JP4509126B2 - エコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法に関し、例えば、電話回線において2線4線変換機能を有するハイブリッド回路で生じる回線エコーを消去する場合に適用し得るものである。
図9は、従来のエコーキャンセラの構成を示している。図9に示すように、従来のエコーキャンセラ10は、適応フィルタ11、加算器12、ダブルトーク検出器13、2乗ノルム算出手段14、ステップサイズ算出手段15、を備えている。
エコーキャンセラ10には、遠方通話者(以下、遠端という)からの受信入力信号(遠端入力信号ともいう)Rinが入力される。この受信入力信号Rinは、受信者(以下、近端という)側に向けて受信出力信号Routとして出力されるとともに、適応フィルタ11に入力される。ここで、適応フィルタ11に入力される受信入力信号Rinを受信入力信号x(n)とする。
適応フィルタ11は、フィルタ係数と受信入力信号x(n)(=受信入力信号Rin)とを基に擬似エコー信号y(n)を生成し、後述する加算器12による減算処理の結果としての残留誤差信号RES(後述する残留誤差信号e(n))を用いてフィルタ係数の更新を行う。
加算器12は、近端側から入力された送信入力信号Sin(d(n))から擬似エコー信号y(n)を差し引き、この演算した結果を残留誤差信号RESとして出力する。この残留誤差信号RESは、適応フィルタ11に入力されるとともに、遠端側に向けて送信される。なお、加算器12は、送信入力信号Sinから擬似エコー信号y(n)を差し引く(減算する)ことによりエコー信号を除去する。
ダブルトーク検出器13は、受信入力信号Rin、送信入力信号Sin、及び残留誤差信号RESをモニタして発話状態を監視するものであり、近端話者発話時、双方発話時及び無通話時は適応フィルタ11の係数更新をディスエーブル(Disable)にし、遠端話者発話時は適応フィルタ11の係数更新をイネーブル(Enable)にする。
2乗ノルム算出手段14は、受信入力信号Rin(x(n))を入力し、受信入力信号x(n)の2乗ノルム(‖x(n)‖)を算出し、ステップサイズ算出手段15に算出結果を与えるものである。なお、‖x(n)‖=x(n)+x(n−1)+…+x(n−M+1)=‖x(n−1)‖+x(n)−x(n−M)である。Mは適応フィルタ11のタップ長である。
ステップサイズ算出手段15は、受信入力信号Rin(x(n))の2乗ノルム(‖x(n)‖)及び残留誤差信号RES(e(n))を入力し、フィルタ係数更新のステップサイズを求め、適応フィルタ11へ与えるものである。
また、図9において、ハイブリッド回路20は、2線4線変換機能を有し、エコーキャンセラ10における受信経路または送信経路と図示しない電話機側の経路との接続機能を担うものである。
エコーキャンセラ10においては、遠端話者の発話に伴い、遠端側から入力される受信入力信号Rinは、そのまま近端側へ送出されるとともに、適応フィルタ11に与えられる。
エコーキャンセラ10から出力された受信出力信号Rout(=受信入力信号Rin)は、ハイブリッド回路20を経由して近端話者つまり電話機(図示せず)に向けて送出される。このとき、ハイブリッド回路20ではエコー(回線エコー)が発生する。この発生したエコー信号はエコーキャンセラ10の送信経路に流れる。
エコーキャンセラ10では、適応フィルタ11が、フィルタ係数と受信入力信号x(n)とを基に擬似エコーy(n)を生成して、加算器12に向けて出力する。そして、加算器12が送信入力信号Sin(ここではエコー信号)から擬似エコー信号y(n)を差し引くことでエコー信号を除去(消去)する。
ところで、適応フィルタの係数更新のアルゴリズムとしては、既知の正規化LMS(Least Mean Square)などが知られている。
この正規化LMSによる係数更新のための数式の一例を、次の数1に示す。
Figure 0004509126
ここで、αはステップサイズパラメータ、h(n)はフィルタ係数の更新前の係数列、h(n+1)はフィルタ係数の更新後の係数列、Mはフィルタのタップ長である。βは通常0よりも大きい定数であるが、β=0としてもよい。
また、‖x(n)‖は受信入力信号Rin(x(n))の2乗ノルムであり、‖x(n)‖=x(n)+x(n−1)+…+x(n−M+1)=‖x(n−1)‖+x(n)−x(n−M)である。
ここで、ステップサイズμという変数を数2のように定義すると、数1はμを用いて数
3のように表現することができる。
Figure 0004509126
Figure 0004509126
適応フィルタ11が生成する擬似エコー信号y(n)は次の数4を演算することで求められる。
Figure 0004509126
ステップサイズ算出手段15は、数2に示したステップサイズμを算出するものであり、適応フィルタ11は数3及び数4の演算を行うものである。
正規化LMSアルゴリズム(非特許文献1参照)が収束するための必要十分条件は0<α<2である。ステップサイズα=1.0のときに収束速度が最大となり、ステップサイズαが0に近づくほどフィルタ係数の更新量が小さくなり適応フィルタの安定性が向上する。
適応フィルタの安定性が高いというのは、近端話者側より入力される背景雑音などの外乱や、トーン信号などの狭帯域信号入力に対してフィルタ係数が発散し難いということである。
「適応フィルタ理論(原文名:Adaptive Filter Theory)」、著者:Simon Haykin、翻訳者:鈴木博(翻訳主幹)ほか、出版社:科学技術出版、2001年1月10日、p.487〜497
ところで、エコーキャンセラは、収束速度が速く、適応後の残留誤差が小さく、安定性が高いことが理想的である。
しかしながら、上記従来のエコーキャンセラでは、近端話者側より入力される背景雑音が大きい環境下において、エコー消去性能が著しく劣化してしまうという問題がある。
図10及び図11に、従来技術の背景雑音が小さい環境下におけるシミュレーション結果を示す。図10は信号波形、図11は信号レベルを示すグラフである。
図10及び図11において、Rinは前述の受信入力信号であり、Echoはハイブリッド回路20にて発生するエコー信号である。
エコーパスの特性は、ITU−T G.168−2004 Annex Dに記載のエコーパスモデル1を用いており、ハイブリッド・エコー・リターン・ロスは10dBとしている。従って、図11に示すエコー信号Echoの信号レベルは、受信入力信号Rinより10dB小さい値である。
Sgenは、近端にて発生する背景雑音である。背景雑音が小さい環境下の例として、−65dBmとしている。
Sinは前述の送信入力信号であり、エコー信号Echoと背景雑音Sgenを加算した信号である。
11において、信号レベルは、G.168−2004 6.4.1.2.1に記載のレベル測定方法を用いて算出している。
10及び図11のシミュレーションにおいて、α=0.5、β=0、M=128としている。
なお、前述のダブルトーク検出手段13は、受信入力信号Rin、送信入力信号Sin、及び残留誤差信号RESをモニタして発話状態を監視するものであるが、本シミュレーションでは近端を発話状態としないので、条件を以下のように簡略化している。
受信入力信号Rin(x(n))が無通話状態のとき、閾値は一例であるが、‖x(n)‖≦−40dBmという条件のときに、適応フィルタ11の係数更新をディスエーブル(Disable)にし、それ以外は適応フィルタ11の係数更新をイネーブル(Enable)にしている。
図11の信号レベルに示すように、送信入力信号Sinのエコーの信号レベルのピークが約−15dBmであるのに対して、収束後の残留誤差信号RESは背景雑音の信号レベル−65dBmに近いレベルとなっており、エコーが消去できていることがわかる。
次に、図12及び図13に、従来技術の背景雑音が大きい環境下におけるシミュレーション結果を示す。
Sgenは近端にて発生する背景雑音であり、背景雑音が大きい環境下の例として、−45dBmとしている。その他の条件は、前述の、従来技術の背景雑音が小さい環境下におけるシミュレーション結果の条件と同様である。
図13の信号レベルに示すように、送信入力信号Sinのエコーの信号レベルのピークが約−15dBmであるのに対して、収束後の残留誤差信号RESのピークは約−35dBmとなっており、エコーは減衰しているものの、背景雑音の信号レベル−45dBmに比べて約10dB大きい値となってしまっており、エコー消去性能が著しく劣化している。
このように、背景雑音が大きい環境下においてエコー消去性能が著しく劣化するのは、以下に示す理由によるものと考えられる。近端話者側より入力される背景雑音は、ハイブリッド回路20から出力される回線エコーとともに、送信入力信号Sin(=d(n))より加算器12へ入力される。加算器12では、この送信入力信号d(n)から擬似エコー信号y(n)を差し引くので、回線エコー信号は減衰するが、近端話者側より入力された背景雑音は加算器12を通過しそのまま残留誤差信号RES(=e(n))に出力される。従って、適応フィルタ11は、背景雑音を多く含んだ残留誤差信号RES(=e(n))を用いて係数の修正を行うことになり、その結果、フィルタ係数が期待通りに収束せず、エコー消去性能が著しく劣化してしまうと考えられる。
ステップサイズパラメータαを小さくしたり、βを大きくしたりすれば、背景雑音が大きい環境下におけるエコー消去特性を改善することができるが、そうすると、背景雑音が小さい環境下において収束速度が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、背景雑音の小さい環境下における収束速度を低下させることなく、背景雑音が大きい環境下においてエコー消去性能の向上を図ることができる、エコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法を提供することを目的とする。
第1の本発明のエコーキャンセラは、フィルタ係数と受信入力信号を基に擬似エコー信号を生成する適応フィルタと、送信入力信号から擬似エコー信号を減算し、エコー信号を除去するエコー除去手段とを備えるエコーキャンセラにおいて、(1)エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号に基づいて、近端の背景雑音の電力を推定する背景雑音推定手段と、(2)背景雑音推定手段によって求められた背景雑音の推定電力値に所定数を乗算し以下に示すステップサイズ算出式に従って、フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を求め、適応フィルタに与えるステップサイズ算出手段とを備えることを特徴とする。
Figure 0004509126
ただし、μはステップサイズ値であり、αはステップサイズパラメータであり、βは定数であり、γは定数であり、b(n)は上記背景雑音の推定電力値であり、‖x(n)‖ は上記受信入力信号の2乗ノルムである。
第2の本発明のエコーキャンセル方法は、適応フィルタがフィルタ係数と受信入力信号を基に擬似エコー信号を生成し、エコー除去手段が、送信入力信号から擬似エコー信号を減算し、エコー信号を除去するエコーキャンセル方法において、背景雑音推定手段及びステップサイズ算出手段を有し、(1)背景雑音推定手段が、エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号に基づいて、近端の背景雑音の電力を推定する背景雑音推定工程と、(2)ステップサイズ算出手段が、背景雑音推定手段によって求められた背景雑音の推定電力値に所定数を乗算し以下に示すステップサイズ算出式に従って、フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を求め、適応フィルタに与えるステップサイズ算出工程とを備える特徴とする。
Figure 0004509126
ただし、μはステップサイズ値であり、αはステップサイズパラメータであり、βは定数であり、γは定数であり、b(n)は上記背景雑音の推定電力値であり、‖x(n)‖ は上記受信入力信号の2乗ノルムである。
本発明に係るエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法によれば、背景雑音の小さい環境下における収束速度を低下させることなく、背景雑音が大きい環境下においてエコー消去性能の向上を図ることができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明に係るエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態は、例えば、電話回線において2線4線変換機能を有するハイブリッド回路で生じる回線エコーを消去するエコーキャンセラに、本発明のエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法を適用する場合を例に挙げて説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエコーキャンセラの機能構成を示すブロック図である。
図1において、第1の実施形態のエコーキャンセラ100は、適応フィルタ11、加算器12、ダブルトーク検出器13、背景雑音推定手段110、電力算出手段140、ステップサイズ算出手段150、を少なくとも有して構成される。
図1に示すエコーキャンセラ100は、図9に示した従来のエコーキャンセラ10の構成において、背景雑音推定手段110を追加し、この追加に伴い、ステップサイズ算出手段15及び2乗ノルム算出手段14のそれぞれをステップサイズ算出手段150及び電力算出手段140に置換した構成である。なお、図1において、図9に示す構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
適応フィルタ11は、後述するステップサイズ算出手段150からステップサイズμを受け取り、このステップサイズμを用いて数3の式を演算してフィルタ係数の係数更新を実行すると共に、上述した数4の式を演算して擬似エコー信号y(n)を生成するものである。また、適応フィルタ11は、生成した擬似エコー信号y(n)を加算器12に与えるものである。
加算器12は、送信入力信号Sinから擬似エコー信号y(n)を減算し、エコー信号を除去するエコー除去手段として機能するものである。
電力算出手段140は、受信入力信号Rin(x(n))の電力値を算出するものであり、算出した受信入力信号Rin(x(n))の電力値を、ステップサイズ算出手段150及び背景雑音手段110に与えるものである。
なお、電力算出手段140による受信入力信号Rin(x(n))の電力値の算出方法は、図9に示す2乗ノルム算出手段14と同様に、正規化LMSアルゴリズムの演算過程において算出する2乗ノルム‖x(n))‖を用いるが、これに限定されず、別の方法によって求めてもよい。
背景雑音推定手段110は、近端の背景雑音の電力値を推定するものである。背景雑音推定手段110は、加算器12からの残留誤差信号RES(=e(n))を受け入れると共に、電力算出手段140により算出された受信入力信号Rin(x(n))の電力値を受け入れる。そして背景雑音推定手段110は、受信入力信号Rin(x(n))の電力値が閾値以下(すなわち、遠端話者無通話状態)であるときの残留誤差信号RES(e(n))の電力値を平均化することにより、近端の背景雑音電力値b(n)を推定する。また、背景雑音推定手段110は、推定した近端の背景雑音電力値b(n)をステップサイズ算出手段150に与えるものである。
背景雑音推定手段110は、電力算出手段140から電力値(‖x(n)‖)を受け取り、閾値は一例であるが、‖x(n)‖≦−40dBmのときには背景雑音推定の演算をイネーブル状態とし、それ以外のときには前値保持とする。
図2は、背景雑音推定手段110の機能構成を示す構成図である。図2において、背景雑音推定手段110は、乗算手段111と、平均化手段112とを有する。平均化手段112は、第1の実施形態では、例えばIIR(Infinite Impulse Response)形LPFとし、その構成は、乗算手段113及び116、加算器114、遅延部115を有する。
乗算手段111は、イネーブル状態の場合、残留誤差信号RES(e(n))を2乗し、その乗算結果をIIR形LPF112に与える。
IIR形LPF112は、所定の時定数を有し、乗算手段111からの乗算結果を平均化して、背景雑音電力の推定値b(n)を算出するものである。
第1の実施形態のIIR形LPF112の時定数は、例えば200msである。また、IIR形LPF112の係数は、例えば“a”及び“1−a”であり、a=exp(−T/CR)である。TはIIR形LPF112のサンプリング周期であり、CRは時定数である。
第1の実施形態では、背景雑音電力値の推定に、送信入力信号Sin(d(n))でなく、残留誤差信号RES(e(n))を用いることとする。これは、受信入力信号Rin(x(n))の電力値が−40dBm以下のときであっても、送信入力信号Sin(d(n))にエコー成分が含まれていることがあるので、エコーの影響を極力低減するため、加算器12通過後の、エコー成分が減衰しているエコーキャンセラ出力の残留誤差信号RES(e(n))を用いるようにしているのである。
ステップサイズ算出手段150は、背景雑音推定手段110の出力を用いて、数5の式を演算してステップサイズμの値を求め、このステップサイズμを適応フィルタ11に与えるものである。すなわち、ステップサイズ算出手段150は、背景雑音推定手段110から背景雑音電力の推定値b(n)を受け取ると共に、電力算出手段140から受信入力信号Rin(x(n))の電力値(2乗ノルム‖x(n)‖)を受け取り、これらを用いて数5の式の演算を行う。
Figure 0004509126
ここで、αはステップサイズパラメータである。また、βは通常0よりも大きい定数であるが、β=0としてもよい。
b(n)は、背景雑音推定手段110の出力値、γは定数であり、例えば、γ=100×Mである。
また、‖x(n)‖は、受信入力信号Rin(x(n))の2乗ノルムであり、‖x(n)‖=x(n)+x(n−1)+…+x(n−M+1)=‖x(n−1)‖+x(n)−x(n−M)である。Mは、フィルタのタップ長である。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、エコーキャンセラ100の動作(第1の実施形態のエコーキャンセル方法)について説明する。
エコーキャンセラ100に遠端側からの受信入力信号Rinが入力されると、その受信入力信号Rinは、電力算出手段140及び適応フィルタ11に入力されるとともに、エコーキャンセラ100の受信経路を経由してハイブリッド回路20に入力される。
受信入力信号Rinが電力算出手段140に入力されると、受信入力信号Rinすなわち受信入力信号x(n)の電力値(‖x(n)‖)が求められ、この受信入力信号x(n)の電力値‖x(n)‖が、ステップサイズ算出手段150及び背景雑音推定手段110に与えられる。
また、エコーキャンセラ100から出力された受信出力信号Rout(=受信入力信号Rin)は、ハイブリッド回路20を経由して近端話者つまり電話機(図示せず)へ送出される。
このとき、ハイブリッド回路20においてエコー(回線エコー)が発生し、そのエコー信号がエコーキャンセラ100の送信経路に流れる。つまり、エコー信号である送信入力信号Sinが、エコーキャンセラ100の加算器12に入力される。
一方、受信入力信号Rinつまり受信入力信号x(n)が入力された適応フィルタ11は、その受信入力信号x(n)とフィルタ係数とを基に擬似エコー信号y(n)を生成して、加算器12に向けて出力する。なお、擬似エコー信号y(n)は、上記数4の式に従って演算することで求められる。
加算器12は、送信入力信号(エコー信号)Sinから擬似エコー信号y(n)を減算し、この減算した結果(残留誤差)つまり残留誤差信号RESを出力する。このようにして加算器12から出力された残留誤差信号RESは、適応フィルタ11、ステップサイズ算出手段150及び背景雑音推定手段110に入力される。
背景雑音推定手段110は、電力算出手段140から受信入力信号Rin(x(n))の電力値(‖x(n)‖)と閾値(例えば−40dBm)との比較を行い、受信入力信号Rin(x(n))の電力値が閾値以下である場合(‖x(n)‖≦−40dBmの場合)、フィルタ係数の係数更新をイネーブル状態とし、入力された残留誤差信号RES(e(n))を2乗して、その乗算結果を平均化することで、残留誤差信号RESの電力値(電力レベル)を推定し、この残留誤差信号e(n)の推定値b(n)をステップサイズ算出手段150に与える。
ステップサイズ算出手段150は、電力算出手段140から受信入力信号Rin(x(n))の電力値(‖x(n)‖)を、背景雑音推定手段110から背景雑音電力の推定値b(n)を受け取り、この電力値(‖x(n)‖)及び推定値b(n)を用いて数5の式を演算し、ステップサイズμの値を求め、ステップサイズμの値を適応フィルタ11に与える。
図3は、背景雑音の電力値とステップサイズμとの関係を示す関係図である。ここでの条件は、ステップサイズパラメータα=0.5、β=0、タップ長M=128、定数γ=100×M=12800とする場合である。
図3に示すように、背景雑音の電力値が十分に小さい環境下、例えば背景雑音電力値が−65dBmの場合、受信入力信号Rin(x(n))の電力値の値に拘わらず、ステップサイズμは、従来技術を用いたエコーキャンセラ10でのステップサイズμとほとんど変わらない。
一方、背景雑音の電力値が比較的大きい環境下、例えば背景雑音電力値が−45dBmの場合、受信入力信号Rin(x(n))の電力値の値に応じて、ステップサイズμは、従来技術のエコーキャンセラ10でのステップサイズμとの差分が大きくなる。
つまり、例えば受信入力信号Rin(x(n))の電力値が0dBm〜10dBm程度までの区間においては、従来技術とほぼ同等のステップサイズμとなる。一方、受信入力信号Rin(x(n))の電力値が約10dBmより小さくなるにつれて、従来技術でのステップサイズμより、第1の実施形態によるステップサイズμが小さくなるという特性を示す。
図4及び図5は、背景雑音が比較的大きい環境下でのシミュレーションの信号波形及び信号レベル(電力レベル)を示す図である(例えば、背景雑音電力値が−45dBmの場合)。
前述したように、従来技術を用いたエコーキャンセラ10では、送信入力信号Sinのエコーの信号レベルのピークが約−15dBmであるのに対して、収束後の残留誤差信号RESのピークは約−35dBmとなっており、エコーは減衰しているものの、背景雑音の信号レベル−45dBmに比べて約10dB大きい値となってしまっており、エコー消去性能が著しく劣化していた。
これに対して、図4及び図5に示すように、本発明の第1の実施形態のエコーキャンセラ100を用いた場合、収束後の残留誤差信号RES(e(n))の信号レベルは、−45dBmとほとんど同じになり、ピークがわからないほどにエコーを消去できている。つまり、本発明の第1の実施形態により、背景雑音が大きい環境下において、エコー消去性能を向上させる効果がある。
また、図6及び図7は、背景雑音が十分に小さい環境下でのシミュレーションの信号波形及び信号レベル(電力レベル)を示す図である(例えば、背景雑音電力値が−65dBmの場合)。図3の背景雑音とステップサイズμの関係について示したように、ステップサイズμは従来技術を用いた場合とほとんど変わらない。
従って、収束速度、収束後のエコー消去量のどちらも、従来技術とほぼ同様の良好な特性となっており、収束後の残留誤差信号RES(e(n))のピークの信号レベルは、背景雑音の信号レベル−65dBmに近い値となっている。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、背景雑音の小さい環境下における収束速度を低下させることなく、背景雑音が大きい環境下においてエコー消去性能を向上させることができるという効果を奏する。
(B)第2の実施形態
次に、本発明に係るエコーキャンセラ及びエコーキャンセル方法の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態に係るエコーキャンセラは、上述した図1の第1の実施形態に係るエコーキャンセラ100において、図2に示す背景雑音推定手段110の機能構成の代わりに、図8に示す背景雑音推定手段210の機能構成を備えるものである。
そこで、以下では、図8に示す背景雑音推定手段210の機能構成を中心に説明し、それ以外の機能構成については、図1に示す機能構成及びこれに付した符号を用いて説明する。
図8は、第2の実施形態の背景雑音推定手段210の機能構成を示す構成図である。図8において、背景雑音推定手段210は、振幅制限手段217、乗算手段111と、平均化手段112とを有する。平均化手段112は、第1の実施形態と同様に、例えばIIR(Infinite Impulse Response)形LPFとし、その構成は、乗算手段113及び116、加算器114、遅延部115を有する。
振幅制限手段217は、乗算手段111の前段に設けられ、残留誤差信号RES(e(n))の2乗処理の前処理として、入力された残留誤差信号RES(e(n))の振幅を振幅制限閾値までに制限し、振幅制限した信号を乗算手段111に与えるものである。振幅制限閾値としては、例えば−40dBmのサイン波の振幅である。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態に係るエコーキャンセラの動作(第2の実施形態のエコーキャンセル方法)について説明する。
第2の実施形態のエコーキャンセラの動作は、背景雑音推定手段210おける背景雑音電力の推定値b(n)を求める処理が、第1の実施形態の動作と異なる。
背景雑音推定手段210は、第1の実施形態と同様に、受信入力信号Rinが無通話状態、すなわち(受信入力信号x(n)の電力値‖x(n)‖≦−40dBmの場合)にイネーブル状態となる。
近端からの送信入力信号Sinが背景雑音のみで、その背景雑音の振幅が振幅制限閾値に比べて小さいとき、残留誤差信号RES(e(n))には背景雑音がほぼそのまま表れ、振幅制限手段217の出力にも背景雑音がほぼそのまま表れる。従って、背景雑音推定手段217の出力値b(n)は、背景雑音の平均電力値に近い値となることが期待できる。
一方、近端からの送信入力信号Sinが背景雑音に加えて音声信号(近端話者の音声)も含んでいるとき、第1の実施形態においては、音声信号の影響により、背景雑音推定手段110の出力値b(n)が、実際の背景雑音に比べて極端に大きくなることがある。
そうすると、ステップサイズ算出手段150が算出するステップサイズμが必要以上に小さくなり、適応フィルタ11におけるフィルタ係数の係数更新に係る収束速度が低下する可能性がある。
これに対して、第2の実施形態では、この場合、振幅制限手段217が、振幅制限閾値を用いて、入力された残留誤差信号RES(e(n))の振幅を制限するようにする。これにより、背景雑音推定手段210の出力値b(n)が、実際の背景雑音に比べて極端に大きくなってしまうのを防止することができる。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した効果と同様の効果を奏することができる。
第2の実施形態によれば、背景雑音推定手段210に振幅制限手段217を備えることにより、送信入力信号Sinに背景雑音に加えて音声信号が含まれている場合でも、振幅を制限することができるので、背景雑音推定手段210の出力値が実際の背景雑音に比べて極端に大きくなってしまうのを防止することができる。その結果、ステップサイズμが必要以上に小さくなること、フィルタ係数の係数更新に係る収束速度が低下することを防止できる効果を奏する。
(C)他の実施形態
本発明は、電話回線において2線4線変換機能をもつハイブリッド回路で生じる回線エコーを除去するエコーキャンセラのほか、スピーカからマイクロホンに回り込んだエコー(音響エコー)を除去するエコーキャンセラにも適用することができる。
また、上記第1及び第2実施形態の説明では、エコーキャンセラがハードウェア的に構成されているイメージで説明したが、ソフトウェア的にエコーキャンセラを構成しても良く、また、エコーキャンセラを1チップ又は1チップの部分として構成するようにしても良い。
さらに、第1及び第2の実施形態では、数5の式におけるγを定数として説明したが、このγ(すなわち、背景雑音の推定電力値に乗算する数)は、任意の数とし、また可変できるものとしてもよい。これにより、背景雑音の電力レベルに応じて、ステップサイズμの値を調整することができる。すなわち、γの値を小さくすれば、ステップサイズを比較的大きくすることができ、γの値を大きくすれば、ステップサイズを比較的小さくすることができる。
第2の実施形態で説明した図8では、乗算手段111の前段に振幅制限手段217を設けた場合を示したが、近端で入力した音声信号の影響を小さくすることができれば、図8に示す構成に限定されない。例えば、乗算手段111と平均化手段112との間に、乗算手段111の2乗値に制限を設ける制限手段を備えるようにしてもよい。
第1の実施形態に係るエコーキャンセラの機能構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る背景雑音推定手段の構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係る背景雑音とステップサイズとの関係を示す関係図である。 第1の実施形態の背景雑音が大きい環境下におけるシミュレーションの信号波形を示す図である。 第1の実施形態の背景雑音が大きい環境下におけるシミュレーションの信号レベルを示す図である。 第1の実施形態の背景雑音が小さい環境下におけるシミュレーションの信号波形を示す図である。 第1の実施形態の背景雑音が小さい環境下におけるシミュレーションの信号レベルを示す図である。 第2の実施形態に係る背景雑音推定手段の構成を示す構成図である。 従来のエコーキャンセラの機能構成を示すブロック図である。 従来の背景雑音が小さい環境下におけるシミュレーションの信号波形を示す図である。 従来の背景雑音が小さい環境下におけるシミュレーションの信号レベルを示す図である。 従来の背景雑音が大きい環境下におけるシミュレーションの信号波形を示す図である。 従来の背景雑音が大きい環境下におけるシミュレーションの信号レベルを示す図である。
符号の説明
100…エコーキャンセラ、11…適応フィルタ、12…加算器、13…ダブルトーク検出器、140…電力算出手段、150…ステップサイズ算出手段、110、210…背景雑音推定手段、111…乗算手段、112…平均化手段、113、116…乗算手段、114…加算器、115…遅延部、217…振幅制限手段。

Claims (8)

  1. フィルタ係数と受信入力信号を基に擬似エコー信号を生成する適応フィルタと、送信入力信号から上記擬似エコー信号を減算し、エコー信号を除去するエコー除去手段とを備えるエコーキャンセラにおいて、
    上記エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号に基づいて、近端の背景雑音の電力を推定する背景雑音推定手段と、
    上記背景雑音推定手段によって求められた背景雑音の推定電力値に所定数を乗算し以下に示すステップサイズ算出式に従って、上記フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を求め、上記適応フィルタに与えるステップサイズ算出手段と
    を備えることを特徴とするエコーキャンセラ。
    Figure 0004509126
    ただし、μはステップサイズ値であり、αはステップサイズパラメータであり、βは定数であり、γは定数であり、b(n)は上記背景雑音の推定電力値であり、
    ‖x(n)‖ は上記受信入力信号の2乗ノルムである。
  2. 上記背景雑音推定手段は、
    上記受信入力信号の電力レベルが一定閾値以下の場合、上記残留誤差信号の電力を平均化した平均電力値を背景雑音の上記推定電力値として算出し、
    上記受信入力信号の電力レベルが一定閾値を超えている場合、背景雑音の上記推定電力値を前値保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエコーキャンセラ。
  3. 上記背景雑音推定手段が、
    上記残留誤差信号の電力を2乗する乗算部と、
    上記乗算部による乗算結果に対して平均化を行うフィルタ部と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のエコーキャンセラ。
  4. 上記背景雑音推定手段が、所定の振幅制限閾値を用いて上記残留誤差信号の振幅を制限し、その振幅制限結果を上記乗算部に与える振幅制限部を有することを特徴とする請求項に記載のエコーキャンセラ。
  5. 適応フィルタがフィルタ係数と受信入力信号を基に擬似エコー信号を生成し、エコー除去手段が、送信入力信号から上記擬似エコー信号を減算し、エコー信号を除去するエコーキャンセル方法において、
    背景雑音推定手段及びステップサイズ算出手段を有し、
    上記背景雑音推定手段が、上記エコー除去手段によって減算処理された結果としての残留誤差信号に基づいて、近端の背景雑音の電力を推定する背景雑音推定工程と、
    上記ステップサイズ算出手段が、上記背景雑音推定手段によって求められた背景雑音の推定電力値に所定数を乗算し以下に示すステップサイズ算出式に従って、上記フィルタ係数の更新に関わるステップサイズの値を求め、上記適応フィルタに与えるステップサイズ算出工程と
    を備えることを特徴とするエコーキャンセル方法。
    Figure 0004509126
    ただし、μはステップサイズ値であり、αはステップサイズパラメータであり、βは定数であり、γは定数であり、b(n)は上記背景雑音の推定電力値であり、
    ‖x(n)‖ は上記受信入力信号の2乗ノルムである。
  6. 上記背景雑音推定手段は、
    上記受信入力信号の電力レベルが一定閾値以下の場合、上記残留誤差信号の電力を平均化した平均電力値を背景雑音の上記推定電力値として算出し、
    上記受信入力信号の電力レベルが一定閾値を超えている場合、背景雑音の上記推定電力値を前値保持する
    ことを特徴とする請求項に記載のエコーキャンセル方法。
  7. 上記背景雑音推定手段が、乗算部とフィルタ部とを有し、
    上記乗算部が上記残留誤差信号の電力を2乗し、
    上記フィルタ部が上記乗算部による乗算結果に対して平均化を行う
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のエコーキャンセル方法。
  8. 上記背景雑音推定手段が、振幅制限部をさらに有し、
    上記振幅制限部が、所定の振幅制限閾値を用いて上記残留誤差信号の振幅を制限し、その振幅制限結果を上記乗算部に与えることを特徴とする請求項に記載のエコーキャンセル方法。
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