JP2008120513A - 乗客コンベア - Google Patents

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Shin Murakami
伸 村上
Makoto Yokobayashi
真 横林
Yoshio Ogimura
佳男 荻村
Takayuki Kikuchi
孝幸 菊池
Masakatsu Okamoto
正勝 岡本
Yoshinobu Ishikawa
佳延 石川
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B23/00Component parts of escalators or moving walkways
    • B66B23/02Driving gear
    • B66B23/026Driving gear with a drive or carrying sprocket wheel located at end portions

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

【課題】設置スペースの省スペース化と耐高荷重との双方の要求を十分に満足でき、さらに多角形効果による振動発生も十分に抑制できる乗客コンベアを提供する。
【解決手段】多数のステップ5を連結するチェーン3を、多数の外側リンクプレート11及び多数の内側リンクプレート12と、これら外側リンクプレート11と内側リンクプレート12との間にピン14を介して回動自在に配置された多数の金属ローラ13とで構成し、このチェーン3に組み込まれた金属ローラ13でステップ5の荷重を支持する構造とする。また、ステップ5の移動をガイドする案内レール6には、金属ローラ13が転動する転動面に緩衝材18を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、エスカレータ、動く歩道等の乗客コンベアに関し、特に踏段やパレット(以下、総称してステップという)の荷重をローラで支持する構造の改良に関する。
一般に、乗客コンベアは、間隔をおいて互いに平行に立設された左右一対の欄干と、各欄干の下部に設けられた主枠と、この主枠内を循環移動する多数のステップと、各ステップを移動方向に案内する左右一対の案内レールと、各ステップの左右両側部に連結された左右一対の無端状のチェーンと、チェーンとの噛み合いにより各ステップが乗降口近傍で方向転換するように各チェーンを駆動する複数のスプロケットとを備えている。
乗客コンベアのステップを駆動するチェーンとしては、従来、案内レール上を転動してステップの荷重を支持するローラをリンクプレートの外側に突出させた状態で連結した、所謂ローラチェーンと呼ばれるタイプのものと、ステップの荷重を支持するローラを左右一対のリンクプレート間に配置して一体型とした、所謂コンベアチェーンと呼ばれるタイプのものとが知られている。
このうち、前者のタイプのチェーンは、スプロケットに噛み合う部分も含めて全ての部品が鉄を主材料とする金属で構成されており、強度が高く、高荷重に耐え得るという利点を有している。その反面、前者のタイプのチェーンは、ステップの荷重を支持するローラを外部に突出させる構造であるため、主枠の幅をある程度確保しておく必要があり、乗客コンベアを設置するスペースの省スペース化を図る上では不利である。
一方、後者のタイプのチェーンは、ステップの荷重を支持するローラをステップに近い位置に配置して主枠の幅を狭くすることができるので、設置スペースの省スペース化を図る上では有利である。その反面、後者のタイプのチェーンは、振動吸収のために外周部分がゴムで構成されたローラがスプロケットに噛み合う構造であるため、耐え得る荷重に制約があり、大きな負荷が作用する乗客コンベアでの使用は難しいという問題がある。
以上のことから、これまでは、乗客コンベアが設置される環境や用途などに応じて、特に耐高荷重が求められる乗客コンベアでは前者のタイプ、設置スペースの省スペース化が求められる乗客コンベアでは後者のタイプといったように、これら2つのタイプのチェーンを使い分けるようにしていた。
ところで、近年では、高齢者への配慮などから、例えば駅舎等における既設の階段部分を改造して乗客コンベアを設置する例も増えてきている。そして、このように既設の階段部分に乗客コンベアを設置する場合、設置スペースに制限があることから、主枠の幅を狭くすることが望まれる場合が多い。また、特に駅舎等は通勤時間帯などに乗客が集中するので、大きな負荷が繰り返し作用する条件での使用に耐え得る乗客コンベアの設置が望まれる。このように、近年では、乗客コンベアに対して、設置スペースの省スペース化への要求と、耐高荷重への要求との双方を満足させることが求められることも多くなってきており、従来一般的に使用されているチェーンでは対応が難しくなってきている。このため、双方の要求を同時に満足し得る乗客コンベアが望まれている。
設置スペースの省スペース化と耐高荷重との双方の要求を満足するには、例えば、主枠の幅を狭くできる後者のタイプのチェーン(コンベアチェーン)を改良し、左右一対のリンクプレート間に配置されるローラのゴムの部分を厚くして、高負荷時にスプロケットとの噛み合いに耐えられるだけのローラ強度を確保させることが考えられる。しかしながら、ローラのゴムの部分を厚くするとその分ローラ自体が大型化することになり、チェーンのピッチを小さくすることができなくなる。その結果、搬送能力を向上させるためにステップ移動速度を高めた場合に、チェーンとスプロケットが噛み合う部分での多角形効果によって、ステップが移動する方向での振動が増大してしまうという問題が生じる。
このような問題を解決するために、左右一対のリンクプレート間に、案内レール上を転動してステップの荷重を支持するローラと、ステップの荷重がかからないローラとを交互に配置し、ステップの荷重を支持するローラのみを大径のローラとした構造のコンベアチェーンを用いたものが提案されている(例えば、特許文献1等を参照。)。この特許文献1にて開示されている乗客コンベアでは、ステップの荷重を支持するローラを大径とすることで荷重負荷容量の増大が期待でき、また、このローラはステップの近くに配置されるので主枠の幅を狭くできることに加え、ステップの荷重を支持するローラと小径のローラとを交互に配置することで、全てのローラを大径とした場合に比べてチェーンピッチを小さくでき、上述した多角形効果による振動を抑えられるといった効果が期待される。
特開2006−52052号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている乗客コンベアのように、ステップの荷重を支持するローラを大径とすることで荷重負荷容量を増大させる手法では、上述した多角形効果による振動を生じさせないチェーンピッチとの関係でローラの大径化が制限されるため、荷重負荷容量の増大には限界があり、必ずしも市場の要求を満足し得るだけの耐高荷重の性能が得られないのが現状である。特に最近では乗客コンベアの高速化が求められる傾向が強く、また、移動距離の長い乗客コンベアも多く求められるようになってきているので、ローラの大径化による荷重負荷容量の増大では対応しきれない場合が多い。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、設置スペースの省スペース化と耐高荷重との双方の要求を十分に満足でき、さらに多角形効果による振動発生も十分に抑制できる乗客コンベアを提供することを目的としている。
本発明に係る乗客コンベアは、間隔をおいて互いに平行に立設された左右一対の欄干と、各欄干の下部に設けられた主枠と、主枠内を循環移動する多数のステップと、各ステップを移動方向に案内する左右一対の案内レールと、各ステップの左右両側部に連結された左右一対の無端状のチェーンと、チェーンとの噛み合いにより各ステップが乗降口近傍で方向転換するようにチェーンを駆動する複数のスプロケットとを備えるものであり、前記チェーンを、間隔をおいて左右一対をなすように配置され、ピンによって回動自在に連結された多数のリンクプレートと、前記ピンを軸心として左右一対のリンクプレート間に回転自在に配置され、ステップの荷重を支持する多数の金属製又は硬質プラスチック製のローラとからなる構成とし、前記案内レールの少なくとも一部分に、ローラが転動する面に沿って緩衝材を設けた構造としたことで、上述した課題を解決する。
本発明に係る乗客コンベアによれば、ステップの荷重を支持するローラがチェーンの左右一対のリンクプレート間に配置されているので、主枠の幅を狭くして設置スペースの省スペース化を実現することができるとともに、このローラを金属製又は硬質プラスチック製とすることでローラ強度を高めているので、ローラを大径化することなく高荷重にも耐えることができ、さらにリンクピッチを小さく保って多角形効果による振動発生も有効に抑制できる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用した乗客コンベアの全体構成を示す模式図である。なお、図1では、本発明を適用した乗客コンベアの例として、ステップが上下階に亘って移動するエスカレータを例示しているが、本発明は、ステップが水平に移動する動く歩道に対しても有効に適用可能である。
この乗客コンベアは、図1に示すように、建物などの上下階に亘って床下に設置されたトラスと呼ばれる主枠1を備える。主枠1の内部には、上階側と下階側とにそれぞれ左右一対のスプロケット2(一方のみ図示)が配置されており、上階側のスプロケット2と下階側のスプロケット2との間に、左右一対の無端状のチェーン3(一方のみ図示)がそれぞれ巻き掛けられている。上階側或いは下階側のスプロケット2の少なくとも一方は、電動機や減速機などを有する駆動装置4の駆動により回転する構造となっている。そして、このスプロケット2が回転することで、スプロケット2に噛み合うチェーン3に駆動力が伝達されて、チェーン3が主枠1内で上下階に亘って周回する。
左右一対のチェーン3の間には、主枠1内を循環移動する多数のステップ5が連結されている。すなわち、左右一対のチェーン3は、所定間隔で並ぶように配置された多数のステップ5の左右両端部に各々連結されている。そして、スプロケット2の回転によりチェーン3が主枠1内で周回することで、これに連結された多数のステップ5がスプロケット2の位置で方向転換しながら主枠1内を循環移動する。また、主枠1内には左右一対の案内レール6(一方のみ図示)が設けられている。主枠1内を循環移動する多数のステップ5は、この案内レール6によって移動方向に案内される。
主枠1上には、ステップ5の幅に相当する所定の間隔をおいて、左右一対の欄干7(一方のみ図示)が互いに平行に立設されている。各欄干7の周囲には手摺ベルト8が装着されている。手摺ベルト8は、駆動装置4の駆動により、ステップ5の循環移動と同期して欄干7の周囲を周回する。
以上を基本構造とする乗客コンベアにおいて、本発明では、多数のステップ5を連結するチェーン3や案内レール6に改良を加えることで、設置スペースの省スペース化と耐高荷重との双方の要求を十分に満足でき、さらに多角形効果による振動発生も十分に抑制できるようにしている。以下、この本発明を適用した乗客コンベアの特徴部分について、さらに詳しく説明する。
図2は本実施形態の乗客コンベアにおけるチェーン3とステップ5の連結部分の構造を示す要部平面図、図3はチェーン3に連結されたステップ5と案内レール6との関係を一部断面にして示す要部正面図、図4はチェーン3がスプロケット2に噛み合う様子を示す要部側面図である。
ステップ5を連結するチェーン3は、図2に示すように、左右一対をなすように配置された多数の外側リンクプレート11と、左右一対の外側リンクプレート11の内側で左右一対をなすように配置された多数の内側リンクプレート12と、左右一対の内側リンクプレート12の間に配置された多数の金属製のローラ13とで構成される。
対をなす外側リンクプレート11と対をなす内側リンクプレート12は、それぞれ長さ方向の両端部においてピン14により相互に連結されている。また、長さ方向に隣り合う外側リンクプレート11と内側リンクプレート12は、このピン14によって相互にピン14まわりに回動自在に連結されている。
多数の外側リンクプレート11と多数の内側リンクプレート12とを連結する多数のピン14の一部は、その先端部がステップ5側に延長されており、ステップ5に取り付けられた前輪軸15と一体になっている。本実施形態では、対をなすリンクプレート11,12の組が3組設けられており、この3組のリンクプレート11,12の両端に位置するピン14が、ステップ5側に延長されて前輪軸15と一体とされている。すなわち、本実施形態では、リンクピッチ(チェーンピッチ)の3倍の間隔ごとにステップ5が1つずつ配置され、多数のステップ5がピン14を介してチェーン3に連結されている。
また、外側リンクプレート11と内側リンクプレート12とを連結するピン14の外周側には、それぞれ金属製のローラ(以下、金属ローラという。)13が装着されている。金属ローラ13は、ピン14を軸心として回転自在となるように、ベアリング16(図3参照)を介してピン14の外周部に取り付けられ、左右一対の内側リンクプレート12の間に位置して、ピン14の数に対応して多数配置されている。本実施形態では、これら左右一対の内側リンクプレート12の間に配置された多数の金属ローラ13のうちで、ステップ5の前輪軸15と一体とされたピン14の外周側に配置されたローラがステップ5の前輪となり、ステップ5の荷重を支持する。
金属ローラ13は、トラス1内部に設けられた案内レール6上を転動する。これにより、チェーン3に連結された多数のステップ5の移動方向が案内レール6によりガイドされて、多数のステップ5がトラス1内部を循環移動する。ステップ5の移動方向をガイドする案内レール6は、図3に示すように、鉄製のレール基材17と、このレール基材17上の金属ローラ13が転動する面に長手方向に沿って設けられた緩衝材18とからなっている。この緩衝材18は、金属ローラ13が案内レール6上を転動する際の振動を吸収して、ステップ5にこの振動を伝えないようにし、また、金属ローラ13の転動による騒音発生を防止したりするためのものであり、例えば立ち上がり部18aを有する断面略L字型に成形され、接着、ネジ止め、その他の固定手段を用いた固定などによりレール基材17に接合されて、案内レール6上を転動する金属ローラ13の外周及び側面部を弾性的に支持する。この緩衝材18の材質としては、例えば、超高分子量ポリエチレン、モノマキャストナイロン、フッ素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などの各種樹脂や、所謂エンジニアリングプラスチックなどが適している。また、案内レール6の位置ごとに、その位置での荷重条件等に応じて異なる材質の緩衝材18を適宜選択して設けることも可能である。また、案内レール6のうちで金属ローラ13の転動による振動や騒音が発生しない部位には、緩衝材18を設けないようにしてもよい。
なお、ステップ5の移動方向の後ろ側には後輪となるローラ19が設けられているが、この後輪となるローラ19は、乗客の重量などによる荷重の分力が作用するだけなので、従来通りのゴム製のローラを用いてもよいし、チェーン3に組み込まれた金属ローラ13と同様に金属製にしてもよい。ステップ5の後輪となるローラ19を金属製にした場合には、このローラ19を支持するレール20にも振動吸収のための緩衝材を設けることが望ましい。
多数のステップ5が連結されたチェーン3は、上述したようにスプロケット2に巻き掛けられ、スプロケット2の回転が駆動力として伝達されて主枠1内を周回することで、多数のステップ5を循環移動させる。スプロケット2の周縁部には、図4に示すように、チェーン3に組み込まれた金属ローラ13の外周部に係合する歯溝21が、チェーン3における金属ローラ13の間隔、すなわちリンクピッチに相当する間隔をおいて周方向に並ぶように形成されている。チェーン3は、これらスプロケット2の周縁部に形成された歯溝21に金属ローラ13が係合することによってスプロケット2に噛み合い、スプロケット2の回転が駆動力として伝達される。
スプロケット2の周縁部に形成された各歯溝21の底部には、それぞれ穴22が設けられており、この穴22の内部に、ゴムなどの弾性体からなる緩衝部材23が嵌め込まれている。この緩衝部材23は、金属ローラ13が接触しない間はその先端部をスプロケット2の歯溝21底部から突出させており、金属ローラ13が接触したときに弾性変形することで、金属ローラ13がスプロケット2の歯溝21に係合する際の衝撃を吸収する。
以上のように構成された本実施形態の乗客コンベアは、上述したように、設置スペースの省スペース化と耐高荷重との双方の要求を十分に満足でき、さらに多角形効果による振動発生も十分に抑制できるといった顕著な作用効果を有する。
すなわち、本実施形態の乗客コンベアでは、まず、ステップ5にかかる荷重を支持する金属ローラ13が、チェーン3の左右一対をなすリンクプレート11,12の間に配置され、チェーン3の外側に突出しない構造となっているので、金属ローラ13の位置や案内レール5の位置をステップ5に近づけることができる。そのため、主枠1の幅を狭くすることができ、設置スペースの省スペース化を実現できる。
また、本実施形態の乗客コンベアは、ステップ5にかかる荷重が剛性の高い金属で構成された金属ローラ13によって支持される構造なので、例えば駅舎などの高荷重が作用することが予想される場所で使用する場合において、凸曲線部をなす上階側の案内レール6やスプロケット2の歯面と当接する箇所など、特に高荷重となる箇所においてもローラ13に損傷や磨耗を生じさせないだけの十分な強度や耐久性を確保することができる。
また、本実施形態の乗客コンベアでは、ステップ5にかかる荷重を支持するローラ13を大径化するのではなく、ローラ13を金属製とすることでローラ強度を確保するようにしているので、チェーン3におけるローラ13の配置間隔、すなわちリンクピッチを小さくすることができ、チェーン3とスプロケット2が噛み合う部分での多角形効果による振動発生を抑制することができる。
なお、ステップ5にかかる荷重を支持するローラ13を金属製とすることに伴って、案内レール6に緩衝材18を設ける必要が生じ、この緩衝材18にはある程度の強度が求められることになるが、案内レール6上であればチェーン3の左右一対をなすリンクプレート11,12の間に配置されるローラ13に比べて十分なスペースでき、また、荷重条件に応じて適宜緩衝材18の材質を選択できるるため、強度を確保することは容易である。また、案内レール8に設けられる緩衝材18はその形状を任意に設定できるので、例えば、上述したように立ち上がり部18aを有する断面略L字型の形状とすることで、ステップ5を幅方向に滑らかにガイドすることも可能となる。
また、ステップ5にかかる荷重を支持するローラ13を金属製とすることに伴って、この金属ローラ13がスプロケット2の歯溝21に噛み合わされるときの衝撃による騒音の発生が懸念されるが、本実施形態の乗客コンベアでは、スプロケット2の歯溝21底部に緩衝部材23を設けているので、金属ローラ13がスプロケット2の歯溝21に噛み合うときの衝突速度が低減され、噛み合い時の騒音の発生を有効に防止することができる。なお、上述した例では、スプロケット2の歯溝21底部における一箇所に緩衝部材23を設けているが、緩衝部材23は金属ローラ13が接触する箇所であれば歯溝21の底部でなくてもよく、また、2箇所以上に緩衝部材23を設けるようにしてもよい。
なお、以上説明した乗客コンベアは、本発明の一適用例を例示したものであり、細部の詳細な構造などは本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、上述した乗客コンベアでは、チェーン3に組み込まれる全ての金属ローラ13がピン14の外周部にベアリング16を介して取り付けられているが、ステップ5の前輪となる金属ローラ以外については、ステップ5や乗客の重量が直接作用しないので、ベアリング16を設けなくてもよい。これにより、コストを低減することができる。
また、上述した乗客コンベアでは、案内レール6のレール基材17として断面略L字型の鉄製レールが用いられ、このレール基材17上にレール基材17に倣う形状の緩衝材18が接合されているが、これらレール基材17や緩衝材18の形状は、その取り付け方法などに応じて任意とすればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態の乗客コンベアは、チェーン3のリンクピッチを上述した第1の実施形態のものよりも小さくしたものである。すなわち、上述した第1の実施形態では、チェーン3のリンクピッチの3倍の間隔ごとにステップ5が1つずつ配置されていたが、本実施形態の乗客コンベアでは、図5に示すように、チェーン3のリンクピッチの4倍の間隔ごとにステップ5が1つずつ配置されている。
本実施形態の乗客コンベアにおいても、ステップ5の荷重を支持するローラとして金属ローラ13が用いられており、この金属ローラ13が転動する案内レール6の転動面には緩衝材18が設けられている。また、チェーン2と噛み合うスプロケット2の歯溝21には、金属ローラ13が接触するときに弾性変形する緩衝部材23が設けられている。
上述したように、ステップ5の荷重を支持するローラとして金属ローラ13を用いることで、ローラを大径化することなく高荷重に耐え得るローラ強度を確保することができ、耐高荷重の要求を満足させながら、チェーン3におけるローラ13の配置間隔、すなわちリンクピッチを小さくすることができる。本実施形態の乗客コンベアは、この特性を利用して、上述した第1の実施形態よりもチェーン3のリンクピッチをさらに小さくしている。これにより、本実施形態の乗客コンベアでは、スプロケット2の歯数を多くして、チェーン3とスプロケット2が噛み合う部分での多角形効果による振動発生をさらに効果的に抑制することができ、搬送能力を高めるためにステップ5の移動速度を高速化した場合であっても、快適な乗り心地を維持することができる。
なお、本実施形態の乗客コンベアにおいても、上述した第1の実施形態と同様に、主枠1の幅を狭くして設置スペースの省スペース化を実現でき、高荷重にも耐え得るといった効果が得られることは勿論である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図6を参照して説明する。本実施形態の乗客コンベアは、チェーン3に組み込まれた金属ローラ13として、第1の金属ローラ13aと、この第1の金属ローラ13aよりも直径の小さい第2の金属ローラ13bとを用いたものである。すなわち、本実施形態の乗客コンベアにおいては、図6に示すように、チェーン3を構成する左右一対のリンクプレート11,12の間(図6においては左右一対の一方のリンクプレート11,12のみを図示している)に、第1の金属ローラ13aと、第1の金属ローラ13aよりも直径の小さい第2の金属ローラ13bとが、交互に配置されている。また、本実施形態の乗客コンベアにおいては、チェーン3と噛み合うスプロケット2の周縁部に、第1の金属ローラ13aに対応した形状の第1の歯溝21aと、第2の金属ローラ13bに対応した形状の第2の歯溝21bとが、周方向に並ぶように交互に形成されている。
なお、本実施形態の乗客コンベアにおいても、案内レール6の転動面には緩衝材18が設けられ、また、スプロケット2の歯溝21a,21bには、金属ローラ13a,13bが接触するときに弾性変形する緩衝部材23が設けられていることは、上述した第1の実施形態や第2の実施形態と同様である。
本実施形態の乗客コンベアにおいては、チェーン3に組み込まれた金属ローラ13のうち、第2の金属ローラ13bの直径が小さいので、チェーン3のリンクピッチをより効率よく小さくすることができる。その結果、本実施形態の乗客コンベアでは、多角形効果による振動発生をさらに効果的に抑制することができ、搬送能力を高めるためにステップ5の移動速度を高速化した場合であっても、快適な乗り心地を維持することができる。
また、本実施形態の乗客コンベアにおいては、チェーン3に組み込まれた第2の金属ローラ13aは案内レール6上を転動することがない。したがって、この第2の金属ローラ13aはベアリング等を不要として構造を簡素化することができ、これにより、コストの低減を図ることができる。また、図6に示した例では、第1の金属ローラ13aと第2の金属ローラ13bとを交互に配置しているが、第1の金属ローラ13aの間に2つ以上の第2の金属ローラ13bを配置するようにしてもよく、このような構成とした場合には、さらなるコストの低減が期待できる。
なお、本実施形態の乗客コンベアにおいても、上述した第1の実施形態や第2の実施形態と同様に、主枠1の幅を狭くして設置スペースの省スペース化を実現でき、高荷重にも耐え得るといった効果が得られることは勿論である。
以上、本発明の適用例として第1乃至第3の実施形態を例示して説明したが、本発明の技術的範囲は、以上の各実施形態の説明で開示した内容に限定されるものではなく、これらの開示から容易に導き得る様々な代替技術も含まれることは勿論である。例えば、以上の各実施形態では、ステップ5にかかる荷重を支持するローラとして金属製の金属ローラ13を用いているが、例えば十分な強度を有する硬質プラスチック製のローラなどで代替することも可能である。ステップ5にかかる荷重を支持するローラとして、金属以外で構成されたローラであっても十分な強度を有するものを用いれば、以上の各実施形態で説明したものと同様の効果が期待できる。
本発明を適用した乗客コンベアの全体構成を示す模式図。 チェーンとステップの連結部分の構造を示す要部平面図。 チェーンに連結されたステップと案内レールとの関係を一部断面にして示す要部正面図。 チェーンがスプロケットに噛み合う様子を示す要部側面図。 第2の実施形態を説明するための要部側面図。 第3の実施形態を説明するための要部側面図。
符号の説明
1 主枠
2 スプロケット
3 チェーン
5 ステップ
6 案内レール
7 欄干
11 外側リンクプレート
12 内側リンクプレート
13 金属ローラ
13a 第1の金属ローラ
13b 第2の金属ローラ
14 ピン
18 緩衝材
21 歯溝
21a 第1の歯溝
21b 第2の歯溝
23 緩衝部材

Claims (5)

  1. 間隔をおいて互いに平行に立設された左右一対の欄干と、
    前記各欄干の下部に設けられた主枠と、
    前記主枠内を循環移動する多数のステップと、
    前記各ステップを移動方向に案内する左右一対の案内レールと、
    前記各ステップの左右両側部に連結された左右一対の無端状のチェーンと、
    前記チェーンとの噛み合いにより各ステップが乗降口近傍で方向転換するように前記チェーンを駆動する複数のスプロケットとを備え、
    前記チェーンは、間隔をおいて左右一対をなすように配置され、ピンによって回動自在に連結された多数のリンクプレートと、前記ピンを軸心として前記左右一対のリンクプレート間に回転自在に配置され、前記ステップの荷重を支持する多数の金属製のローラとからなり、
    前記案内レールの少なくとも一部分には、前記ローラが転動する面に沿って緩衝材が設けられていることを特徴とする乗客コンベア。
  2. 間隔をおいて互いに平行に立設された左右一対の欄干と、
    前記各欄干の下部に設けられた主枠と、
    前記主枠内を循環移動する多数のステップと、
    前記各ステップを移動方向に案内する左右一対の案内レールと、
    前記各ステップの左右両側部に連結された左右一対の無端状のチェーンと、
    前記チェーンとの噛み合いにより各ステップが乗降口近傍で方向転換するように前記チェーンを駆動する複数のスプロケットとを備え、
    前記チェーンは、間隔をおいて左右一対をなすように配置され、ピンによって回動自在に連結された多数のリンクプレートと、前記ピンを軸心として前記左右一対のリンクプレート間に回転自在に配置され、前記ステップの荷重を支持する多数の硬質プラスチック製のローラとからなり、
    前記案内レールの少なくとも一部分には、前記ローラが転動する面に沿って緩衝材が設けられていることを特徴とする乗客コンベア。
  3. 前記スプロケットの前記チェーンが噛み合う歯溝には、前記ローラが接触したときに弾性変形する緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記ローラは、第1のローラと、前記第1のローラより直径が小さい第2のローラとからなり、
    前記複数のスプロケットは、前記第1のローラに対応する第1の歯溝と、前記第2のローラに対応する第2の歯溝とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の乗客コンベア。
  5. 前記案内レールに設けられる緩衝材は、超高分子量ポリエチレン、モノマキャストナイロン、フッ素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂のうち少なくとも何れか1つを含有する部材で形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の乗客コンベア。
JP2006305211A 2006-11-10 2006-11-10 乗客コンベア Pending JP2008120513A (ja)

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