンモニアを還元剤として排気中のNOxを還元浄化するNOx触媒と、このNOx触媒の上流側に設けられた前段酸化触媒とを備えた排気浄化装置に関する。
エンジンの排気中に含まれる汚染物質の1つであるNOx(窒素酸化物)を浄化するための排気浄化装置として、エンジンの排気通路に選択還元型のNOx触媒(SCR触媒)を配設し、還元剤としてアンモニアをNOx触媒に供給することにより、排気中のNOxを浄化するようにした排気浄化装置が開発され、例えば特許文献1などによって提案されている。
このような排気浄化装置では、NOx触媒の上流側に尿素水を供給し、この尿素水が排気の熱により加水分解して生じたアンモニアがNOx触媒に供給される。NOx触媒に供給されたアンモニアは一旦NOx触媒に吸着し、このアンモニアと排気中のNOxとの間の脱硝反応がNOx触媒によって促進されることによりNOxの浄化が行われる。
排気中のNOxは主としてNO(一酸化窒素)及びNO(二酸化窒素)によって構成されるが、NOx触媒の温度が所定温度範囲内にある場合には、排気中のNOxに占めるNOとNOとの濃度の比率が1対1のときに、NOxの還元反応が最も促進されることが知られている。
図5は、排気中のNOxの濃度を一定濃度(例えば500ppm)としたときのNOx触媒の温度に応じたNOx浄化率の変化を示すグラフであって、NOxにおけるNOとNOとの比率を1対1とした場合を実線C1、NOxをNOのみとした場合を一点鎖線C2、NOxをNOのみとした場合を二点鎖線C3でそれぞれ示している。
図5に示すように、NOx触媒のライトオフ温度近傍の温度である200℃から350℃の間の温度範囲Aでは、NOとNOとの比率を1対1とした場合の浄化率が最も高くなっており、NOx触媒によるNOxの還元反応が最も促進されることがわかる。
このようなNOx触媒の特性を利用して排気中のNOxを効率良く浄化するため、NOx触媒の上流側に前段酸化触媒を配設し、この前段酸化触媒によって排気中のNOを酸化させてNOの濃度を増大させることにより、排気中NOのとNOとの濃度の比率を1対1に近づけるようにすることが考えられる。
一方、ディーゼルエンジンなどでは、排気中に含まれるパティキュレートを除去して排気を浄化するため、パティキュレートフィルタを排気通路に配設し、排気中のパティキュレートを捕集するようにしている。
このパティキュレートフィルタでは、捕集したパティキュレートがパティキュレートフィルタ内に堆積することにより次第に排気抵抗が増大するので、パティキュレートの堆積量が所定量に達したときにパティキュレートフィルタを昇温し、パティキュレートを強制的に焼却してパティキュレートフィルタを強制再生することにより、パティキュレートフィルタの排気浄化機能を維持するようにしている。
パティキュレートフィルタの強制再生は、例えばパティキュレートフィルタの上流側に酸化触媒を配置し、酸化触媒に流入する排気中に燃料を供給することによってHCやCOを酸化触媒上で酸化させ、パティキュレートフィルタに流入する排気の温度を上昇させることによって行われる。
このように、パティキュレートフィルタの強制再生にも酸化触媒を用いることから、前述したようなNOx触媒とパティキュレートフィルタの両方を備えた排気浄化装置においては、NOx触媒の浄化率を向上させるための前段酸化触媒とパティキュレートフィルタの強制再生のための酸化触媒とを共用することが考えられる。
このようにパティキュレートフィルタ及びNOx触媒の上流側に前段酸化触媒を配置するようにした場合、前段酸化触媒により排気中のNOの一部が酸化してNOとなり、排気中のNOとNOとの濃度の比率が1対1に近付く。
このとき、エンジンに供給される燃料量やエンジン回転数などから推測されるNOxの濃度に応じて、NOxの還元が最適に行われるような量の尿素水が排気中に供給され、尿素水が加水分解して得られたアンモニアが還元剤となってNOxの還元が行われる。
このようにしてNOx触媒によるNOxの浄化を行っているときにパティキュレートフィルタの強制再生が必要になると、パティキュレートフィルタに流入する排気の温度を上昇させるため、排気中に燃料が供給されることにより前段酸化触媒にHC及びCOが供給される。この結果、HC及びCOが前段酸化触媒上で酸化して、パティキュレートフィルタに流入する排気温度が上昇し、パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートが燃焼してパティキュレートフィルタの強制再生が行われる。
特開2003−343241号公報
ところが、このように排気中に燃料が供給されて前段酸化触媒にHCやCOが供給されると、前段酸化触媒ではNOの酸化反応よりもHCやCOの酸化反応の方が選択的に実行されてしまうため、NOx触媒に流入する排気中のNOに対するNOの比率が低下してしまうことになる。
この結果、NOx触媒の温度が、例えば200℃〜350℃の範囲内にあるような場合には、図5に示すようにNOの比率が増大することによってNOx触媒の浄化率が大きく低下してしまうため、NOx触媒に供給されたアンモニアの一部がNOx触媒における還元反応に寄与せず、そのまま大気中に排出されてしまう、いわゆるアンモニアスリップが生じることになる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、選択還元型のNOx触媒の浄化率を向上させながら、前段酸化触媒にHCを供給した際のアンモニアスリップの発生を防止するようにした排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化装置は、エンジンの排気通路に配設され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するNOx触媒と、上記NOx触媒の上流側の上記排気通路に配設された前段酸化触媒と、上記NOx触媒にアンモニアを供給するアンモニア供給手段と、上記前段酸化触媒にHCを供給するHC供給手段と、上記NOx触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、上記アンモニア供給手段からアンモニアの供給を行っているときに、上記HC供給手段によりHCの供給が行われ、かつ上記触媒温度検出手段が検出した上記NOx触媒の温度が所定温度範囲内にある場合には、上記アンモニア供給手段からのアンモニアの供給を制限する制御手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
このように構成された排気浄化装置によれば、HC供給手段によって前段酸化触媒にHCの供給が行われていない場合には、前段酸化触媒により排気中のNOの一部が酸化してNOとなり、排気中のNOとNOとの濃度の比率が1対1に近付く。そして、アンモニア供給手段からNOx触媒にアンモニアが供給されることにより、このアンモニアが還元剤となってNOx触媒により排気中のNOxが還元される。
一方、このようにしてNOx触媒によるNOxの浄化を行っているときに、排気の昇温などのためにHC供給手段から前段酸化触媒にHCが供給されると、前段酸化触媒ではHCの酸化反応が選択的に実行され、排気中のNOに対するNOの比率が低下する。このとき、NOx触媒の温度が所定温度範囲内にある場合には、制御手段によりアンモニア供給手段からNOx触媒へのアンモニアの供給が制限される。
また、上記排気浄化装置において、上記所定温度範囲は、排気中のNOxを構成するNOとNOとの濃度の比率が1対1のときの方が他の比率のときに比べ、上記NOx触媒における上記NOxの浄化率が高くなる温度範囲であることを特徴とする(請求項2)。
このように構成された排気浄化装置によれば、上述したようなNOx触媒へのアンモニアの供給の制限は、排気中のNOxを構成するNOとNOとの濃度の比率が1対1のときにNOx触媒におけるNOx浄化率が最も高くなるような温度範囲にNOx触媒の温度があるときに行われる。
また、以上のような排気浄化装置において、上記制御手段は、上記アンモニア供給手段からのアンモニアの供給を制限する際の制限量を、上記NOx触媒の温度に応じて変更することを特徴とする(請求項3)。
このように構成された排気浄化装置によれば、上述のようにしてアンモニア供給手段からNOx触媒へのアンモニアの供給を制限する際に、NOx触媒の温度に応じてその制限量が変更される。
また、これらの排気浄化装置において、上記酸化触媒の下流側に配設され、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを更に備え、上記HC供給手段は、上記パティキュレートフィルタの強制再生を行う際に上記前段酸化触媒にHCの供給を行うことを特徴とする(請求項4)。
このように構成された排気浄化装置によれば、アンモニア供給手段からNOx触媒にアンモニアを供給してNOxの浄化を行っているときに、パティキュレートフィルタの強制再生のためにHC供給手段から前段酸化触媒にHCが供給されると、前段酸化触媒ではHCの酸化反応が選択的に実行され、排気中のNOに対するNOの比率が低下する。このとき、NOx触媒の温度が所定温度範囲内にある場合には、アンモニア供給手段からNOx触媒へのアンモニアの供給が制限される。
本発明の排気浄化装置によれば、前段酸化触媒により排気中のNOの一部が酸化してNOとなり、排気中のNOとNOとの濃度の比率が1対1に近付くことにより、アンモニア供給手段から供給されたアンモニアを還元剤として、比較的高い浄化率でNOx触媒によるNOxの浄化を行うことが可能となり、排気中のNOxが効率良く還元される。
そして、このようにしてNOx触媒によるNOxの浄化を行っているときに、排気の昇温などのためにHC供給手段から前段酸化触媒にHCが供給されると、前段酸化触媒ではHCの酸化反応が選択的に実行され、排気中のNOに対するNOの比率が低下する。しかしながら、NOx触媒の温度が所定温度範囲内にある場合には、制御手段によりアンモニア供給手段からNOx触媒へのアンモニアの供給が制限されるので、上記所定温度範囲内でNOに対するNOの比率の低下によってNOx触媒の浄化率が低下するようなことがあっても、余剰となるアンモニアが大気中に排出されるのを防止することが可能となる。
また、請求項2の排気浄化装置によれば、排気中のNOxを構成するNOとNOとの濃度の比率が1対1のときにNOx触媒におけるNOx浄化率が最も高くなるような温度範囲にNOx触媒の温度があるときに、上述したNOx触媒へのアンモニアの供給の制限が行われる。このような温度範囲では、HC供給手段から前段酸化触媒にHCが供給されてNOに対するNOの比率が低下することにより、NOx触媒の浄化率が低下することになるが、NOx触媒へのアンモニアの供給が制限されるので、余剰となるアンモニアが大気中に排出されるのを確実に防止することができる。
更に、請求項3の排気浄化装置によれば、上述のようにしてアンモニア供給手段からNOx触媒へのアンモニアの供給を制限する際に、NOx触媒の温度に応じてその制限量が変更される。NOx触媒の浄化率は排気中のNOに対するNOの比率の低下に伴って変化し、NOの比率は排気の温度に応じて変化するため、NOx触媒の温度に応じてアンモニア供給量の制限量を変更することにより、変動するNOx触媒の浄化率に対応して過不足なくアンモニア供給量を制限することが可能となる。
この結果、アンモニア供給量の過剰な制限により、NOx触媒の浄化率に対してアンモニア供給量が不足したり、アンモニア供給量の制限が十分でないことによってアンモニアスリップが発生したりすることを防止することが可能となる。
また、請求項4の排気浄化装置によれば、アンモニア供給手段からNOx触媒にアンモニアを供給してNOxの浄化を行っているときに、パティキュレートフィルタの強制再生のためにHC供給手段から前段酸化触媒にHCが供給され、NOx触媒の温度が所定温度範囲内にある場合には、アンモニア供給手段からNOx触媒へのアンモニアの供給が制限される。従って、パティキュレートフィルタの強制再生の際に、上記所定温度範囲内でNOに対するNOの比率の低下によってNOx触媒の浄化率が低下するようなことがあっても、余剰となるアンモニアが大気中に排出されるのを防止することが可能となる。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の1実施形態に係る排気浄化装置が適用される4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)のシステム構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料である軽油を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に軽油が噴射される。
吸気通路6にはターボチャージャ8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、吸気通路6からターボチャージャ8のコンプレッサ8aへと流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。また、吸気通路6のコンプレッサ8aより上流側には、エンジン1への吸入空気流量を検出するための吸気流量センサ16が設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド18を介して排気管(排気通路)20に接続されている。なお、排気マニホールド18と吸気マニホールド14との間には、EGR弁22を介して排気マニホールド18と吸気マニホールド14とを連通するEGR通路24が設けられている。
排気管20はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気絞り弁26を介して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
排気後処理装置28は、上流側ケーシング30と、上流側ケーシング30の下流側に連通路32で連通された下流側ケーシング34とで構成される。上流側ケーシング30内には、前段酸化触媒36が収容されると共に、この前段酸化触媒36の下流側にはパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)38が収容されている。フィルタ38は、排気中のパティキュレートを捕集することによりエンジン1の排気を浄化するために設けられる。
フィルタ38はハニカム型のセラミック担体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、通路の上流側開口と下流側開口とが交互に閉鎖されており、エンジン1の排気が内部を流通することによって排気中のパティキュレートを捕集する。
前段酸化触媒36は排気中のNOを酸化させてNOを生成するので、このように前段酸化触媒36とフィルタ38とを配置することにより、フィルタ38に捕集され堆積しているパティキュレートは、前段酸化触媒36から供給されたNOと反応して酸化し、フィルタ38の連続再生が行われるようになっている。
前段酸化触媒36とフィルタ38との間には、フィルタ38の入口側の排気温度を検出するフィルタ入口温度センサ40と、フィルタ38上流側の排気圧力を検出する上流圧力センサ42とが設けられている。また、フィルタ38の下流側には、フィルタ38下流側の排気圧力を検出する下流圧力センサ44が設けられている。
下流側ケーシング34内には、アンモニアを吸着し、吸着したアンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元して浄化する選択還元触媒として機能するNOx触媒46が収容されると共に、このNOx触媒46の下流側にはNOx触媒46から流出したアンモニアを酸化してNとするための後段酸化触媒48が収容されている。
この後段酸化触媒48は、後述するフィルタ38の強制再生でパティキュレートが焼却される際に発生するCOを酸化し、COとして大気中に排出する機能も有している。
また、連通路32には、連通路32内の排気中に尿素水を噴射供給する噴射ノズル(アンモニア供給手段)50が設けられており、尿素水の供給量を調整する尿素水噴射装置52から噴射ノズル50を介して尿素水が供給されるようになっている。
噴射ノズル50から噴射された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、NOx触媒46に供給される。NOx触媒46は供給されたアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアと排気中のNOxとの脱硝反応を促進することにより、NOxを浄化して無害なNとする。
このときNOxと反応せずにNOx触媒46から流出したアンモニアは、後段酸化触媒48によって酸化され、NまたはNOxとなる。ここで生成されるNOxは後段酸化触媒48に流入するアンモニアと反応してNになるので、後段酸化触媒48に流入するアンモニアは無害なNとなって大気中に放出されるようになっている。
下流側ケーシング34内のNOx触媒46の入口側には、NOx触媒46の入口側の排気温度をNOx触媒46の温度Tcとして検出する触媒入口温度センサ(触媒温度検出手段)54が設けられている。
また、排気絞り弁26の上流側の排気管20には、燃料噴射ポンプから供給された燃料を排気管20内の排気中に噴射する燃料添加弁(HC供給手段)56が設けられている。
この燃料添加弁56は、フィルタ38の強制再生が必要となったときに排気中に燃料を噴射することにより、酸化触媒36にHC及びCOを供給し、酸化触媒36におけるHC及びCOの酸化により高温となった排気をフィルタ38に供給してフィルタ38の昇温を行うものである。
ECU(制御手段)58は、エンジン1の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、CPU、メモリ、タイマカウンタなどから構成され、様々な制御量の演算を行うと共に、その制御量に基づき各種デバイスの制御を行っている。
ECU58の入力側には、各種制御に必要な情報を収集するため、上述した吸気流量センサ16、フィルタ入口温度センサ40、上流圧力センサ42、下流圧力センサ44及び触媒入口温度センサ54のほか、エンジン回転数を検出する回転数センサ60、及び図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ62などの各種センサ類が接続されており、出力側には演算した制御量に基づき制御が行われる各気筒のインジェクタ4、吸気制御弁12、EGR弁22、排気絞り弁26、燃料添加弁56及び尿素水噴射装置52などの各種デバイス類が接続されている。
エンジン1の各気筒への燃料供給量の演算、及び演算した燃料供給量に基づくインジェクタ4からの燃料供給制御もECU58によって行われる。エンジン1の運転に必要な燃料供給量(主噴射量)は、回転数センサ60によって検出されたエンジン回転数とアクセル開度センサ62によって検出されたアクセル開度とに基づき、予め記憶しているマップから読み出して決定する。各気筒に供給される燃料の量は、インジェクタ4の開弁時間によって調整され、決定された燃料量に対応した駆動時間で各インジェクタ4が開弁駆動され、各気筒に主噴射が行われることにより、エンジン1の運転に必要な量の燃料が供給される。
またECU58は、回転数センサ60によって検出されたエンジン回転数や燃料の主噴射量等のエンジン運転状態に基づき、エンジン1から排出されるNOxをNOx触媒46で選択還元するために必要な尿素水供給量を、予め記憶しているマップデータから求め、求められた供給量の尿素水が噴射ノズル50から排気中に供給されるように尿素水噴射装置52を制御する。
エンジン1から排出される排気中のNOxは主としてNOとNOとからなり、前述したようにNOxに占めるNOとNOとの比率によってNOx触媒46の浄化率が変動する。即ち、図5に示すように、本実施形態では特にNOx触媒46のライトオフ温度近傍の温度である200℃から350℃までの温度範囲では、NOxに占めるNOとNOとの比率が1対1の場合の方が、他の比率の場合よりもNOx触媒46の浄化率が高くなるようになっている。
通常、エンジン1の排気中のNOxにおけるNOの比率はNOに比べて多くなっており、前段酸化触媒36は、エンジン1から排出されたNOを酸化させてNOに変化させることにより、NOx触媒46に供給される排気中のNOとNOとの比率を1対1に近づけるために使用され、このような機能を発揮する上で必要な容量が与えられている。
従って、ECU58が設定する尿素水供給量も、排気中のNOxにおけるNOとNOとの比率が1対1であることを前提とした上で、NOxを選択還元するのに最適な量のアンモニアが得られるような尿素水供給量となっている。
噴射ノズル50から連通路32内の排気中に噴射供給された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、NOx触媒46に吸着する。NOx触媒46は吸着したアンモニアとNOx触媒46に流入する排気中のNOxとの間の脱硝反応を促進し、排気中のNOxは無害なNとなって大気中に放出される。
このときNOx触媒46に流入する排気中のNOxに占めるNOとNOとの比率は、前段酸化触媒36によりNOの一部がNOに変化することによってほぼ1対1となっており、NOx触媒46が高い浄化率を発揮してNOxの浄化を行う。
また、このときアンモニアの一部がNOx触媒46に吸着されずにそのまま流出した場合には、前述したように、後段酸化触媒48により無害なNとなって大気中に放出される。
このように構成された排気浄化装置では、エンジン1から排出された排気が排気管20を通って排気後処理装置28に導入され、排気中のパティキュレートがフィルタ38に捕集されると共に、前述したように前段酸化触媒36を用いた連続再生により、フィルタ38に堆積したパティキュレートの酸化除去が行われる。
しかしながら、エンジン1の排気温度が低い運転状態、例えばアイドル運転などのように低速、低負荷運転では排気温度が前段酸化触媒36の活性化温度まで上昇せず、排気中のNOが酸化されずにフィルタ38の連続再生が十分行われない場合がある。このような状態が継続すると、フィルタ38内にパティキュレートが過剰に堆積し、フィルタ38が目詰まりを起こすおそれがあるため、フィルタ38におけるパティキュレートの堆積状況に応じて、適宜フィルタ38を昇温し強制再生を行うことにより、フィルタ38の排気浄化機能を維持するようにしている。
フィルタ38を強制再生するための強制再生制御は、図2のフローチャートに従い、所定の制御周期で行われる。
まず、図2のステップS11において、強制再生フラグF1の値が1であるか否かを判定する。強制再生フラグF1はフィルタ38の強制再生が必要であるか否かを示すものであり、値が1であると強制再生が必要であり、値が0であると強制再生が不要であることを示す。強制再生フラグF1の初期設定値は0となっており、最初の制御周期ではステップS11からステップS12へと処理が進む。
ステップS12では、フィルタ38の強制再生が必要であるか否かの判定を行う。具体的には、上流圧力センサ42と下流圧力センサ44の検出値から求めたフィルタ38前後の差圧と、吸気流量センサ16の検出値などから算出したフィルタ38への排気流量とに基づき、フィルタ38へのパティキュレートの堆積量を推定し、この推定堆積量が強制再生開始判定値以上である場合に、フィルタ38の強制再生が必要であると判断している。
パティキュレートの推定堆積量が強制再生開始判定値未満である場合は、現時点での強制再生が不要であると判定し、この制御周期を終了し、次の制御周期において再びステップS11から処理を行う。
一方、ステップS12でフィルタ38の強制再生が必要と判断した場合にはステップS13に進み、強制再生フラグF1の値を1として、強制再生が必要であることを示すように変更し、次のステップS14に進む。
ステップS14では、フィルタ入口温度センサ40によって検出されたフィルタ38の入口側の排気温度Tfが所定下限温度Ta(例えば250℃)以上であるか否かを判定することにより、前段酸化触媒36が活性化しているか否かを判定する。
フィルタ38入口側の排気温度Tfが所定下限温度Ta未満である場合には、前段酸化触媒36が活性化していないものとしてステップS15に進み、前段酸化触媒36の昇温制御を行う。
この昇温制御は、前段酸化触媒36に高温の排気を供給することにより、前段酸化触媒36の温度を活性化温度まで昇温するものであり、吸気制御弁12や排気絞り弁26を閉方向に制御することによりエンジン1の排気温度を上昇させると共に、必要に応じてエンジン1の膨張行程にある気筒に対してインジェクタ4により燃料を噴射することで前段酸化触媒36の活性化を促進する。
次にステップS17に進むと、ステップS12の時と同様に、フィルタ38前後の差圧とフィルタ38への排気流量とに基づき推定したパティキュレートの堆積量が、強制再生終了判定値以下であるか否かの判定を行う。
ここで前段酸化触媒36は、上述のようにまだ十分活性化していない状況であるため、パティキュレートの焼却は行われておらず、パティキュレートの推定堆積量は強制再生終了判定値より大であると判定されて今回の制御周期を終え、次の制御周期で再びステップS11から強制再生制御が行われる。
この場合、既に強制再生フラグF1の値は1となっているので、処理はステップS11からステップS14へ進む。ステップS14で、フィルタ38入口側の排気温度Tfが所定下限温度Ta未満であって、前段酸化触媒36が依然として活性化していないと判定した場合には、再びステップS15で吸気制御弁12及び排気絞り弁26を制御して排気温度の昇温を行うと共に、必要に応じて燃料添加弁56から燃料が供給され、触媒昇温制御が行われる。
従って、フィルタ38入口側の排気温度Tfが所定下限温度Ta未満で、前段酸化触媒36が活性化していない間は、制御周期ごとにステップS15による触媒昇温制御が繰り返し行われる。
このようにして触媒昇温制御が繰り返され、フィルタ38入口側の排気温度Tfが所定下限温度Ta以上になって前段酸化触媒36が活性化したと判定すると、処理はステップS14からステップS16へ進む。
ステップS16では、フィルタ入口温度センサ40によって検出されたフィルタ38入口側の排気温度Tfに基づき、フィルタ38の温度が所定の強制再生温度となるようにフィルタ昇温制御が行われる。この所定温度は、フィルタ38でパティキュレートが最も効率よく燃焼する温度であり、本実施形態では620℃を強制再生温度としている。
フィルタ38の温度を強制再生温度に維持するため、ステップS16におけるフィルタ昇温制御では、フィルタ入口温度センサ40によって検出されたフィルタ38入口側の排気温度Tfに基づいて燃料添加弁56から排気中に供給される燃料の量を調整する。
燃料添加弁56から排気中に供給された燃料中のHCは、活性化温度にある前段酸化触媒36で酸化され、前段酸化触媒36からフィルタ38へ流入する排気の温度を更に上昇させる。そして、フィルタ38入口側の排気温度Tfが強制再生温度より低い場合には燃料添加弁56から供給される燃料量を増量する一方、フィルタ38入口側の排気温度Tfが強制再生温度より高い場合には燃料添加弁56から供給される燃料量を減量することによって、フィルタ38の温度がほぼ強制再生温度に維持される。
このようにしてフィルタ38に流入する排気の温度が上昇することにより、フィルタ38に堆積したパティキュレートが焼却され、フィルタ38が再生して排気浄化機能が維持される。
ステップS16でフィルタ昇温制御を行った後、ステップS17に進むと、前述したように、フィルタ38前後の差圧とフィルタ38への排気流量とに基づき推定したパティキュレートの堆積量が、強制再生終了判定値以下であるか否かを判定する。
そして、パティキュレートの推定堆積量が強制再生終了判定値より大である場合には、依然としてフィルタ38の強制再生が必要であると判断し、この制御周期を終えて、次の制御周期で再びステップS11から制御を行う。
従って、パティキュレートの推定堆積量が強制再生終了判定値以下となり、フィルタ38の強制再生が完了したと判断するまでは、ステップS16によるフィルタ昇温制御が制御周期毎に繰り返し行われ、フィルタ38の温度が強制再生温度近傍に維持されて、フィルタ38に堆積したパティキュレートが焼却される。
フィルタ38に堆積したパティキュレートが焼却され、パティキュレートの推定堆積量が強制再生終了判定値以下となり、ステップS17でフィルタ38の強制再生が完了したと判断すると、処理はステップS18に進み、強制再生フラグF1の値を0として、今回の制御周期を終了する。
ステップS18により強制再生フラグF1の値が0になると、次の制御周期ではステップS11からステップS12へと進むので、再びフィルタ38の強制再生が必要となるまでは、ステップS11からステップS12の処理が繰り返され、制御周期毎に強制再生の要否が判断される。
一方、尿素水供給制御は、エンジン1が始動されると図3のフローチャートに従って所定の制御周期で行われる。
まず、ステップS21で排気中への尿素水の供給が可能であるか否かを判定する。例えば、エンジン1の始動直後などのように、排気温度が尿素水の加水分解を可能とする温度に達していない場合などでは、尿素水を排気中に供給することができない。従って、ステップS21では触媒入口温度センサ54によって検出されたNOx触媒46入口側の排気温度などのエンジン運転状態に基づき、尿素水の供給を行ってもよい状態であるか否かを判定する。
ステップS21で尿素水の供給が不可であると判定した場合は、今回の制御周期を終了し、次回の制御周期で再びステップS21から処理を行うが、以下においてはエンジン1が尿素水を供給可能な運転状態にあるものとして説明を行う。
ステップS21で尿素水の供給が可能であると判定した場合は、ステップS22に進んで、フィルタ38の強制再生のために燃料添加弁56から燃料の供給が行われているか否かを判定する。燃料添加弁56から燃料の供給が行われていない場合は、ステップS23に進んで尿素水の通常供給制御を行う。
この尿素水の通常供給制御では、まず回転数センサ60によって検出されたエンジン回転数や燃料の主噴射量等のエンジン運転状態に基づき、エンジン1からのNOx排出量を推定し、前述したように排気中のNOxにおけるNOとNOとの比率が1対1であることを前提としたときに、この排出量のNOxがNOx触媒46で選択還元されるために必要な尿素水供給量を、予め記憶しているマップデータから読み出す。
そして、読み出した尿素水供給量に値を1とした低減係数Kを乗算して尿素水の目標供給量を求め、この目標供給量の尿素水が噴射ノズル50から排気中に供給されるように尿素水噴射装置52を制御する。即ち、推定した排出量のNOxがNOx触媒46で選択還元されるために必要な尿素水供給量を低減補正せずに、排気中への尿素水の供給が行われる。
噴射ノズル50から連通路32内の排気中に噴射供給された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、NOx触媒46に吸着する。NOx触媒46は吸着したアンモニアとNOx触媒46に流入する排気中のNOxとの間の脱硝反応を促進し、排気中のNOxは無害なNとなって大気中に放出される。
このとき排気中のNOxに占めるNOとNOとの比率は、前段酸化触媒36によりNOの一部がNOに変化することによってほぼ1対1となっており、これに対応した適正な量のアンモニアがNOx触媒46に供給されることにより、NOx触媒46が高い浄化率を発揮してNOxの浄化を行う。
また、万一アンモニアの一部がNOx触媒46に吸着されずにそのまま流出した場合には、前述したように、後段酸化触媒48により無害なNとなって大気中に放出される。
このようにしてステップS23で尿素水の通常供給制御を行うと、その制御周期を終了して、次の制御周期で再びステップS21から処理を行う。
従って、燃料添加弁56から燃料の供給が行われていない間は、エンジン1の運転状態が尿素水の供給を可能とするものである限り、ステップS23の通常供給制御によって尿素水の供給が繰り返し行われ、NOx触媒46によるNOxの浄化が高い浄化率のもとで実行される。
一方、フィルタ38の強制再生のため、燃料添加弁56から排気中に燃料の供給が行われるようになると、処理はステップS22からステップS24に進む。
ステップS24では、触媒入口温度センサ54が検出したNOx触媒46の入口側排気温度に基づき、NOx触媒46の温度Tcが200℃から350℃の所定温度範囲内にあるか否かを判定する。
フィルタ38の強制再生のために燃料添加弁56から燃料が供給されていることから、前段酸化触媒36には排気中に供給された燃料に含まれるHC及び燃料から生成されたCOが供給され、前段酸化触媒36ではNOの酸化反応よりもHC及びCOの酸化反応の方が選択的に実施されてしまう。この結果、NOx触媒46に流入する排気中のNOxにおけるNOとNOとの比率を1対1に近づけることができなくなり、図5に示すようにNOx触媒46の温度Tcがこの所定温度範囲A内にある場合には、NOx触媒46の浄化率が低下することになる。
そこで、ステップS24でNOx触媒46の温度Tcが200℃から350℃までの所定温度範囲内にあると判定した場合には、ステップS25に進んで尿素水の制限制御が行われる。
この尿素水の制限制御では、ステップS23における尿素水の通常供給制御と同様にして、NOx触媒46によるNOxの浄化に必要な尿素水が予め記憶しているマップデータから読み出されるが、上述のようにNOxにおけるNOの比率が低下することによってNOx触媒46の浄化率が低下しているため、読み出された尿素水供給量に乗算される低減係数KNO値を1未満の所定値(例えば0.5)として尿素水の目標供給量を求め、噴射ノズル50から排気中に供給される尿素水の量を制限するようにしている。
この低減係数Kの値は、図5に示すようなNOに対するNOの比率とNOx触媒46の浄化率との関係に基づき、NOの比率の減少に伴って低下した浄化率のもとで適正にNOxを浄化可能な量のアンモニアがNOx触媒46に供給されるように予め設定されたものである。
このようにしてステップS25で尿素水の制限制御が行われることにより、フィルタ38の強制再生のために燃料添加弁56から燃料が供給されてNOxにおけるNOの比率が低下することによってNOx触媒46の浄化率が低下しても、これに対応してNOx触媒46に供給される尿素水、即ちアンモニアの量が適正に制限されるので、アンモニアの過剰な供給によるアンモニアスリップの発生を良好に防止することが可能となる。
このようにしてステップS25で尿素水の制限制御を行うと、その制御周期を終了し、次の制御周期で再びステップS21から処理を行う。
従って、フィルタ38の強制再生のために燃料添加弁56から排気中に燃料の供給が行われているときに、NOx触媒46の温度Tcが200℃から350℃の所定温度範囲内にある場合には、ステップS25による尿素水の制限制御によって尿素水の供給が繰り返し行われ、アンモニアスリップの発生を適正に防止しながら、NOx触媒46によるNOxの浄化が行われる。
また、フィルタ38の強制再生のために燃料添加弁56から排気中に燃料の供給が行われていてステップS22からステップS24に進み、NOx触媒46の温度Tcが200℃から350℃の所定温度範囲内にないと判定した場合、処理はステップS23に進み、前述したように尿素水の通常供給制御が行われる。
即ち、エンジン回転数や燃料の主噴射量等のエンジン運転状態に基づき推定した量のNOxの選択還元に必要な尿素水供給量をマップデータから読み出し、低減係数Kの値を1とすることにより読み出した尿素水供給量をそのまま尿素水の目標供給量とし、噴射ノズル50から排気中に目標供給量の尿素水を供給する。
NOx触媒46の温度Tcが350℃より高温である場合には、図5に示すようにNOxにおけるNOとNOとの比率が1対1である場合と、それ以外の比率の場合とでNOx触媒46の浄化率に大きな差がなく十分高い浄化率が維持されているため、排気中への燃料の供給によってNOxにおけるNOの比率が低下したとしてもアンモニアスリップが生じるおそれがない。
このため、制限係数Kの値を1未満とすることによる供給量の制限を実施することなく尿素水の供給を行うことにより、NOx触媒46によるNOxの選択還元に必要な量のアンモニアをNOx触媒46に供給して、NOxを良好に浄化することが可能となる。
また、NOx触媒46の温度Tcが200℃より低温である場合は、NOx触媒46の上流側にある前段酸化触媒36の温度はNOx触媒46の温度より高いものの、まだ活性化温度には達していない。このため、燃料添加弁56から排気中に供給される燃料に含まれるHC及び燃料から生成されるCOが前段酸化触媒36で酸化することはないため、前述したように吸気制御弁12と排気絞り弁26の制御によって排気温度を昇温することで前段酸化触媒36を昇温することになる。
このときもNOx触媒46の温度Tcが350℃より高温である場合と同様に、エンジン回転数や燃料の主噴射量等のエンジン運転状態に基づき推定した量のNOxの選択還元に必要な尿素水供給量をマップデータから読み出し、低減係数Kの値を1とすることにより読み出した尿素水供給量をそのまま尿素水の目標供給量とし、噴射ノズル50から排気中に目標供給量の尿素水を供給する。
前段酸化触媒36がまだ活性化していないため、NOxに含まれるNOが前段酸化触媒36により酸化してNOに変化することはないが、NOx触媒46によるNOxの選択還元は排気中のアンモニアを一旦吸着した上で行われるものであるため、ここでは前段酸化触媒36が活性化した場合に直ちに高い浄化率でNOxを浄化することができるようにするため、前段酸化触媒36が活性化する前からNOxにおけるNOとNOとの比率が1対1であることを前提としたときに最適な量の尿素水の供給を行うようにしているのである。
このように、フィルタ38の強制再生のために燃料添加弁56から排気中に燃料の供給が行われていても、NOx触媒46の温度Tcが200℃から350℃までの所定温度範囲にない場合には、ステップS23による尿素水の通常供給制御が行われる。
そして、フィルタ38の強制再生のために燃料添加弁56から排気中に燃料の供給が行われて排気温度が上昇し、NOx触媒46の温度Tcが200℃から350℃までの所定温度範囲に入ると、処理はステップS22からステップS24を経てステップS25に進むようになり、尿素水の制限制御が行われるようになる。
NOx触媒46の温度Tcが200℃以上になると前段酸化触媒36も活性化するが、このとき燃料添加弁56による燃料の供給が行われていなければ、排気中のNOが酸化してNOとなることによりNOとNOとの比率が1対1に近付き、NOx触媒46には既に適正な量のアンモニアが吸着していることから、直ちに高い浄化率でNOxの浄化が行われる。しかしながら、実際には燃料添加弁56による燃料の供給が行われていることから、前段酸化触媒36によるNOの酸化が阻害され、NOxにおけるNOとNOとの比率が1対1に近付かなくなり、NOx触媒46NO浄化率を上昇させることができなくなる。
このため、NOx触媒46の温度が上昇して200℃から350℃までの所定温度範囲内に入ると、ステップS25により上述したような尿素水の制限制御を行うことにより、NOx触媒46の浄化率の低下に対応してNOx触媒46に供給される尿素水、即ちアンモニアの量が適正に制限され、アンモニアの過剰な供給によるアンモニアスリップの発生を良好に防止することが可能となる。
以上のような尿素水供給制御が行われる際の、NOx触媒46の温度Tc、燃料添加弁56からの燃料供給状態及び尿素水供給量に乗算される低減係数Kの値の時間的変化の一例を図4に示す。
エンジン1がアイドル運転などで排気温度の低い状態にあるとき、時間t1でフィルタ38の強制再生が必要と判断されると、ECU58は吸気制御弁12及び排気絞り弁26を制御してエンジン1の排気温度を上昇させる。
この時点では、前段酸化触媒36は活性化温度に達しておらず、NOx触媒46の温度Tcも200℃以下となっている。
一方、尿素水の供給については既にエンジン1の運転状態が尿素水を供給可能な状態になっているとすると、NOx触媒46の温度Tcが200℃より低いことから、尿素水の通常供給制御が実行され、低減係数Kの値を1として、前段酸化触媒36が活性化した場合に直ちに高い浄化率でNOxを浄化することができるように、NOxにおけるNOとNOとの比率が1対1であることを前提としたときに最適な量の尿素水の供給を行う。
吸気制御弁12及び排気絞り弁26の制御によって前段酸化触媒36に流入する排気の温度が上昇し、時間t2においてNOx触媒46の温度Tcが200℃以上となると、前段酸化触媒36も活性化し、燃料添加弁56から供給された燃料中のHCが前段酸化触媒36により酸化する。
この結果、前段酸化触媒36によるNOの酸化が阻害され、排気中のNOxにおけるNOとNOとの比率を1対1に近づけることができなくなるが、NOx触媒46の温度Tcが200℃以上となることによって尿素水の制限制御が実行され、マップデータから読み出された尿素水供給量に1未満の低減係数Kが乗算されることによって尿素水の供給が制限される。
従って、前段酸化触媒36への燃料供給によって排気中のNOxにおけるNOとNOとの比率が1対1に近付かずにNOx触媒46の浄化率を高めることができなくても、尿素水の過剰な供給によるアンモニアスリップの発生が良好に防止される。
燃料添加弁56から排気中への燃料供給によってNOx触媒46に流入する排気の温度が更に上昇し、時間t3でNOx触媒46の温度Tcが350℃を上回ると、排気中のNOxにおけるNOとNOとの比率が1対1でない場合であってもNOx触媒46が高い浄化率を発揮するようになるので、尿素水の通常供給制御が実行されるようになり、低減係数Kの値を1として尿素水供給量の制限を行うことなく尿素水の供給を行う。
この結果、NOx触媒46はNOxにおけるNOとNO2との比率が1対1でない場合であっても高い浄化率を発揮して、排気中のNOxを良好に浄化することができる。
このように、NOxにおけるNOとNOとの濃度の比率が1対1のときの方が他の比率のときに比べ、NOx触媒46によるNOxの浄化率が高くなる200℃から350℃までの所定温度範囲では、燃料添加弁56から排気中に燃料の供給が行われているときに尿素水の供給を制限するようにしたので、排気中のNOxにおけるNOとNOとの比率が1対1とはならずにNOx触媒46の浄化率を高めることができなくても、尿素水の過剰な供給によるアンモニアスリップの発生を良好に防止することが可能となる。
なお、本実施形態では尿素水の制限制御において低減係数Kの値を1未満の一定値としたが、前段酸化触媒36によって酸化するNOの量に応じて低減係数Kの値を変化させるようにしてもよい。
この場合、前段酸化触媒36を流動する排気の温度の上昇に従い、前段酸化触媒36によるHC及びCOの反応が活発化し、前段酸化触媒36によって酸化するNOの量が減少することから、例えばNOx触媒46の温度Tcに応じて低減係数Kの値を変更し、図4中に一点鎖線で示すようにNOx触媒46の温度Tcの上昇に従って低減係数Kの値を減少させるようにしてもよい。
また、アンモニアスリップの防止を最優先として、尿素水の制限制御では尿素水の供給を完全に停止するようにしてもよい。
以上で本発明の一実施形態に係る排気浄化装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では前段酸化触媒36の上流側の排気管20に燃料添加弁56を設け、フィルタ38の強制再生が必要となったときには燃料添加弁56から排気中に燃料を供給するようにしたが、排気中への燃料供給方法はこれに限られるものではなく、インジェクタ4から主噴射とは別のポスト噴射により排気の昇温や排気中への燃料供給を行うようにしてもよい。この場合、インジェクタ4が本発明のHC供給手段に相当する。
また、上記実施形態では、尿素水供給制御のステップS22において排気中への燃料供給の有無は、フィルタ38の強制再生を行う際に排気中への燃料供給の有無により判断するようにした。しかし、排気中への燃料供給はフィルタ38の強制再生のみに限られるものではなく、フィルタ38の強制再生以外の目的で前段酸化触媒36に燃料を供給するような場合があれば、そのような場合においてもステップS22で排気中への燃料供給ありと判断するのが好ましい。
更に、上記実施形態では、尿素水供給制御における尿素水の制限制御で、マップデータから読み出した尿素水供給量に1未満の値を有する低減係数Kを乗算することにより尿素水の供給量を制限するようにしたが、マップデータから読み出した尿素水供給量から一定もしくは可変の量を減算するようにしてもよいし、予め制限された供給量のマップデータを記憶しておき、尿素水の制限制御ではこの制限された供給量のマップデータを用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、NOx触媒46の温度Tcを検出する触媒温度検出手段として、NOx触媒46の入口側の排気温度を検出する触媒入口温度センサ54を用いるようにしたが、これに代えてNOx触媒46内に設けた温度センサやNOx触媒46の出口側の排気温度を検出する温度センサを触媒温度検出手段として用いるようにしてもよいし、フィルタ入口温度センサ40が検出したフィルタ38の入口側における排気温度からNOx触媒46の温度Tcを推定するようにしてもよい。
更に、排気後処理装置28を上流側ケーシング30と下流側ケーシング34とに分けて構成したが、単一のケーシング内に前段酸化触媒36、フィルタ38、NOx触媒40及び後段酸化触媒42を収容するようにしてもよい。なお、後段酸化触媒42は必要に応じて設けられるものであり、本発明の実施に必須のものではない。
また、上記実施形態では、噴射ノズル50から尿素水を供給することにより、NOx触媒46にアンモニアを供給するようにしたが、噴射ノズル50或いは他の手段によりアンモニアそのものをNOx触媒46に供給するようにしてもよいし、尿素水に代えて排気中でアンモニアに転化可能な物質を排気中に供給するようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、エンジン1を4気筒のディーゼルエンジンとしたが、エンジンの形式や気筒数などはこれに限られるものではない。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置の全体構成図である。 図1の排気浄化装置で行われる強制再生制御のフローチャートである。 図1の排気浄化装置で行われる尿素水供給制御のフローチャートである。 尿素水供給制御の際のNOx触媒温度、HC供給状態及び低減係数の変化を示すタイムチャートである。 NOxに占めるNOとNOとの比率を変化させた場合のNOx触媒の温度とNOx浄化率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
20 排気管(排気通路)
36 前段酸化触媒
38 パティキュレートフィルタ
46 NOx触媒
50 噴射ノズル(アンモニア供給手段)
54 触媒入口温度センサ(触媒温度検出手段)
56 燃料添加弁(HC供給手段)
58 ECU(制御手段)

Claims (4)

  1. エンジンの排気通路に配設され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するNOx触媒と、
    上記NOx触媒の上流側の上記排気通路に配設された前段酸化触媒と、
    上記NOx触媒にアンモニアを供給するアンモニア供給手段と、
    上記前段酸化触媒にHCを供給するHC供給手段と、
    上記NOx触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、
    上記アンモニア供給手段からアンモニアの供給を行っているときに、上記HC供給手段によりHCの供給が行われ、かつ上記触媒温度検出手段が検出した上記NOx触媒の温度が所定温度範囲内にある場合には、上記アンモニア供給手段からのアンモニアの供給を制限する制御手段と
    を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 上記所定温度範囲は、排気中のNOxを構成するNOとNOとの濃度の比率が1対1のときの方が他の比率のときに比べ、上記NOx触媒における上記NOxの浄化率が高くなる温度範囲であることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 上記制御手段は、上記アンモニア供給手段からのアンモニアの供給を制限する際の制限量を、上記NOx触媒の温度に応じて変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. 上記酸化触媒の下流側に配設され、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを更に備え、
    上記HC供給手段は、上記パティキュレートフィルタの強制再生を行う際に上記前段酸化触媒にHCの供給を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の排気浄化装置。
JP2006309013A 2006-11-15 2006-11-15 排気浄化装置 Active JP5118331B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006309013A JP5118331B2 (ja) 2006-11-15 2006-11-15 排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006309013A JP5118331B2 (ja) 2006-11-15 2006-11-15 排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008121629A true JP2008121629A (ja) 2008-05-29
JP5118331B2 JP5118331B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=39506634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006309013A Active JP5118331B2 (ja) 2006-11-15 2006-11-15 排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5118331B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010144640A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Yanmar Co Ltd エンジン装置
JP2010163979A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Hino Motors Ltd パティキュレートフィルタの再生方法
WO2010087005A1 (ja) * 2009-01-30 2010-08-05 トヨタ自動車株式会社 排気浄化装置
KR20110116029A (ko) * 2009-02-20 2011-10-24 할도르 토프쉐 에이/에스 디젤 엔진으로부터 배기 가스의 정화방법
JP2012007557A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2013122222A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2013527034A (ja) * 2010-06-04 2013-06-27 ティッセンクルップ・ウーデ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング Noxおよびn2oの除去方法および装置
WO2014087466A1 (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化システム
WO2014136832A1 (ja) * 2013-03-07 2014-09-12 いすゞ自動車株式会社 排ガス後処理装置の制御方法
CN104245394A (zh) * 2012-04-20 2014-12-24 丰田自动车株式会社 车辆
WO2015060262A1 (ja) * 2013-10-22 2015-04-30 ヤンマー株式会社 過給機付エンジン
JP2017115639A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 三菱自動車工業株式会社 排気浄化装置
JP2017115640A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 三菱自動車工業株式会社 排気浄化装置
WO2018198996A1 (ja) * 2017-04-24 2018-11-01 いすゞ自動車株式会社 フィルタ再生制御装置およびフィルタ再生制御方法
JP2019015240A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 いすゞ自動車株式会社 排気ガス浄化システム及びその制御方法
CN111389219A (zh) * 2020-03-27 2020-07-10 浙江浙能技术研究院有限公司 一种用于燃煤锅炉启停阶段的喷氨控制方法
WO2021261633A1 (ko) * 2020-06-26 2021-12-30 한국자동차연구원 배기가스 저감방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105797576B (zh) * 2016-04-15 2019-12-27 中国大唐集团科学技术研究院有限公司西北分公司 一种燃煤机组脱硝喷氨控制方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250220A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Isuzu Motors Ltd ディーゼルエンジン用排ガス浄化装置
JP2004346794A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2005042687A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Hitachi Metals Ltd 排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法
JP2005248765A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Nissan Diesel Motor Co Ltd エンジンの排気浄化装置
JP2009510333A (ja) * 2005-10-06 2009-03-12 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関の排ガスに含まれる窒素酸化物成分の還元方法と装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250220A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Isuzu Motors Ltd ディーゼルエンジン用排ガス浄化装置
JP2004346794A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2005042687A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Hitachi Metals Ltd 排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法
JP2005248765A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Nissan Diesel Motor Co Ltd エンジンの排気浄化装置
JP2009510333A (ja) * 2005-10-06 2009-03-12 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関の排ガスに含まれる窒素酸化物成分の還元方法と装置

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010144640A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Yanmar Co Ltd エンジン装置
JP2010163979A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Hino Motors Ltd パティキュレートフィルタの再生方法
WO2010087005A1 (ja) * 2009-01-30 2010-08-05 トヨタ自動車株式会社 排気浄化装置
US8997465B2 (en) 2009-02-20 2015-04-07 Haldor Topsoe A/S Method for purification of exhaust gas from a diesel engine
KR20110116029A (ko) * 2009-02-20 2011-10-24 할도르 토프쉐 에이/에스 디젤 엔진으로부터 배기 가스의 정화방법
JP2012518734A (ja) * 2009-02-20 2012-08-16 ハルドール・トプサー・アクチエゼルスカベット ディーゼルエンジンからの排ガスを浄化する方法
KR101699923B1 (ko) * 2009-02-20 2017-01-25 할도르 토프쉐 에이/에스 디젤 엔진으로부터 배기 가스의 정화방법
JP2013527034A (ja) * 2010-06-04 2013-06-27 ティッセンクルップ・ウーデ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング Noxおよびn2oの除去方法および装置
US10022669B2 (en) 2010-06-04 2018-07-17 Thyssenkrupp Industrial Solutions Ag Process and apparatus for eliminating NOX and N2O
JP2012007557A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2013122222A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
CN104245394A (zh) * 2012-04-20 2014-12-24 丰田自动车株式会社 车辆
JP5900653B2 (ja) * 2012-12-03 2016-04-06 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化システム
WO2014087466A1 (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化システム
CN104838100A (zh) * 2012-12-03 2015-08-12 丰田自动车株式会社 内燃机的排气净化系统
WO2014136832A1 (ja) * 2013-03-07 2014-09-12 いすゞ自動車株式会社 排ガス後処理装置の制御方法
JP2014173465A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Isuzu Motors Ltd 排ガス後処理装置の制御方法
CN105658922A (zh) * 2013-10-22 2016-06-08 洋马株式会社 带增压器的发动机
WO2015060262A1 (ja) * 2013-10-22 2015-04-30 ヤンマー株式会社 過給機付エンジン
US10006389B2 (en) 2013-10-22 2018-06-26 Yanmar Co., Ltd. Engine with supercharger
JP2017115639A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 三菱自動車工業株式会社 排気浄化装置
JP2017115640A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 三菱自動車工業株式会社 排気浄化装置
WO2018198996A1 (ja) * 2017-04-24 2018-11-01 いすゞ自動車株式会社 フィルタ再生制御装置およびフィルタ再生制御方法
JP2019015240A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 いすゞ自動車株式会社 排気ガス浄化システム及びその制御方法
CN111389219A (zh) * 2020-03-27 2020-07-10 浙江浙能技术研究院有限公司 一种用于燃煤锅炉启停阶段的喷氨控制方法
WO2021261633A1 (ko) * 2020-06-26 2021-12-30 한국자동차연구원 배기가스 저감방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5118331B2 (ja) 2013-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5118331B2 (ja) 排気浄化装置
JP4592504B2 (ja) 排気浄化装置
JP4789242B2 (ja) 排気浄化装置
JP4521824B2 (ja) 排気浄化装置
JP4592505B2 (ja) 排気浄化装置
WO2014136832A1 (ja) 排ガス後処理装置の制御方法
JP2007040221A (ja) 排気浄化装置
JP4711006B2 (ja) 排気浄化装置
EP2559876B1 (en) Exhaust gas purification device, and control method for exhaust gas purification device
JP5054607B2 (ja) 排気浄化装置
JP2010053703A (ja) 排気浄化装置
JP5251711B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2008157188A (ja) 排気浄化装置
JP2012102684A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP4613787B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010249076A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2007015478A1 (ja) 排気浄化装置
JP2006274907A (ja) 排気浄化装置
JP4052268B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2007154769A (ja) 排気浄化装置
JP2008128066A (ja) 排気浄化装置
JP2006274980A (ja) 排気浄化装置
JP2010196569A (ja) 排気ガス浄化システム及び排気ガス浄化方法
JP2007040223A (ja) 排気浄化装置
JP2009133291A (ja) 内燃機関の排気浄化装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121010

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5118331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250