JP2008113371A - エコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のエコーキャンセラは、エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号の電力を算出する電力算出手段と、電力算出手段によって算出された残留誤差信号の電力値に応じて、フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を求めるステップサイズ算出手段とを備える。ステップサイズ算出手段は、残留誤差信号の電力値が閾値以下のときは、ステップサイズの値を、当該電力値が当該閾値を超えている場合に適用されるステップサイズの値と比較して小さい値とし、該求めたステップサイズの値を適応フィルタに与える。
【選択図】 図1
Description
「適応フィルタ理論(原文名:Adaptive Filter Theory)」、著者:Simon Haykin、翻訳者:鈴木博(翻訳主幹)ほか、出版社:科学技術出版、2001年1月10日、p.437〜497
以下、本発明に係るエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法の第1の実施形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエコーキャンセラの機能構成を示すブロック図である。
次に、エコーキャンセラ100の動作(第1の実施形態のエコーキャンセル方法)について説明する。
以上説明したように、第1の実施形態のエコーキャンセラのエコーキャンセル方法によれば、適応の初期段階においてはステップサイズμが大きい値(μ1)になるので収束速度が速くなり、一方、収束状態に近づいた段階ではステップサイズμが大きい値(μ1)から小さい値(μ2)に切り替わるので残留誤差が小さくなり、さらに安定性が高くなるという効果が得られる。
次に、本発明に係るエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法の第2の実施形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るエコーキャンセラの機能構成を示すブロック図である。
次に、エコーキャンセラ200の動作(第2の実施形態のエコーキャンセル方法)について説明する。
ステップサイズ算出手段220は、残留誤差信号RESの電力値RES1と閾値th1とを比較し、残留誤差信号RESの電力値RES1が閾値th1を超えていると判断して、ステップサイズμを値μ1とする。
ここで、受信入力信号Rinの電力値Rin23から残留誤差信号RESの電力値RES2を差し引いたエコー減衰量が閾値th2以上であるとする。
ここで、受信入力信号Rinの電力値Rin12から残留誤差信号RESの電力値RES2を差し引いたエコー減衰量[dB]が閾値th2未満であるとする。
ここで、受信入力信号Rinの電力値Rin12から残留誤差信号RESの電力値RES3を差し引いたエコー減衰量が閾値th2以上であるとする。
以上説明したように、第2の実施形態のエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法によれば、ステップサイズμを小さい値とする条件として、残留誤差信号RESの電力が閾値th1以下であることという条件(第1の実施形態の場合の条件)に加えて、受信入力信号Rinの電力から残留誤差信号RESの電力を差し引いたエコー減衰量が閾値th2以上となることという条件を追加したので、第1の実施形態の場合と比較して、受信入力信号Rinの電力レベルが小さくても収束速度が速くなるという効果が得られる。
次に、本発明に係るエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法の第3の実施形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。
第3の実施形態に係るエコーキャンセラは、基本的には上述した第2の実施形態に係るエコーキャンセラ200の構成(図3参照)及び機能と同様になっている。
次に、エコーキャンセラ200の動作(第3の実施形態のエコーキャンセル方法)について説明するが、ここではステップサイズ算出手段220の動作について説明する。
以上説明したように、第3の実施形態のエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法によれば、第2の実施形態の場合の条件に加えて、残留誤差信号RESの電力が第2の閾値th1′以下の場合にも、ステップサイズμを小さい値とするようにしたので、受信入力信号Rinの電力レベルが小さい場合であっても、収束速度が速く、残留誤差が小さく、安定性が高くなるという効果が得られる。
本発明は、電話回線において2線4線変換機能をもつハイブリッド回路で生じる回線エコーを除去するエコーキャンセラのほか、スピーカからマイクロホンに回り込んだエコー(音響エコー)を除去するエコーキャンセラにも適用することができる。
Claims (6)
- フィルタ係数と受信入力信号とを基に疑似エコー信号を生成する適応フィルタと、送信入力信号から上記疑似エコー信号を減算し、エコー信号を除去するエコー除去手段とを備えるエコーキャンセラであって、
上記エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号の電力を算出する電力算出手段と、
上記電力算出手段によって算出された残留誤差信号の電力値に応じて、上記フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を求めるステップサイズ算出手段とを有し、
上記ステップサイズ算出手段は、上記残留誤差信号の電力値が電力値用閾値以下のときは、上記ステップサイズの値を、上記残留誤差信号の電力値が当該電力値用閾値を超えている場合に適用されるステップサイズの値と比較して小さい値とすると共に、求めたステップサイズの値を上記適応フィルタに与える
ことを特徴とするエコーキャンセラ。 - フィルタ係数と受信入力信号とを基に疑似エコー信号を生成する適応フィルタと、送信入力信号から上記疑似エコー信号を減算しエコー信号を除去するエコー除去手段とを備えるエコーキャンセラであって、
上記エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号の電力を算出する第1の電力算出手段と、
上記受信入力信号の電力を算出する第2の電力算出手段と、
上記第1の電力算出手段によって算出された残留誤差信号の電力値及び上記第2の電力算出手段によって算出された受信入力信号の電力値に応じて、上記フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を求めるステップサイズ算出手段とを有し、
上記ステップサイズ算出手段は、上記残留誤差信号の電力値が電力値用閾値以下で、かつ、上記受信入力信号の電力値から当該残留誤差信号の電力値を減算した結果としてのエコー減衰量が減衰量用閾値以上のときは、上記ステップサイズの値を、上記残留誤差信号の電力値が上記電力値用閾値を超えている場合に適用されるステップサイズの値と比較して小さい値とすると共に、求めたステップサイズの値を上記適応フィルタに与える
ことを特徴とするエコーキャンセラ。 - 上記ステップサイズ算出手段は、上記残留誤差信号の電力値が第1の電力値用閾値以下で、かつ、上記受信入力信号の電力値から当該残留誤差信号の電力値を減算した結果としてのエコー減衰量が減衰量用閾値以上の場合、あるいは上記残留誤差信号の電力値が上記第1の電力値用閾値よりも小さい第2の電力値用閾値以下の場合は、上記ステップサイズの値を、上記残留誤差信号の電力値が上記第1の電力値用閾値を超えている場合に適用されるステップサイズの値と比較して小さい値とすると共に、該求めたステップサイズの値を上記適応フィルタに与えることを特徴とする請求項2に記載のエコーキャンセラ。
- 適応フィルタフィルタ係数と受信入力信号とを基に疑似エコー信号を生成し、エコー除去手段が送信入力信号から上記疑似エコー信号を減算し、エコー信号を除去するエコーキャンセル方法であって、
電力算出手段及びステップサイズ算出手段を有し、
上記電力算出手段が、上記エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号の電力を算出し、
上記ステップサイズ算出手段は、上記残留誤差信号の電力値が電力値用閾値以下のときは、上記フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を、上記残留誤差信号の電力値が上記電力値用閾値を超えている場合に適用されるステップサイズの値と比較して小さい値とすると共に、求めたステップサイズの値を上記適応フィルタに与える
ことを特徴とするエコーキャンセル方法。 - 適応フィルタフィルタ係数と受信入力信号とを基に疑似エコー信号を生成し、エコー除去手段が送信入力信号から上記疑似エコー信号を減算し、エコー信号を除去するエコーキャンセル方法であって、
第1の電力算出手段、第2の電力算出手段及びステップサイズ算出手段を有し、
上記第1の電力算出手段は、上記エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号の電力を算出し、
上記第2の電力算出手段は、上記受信入力信号の電力を算出し、
上記ステップサイズ算出手段は、上記残留誤差信号の電力値が電力値用閾値以下で、かつ、上記受信入力信号の電力値から当該残留誤差信号の電力値を減算した結果としてのエコー減衰量が減衰量用閾値以上のときは、上記フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を、上記残留誤差信号の電力値が上記電力値用閾値を超えている場合に適用されるステップサイズの値と比較して小さい値とすると共に、求めたステップサイズの値を上記適応フィルタに与える
ことを特徴とするエコーキャンセル方法。 - 上記ステップサイズ算出手段は、上記残留誤差信号の電力値が第1の電力値用閾値以下で、かつ、上記受信入力信号の電力値から当該残留誤差信号の電力値を減算した結果としてのエコー減衰量が減衰量用閾値以上の場合、あるいは上記残留誤差信号の電力値が上記第1の電力値用閾値よりも小さい第2の電力値用閾値以下の場合は、上記ステップサイズの値を、上記残留誤差信号の電力値が上記第1の電力値用閾値を超えている場合に適用されるステップサイズの値と比較して小さい値とすると共に、該求めたステップサイズの値を上記適応フィルタに与えることを特徴とする請求項5に記載のエコーキャンセル方法。
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