JPH0837480A - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ

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JPH0837480A
JPH0837480A JP17074094A JP17074094A JPH0837480A JP H0837480 A JPH0837480 A JP H0837480A JP 17074094 A JP17074094 A JP 17074094A JP 17074094 A JP17074094 A JP 17074094A JP H0837480 A JPH0837480 A JP H0837480A
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JP
Japan
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echo component
tap
convergence
adaptive filter
power
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Pending
Application number
JP17074094A
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English (en)
Inventor
Rika Nishiike
理香 西池
Yoshihiro Tomita
吉弘 富田
Kaoru Nakajo
薫 中条
Hidetoshi Toyofuku
秀敏 豊福
Tomonobu Takashima
知信 高島
Fumiaki Nishida
文昭 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適応フィルタを備えたエコーキャンセラに関
し、適応フィルタの制御係数を最適に制御して収束速度
及び安定度を向上する。 【構成】 受信信号を加える複数タップ付きの遅延回路
1と、この遅延回路のタップの出力信号を加える係数器
2と、各係数器2の出力信号を加算して擬似エコー成分
を出力する加算器3と、残留エコー成分と遅延回路の各
タップの出力信号とを入力して学習同定法によって係数
器2に加えるタップ係数を補正するタップ係数制御部4
とを有する適応フィルタ5を備え、且つ残留エコー成分
の電力及び受信信号の電力を算出する第1,第2の電力
算出部6,7と、それらの算出電力の比を基に収束度を
判定して、タップ係数制御部4に於ける制御係数を制御
する収束度判定部8と、適応フィルタ5による遅延分を
補正して、受信信号と残留エコー成分との時間ずれを補
正する補正手段9とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、適応フィルタを備えた
エコーキャンセラに関する。長距離回線に於いては、増
幅器を接続する為に4線式回線が用いられ、この4線式
回線と2線式回線の加入者線との間を接続する為のハイ
ブリッド回路が設けられている。このハイブリッド回路
を介して回り込む信号がエコー成分となり、このエコー
成分を打ち消す為のエコーキャンセラが設けられてお
り、効率良くエコー成分を打ち消す構成が要望されてい
る。
【0002】
【従来の技術】図6はエコーキャンセラを備えた長距離
回線の説明図であり、61,62は加入者、63,64
は交換機側に於いて2線4線変換を行うハイブリッド回
路、65,66はエコーキャンセラ、67,68は2線
式回線の加入者線、69は増幅器等を含む4線式回線で
ある。
【0003】例えば、加入者62からの音声信号は、加
入者線68,ハイブリッド回路64,エコーキャンセラ
66,4線式回線69,エコーキャンセラ65,ハイブ
リッド回路63,加入者線67を介して加入者61に伝
送される。又加入者61からの音声信号も、同様にして
加入者62に伝送される。その時、ハイブリッド回路6
3に対して接続される加入者線67、及びハイブリッド
回路64に対して接続される加入者線68は、常に同一
のものではなく、その種類や距離等が相違するものであ
る。従って、ハイブリッド回路63,64を完全なバラ
ンス状態に維持することが困難となり、例えば、ハイブ
リッド回路63側に於いては一点鎖線で示すような回り
込みが発生する。
【0004】この回り込んだ成分が加入者64にエコー
成分として戻ることになり、回線遅延が国内回線のよう
に数10ms程度の場合は問題がないが、100msを
超えるような長距離回線に於いては、このエコー成分に
よって通話特性が著しく阻害されることになる。従っ
て、このエコー成分を除去する必要がある。その為に、
エコーキャンセラ65,66が4線式回線69側に設け
られている。
【0005】図7はエコーキャンセラの要部説明図であ
り、71は加算器、72はタップ係数制御部、73は係
数器、74は遅延素子(Z-1)、75は加算器(Σ)、
nはエコー成分、yn は擬似エコー成分、en は残留
エコー成分である。
【0006】タップ係数制御部72と、直列に接続して
タップを導出した複数の係数器73と、複数の遅延素子
74と、加算器75とにより適応フィルタを構成してい
る。そして、受信信号は複数の遅延素子74からなる遅
延回路によって順次遅延され、各タップの出力信号はタ
ップ係数制御部72に入力されると共に各係数器73に
入力される。各係数器73に於いては、タップ係数制御
部72からのタップ係数と遅延回路のタップの出力信号
とを乗算し、その乗算出力信号を加算器75により加算
して擬似エコー成分yn を生成する。この擬似エコー成
分yn とエコー成分Yn とを加算器71に加えて、送信
信号に含まれるエコー成分Yn を打ち消すものであり、
その時の誤差分としての残留エコー成分en はタップ係
数制御部72に加えられ、この残留エコー成分en が零
となるようにタップ係数が制御される。
【0007】タップ係数制御部72は、遅延回路のタッ
プの出力信号と残留エコー成分enとを基に、ハイブリ
ッド回路を含むエコー経路の特性を推定してタップ係数
を補正するものであり、その場合の推定アルゴリズムと
しては、例えば、相関法,FFT法,最大傾斜法,学習
同定法,繰り返し法,カルマン法,高速カルマン法等が
知られている。その中で、学習同定法が、ハードウェア
の実現の容易さと収束が保証されている点で比較的多く
採用されている。
【0008】複数の遅延素子74からなる遅延回路のタ
ップ数をN、現在時刻nに於けるi番目のタップデータ
をXi (n) 及びタップ係数hi (n) 、制御係数をαとす
ると、タップ係数は次式で表される。 H(n) =(h0 (n) ,h1 (n) ,・・・hN-1 (n) ) …(1) X(n) =(X0 (n) ,X1 (n) ,・・・XN-1 (n) ) …(2) hi (n+1) = hi (n) +{α・(en ・XN-1-i (n) )/ΣXi (n) 2 } …(3)
【0009】又残留エコー成分en は次式で表される。 en =Yn −(Σ(i=0) (N-1) i (n) ・XN-i (n) ) …(4) なお、Σ(i=0) (N-1) は、i=0からi=N−1までの
累算を示し、従って、右辺の括弧内は擬似エコー成分y
n を示すことになる。
【0010】又タップ係数の補正ステップを示す制御係
数αは、0<α<2の範囲内に設定することにより、安
定に収束することが知られている。又制御係数αが0に
近い程、変動が小さくなって安定度が増加し、又α=
1.0の時の収束速度が最大となることも知られてい
る。この制御係数αを1.0とした時と、0.5とした
時とのエコー抑圧量(エコー成分Yn と残留エコー成分
n との電力比)との関係は、例えば、図8に示すもの
となり、タップ係数の補正開始から時刻tの経過に従っ
てエコー抑圧量が増加する初期収束状態(a)と、次の
収束状態(b)と、収束後の安定状態(c)とに分ける
ことができる。
【0011】初期収束状態(a)に於いては、α=1.
0の方がα=0.5より収束速度が大きいので優れてい
るが、安定状態(c)に於いては、α=0.5の方がα
=1.0よりエコー抑圧量が大きいので優れている。従
って、収束度に対応して制御係数αを変化させることが
考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】制御係数αを収束度に
対応して変化させる為の収束度Aの評価式は、 A=ΣB2 /ΣC2 …(5) とすることができる。なお、Bは残留エコー成分、Cは
受信信号であり、ΣB2及びΣC2 はそれぞれ残留エコ
ー成分の電力及び受信信号の電力を示す。
【0013】この(5)式により収束度Aを求める場
合、残留エコー成分Bは、ハイブリッド回路を含むエコ
ー経路の遅延特性に従った遅延時間後に入力されること
になり、受信信号との時間ずれが生じる。従って、この
遅延時間に相当する間の収束度Aは不正確なものとな
り、これを基に制御係数αを制御しても、最適化できな
い問題があった。本発明は、適応フィルタの収束度を正
しく評価して制御係数αを最適に制御することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のエコーキャンセ
ラは、図1を参照して説明すると、受信信号を加える複
数タップ付きの遅延回路1と、この遅延回路1の各タッ
プの出力信号を加える係数器2と、各係数器2の出力信
号を加算して擬似エコー成分を出力する加算器3と、残
留エコー成分と遅延回路1の各タップの出力信号とを入
力して学習同定法によって係数器2に加えるタップ係数
を補正するタップ係数制御部4とを有する適応フィルタ
5を備え、この適応フィルタ5により生成した擬似エコ
ー成分によって送信信号に含まれるエコー成分を打ち消
すエコーキャンセラに於いて、残留エコー成分の電力を
算出する第1の電力算出部6及び受信信号の電力を算出
する第2の電力算出部7と、第1及び第2の電力算出部
6,7による電力比を基に収束度を判定し、収束度が高
い程、適応フィルタ5のタップ係数を補正する為の制御
係数を小さい値に制御する収束度判定部8と、第1及び
第2の電力算出部に入力する残留エコー成分と受信信号
との、適応フィルタ5のタップ数に対応した遅延時間に
よるずれを補正する補正手段9とを設ける。
【0015】又補正手段9は、受信信号を適応フィルタ
5のタップ数に対応した遅延時間の間オフとするスイッ
チ回路により構成することができる。
【0016】又補正手段9は、受信信号を適応フィルタ
5のタップ数に対応した遅延時間だけ遅延させる遅延回
路により構成することができる。
【0017】又補正手段9は、適応フィルタ5に於ける
インパルス応答の最大値から求めた遅延量によって受信
信号を遅延させる遅延回路の遅延時間を制御する構成を
備えることができる。
【0018】
【作用】適応フィルタ5のタップ係数制御部4は、遅延
回路1の各タップの出力信号と残留エコー成分とを基に
学習同定法によってタップ係数を求め、このタップ係数
と遅延回路1の各タップの出力信号とを係数器2により
乗算し、各係数器2の出力信号を加算して擬似エコー成
分を生成し、送信信号に含まれるエコー成分を打ち消
す。そして、第1の電力算出部6により残留エコー成分
の電力を算出し、第2の電力算出部6により受信信号の
電力を算出し、これらの電力の比を基に収束度判定部8
により適応フィルタ5の収束度を判定して、タップ係数
を算出する為の制御係数を制御する。その時に、補正手
段9によって受信信号に対する残留エコー成分の時間的
なずれを補正し、収束度を正しく判定する。
【0019】又補正手段9をスイッチ回路により構成
し、適応フィルタのタップ数に対応した遅延時間による
受信信号と残留エコー成分との時間ずれの部分をカット
し、それらの電力を算出して収束度の判定を行うもので
ある。
【0020】又補正手段9を遅延回路により構成し、適
応フィルタのタップ数に対応した遅延時間による受信信
号と残留エコー成分との時間ずれの部分を、遅延させる
ことにより時間を合わせ、それらの電力を算出して収束
度の判定を行うものである。
【0021】又補正手段9を遅延回路により構成し、そ
の遅延時間を、適応フィルタに於けるインパルス応答の
最大値から求めた遅延時間となるように制御し、受信信
号と残留エコー成分との時間のずれを補正する。
【0022】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例の説明図であ
り、11は複数のタップを有する遅延回路、12は複数
のタップ対応の係数器、13は加算器、14は学習同定
法によりタップ係数を補正するタップ係数制御部、15
は適応フィルタ、16,17は電力算出部、18は収束
度判定部、19,20はスイッチ回路、21は加算器、
22はエコーキャンセラ部、23はハイブリッド回路で
ある。
【0023】適応フィルタ15は、図7に示す構成と同
様に、複数のタップを有する遅延回路11と、複数のタ
ップ対応の係数器12と、各係数器12の出力信号を加
算する加算器13と、各係数器12のタップ係数を制御
するタップ係数制御部14とを含むものであり、受信信
号を遅延回路11によって遅延した各タップの出力信号
と、残留エコー成分とを基に、タップ係数制御部14に
於いて前述の(3)式によりタップ係数を求め、係数器
12に於いて遅延回路11の各タップの出力信号とタッ
プ係数とを乗算し、その乗算出力信号を加算器13によ
り加算して擬似エコー成分を生成し、この擬似エコー成
分により、送信信号に含まれるエコー成分を加算器21
に於いて打ち消すものである。
【0024】又スイッチ回路19,20は、図1の補正
手段9に相当し、残留エコー成分が第2の電力算出部1
7に入力されるタイミングを、受信信号が第1の電力算
出部16に入力されるタイミングと同一となるように、
スイッチ回路19,20を制御するものである。この場
合、スイッチ回路20を省略し、スイッチ回路19によ
って、残留エコー成分が電力算出部17に入力されるタ
イミングまで受信信号をオフとするように制御すること
ができる。
【0025】図3は本発明の実施例の電力算出部及び収
束度判定部の説明図であり、電力算出部16,17は同
一構成を有し、31は乗算器、32は係数器、33は加
算器、34は係数器、35は遅延回路(Z-1)である。
又収束度判定部18は、除算器41と、比較判定制御部
42と、閾値設定部43とを含む構成を有する。
【0026】第1,第2の電力算出部16,17に於い
て、入力信号をXiとすると、乗算器31によりXi2
が求められ、係数器32により例えば0.1が乗算さ
れ、又遅延回路35により遅延された前回の加算結果が
係数器34により例えば0.9が乗算され、加算器33
に於いて加算されるから、ΣXi2 が出力される。即
ち、受信信号又は残留エコー成分の電力が求められる。
【0027】前述の第1,第2の電力算出部16,17
の出力信号は、前述の(5)式に於ける残留エコー成分
の電力ΣB2 及び受信信号の電力ΣC2 を示すものとな
るから、収束度Aを、A=ΣB2 /ΣC2 によって求め
る。即ち、収束度判定部18の除算器41により収束度
Aを求め、除算器41の出力の収束度Aと閾値設定部4
3に設定された閾値とを比較判定制御部42に於いて比
較する。
【0028】この比較結果に応じて適応フィルタ15の
タップ係数制御部14に於けるタップ係数の補正ステッ
プに相当する制御係数αを制御するもので、収束度Aが
低い間は制御係数αを1,0近傍の値とし、収束度Aが
高くなるに従って或いは閾値を超えることによって制御
係数αを0.5或いはそれより小さい0に近い値とす
る。それよって、収束速度を向上し、且つ安定状態に於
けるエコー抑圧量を大きくして、エコーキャンセラとし
ての特性を向上することができる。
【0029】図4は受信信号と残留エコー成分との説明
図であり、(a)の有音の受信信号に対して、残留エコ
ー成分は(b)に示すように、適応フィルタ15の遅延
回路11のタップ数に対応した遅延時間tp後に電力算
出部17に入力されることになる。従来は、この状態に
於いて収束度を判定するものであるから、遅延時間tp
の間の不正確さを除くことができず、収束速度及び安定
度が低いものであったが、この実施例のように、スイッ
チ回路19により、適応フィルタの収束開始時点又は有
音の受信信号検出時点から、時間tpの間、第2の電力
算出部17へ入力される受信信号をオフとする。それに
よって、第1,第2の電力算出部16,17に於ける算
出電力は、例えば、有音の受信信号と、その有音の受信
信号に対する残留エコー成分とについての電力を示すも
のとなり、収束度判定部18に於ける収束度の判定の不
正確さを除くことができる。又受信信号をスイッチ回路
19によって時間tpの間オフとするものであり、残留
エコー成分側のスイッチ回路20は省略することも可能
である。
【0030】図5は本発明の第2の実施例の説明図であ
り、51は加算器、52は適応フィルタ、53はエコー
キャンセラ部、54はハイブリッド回路、56,57は
電力算出部、58は収束度判定部,59は遅延回路であ
る。この実施例は、図1の補正手段9として遅延回路5
9を設けた場合を示す。
【0031】適応フィルタ52は、図7に示す構成と同
様な構成を有し、ハイブリッド回路54を介して回り込
んだエコー成分を加算器51に於いて打ち消すものであ
り、その時の残留エコー成分の電力を第1の電力算出部
56に於いて算出し、又遅延回路59を介した受信信号
の電力を第2の電力算出部57に於いて算出し、収束度
判定部58に於いて電力比から収束度を判定する。その
時、適応フィルタ52の遅延回路のタップ数に対応した
遅延時間分を、遅延回路59によって受信信号を遅延さ
せ、残留エコー成分と受信信号との時間ずれを補正す
る。
【0032】即ち、図4の(c)に示すように、受信信
号を時間tpだけ遅延させると、適応フィルタ52の遅
延回路のタップ数に対応して遅延されて、(d)に示す
残留エコー成分との時間ずれが補正される。従って、第
1,第2の電力算出部56,57に於いて算出した電力
は時間ずれがない受信信号と残留エコー成分との電力を
示すことにより、収束度の判定の正確化を図ることがで
きる。
【0033】又適応フィルタ52に於けるタップ係数
は、未知系のインパルス応答を示していることが知られ
ており、従って、このタップ係数、即ち、インパルス応
答の最大値を求めることにより、ハイブリッド回路54
側の未知系の遅延を求めることができる。この遅延量を
基に遅延回路59の遅延時間を設定することができる。
この場合は、ハイブリッド回路54を介して接続される
各種の特性の加入者線に対応して、遅延回路59の遅延
時間を自動的に制御することができるから、収束度の判
定の精度を向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、学習同
定法によってタップ係数を求めるタップ係数制御部4を
有する適応フィルタ5を備えたエコーキャンセラに於い
て、補正手段9によって残留エコー成分と受信信号との
時間ずれを補正し、補正された残留エコー成分と受信信
号との電力比により収束度を判定し、適応フィルタ5の
タップ係数制御部4に於けるタップ係数算出の為の制御
係数αを、収束度が高い程、小さい値に制御するもので
あり、収束度の判定の精度を向上させることにより、収
束速度並びに安定度を向上できる利点がある。
【0035】又補正手段9をスイッチ回路により構成し
た場合、簡単な構成により受信信号と残留エコー成分と
の時間ずれを補正することができる。又補正手段9を遅
延回路により構成した場合、受信信号と残留エコー成分
との時間ずれを補正すると共に、受信信号の先頭部分か
ら電力を求めて収束度の判定を行うことができるから、
収束速度を向上できる利点がある。又補正手段9を遅延
回路により構成し、適応フィルタ5に於けるインパルス
応答の最大値を基にハイブリッド回路を含む未知系の遅
延時間を求め、その遅延時間となるように遅延回路を制
御することにより、自動的に最適な遅延時間に設定する
ことが可能となり、それによって、収束速度の向上を図
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図3】本発明の実施例の電力算出部及び収束度判定部
の説明図である。
【図4】受信信号と残留エコー成分との説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図6】エコーキャンセラを備えた長距離回線の説明図
である。
【図7】エコーキャンセラの要部説明図である。
【図8】制御係数とエコー抑圧量との関係説明図であ
る。
【符号の説明】
1 遅延回路 2 係数器 3 加算器 4 タップ係数制御部 5 適応フィルタ 6 第1の電力算出部 7 第2の電力算出部 8 収束度判定部 9 補正手段
フロントページの続き (72)発明者 豊福 秀敏 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 高島 知信 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 西田 文昭 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を加える複数タップ付きの遅延
    回路と、該遅延回路の各タップの出力信号を加える係数
    器と、各係数器の出力信号を加算して擬似エコー成分を
    出力する加算部と、残留エコー成分と前記遅延回路の各
    タップの出力信号とを入力して学習同定法によって前記
    係数器に加えるタップ係数を補正するタップ係数制御部
    とを有する適応フィルタを備え、該適応フィルタにより
    生成した擬似エコー成分によって送信信号に含まれるエ
    コー成分を打ち消すエコーキャンセラに於いて、 前記残留エコー成分の電力を算出する第1の電力算出部
    及び前記受信信号の電力を算出する第2の電力算出部
    と、 前記第1及び第2の電力算出部による電力の比を基に収
    束度を判定し、該収束度が高い程、前記適応フィルタの
    タップ係数を補正する為の制御係数を小さい値に制御す
    る収束度判定部と、 前記第1及び第2の電力算出部に入力する前記残留エコ
    ー成分と前記受信信号との、前記適応フィルタのタップ
    数に対応した遅延時間によるずれを補正する補正手段と
    を設けたことを特徴とするエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記受信信号を前記適
    応フィルタのタップ数に対応した遅延時間の間オフとす
    るスイッチ回路により構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のエコーキャンセラ。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記受信信号を前記適
    応フィルタのタップ数に対応した遅延時間だけ遅延させ
    る遅延回路により構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のエコーキャンセラ。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、前記適応フィルタに於
    けるインパルス応答の最大値から求めた遅延量によって
    前記遅延回路の遅延時間を制御する構成を有することを
    特徴とする請求項3記載のエコーキャンセラ。
JP17074094A 1994-07-22 1994-07-22 エコーキャンセラ Pending JPH0837480A (ja)

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