JP2008119189A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008119189A5 JP2008119189A5 JP2006305318A JP2006305318A JP2008119189A5 JP 2008119189 A5 JP2008119189 A5 JP 2008119189A5 JP 2006305318 A JP2006305318 A JP 2006305318A JP 2006305318 A JP2006305318 A JP 2006305318A JP 2008119189 A5 JP2008119189 A5 JP 2008119189A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support shaft
- needle bar
- needle
- threading
- retainer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000009958 sewing Methods 0.000 claims description 19
- 230000000149 penetrating Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory Effects 0.000 description 1
Description
本発明はミシンの糸通し装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、「撮みを押下げて支持軸の先端のフック部を針の糸孔と同一レベルに位置決めしたのち、撮みを水平に一方向に回動操作することにより、フック部で針糸を引っ掛けて針への糸通しを行うようにしたミシンの糸通し装置」が従来から提供されている。
しかして、この糸通し装置においては、フック部を針の糸孔と同一レベルに位置決めは、ミシンアーム内にて、支持軸が規制部材と係合することによりなされる。そして、糸通しが終了すると、撮みを水平に他方向に回動操作することにより、フック部を針糸から離脱させる。
実用新案登録第25867832号公報
しかし乍ら、上記した従来の糸通し装置においては、糸通しが終了後、撮みを他方向に回動操作することを失念し、次いで、ミシンを作動させると、針がフック部と係合した状態で下降して、毀損する可能性がある。
それ故に、本発明は、糸通しが終了後、撮みから手を離すだけでフック部が自動的に初期位置に復帰するミシンの糸通し装置を提供することを技術的課題とするものである。
上記した技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、請求項1に記載のように、「糸孔を有する針が端部に設けられた針棒と、針棒の長手方向に配置され、針棒を上下方向に移動可能に保持する針棒腕と、針棒と針棒腕との間に配置された支持軸と、支持軸の先端部に設けられた上下方向に移動可能及び支持軸に回動可能なフック部と、フック部を押下げ操作及び回動操作させる撮みと、針棒腕に対して上下方向へ摺動し、支持軸に設けられたリテーナと、支持軸の上端部に一端が係止され、他端がリテーナに係止された捻りスプリングとを備え、フック部を糸孔と同一レベルへ位置決めするための撮みの押下げ操作及び撮みの水平一方向の回動操作は、捻りスプリングの捻り付勢力に抗してなされるミシンの糸通し装置。」を構成したことである。
請求項2に記載のように「リテーナは、支持軸に設けられた規制ピンが移動する溝部を有し、規制ピンが溝部内を移動することで支持軸の上下方向の移動及び回動を規制するミシン糸通し装置。」を構成したことである。
請求項3に記載のように「溝部は、規制ピンを保持する奥部と、支持軸を回動可能にする水平部を有し、支持軸は、針棒に設けられた規制体とリテーナが係合すると、奥部から規制ピンが抜け出し、水平部に位置することで回動可能となるミシン糸通し装置。」を構成としたことである。
請求項2に記載のように「リテーナは、支持軸に設けられた規制ピンが移動する溝部を有し、規制ピンが溝部内を移動することで支持軸の上下方向の移動及び回動を規制するミシン糸通し装置。」を構成したことである。
請求項3に記載のように「溝部は、規制ピンを保持する奥部と、支持軸を回動可能にする水平部を有し、支持軸は、針棒に設けられた規制体とリテーナが係合すると、奥部から規制ピンが抜け出し、水平部に位置することで回動可能となるミシン糸通し装置。」を構成としたことである。
請求項1で定義された構成を持つミシンの糸通し装置においては、撮みを押下げて支持軸の先端のフック部を針の糸孔と同一レベルに位置決めしたのち、撮みの押下げを操作すること及び撮みを水平に一方向に回動操作することにより、フック部で針糸を引っ掛けて針への糸通しを行うようにしたミシンの糸通し装置において、前記支持軸に捻りスプリングを装着し、前記撮みの水平一方向回動操作は、前記捻りスプリングの捻り付勢力に抗してなされようにした。従って、糸通しの終了後、撮みから手を離せば、捻りスプリングの捻り付勢力により、撮み及び撮みと一体の糸通し部が自動的に他方向に回動するので、糸通し部と一体のフック部は針から離れて、爾後、針との干渉はなく、針の正常な上下往復動が担保される。
以下、本発明に係る糸通し装置の一実施形態例について説明する。
図1乃至図8において、針棒腕10は、ミシンアーム12の所定箇所に固定されたブラケット14に、ピン16により、揺動可能に枢着される。周知のように、この針棒腕10の揺動は、ミシンアーム12の前方に位置する操作者から見て左右方向である。
針棒腕10は、針棒20を、上下方向に所定距離だけ離隔する部位10A及び10Bにて、針棒20を上下方向に移動可能に保持する。針棒20には、針棒抱き22が固定されており、この針棒抱き22は、図示されないクランク機構に連結されている。針棒20の先端部には、針留め24により着脱自在に装着された針26が装着される。針26の穴28には、後で説明する糸通し装置30の糸通し体60と一体のフック部ガイド62・62に保持された糸通しフック64(図9)が挿入される。
クランク機構は、周知のように上軸(図示略)が回転すると、針棒抱き22及び針棒20を、一体として、上下方向に往復動せしめる。この往復動に伴い、針棒20の先端部の針26が、縫製を行う。
クランク機構は、周知のように上軸(図示略)が回転すると、針棒抱き22及び針棒20を、一体として、上下方向に往復動せしめる。この往復動に伴い、針棒20の先端部の針26が、縫製を行う。
針26の穴28に糸を通すのを容易にするために、糸通し装置30が、針棒腕10に装着される。糸通し装置30は、支持軸32を備える。支持軸32は、針棒腕10を上下方向に直線往復動するようになっている。すなわち、支持軸32の上端部から少し下側の箇所には上側リテーナ(リテーナ)34が固定されており、この上側リテーナ34から半径外方向に突出する突起38が、上下方向に延在するように針棒腕10の垂直壁10Vに刻設された直線スロット10Sに、移動可能に嵌装される。支持軸32は、針棒腕10の水平壁10Hに形成された穴10Cを遊嵌する。針棒腕10の水平壁10Hの下側において、支持軸32には、下側リテーナとしての止め輪50が固定される。支持軸32の略中央部には、中間リテーナとしての止め輪40が固定されており、この止め輪40と針棒腕10の水平壁10Hの間には、支持軸32を常時上方向に付勢するスプリング42が張設されている。支持軸32の先端部に装着されたフックガイド部62・62と一体の撮み61を、スプリング42の付勢力に抗して、下方向に押すと、支持軸32及び糸通し体60が、図1及び図2の位置から図3の位置まで下降する。
図4及び図10に詳細に示されるように、支持軸32の上端部には、止め輪90が半径方向に延在するように固定される。止め輪90と上側リテーナ34との間には、捻りスプリング92が張設されている。捻りスプリング92の一端部は、支持軸32の上端部に刻設された溝32Vに係止されて、止め輪90により抜け止めがされる。図4に示されるように、捻りスプリング92の他端部は、支持軸32が図2の位置にあるときは、上側リテーナ34の溝部34Gの奥部34U内に係止されている。しかして、捻りスプリング92は、図4で見て反時計方向に支持軸32を回動付勢しているが、図4の状態においては、捻りスプリング92の他端部は、支持軸32が図2の位置にあるときは、図10に示す様に上側リテーナ34の溝部34Gの奥部34U内に保持されているので、支持軸32は、上側リテーナ34に対して相対回動せずに、静止される。
針棒抱き22のすぐ上側に位置するように、針棒20は図8に示すように、規制体70が固定されている。この規制体70の水平面72は、支持軸32に固定されて、支持軸32を半径方向に貫通する規制ピン36の第1端部36Aの投影下にあり、支持軸32が図1の状態から下降したときに、規制ピン36の第1端部36Aが固定体70の水平面72に係合して(図6・図8)、支持軸32の下降量を規制する。
図2の状態において、糸通し体60と一体の撮み61を、スプリング42及びスプリング92の付勢力に抗して、下方向に引っ張ると、支持軸32が下降して、図5に示される位置で停止される。次いで、撮み61を、捻りスプリング92の捻り付勢力に抗して、図5で見て紙面裏方向に所定量だけ回動させると、図7に示す状態がもたらされる。そして、周知のように、糸通し体60のフックガイド部62・62に保持された糸通しフック64の先端部に針26が来た時に、図9に示されるように、糸通しフック64が、針26の穴28に、挿入される。
支持軸32の下降が完了したとき、図5に示されるように、規制ピン36の第2端部36Bは、上側リテーナ34の溝部34Gの奥部34Uから抜けだして、水平部34Vに位置する。そして、撮み61を、捻りスプリング92の捻り付勢力に抗して、図5で見て紙面裏方向に所定量だけ回動させると、図7に示す状態がもたらされるが、この回動は、規制ピン36の第2端部36Bが上側リテーナ34の溝部34Gの水平部34Hと係合して、停止する。
この状態で、撮み61から手を離すと、捻りスプリング92の捻り付勢力により、支持軸32、規制ピン36及び糸通し体60が、まず、図7・図8に示される状態から、図5・図6に示される状態に、再度、変移する。しかる後に、捻りスプリング92及びスプリング42の上方への復元力により、支持軸32、規制ピン36及び糸通し体60が、図2・図3に示される初期位置に復帰する。
上記したように、撮み61を、捻りスプリング92の捻り付勢力に抗して、図5で見て紙面裏方向に所定量だけ回動させると、図7に示す状態がもたらされ、糸通し体60のフックガイド部62・62に保持された糸通しフック64が、針26の穴28に、周知のように、挿入される。この場合、針26の穴28への糸通しフック64の挿入を正確に行うためには、糸通し体60のフックガイド部62・62に保持される糸通しフック64と針26の穴28とが、同じレベルに設定されねばならない。このため、糸通し体60のレベル調整を可能ならしめるために、糸通し体60は、支持軸32に対して、軸方向に沿って相対移動可能に装着される。
図11及び図12を参照して、糸通し体60が、いかにして、支持軸32に対して、軸方向に沿って相対移動可能に装着されるかを説明する。すなわち、支持軸32の下端部側には、下方向開放の雌ネジ部32Fが形成される。糸通し体60の本体部60Aが、支持軸32上に、軸方向移動可能に外嵌される。雌ネジ部32Fには、ボルト部材62の雄ネジ部62Bが軸方向移動可能に螺着される。支持軸32と一体の止め輪50と糸通し体60の本体部60Aとの間には、スプリング52が張設されており、糸通し体60の本体部60Aを下方向に付勢する。糸通し体60の本体部60Aの内部突起60Cがボルト部材54の多角頭部62Aの平面部と係合して、糸通し体60の本体部60Aの下方向への移動を規制する。つまり、ボルト部材54の多角頭部54Aのレベル(雌ネジ部32Fに対するボルト部材54の雄ネジ部62Bの螺着深度)を調整することにより、糸通し体60に固定されたフックガイド部62・62に保持された糸通しフック64のレベル調整を行うことが出来る。
尚、ボルト部材54の多角頭部54Aは、糸通し体60の本体部60Aの内周部60Bの一部に形成された割り出し部60Sと係合しており、雌ネジ部32Fに対するボルト部材62の雄ネジ部62Bの螺進が、ステップ的に、節度感を持って行なわれる。また、糸通し体60の本体部60Aの一対の縦溝60X(一方のみ図示)には、支持軸32を半径方向に貫通するピン58が挿入されており、これにより、糸通し体60が支持軸32に対して軸方向移動且つ一体回動可能ならしめている。
32 :支持軸針棒
52 :スプリング
54 :ボルト部材
60 :糸通し体
62 :フック部
64 :糸
92 :捻りスプリング
52 :スプリング
54 :ボルト部材
60 :糸通し体
62 :フック部
64 :糸
92 :捻りスプリング
Claims (3)
- 糸孔を有する針が端部に設けられた針棒と、
前記針棒の長手方向に配置され、前記針棒を上下方向に移動可能に保持する針棒腕と、
前記針棒と前記針棒腕との間に配置された支持軸と、
前記支持軸の先端部に設けられた上下方向に移動可能及び前記支持軸に回動可能なフック部と、
前記フック部を押下げ操作及び回動操作させる撮みと、
前記針棒腕に対して上下方向へ摺動し、前記支持軸に設けられたリテーナと、
前記支持軸の上端部に一端が係止され、他端が前記リテーナに係止された前記捻りスプリングとを備え、
前記フック部を前記糸孔と同一レベルへ位置決めするための前記撮みの押下げ操作及び前記撮みの水平一方向の回動操作は、前記捻りスプリングの捻り付勢力に抗してなされるミシンの糸通し装置。 - 前記リテーナは、前記支持軸に設けられた規制ピンが移動する溝部を有し、前記規制ピンが前記溝部内を移動することで前記支持軸の上下方向の移動及び回動を規制する請求項1に記載のミシン糸通し装置。
- 前記溝部は、前記規制ピンを保持する奥部と、前記支持軸を回動可能にする水平部を有し、
前記支持軸は、前記針棒に設けられた規制体と前記リテーナが係合すると、前記奥部から前記規制ピンが抜け出し、前記水平部に位置することで回動可能となる請求項2に記載のミシン糸通し装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006305318A JP5115689B2 (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | ミシンの糸通し装置 |
CN2007101703112A CN101177849B (zh) | 2006-11-10 | 2007-11-08 | 缝纫机的穿线装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006305318A JP5115689B2 (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | ミシンの糸通し装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008119189A JP2008119189A (ja) | 2008-05-29 |
JP2008119189A5 true JP2008119189A5 (ja) | 2011-10-27 |
JP5115689B2 JP5115689B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=39504597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006305318A Active JP5115689B2 (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | ミシンの糸通し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5115689B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2806001B2 (ja) * | 1990-07-30 | 1998-09-30 | ブラザー工業株式会社 | ミシンの糸通し装置 |
JP2850537B2 (ja) * | 1990-12-07 | 1999-01-27 | ブラザー工業株式会社 | ロックミシンの糸通し装置 |
JP2586732Y2 (ja) * | 1993-01-21 | 1998-12-09 | ジャガー株式会社 | ミシンの糸通し装置 |
-
2006
- 2006-11-10 JP JP2006305318A patent/JP5115689B2/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI394878B (zh) | Sewing machine threading device | |
JP5115689B2 (ja) | ミシンの糸通し装置 | |
JP5050493B2 (ja) | ミシンの糸通し装置 | |
US20050022709A1 (en) | Sewing machine and a needle threading device thereof | |
JP2008119189A5 (ja) | ||
AU2012364665B2 (en) | Threader for overlock machine | |
US9340911B2 (en) | Sewing machine | |
US6918344B2 (en) | Threading device of sewing machine | |
CN106149214B (zh) | 一种差动调节机构 | |
JP5132020B2 (ja) | 糸通し装置を備えたミシン | |
JP4783619B2 (ja) | ミシン | |
TW201940775A (zh) | 穿線裝置 | |
JP2806001B2 (ja) | ミシンの糸通し装置 | |
JP4465877B2 (ja) | ミシンの糸通し装置 | |
JPS5827754Y2 (ja) | ミシンのレ−ス案内装置 | |
JP2010094350A (ja) | ミシン | |
JP4272041B2 (ja) | ミシンの糸通し装置。 | |
JPH0323175Y2 (ja) | ||
JP2002200386A (ja) | ミシンの糸通し装置 | |
JP2020137907A (ja) | 押え装置 | |
JPS6022935Y2 (ja) | ミシンの糸通し装置 | |
JP3796890B2 (ja) | ミシンの糸通し装置 | |
JPS6117735Y2 (ja) | ||
JPS6114367Y2 (ja) | ||
JPH10216385A (ja) | ミシンの糸通し装置 |