JP2008113095A - 通信方法、送信装置および受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Outer−ARQ機能を備え、通信システムの通信速度を向上させること。
【解決手段】送信装置110から受信装置120へパケットの送信を行う通信方法であって、送出されるパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、送出された特定のパケットに対し受信装置120から再送要求を受け取ったとき、特定のパケットの再送または、特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送が行われ、複数の分割パケットは、特定のパケットの識別情報と、分割が行われていることを示す情報と、の特定のパケットを組み立てるための情報を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動再送制御(ARQ:Automatic Repeat reQuest)の機能を備えた通信方法、送信装置および受信装置であって、正しく受信されなかったパケットを再送信する際に、初回送信時より小さいデータサイズで当該パケットを送信する通信方法、送信装置および受信装置に関する。
第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において標準化作業が進められている3G LTE(Long Term Evolution)は、ダウンリンクで100Mbpsのデータ伝送が可能な移動通信システムである。
3G LTEでは、2つのレイヤでARQをおこなうことが合意されている。1つはMAC(Media Access Control)レイヤでおこなわれるハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid ARQ)であり、もう一つは、より上位のRLC(Radio Link Control)レイヤでおこなわれるOuter−ARQである。
以下の説明で、RLCレイヤに入力されるデータ単位をRLC SDU(Service Data Unit)、Outer−ARQで扱われるデータ単位をRLC PDU(Protocol Data Unit)、HARQによって扱われるデータ単位をMAC PDUと称する。
HARQとは、誤り訂正符号とARQを組み合わせて再送効率の向上を図る技術である。送信装置は、訂正符号を付加したMAC PDUを受信装置へ送信する。受信装置は、受信したMAC PDUが正常だった場合または誤りを訂正できた場合に、送信装置へACK(Acknowledge)を送信する。逆に、受信したMAC PDUに異常があり、誤りが訂正できなかった場合、NACK(Negative AckKnowledge)を送信することによって再送を要求する。送信装置は、NACKを受信すると、該当するMAC PDUを再度送信する。
Outer−ARQとは、HARQの再送が一定回数内、あるいは一定時間内に成功しなかったこと等によりMAC PDUの欠落が発生した場合に、欠落したMAC PDUに含まれていたRLC PDUを救済するための手段である。RLC PDUには送信装置が一連の番号を付与しており、受信装置はこの番号を用いてPDUの到着状況を送信装置に報告する。送信装置は、この報告に基づき、未到着のRLC PDUを再度送信する。なお、3Gシステムにおいては、このPDUの到着状況の報告は、Status報告と呼ばれる機能の一部である。
ここで、従来の3Gでは、RLCレイヤが扱うRLC PDUのサイズは半固定的であり、通信中に変更することはできなかった。これに対し、3G LTEでは、RLC PDUのサイズは送信時のチャネル状態に応じて柔軟に変更できるようにすることが合意されている。Outer−ARQにおいては、このサイズ変更機能により、RLCレイヤはRLC PDUの再送時に、初回送信時よりチャネル状態が劣化していた場合、より小さいサイズのRLC PDUに再分割する。これによって、より伝送状態が厳しい条件でのRLC PDUの再送が可能になる。
図11は、Outer−ARQを実現するための従来のPDUフォーマットおよびPDU再分割方法の一例を示す図である。図11に示すようにMAC SDU(上述したRLC SDUに相当する。以下、「SDU」という)1110は、SDU1と、SDU2と、SDU3と、から構成されている。
また、SDU1110を分割して形成されるMAC−I PDU(上述したRLC PDUに相当する。以下、「PDU」という)1120は、TSN(Transmission Sequence Number)1121と、S(SubFraming Indicator)1122と、LEX(LEngth eXtension Indicator)1123と、SDU Seg1124と、から構成されている。TSN1121は、PDU1120単位に付加される一連の番号である。
S1122は、そのPDU1120が再分割されたものか否かをYes/Noで示す情報である。LEX1123は、そのPDU1120内で複数のSDU1110の断片が結合されているか否かをYes/Noで示す情報である。SDU Seg1124は、SDU1110の断片である。そのPDU1120内で複数のSDU1110の断片が結合されている場合(LEX:Yesの場合)には、それぞれのSDU1110の断片の境界位置を示すLI(Length Indicator)1125が付加される。
また、PDU1120を再分割して形成されるMAC−I SubPDU(以下、「SubPDU」という)1130は、PDU1120の構成にSubPDU info1131が付加されて構成される。SubPDU info1131は、PDU1120を再分割して形成される複数のSubPDU1130のうち、そのSubPDU1130が、何番目のSubPDU1130であるかを示す情報である。このように、この例ではPDU1120とSubPDU1130とは基本的に同一の規則に従ったフォーマットとなっている(たとえば、下記非特許文献1参照。)。
図12は、Outer−ARQを実現するための従来のPDUフォーマットおよびPUD再分割方法の他の一例を示す図である。図12に示すRLC PDU1210(以下、「PDU」という)は、図示しないBlock(上述したRLC SDUに相当する)を分割して形成される。PDU1210は、TSN1211と、R1212と、SI1213と、LI1214と、Block11215と、から構成されている。
TSN1211は、PDU1210単位に付加される一連の番号である。R1212は、そのPDU1210が再分割されたものか否かを1/0で示す情報である(図11のS1122に相当する)。SI1213は、そのPDU1210内で複数のBlockの断片が結合されているか否かをYes/Noで示す情報である(図11のLEX1123に相当する)。LI1214は、BlockまたはBlockの断片の長さを示す情報である(図11のLI1125に相当する)。Block11215は、Blockの断片である。
また、PDU1210を再分割して形成されるRLC SubPDU(図11のMAC−I SubPDUに相当する。以下、「SubPDU」という)は、PDU1210の構成にTSN1221とR1222とが付加されて構成される。TSN1221は、SubPDU1220単位に付加される一連の番号である。R1222は、そのSubPDU1220が再分割されたものか否かを1/0で示す情報である。
このように、この例ではPDU1210とSubPDU1220とは基本的に同一の規則に従ったフォーマットとなっている。なお、このフォーマットでは、SubPDU1220をさらに何回でも分割することができる。この場合、再分割される毎に新たなTSN
およびRが、再分割されたSubPDUに付加される(たとえば、下記非特許文献2参照。)。
"Framing in the MAC entity"、[online]、3GPP、[平成18年5月15日検索]、インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_52/Documents/R2−061012.zip> "LTE − Data framing"、[online]、3GPP、[平成18年5月15日検索]、インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_52/Documents/R2−060893.zip>
しかしながら、上述した従来技術では、再分割前のPDUと、再分割後のSubPDUと、が基本的に同一の規則に従ったフォーマットとなっている。このため、送信装置は、複数のSDUの断片が結合されているPDUを再分割するたびに、SDUの結合の境界部分が再分割後のどのSubPDUに含まれるかを判断し、さらに、LIの値を再計算してこの境界部分を含むSubPDUに付加する必要があり、再送時における送信装置の処理が複雑になるという問題がある。
また、上述した従来技術では、受信装置は、受信したPDUごとにそのPDUが再分割されたものか否かを判断し、再分割されている場合にはそのPDUの組立に必要なSubPDUがすべて揃ったか否かを判断する必要があり、それぞれのPDUが揃ったか否かを判断する処理が複雑になる。このため、SDUの組立時や再送要求時に、必要なPDUがすべて揃ったか否かを判断する処理が複雑になるという問題がある。
また、上述した非特許文献2にかかる従来技術では、受信装置は、SubPDUを正しく受信できなかった場合、この正しく受信できなかったSubPDUを直接指定して再送要求をおこなう。すなわち、SubPDUを直接指定して再送要求を行う場合、分割元のPDUの一連番号に加えて、SubPDUの独自の一連番号も送信装置に通知する必要があるため、再送要求に必要な制御情報の情報量が増加する。このため、再送要求に必要な制御情報によってデータ伝送に使用できる帯域が圧迫されるという問題がある。
この発明は、上述した問題点を解消するものであり、Outer−ARQ処理を複雑化させることなく、また、制御情報の増大によってデータ伝送用の帯域を圧迫することなく、再分割機能を備えた通信方法、送信装置および受信装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる通信方法は、送信装置から受信装置へパケットの送信を行う通信方法であって、送出されるパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、送出された特定のパケットに対し受信装置から再送要求を受け取ったとき、前記特定のパケットの再送または、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送が行われ、前記複数の分割パケットは、前記特定のパケットの前記識別情報と、分割が行われていることを示す情報と、前記の特定のパケットを組み立てるための情報を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる送信装置は、受信装置によって送信される再送要求に基づいてパケットの再送をおこなう送信装置において、上位レイヤから出力される情報を分割または結合して第1のパケットを形成し送信および再送する第1のレイヤと、前記第1のレイヤ
とは独立して設けられ、前記第1のパケットを所定の分割数で再分割して複数の第2のパケットを形成する第2のレイヤと、前記第1のパケットの再送を制御する第1の制御手段と、前記第1のパケットから前記第2のパケットへの分割を制御する第2の制御手段と、前記第1のパケットまたは前記第2のパケットを前記受信装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる送信装置が形成する第2のパケットは、第1のパケットに含まれる情報のうち、上位レイヤから出力された情報と、受信装置において第1のパケットからこの情報を復元するために必要な情報 とを区別せずにペイロードとして含み、受信装置において特定の第1のパケットを識別するための情報と、第1のパケットが分割された第2のパケットであることを識別するための情報と、第2のパケットから第1のパケットを復元するために必要な情報と、をヘッダとして備えることを特徴とする。
上記構成によれば、第2のパケットを形成する第2のレイヤが、第1のパケットを形成する第1のレイヤと独立して設けられており、第1のパケットに含まれる情報のうち、受信装置において第1のパケットからこの情報を復元するために必要な情報は第2のパケットを形成する処理に無関係であることから、第1のパケットの再送、およびPDU第1のパケットの再分割をおこなわない場合のPDU形成の処理がそれぞれ単純になる。具体的には、特に、第1のパケットの再送の処理を、現在の3Gシステムで行われている処理とほぼ同等なものとすることができ、PDUの再送に必要な制御情報の情報量も現在の3Gシステムと同等とすることができる。
また、本発明にかかる受信装置は、送信装置によって所定の情報を分割または結合して形成された第1のパケット、または当該送信装置によって当該第1のパケットを所定の分割数で再分割して形成された第2のパケットを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信される前記第1のパケットの受信状態に基づいて前記送信装置に再送要求を送信する要求手段と、前記受信手段によって受信される第2のパケットを組み立てて前記第1のパケットを形成する第1のレイヤと、前記第1のレイヤとは独立に設けられ、前記受信手段によって受信される前記第1のパケットまたは前記第1のレイヤによって形成される前記第1のパケットを組み立てて前記所定の情報を復元し、当該所定の情報を上位レイヤに出力する第2のレイヤと、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、所定の情報を復元する第2のレイヤが、第1のパケットを形成する第1のレイヤと独立して設けられており、第2のパケットに含まれる情報のうち、第1のパケットを形成するために必要な情報は第2のレイヤで取り除かれ、所定の情報を復元する処理には無関係であることから、受信装置での第1のパケットの形成の処理、および、所定の情報の復元の処理がそれぞれ単純になる。具体的には、特に、所定の情報の復元の処理を、現在の3Gシステムで行われている処理とほぼ同等なものとすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、PDUの再送処理を複雑化させることなく、また、PDUの再送に必要な制御情報の情報量を増大させることなく、また、所定の情報の復元の処理を複雑化させることなく、パケットの再分割機能を備えることができ、更に、パケットの再分割処理および再分割されたパケットの復元処理も単純なものとできるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる通信方法、送信装置および受信装置の好適な各実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(通信システムの基本的構成)
まず、本発明の実施の形態1にかかる通信システムの基本的構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかる通信システムの基本的構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる通信システム100は、送信装置110と、受信装置120と、から構成されている。送信装置110は、上位レイヤ111と、RLCレイヤ112と、MACレイヤ114と、PHYレイヤ115と、を備えている。
RLCレイヤ112は、Outer−ARQ処理部113を備えている。具体的には、RLCレイヤ112は、サブレイヤとしてSDU分割部113a(第1のレイヤ)およびPDU分割部113b(第2のレイヤ)を備えている。SDU分割部113aは、上位レイヤ111から出力されるRLC SDU(以下、「SDU」という)を分割または結合して第1のパケット(特定のパケット)であるRLC PDU(以下、「PDU」という)を形成し、PDU分割部113bへ出力する。
PDU分割部113bは、SDU分割部113aの下位に独立して備えられている。PDU分割部113bは、受信装置120から送信される再送要求に基づいて、SDU分割部113aから出力されるPDUを所定の分割数で再分割して複数の第2のパケット(分割パケット)であるRLC SubPDU(以下、「SubPDU」という)を形成し、MACレイヤ114へ出力する。
ただし、PDUの再分割は、伝送状況(チャネル状態)に応じて行われるものであり、常に行われるものではない。初回送信時や、通信状態(伝送状態)が劣化していないときなど、PDUの再分割をおこなわない場合は、PDU分割部113bは、SDU分割部113aから出力されるPDUをそのままMACレイヤ114へ出力する。したがって、PDUの再分割をおこなわない場合にはPDU分割部113bにおける処理はほとんどおこなわれない。
また、PDU分割部113bは、伝送状況に応じて分割数を変更し再送信することも可能である。たとえば、送信装置110がPDUをあるサイズのSubPDUに分割して送信したにも関わらず、このSubPDUの一つ以上を受信装置120が正しく受信できず、PDUに関する再送要求を受信装置120から受信した場合、PDUからSubPDUへの分割数を変更して、別のサイズのSubPDUを形成し直し、形成し直したSubPDUをMACレイヤ114に出力する。なお、この場合も、通信状態が劣化していない場合などには分割数の変更をおこなわない構成としてもよい。
ここでは、RLCレイヤ112は複数のOuter−ARQ処理部113を備えている。これにより、RLCレイヤ112は、上位レイヤ111から出力される複数のSDUを並列で分割あるいは再分割し、分割あるいは再分割によって形成したPDUまたはSubPDUをMACレイヤ114に出力する。
MACレイヤ114は、多重部114aと、HARQ処理部114bと、を備えている。多重部114aは、RLCレイヤ112において並列処理されて出力されるPDUまたはSubPDUを多重してMAC PDUを形成し、順次HARQ処理部114bへ出力する。HARQ処理部114bは、多重部114aから出力されるMAC PDUに訂正符号を付加し、訂正符号を付加したMAC PDUを、PHYレイヤ115を介して受信装置120へ送信する。
HARQ処理部114bは、受信装置120から送信される再送要求に基づいて再送制御をおこなう。具体的には、受信装置120から再送要求が送信された場合、HARQ処
理部114bは、送信要求に対応するMAC PDUを受信装置120へ送信する。
PHYレイヤ115は、符号化部115aと、変調部115bと、無線部115cと、を備えている。符号化部115aは、MACレイヤ114から出力されるMAC PDUを符号化し、デジタル信号として変調部115bへ出力する。変調部115bは、符号化部115aから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換し、無線部115cへ出力する。無線部115cは、変調部115bから出力されるアナログ信号を無線通信によって受信装置120へ送信する。
受信装置120は、PHYレイヤ121と、MACレイヤ122と、RLCレイヤ123と、上位レイヤ125と、を備えている。PHYレイヤ123は、無線部121aと、復調部121bと、復号化部121cと、を備えている。無線部121aは、送信装置110から送信されるアナログ信号を受信し、復調部121bへ出力する。復調部121bは、無線部121a無線部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、複合化部121cへ出力する。複合化部121cは、復調部121bから出力されるデジタル信号を復号化し、MAC PDUとしてMACレイヤ122へ出力する。
MACレイヤ122は、HARQ処理部122aと、分離部122bと、を備える。HARQ処理部122aは、PHYレイヤ121を介して送信装置110から受信したMAC PDUの合成および並び替えを行い、分離部122bへ出力する。分離部122bは、HARQ処理部122aから出力されるMAC PDU内に多重された複数のPDUまたはSubPDUを分離し、RLCレイヤ123へ出力する。また、HARQ処理部122aは、MAC PDUの受信状態をACK/NACK信号として送信装置110のHARQ処理部114bに通知し、HARQ処理部114bは正しく受信できていない(NACK)と通知されたMAC PDUを再送する。
RLCレイヤ123は、Outer−ARQ処理部124を備えている。具体的には、RLCレイヤ123は、サブレイヤとしてPDU組立部124a(第1のレイヤ)およびSDU組立部124b(第2のレイヤ)を備えている。PDU組立部124aは、MACレイヤ114からSubPDUが出力された場合、所定のSubPDUが揃えて組み立てた後、PDUとしてSDU組立部124bへ出力する。
また、PDU組立部124aは、MACレイヤ122からPDUが出力された場合、このPDUをそのままSDU組立部124bへ出力する。すなわち、SubPDUを受信した場合、受信しない場合のいずれにおいても、SDU組立部124bに出力されるのはPDUであり、SubPDUは出力されない。このため、SDU組立部124bでは、PDUが再分割されているか否かの判断や、再分割されている場合のSubPDUがすべて揃ったか否かの判断をおこなう必要がなく、PDUを再分割して送信した場合であっても、SDU組立部の構成を変更する必要なく動作させることができる。
なお、受信装置120は図示しないバッファを備えており、PHYレイヤ121を介して受信したPDUまたはSubPDUはRLCレイヤによって組み立てられるまで一時バッファに保持されている。
前述したように、受信装置で受信されるSubPDUとしては、伝送状況に応じて分割数を変更し再送信されたSubPDUが混在する可能性がある。たとえば、送信装置110のPDU分割部113bから、同一のPDUから分割され、分割数が変更されたSubPDUをPDU組立部124aが受信した場合、バッファに保持されている分割数の変更前のSubPDUを破棄することにより、分割数の異なるSubPDU同士を組み立てることを防止することができる。
SDU組立部124bは、PDU組立部124aの上位に備えられている。SDU組立部124bは、MACレイヤ122またはPDU組立部124aから出力される所定のPDUが揃うのを待って、揃ったPDUを組み立ててSDUを復元し、当該SDUを上位レイヤ125へ出力する。また、SDU組立部124bは、PDUの受信状態をStatus報告として送信装置110のSDU分割部113aに通知し、SDU分割部113aは正しく受信できていないと通知されたPDUを再送する。ここでは、RLCレイヤ112は複数のOuter−ARQ処理部124を備えており、MACレイヤ114から出力される複数のPDUまたはSubPDUを並列で組み立て、上位レイヤ111にSDUを出力する。
なお、ここでは、RLCレイヤ112およびRLCレイヤ123は、それぞれ複数の処理部113およびOuter−ARQ処理部124を備えており、複数のPDUまたはSubPDUを並列で組み立てる構成としたが、Outer−ARQ処理部113またはOuter−ARQ処理部124は一つでもよい。この場合、MACレイヤ114の合成部114aまたはMACレイヤ122の分岐部122bは省略することも可能である。
また、SDU分割部113aとPDU分割部113b、およびPDU組立部124aとSDU組立部124bはそれぞれ独立したレイヤとして構成されているが、これらは論理的な関係において独立しており、実際に装置として実現する場合の物理的な関係においてはこの限りではない。また、ここでは便宜上、ACK/NACK信号およびStatus報告は受信装置120と送信装置110の対応するレイヤ間で直に通知される情報のように表したが、実際の通信システムにおいては、それぞれの情報は下位レイヤを経由して通知される。
また、ここではRLCレイヤ113から出力されたPDUまたはSubPDUをMACレイヤ114がMAC PDUとしてPHYレイヤ115を経由して受信装置120に送信することを説明したが、以下の説明ではMAC PDUは無関係であるので、説明の便宜上、送信装置110は受信装置120へPDUまたはSubPDUを送信するものとする。同様に、受信装置120は、PDUまたはSubPDUを受信するものとする。
(通信システムにおけるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる通信システム100におけるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要について説明する。図2は、実施の形態1にかかる通信システムにおけるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要について説明する図である。図2において、SDU210は、上位レイヤ111から出力されるSDUである。PDU220は、SDU分割部113aによって出力されたPDUである。SubPDU230は、PDU分割部113bによって出力されたSubPDUである。
SDU210としては、ここでは、SDU#1とSDU#2とがあるとする。SDU210は、Hdr(Header)211と、Payload212と、から構成されている。Hdr211は、SDU210の先頭に付加される、SDU210自体に関する情報であり、たとえば、そのSDU210の行き先に関する情報である。Payload212は、SDU210のうちHdr211部分を除いた、本来転送したいデータ本体である。
PDU220としては、ここでは、PDU#1とPDU#2とPDU#3とがあるとする。PDU220は、SN(Sequence Number)221と、F(Re−segmentation Indicator Flug)222と、PDUデータ223と、LI(Length Indicator)224と、から構成されている。SN221は、PDU220同士を識別するための、有限範囲の一連の番号である。たとえば、PDU#1、PDU#2、PDU#3のSN221の値は、それぞれ「1」、「2」、「3」である。
F222は、そのPDU220が再分割されたものか否かを示す情報である。ここでは、PDU220は再分割されたものではないため、PDU#1、PDU#2、PDU#3のF222の値は、たとえばすべて「0」である。逆に、PDU220が再分割されたSubPDU230におけるF222の値は、たとえば「1」となる。この情報により、受信装置120のPDU組立部124aは、MACレイヤ122から出力されたものがPDUかSubPDUかを容易に判別し、種別に応じた処理を行うことができる。
PDUデータ223は、SDU210を所定の数に分割したものである。PDUデータ223は、2以上のSDU210を結合したものである場合もある。また、PDUデータ223は、SDU210のサイズがPDU220のサイズよりも小さいときは、SDU210全体が1のPDU220に含まれる場合もある。また、PDU220のサイズに対してSDU210の断片のサイズが小さい場合、PDU220の余った部分を、パディングと呼ばれる意味を持たないデータで埋めてもよい。
ここでは、PDU#1のPDUデータ223は、SDU#1の2つに分割した断片のうちの前半の断片で構成されている。また、PDU#2のPDUデータ223は、SDU#1の2つに分割した断片のうちの後半の断片と、SDU#2を2つに分割した断片のうちの前半の断片と、が結合して構成されている。また、PDU#3は、SDU#2の2つに分割した断片のうちの後半の断片で構成されている。
LI224は、そのSDU210のPayload212の分割、結合の状態を示す情報である。たとえば、PDU#2のLIは、SDU#1の2つに分割した断片のうちの後半の断片と、SDU#2を2つに分割した断片のうちの前半の断片と、の境界部分を示している。
SubPDU230としては、ここでは、PDU#2−1と、PDU#2−2と、PDU#2−3と、があり、これらはPDU#2を3つに再分割したものであるとする。SubPDU230は、SN221と、F222と、SubPDUデータ231と、RI(Re−segmentation Information)232と、から構成されている。SubPDU230のSN221は、分割元のPDU220のSN221のコピーである。ここでは、分割元のPDU#2のSNの値が「2」であるため、PDU#2−1、PDU#2−2、PDU#2−3のSNの値もすべて「2」である。
SubPDU230のF222は、PDU220のF222のコピーである。ただし、SubPDU230はPDU220が再分割されたものであるため、PDU#2−1、PDU#2−2、PDU#2−3のF222の値は、たとえばすべて「1」に書き換えられる。
PDU230のSubPDUデータ231は、PDU220のLI224とPDUデータ223とのまとまりを分割数に応じたサイズ毎に分割したものである。すなわち、PDU分割部113bは、PDU220のLI224とPDUデータ223とを区別することなく1つのまとまりとした上で、このまとまりを分割する。
また、PDU分割部113bは、PDU220のPDUデータ223が、複数のSDU210の断片が結合されたものであるためLI224が複数存在する場合にも同様に、複数のLI224と複数のSDU210の断片を1つのまとまりとして分割する。ここでは、PDU#2−1、PDU#2−2およびPDU#2−3の断片は、PDU#2のLI224とPDUデータ223とのまとまりを3つに再分割してそれぞれ割り当てたものである。
このようにLIとPDUデータとを区別することなく1つのまとまりとして扱うことにより、PDU220がいかに多数のSDU210の断片から形成されている場合であっても、単一のSDU210の全体または断片から形成されている場合と全く同じ方法で、このまとまりを分割することができる。
SubPDU230のRI232は、SubPDUデータ231に関する再分割情報であり、図示しない、RI_Lと、RI_Nと、RI_Fと、から構成されている。RI_Lは、PDUデータ231のサイズを示す情報である。RI_Nは、そのSubPDUデータ231が分割元のPDU220から分割された断片のうちの何番目の断片かを示す情報である。ここでは、PDU#2−1、PDU#2−2、PDU#2−3のRI_Nの値はそれぞれ「1」、「2」、「3」である。
RI_Fは、そのSubPDUデータ231が、分割元のPDU220から分割された断片のうちの最後の断片か否かを示す情報である。ここでは、PDU#2から分割されたPDU#2−1、PDU#2−2、PDU#2−3のうち最後のSubPDU230はPDU#2−3である。したがって、たとえば、PDU#2−3におけるRI_Fの値が「1」、PDU#2−1およびPDU#2−2のRI_Fの値が「0」である。なお、以上説明したフォーマットの各構成の表現方法および配置は説明したものに限らず、いかなる表現方法および配置であってもよい。
(通信システムの再送処理)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる通信システム100の再送処理について説明する。図3は、実施の形態1にかかる通信システムの再送処理を示すシーケンス図である。図3において、横軸は時間tを示している。図3に示すように、まず、送信装置110は、SDU分割部113aから出力されたPDU#1(番号のみ図示。以下同じ)を受信装置120に送信する(ステップS301)。この際、PDU分割部113bはSDU分割部113aから出力されたPDU220に対して再分割をおこなわない。
つぎに、送信装置110は、SDU分割部113aから出力されたPDU#2を受信装置120に送信する(ステップS302)。ここで、送信装置110と受信装置120との間の通信状態が劣化し、受信装置120は、このPDU#2を正しく受信できなかったとする。また、送信装置110は、以降に送信するPDU220のサイズを縮小する。
つぎに、送信装置110は、SDU分割部113aから出力されたPDU#3とともに、受信装置120側の受信状況を問い合わせるPoll情報を受信装置120に送信する(ステップS303)。受信装置120は、ステップS303で送信装置110から送信されたPollを受信すると、現時点でPDU#1まで正しく受信した旨のStatus情報を送信装置110に送信する(ステップS304)。
なお、ここでは受信装置120は送信装置110から送信されたPoll情報に応じてStatus情報を送信する動作としたが、Status情報の送信は、受信装置120が自律的に行なってもよい。たとえば現在の3Gシステムでは、周期的に送信する、受信したPDUのSNが不連続であることを検出した場合に送信する、といった方法も採用することができる。
つぎに、送信装置110は、SDU分割部113aから出力されたPDU#4およびPDU#5を受信装置120に送信する(ステップS305、S306)。つぎに、送信装置110は、S304で受信装置120から送信されたStatus情報を受信すると、PDU#2をPDU分割部113bで再分割する(ステップS307)。
つぎに、送信装置110は、SubPDU230としてPDU#2−1およびPDU#2−2を受信装置120に送信する(ステップS308、S309)。ここで、送信装置110と受信装置120との間の通信状態が劣化し、受信装置120は、このPDU#2−2を正しく受信できなかったとする。また、送信装置110は、以降に送信するPDU220のサイズをさらに縮小する。
つぎに、送信装置110は、SDU分割部113aから出力されたPDU#6とともにPoll情報を受信装置120に送信する(ステップS310)。受信装置120は、ステップS310で送信装置110から送信されたPoll情報を受信すると、現時点でPDU#1までを正しく受信した旨のStatus情報を送信装置に送信する(ステップS311)。つぎに、送信装置110は、SDU分割部113aから出力されたPDU#7およびPDU#8を受信装置120に送信する(ステップS312、S313)。
つぎに、送信装置110は、S10で受信装置120から送信されたStatus情報を受信すると、PDU#2をPDU分割部113bで再分割し(ステップS314)、SubPDU230としてPDU#2−1’〜#2−4’を受信装置120に送信する(ステップS315〜S318)。つぎに、受信装置120は、受信したPDU#2−1’〜PDU#2−4’に基づいてPDU#2を組み立て(ステップS319)、一連の処理を終了する。
なお、ここでは、受信装置120がSubPDU230を正しく受信できなかった場合、送信装置110は、分割数を2つから4つに増やして再分割して形成したSubPDU230を送信することによって、通信状態が劣化した場合でもロバストな条件でのSubPDU230送信を可能としている。これに対して、送信装置110は、通信状態などから判断して、分割数を変更せずに再度同じSubPDU230を送信してもよい。
また、ここでは、受信装置120がSubPDU230の一部を正しく受信できなかった場合、そのSubPDU230の分割元のPDU220を、分割数を変更して再度送信する構成とした。これによって、受信装置120が送信するStatus情報は、たとえば「PDU#1までを正しく受信できた」という情報だけで足り、Status情報の情報量を少なくすることができる。
(送信装置のPDU分割部がPDUを再分割する処理の手順)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる送信装置110のPDU分割部113bがPDU220を再分割する処理の手順について説明する。図4は、実施の形態1にかかる送信装置のPDU分割部がPDU220を再分割する処理の手順を示すフローチャートである。図5は、SubPDU230の作成形成過程を図4のステップに対応させて説明する図である。
ここでは、SDU分割部113aから出力されたPDU220のLI224およびPDUデータ223のまとまりのサイズが200オクテットであり、PDU分割部113bはPDU220を2つのSubPDU230に分割する場合について説明する。すなわち、ここでは、PDU分割部113bは、PDU220のLI224およびPDUデータ223のまとまりを2つ(100オクテットずつ)に再分割する。
変数nは、作成形成中のSubPDU230が、分割元のPDU220からを再分割して形成されるSubPDU230のうちの何番目のSubPDU230であるかを示す変数である。なお、図2においては1番目のSubPDU230をSubPDU#1としたが、ここでは説明の便宜上、1番目のSubPDU230のnの値を「0」として説明する(以下の説明でも同様)。ここでは、PDU220を2つに分割するため、nの値が0「1」のときは、作成形成中のSubPDU230が先頭末尾のSubPDU230であることを示す。また、nが1のときは形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230であることを示す。
まず、SDU分割部113aから出力されたPDU220を送信装置110のバッファ(不図示)に格納する(ステップS401。図5参照)。つぎに、変数nに「0」を代入する(ステップS402)。すなわち、作成形成するSubPDU230を1番目のSubPDU230として設定する。
つぎに、バッファのアドレス「0」から「1」を読み出す。(ステップS403。図5参照)。すなわち、分割元のPDU220のSN221とF222とを読み出す。つぎに、F222の値を「0」から「1」に変更する(ステップS404。図5参照)。すなわち、形成中のSubPDU230が再分割されたものである旨の情報を付加する。
つぎに、変数nの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS405)。すなわち、形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230であるか否かを判断する。変数nの値が「1」である場合(ステップS405:Yes)、形成中のSubPDU230にRI_F(値:1)およびRI_N(値:n)を付加する(ステップS406。図5参照)。すなわち、形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230である旨の情報、およびそのSubPDU230が何番目のSubPDU230であるかを示す情報(ここではn=1)を付加する。
ステップS405において、変数nの値が「0」である場合(ステップS405:No。図9参照)、形成中のSubPDU230にRI_F(値:0)およびRI_N(値:n)を付加する(ステップS407。図5参照)。すなわち、形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230でない旨の情報、およびそのSubPDU230が何番目のSubPDU230であるかを示す情報(ここではn=0)を付加する。
つぎに、形成中のSubPDU230にRI_L(値:100)を付加する(ステップS408。図5参照)。すなわち、形成中のSubPDU230に含まれる、分割元のPDU220の断片のサイズが100オクテットである旨の情報を付加する。つぎに、バッファのアドレス「2+100*n」から、「2+100*(n+1)−1」を読み出す(ステップS409。図5参照)。すなわち、分割元のPDU220のPDUデータ223とLI224のまとまりから100オクテット分を形成中のSubPDU230のSubPDUデータ231として読み出す。
つぎに、SN221、F222、RI_N、RI_F、RI_LおよびSubPDUデータ231から構成されたSubPDU230をMACレイヤ114に出力する(ステップS410)。つぎに、変数nの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS411)。すなわち、S411で出力したSubPDU230が末尾のSubPDU230であるか否かを判断する。変数nの値が「0」である場合(ステップS411:No)、変数nに「1」を加えて(ステップS412)、ステップS403に戻って処理を続行する。変数nの値が「1」である場合(ステップS411:Yes)、一連の処理を終了する。
このように、PDU220のLI224とPDUデータ223を区別せずにまとめて再分割することで、LI224とPDUデータ223を区別せずにまとめて再分割することで、複数のSDU210またはSDU210の断片が結合されているPDU220を再分割する場合でも、SDU210の結合の境界部分が再分割後のどのSubPDU230に含まれるかの判断およびとLI224の値の再計算とが不要である。
(受信装置のPDU組立部が備える管理テーブル)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる受信装置120のPDU組立部124aが備える管理テーブルについて説明する。図6は、実施の形態1にかかる受信装置のPDU組立部が備える管理テーブルの一例を示す図である。PDU組立部124aは、図6に示す管理テーブルa(610)と、管理テーブルb(620)と、を備えている。管理テーブル610は、複数のPDU220それぞれの、SN611と、C612と、Final613と、Valid614と、から構成されている。
SN611は、それぞれのPDU220のSN221のコピーである。C612は、そのPDU220が再分割されているか否かを示す情報である。たとえば、C612の値は、そのPDU220が再分割されている場合には「1」、再分割されていない場合には「0」となる。
Final613は、そのPDU220からを分割して形成された複数のSubPDU230のうちの最後末尾のSubPDU230のRI_Nの値である。すなわち、Final613には、RI_Fが1であるSubPDU230の受信時に、そのSubPDU230のRI_Nの値が書き込まれる。
Valid614は複数設けられている。ここでは、管理テーブル610は、Valid(0)〜(7)の8つのValid614を備えている。Valid614は、そのPDU220を再分割した後のそれぞれのSubPDU230に対応しており、対応するSubPDU230が正しく受信されたか否かを示す情報である。Valid614の初期値は、たとえば「0」である。また、たとえば、RI_Nが「0」であるSubPDU230をPDU組立部124aが受信すると、PDU組立部124aは、対応するValid(0)に「1」を書き込む。
なお、ここではValid614は8つ設けられているため、最大で8つに分割されたPDU220の組立に対応することが可能である。また、SubPDU230が8つに満たない場合、たとえばPDU220が2つに分割された場合には、RI_Nが「1」であるSubPDU230PDU#2−2を受信した際に、Valid(1)〜(7)のすべてに「1」を書き込む。
管理テーブル620は、Address621と、Length622と、から構成されている。各行には、1のSubPDU230の断片が格納された、受信装置120が備えるバッファ(不図示)上の先頭のアドレスを示すAddress621と、この断片の長さを示すLength622と、が対応付けて格納されている。ここで、管理テーブル610のSN611が「0」であるPDU220の各SubPDU230のAddress621およびLength622は、管理テーブル620のそれぞれ0〜7行目に格納されている。
受信装置120のPDU組立部124aは、SubPDU230を受信する毎に、受信したSubPDU230のSubPDUデータ231をバッファに書き込む。また、PDU組立部124aは、受信したSubPDU230のSubPDUデータ231をバッファに書き込む毎に、管理テーブル610および管理テーブル620を更新する。
(PDU組立部がPDUを組み立てる処理の手順)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる受信装置120のPDU組立部124aがPDU220を組み立てる処理の手順について説明する。図7は、実施の形態1にかかる受信装置のPDU組立部がPDUを組み立てる処理の手順を示すフローチャートである。図8は、PDUの組立過程を図7のステップに対応させて説明する図である。なお、変数nは、読出中のSubPDU230が分割元のPDU220から分割されたSubPDU230のうちの何番目のSubPDU230であるかを示す変数である。
まず、MACレイヤ114からSubPDU230を入力するのを待つ(ステップS701:Noのループ)。SubPDU230を入力すると(ステップS701:Yes)、入力したSubPDUをバッファに格納するとともに、管理テーブル610および管理テーブル620を更新する(ステップS702)。
つぎに、管理テーブル610を読み出す(ステップS703)。つぎに、管理テーブル610のすべてのValid614の値がすべて「1」となっているか否かを判断する(ステップS704)。すなわち、組立中のPDU220に対応するSubPDU230がすべて受信されているか否かを判断する。つぎに、変数nに「0」を代入する(ステップS705)。すなわち、読み出すSubPDU230を1番目のSubPDU230として設定する。
つぎに、管理テーブル610からSN611を読み出す(ステップS706。図8参照)。つぎに、管理テーブル620から読出中のSubPDU230に対応するAddress621およびLength622を読み出す(ステップS707)。つぎに、バッファのアドレス「Address」から「Address+Length−1」を読み出す(ステップS708。図8参照)。すなわち、ステップS707によって読み出したAddress621およびLength622に基づいて、バッファからSubPDU230のSubPDUデータ231を読み出す。
つぎに、変数nの値がFinal613と等しいか否かを判断する(ステップS709)。すなわち、読出中のSubPDU230が分割元のPDU220から分割されたSubPDU230のうちの最後のSubPDU230であるか否かを判断する。変数nの値がFinal613と等しくない場合(ステップS709:No)、変数nに「1」を加えて(ステップS710)、ステップS707に戻って処理を続行する。変数nの値がFinal613と等しい場合(ステップS709:Yes)、組み立てたPDU220をSDU組立部124bに出力し(ステップS711)、一連の処理を終了する。
(受信装置のPDU組立部が備える管理テーブル)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる受信装置120のPDU組立部124aが備える管理テーブルについて説明する。図9は、実施の形態1にかかる受信装置のPDU組立部が備える管理テーブルの一例を示す図である。PDU組立部124aは、図9に示す管理テーブル900を備えている。管理テーブル900は、複数のPDU220それぞれの、Valid901と、Address902と、Length903と、から構成されている。
Valid901は、そのPDU220が正しく受信されたか否かを示す情報である。Valid901の初期値は、たとえば「0」である。たとえば、SDU組立部124bは、PDU220を受信すると、そのPDU220のSNに対応する行番号のValid901に「1」を書き込む。
Address902は、そのPDU220のPDUデータ223が格納された、バッファ上の先頭のアドレスである。Length903は、このPDUデータ223の長さを示す情報である。
このように、管理テーブル900には、再分割の有無を示す情報や、再分割されていた場合のSubPDUに関する情報は含まれていない。受信装置120は、送信装置110から送信されるPoll情報に対してStatus情報を返信する場合に、管理テーブル900のSNに対応する行番号のValid901のみを参照するだけで必要な情報を得ることができる。
(PDUおよびSubPDUのフォーマットの実施例)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる通信システム100におけるPDU220およびSubPDUのフォーマットの実施例について説明する。図10は、実施の形態1にかかる通信システムにおけるPDUのフォーマットの実施例について説明する図である。この実施例は、従来の3GシステムのPDUであるAMD(Asynchronous Mode Data) PDUのフォーマットを、本発明の実施の形態1にかかるPDU220のフォーマットに適用した実施例である。
PDU1020は、図2に示したPDU220の実施例である。SubPDU1030は、図2に示したSubPDU230の実施例である。図10に示すように、PDU1020は、D/C(Data/Control)1021と、SN1022と、P(Polling Bit)1023と、HE(Header Extension Type)1024と、LI1025と、E1026と、PDUデータ1027と、から構成されている。
D/C1021は、データPDUと制御用PDUを識別する情報であり、PDU1020におけるD/C1021は、そのPDU1020がデータPDUであることを示している。SN1022は、図2で説明したように、PDU1020同士を識別するための、有限範囲の一連の番号である。P1023は、受信装置120側の受信状況を問い合わせる場合に用いるビットであり、図3において説明したPoll情報はこのビットを用いて送信する。
HE1024は、そのPDU1020にLI1025が含まれているか否かを示す情報と、そのPDU1020が再分割されたものか否かを示す情報(図2のF222に相当する)と、を含む情報である。なお、従来の3GシステムのAMD PDUフォーマットにおいては、HEには2ビットが割り当てられていた。
このHEの2ビットのうちの最下位ビット(LSB Less Significant Bit)は、そのAMD PDUにLIが含まれているか否かを示す情報である。また、このHEの最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)は使用されていなかった。そこで、本発明では、そのPDU1020が再分割されたものか否かを示す情報をHE1024のMSBに割り当てる。
たとえば、HE1024の値が「00」の場合は、HE1024は、そのPDU1020が再分割されたものでなく、また、そのPDU1020にLI1025が含まれていないことを示している。HE1024の値が「01」の場合は、HE1024は、そのPDU1020が再分割されたものでなく、また、そのPDU1020にLI1025が含まれていることを示している。なお、PDU1020は再分割されたものではないため、PDU1020のHE1024のMSBの値は「0」となる。
LI1025は、そのPDU1020に、SDU210の複数の断片が結合されて含まれている場合に、その結合の境界部分を示す情報である。LI1025は、そのPDU1020にSDU210の断片が1つだけ含まれている場合(境界部分が存在しない場合)には存在しない。LI1025の後に付加されるE1026は、その後に続くのがLI1025であるのか、PDUデータ1027であるのかを示す情報である。
たとえば、E1026は、値が「0」の場合、E1026のつぎにはLI1025が続くことを示している。一方、E1026は、値が「1」の場合、E1026のつぎにはPDUデータ1027が続くことを示している。ここで、E1026のつぎにLI1025が続く場合とは、そのPDUに3つ以上のSDU210の断片が含まれているため、断片の結合の境界部分が2以上ある場合である。
PDUデータ1027は、分割されたSDU210の断片である。また、PDUデータ1027は、SDU210の複数の断片が結合されたものである場合もある。また、PDU1020のサイズに対してSDU210の断片のサイズが小さい場合、PDUデータ1020の余った部分を、パディングと呼ばれる意味を持たないデータで埋めてもよい。パディングの有無は、あらかじめ定義された値をもつLI1025を付加することで表示する。
SubPDU1030は、D/C1021と、SN1022と、P1023と、HE1031と、RI_N1032と、RI_F1033と、RI_L1034と、SubPDUデータ1035と、から構成されている。SubPDU1030は、PDU1020を3つに分割して形成されたものである。なお、SubPDU1030の構成のうち、PDU1020の構成と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。HE1033は、そのSubPDU1030が再分割されたものか否かを示す情報と、そのSubPDUが分割数を変更して送信されたものであるか否かを示す情報と、を含む情報である。
PDU1020におけるHE1024は、そのPDU1030にLI1025が含まれているか否かを示す情報が含まれていたが、SubPDU1030ではPDU1020のLI1025およびPDUデータ1027を区別なく扱い、また、SubPDU1030特有のSubPDUデータ1035には境界部分が含まれない。したがって、SubPDU1030におけるHE1031ではLIが含まれているか否かを示す情報この情報は必要ない。
このため、本発明では、SubPDU1030のHE1031のLSBには、そのSubPDU1030が分割数を変更して送信されているものか否かを示す情報を割り当てる。すなわち、たとえば、最初にPDU1020を3分割して形成したSubPDU1030を送信した場合には、このSubPDU1030のHE1031のMSBの値は「0」である。また、その後同じPDU1030を6分割したSubPDU1030を送信した場合には、このSubPDU1030のHE1031のMSBの値は常に「1」となる。
ところで、SubPDU1030が分割数を変更して送信されているものか否かを示す情報は、受信装置120に対して、そのSubPDU1030が再分割後のSubPDU1030であるか、または再々分割後のSubPDU1030であるかを通知するために必要である。たとえば、図3に示した例では、ステップS307でPDU#2を再分割したPDU#2−1と、ステップS314でPDU#2を再々分割したPDU#2−1と、は異なるSubPDUであるが、同じSNおよびRI_Nを含んでおり区別がつかない。
このため、そのSubPDU1030が分割数を変更して送信されているものか否かを示す情報が必要となる。たとえば、PDU組立部124aは、同一のSN1022を含み、HE1031のMSBの値が異なるSubPDU1030を受信した場合、分割数が変更されたと判断し、それまでにバッファに保持していた分割数変更前のSubPDU1030を破棄する。
たとえば、HE1031の値が「10」の場合は、HE1031は、そのSubPDU1030が再分割されたものであり、また、そのSubPDU1030が分割数を変更して送信されているものでないことを示している。HE1031の値が「11」の場合は、HE1031は、そのSubPDU1030が再分割されたものであり、また、そのSubPDU1030が分割数を変更して送信されているものであることを示している。なお、SubPDU1030は再分割されたものであるため、SubPDU1030のHE1031のMSBの値は常に「1」となる。
RI_N1032は、図2で説明したように、その断片が分割元のPDU1020から分割された断片のうちの何番目の断片かを示す情報である。RI_F1033は、その断片が、分割元のPDU1020から分割された断片のうちの最後の断片か否かを示す情報である。RI_L1034は、SubPDUデータ1035のサイズを示す情報である。SubPDUデータ1035は、PDU1020のLI1025とPDUデータ1027とのまとまりを分割した断片である。
このように、3GシステムのAMD PDUフォーマットにおいては使用されていなかったHEのMSBにそのPDUが再分割されたものか否かを示す情報を割り当てたことによって、3GシステムのAMD PDUフォーマットのサイズを増大させることなく、Outer−ARQの機能を実現することが可能となる。
(実施の形態2)
(通信システムにおけるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる通信システム100におけるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要について説明する。図13は、実施の形態2にかかる通信システムにおけるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要について説明する図である。図13において、SDU210は、上位レイヤ111から出力されるSDUである。PDU220は、SDU分割部113aによって出力されたPDUである。SubPDU230は、PDU分割部113bによって出力されたSubPDUである。
SDU210としては、ここでは、SDU#1とSDU#2とSDU#3とがあるとする。SDU210は、上位レイヤ間で送受するデータと、送受の制御に必要なヘッダ情報から構成されているが、RLCレイヤの処理にはその内容は無関係である。
PDU220としては、ここでは、PDU#1とPDU#2とがあるとする。PDU220は、SN(Sequence Number)221と、F(Re−segmentation Indicator Flug)222と、PDUデータ223と、LI(Length Indicator)224と、E(Extention Bit)225と、SI(Segmentation Indicator)226と、から構成されている。SN221は、PDU220同士を識別するための、有限範囲の一連の番号である。たとえば、PDU#1、PDU#2のSN221の値は、それぞれ「1」、「2」である。
F222は、そのPDU220が再分割されたものか否かを示す情報である。ここでは、PDU220は再分割されたものではないため、PDU#1、PDU#2のF222の値は、たとえばすべて「0」である。逆に、PDU220が再分割されたSubPDU230におけるF222の値は、たとえば「1」となる。この情報により、受信装置120のPDU組立部124aは、MACレイヤ122から出力されたものがPDUかSubPDUかを容易に判別し、種別に応じた処理を行うことができる。
PDUデータ223は、SDU210を分割あるいは結合したものである。SDUとPDUのサイズが共に可変であるため、PDUデータ223は、1つのSDU210全体である場合、1つのSDUの断片210´である場合、2つ以上のSDU210あるいはSDUの断片´が結合されたものである場合が有りうる。図13に示したように、SDU210とSDUの断片210´とが混在する形で結合された場合も有りうる。
ここでは、PDU#1のPDUデータ223は、SDU#1とSDU#2とSDU#3から構成されているが、そのうちSDU#3は全体ではなく断片であるSDU#3´として結合されている。
LI224は、PDUデータ223に含まれるSDUの長さを示す情報であり、SDU毎に存在する。たとえば、PDU#1内のLI#1およびLI#2はそれぞれ、SDU#1およびSDU#2の長さを示しており、PDU#1内のLI#3は、SDU#3のうちPDUデータ223に含まれる断片SDU#3´の長さを示している。
E225は、LI224と対になる形で存在し、次に別のSDU210に対応するLI224が存在することを示す。たとえばPDU#1のPDUデータ223にはSDU#1〜#3が存在するので、最後のSDU#3に対応するE225のみは、次にはLI224が存在しない(次に存在するのはPDUデータ223である)ことをたとえば「0」にて示し、SDU#1およびSDU#2に対応するE225は、次にもLI224が存在することをたとえば「1」にて示す。
SI226は2ビットの情報であり、そのうちたとえばMSBは、PDUデータ223の先頭オクテットがSDU210の先頭であることをたとえば「0」で示し、反対に、PDUデータ223の先頭オクテットがSDU210の途中である(すなわち、先頭のSDU210は分割されており、前のPDU220との間にまたがっている)ことを例えば「1」で示す。また、SI226のうちたとえばLSBは、PDUデータ223の末尾オクテットがSDU210の末尾であることをたとえば「0」で示し、反対に、PDUデータ223の末尾オクテットがSDU210の途中である(すなわち、末尾のSDUは分割されており、次のPDU220との間にまたがっている)ことを例えば「1」で示す。
SubPDU230としては、ここでは、PDU#1−1〜PDU#1−4があり、これらはPDU#1を4つに再分割したものであるとする。SubPDU230は、SN221と、F222と、SubPDUデータ231と、RI(Re−segmentation Information)232と、から構成されている。SubPDU230のSN221は、分割元のPDU220のSN221のコピーである。ここでは、分割元のPDU#2のSNの値が「1」であるため、PDU#1−1〜PDU#1−4のSNの値もすべて「1」である。
SubPDU230のF222は、PDU220のF222と同じ機能を持つ情報である。ただし、SubPDU230はPDU220が再分割されたものであるため、PDU#1−1〜PDU#1−4のF222の値は、たとえばすべて「1」となる。
SubPDUデータ231は、PDU220のうちSN221とF222を除く部分227を、分割数に応じたサイズ毎に分割したものである。すなわち、PDU分割部113bは、PDU220のSI226と、LI224と、E225と、PDUデータ223とを区別することなく1つのまとまりとした上で、このまとまりを分割する。なお、ここでは、このまとまり227を、再分割対象領域と称する。
このようにSIとLIとEとPDUデータとを区別することなく1つのまとまりとして扱うことにより、PDU220が含んでいるSDU210の個数、および、SDU210の断片210´を含むか否かに関わらず、常に同じ方法でこのまとまりを分割することができる。
SubPDU230のRI232は、SubPDUデータ231に関する再分割情報であり、RI_Lと、RI_Nと、RI_Fと、から構成されている。RI_Lは、SubPDUデータ231のサイズを示す情報である。RI_Nは、そのSubPDUデータ231が分割元のPDU220から分割された断片のうちの何番目の断片かを示す情報である。ここでは、PDU#1−1〜PDU#1−4のRI_Nの値はそれぞれ「1」〜「4」である。
RI_Fは、そのSubPDUデータ231が、分割元のPDU220から分割された断片のうちの最後の断片か否かを示す情報である。ここでは、PDU#2から分割されたPDU#1−1〜PDU#1−4のうち最後のSubPDU230はPDU#1−4である。したがって、たとえば、PDU#1−4におけるRI_Fの値が「1」、PDU#1−1〜PDU#1−3のRI_Fの値が「0」である。なお、以上説明したフォーマットの各構成の表現方法および配置は説明したものに限らず、いかなる表現方法および配置であってもよい。
(実施の形態3)
(通信システムにおけるPDUおよびSubPDUの別のフォーマットの概要3)
つぎに、本発明の実施の形態3にかかる通信システム100におけるPDUおよびSubPDUの別のフォーマットの概要について説明する。図14は、実施の形態3にかかる通信システムにおけるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要について説明する図である。図14において、SDU210は、上位レイヤ111から出力されるSDUである。PDU220は、SDU分割部113aによって出力されたPDUである。SubPDU230は、PDU分割部113bによって出力されたSubPDUである。
SDU210としては、ここでは、SDU#1とSDU#2とSDU#3とがあるとする。SDU210は、上位レイヤ間で送受するデータと、送受の制御に必要なヘッダ情報から構成されているが、RLCレイヤの処理にはその内容は無関係である。
PDU220としては、ここでは、PDU#1とPDU#2とがあるとする。PDU220は、SN(Sequence Number)221と、F(Re−segmentation Indicator Flug)222と、SDU210あるいはSDUの断片210´と、LI(Length Indicator)224と、SI(Segmentation Indicator)226と、Term228と、から構成されている。SN221は、PDU220同士を識別するための、有限範囲の一連の番号である。たとえば、PDU#1、PDU#2のSN221の値は、それぞれ「1」、「2」である。
F222は、そのPDU220が再分割されたものか否かを示す情報である。ここでは、PDU220は再分割されたものではないため、PDU#1、PDU#2のF222の値は、たとえばすべて「0」である。逆に、PDU220が再分割されたSubPDU230におけるF222の値は、たとえば「1」となる。この情報により、受信装置120のPDU組立部124aは、MACレイヤ122から出力されたものがPDUかSubPDUかを容易に判別し、種別に応じた処理を行うことができる。
SDUとPDUのサイズが共に可変であるため、PDU220は、1つのSDU210の全体を含む場合、1つのSDUの断片210´を含む場合、2つ以上のSDU210あるいはSDUの断片210´を含む場合が有りうる。図14に示したようにSDU210とSDUの断片210´とが混在する形で含む場合も有りうる。
ここでは、PDU#1にはSDU#1とSDU#2とSDU#3が含まれているが、そのうちSDU#3は全体ではなく断片であるSDU#3´として含まれている。
LI224は、PDU220に含まれるSDUの長さを示す情報であり、SDU毎に存在する。たとえば、PDU#1内のLI#1およびLI#2はそれぞれ、SDU#1およびSDU#2の長さを示しており、PDU#1内のLI#3は、SDU#3のうちPDU220に含まれる断片SDU#3´の長さを示している。
SI226は2ビットの情報であり、そのうちたとえばMSBは、PDU220内の最初のSDU領域の先頭オクテットがSDU210の先頭であることをたとえば「0」で示し、反対に、PDU220内の最初のSDU領域の先頭オクテットがSDU210の途中である(すなわち、先頭のSDU210は分割されており、前のPDU220との間にまたがっている)ことを例えば「1」で示す。また、SI226のうちたとえばLSBは、PDU220内の最後のSDU領域の末尾オクテットがSDU210の末尾であることをたとえば「0」で示し、反対に、PDU220内の最後のSDU領域の末尾オクテットがSDU210の途中である(すなわち、末尾のSDU210は分割されており、次のPDU220との間にまたがっている)ことを例えば「1」で示す。
Term228は、PDU220の末尾を示すための領域であり、LI224と同じビット幅を持ち、その値は常に0である。PDU220を受信する装置では、LI224に続く、LI224で示された長さの領域をSDUあるいはSDUの断片として取り扱う。その次の領域の値が0であった場合、当該PDU220の末尾であるとみなし、0以外の値であった場合、LI224であるとみなす。
SubPDU230としては、ここでは、PDU#1−1〜PDU#1−4があり、これらはPDU#1を4つに再分割したものであるとする。SubPDU230は、SN221と、F222と、SubPDUデータ231と、RI(Re−segmentation Information)232と、から構成されている。SubPDU230のSN221は、分割元のPDU220のSN221のコピーである。ここでは、分割元のPDU#2のSNの値が「1」であるため、PDU#1−1〜PDU#1−4のSNの値もすべて「1」である。
SubPDU230のF222は、PDU220のF222と同じ機能を持つ情報である。ただし、SubPDU230はPDU220が再分割されたものであるため、PDU#1−1〜PDU#1−4のF222の値は、たとえばすべて「1」となる。
SubPDUデータ231は、PDU220のうちSN221とF222とTerm228を除く部分227を、分割数に応じたサイズ毎に分割したものである。すなわち、PDU分割部113bは、PDU220のSI226と、LI224と、SDU210あるいはSDUの断片210´とを区別することなく1つのまとまりとした上で、このまとまりを分割する。なお、ここでは、このまとまり227を、再分割対象領域と称する。
このようにSIとLIとEとSDUあるいはSDUの断片とを区別することなく1つのまとまりとして扱うことにより、PDU220が含んでいるSDU210の個数、および、SDU210の断片であるSDU210´を含むか否かに関わらず、常に同じ方法でこのまとまりを分割することができる。
SubPDU230のRI232は、SubPDUデータ231に関する再分割情報であり、RI_Lと、RI_Nと、RI_Fと、から構成されている。RI_Lは、SubPDUデータ231のサイズを示す情報である。RI_Nは、そのSubPDUデータ231が分割元のPDU220から分割された断片のうちの何番目の断片かを示す情報である。ここでは、PDU#1−1〜PDU#1−4のRI_Nの値はそれぞれ「1」〜「4」である。
RI_Fは、そのSubPDUデータ231が、分割元のPDU220から分割された断片のうちの最後の断片か否かを示す情報である。ここでは、PDU#2から分割されたPDU#1−1〜PDU#1−4のうち最後のSubPDU230はPDU#1−4である。したがって、たとえば、PDU#1−4におけるRI_Fの値が「1」、PDU#1−1〜PDU#1−3のRI_Fの値が「0」である。なお、以上説明したフォーマットの各構成の表現方法および配置は説明したものに限らず、いかなる表現方法および配置であってもよい。
(送信装置のPDU分割部がPDUを再分割する処理の手順2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる送信装置110のPDU分割部113bが、図13に示したPDU220を再分割する処理の手順について説明する。図4は、実施の形態1にかかる送信装置のPDU分割部がPDU220を再分割する処理の手順を示すフローチャートである。図15は、SubPDU230の作成形成過程を図4のステップに対応させて説明する図である。
ここでは、SDU分割部113aから出力されたPDU220の再分割対象領域227のサイズが200オクテットであり、PDU分割部113bはPDU220を2つのSubPDU230に分割する場合について説明する。すなわち、ここでは、PDU分割部113bは、PDU220の再分割対象領域227を2つ(100オクテットずつ)に再分割する。
変数nは、作成形成中のSubPDU230が、分割元のPDU220からを再分割して形成されるSubPDU230のうちの何番目のSubPDU230であるかを示す変数である。なお、図2においては1番目のSubPDU230をSubPDU#1としたが、ここでは説明の便宜上、1番目のSubPDU230のnの値を「0」として説明する(以下の説明でも同様)。ここでは、PDU220を2つに分割するため、nの値が0「1」のときは、作成形成中のSubPDU230が先頭末尾のSubPDU230であることを示す。また、nが1のときは形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230であることを示す。
まず、SDU分割部113aから出力されたPDU220を送信装置110のバッファ(不図示)に格納する(ステップS401。図15参照)。つぎに、変数nに「0」を代入する(ステップS402)。すなわち、作成形成するSubPDU230を1番目のSubPDU230として設定する。
つぎに、バッファのアドレス「0」から「1」を読み出す。(ステップS403。図15参照)。すなわち、分割元のPDU220のSN221とF222とを読み出す。つぎに、F222の値を「0」から「1」に変更する(ステップS404。図15参照)。すなわち、形成中のSubPDU230が再分割されたものである旨の情報を付加する。
つぎに、変数nの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS405)。すなわち、形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230であるか否かを判断する。変数nの値が「1」である場合(ステップS405:Yes)、形成中のSubPDU230にRI_F(値:1)およびRI_N(値:n)を付加する(ステップS406。図15参照)。すなわち、形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230である旨の情報、およびそのSubPDU230が何番目のSubPDU230であるかを示す情報(ここではn=1)を付加する。
ステップS405において、変数nの値が「0」である場合(ステップS405:No。図9参照)、形成中のSubPDU230にRI_F(値:0)およびRI_N(値:n)を付加する(ステップS407。図15参照)。すなわち、形成中のSubPDU230が末尾のSubPDU230でない旨の情報、およびそのSubPDU230が何番目のSubPDU230であるかを示す情報(ここではn=0)を付加する。
つぎに、形成中のSubPDU230にRI_L(値:100)を付加する(ステップS408。図15参照)。すなわち、形成中のSubPDU230に含まれる、分割元のPDU220の断片のサイズが100オクテットである旨の情報を付加する。つぎに、バッファのアドレス「2+100*n」から、「2+100*(n+1)−1」を読み出す(ステップS409。図15参照)。すなわち、分割元のPDU220の再分割対象領域227から100オクテット分を形成中のSubPDU230のSubPDUデータ231として読み出す。
つぎに、SN221、F222、RI_N、RI_F、RI_LおよびSubPDUデータ231から構成されたSubPDU230をMACレイヤ114に出力する(ステップS410)。つぎに、変数nの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS411)。すなわち、S411で出力したSubPDU230が末尾のSubPDU230であるか否かを判断する。変数nの値が「0」である場合(ステップS411:No)、変数nに「1」を加えて(ステップS412)、ステップS403に戻って処理を続行する。変数nの値が「1」である場合(ステップS411:Yes)、一連の処理を終了する。
このように、PDU220のSI226とLI224とE225とPDUデータ223を区別せずにまとめて再分割することで、複数のSDU210あるいはSDUの断片210´が結合されているPDU220を再分割する場合でも、SDU210の結合の境界部分が再分割後のどのSubPDU230に含まれるかの判断と、LI224の値の再計算とが不要である。
なお、ここでは図13に示したフォーマットのPDU220を再分割する処理の手順について説明したが、この処理は再分割対象領域227のフォーマットに依存しないため、本発明の実施の形態3にかかる、図14に示したフォーマットのPDU220を再分割する処理の手順も全く同様のものとなる。
(PDU組立部がPDUを組み立てる処理の手順2)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる受信装置120のPDU組立部124aが図13に示したPDU220を組み立てる処理の手順について説明する。図7は、実施の形態1にかかる受信装置のPDU組立部がPDUを組み立てる処理の手順を示すフローチャートである。図16は、PDUの組立過程を図7のステップに対応させて説明する図である。なお、変数nは、読出中のSubPDU230が分割元のPDU220から分割されたSubPDU230のうちの何番目のSubPDU230であるかを示す変数である。
まず、MACレイヤ114からSubPDU230を入力するのを待つ(ステップS701:Noのループ)。SubPDU230を入力すると(ステップS701:Yes)、入力したSubPDUをバッファに格納するとともに、管理テーブル610および管理テーブル620を更新する(ステップS702)。
つぎに、管理テーブル610を読み出す(ステップS703)。つぎに、管理テーブル610のすべてのValid614の値がすべて「1」となっているか否かを判断する(ステップS704)。すなわち、組立中のPDU220に対応するSubPDU230がすべて受信されているか否かを判断する。つぎに、変数nに「0」を代入する(ステップS705)。すなわち、読み出すSubPDU230を1番目のSubPDU230として設定する。
つぎに、管理テーブル610からSN611を読み出す(ステップS706。図16参照)。つぎに、管理テーブル620から読出中のSubPDU230に対応するAddress621およびLength622を読み出す(ステップS707)。つぎに、バッファのアドレス「Address」から「Address+Length−1」を読み出す(ステップS708。図16参照)。すなわち、ステップS707によって読み出したAddress621およびLength622に基づいて、バッファからSubPDU230のSubPDUデータ231を読み出す。
つぎに、変数nの値がFinal613と等しいか否かを判断する(ステップS709)。すなわち、読出中のSubPDU230が分割元のPDU220から分割されたSubPDU230のうちの最後のSubPDU230であるか否かを判断する。変数nの値がFinal613と等しくない場合(ステップS709:No)、変数nに「1」を加えて(ステップS710)、ステップS707に戻って処理を続行する。変数nの値がFinal613と等しい場合(ステップS709:Yes)、組み立てたPDU220をSDU組立部124bに出力し(ステップS711)、一連の処理を終了する。
なお、ここでは図13に示したフォーマットのPDU220を組み立てる処理の手順について説明したが、この処理は再分割対象領域227のフォーマットに依存しないため、本発明の実施の形態3にかかる、図14に示したフォーマットのPDU220を組み立てる処理の手順もほぼ同様のものとなる。ただし、図14に示したフォーマットのPDU220を組み立てる場合、最後のSubPDUを連結した後に、固定値(ゼロ)であるTerm228を付加する処理が必要となる。
以上説明したように、本発明にかかる通信方法、送信装置および受信装置によれば、送信装置のSDU分割部とPDU分割部とをそれぞれ独立したレイヤとして設けたことによって、PDUの再分割をおこなわない場合のPDU形成の処理が単純になる。
また、送信装置がPDUを再分割する場合、PDU内のLIおよびPDUデータを区別せずにまとめて分割することで、SDUの結合の境界部分が再分割後のどのSubPDUに含まれるかの判断と、LIの値を再計算してこの境界部分を含むSubPDUに付加する処理が不要となる。
また、受信装置のSDU組立部とPDU組立部とをそれぞれ独立したレイヤとして設けたことによって、送信装置でPDUの再分割をおこなわなかった場合の、受信装置でのSDU組立の処理が単純になる。
また、受信装置が再送要求をおこなう場合、送信装置に通知するのはPDUの一連番号だけでよく、SubPDU独自の一連番号を通知する必要がない。このため、再送要求に必要な制御情報の情報量が少なくなる。
なお、上述したように、伝送誤りのほとんどはHARQによって訂正することができる。したがって、PDUすべてを再分割できるように通信システムを構成する必要はない。たとえば、同時に再分割できるPDUの数に上限を設けることによって、管理テーブルなどの構成を必要最小限にしてもよい。
また、各実施の形態で説明した送信方法または受信方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)送信装置から受信装置へパケットの送信を行う通信方法であって、
送出されるパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、
送出された特定のパケットに対し受信装置から再送要求を受け取ったとき、前記特定のパケットの再送または、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送が行われ、
前記複数の分割パケットは、前記特定のパケットの前記識別情報と、分割が行われていることを示す情報と、前記の特定のパケットを組み立てるための情報を有することを特徴とする通信方法。
(付記2)前記特定のパケットの再送と、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送の選択は、伝送状態に基づいて行われることを特徴とする付記1に記載の通信方法。
(付記3)前記分割パケットの分割数は、伝送状態に基づいて行われることを特徴とする付記1または付記2に記載の通信方法。
(付記4)送信装置から受信装置へパケットの送信を行う通信方法であって、
上位レイヤから出力される情報を分割または結合して第1のパケットを形成する第1のレイヤによる送信制御と、
前記第1のレイヤとは独立して設けられ、前記第1のパケットを分割して複数の第2のパケットを形成する第2のレイヤによる送信制御が行われ、
前記送信装置から受信装置へのパケットの再送は、前記第1のパケットまたは前記第2のパケットのいずれかにより行われることを特徴とする通信方法。
(付記5)前記第1および前記第2のパケットは、共通の形式の、識別情報および分割の有無を示す情報を有するとともに、前記の特定のパケットを組み立てるための情報を有することを特徴とする付記4に記載の通信方法。
(付記6)前記第1のパケットによる再送と、前記第2のパケットによる再送の選択は、伝送状態に基づいて行われることを特徴とする付記5に記載の通信方法。
(付記7)前記第2のパケットの前記第1のパケットに対する分割数は、伝送状態に基づいて変更されることを特徴とする付記5または付記6に記載の通信方法。
(付記8)受信装置へパケットの送信を行う送信装置であって、
送出されるパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、
送出された特定のパケットに対し受信装置から再送要求を受け取ったとき、前記特定のパケットの再送または、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送が行われ、
前記複数の分割パケットは、前記特定のパケットの前記識別情報と、分割が行われていることを示す情報と、前記の特定のパケットを組み立てるための情報を有することを特徴とする送信装置。
(付記9)前記特定のパケットの再送と、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送の選択は、伝送状態に基づいて行われることを特徴とする付記8に記載の送信装置。
(付記10)前記分割パケットの分割数は、伝送状態に基づいて行われることを特徴とする付記8または付記9に記載の送信装置。
(付記11)送信装置から送信されるパケットの受信を行う受信装置であって、
受信するパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、
受信した特定のパケットに対し前記送信装置に再送要求を行い受信した再送パケットが、前記分割が行われていないことを示す情報を有する前記特定のパケットであるか、前記特定のパケットと同じ識別情報および分割が行われていることを示す情報およびパケットを組み立てるための情報を有する分割パケットであるかを判別し、
前記受信した再送パケットが前記分割パケットであるときは、複数の前記分割パケットの前記パケットを組み立てるための情報に基づいて、前記特定のパケットを組み立てることを特徴とする受信装置。
(付記12)受信した前記特定のパケットの再送の要求と、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送の要求は、伝送状態に基づいて行うことを特徴とする付記11に記載の受信装置。
(付記13)伝送状態に基づいて変更された分割数の前記分割パケットと、当該分割数の変更に関する情報とを受信し、前記特定のパケットを組み立てることを特徴とする付記11または付記12に記載の受信装置。
(付記14)特定のパケットの識別番号が同一の当該特定のパケットを組み立てることを特徴とする付記11〜13のいずれか一つに記載の受信装置。
(付記15)前記分割パケットには、前記分割数が変更された旨の情報を含み、当該分割数が変更された旨の情報を含む前記分割パケットを受信した場合、当該分割パケットと同一の識別番号を有する受信済みの前記分割パケットを破棄することを特徴とする付記13または14に記載の受信装置。
以上のように、本発明にかかる通信方法、送信装置および受信装置は、ARQの機能を備えた通信システムに有用であり、特に、当該システムでOuter−ARQを実現する場合に適している。
実施の形態1にかかる通信システムの基本的構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要について説明する図である。 実施の形態1にかかる通信システムの再送処理を示すシーケンス図である。 実施の形態1にかかる送信装置のPDU分割部がPDUを再分割する処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるSubPDUの形成過程を図4のステップに対応させて説明する図である。 実施の形態1にかかる受信装置のPDU組立部が備える管理テーブルの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる受信装置のPDU組立部がPDUを組み立てる処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるPDUの組立過程を図7のステップに対応させて説明する図である。 実施の形態1にかかる受信装置のPDU組立部が備える管理テーブルの一例を示す図である。 実施の形態1にかかるPDUのフォーマットの実施例について説明する図である。 Outer−ARQを実現するための従来のPDUフォーマットおよびPUD再分割方法の一例を示す図である。 Outer−ARQを実現するための従来のPDUフォーマットおよびPUD再分割方法の他の一例を示す図である。 実施の形態2にかかるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要2について説明する図である。 実施の形態3にかかるPDUおよびSubPDUのフォーマットの概要3について説明する図である。 実施の形態2、3にかかるSubPDUの形成過程を図4のステップに対応させて説明する図である。 実施の形態2、3にかかるPDUの組立過程を図7のステップに対応させて説明する図である。
符号の説明
100 通信システム
110 送信装置
112、123 RLCレイヤ
113、124 Outer−ARQ処理部
113a SDU分割部
113b PDU分割部
114、122 MACレイヤ
114b、122a HARQ処理部
115、121 PHYレイヤ
120 受信装置
124a PDU組立部
124b SDU組立部
210、1020 SDU
220、1030 PDU
230 SubPDU
610、620、900 管理テーブル

Claims (10)

  1. 送信装置から受信装置へパケットの送信を行う通信方法であって、
    送出されるパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、
    送出された特定のパケットに対し受信装置から再送要求を受け取ったとき、前記特定のパケットの再送または、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送が行われ、
    前記複数の分割パケットは、前記特定のパケットの前記識別情報と、分割が行われていることを示す情報と、前記の特定のパケットを組み立てるための情報を有することを特徴とする通信方法。
  2. 前記特定のパケットの再送と、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送の選択は、伝送状態に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  3. 送信装置から受信装置へパケットの送信を行う通信方法であって、
    上位レイヤから出力される情報を分割または結合して第1のパケットを形成する第1のレイヤによる送信制御と、
    前記第1のレイヤとは独立して設けられ、前記第1のパケットを分割して複数の第2のパケットを形成する第2のレイヤによる送信制御が行われ、
    前記送信装置から受信装置へのパケットの再送は、前記第1のパケットまたは前記第2のパケットのいずれかにより行われることを特徴とする通信方法。
  4. 前記第1および前記第2のパケットは、共通の形式の、識別情報および分割の有無を示す情報を有するとともに、前記の特定のパケットを組み立てるための情報を有することを特徴とする請求項3に記載の通信方法。
  5. 受信装置へパケットの送信を行う送信装置であって、
    送出されるパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、
    送出された特定のパケットに対し受信装置から再送要求を受け取ったとき、前記特定のパケットの再送または、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送が行われ、
    前記複数の分割パケットは、前記特定のパケットの前記識別情報と、分割が行われていることを示す情報と、前記の特定のパケットを組み立てるための情報を有することを特徴とする送信装置。
  6. 前記特定のパケットの再送と、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送の選択は、伝送状態に基づいて行われることを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 送信装置から送信されるパケットの受信を行う受信装置であって、
    受信するパケットは、識別情報と分割が行われていないことを示す情報を有し、
    受信した特定のパケットに対し前記送信装置に再送要求を行い受信した再送パケットが、前記分割が行われていないことを示す情報を有する前記特定のパケットであるか、前記特定のパケットと同じ識別情報および分割が行われていることを示す情報およびパケットを組み立てるための情報を有する分割パケットであるかを判別し、
    前記受信した再送パケットが前記分割パケットであるときは、複数の前記分割パケットの前記パケットを組み立てるための情報に基づいて、前記特定のパケットを組み立てることを特徴とする受信装置。
  8. 受信した前記特定のパケットの再送の要求と、前記特定のパケットを分割した複数の分割パケットの再送の要求は、伝送状態に基づいて行うことを特徴とする請求項7に記載の
    受信装置。
  9. 前記特定のパケットの識別番号が同一の当該特定のパケットを組み立てることを特徴とする請求項7または8に記載の受信装置。
  10. 前記分割パケットには、前記分割数が変更された旨の情報を含み、当該分割数が変更された旨の情報を含む前記分割パケットを受信した場合、当該分割パケットと同一の識別番号を有する受信済みの前記分割パケットを破棄することを特徴とする請求項9に記載の受信装置。
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