JP2008115290A - 芳香族ポリカーボネート共重合樹脂およびその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート共重合樹脂およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008115290A
JP2008115290A JP2006300256A JP2006300256A JP2008115290A JP 2008115290 A JP2008115290 A JP 2008115290A JP 2006300256 A JP2006300256 A JP 2006300256A JP 2006300256 A JP2006300256 A JP 2006300256A JP 2008115290 A JP2008115290 A JP 2008115290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polycarbonate
resin
bis
producing
hydroxyphenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006300256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4916840B2 (ja
Inventor
Kiwamu Yuki
究 結城
Hirotaka Takeda
裕孝 竹田
Makoto Nakai
誠 中井
Sumuto Kihara
澄人 木原
Kazunobu Yamada
和信 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2006300256A priority Critical patent/JP4916840B2/ja
Publication of JP2008115290A publication Critical patent/JP2008115290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4916840B2 publication Critical patent/JP4916840B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Abstract

【課題】 相溶化剤の添加を必要とせず、簡便な方法で、耐熱性や流動性に優れた芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得る方法を提供する。
【解決手段】 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)とを反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とを反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂成分と熱可塑性樹脂成分とから構成される、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を製造する方法に関するものである。
芳香族ポリカーボネート樹脂は、広範な分野で利用されるエンジニアリングプラスチックの一種であり、耐熱性、耐衝撃性、透明性、寸法安定性、難燃性などに優れている。しかしながら、この樹脂は、汎用樹脂に比べ高価であること、同等の成形条件では流動性が低く成型性が劣り、成型品の生産性に劣ること、耐薬品性が低いこと、また、衝撃強度の厚み依存性が大きいことなどの問題点があるために、各種樹脂とのアロイとして利用されている。
また、昨今、地球温暖化の観点から、化石由来資源を原料とするプラスチックを植物原料由来のプラスチックに置き換えようという研究が盛んに行われている。そして、これら植物由来プラスチックと芳香族ポリカーボネート樹脂とのアロイも、その主要な課題の一つになっている。また、地球環境保全の観点から生分解性樹脂およびそのポリマーアロイの使用も増加している。
ポリマーアロイの製造には広く溶融混練法が用いられる。この方法では、樹脂同士の相溶性が重要であり、単に樹脂を溶融して、攪拌混合しただけでは十分に混ざったとはいえず、著しく相分離した状態では樹脂としての性能が著しく劣る場合がほとんどである。したがって、アロイとする樹脂に適した相溶化剤を添加したり、またはポリマー製造段階で共重合体を合成するなど、ポリマーアロイの製造には煩雑な工程を要する。特に、ランダム共重合では共重合した各ポリマーの特徴を出すことができず、適度なブロック長を有するブロック共重合体とすることが必要であるため、製造は通常の工程よりもさらに複雑になる。
また、化学結合の交換反応を利用して、ポリマー同士から共重合樹脂組成物を製造しようとする試みもあるが、通常の条件では交換反応が不十分で共重合化が進行せず、大量の触媒や高温、長い反応時間を必要とするなどの問題点があった(非特許文献1)。
ポリカーボネート樹脂と他樹脂とのアロイを製造する技術として、非特許文献1および特許文献1には、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹脂をエステル交換する方法が、また、特許文献2および3には、相溶化剤の添加によって芳香族ポリカーボネート樹脂とポリ乳酸樹脂のアロイを製造する方法が開示されている。さらに、特許文献4には、芳香族脂肪族ポリカーボネート樹脂とポリ乳酸樹脂をアロイ化する方法が、特許文献5には、芳香族ポリカーボネート樹脂存在下にラクチドを共重合する方法が、特許文献6には、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリ乳酸樹脂を共重合する方法がそれぞれ開示されている。
しかしながら、特許文献1および非特許文献1の方法では、エステル交換反応を促進するために多量の触媒の添加と高温、長い反応時間が必要である。また、特許文献2および3では、相溶化剤を添加なければならずコスト高となるのみならず、混練条件や成形条件によってアロイの分散状態が変化するため物性が安定しない問題があった。特許文献4の方法では耐熱性の向上が十分ではなく、特許文献5では得られる共重合体は不透明でガラス転移温度の低い樹脂しか得られなかった。また、特許文献6では、反応が有機溶剤中で行われ、操作が煩雑で、大量生産には向かないなどの問題点があった。
高分子学会年次大会予稿集、55巻、1号、935頁(2006) 特表2006−514703号公報 特開2006−028299号公報 特開2006−131828号公報 特開平11−140292号公報 特開平7−82369号公報 特開平9−216942号公報
本発明は、以上のような問題点を解決するものであり、通常、非常に困難であるカーボネート結合とエステル結合との交換反応を改良して、相溶化剤の添加を必要とせず、簡便な方法で、耐熱性や流動性に優れた芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を製造する方法を提供しようとするものである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、活性水素含有官能基を有する化合物(C)を使用することにより、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)もしくは熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)とから、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂が製造できることを見出した。
すなわち、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と熱可塑性樹脂(B)もしくは熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)との反応物が、芳香族ポリカーボネート樹脂のカーボネート結合と比較的容易に交換し、簡便な方法で芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とが共重合化できることを見出した。
また、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)との反応物が、熱可塑性樹脂(B)もしくは熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)と反応し、同様に芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とが共重合化できることを見出した。さらに、反応時間が十分であれば、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分の共重合が十分進行し、化合物(C)の官能基数に応じてポリカーボネート共重合樹脂のブロック数が増加することができる。
すなわち、本発明の要旨は、下記の通りである。
(1)芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)の存在下に、熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合することを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(2)芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とを反応させた後、熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合することを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(3)芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合した後、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(4)芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とを反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(5)芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とを反応させた後、熱可塑性樹脂(B)を反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(6)芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と熱可塑性樹脂(B)とを反応させた後、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(7)熱可塑性樹脂(B)がポリエステル樹脂であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(8)ポリエステル樹脂がポリ乳酸樹脂であることを特徴とする(7)記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(9)活性水素含有官能基を有する化合物(C)の官能基が水酸基であることを特徴とする(1)〜(8)のいずかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(10)反応を溶融状態で行うことを特徴とする(1)〜(9)のいずかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(11)得られる芳香族ポリカーボネート共重合樹脂100質量部に対して、エステル交換触媒(D)0.001〜0.1質量部の存在下に反応を行うことを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(12)反応後に鎖延長反応を行なうことを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
(13)上記(1)〜(12)のいずれかに記載の製造方法で得られた芳香族ポリカーボネート共重合樹脂。
通常、カーボネート結合とエステル結合との交換反応は非特許文献1に明らかなように非常に困難であるが、本発明者らは、活性水素含有官能基を有する化合物(C)を使用することにより、上記交換反応が比較的容易に進行し、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂が製造できることを見出した。本発明の製造方法により、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を、従来の生産設備を使用し、煩雑な工程を経ることなく、簡便で、効率よく生産することができる。さらに、熱可塑性樹脂(B)として植物由来ポリマーを使用することができることから、植物度の分だけカーボンニュートラルであるため地球温暖化防止に大きく寄与し、また、石油資源の節約にも貢献できるなど、産業上の利用価値はきわめて高い。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する。
芳香族ポリカーボネート樹脂(A)は、下記式で表される樹脂であり、ビスフェノール系ポリカーボネート樹脂が例示される。
(Rは芳香族炭化水素系化合物を指すが、炭素、水素以外の原子を含んでいてもよい。)
ビスフェノール系ポリカーボネート樹脂の具体的としては、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−メチル−2−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4’−ビフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−sec−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビスフェノールフルオレン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパン、4,4’−[1,4−フェニレン−ビス(2−プロピリデン)−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)]、1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシフェニルエーテル、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、2,4’−メチレンビスフェノール、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、3,3−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、3,3−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、ビス(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、テルペンジフェノール、1,1−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパン、2,2−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3,5−ジsec−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)エタン、ビス(3−ノニル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチル−6−メチルフェニル)メタン、1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2−ヒドロキシ−5−フルオロフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−フェニルメタン、ビス(3ーフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−(p−フルオロフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(p−フルオロフェニル)メタン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ニトロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラtert−ブチル−4,4’−ビフェノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ビフェノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルシラン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(2,3,5−トリメチル−4−ヒドロキシフェニル)−フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ドデカン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ドデカン、1,1−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)エタン、イサチンビスフェノール、イサチンビスクレゾール、2,2’,3,3’,5,5’−ヘキサメチル−4,4’−ビフェノール、ビス(2ーヒドロキシフェニル)メタン、2,4’−メチレンビスフェノール、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)メタン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(2ーヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)エタン、ビス(2−ヒドロキシ−5−フェニルフェニル)メタン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタデカン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタデカン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタデカン、1,2−ビス(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチルフェニル)メタン、2,2−ビス(3−スチリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−(p−ニトロフェニル)エタン、ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、3,3’,5,5’−テトラtert−ブチル−2,2’−ビフェノール、2,2’−ジアリル−4,4’−ビフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5,5−テトラメチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,4−トリメチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−エチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロペンタン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9、9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、1,1−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル−シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(2−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジエチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジエチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、2,4−ジヒドロキシジフェニルスルホンなどが挙げられる。
本発明において熱可塑性樹脂(B)は、それまたはその原料化合物(B´)が芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と共重合できるものであればいかなるものでもよく、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)との交換反応が可能な点からはポリエステル樹脂が好ましく、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)の流動性向上の観点からは脂肪族ポリエステル樹脂がより好ましく、また特に地球環境保全の観点から植物由来または生分解性ポリマーが好ましい。脂肪族ポリエステル樹脂としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリエチレンサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシブチレート、およびこれらのポリマーの末端または側鎖に活性水素含有官能基を導入したポリマーがあげられる。活性水素含有官能基の導入方法としては、導入したい官能基を有する化合物をポリマー重合の開始剤としたり、共重合成分としたり、カップリング反応したり、導入したい官能基を有する化合物でポリマーを解重合する方法などにより得ることができる。
本発明において熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)とは、重合反応により上記熱可塑性樹脂(B)を製造することができる化合物のことを意味する。たとえば、熱可塑性樹脂(B)がポリ乳酸の場合、その原料化合物(B´)は、乳酸、ラクチド、乳酸エステル、乳酸オリゴマーなどの化合物であり、(B)がポリブチレンサクシネートの場合は、(B´)は、1,4−ブタンジオール、コハク酸、およびこれらの低分子量重縮合体などの化合物である。
熱可塑性樹脂(B)の分子量は特に制限はないが、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)のモル量に対して、混合反応する化合物の活性水素含有官能基量が、総量でポリカーボネートのモル量より多いことが好ましい。当モル量より少ない場合、マルチブロック化の程度が小さくなる。
本発明において活性水素含有官能基を有する化合物(C)としては、活性水素含有官能基を2つ以上有し、かつ環構造を1つ以上有する化合物が好ましく挙げられる。活性水素含有官能基としては、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、スルホン酸基、チオール基などが挙げられ、反応の制御のしやすさ、着色しにくさ、入手のしやすさの点から、水酸基が好ましい。活性水素含有官能基を有する化合物(C)の具体例としては、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、トリシクロデカンジメタノール、アダマンタンジオール、イソソルビド、4−ヒドロキシフェニル−2−エチルアルコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールAエチレングリコール付加体、ビスフェノールSエチレングリコール付加体、4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、トリシクロデカンジカルボン酸、アダマンタンジカルボン酸、1,4−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、ノルボルナンジアミン、トリシクロデカンジアミン、アダマンタンジアミンなどが挙げられる。なかでも、脂環族系化合物が好適に用いられる。
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法としては、
(1)活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)の存在下に、熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合する方法[I]
(2)活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とを反応させた後、熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合する方法[II]
(3)活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合した後、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を反応させる方法[III]
(4)活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とを反応させる方法[IV]
(5)活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とを反応させた後、熱可塑性樹脂(B)を反応させる方法[V]
(6)活性水素含有官能基を有する化合物(C)と熱可塑性樹脂(B)とを反応させた後、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を反応させる方法[VI]
が挙げられる。
上記各方法において、反応は無溶剤系で、各成分を溶融状態で攪拌混合することが好ましい。その反応温度は、180〜250℃であることが好ましく、190〜240℃であることがさらに好ましく、200〜230℃であることがより好ましい。反応温度が180℃未満では、反応を均一に進めることが困難であるとともに、反応効率が低いため好ましくない。また反応温度が250℃を超える場合は、樹脂の熱分解および着色が顕著となるため好ましくない。
方法[I]と[IV]における反応時間は、反応温度等の条件によって適宜選択されるが、5分〜12時間であることが好ましく、10分〜8時間であることがより好ましい。反応時間が5分未満であると、反応条件が穏やかな場合は反応が不十分となったり、反応条件が過激な場合は反応の制御が困難となったり、着色が顕著になったりする。反応時間が12時間を超えると、生産性が低くコスト高になったり、得られる共重合樹脂の着色が顕著になったりする。
また、方法[II]、[III]、[V]、[VI]においては、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と反応させる時間は、5分〜12時間であることが好ましく、10分〜8時間であることがより好ましい。反応時間が5分未満であると、反応条件が穏やかな場合は反応が不十分となったり、反応条件が過激な場合は反応の制御が困難となったり、着色が顕著になったりする。反応時間が12時間を超えると、生産性が低くコスト高になったり、得られる共重合樹脂の着色が顕著になったりする。また活性水素含有官能基を有する化合物(C)と反応させた後に行なう反応においては、反応時間は、5分〜12時間であることが好ましく、10分〜8時間であることがより好ましい。反応時間が5分未満であると、反応条件が穏やかな場合は反応が不十分となったり、反応条件が過激な場合は反応の制御が困難となったり、着色が顕著になったりする。反応時間が12時間を超えると、生産性が低くコスト高になったり、得られる共重合樹脂の着色が顕著になったりする。
上記各方法において、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と、熱可塑性樹脂(B)または原料化合物(B´)との質量比((A/B)または(A/B´))は、10/90〜90/10であることが好ましく、20/80〜80/20であることがさらに好ましい。
活性水素含有官能基を有する化合物(C)の添加量は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)または原料化合物(B´)の合計質量((A+B)または(A+B´))に対して、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがさらに好ましい。
本発明の製造方法においては、必要に応じてエステル交換触媒(D)を添加することができる。エステル交換触媒としては、オクチル酸錫、テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム、等が挙げられるが、オクチル酸錫が好適に用いられる。エステル交換触媒(D)の添加量は、生成するポリカーボネート共重合樹脂100質量部に対して0.001〜0.1質量部であることが好ましい。添加量が0.001質量部未満では添加効果に乏しく、0.1質量部を超えると生成するポリカーボネート共重合樹脂の熱安定性が低下するため、別途触媒失活剤等の添加が必要となる。
本発明の製造方法においては、ポリカーボネート共重合樹脂の分子量を増大するために、ポリカーボネート樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)もしくは原料化合物(B´)、活性水素含有官能基を有する化合物(C)の反応後に、鎖延長剤を用いて鎖延長反応を行なうことができる。
鎖延長剤としては、2つ以上の官能基を持つ化合物が挙げられ、官能基としては、イソシアネート、エポキシ、酸無水物、酸クロライド、オキサゾリンなどが挙げられる。具体的には、トリレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、ビスイソシアナトメチルシクロヘキサンなどのジイソシアネート、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールフルオレングリシジルエーテル、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ジグリシジルテレフタル酸、ジグリシジルイソフタル酸、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルなどのジグリシジルエーテル、ナフタレンテトラカルボン酸無水物、ジオキソテトラヒドロフラニルメチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物、無水ピロメリット酸、オキシジフタル酸無水物、ビフェニルテトラカルボン酸無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸無水物、テトラフルオロイソプロピリデンジフタル酸無水物、ターフェニルテトラカルボン酸無水物、シクロブタンテトラカルボン酸無水物、カルボキシメチルシクロペンタントリカルボン酸無水物などの酸無水物、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族カルボン酸およびその酸クロライド、2,2’−(1,3−フェニレン)ビス−2−オキサゾリンなどのビスオキサゾリンなどが挙げられ、なかでもジイソシアネート、ジグリシジルエーテル、ビスオキサゾリンが、反応性が高く、取り扱いが容易であることから特に好ましい。また、少量であれば官能基を3個以上含有する化合物を併用することもできる。
鎖延長剤の種類は、活性水素含有官能基を有する化合物(C)の官能基の種類によって適宜選択される。例えば、(C)の官能基がアルコール性水酸基である場合は、鎖延長剤としてはジイソシアネートが好ましく、エステルカーボネート交換反応によってフェノール性水酸基が生成する場合はジグリシジルエーテルやビスオキサゾリンが好ましい。(C)の官能基がカルボキシル基である場合は、ジグリシジルエーテルやビスオキサゾリンが好ましい。(C)の官能基がアミノ基である場合は、ジイソシアネートやジグリシジルエーテルが好ましいが、エステルカーボネート交換反応によってフェノール性水酸基が生成する場合はジグリシジルエーテルやビスオキサゾリンが好ましい。
鎖延長剤の添加量は、鎖延長剤の官能基量と、鎖延長するポリカーボネート共重合樹脂の末端官能基量との比(延長剤/共重合樹脂)が0.98〜1.1の範囲であることが好ましい。鎖延長剤が多すぎた場合には複数の官能基を持つ化合物を加えて再延長する必要が生じる。少なすぎればポリカーボネート共重合樹脂を十分に高分子量化することができない。
鎖延長反応の反応温度は、ポリカーボネート共重合樹脂の融点あるいは流動開始温度以上、230℃以下であることが好ましく、より好ましくは、融点あるいは流動開始温度+5℃以上、220℃以下、さらに好ましくは、融点あるいは流動開始温度+10℃以上、210℃以下である。反応温度がポリカーボネート共重合樹脂組成物の融点あるいは流動開始温度以下では、反応を均一に進めることが困難であるとともに、反応効率が低いため好ましくない。また反応温度が230℃を超える場合は、鎖延長反応時に副反応による着色が顕著となるため好ましくない。
鎖延長反応の反応時間は、3分〜2時間であることが好ましく、5分〜1時間であることがより好ましい。反応時間が、3分未満であると、反応が不十分であり、2時間を超えると副反応や着色が顕著になる。
上記鎖延長反応を行なうことにより、ポリカーボネート共重合樹脂の重量平均分子量を20,000以上にすることができる。重量平均分子量が20,000以下では樹脂としての強度が十分に高くならないことがある。重量平均分子量は、好ましくは50,000以上であり、さらに好ましくは100,000以上である。
本発明の製造方法においては、反応を著しく阻害しないのであれば、酸化防止剤などの各種添加物を添加して反応を行なってもよい。
以下、実施例により、本発明を具体的に説明する。なお、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の特性は下記の方法で測定した。
(1)重量平均分子量
重量平均分子量は、示差屈折率計を備えたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した。10mMトリフルオロ酢酸ナトリウム含有ヘキサフルオロイソプロパノールを溶離液とし、重量平均分子量はポリメチルメタクリレート(ポリマーラボラトリーズ社製)を標準試料として換算した。
(2)共重合樹脂における各成分のブロック長
芳香族ポリカーボネート共重合樹脂における各成分のブロック長は、試料を重水素化クロロホルムに溶解してNMR装置(日本電子製Lambda300WB)を用いて測定周波数300MHzでプロトンおよび75MHzでカーボンNMR測定を行い、得られたスペクトルから各成分の存在比を算出することによって求めた。
なお、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂のプロトンとカーボンの帰属や各成分のセグメント長の計算は、実施例2−1で得られた共重合樹脂のプロトンNMRスペクトルを図1と、同樹脂のカーボンNMRスペクトル図2とを例示して、下記のとおりに行なった。
図1に示すように、ポリ乳酸に由来する末端水酸基の隣のメチン基に由来するピーク(4.4ppm)はあまり観察されず、末端はかなりの部分がポリカーボネート由来の水酸基(この場合、末端のフェノール性水酸基のオルト位のベンゼン環水素のピーク、6.7ppm)となっていた。これは、カーボネート結合とポリ乳酸の末端水酸基の交換反応が生じたために、重合物の末端がポリ乳酸からポリカーボネートに変わったためである。
また、図2に示すように、ポリカーボネートユニットの隣にポリ乳酸ユニットが結合したと考えられる構造由来のピークが観察された。一つはカーボネート基によって結合した場合で、カーボネート基炭素由来のピーク(153.1ppm)が、もう一つはエステル基によって結合した場合で、エステル基炭素由来のピーク(168.8ppm)が観測された。通常のポリカーボネート中のカーボネート基炭素のピークは(152.1ppm)、ポリ乳酸鎖中のエステル基炭素由来のピークは(169.6ppm)である。また、ポリ乳酸と隣接したポリカーボネートの芳香環炭素に由来するピークもシフトしていた。これらは、ポリ乳酸末端の水酸基とポリカーボネートのカーボネート結合との交換反応で生じたものと考えられる。
以上のNMR測定結果より、ポリカーボネート−ポリ乳酸隣接構造の量と末端基の量からポリ乳酸ブロックセグメント長およびポリカーボネートブロックセグメント長を計算し、その結果を表1に示した。
その他の実施例においても、同様に測定を行い、分子量、ブロック長を算出した。
また、実施例に使用した化合物は下記のとおりである。
芳香族ポリカーボネート樹脂(A):住友ダウ社製 カリバー200−13
熱可塑性樹脂の原料化合物(B´):L−ラクチド、武蔵野化学研究所製
熱可塑性樹脂(B):ポリ乳酸、NatureWorks社製、重量平均分子量18万、D体1.1%
実施例1−1
ガラス製重合管内で、芳香族ポリカーボネート樹脂40gと、L−ラクチド60gと、1,4−シクロヘキサンジオール2gとを、窒素気流下、220℃に昇温し、芳香族ポリカーボネート樹脂が溶解してから、190℃に降温した後、オクチル酸錫20μlを加えて1時間反応し、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例1−2
実施例1−1で得られた樹脂に、190℃、窒素気流下、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BAGE、1,4−シクロヘキサンジオールと当モル量)を加えて30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
実施例2−1
東洋精機製ラボプラストミルを用いて、芳香族ポリカーボネート樹脂60gと、ビスフェノールA4.4gとを、窒素気流下、230℃で反応させ、得られた反応物を回収し粉砕した。ガラス重合管内にこの反応物21.5gとラクチド80gを加え、190℃に加熱し、全成分が溶融した状態で、オクチル酸錫20μlを加えて1時間反応させ、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例2−2
実施例2−1で得られた樹脂に、190℃、窒素気流下、イソホロンジイソシアネート(IPDI、ビスフェノールAと当モル量)を加えて30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
実施例3−1
東洋精機製ラボプラストミルを用いて、芳香族ポリカーボネート樹脂60gと、トリシクロデカンジメタノール6gとを、窒素気流下、230℃で反応させ、得られた反応物を回収し粉砕した。ガラス重合管内にこの反応物44gとラクチド60gを加え、190℃に加熱し、全成分が溶融した状態で、オクチル酸錫20μlを加えて1時間反応させ、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例3−2
実施例3−1で得られた樹脂に、190℃、窒素気流下、BAGE(トリシクロデカンジメタノールに対してほぼ当モル量)を加えて30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
実施例4−1
ガラス製重合管内で、ヘキサンジオール1.8gと、L−ラクチド80gとを窒素気流下、180℃に昇温し、オクチル酸錫0.02gを加え、攪拌しながら1時間反応させて、数平均分子量5,000のポリ乳酸ジオールを得た。東洋精機製ラボプラストミルを用い、得られたポリ乳酸ジオール48gと芳香族ポリカーボネート樹脂12gを混合し、220℃、5時間反応させて、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例4−2
実施例4−1で得られた樹脂を190℃に降温した後、これに、窒素気流下、BAGE(ヘキサンジオールと当モル量)を添加し、30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
実施例5−1
ガラス製重合管内で、1,4−シクロヘキサンジアミン2gと、L−ラクチド60gとを窒素気流下、190℃に昇温し、オクチル酸錫20μlを加えて1時間反応し、数平均分子量3,200のポリ乳酸ジオールを合成した。ここに芳香族ポリカーボネート樹脂40gを加えた。芳香族ポリカーボネート樹脂が溶解してから2時間、攪拌反応させ、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例5−2
実施例5−1で得られた樹脂に、190℃、窒素気流下、イソホロンジイソシアネート(1,4−シクロヘキサンジアミンと当モル量)を加えて30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
実施例6−1
東洋精機製ラボプラストミルを用いて、芳香族ポリカーボネート樹脂60gとシクロヘキサンジオール4.5gとを、窒素気流下、230℃で反応させ、得られた反応物を回収し粉砕した。再度ラボプラストミルを用いて、この反応物27gとポリ乳酸樹脂36gとを加え、230℃、3時間反応して芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例6−2
実施例6−1で得られた樹脂を190℃に降温した後、これに、窒素気流下、BAGE(シクロヘキサンジオールと当モル量)を加えて、30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
実施例7−1
東洋精機製ラボプラストミルを用いて、芳香族ポリカーボネート樹脂12gと、ポリ乳酸45gと、トリシクロデカンジメタノール3gとを、窒素気流下、230℃で加熱溶融した。210℃に降温した後、トリブチルチタネート50μlを加えて2時間攪拌反応し、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例7−2
実施例7−1で得られた樹脂を190℃に降温した後、これに、窒素気流下、ビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテル(BPFG、トリシクロデカンジメタノールと当モル量)を加えて30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
実施例8−1
ガラス製重合管内で、1,4−シクロヘキサンジオール4gとポリ乳酸60gとを、窒素気流下、220℃で加熱溶解した。攪拌しながら5時間反応した後、芳香族ポリカーボネート樹脂40gとオクチル酸錫20μlを加えて1時間反応し、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を得た。
実施例8−2
実施例8−1で得られた樹脂を190℃に降温した後、これに、窒素気流下、BPGE(1,4−シクロヘキサンジオールと当モル量)を加えて30分間反応させ、鎖延長した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂を払い出して回収した。
比較例1
ガラス製重合管内に、L−ラクチド60gを入れ、窒素気流下、190℃に昇温し、オクチル酸錫20μlを加えて1時間反応し、重量平均分子量210,000のポリ乳酸を合成した。ここに芳香族ポリカーボネート樹脂40gを加え、系を230℃に昇温した。芳香族ポリカーボネート樹脂が溶融してから1時間攪拌して反応させたところ、不透明かつ不均一な樹脂を得た。
実施例で得られた、芳香族ポリカーボネート共重合樹脂および鎖延長した同樹脂の特性を表1にまとめた。
カーボネート結合における交換反応がない場合に予想されるブロック数、および実施例で得られた共重合体の平均ブロック数(NMRの結果より計算)を表1に示した。どの実施例においても、カーボネート結合の交換反応によりブロック数が、交換反応がない場合に比較して増加していることがわかる。
また、実施例2−1の場合、芳香族ポリカーボネート樹脂をあらかじめ、ビスフェノールAで解重合しているが、この場合の解重合した芳香族ポリカーボネート樹脂の計算分子量は2,500であった。NMR測定の結果より、ラクチドとの反応後、芳香族ポリカーボネート樹脂成分のブロック分子量は2,500より低下していることがわかった。通常、十分な量のビスフェノールAで芳香族ポリカーボネート樹脂を解重合した場合、末端官能基(この場合、フェノール性水酸基)は解重合で生じたポリカーボネート1分子あたり2つである。また、カーボネート結合と共重合で生じた末端官能基(この場合、ビスフェノールAによる解重合で生じた末端は、もとのポリカーボネートと同じ成分で構成されており、共重合化に寄与しない)との交換反応がなければ、共重合で得られた化合物のポリカーボネートブロック分子量は2,500のままであり、得られる共重合体のブロック数は平均で2.6と計算される。しかし実際には、交換反応のためブロック分子量は低下し、ブロック数は2.6以上に増加しており、マルチブロック化が進行したことがわかる。
以上の結果から、交換反応により、芳香族ポリカーボネート樹脂と熱可塑性樹脂とがカーボネート結合を介して化学結合した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂組成物が得られたことが明らかとなった。
また、添加したポリカーボネートの分子量は13,000であるが、エステルカーボネート交換反応の進行により、いずれの実施例においてもポリカーボネートのブロック分子量が表1に示すように13,000よりもかなり小さな値となっている。また、鎖延長して得られた化合物はマルチブロック共重合体となっていると考えられる。
実施例2−1において製造した芳香族ポリカーボネート共重合樹脂のプロトンNMRスペクトルである。 実施例2−1において製造した芳香族ポリカーボネート系共重合樹脂のカーボンNMRスペクトルである。

Claims (13)

  1. 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)の存在下に、熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合することを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  2. 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とを反応させた後、熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合することを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  3. 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に熱可塑性樹脂の原料化合物(B´)を重合した後、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  4. 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)の存在下に、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)とを反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  5. 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と芳香族ポリカーボネート樹脂(A)とを反応させた後、熱可塑性樹脂(B)を反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  6. 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)成分と熱可塑性樹脂(B)成分とを含有する芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法において、活性水素含有官能基を有する化合物(C)と熱可塑性樹脂(B)とを反応させた後、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  7. 熱可塑性樹脂(B)がポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  8. ポリエステル樹脂がポリ乳酸樹脂であることを特徴とする請求項7記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  9. 活性水素含有官能基を有する化合物(C)の官能基が水酸基であることを特徴とする請求項1〜8のいずかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  10. 反応を溶融状態で行うことを特徴とする請求項1〜9のいずかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  11. 得られる芳香族ポリカーボネート共重合樹脂100質量部に対して、エステル交換触媒(D)0.001〜0.1質量部の存在下に反応を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  12. 反応後に鎖延長反応を行なうことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート共重合樹脂の製造方法。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の製造方法で得られた芳香族ポリカーボネート共重合樹脂。
JP2006300256A 2006-11-06 2006-11-06 芳香族ポリカーボネート共重合樹脂およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4916840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006300256A JP4916840B2 (ja) 2006-11-06 2006-11-06 芳香族ポリカーボネート共重合樹脂およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006300256A JP4916840B2 (ja) 2006-11-06 2006-11-06 芳香族ポリカーボネート共重合樹脂およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008115290A true JP2008115290A (ja) 2008-05-22
JP4916840B2 JP4916840B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39501504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006300256A Expired - Fee Related JP4916840B2 (ja) 2006-11-06 2006-11-06 芳香族ポリカーボネート共重合樹脂およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4916840B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199636A (ja) * 2012-02-20 2013-10-03 Mitsubishi Chemicals Corp 樹脂組成物およびその成形体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61143424A (ja) * 1984-12-14 1986-07-01 Kuraray Co Ltd ポリエステル系共重合体の製造法
JPH09216942A (ja) * 1995-12-05 1997-08-19 Mitsui Toatsu Chem Inc 分解性共重合体及びその製造方法
JPH11140292A (ja) * 1997-08-27 1999-05-25 Shimadzu Corp ポリカーボネート化合物を含有するポリ乳酸系樹脂組成物
JP2004155871A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Nippon Polyester Co Ltd ポリエステル樹脂の製造方法及びポリエステル樹脂
WO2005066273A1 (en) * 2003-12-31 2005-07-21 General Electric Company Polyester molding composition and process for its preparation

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61143424A (ja) * 1984-12-14 1986-07-01 Kuraray Co Ltd ポリエステル系共重合体の製造法
JPH09216942A (ja) * 1995-12-05 1997-08-19 Mitsui Toatsu Chem Inc 分解性共重合体及びその製造方法
JPH11140292A (ja) * 1997-08-27 1999-05-25 Shimadzu Corp ポリカーボネート化合物を含有するポリ乳酸系樹脂組成物
JP2004155871A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Nippon Polyester Co Ltd ポリエステル樹脂の製造方法及びポリエステル樹脂
WO2005066273A1 (en) * 2003-12-31 2005-07-21 General Electric Company Polyester molding composition and process for its preparation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199636A (ja) * 2012-02-20 2013-10-03 Mitsubishi Chemicals Corp 樹脂組成物およびその成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4916840B2 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Malik et al. Current status of unsaturated polyester resins
US6818730B2 (en) Process to produce polyesters which incorporate isosorbide
BR0307229B1 (pt) composição polimérica com cadeia diluìda, artigo plástico, método para aumentar o peso molecular de um polìmero de condensação.
JP2003501532A (ja) 高ガラス転移温度、低溶融粘度の非晶質コポリエステル
WO2003054084A1 (fr) Composition de resine thermoplastique
EP3240818B1 (en) Biodegradable copolyester composition
JPH08259679A (ja) 脂肪族ポリエステル共重合体の製造法
JP4975296B2 (ja) ポリ乳酸系共重合樹脂およびその製造方法
JP5223347B2 (ja) 樹脂組成物及びその製造方法、並びに共重合体
US8440769B2 (en) Polyester stilbene composition
JPH09151245A (ja) ポリアリレート
JP4916840B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート共重合樹脂およびその製造方法
JP2011132380A (ja) ポリアリレート樹脂、ポリアリレート樹脂組成物および該ポリアリレート樹脂組成物からなる成形体
JP7002122B2 (ja) 積層体
JP6754119B2 (ja) 樹脂組成物、それを用いた塗膜および積層体
JP2008115289A (ja) ポリ乳酸系共重合樹脂の製造方法
Jiang et al. Catalyst free synthesis of poly (l‐lactic acid)–poly (propylene glycol) multiblock copolymers and their properties
JP2005154690A (ja) 芳香族ポリエステル組成物
JP2008115288A (ja) ポリ乳酸系共重合樹脂およびその製造方法
JPH07188523A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP2004231953A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP2007217448A (ja) 脂肪族ポリエステル系樹脂組成物
JPH04348154A (ja)  ポリエステル樹脂組成物の射出成形品
KR102036651B1 (ko) 투명성 및 내화학성이 향상된 열가소성 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품
JP2007169401A (ja) ポリエステル樹脂組成物およびポリエステル樹脂構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees