JP2008113890A - 挟み具 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の振動等により不測に外れないように挟むことができ、しかも、容易に取外すことができる挟み具を提供する。
【解決手段】車内の空気吹出グリルのフィン等を挟む二つの挟み片11,12及び該二つの挟み片11,12を連結する連結部13を有する略U字形をなし、二つの挟み片11,12の一方に保持部15を設け、他方に被押圧部16及び係止部18を設けてある。被押圧部16と接近/離反を可能に保持部15に枢支される枢支凸部21を一端部に設け、被押圧部16を押圧する押圧部22及び係止部18に係止される被係止部25を他端部に設けてなる略C字形をなす可動体2を備え、該可動体2を前記接近/離反方向へ回動操作することによりフィン等に取着、及び取外しすることができるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】車内の空気吹出グリルのフィン等を挟む二つの挟み片11,12及び該二つの挟み片11,12を連結する連結部13を有する略U字形をなし、二つの挟み片11,12の一方に保持部15を設け、他方に被押圧部16及び係止部18を設けてある。被押圧部16と接近/離反を可能に保持部15に枢支される枢支凸部21を一端部に設け、被押圧部16を押圧する押圧部22及び係止部18に係止される被係止部25を他端部に設けてなる略C字形をなす可動体2を備え、該可動体2を前記接近/離反方向へ回動操作することによりフィン等に取着、及び取外しすることができるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は車両の室内等に配設されている適宜の物体、又は、物干し竿等に干される布団等を挟むための挟み具に関する。
車室に配設されている適宜の物体を挟み、携帯電話器等の物品を車室に支持する挟み具は例えば特許文献1に記載されている。この挟み具は、背凭れのヘッドレスト棒に外嵌される凹部及び該凹部を縮径させるボルトを備えており、ボルトを回し操作することにより凹部を縮径させ、ヘッドレスト棒を挟むように構成されている。また、空気吹出グリルに嵌込みにより挟持される二つの挟み片を有し、該二つの挟み片を空気吹出グリルに嵌込むことにより空気吹出グリルを挟むように構成された挟み具も知られている。
特許第3527925号公報
ところが、特許文献1にあっては、ボルトにより凹部を縮径させて挟むため、ボルトの締め加減が分かり難いし、また、車両の振動等によりボルトが弛緩し易いと言う問題があった。また、二つの挟み片を有する挟み具にあっては、挟み片による挟み力が強い場合は、取外し難く、挟み片による挟み力が弱い場合は、車両の振動等により外れ易いと言う問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は二つの挟み片に対して可動に保持され、且つ二つの挟み片の一方に接触して該一方を他方側へ押圧する押圧部及び該押圧部が押圧した状態で係止される被係止部を有する可動体を備える構成とすることにより、車両の振動等により不測に外れるのを防ぐことができるとともに、容易に取外すことができる挟み具を提供することにある。
また、他の目的は二つの挟み片の一方に保持部を有し、他方に可動体の押圧部により押圧される被押圧部を有する構成とし、可動体を、他方と接近/離反を可能に保持部に枢支することにより、挟着及び取外しを片手で簡易にできる挟み具を提供することにある。
また、他の目的は抜止爪部を設けることにより、挟み具に比較的大きな外力が加わる場合においても外れを防ぐことができる挟み具を提供することにある。
また、他の目的は可動体を、保持部に枢支される枢支凸部を一端部に有し、押圧部及び被係止部を他端部に有する略C字形とすることにより、可動体部分を片手で把持し易くでき、しかも、挟着及び取外しを片手でより一層簡易にできる挟み具を提供することにある。
第1発明に係る挟み具は、二つの挟み片及び該二つの挟み片を連結する連結部を有し、略U字形をなす挟み具において、前記二つの挟み片に対して可動に保持され、且つ前記二つの挟み片の一方に接触して該一方を他方側へ押圧する押圧部及び該押圧部が押圧した状態で係止される被係止部を有する可動体を備えることを特徴とする。
第1発明にあっては、可動体を操作することにより該可動体が二つの挟み片の一方を他方側へ押圧するため、可動体が未操作の状態で二つの挟み片を適宜の物体又は物品の外側に容易に嵌めることができ、この後、可動体を操作することにより二つの挟み片で空気吹出グリル等の物体又は布団等の物品を強く挟むことができるとともに、この挟み状態を維持することができ、車両の振動、自然風等により不測に外れるのを防ぐことができる。また、可動体を復帰操作することにより挟み片の押圧を解除でき、容易に取外すことができる。
第2発明に係る挟み具は、第1発明において、前記二つの挟み片の一方に保持部を有し、他方に前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記可動体は他方と接近/離反を可能に前記保持部に枢支されていることを特徴とする。
第2発明にあっては、片手で把持した状態で指を動作させることにより可動体を接離方向へ回動させ得るため、挟着及び取外しを片手で簡易にできる。
第3発明に係る挟み具は、第1発明又は第2発明において、前記二つの挟み片の少なくとも一方の端部に抜止爪部を有することを特徴とする。
第3発明にあっては、可動体の操作により二つの挟み片が物体を挟んだとき、抜止爪部を物体に係止することができるため、挟み具に比較的大きな外力が加わる場合においても外れを防ぐことができる。また、可動体を離反方向へ操作することにより抜止爪部の係止を解除することができるため、取外し操作を容易にできる。
第4発明に係る挟み具は、第2発明において、前記可動体は前記保持部に枢支される枢支凸部を一端部に有し、前記押圧部及び被係止部を他端部に有する略C字形をなすことを特徴とする。
第4発明にあっては、二つの挟み片を連結する連結部側に略C字形をなす可動体が枢支されているため、可動体部分を片手で把持し易くでき、しかも、可動体を操作するだけで挟着維持、及び取外しができるため、挟着及び取外しを片手でより一層簡易にできる。
第1発明によれば、二つの挟み片を適宜の物体、物品の外側に容易に嵌めることができ、この後、可動体を操作することにより二つの挟み片で物体、物品を強く挟むことができ、車両の振動等により不測に外れるのを防ぐことができるとともに、可動体を復帰操作することにより挟み片の押圧を解除でき、容易に取外すことができる。
第2発明によれば、片手で把持した状態で指を動作させることにより可動体を接離方向へ回動させることができ、挟着及び取外しを片手で簡易にできる。
第3発明によれば、挟み具に比較的大きな外力が加わる場合においても外れを抜止爪部により防ぐことができ、また、可動体を離反方向へ可動操作することにより抜止爪部の係止を解除することができ、取外し操作を容易にできる。
第4発明によれば、二つの挟み片を連結する連結部及び略C字形をなす可動体により可動体部分を片手で把持し易くでき、しかも、可動体を操作するだけで挟着維持、及び取外しができ、挟着及び取外しを片手でより一層簡易にできる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る挟み具の構成を示す斜視図である。
図に示した挟み具は離隔して対向し、車室の空気吹出グリルを挟む板状の二つの挟み片11,12及び該二つの挟み片11,12を連結する湾曲した可撓の連結部13を有する略U字形をなし、二つの挟み片11,12の一方を他方側へ押圧する可動体2を備える。
挟み片11,12及び連結部13はポリカーボネート等の合成樹脂により成形されている。一方の挟み片11の基部には幅方向に離隔して対向し、且つ軸孔14を有する二つの保持部15が突設されており、他方の挟み片12の基部には半円柱形をなす被押圧部16が突設されている。この被押圧部16は後記する被係止部を係止すべき係止部18を兼ねている。また、一方の挟み片11の先端には内向きに突出する抜止爪部17が設けられている。連結部13は略C字形に湾曲しており、途中に薄肉の可撓部13aが設けられている。
可動体2は連結部13に対応して湾曲する略C字形をなし、ポリカーボネート等の合成樹脂により成形されている。可動体2の一端部は軸孔14に嵌入される一対の枢支凸部21を有し、他端部の内側は被押圧部16を押圧する溝状の押圧部22及び被押圧部16が兼ねる係止部18に係止され、押圧部22が兼ねる被係止部25を有し、枢支凸部21が軸孔14に嵌入枢支されることにより可動体2が保持部15に回動を可能に保持され、被係止部25が係止部18に係止されることにより、可動体2が押圧した状態を維持することができるように構成されている。また、中央部の外側は略半円形に湾曲する操作凸部23を有し、該操作凸部23に軸孔14と同方向へ貫通する孔24が開設されている。孔24は携帯電話器等の物品に取付けられている紐部等が挿通して取付けられたり、前記物品に取付けられているフック等が係止される。
枢支凸部21と押圧部22(被係止部25)との間の距離H1は、軸孔14と被押圧部16(係止部18)との間の距離H2より短く、距離H1,H2の差によって挟み片12を挟み片11側へ撓ませ、被係止部25を係止部18に係止することができるように構成されている。
図2は可動体が操作された状態を示す斜視図である。以上のように構成された挟み具は、例えば車室の空気吹出グリルを挟着する。挟み具は挟み片11,12が平行的に対向し、抜止爪部17と挟み片12との間が離隔しているため、可動体2を操作することなく挟み片11,12を空気吹出グリルのフィンの両側に嵌め込むことができる。この際、抜止爪部17は挟み片11に対して傾斜しているため、抜止爪部17が空気吹出グリルのフィンに当接すると、この当接抵抗により挟み片11が可撓部13aを支点として挟み片12と離隔する方向へ若干撓む。
挟み片11,12を前記フィンの両側に嵌め込んだ後、操作凸部23に指を掛け、可動体2の押圧部22を挟み片12と接近する方向へ押圧することにより押圧部22側内面が被押圧部16を押圧し、可撓部13aを支点として挟み片12が撓みつつ被係止部25が係止部18に係止され、挟み片11,12によりフィンを挟むことができ、抜止爪部17をフィンの後端に係止することができるとともに、可動体2の回動を規制することができ、押圧した状態を維持することができる。従って、挟み片11,12による挟み力及び抜止爪部17の係止により挟み具のガタつき及び抜出しを禁止することができ、挟着状態を維持することができる。このように挟着した挟み具には、可動体2の孔24に挿通される紐部材とか、孔24に引掛けられるフック部材等により携帯電話、眼鏡ケース等の物品が支持される。
また、挟み具を外す場合、操作凸部23に指を掛け、可動体2を挟み片12と離反する方向へ回動操作して被係止部25の係止部18との係合を解除することにより、連結部13の弾性復元力により挟み片12が復帰し、挟み片11,12によるフィンの挟み及び抜止爪部17による係止を解除することができる。従って、可動体2及び連結部13を摘んだ状態で引張ることにより簡易に取外すことができる。
以上のように可動体2を接近/離反方向へ片手で操作することができるため、挟着及び取外しを片手によるワンタッチ操作で容易に行うことができる。
図3は本発明に係る挟み具の他の構成を示す斜視図、図4は可動体が操作された状態を示す斜視図である。以上説明した実施の形態では抜止爪部17を有する構成とし、空気吹出グリルを挟着する場合について説明したが、その他、図3、図4に示すように抜止爪部17に代えて、末広がりに湾曲させてなる案内部19,19を挟み片11,12の先端部に設けた構成としてもよい。尚、この場合、可動体2の操作凸部23はなくする。
以上のように構成された挟み具は、挟み片11,12の先端部に案内部19,19を有するため、物干し竿等に干された布団等を挟む際、案内部19,19により挟み片11,12を布団の表面に沿って容易に移動させることができ、布団を迅速に挟むことができる。
その他の構成及び作用効果は図1、図2に示した実施の形態と同様であるため、同様の構成については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
その他の構成及び作用効果は図1、図2に示した実施の形態と同様であるため、同様の構成については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では、挟み片11に軸孔14を設け、可動体2に枢支凸部21を設ける構成としたが、その他、可動体2に軸孔14を設け、挟み片11に枢支凸部21を設ける構成としてもよく、また、枢支軸により枢支する構成としてもよく可動体2の枢支構造は特に制限されない。
また、挟み片12に半円柱形をなす被押圧部16(係止部18)を設け、可動体2に溝状の押圧部22(被係止部25)を設けたが、その他、被押圧部16(係止部18)を溝状とし、押圧部22(被係止部25)を半円柱形としてもよく、被押圧部16(係止部18)及び押圧部22(被係止部25)の構成は特に制限されない。また、係止部18は被押圧部16と離隔した位置に設け、被係止部25は押圧部22と離隔した位置に設けてもよい。
また、本発明に係る挟み具は、車室の空気吹出グリルと異なる物体を挟むことも可能である。この場合、挟み片11,12を物体に対応した形にする。
11,12 挟み片
13 連結部
15 保持部
16 被押圧部
17 抜止爪部
18 係止部
2 可動体
21 枢支凸部
22 押圧部
25 被係止部
13 連結部
15 保持部
16 被押圧部
17 抜止爪部
18 係止部
2 可動体
21 枢支凸部
22 押圧部
25 被係止部
Claims (4)
- 二つの挟み片及び該二つの挟み片を連結する連結部を有し、略U字形をなす挟み具において、前記二つの挟み片に対して可動に保持され、且つ前記二つの挟み片の一方に接触して該一方を他方側へ押圧する押圧部及び該押圧部が押圧した状態で係止される被係止部を有する可動体を備えることを特徴とする挟み具。
- 前記二つの挟み片の一方に保持部を有し、他方に前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記可動体は他方と接近/離反を可能に前記保持部に枢支されている請求項1記載の挟み具。
- 前記二つの挟み片の少なくとも一方の端部に抜止爪部を有する請求項1又は2記載の挟み具。
- 前記可動体は前記保持部に枢支される枢支凸部を一端部に有し、前記押圧部及び被係止部を他端部に有する略C字形をなす請求項2記載の挟み具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006300712A JP2008113890A (ja) | 2006-11-06 | 2006-11-06 | 挟み具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006300712A Pending JP2008113890A (ja) | 2006-11-06 | 2006-11-06 | 挟み具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6334022B1 (ja) * | 2017-02-28 | 2018-05-30 | マルソー産業株式会社 | クリップ |
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2006
- 2006-11-06 JP JP2006300712A patent/JP2008113890A/ja active Pending
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