JP2008117776A - 高温保護のためのpem燃料電池のフィードバック型制御 - Google Patents

高温保護のためのpem燃料電池のフィードバック型制御 Download PDF

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Abstract

【課題】スタック高温動作期間に、フィードバックを用いて燃料電池スタックからの電流出力を制限するためのアルゴリズムを採用した燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システムは、スタックからの冷却液出口温度と所定温度値との間の差である誤差信号を受け取るPIDコントローラを備える。アルゴリズムは冷却液出口温度が所定温度値よりも高いかどうかを検出し、高いならば、PIDコントローラの比例利得及び積分利得を設定する比例利得成分及び積分利得成分を計算する。比例利得成分、積分利得成分及び誤差信号に基づいて、アルゴリズムは許容される全電流を生成し、スタックから引き出される最大電流を設定する。スタックからの許容される電流の実際の電流からの立ち上がり又は立ち下がりは、円滑な遷移を提供するよう制限される。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、燃料電池スタックの過熱を防止するサブシステムを採用した燃料電池システムに関するもので、特に、燃料電池の温度が所定値よりも高くなるのを防止するよう燃料電池スタックの出力電力を制限するアルゴリズムを採用した燃料電池システムに関する。
水素は、クリーンであって燃料電池に電気を効率的に生成するのに使用することができるので極めて魅力的である。水素燃料電池は、アノード、カソード、及びそれらの間の電解質を備える電気化学装置である。アノードは水素ガスを受け取り、カソードは酸素又は空気を受け取る。水素ガスはアノードで解離されて自由水素プロトンと電子を生成する。水素プロトンは電解質を通過してカソードに至る。水素プロトンはカソードの酸素及び電子と反応して水を生成する。アノードからの電子は電解質を通過できず、負荷を通るように送られて仕事をしてからカソードへ送られる。
プロトン交換膜燃料電池(PEMFC)は車両のための良く知られた燃料電池である。一般に、PEMFCは固体重合体電解質プロトン透過膜、例えばペルフルオロスルホン酸膜を備える。典型的には、アノード及びカソードは、炭素粒子によって支持され且つイオノマーと混合された、細分割された触媒粒子、通常は白金(Pt)を含む。触媒混合物は膜の両面に設けられる。アノード触媒混合物とカソード触媒混合物と膜との組み合わせによって、膜電極アセンブリ(MEA)が定義される。MEAは製造するのに比較的高価であり、効率的動作のための或る種の条件を必要とする。
典型的には、幾つかの燃料電池を組み合わせて燃料電池スタックを作り、所望の電力を生成する。例えば、車両のための典型的な燃料電池スタックは200個以上のスタックされた燃料電池を備える。燃料電池スタックは、コンプレッサによって強制的にスタックを通過させられるカソード入力ガス(典型的には空気流)を受け取る。酸素の全部がスタックで消費される訳ではなく、空気の一部は、スタック副産物として水を含むカソード排気ガスとして出力される。また、燃料電池スタックはスタックのアノード側へ流入するアノード水素入力ガスを受け取る。
燃料電池スタックは、スタックにおける若干のMEAの間に位置する一連の双極性板を備え、双極性板及びMEAは2枚の端板間に配置される。双極性板はスタックにおける隣接する燃料電池のアノード側面とカソード側面とを含む。アノード・ガス流チャンネルが双極性板のアノード側面に設けられ、アノード反応ガスがそれぞれのMEAへ流れることができるようにする。カソードガス流チャンネルは双極性板のカソード側面に設けられ、カソード反応ガスがそれぞれのMEAへ流れることができるようにする。双極性板と端板とはステンレススチール又は導電性複合材料のような導電性材料から作られる。端板は燃料電池によって生成された電気をスタックの外へ送る。
典型的には、燃料電池システムは、燃料電池スタックを所望の温度へ冷却するための熱サブシステムを備える。熱サブシステムはポンプを備えており、それによって冷却液を、スタック外の冷却ループと双極性板内に設けられた冷却液流チャンネルとを通るように送り出す。典型的には、スタックに存在する高温冷却液を放熱器が冷却してから、冷却液をスタックへ送り返す。
燃料電池スタックにおける種々の構成要素、例えば膜は、スタックの温度が或る材料遷移温度、例えば85°Cより高くなると破損される可能性がある。したがって、典型的には、燃料電池システムは冷却液温度監視サブシステムを採用して、スタックから流出する冷却液の温度を監視し、スタックの温度が所定温度よりも高くならないようにする。高温外気環境においてスタックを長時間にわたって高負荷で動作させる等の種々の要因によって、スタックの温度は所定温度よりも高くなり得る。
現在の燃料電池設計においては、典型的には、冷却液温度は温度センサによってスタックから排出される冷却液において測定される。冷却液が流れているならば、センサはスタック過熱の信号を提供する。冷却液が、したがって燃料電池スタックが過熱状態になると、システムはスタック保護のためにスタック停止等の防護措置を講じる。しかし、スタックが過熱を検出しなかったり、誤りの過熱状態を検出して不要なシステム停止を行ったりする潜在的な故障モードが存在する。これらの潜在的な故障モードは、冷却液ポンプの故障、冷却液不足、冷却液流れ妨害、冷却液出口温度センサの故障を含む。システムが燃料電池スタックの過熱状態を検出しないならば、スタック膜は損傷されるようになる。しかし、システムが誤って過熱状態を検出し、システムを停止させるならば、システムの信頼性は低下する。
当該分野においては、過熱状態が検出された場合にスタックの出力電力を制限することが知られている。1つの応用においては、冷却液の温度に依存して最大スタック出力電流を与えるルックアップ・テーブルが採用される。例えば、スタックから出る冷却液の温度が82°Cよりも高くなるならば、スタックの出力電流を、最大スタック電流よりも小さい1つの電流値に制限する。冷却液の温度が上昇し続けるならば、スタックの温度が膜を破損する温度を越えないようにするため、スタックの出力電流は更に制限される。冷却液の温度が最大の所望温度よりも低くなると、ルックアップ・テーブルはスタックからの最大利用可能電流をスタック最大電流に戻させる。電力要求が変わらなかったならば、冷却液サブシステムの温度拒否能力は拒否要求に合致することができず、冷却液の温度は所定値を再び越えることになる。この目的のためにルックアップ・テーブルを採用することにより、スタック電流限度の各変更は以前の変更からの段差であるから、車両ドライバによって感じることができる、1つの電流限度と他の電流限度との間の円滑な遷移を提供するものではない。また、このプロセスはスタック負荷、温度及びスタック相対湿度に振動を生み出すので、スタックの耐久性及び性能にとって不都合である。
本発明の教示にしたがって、スタック高温動作期間にフィードバックを用いて燃料電池スタックから出力される電流を制限するためのアルゴリズムを採用した燃料電池システムが開示される。該システムは、燃料電池スタックからの冷却液出力温度と所定の温度値との差である誤差信号を受け取るPIDコントローラを備える。アルゴリズムは、燃料電池スタックからの冷却液出力温度が所定の温度値よりも高いかどうかを検出し、高ければ、PIDコントローラの比例利得と積分利得を設定する比例利得成分と積分利得成分とを計算する。比例利得成分、積分利得成分及び誤差信号に基づいて、アルゴリズムは、許容される全電流を生成し、燃料電池スタックからの最大電流引き出しを設定する。燃料電池スタックからの許容される電流の実際の電流からの立ち上がり又は立ち下がりは円滑な遷移を提供するよう制限される。
本発明の追加の特徴は、添付の図面と結合した以下の説明及び請求項から明らかになるであろう。
スタック温度に基づいてスタック出力電流を制限するための制御システムを採用した燃料電池システムに関する発明の実施の形態についての以下の記述は、本質的に単なる例示であり、発明、その応用又は使用を制限するものではない。
図1は、燃料電池スタック12を備える燃料電池システム10の概略ブロック図である。コンプレッサ14はカソード入力ライン16においてスタック12のカソード側へ空気流を提供する。カソード排気ガスはカソード出力ライン18においてスタック12から出力される。水素供給源20はアノード入力ライン22において燃料電池スタック12のアノード側へ水素流を提供する。アノード排気ガスはアノード出力ライン24においてスタック12から出力される。また、燃料電池システム10は、当業者には良く理解されるように、燃料電池スタック12の冷却液フローチャンネルと燃料電池スタック12の外部の冷却液ループ28とを通して冷却液を流すポンプ26を備える。燃料電池スタック12からの加熱された冷却液は放熱器30へ送られ、燃料電池スタック12へ送り返される前に温度を下げられる。放熱器30は、当該分野において良く理解されているように、冷却を行うよう放熱器30を通して冷却空気を送るファン(図示せず)を備えてもよい。温度センサ32はスタック12から出るときの冷却液の温度を測定する。また、システム10は、冷却液を冷却することが望ましくない或る動作条件に対して放熱器30を迂回させるための3方向弁78を備える。
図2は、燃料電池スタック12の外部の冷却液の温度が所定温度値よりも高くなった場合に、燃料電池スタック12の温度によって電池膜が破損されないように、燃料電池スタック12の電流出力を制限する制御システム34の概略ブロック図である。制御システム34は、以下で詳細に検討するように、冷却液の温度に基づいてスタック12からの許容最大電流を決定する比例積分微分(PID)コントローラ36を採用する。
冷却液センサ32によって測定された冷却液の温度は線40によりヒステリシス・コントローラ38へ送られる。また、ヒステリシス・コントローラ38は線42により上限温度を受け取り、線44によって下限温度を受け取る。1つの非制限的な実施の形態においては、上限温度は82°Cであり、下限温度は80°Cである。冷却液の温度が上限温度よりも高くなった場合には、コントローラ38は線46上で遅延回路48に対してハイの信号を出力する。線46上のハイの信号はコントロール・システム34に対する動作可能化信号である。冷却液の温度が上限温度よりも高くなると、コントローラ38からの出力は冷却液の温度が下限温度よりも低くなるまでハイの状態を保ち、冷却液の温度が下限温度よりも低くなると、コントローラ38の出力は冷却液の温度が上限温度よりも高くなるまでローの状態を保つ。遅延回路48は、温度が上限温度よりも高くなったときからコントロール・システム34が実際にスタック12の電流出力を制限するまで時間を遅らせるのに用いられる。多くの場合、遅延はゼロに設定され、その場合には遅延回路48はパススルーとして動作する。
また、線40上の温度センサ32からの温度信号は誤差回路50へ送られ、誤差回路50は温度信号をブロック52によって提供される所定温度値(例えば80°C)から差し引いて誤差信号を生成する。温度値は下限温度と同じである必要はないが、典型的には同じ又はほぼ同じである。誤差信号はPIDコントローラ36へ送られ、コントローラ36は、コントロール・システム34が動作可能にされていると仮定して、スタック12からの最大出力電流を選択的に制御することによって誤差信号をゼロ又はそれより低くすることを試みる。
バイアス・ブロック54からバイアス値がPIDコントローラ36に印加される。バイアス値は、許容可能なスタック電流を低減させる基準となるスタック電流であり、典型的には、燃料電池スタック12が生成することができる最大電流、例えば450アンペアである。所定の比例利得値Kpがボックス56からPIDコントローラ36に対して印加され、所定の積分利得値Kiがボックス58からPIDコントローラ36に対して印加される。PIDコントローラ36の微分制御は使用されない。すなわち、微分利得値はゼロに設定される。非制限的な実施の形態においては、1つの特定の応用に対して、所定の比例利得値は50であり、所定の積分利得値は3である。
バイアス・ブロック54からのバイアス値は、誤差信号の値に依存してスタック12の電流出力を低減するための開始点として用いられる。スタック12から引き出すことができる電流の最大量はブロック60において提供され、スタック12から引き出すことができる電流の最小量はブロック62において提供される。1つの非制限的な実施の形態においては、最大電流は450アンペアであり、最小電流は40アンペアである。機能停止コマンドを機能停止ブロック64から提供することができ、これによって、機能停止ブロック64の出力がハイである限り、PIDコントローラ36の出力を維持させる。こうした特徴が望ましい種々の動作状態が存在し得る。
遅延回路48の出力はリセット回路66に印加される。遅延回路48の出力がハイからローへ移行すると、リセット回路66は遅延回路48からのハイの信号からローの信号への立ち下がりエッジでコントローラ36にハイの信号を提供する。次いで、PIDコントローラ36はその出力をブロック54からのバイアス値へリセットし、積分利得項をゼロへリセットし、その全部のパラメータをリセットして今後のPID制御を初期化する。
また、遅延回路48の出力はブール代数回路68の「if」入力へも送られる。遅延回路48の出力がローであるならば、制御システム34は動作可能にされていないことを意味するので、回路68はスタック12からの最大可能電流を出力するが、最大可能電流はブロック70からブール代数回路68への「else」入力により提供される。しかし、遅延回路48の出力がハイであれば、回路68はブール代数回路68への「then」入力を選択するが、この入力は、スタック12の温度を下げるよう上記の入力に基づいてPIDコントローラ36によって計算される、スタック12からの最大出力電流を設定するよう、PIDコントローラ36によって提供される。スタック12からの許容される最大電流は回路68から速度リミッタ回路72へ出力される。速度リミッタ回路72は、スタック12の電流出力が増えているか減っているかに拘わらず、該電流出力が変わることのできる速さを制限する。非制限的な例においては、立ち上がり電流速度、すなわち、スタック12からの最大電流が増加し得る速度は、ブロック74によって提供されるように30アンペア/秒に制限され、立ち下がり電流速度、すなわち、スタック12からの最大電流が減少し得る速度は、ブロック76によって提供されるように−200アンペア/秒に制限される。ブロック74、76の値は、別の燃料電池システムにおいては、異なる応用に対して選択され得る。
図3は、燃料電池スタック12の温度を制御するための、上述の制御システム34の動作を示す流れ図80である。最初に、アルゴリズムは、ボックス82において、センサ32から冷却液出口温度を取得する。次いでアルゴリズムは、判定菱形84において、冷却液出口温度が、制御システム34を動作可能にする所定の温度値、例えば82°Cよりも高いかどうかを決定する。判定菱形84において冷却液出口温度が所定値よりも高くないならば、アルゴリズムはボックス86において、スタック12から利用可能な最大電流を、スタック12が作ることができる最大電流に設定する。次いでアルゴリズムはボックス88において、スタック電流が前述のように所定の限度よりも速く増加又は減少しないように、スタック電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を制限する。次いでアルゴリズムはボックス82へ戻って、冷却液出口温度を取得する。
判定菱形84において冷却液出口温度が82°Cよりも高い場合には、アルゴリズムはボックス90において、PIDコントローラ36における積分利得成分をゼロにリセットする。前述のとおり、遅延回路48の出力がローになった後、リセット回路66はPIDコントローラ36をして積分利得成分をゼロにリセットさせる。しかし、制御システム34が動作不可能にされているときか、動作可能にされているときかに拘わらず、温度に基づいてスタック12から許容される全電流をPIDコントローラ36が計算しないうちに、積分利得成分をリセットすることが単に必要なだけである。
次いでアルゴリズムは、ボックス92において、誤差信号ボックス56で与誤差れる比例利得値Kpとに基づいて比例利得成分Pを計算する。1つの非制限的な実施の形態においては、比例利得成分Pは80°Cと冷却液温度Tとの差に50アンペア/°Cを掛けたもの(すなわちP=(80−T)・50A/°C)として計算される。次いでアルゴリズムはブックス94において、同じように誤差回路50からの誤差信号とブロック58からの積分利得値Kiとに基づいて積分利得成分を計算する。1つの非制限的な実施の形態においては、積分利得成分Iは、80°Cと冷却液温度Tとの差に毎秒3アンペア/°Cを掛けたものの積分(すなわちP=∫(80−T)・3A/°C/秒)として計算される。次いでアルゴリズムはボックス96において、スタック12から許容される全電流を、ブロック54からのバイアス値から比例利得成分と積分利得成分とを差し引いたもの(すなわち、450−P−I)として計算する。
次いでアルゴリズムはボックス98において、スタック12からの電流出力を、ブロック60からの最大値とブロック62からの最小値との間になるように、及び、速度リミッタ回路72へ提供される、ブロック74からの立ち上がり時間とブロック76からの立ち下がり時間との間になるように制限する。次いでアルゴリズムは判定菱形100において、冷却液温度が80°Cよりも低いかどうか、すなわち、誤差信号がゼロであるか否かを決定し、低くなければボックス92に戻って、判定菱形100において温度が80°Cより低くなったと判定されるまで、誤差信号に基づいて比例利得成分Pを計算する。アルゴリズムが電流制限ループを回るたび毎に、積分利得成分Iは増加する。次いでアルゴリズムはボックス86において、スタック12に対する最大電流を設定し、ボックス82に戻ってスタック冷却液出口温度を取得する。
以上の記載は本発明の例示の実施の形態を開示し記述しているにすぎない。当業者であれば、こうした記載並びに添付の図面及び請求項から、請求項に定義された発明の精神及び範囲を逸脱することなく種々の変更、修正及び変形を行うことができることが容易に認識される。
燃料電池システムの一般的な概略ブロック図である。 本発明に係る、スタック温度に基づいて燃料電池スタックからの最大電流を設定するためのPIDコントローラを含む制御システムの概略的なブロック図である。 図2に示す制御システムにおいて採用されたアルゴリズムの動作を示すフローチャート図である。

Claims (20)

  1. 燃料電池スタックの温度に応答して該燃料電池スタックから出力される電流を制限するシステムであって、
    前記燃料電池スタックの温度を測定する温度センサと、
    前記燃料電池スタックの測定された温度と第1の所定温度値との間の差として誤差信号を生成する誤差回路と、
    前記誤差信号、バイアス値、比例利得値及び積分利得値に応答する比例・積分・微分(PID)コントローラであって、前記誤差信号と前記比例利得値とに基づいて比例利得成分を計算し、前記誤差信号と前記積分利得値とに基づいて積分利得成分を計算すると共に、前記バイアス値、前記比例利得成分及び前記積分利得成分に基づいて前記燃料電池スタックからの許容される最大電流を提供するPIDコントローラと、
    を具備するシステム。
  2. 前記燃料電池スタックの測定された温度が第2の所定温度値よりも高くなり、前記第2の所定温度値とは異なる第3の所定温度値よりも高く留まるならば、前記PIDコントローラを動作可能にする動作可能化回路を更に備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第2の所定温度値が約82°Cであり、前記第3の所定温度値が約80°Cである、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記第1の所定温度値と前記第3の所定温度値とが同じである、請求項2に記載のシステム。
  5. 前記動作可能化回路が前記PIDコントローラを動作可能にした後の期間、前記PIDコントローラの動作可能化を遅延させる遅延回路を更に備える、請求項2に記載のシステム。
  6. 前記燃料電池スタックからの許容される最大電流が変更される速度を制限する速度リミッタ回路を更に備える、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記燃料電池スタックからの許容される最大電流が、前記バイアス値から前記比例利得成分と前記積分利得成分との和を引いたものである、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記比例利得成分が、前記第1の所定温度値と前記燃料電池スタックの温度との差に前記比例利得値を掛けたものであり、前記積分利得成分が、前記第1の所定温度値と前記燃料電池スタックの温度との差に前記積分利得値を掛けたものの積分値である、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記比例利得値が50であり、前記積分利得値が3である、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記温度センサが前記燃料電池スタックを出るときの冷却液の温度を測定する、請求項1に記載のシステム。
  11. 燃料電池スタックの温度に応答して前記燃料電池スタックから出力される電流を制限するシステムであって、
    燃料電池スタックを通るように冷却液を導く冷却液ループと、
    前記燃料電池スタックからの前記冷却液の温度を測定する温度センサと、
    前記燃料電池スタックの測定された温度が第1の所定温度値よりも高くなり、前記第1の所定温度値とは異なる第2の所定温度値よりも高く留まるならば、前記PIDコントローラを動作可能にする動作可能化回路と、
    前記燃料電池スタックの温度と第3の所定温度値との間の差として誤差信号を生成する誤差回路と、
    前記誤差信号、バイアス値、比例利得値及び積分利得値とに応答するPIDコントローラであって、前記誤差信号と前記比例利得値とに基づいて比例利得成分を計算し、前記誤差信号と前記積分利得値とに基づいて積分利得成分を計算すると共に、前記バイアス値から前記比例利得成分と前記積分利得成分との和を差し引いた値として前記燃料電池スタックからの許容される最大電流を提供するPIDコントローラと、
    前記燃料電池スタックからの許容される最大電流が変化する速度を制限する速度リミッタ回路と、
    を具備するシステム。
  12. 前記第1の所定温度値が約82°Cであり、前記第2の所定温度値及び前記第3の所定温度値が約80°Cである。
  13. 前記動作可能化回路が前記PIDコントローラを動作可能にした後の期間、前記PIDコントローラの動作可能化を遅延させる遅延回路を更に備える、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記比例利得成分が、前記第3の所定温度値と前記燃料電池スタックの温度との差に前記比例利得値を掛けたものであり、前記積分利得成分が、前記第3の所定温度値と前記燃料電池スタックの温度との差に前記積分利得値を掛けたものの積分値である、請求項11に記載のシステム。
  15. 前記比例利得値が50であり、前記積分利得値が3である、請求項14に記載のシステム。
  16. 燃料電池スタックの温度上昇につれて前記燃料電池スタックから出力される電流を制限することによって前記燃料電池スタックの過熱を防止するシステムであって、
    前記燃料電池スタックの温度を測定する温度センサと、
    前記燃料電池スタックの測定された温度と所定温度値との差として誤差信号を生成する誤差回路と、
    前記誤差信号に応答して、前記誤差信号の大きさに基づいて決定される、前記燃料電池スタックからの許容される最大電流を提供するコントローラと、
    を具備するシステム。
  17. 前記温度センサが、前記燃料電池スタックから出るときの冷却液温度を測定する、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記コントローラが比例・積分・微分コントローラである、請求項16に記載のシステム。
  19. 前記比例・積分・微分コントローラが、バイアス値から比例利得成分と積分利得成分との和を差し引いたものとして前記最大電流を計算する、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記燃料電池スタックからの許容される最大電流が変化する速度を制限する速度リミッタ回路を更に備える、請求項16に記載のシステム。
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