JP2008117335A - 課金管理装置、サービス課金システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】サービス提供装置が提供するサービスを利用する場合に、利用者が想定した以上に課金されてしまうことのない仕組みを提供する。
【解決手段】利用者の要求に応じてサービスを提供するサービス提供装置2と、サービス提供装置2が提供するサービスの課金を管理する課金管理装置1とを備えるサービス課金システムにおいて、課金管理装置1は、サービス提供装置2が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、ICカードからの徴収を許容する金額の指定を利用者から受け付け、利用者の要求に応じてサービス提供装置2がサービスを提供している途中で、それまでに課金処理したサービスの利用料金が、予め利用者から受け付けた金額分に達した場合に、サービス提供装置2によるサービスの提供を停止させる。
【選択図】図1
【解決手段】利用者の要求に応じてサービスを提供するサービス提供装置2と、サービス提供装置2が提供するサービスの課金を管理する課金管理装置1とを備えるサービス課金システムにおいて、課金管理装置1は、サービス提供装置2が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、ICカードからの徴収を許容する金額の指定を利用者から受け付け、利用者の要求に応じてサービス提供装置2がサービスを提供している途中で、それまでに課金処理したサービスの利用料金が、予め利用者から受け付けた金額分に達した場合に、サービス提供装置2によるサービスの提供を停止させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、課金管理装置、サービス課金システム及びプログラムに関する。
一般に、コンビニエンスストアなどの店舗内に設置して不特定多数の利用者に利用される画像形成装置は、コピー機能、プリンタ機能、ファクス機能など、複数の機能を同時に備えたデジタル複合機(マルチファンクション装置)が主流となっている。この種の画像形成装置を用いて何らかのサービス(例えば、コピーサービスなど)を利用する場合、利用者は、サービスを受ける対価としてサービスの利用料金を支払う必要がある。そのため、画像形成装置の近くには、画像形成サービスの課金を管理する課金管理装置が設置されている。
この種の課金管理装置として、ICカードやプリペイドカードなどのカード状記録媒体に記録された精算方式の情報により、事後精算方式とプリペイド方式とを選択可能としたものが知られている(特許文献1を参照)。
しかしながら従来では、ICカードやプリペイドカードを用いて画像形成サービスの利用料金を支払う場合に、ICカードやプリペイドカードの残高が不足しないかぎり、画像形成装置は画像形成サービスの提供(画像形成動作)を継続し、その分のサービス利用料金を課金管理装置が徴収し続ける仕組みになっている。このため、ICカードの残高が十分に残っている場合は、利用者が要求した画像形成サービスをすべて完了するまで、ICカードの残高から必要金額を決済し続けてしまう。したがって、利用者が要求した画像形成サービスをすべて完了したときに、利用者が想定していた以上に高いサービス利用料金が課金されてしまうという問題があった。
本発明は、サービス提供装置が提供するサービスを利用する場合に、利用者が想定した以上に課金されてしまうことのない仕組みを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、サービス提供装置が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、決済機能媒体からの徴収を許容する金額の指定を前記利用者から受け付ける受付手段と、前記サービス提供装置が提供したサービスの利用料金を課金処理する課金手段と、前記利用者の要求に応じて前記サービス提供装置がサービスを提供している途中で、前記課金手段が課金処理したサービスの利用料金が、前記受付手段で受け付けた金額分に達した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させる制御手段とを備えることを課金管理装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の課金管理装置において、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させた状態で、前記利用者が要求したサービスの提供を終えるために必要な不足金額の入金を前記利用者から受け付ける手段を有し、前記制御手段は、前記不足金額の入金を確認した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を再開させることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の課金管理装置において、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させた場合に、前記利用者が要求したサービスの提供を終えるために必要な不足金額を前記利用者に提示する手段を有することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2記載の課金管理装置において、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させた場合に、前記利用者からサービスの中止指示を受け付ける手段を有し、前記制御手段は、前記利用者からサービスの中止指示を受けた場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を終了させることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、利用者の要求に応じてサービスを提供するサービス提供装置と、前記サービス提供装置が提供するサービスの課金を管理する課金管理装置とを備え、前記課金管理装置は、前記サービス提供装置が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、決済機能媒体からの徴収を許容する金額の指定を前記利用者から受け付ける受付手段と、前記サービス提供装置が提供したサービスの利用料金を課金処理する課金手段と、前記利用者の要求に応じて前記サービス提供装置がサービスを提供している途中で、前記課金手段が課金処理したサービスの利用料金が、前記受付手段で受け付けた金額分に達した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させる制御手段とを備えることを特徴とするサービス課金システムである。
請求項6に記載の発明は、サービス提供装置が提供するサービスの課金を管理する課金管理装置のコンピュータを、前記サービス提供装置が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、決済機能媒体からの徴収を許容する金額の指定を前記利用者から受け付ける受付手段、前記サービス提供装置が提供したサービスの利用料金を課金処理する課金手段、前記利用者の要求に応じて前記サービス提供装置がサービスを提供している途中で、前記課金手段が課金処理したサービスの利用料金が、前記受付手段で受け付けた金額分に達した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させる制御手段として機能させるためのプログラムである。
請求項1に記載の課金管理装置によれば、サービス提供装置が提供するサービスを利用する場合に、利用者が想定した以上に課金されてしまうことを未然に防止することができる。
請求項2に記載の課金管理装置によれば、利用者が要求したサービスを提供している途中で、徴収金額の不足によりサービスの提供が停止した場合に、不足金額の入金を利用から受け付けることで、サービスの提供を再開させることができる。
請求項3に記載の課金管理装置によれば、利用者が要求したサービスを提供している途中で、徴収金額の不足によりサービスの提供が停止した場合に、利用者に不足金額を提示することで、利用者が予期しない金額を追加で徴収されることを防止することができる。
請求項4に記載の課金管理装置によれば、利用者が要求したサービスを提供している途中で、徴収金額の不足によりサービスの提供が停止した場合に、利用者の希望に応じてサービスの提供を途中で終了させることができる。
請求項5に記載のサービス課金システムによれば、サービス提供装置が提供するサービスを利用する場合に、利用者が想定した以上に課金されてしまうことを未然に防止することができる。
請求項6に記載のプログラムによれば、サービス提供装置が提供するサービスを利用する場合に、利用者が想定した以上に課金されてしまうことを未然に防止することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るサービス課金システムの概略構成を示す図である。本発明のサービス課金システムにおいては、サービスの利用料金を現金(紙幣、硬貨)の支払いによって決済する以外にも、前払い式又は後払い式の決済機能を有する決済機能媒体を用いてサービスの利用料金を決済することが可能である。決済機能媒体としては、現在広く流通しているICチップを搭載したICカードやこれを備える携帯電話機などが考えられる。本実施形態においては、決済機能媒体の一例として、非接触型のICカードを用いるものとする。また、このICカードは、前払い式の決済機能を有するものとする。
図示したサービス課金システムにおいては、課金管理装置1に画像形成装置2が接続されている。画像形成装置2は、例えば、コピー機能、プリント機能、ファクス機能等の複数の機能を同時に備えるデジタル複合機によって構成されるもので、画像形成を伴う種々のサービス(画像形成サービス)、例えばコピーサービス、プリントサービス、ファックス送信サービスを提供するものである。なお、サービス提供装置が提供するサービスは、画像形成サービス以外のサービスであってもよい。
これに対して、課金管理装置1は、画像形成装置2が提供するサービスの課金を管理するものである。課金管理装置1は、例えばパーソナルコンピュータを用いて構成されるもので、画像形成装置2の近傍に設置(併設)されている。課金管理装置1の構成については、後段で説明する。
課金管理装置1には、上述した画像形成装置2のほかに、カードリーダ・ライタ3とコインキット4が接続されている。カードリーダ・ライタ3は、ICカードに記憶されている情報(データ)を読み出したり、ICカードに情報を書き込んだりするものである。カードリーダ・ライタ3とICカードとの間の通信は、例えば次のような方式で行なわれる。すなわち、カードリーダ・ライタ3のアンテナに電流を流すと、このアンテナから交流磁界が発生し、この磁界中に非接触型のICカードをかざすことでICチップが動作し、カードリーダ・ライタ3とICカードとの間で通信が行なわれる。
コインキット4は、画像形成装置2を利用する利用者からの入金をコイン(硬貨)の投入によって受け付けるものである。コインキット4は、外観上は、コイン投入口と、コイン返却ボタンと、コイン払い出し口とを有する。コイン投入口は、コインを投入するスロット形状の開口である。コイン返却ボタンは、コインの返却を要求するときにユーザによって押下操作されるボタンである。コイン払い出し口は、コイン返却ボタンが押下されたときに、その時点の残金に応じてコインが払い出される部分である。
また、課金管理装置1は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを経由してセンターサーバ5とつながっている。センターサーバ5は、インターネット上でICカードの情報を管理するものである。
図2は本発明の実施形態に係る課金管理装置1の構成例を示すブロック図である。図示のように、課金管理装置1は、コンピュータ・ハードウェア資源として、制御装置11と、主記憶装置12と、補助記憶装置13と、表示装置14と、入力装置15と、通信装置16とを備え、これらが共通のバス17に接続されている。
制御装置11は、画像形成装置2が提供するサービスの課金管理に係る種々の制御処理や演算処理(課金処理を含む)を行なうものである。制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成されるもので、このCPUが、例えば補助記憶装置13に格納(記憶)されたプログラムを主記憶装置12に読み出して実行することにより、上記制御処理や演算処理を行なう。
主記憶装置12は、制御装置(CPU)11がプログラムを実行する際の作業領域として利用されるものである。補助記憶装置13は、制御装置(CPU)11によって実行されるプログラムや各種のデータを格納するものである。一般に、主記憶装置12はRAM(Random Access Memory)を用いて構成され、補助記憶装置13はハードディスク駆動装置(Hard Disk Drive)を用いて構成されるが、特にこれに限定されるものではない。
表示装置14は、課金管理装置1のコンピュータが必要に応じて情報を表示するために用いられるものである。表示装置14は、例えば、陰極線管、液晶表示装置などで構成されるものである。
入力装置15は、課金管理装置1のコンピュータが必要に応じて情報を入力するために用いられるものである。入力装置15は、例えば、表示装置14の前面に貼り付けられたタッチパネルによって構成されるものである。入力装置15は、画像形成装置2の利用者が画像形成サービスの内容を設定するための入力手段としても利用される。例えば、画像形成装置2が提供する画像形成サービスのうち、利用者がコピーサービスを利用する場合は、コピーサービスに適用する内容(条件)として、コピーの種類(フルカラーコピー/単色カラーコピー/白黒コピー)、用紙サイズ、コピー倍率(拡大/縮小)、コピー部数などを設定するための入力操作に用いられる。
通信装置16は、課金管理装置1が外部の装置(画像形成装置2、カードリーダ・ライタ3、コインキット4、センターサーバ5を含む)と通信するためのものである。通信装置16には、シリアル・I/F(I/Fはインターフェースの略)161、USB・I/F162及びネットワーク・I/F163が接続されている。
シリアル・I/F161は、課金管理装置1と画像形成装置2とをシリアルケーブルで接続するためのインターフェースであるとともに、課金管理装置1とコインキット4とをシリアルケーブルで接続するためのインターフェースでもある。USB・I/F162は、課金管理装置1とカードリーダ・ライタ3とをUSB(Universal Serial Bus)ケーブルで接続するためのインターフェースである。ネットワーク・I/F163は、課金管理装置1とセンターサーバ5とをLAN、インターネット等のネットワークを介して接続するためのインターフェースである。
続いて、本発明の実施形態に係るサービス課金システムにおける課金管理装置1の処理手順について、図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。ここでは一例として、利用者がコピーサービスを利用する場合に課金管理装置1が行なう課金管理処理を例に挙げて説明する。
課金管理装置1が行なう課金管理処理は、課金管理装置1のコンピュータ・ハードウェア資源を用いて、例えば、CPUがハードディスクに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現されるものである。このプログラムは、課金管理装置1のコンピュータを、サービス提供装置である画像形成装置2が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、決済機能媒体であるICカードからの徴収を許容する金額の指定を利用者から受け付ける受付手段、画像形成装置2が提供したサービスの利用料金を課金処理する課金手段、利用者の要求に応じて画像形成装置2がサービスを提供している途中で、上記課金手段が課金処理したサービスの利用料金が、上記受付手段で受け付けた金額分に達した場合に、画像形成装置2によるサービスの提供を停止させる制御手段として機能させる。このような機能的手段を実現するためのプログラムは、予め課金管理装置1にインストールされていてもよいし、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよし、有線又は無線による通信手段を介して提供されてもよい。
まず、サービスの利用を待っている待機状態で、課金管理装置1は、図5に示す案内画面を表示装置14に表示する。図示した案内画面は、ICカードを所持する利用者にICカードをカードリーダ・ライタ3にかざすように促すメッセージ「ICカードを読取装置にかざしてください。」を含んでいる。また、画像形成装置2は、課金管理装置1からコピー利用許可の通知を受けるまで、使用不可の状態になっている。使用不可の状態とは、利用者からサービスの要求を受け付けない状態(例えば、利用者がコピー部数などの設定を行なってコピー開始ボタンを押しても、この操作を無効としてコピー動作を開始しない状態)をいう。一方、カードリーダ・ライタ3は、利用者がICカードをカードリーダ・ライタ3にかざすことで、カードリーダ・ライタ3の通信領域にICカードが存在すると、このICカードを検知する。
こうした状況において、課金管理装置1の制御装置11は、通信装置16を介してカードリーダ・ライタ3に定期的にポーリングを行なって、カードリーダ・ライタ3がICカードを検知したかどうかを一定期間ごとに確認する(ステップS1、S2)。そして、カードリーダ・ライタ3がICカードを検知したことを確認すると、制御装置11は、カードリーダ・ライタ3に対してICカードからの残高取得を要求し、この要求への応答としてカードリーダ・ライタ3がICカードから読み出した残高の情報を取得する(ステップS3)。ICカードの残高とは、前払いによってICカードにチャージされた金額のうち、まだ支払い(決済)に使用されていない残りの金額をいう。ICカードの残高の情報は、ICカードに搭載されたICチップの中に、ICカードに割り当てられた固有のカード番号とともに記憶されている。
なお、図示はしないが、カードリーダ・ライタ3にICカードがかざされたことを確認すると、その都度、制御装置11は、カードリーダ・ライタ3の動作を制御することにより、ICカードからカード番号と残高の情報を取得し、この情報を用いて、センターサーバ5にICカードとその残高の正当性を確認するための問い合わせを行なう。そして、センターサーバ5への問い合わせによってICカードとその残高の正当性が確認されたら、後述するステップS4以降の処理に進む。また、センターサーバ5への問い合わせによってICカードが不正なカードであることが判明した場合は、表示装置14へのメッセージ表示により、利用者に正当なICカードを使用するように促す。
次に、制御装置11は、先ほど取得したICカードの残高(以下、「カード残高」とも記す)が、画像形成サービスを受けるために必要な最低金額(以下、「必要最低金額」とも記す)以上であるかどうかを確認する(ステップS4)。そして、カード残高が必要最低金額未満であれば、必要に応じて、ICカードの残高不足のために画像形成サービスを利用できない旨を、例えば表示装置14へのメッセージ表示により利用者に通知して、課金管理処理を終える。必要最低金額とは、画像形成装置2が提供するサービスの利用料金のうち、サービスを利用する際に必要となる単価が最も安い金額をいう。例えば、コピーサービスにおける白黒コピーの単価(用紙1枚あたりのコピー料金)が最も安い場合は、その金額が必要最低金額となる。
また、カード残高が必要最低金額以上であれば、図6に示す金額指定画面を表示装置14に表示した後(ステップS5)、ICカードからの徴収を許容する金額(以下、「徴収許容金額」とも記す)の指定を利用者から受け付ける(ステップS6)。図示した金額指定画面は、利用者から徴収許容金額の指定を受け付けるための操作画面であって、金額の入力を促すメッセージ「ICカードから徴収してよい金額を入力してください。」と、金額を入力するためのテンキー部21と、カードリーダ・ライタ3がICカードから読み出したカード残高を表示する残高表示部22と、利用者がテンキー部21で入力した徴収許容金額を表示する金額表示部23と、利用者が入力した徴収許容金額を取り消すための取り消しボタン24と、利用者が入力した徴収許容金額を確定するための決定ボタン25とを含んでいる。
上記金額指定画面において、利用者は、コピーサービスの利用料金としてICカードから徴収されてもよい金額をテンキー部21の入力操作で指定した後、決定ボタン25を押すことにより、徴収許容金額の指定を確定する。そうすると、制御装置11は、利用者から指定を受けた徴収許容金額をICカードから徴収する(ステップS7)。ICカードからの徴収は、制御装置11がカードリーダ・ライタ3の動作を制御することにより、ICカードのICチップに記憶されているICカードの残高を、利用者が指定した徴収許容金額だけ減額した金額に書き換えることによって行なう。例えば、カードリーダ・ライタ3が読み出したICカードの残高が1000円で、利用者から指定を受けた徴収許容金額が500円であった場合は、ICカードから500円を徴収するために、ICカードの残高を500円に書き換える。
次に、制御装置11は、画像形成装置2に対して、先ほどICカードから徴収した徴収金額とともに、コピー利用許可を通知する(ステップS8)。これにより、画像形成装置2は、課金管理装置1からコピー利用許可の通知を受けて、使用不可の状態から使用可能な状態に切り替わる。このため、画像形成装置2は、利用者がコピー開始ボタンを押す前に設定したコピーサービスの内容(コピー部数等)に基づいてコピー動作を開始する。
画像形成装置2のコピー動作中においては、画像形成装置2が原稿から読み取ったコピー画像を1枚の用紙に出力(プリント)するごとに、画像形成装置2から課金管理装置1に、用紙1枚あたりのコピー料金が課金情報として通知され、この通知を受けて、制御装置11は、コピーサービスの利用料金を課金処理すべく、上記ステップS7でICカードから徴収した徴収金額から用紙1枚あたりのコピー料金を減算する(ステップS9、S10)。例えば、上述のように利用者から徴収許容金額の指定を受けてICカードから徴収した徴収金額が500円で、用紙1枚あたりのコピー料金が30円であった場合は、コピーサービスに係る利用料金の課金処理として徴収金額を470円に減額する。
続いて、制御装置11は、利用者が設定操作で要求したすべてのコピー出力を終えたかどうかを確認し(ステップS11)、すべてのコピー出力を終えた場合は、図7に示すコピー完了画面を表示装置14に表示する(ステップS12)。図示したコピー完了画面は、利用者にコピーが正常に完了した旨を知らせるメッセージ「コピーが完了しました。」と、新たにコピーを実施するための操作案内メッセージ「新たにコピーを実施する場合は、新規コピーボタンを押してください。」と、コピーを終了するための操作案内メッセージ「このままコピーを終了する場合は、コピー終了ボタンを押してください。」と、新規コピーの実施を指示するための新規コピーボタン26と、コピーの終了を指示するためのコピー終了ボタン27とを含んでいる。
上記コピー完了画面において、利用者が新規コピーボタン26を押した場合は、ステップS13でYesと判断し、上記ステップS9に戻る。また、利用者がコピー終了ボタン27を押した場合は、ステップS13でNoと判断し、上記ステップS7でICカードから徴収した徴収金額を使い切ったかどうかを確認する(ステップS14)。そして、徴収金額を使い切っていない場合は、コインキット4から釣り銭の払い戻しを行ない(ステップS15)、徴収金額を使い切っている場合は、そのまま処理を終える。釣り銭の払い戻しは、徴収金額で使い切らずに残った分の金額をICカードの残高に加算するように、カードリーダ・ライタ3でICカードの残高を書き換えることにより行なってもよい。
また、すべてのコピー出力を終えていない場合は、次のコピー出力を行なうにあたって徴収金額が不足していないかどうかを判断する(ステップS16)。ここでの判断は、画像形成装置2からコピー料金の通知を受けるたびに、制御装置11が徴収金額から減算したコピー料金の合計額が、事前に利用者から受け付けた金額分に達したかどうかの判断となる。具体的には、前回のコピー出力に伴って減算した後の徴収金額が、用紙1枚あたりのコピー料金未満、つまり次のコピー出力を行なうために必要な金額が残っていない場合は、徴収金額が不足していると判断し、それ以外であれば、徴収金額が不足していないと判断する。そして、徴収金額が不足していないと判断した場合は、上記ステップS9に戻って、画像形成装置2でのコピー出力を継続させる。
一方、徴収金額が不足していると判断した場合は、利用者が設定操作で要求したコピーサービスを提供している途中(例えば、コピー部数を10部で設定して、8部までしかコピー出力を終えていない段階)であっても、制御装置11は、通信装置16を介して画像形成装置2にコピー停止を通知することにより、画像形成装置2によるコピーサービスの提供を停止させる(ステップS17)。
次いで、制御装置11は、図8に示すコピー停止画面を表示装置14に表示する(ステップS18)。図示したコピー停止画面は、利用者に料金不足によってコピーを停止した旨を知らせるメッセージ「料金が不足したため、コピーを停止しました。」と、利用者にICカードをカードリーダ・ライタ3にかざすことを促すメッセージ「継続する場合は、ICカードを読取装置にかざしてください。」と、利用者が要求(設定操作)したコピーサービスの提供を終えるために必要な不足金額を表示(提示)する金額表示部28と、利用者にコピーを終了させるための操作方法を知らせるメッセージ「このままコピーを終了する場合は、コピー中止ボタンを押してください。」と、利用者からコピーサービスの中止指示を受け付けるためのコピー中止ボタン29とを含んでいる。
上述したコピー停止画面において、利用者がコピー中止ボタン29を押した場合は、ステップS19でYesと判断し、画像形成装置2にコピー中止を通知して、画像形成装置2によるコピーサービスの提供を終了させる(ステップS20)。これに対して、利用者がカードリーダ・ライタ3にICカードをかざしたことを検知した場合は、ステップS21でYesと判断し、ICカードの残高から上記不足金額を徴収(入金)した後(ステップS22)、画像形成装置2にコピー継続許可を通知して、画像形成装置2によるコピーサービスの提供を再開させる(ステップS23)。
なお、図示はしながい、カードリーダ・ライタ3にかざされたICカードの残高が不足金額未満であった場合は、表示装置14へのメッセージ表示により、利用者に残高不足を通知して課金管理処理を終了してもよい。また、コピー停止画面を表示してから一定期間を過ぎても、利用者から不足金額の入金を確認できない場合はそのまま課金管理処理を終了してもよい。
また、利用者がカードリーダ・ライタ3にかざしたICカードから不足金額の入金を受け付けるだけでなく、利用者によるコインの投入によってコインキット4から不足金額の入金を受けるものとしてもよい。また、カードリーダ・ライタ3にかざしたICカードとコインキット4の両方から不足金額の入金を受け付けるものとしてもよい。その場合は、ICカードから徴収した金額とコインキット4に投入された金額を合算し、その合計金額が不足金額以上であれば、その合計金額とコピー継続許可を画像形成装置2に通知して、画像形成装置2によるコピーサービスの提供を再開させることになる。
また、ICカードとコインキット4の両方から不足金額の入金を受け付けた後に、コピーサービスの提供を再開した場合は、画像形成装置2がコピーを1枚出力するごとに、その分のサービスの利用料金(用紙1枚あたりのコピー料金)を課金処理すべく、ICカードとコインキット4から受け付けた入金額からコピー料金を減算することになるが、その際の決済の優先順位としては、予め課金管理装置1の内部で設定又は変更された順位にしたがって、例えば、ICカードによる入金額から先に減算し、ICカードによる入金額を使い切った段階で、コインキット4による入金額からの減算を開始する。あるいは、コインキット4による入金額から先に減算し、コインキット4による入金額を使い切った段階で、ICカードによる入金額からの減算を開始してもよい。
なお、利用者に不足金額を提示する場合は、表示による提示に限らず、音声による提示であってもよい。また、表示による提示と音声による提示を併用してもよい。
1…課金管理装置、2…画像形成装置、3…カードリーダ・ライタ、4…コインキット、5…センターサーバ、11…制御装置、12…主記憶装置、13…補助記憶装置、14…表示装置、15…入力装置、16…通信装置
Claims (6)
- サービス提供装置が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、決済機能媒体からの徴収を許容する金額の指定を前記利用者から受け付ける受付手段と、
前記サービス提供装置が提供したサービスの利用料金を課金処理する課金手段と、
前記利用者の要求に応じて前記サービス提供装置がサービスを提供している途中で、前記課金手段が課金処理したサービスの利用料金が、前記受付手段で受け付けた金額分に達した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させる制御手段と
を備えることを課金管理装置。 - 前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させた状態で、前記利用者が要求したサービスの提供を終えるために必要な不足金額の入金を前記利用者から受け付ける手段を有し、
前記制御手段は、前記不足金額の入金を確認した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を再開させる
ことを特徴とする請求項1記載の課金管理装置。 - 前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させた場合に、前記利用者が要求したサービスの提供を終えるために必要な不足金額を前記利用者に提示する手段を有する
ことを特徴とする請求項2記載の課金管理装置。 - 前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させた場合に、前記利用者からサービスの中止指示を受け付ける手段を有し、
前記制御手段は、前記利用者からサービスの中止指示を受けた場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を終了させる
ことを特徴とする請求項2記載の課金管理装置。 - 利用者の要求に応じてサービスを提供するサービス提供装置と、
前記サービス提供装置が提供するサービスの課金を管理する課金管理装置とを備え、
前記課金管理装置は、
前記サービス提供装置が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、決済機能媒体からの徴収を許容する金額の指定を前記利用者から受け付ける受付手段と、
前記サービス提供装置が提供したサービスの利用料金を課金処理する課金手段と、
前記利用者の要求に応じて前記サービス提供装置がサービスを提供している途中で、前記課金手段が課金処理したサービスの利用料金が、前記受付手段で受け付けた金額分に達した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させる制御手段とを備える
ことを特徴とするサービス課金システム。 - サービス提供装置が提供するサービスの課金を管理する課金管理装置のコンピュータを、
前記サービス提供装置が利用者の要求に応じてサービスの提供を開始する前に、決済機能媒体からの徴収を許容する金額の指定を前記利用者から受け付ける受付手段、
前記サービス提供装置が提供したサービスの利用料金を課金処理する課金手段、
前記利用者の要求に応じて前記サービス提供装置がサービスを提供している途中で、前記課金手段が課金処理したサービスの利用料金が、前記受付手段で受け付けた金額分に達した場合に、前記サービス提供装置によるサービスの提供を停止させる制御手段
として機能させるためのプログラム。
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- 2006-11-08 JP JP2006302323A patent/JP2008117335A/ja active Pending
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