JP2018050137A - 通信装置、及び送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信システムで使用される通信装置において、データユニットの生成にかかる時間を短縮する。【解決手段】無線通信システムにおいて使用される通信装置において、他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成部と、前記第1生成部により生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成部と、前記第2データユニットを前記他の通信装置に送信する送信部とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信システムにおけるユーザ装置及び基地局等の通信装置に関連するものである。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第4世代の無線通信システムの一つであるLTE(Long Term Evolution)−Advancedの後継にあたる5Gと呼ばれる次世代のシステムの検討が進んでいる。5Gでは、主にeMBB(extended Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliability and Low Latency Communication)の3つのユースケースが想定されている。
例えば、URLLCは、低遅延及び高信頼性による無線通信を実現することを目的としている。URLLCにおいて低遅延を実現するための具体策として、Short TTI長(サブフレーム長、サブフレーム間隔とも呼ばれる)の導入、パケット生成からデータ送信までの制御遅延の短縮化等が検討されている。
3GPP TS 36.321 V13.2.0 3GPP TS 36.322 V13.2.0 3GPP TS 36.323 V13.2.1 3GPP TS 36.300 V13.4.0
既存のLTEにおいて、基地局(eNB)とユーザ装置(UE)との間におけるU−Plane(ユーザプレーン)の無線インタフェースプロトコルは、レイヤ1(PHY)とレイヤ2とで構成されている。レイヤ2は、MAC(Medium Access Control)(非特許文献1参照)、RLC(Radio Link Control)(非特許文献2参照)、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)(非特許文献3参照)の3つのサブレイヤから構成されている。なお、C−PlaneはU−Planeと同様のプロトコルと、レイヤ3であるRRCとで構成される。
3GPP標準化において、5Gのレイヤ2はLTEにおける上記レイヤ2の構成をベースに検討されているが、現状のLTEにおけるレイヤ2の制御においては、RLC PDU等のデータユニットのヘッダ算出等に時間がかかり、5Gで検討されているTTI等を想定した際に、RLC PDU等のデータユニットの生成を規定時間内に完了できない可能性があるという課題がある。なお、この課題は、RLCに限らない種々のレイヤで生じ得る課題である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、無線通信システムで使用される通信装置において、データユニットの生成にかかる時間を短縮することを可能とする技術を提供することを目的とする。
なお、後述する第2の実施の形態において説明するように、第2の実施の形態に係る発明は、無線通信システムの通信装置において、所定のレイヤでの順序補正処理に起因する遅延を解消することを目的としている。
開示の技術によれば、無線通信システムにおいて使用される通信装置であって、
他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成部と、
前記第1生成部により生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成部と、
前記第2データユニットを前記他の通信装置に送信する送信部と
を備えることを特徴とする通信装置が提供される。
開示の技術によれば、無線通信システムで使用される通信装置において、データユニットの生成にかかる時間を短縮することを可能とする技術が提供される。
本発明の実施の形態における無線通信システムの構成図である。 ユーザ装置10(基地局20)におけるレイヤ2の構成例を示す図である。 LTEのデータフローの例を示す図である。 RLC PDUの構成例を示す図である。 従来のLTEにおけるRLC PDUの送信処理例を説明するための図である。 5GにおけるRLC PDUの送信処理例を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるRLC PDUの生成処理を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるRLC PDUの生成処理を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるRLC PDUの生成処理を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるRLC PDUの生成処理を説明するための図である。 Realtime処理/Non−realtime処理を説明するための図である。 Realtime処理/Non−realtime処理を説明するための図である。 第1の実施の形態における変形例を説明するための図である。 第1の実施の形態における変形例を説明するための図である。 第2の実施の形態に対応する課題を説明するための図である。 第2の実施の形態におけるユーザ装置10(基地局20)の処理を説明するための図である。 第2の実施の形態における変形例を説明するための図である。 第2の実施の形態における変形例を説明するための図である。 第2の実施の形態における変形例を説明するための図である。 第2の実施の形態における変形例においてDual Connectivityを適用する場合の動作を説明するための図である。 ユーザ装置10の機能構成図である。(a)は全体を示し、(b)は第1の実施の形態におけるレイヤ2処理部103の例を示し、(c)は第2の実施の形態におけるレイヤ2処理部103の例を示す。 基地局20の機能構成図である。(a)は全体を示し、(b)は第1の実施の形態におけるレイヤ2処理部203の例を示し、(c)は第2の実施の形態におけるレイヤ2処理部203の例を示す。 ユーザ装置10及び基地局20のハードウェア構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
本実施の形態の無線通信システムは、少なくともLTEの通信方式をサポートしていることを想定している。よって、無線通信システムが動作するにあたっては、適宜、LTEで規定された既存技術を使用できる。ただし、当該既存技術はLTEに限られない。また、本明細書で使用する「LTE」は、特に断らない限り、LTE−Advanced、及び、LTE−Advanced以降の方式を含む広い意味を有するものとする。また、本発明は、LTE以外の通信方式にも適用可能である。
また、以下の第1及び第2の実施の形態では、既存のLTEで使用されているMAC、RLC、PDCP等の用語を使用しているが、これは便宜上のものであり、これらと同様の機能が他の名称で呼ばれてもよい。
また、本明細書における「データユニット」は、「パケット」、「フレーム」、「データグラム」等と呼ばれてもよい。以下で説明するPDU、SDUはいずれも「データユニット」の例である。
また、以下で説明する第1、第2の実施の形態では、特定のレイヤのデータユニットを対象としているが、これらは例であり、本発明は、第1、第2の実施の形態で説明したレイヤに限定されず、その他のレイヤにも適用可能である。
(システム全体構成)
図1に本実施の形態(第1、第2の実施の形態に共通)に係る無線通信システムの構成図を示す。本実施の形態に係る無線通信システムは、図1に示すように、ユーザ装置10、及び基地局20を含む。図1には、ユーザ装置10、及び基地局20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。また、以下で説明する動作は、基本的にユーザ装置10の動作として説明するが、基地局20でも同様の動作を行うことが可能である。そのことを表すために、以下では、"ユーザ装置10(基地局20)"等の記載を用いている。ユーザ装置10と基地局20とを総称して「通信装置」と称してもよい。
また、第1の実施の形態(変形例を含む)、又は、第2の実施の形態(変形例を含む)、又は、第1の実施の形態(変形例を含む)と第2の実施の形態(変形例を含む)の両方が、ユーザ装置間が基地局を介さずに直接通信を行うsidelink通信に適用されてもよい。
(レイヤ2の構成例)
本実施の形態(第1、第2の実施の形態に共通)において着目しているレイヤ2における処理に関して、ユーザ装置10(基地局20)は、LTEで規定されているレイヤ2の動作をベースとして、以降で説明する処理を行うこととしていることから、まず、ユーザ装置10(基地局20)が備えるレイヤ2の基本的な機能構成を図2を参照して説明する。なお、PDCPサブレイヤ(あるいはPDCPレイヤ)をPDCPエンティティ又はPDCP処理部と称してもよい。RLCサブレイヤ(あるいはRLCレイヤ)をRLCエンティティ又はRLC処理部と称してもよい。MACサブレイヤ(あるいはMACレイヤ)をMACエンティティ又はMAC処理部と称してもよい。
<PDCP>
Txで示される送信側(例:ユーザ装置10から基地局20への送信)において、PDCPサブレイヤでは、IPパケットのヘッダ圧縮処理(ROHC)と秘匿処理(security)が実施され、RLCサブレイヤにPDCP PDUが渡される。Rxで示される受信側では、送信側に対応するヘッダ復元、秘匿解除、Integrity check等の処理が行われる。また、ハンドオーバ時には、送信側にて送達未確認のユーザデータを再送することでパケットロスを回避し、受信側にて重複検出と順序補正とを行う。
<RLC>
RLCサブレイヤでは、AM(Acknowledged Mode)、UM(Unacknowledged Mode)、TM(Transparent Mode)の3モードがある。RLC−AM/UMの送信側では、MACレイヤから通知されるTB(トランスポートブロック)サイズに基づいて、PDCP PDUの切り出し(segmentation)及び連結(concatenation)を行うことで、TTI毎のTBサイズに見合ったRLC PDUを生成して、それをMACサブレイヤに渡す。受信側では、PDCP PDUの再構築を行う。
また、RLC−AMでは、受信側からの送達確認信号(STATUS PDU)に基づいて、送信側がRLC PDUを再送するARQ制御が実施される。また、RLC−AM/UMの受信側では、更に重複検出と順序補正とが行われる。
<MAC>
MACサブレイヤでは共有チャネルリソースがスケジューリングされる。すなわち、下りリンクでは、基地局20のスケジューラがどのユーザ装置に対するどのベアラのRLC PDUをTBに多重して送信するかを決定する。上りリンクでは、基地局20のスケジューラが、どのユーザ装置にPUSCHにてデータ送信させるかを決定し、ユーザ装置10がどのベアラのRLC PDUをTBに多重するかを決定する。送信側のMAC entityと受信側のMAC entityとがHARQを用いてTBを伝送し、受信側では、TBからRLC PDUを抽出してRLC entityに渡す。
図3にPDCP、RLC、MAC、及びPHYにおけるデータフロー例を示す。図3に示すとおり、送信側では上位レイヤから下位レイヤにPDUが渡され、受信側では、下位レイヤから上位レイヤにSDUが渡される。
以下、第1の実施の形態と第2の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
<第1の実施の形態の課題について>
まず、図4〜6を参照して第1の実施の形態における課題を詳細に説明する。
前述したように、ユーザ装置10(基地局20)のRLCレイヤでは、送信側において、MACレイヤから通知されるTBサイズに基づいて、RLC SDUからのデータ切り出し(segmentation)及びデータ連結(Concatenation)を行うことでRLC PDUを生成する。
図4にRLC PDU(ここでは、RLC−AMのPDUであるAMD PDUを示す)の例を示す(非特許文献2)。ヘッダにおけるD/CはData or Controlを意味し、本RLC PDUがData PDUかControl PDUかを示す。RFはRe−segmentation Flagであり、本RLC PDUがAMD PDUか、AMD PDU segmentかを示す。PはPolling bitであり、STATUS report要求の有無を表す。FIはFrame Infoであり、Dataの最初/最後のビットがSDUの最初/最後かどうかを示す。EはExtension bitであり、EとLIの組、又はDataのどちらが後続するのかを示す。SNはSequence Numberであり、各PDUに振られた通し番号である。
LIは、Length Indicatorであり、dataフィールド(ペイロードと呼んでもよい)中での、RLC SDUの境界を示す。つまり、LIは、dataフィールドにおける、対応するRLC SDUの長さ(データのサイズ)を示す。送信側のRLCレイヤでは、ユーザ装置10(基地局20)は、Concatenationを行う際に、受信側のRLCレイヤで(連結された)RLC SDUの境目がわかるように、当該LIを用いて各RLC SDUの長さをRLCヘッダ内で通知することとしている。
すなわち、従来のLTEにおいて、RLCレイヤにおけるRLC PDU生成は、実際にリソース割当てが行われ、TBサイズが決定された後でしか実施できない。より具体的な例を図5を参照して説明する。図5は従来のLTEにおけるユーザ装置からのRLCレイヤに着目したデータ送信の例を示している。図5に示すとおり、ユーザ装置が基地局からUL grantを受信すると、UEは、TBサイズ決定等のUL grantに対する処理を行い(ステップS1)、RLC SDUのconcatenation/segmentationを行う(ステップS2)。続いてユーザ装置は、RLC PDUのヘッダの算出処理(LIの算出等)を行って(ステップS3)、RLC PDUの送信処理を行う(ステップS4)。なお、既存のLTEでは、ユーザ装置は、UL grantを受信してから4ms(4TTI)後にデータ送信(PUSCH送信)を行うことが規定されている。
次に、5Gにおいて想定されているように、TTIが短縮された場合におけるユーザ装置からのデータ送信の例を図6を参照して説明する。図6の例では、UL grantを受信してから1ms後にデータ送信(PUSCH送信)を行うことを想定している。図6に示すように、UL grantに対する処理(ステップS11)、concatenation/segmentation(ステップS12)、RLC PDUのヘッダの算出処理(ステップS13)、及びRLC PDUの送信処理を行う(ステップS14)のに時間がかかり、規定時間内にRLC PDUの生成、送信を完了できない可能性がある。
すなわち、5GでTTIが短縮され、ビットレートが上がると、データ処理(RLC PDU生成)が間に合わない可能性があるという課題がある。ユーザ装置の処理能力を向上させればこの課題を解決できる可能性があるが、ユーザ装置が複雑になりコスト高となってしまい、好ましい解決策ではない。
<第1の実施の形態における処理内容>
上記の課題を解決するために第1の実施の形態では、RLC PDUのフォーマットを、既存のRLC PDUのフォーマットから変更し、RLC SDUの長さをRLC PDUのヘッダ以外の領域(つまり、ペイロード内)で通知することとしている。
より具体的には、ユーザ装置10(基地局20)は、データを送信する場合に、RLCレイヤにおいて、PDCPレイヤからRLC SDUを受信すると、RLC PDUのサイズが決定されているか否かに関わらずに(つまり、TBサイズが決定されているか否かに関わらずに)、RLC SDUの長さ(サイズ)であるLIフィールドの値を算出する。このような処理により、ユーザ装置10(基地局20)は、LIフィールドの値の算出を、TBサイズが決定される前(ユーザ装置10であればUL grantを受信する前)にオフラインで行うことができる。その結果、RLC PDU生成に際し、計算量が削減されるため、例えば、図6に示した例において、装置の複雑化を抑えつつ、規定時間内でのデータ送信を行うことが可能となる。
LIフィールドの挿入位置については、RLCヘッダ以外の箇所であればよく、例えば、RLC SDUの直前である。また、LIフィールドの挿入位置は、RLC SDUの直後でもよい。
図7を参照して、ユーザ装置10におけるRLC PDUの生成処理の例を説明する。図7に示す例において、ユーザ装置10は、RLC SDUが生成される度に、当該RLC SDUに対応するLIフィールドの値を計算し、LIフィールドの値を当該RLC SDUに付加する。図7の例では、1、2、3に示す順番で、RLC SDUのLIフィールドの値の算出及び付加が行われることが示されている。なお、LIフィールドの値がセットされたLIフィールドを「LI」と称してもよい。
図7の例では、例えば、LIを付加したRLC SDU(LI+RLC SDU)をバッファに格納しておき、RLC PDUの長さ(RLC PDUのペイロードの長さA)が決まった後に、各「LI+RLC SDU」を連結している。図7の例では、RLC PDUのペイロードの長さAが、ちょうど3つの「LI+RLC SDU」を連結した長さに等しい例を示している。ただし、より一般的には、RLC PDUのペイロードの長さは、整数個の「LI+RLC SDU」を連結した長さとは一致せず、例えば、図8に示すように、1の「LI+RLC SDU」における一部(LIを含まない)、2、3の「LI+RLC SDU」、及び4の「LI+RLC SDU」の一部(LIを含む)がRLC PDUのペイロードに格納される。
上記の例では、LIとRLC SDUを事前に(RLC PDUのペイロードの長さが決定される前に)連結することとしているが、LIとRLC SDUをRLC PDUの長さが決定された後に連結することとしてもよい。
また、「LI+RLC SDU」を事前に(RLC PDUのペイロードの長さが決定される前に)連結することとしてもよい。この場合の処理の例を図9を参照して説明する。この場合、ユーザ装置10(基地局20)は、RLC SDUが生成される度にLIを算出し、当該LIをRLC SDUの先頭に付加するとともに、「LI+RLC SDU」を、直前に作成した「LI+RLC SDU」に連結する。連結されたデータ(ビット列)は、バッファに格納される。そして、RLC PDUのペイロードの長さが決定されたときに、ユーザ装置10(基地局20)は、ビット列をRLC PDUのペイロードに格納する。
図9の例では、ユーザ装置10(基地局20)は、RLC PDUのペイロードの長さに合わせて、1で示す「LI+RLC SDU」の一部、2、3で示す「LI+RLC SDU」、及び、4で示す「LI+RLC SDU」の一部を連結したビット列を、バッファに格納ざれたビット列から切り出して、RLC PDUのペイロードに格納する。上記の切り出しの処理をsegmentationと呼んでもよい。
すなわち、従来のConcatenation処理はTBサイズ決定後にしか実施できなかったが、本実施の形態に係るRLC PDUのフォーマットを用いることで、Concatenationについてもオフラインで(TBサイズ決定前に)実施することが可能となる。
このためConcatenationは、PDCPレイヤで実施されてもよい。この場合の処理は、例えば、図9における「RLC SDU」を「PDCP PDU」に置き換えた処理に相当する。
上述した例では、LIをRLC SDUの先頭(直前)に付加したが、図10に示すように、LIをRLC SDUの末尾(直後)に付加することとしてもよい。なお、LIフィールドの長さについては予め定めた長さとしてよい。
ユーザ装置10(基地局20)において、TB決定後にしか実施できない処理をRealtime処理(RT処理)と呼び、TBサイズ決定前に実施可能な処理をNon−realtime処理(RT処理)と呼ぶ。
図11は、従来のLTEのレイヤ2におけるNR処理とRT処理の区分を示し、図12は、本実施の形態におけるレイヤ2におけるNR処理とRT処理の区分(例)を示す。図11に示すように、従来のLTEでは、ConcatenationとSegmentationは、TB決定後にしか実施できない。一方、図12に示すように、本実施の形態では、既に説明したように、Concatenation処理をTBサイズ決定前に実施することができる。
<受信側の処理について>
本実施の形態におけるRLCレイヤの受信側の処理を説明する。ユーザ装置10(基地局20)は、RLC PDUを受信した場合、RLCヘッダにおけるSNが連続していれば、PDUのペイロード部分にあるLI(RLC SDU長)を観測して、対応するRLC SDUのデータ(byte segment)を取得してRLC SDUを再構築する。例えば、ユーザ装置10(基地局20)が、図7に示すRLC PDUを受信する場合、ユーザ装置10(基地局20)は、まず、最初のLI(RLCヘッダに隣接するLI)に基づき1で示すRLC SDUを取得し、次のLIに基づき2で示すRLC SDUを取得し、更に次のLIに基づき3で示すRLC SDUを取得する。
<その他の例>
ユーザ装置10は、ネットワーク(つまり基地局20)から、第1の実施の形態(後述する変形例を含む)で説明する機能を適用することを指示する指示情報を受信した場合にのみ、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能を適用することとしてもよいし、常に当該機能を適用してもよい。
また、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能は、ユーザ装置10(基地局20)において、RLC−AMのみに適用されてもよい。
また、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能は、特定のユーザ装置にのみ適用されてもよい。この場合、例えば、当該機能に対応しているユーザ装置は、当該機能に対応していることを示す能力情報(capability)をNW(基地局20)へ通知する。また、当該特定のユーザ装置は、例えば、特定のサービスを提供するユーザ装置である。当該特定のサービスは、例えば、短いTTIを用いるサービス、又は、期待されるスループット(Tput)が所定値を超えるサービス、又は、これら両方である。また、当該特定のサービスは、特定のベアラ(例:Best effort)を設定するサービスであってもよいし、広帯域での通信サービス(例:CA及び/又はDC等が設定されていること)であってもよい。
また、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能は、下りリンクの通信と、上りリンクの通信と、ユーザ装置間が基地局を介さずに直接通信を行うsidelink通信とのそれぞれにおいて、適用されるか否かが決められてもよい。つまり、下りリンクの通信と、上りリンクの通信と、sidelink通信との間で、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能が適用されるか否かが異なっていても良い。
<第1の実施の形態における変形例>
以下、第1の実施の形態における変形例を説明する。既に説明したとおり、第1の実施の形態ではRLC SDU長(LI)をRLCヘッダではない領域へ移動させる。このようにした場合、受信側で以下で説明するような課題が発生し得る。なお、以下の変形例を実施しない場合でも、第1の実施の形態により、データユニットの生成時間短縮という効果を得られる。
通常、RLCレイヤ(ここではRLC−AMを想定している)ではin−sequence deliveryが保証される(SNが抜けなく受信される)ため、仮に受信側でSNに抜けがあった(途中のRLC PDUを受信できていない)場合、当該抜け部分が受信できるまで、後続のRLC PDUからRLC SDUを構築しない。つまり、受信側は抜けた部分の再送を送信側に要求し続ける。
一方、ハンドオーバもしくは再接続時のようにRLCレイヤが一旦再構築される(初期化/Flushされる)ケース(RLC re−establishment)においては、受信側において、受信したデータがout−of−orderであっても、再構築可能な場合には、RLC PDUからRLC SDUを再構築して、当該RLC SDUをPDCPレイヤへ送出する。これによって、ハンドオーバ/再接続後に送信側から再送されるデータ量を抑えることができ、リソース利用効率を高めることが可能となる。
従来のRLC PDUフォーマットでは、RLC PDUに抜けがあった場合においても、ヘッダにLIがある(RLC SDUの境目の情報がある)ため、ペイロードからRLC SDUを可能な限り再構築することが可能である。この場合の例を図13の左側に示す。図13(左側)に示すように、受信側は、RLC PDUに抜けがある場合でも、受信したRLC PDUのRLCヘッダにおけるLIの情報から、ペイロードの中の2で示すRLC SDUのデータ位置を把握できるので、2で示すRLC SDUを取得できる。
一方、第1の実施の形態におけるフォーマットでは、LIを含むRLC PDUが抜けてしまっていると、ペイロード内でどこがRLC SDUの境目であるかが解らず、RLC re−establishment時にRLC SDUを再構築することができない。この場合の例を図13の右側に示す。図13(右側)に示すように、受信側では、1で示すRLC SDUのLIを含むRLC PDUを受信せず、2で示すRLC SDUのLIを含むRLC PDUを受信する。この場合、受信側は、受信したRLC PDUのペイロードにおけるRLC SDUの境目(2で示すRLC SDUの開始位置)を把握できないので、受信したRLC PDUの中に2で示すRLC SDUが存在する場合でも、それを取得することができない。
そこで、本変形例では、RLC PDUにおいて、RLC SDUの境目の情報を通知する。より具体的には、図14に示すように、ユーザ装置10(基地局20)は、RLC PDUの生成の際に、RLCヘッダの末尾から、RLCヘッダから見て最も近いLIフィールドの開始(octet)までの長さ(Length offset)をRLCヘッダに含める。また、ユーザ装置10(基地局20)は、RLC PDUの生成の際に、RLCヘッダの末尾から、RLCヘッダから見て最も近いRLC SDUの先頭(最初のbyte segment)までの長さ(Length offset)をRLCヘッダに含めることとしてもよい。いずれの場合も、Length offsetは、RLC SDUの位置に対応する情報である。
受信側においては、ユーザ装置10(基地局20)は、RLC PDUの抜けがある場合でも、ペイロード内のどこにRLC SDUを構成するデータ(byte segment)があるかを把握可能である。例えば、図13の右側のケースにおいて、受信側のユーザ装置10(基地局20)は、受信したRLC PDUのヘッダにおけるLength offsetに基づき、2で示すRLC SDUを取得することができる。
<変形例における特殊ケースのハンドリングについて>
ペイロードの先頭のデータ(byte segment)がLIフィールドの先頭(octet)に対応する場合、すなわち、RLC PDUのペイロード(データフィールド)の先頭から、「LI+RLC SDU」の先頭が開始する場合(例:図7)には、Length offset=0としてもよいし、Length offsetのフィールド自体をRLCヘッダに挿入しないこととしてもよい。また、RLCヘッダの中にLength offsetのフィールドの有無を示すflagを挿入してもよい。
RLCペイロード内に、RLC SDUの境目が無い場合には、例えば、Length offset=ペイロード長+1としてもよいし、Length offsetのフィールド自体をRLCヘッダに挿入しないこととしてもよい。また、RLCヘッダの中にLength offsetのフィールドの有無を示すflagを挿入してもよい。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態を説明する。以下で説明する第2の実施の形態における機能は、これまでに説明した第1の実施の形態の機能を適用した上で適用してもよいし、第1の実施の形態の機能とは独立に、例えば、従来のLTEのレイヤ2の機能に対して適用されてもよい。
<第2の実施の形態における課題について>
既に説明したように、RLCレイヤでは通常in−sequence delivery(RLC PDUのSNの順序に従った転送)を保証するため、抜けたRLC PDUが存在する場合には、out−of−orderのRLC PDU(SNは新しいが、先に受信完了したRLC PDU)はRLCレイヤでバッファに格納される。
このため、受信側では、抜けたRLC PDUが受信されると、その時点でやっとRLC SDUを組み上げてPDCPレイヤの受信処理(秘匿解除処理等)を行うことが可能となる。しかし、PDCPレイヤの処理は比較的重い処理であるため、多数のRLC PDUがreordering待ちとなっていると、所定時間内にデータを上位レイヤへ送出することができず、E2E(end to end)遅延が伸びてしまうという課題がある。すなわち。従来のLTEでは、RLCレイヤのReordering(順序補正)遅延によって、U−planeの追加遅延が発生するという課題がある。第2の実施の形態に係る技術は、この課題を解決するための技術であり、当該技術は、無線通信システムの通信装置において、所定のレイヤでの順序補正処理に起因する遅延を解消することを可能とすることを目的とした技術である。
従来のLTEにおけるこの課題が発生する状況の一例を図15に示している。図15に示す例では、受信側のRLCレイヤにおいて、SN=1のRLC PDUを受信できておらず、それ以降のSNのRLC PDUはバッファリングされる。
<第2の実施の形態における処理内容について>
上記の課題を解決するために、第2の実施の形態においては、RLC re−establishment手順が起動されていない場合でも、受信側のユーザ装置10(基地局20)は、RLCレイヤにおいて、受信したRLC PDUから、再構築が可能なRLC SDU(orその一部)を再構築する。再構築の方法自体は、例えば、図13の左側における方法(従来のLTE)、又は、図14のLength offsetを備える場合において、当該Length offsetを用いる方法(第1の実施の形態)を使用することができる。
一例を図16を参照して説明する。図16に示す例において、受信側のユーザ装置10(基地局20)は、SN=1のRLC PDUを受信せずに、SN=2、3のRLC PDUを受信する。第2の実施の形態では、RLC re−establishment手順が起動されているか否かに関わらずに、ユーザ装置10(又は基地局20)は、SN=1のRLC PDUを受信しないまま、SN=2、3のRLC PDUの各々からRLC SDUを取得し、PDCPレイヤに渡す。また、その後、ユーザ装置10(又は基地局20)がSN=1のRLC PDUを受信した場合には、SN=1のRLC PDUからRLC SDUを取得し、PDCPレイヤに渡す。
PDCPレイヤに渡すRLC SDUは、RLC SDU全体であってもよいし、RLC PDUのペイロードにおける先頭側(又は末尾側)から取得される、RLC SDUの一部であってもよい(例:図8、図9)。
上記のような処理により、reordering待ちのRLC PDUのデータ(例:図16におけるSN=2、3のRLC PDU)については、抜けRLC PDU(例:図16におけるSN=1のRLC PDU)が受信される前でもPDCPレイヤの秘匿解除処理を実施することができ、抜けRLC PDUを受信した時点で、より遅延なく上位レイヤへPDCP SDUを送出することができる。つまり、順序補正処理に起因する遅延を解消できる。
<第2の実施の形態における変形例>
上述した処理において、PDCPレイヤとしてはout−of−orderのPDCP PDU(或いは、その一部)が未だRLC/MACレイヤで再送中なのか、送信側で既に破棄されたのかを判別することができず、受信側において、(上位レイヤでの)送信側でのパケットロスの検出が遅延する可能性がある(TCP windowの縮退が遅延する)という課題がある。
この課題を図17、図18を参照して説明する。図17は、従来のLTEにおけるPDCPレイヤとRLCレイヤの送受信動作を示し、図18は、上述した第2の実施の形態の処理を行う場合におけるPDCPレイヤとRLCレイヤの送受信動作を示す。
図17に示すように、従来のLTEにおいて、送信側のPDCPレイヤでSN=0のPDCP PDUが破棄され、SN=1、2のPDCP PDUが、SN=0、1、2のRLC PDUにより受信側に送信される。受信側のRLCレイヤでは、RLC PDUのSNの順序を保証して、PDCPレイヤへのRLC SDUの転送を行う。図17の例では、受信側のRLCレイヤでは、送信側が送信した順番に、抜けなくRLC PDUを受信し、PDCPレイヤに対し、取得したRLC SDUを渡す。PDCPレイヤでは、次にSN=0のPDCP PDUを期待していたが、SN=0のPDCP PDUを受信することなく、SN=1のPDCP PDUが受信されたと判断される。つまり、この場合、受信側のPDCPレイヤにおいて、「PDCP SN=0のPDCP PDUは送信側で無線での送信はされずに破棄された」と暗黙的に判定可能である。
第2の実施の形態に係る処理を行う場合を図18を参照して説明する。図18のケース1の場合、送信側のPDCPレイヤにおいてSN=0のPDCP PDUが破棄され、SN=1のPDCP PDUが、SN=0のRLC PDUにより受信側に送信される。受信側では、SN=0のRLC PDUを受信し、PDCPレイヤでは、SN=0のPDCP PDUを期待していたが、SN=1のPDCP PDUを受信する。
図18に示すケース2の場合において、送信側は、送信したSN=0のRLC PDUの送達を確認できないため(SN=0のRLC PDUが受信側に届いていないため)、SN=0のRLC PDUの再送を行っている。一方、SN=1のRLC PDUは受信側に届く。受信側では、SN=0のRLC PDUを受信していないが、第2の実施の形態では、先に受信したSN=1のRLC PDUからRLC SDU(SN=1のPDCP PDU)を取得し、PDCPレイヤに渡す。
上記の状況において、受信側のPDCPレイヤは、ケース1とケース2を区別できず、送信側で破棄されたか、或いは、無線で再送中かを判定できない。よって、受信側において、(上位レイヤでの)送信側でのパケットロスの検出が遅延する可能性があるという課題がある。
<第2の実施の形態の変形例における処理内容>
そこで、第2の実施の形態の変形例では、受信側のユーザ装置10(基地局20)において、RLCレイヤからPDCPレイヤへPDCP PDU(或いは、その一部)を送出する際に、RLCレイヤからPDCPレイヤへ、未だ受信が期待されるデータがあるか否かを通知する。「RLCレイヤからPDCPレイヤへPDCP PDU(或いは、その一部)を送出する際」とは、例えば、PDCP PDU(或いは、その一部)とともに、未だ受信が期待されるデータがあるか否かを示す情報を通知することである。
図18に示すケース1及びケース2における変形例の動作を図19に示す。図19に示すように、ケース1においては、受信側のユーザ装置10(基地局20)は、RLCレイヤにおいてRLC PDUを正しい順番で受信するので、当該正しく受信したRLC PDUから取得するRLC SDU(=PDCP PDU)をRLCレイヤからPDCPレイヤに渡す際に、当該RLC SDUを運んだRLC PDUは正しい順番で受信できたことを示す情報をPDCPレイヤに通知する。PDCPレイヤにおいては、当該通知により、SN=0のPDCP PDUの抜けを検知するが、当該PDUは送信側で破棄されたと判定することができる。
ケース2では、受信側のユーザ装置10(基地局20)は、RLCレイヤにおいて、SN=0のRLC PDUが抜けていることを検知する。そして、受信側のユーザ装置10(基地局20)は、受信したSN=1のRLC PDUから取得したRLC SDU(=PDCP PDU)をRLCレイヤからPDCPレイヤに渡す際に、再送中の古いデータがあることを示す情報をPDCPレイヤに通知する。当該情報は、SN=0のRLC PDUが未受信であることを示す情報であってもよい。PDCPレイヤにおいて、当該通知により、SN=0のPDCP PDUは未だ無線で送信中であると判定できる。
変形例における上述した通知(これを便宜上、受信状況通知と呼ぶ)により、受信側のPDCPレイヤは送信側でのパケットロスをいち早く検出することが可能となる。
当該受信状況通知はRLCレイヤからのデータ(PDCP PDU)送出に際して、逐一実施されてもよいし(例:PDCP PDU単位)、未だ受信が期待されるデータがある場合(or無い場合)にのみ実施されてもよい。
受信状況通知に際しては、RLCレイヤでReordering待ちとなっているRLC PDUの状況が併せて報告されてもよい。つまり、図19のケース2の例であれば、SN=1のRLC PDUに関する状況を報告する。報告の内容としては、例えば、reordering待ちRLC PDUデータ総量、PDU数、RLC ACK/NACKのフィードバック状況、reordering待ちとなっているRLC PDUの内の最古のSN、Reordering待ち時間等がある。これらの全部が報告されてもよいし、これらのうちの一部(1つ又は複数)が報告されてもよい。
もしくは、RLCレイヤで抜けているRLC PDUの情報が受信状況通知と併せて報告されてもよい。図19のケース2の例であれば、SN=0のRLC PDUに関する情報を報告する。報告の内容としては、例えば、抜けているRLC PDUの個数、RLC ACK/NACKのフィードバック状況等である。これらの全部が報告されてもよいし、これらのうちの一部(1つ又は複数)が報告されてもよい。
また、受信側のユーザ装置10(基地局20)において、RLC(/PDCP)がre−establishmentされる場合には、当該受信状況通知を実施しないこととしてもよい。このケースでは、RLCレイヤがout−of−orderのRLC SDUをPDCPレイヤへ送出するはずであるからである。
なお、本実施の形態においては、既存のLTEと同様に、PDCPレイヤにおいてCOUNT値(Hyper frame number+PDCP SN)を用いた秘匿処理を行っている。Hyper frame number(HFN)は、PDCP SNが周回する度にインクリメントされる。受信側は、受信したPDCP PDUのヘッダに含まれるPDCP SNからHFNを推定する。
ここで、受信側のユーザ装置10(基地局20)において、受信状況通知の実施を、PDCP PDUのヘッダにおけるSN長が所定値以上の場合に限って行うこととしてもよい。
具体的には、例えば、SN長がLTEで採用された15bit以上又は18bit以上である場合、或いは、COUNT値(32bit)がヘッダ内に含まれる場合に限定して受信状況通知の実施を行うこととしてもよい。
上記のように、PDCPレイヤでは、PDCP PDUのdeciphering処理に用いるPDCP Hyper Frame Numberを、受信したPDCP PDUのSNを見ながら、インクリメントすべきかを判定しているが、第2の実施の形態においては、PDCPレイヤが受信を期待するSNよりも大きくとんだSNを受信し得るので、あまりに短いSNの場合には、PDCPレイヤで誤ったHyper Frame Numberを推定してしまう可能性がある。そのため、受信状況通知の実施を、PDCP PDUのヘッダにおけるSN長が所定値以上の場合に限って行うこととしてよい。このような限定を行うことで、PDCPレイヤで誤ったHyper Frame Numberを推定してしまう可能性を削減できる。
<その他の例>
ユーザ装置10は、ネットワーク(つまり基地局20)から、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能を適用することを指示する指示情報を受信した場合にのみ、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能を適用することしてもよいし、常に当該機能を適用してもよい。
また、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能は、ユーザ装置10(基地局20)において、RLC−AMのみに適用されてもよい。
また、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能は、特定のユーザ装置にのみ適用されてもよい。この場合、例えば、当該機能に対応しているユーザ装置は、当該機能に対応していることを示す能力情報(capability)をNW(基地局20)へ通知する。また、当該特定のユーザ装置は、例えば、特定のサービスを提供するユーザ装置である。当該特定のサービスは、例えば、短いTTIを用いるサービス、又は、期待されるスループット(Tput)が所定値を超えるサービス、又は、これら両方である。また、当該特定のサービスは、特定のベアラ(例:Best effort)を設定するサービスであってもよいし、広帯域での通信サービス(例:CA及び/又はDC等が設定されていること)であってもよい。
また、図20に例示するDual ConnectivityのSplit bearer(非特許文献4参照)を適用する場合のように、1つのPDCP entityに対して、複数のRLC entityが関連付けられる場合には、ユーザ装置10(基地局20)におけるPDCPレイヤは、いずれか一方のみからのindication(受信状況通知)を期待してもよいし、両方からのindicationを期待してもよい。なお、図20に示す構成は、例えば、ULでDual ConnectivityのSplit bearerを行うユーザ装置10のレイヤ2の構成を示す。この場合、ユーザ装置10には、MeNB用のMACエンティティ、RLCエンティティ、及びPDCPエンティティと、SeNB用のMACエンティティ、RLCエンティティ、及びPDCPエンティティとが備えられる。また、図20に示す構成は、例えば、DLでDual ConnectivityのSplit bearerを行う基地局20(ここでは、MeNBとSeNBの2つからなる)におけるレイヤ2の構成を示すものと解釈してもよい。
また、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能は、下りリンクの通信と、上りリンクの通信と、ユーザ装置間が基地局を介さずに直接通信を行うsidelink通信とのそれぞれにおいて、適用されるか否かが決められてもよい。つまり、下りリンクの通信と、上りリンクの通信と、sidelink通信との間で、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明する機能が適用されるか否かが異なっていても良い。
(装置構成)
以上説明した第1、第2の実施の形態の動作を実行するユーザ装置10及び基地局20の機能構成例を説明する。ユーザ装置10及び基地局20はそれぞれ、レイヤ2に関して、第1の実施の形態(変形例を含む)の機能のみを有することとしてもよいし、第2の実施の形態(変形例を含む)の機能のみを有することとしてもよいし、第1の実施の形態(変形例を含む)の機能と第2の実施の形態(変形例を含む)の機能の両方を含むこととしてもよい。以下では、ユーザ装置10及び基地局20はそれぞれ、特に断らない限り、第1の実施の形態(変形例を含む)の機能と第2の実施の形態(変形例を含む)の機能の両方を含むことを想定している。
<ユーザ装置>
図21の(a)は、ユーザ装置10の機能構成の一例を示す図である。図21(a)に示すように、ユーザ装置10は、信号送信部101と、信号受信部102と、レイヤ2処理部103と、上位レイヤ処理部104とを有する。図21(a)に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。例えば、レイヤ2処理部103を受信側と送信側に分けて、送信側のレイヤ2処理部を信号送信部101に含め、受信側のレイヤ2処理部を信号受信部102に含めてもよい。
信号送信部101は、送信側の物理レイヤの機能部に相当し、レイヤ2処理部103から渡される信号を無線で送信するように構成されている。信号受信部102は、受信側の物理レイヤの機能部に相当し、各種の信号を無線受信し、受信した信号をレイヤ2処理部103に渡すように構成されている。
レイヤ2処理部103は、基本構成として図2を参照して説明したレイヤ2の構成を備えるとともに、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能と第2の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能を有する。
また、例えば、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能に対応して、(b)に示すように、レイヤ2処理部103は、他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成部113と、第1生成部113により生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成部123とを備えてもよい。
また、例えば、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能に対応して、(c)に示すように、レイヤ2処理部103は、他の通信装置から受信した、シーケンス番号を有する第1データユニットに対する処理を実行する第1レイヤ処理部133と、第1データユニットから取得された第2データユニットに対する処理を実行する第2レイヤ処理部143とを有し、第1レイヤ処理部133は、受信された第1データユニットから第2データユニットを取得して、当該第2データユニットを第2レイヤ処理部143に渡す際に、受信が期待される未受信の第1データユニットが有るか否かを第2レイヤ処理部143に通知するように構成されてもよい。
上位レイヤ処理部104は、レイヤ2よりも上位のレイヤの処理を行うように構成されている。上位レイヤ処理部104は、例えば、IPパケットの送信(生成)・受信処理、C−planeでの処理としてのRRC処理を実行するように構成されている。
<基地局20>
図22の(a)は、基地局20の機能構成の一例を示す図である。図22(a)に示すように、基地局20は、信号送信部201と、信号受信部202と、レイヤ2処理部203と、上位レイヤ処理部204とを有する。図22(a)に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。例えば、レイヤ2処理部203を受信側と送信側に分けて、送信側のレイヤ2処理部を信号送信部201に含め、受信側のレイヤ2処理部を信号受信部202に含めてもよい。
信号送信部201は、送信側の物理レイヤの機能部に相当し、レイヤ2処理部203から渡される信号を無線で送信するように構成されている。信号受信部202は、受信側の物理レイヤの機能部に相当し、各種の信号を無線受信し、受信した信号をレイヤ2処理部203に渡すように構成されている。
レイヤ2処理部203は、基本構成として図2を参照して説明したレイヤ2の構成を備えるとともに、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能と第2の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能を有する。
また、例えば、第1の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能に対応して、(b)に示すように、レイヤ2処理部203は、他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成部213と、第1生成部213により生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成部223とを備えてもよい。
また、例えば、第2の実施の形態(変形例を含む)で説明した処理機能に対応して、(c)に示すように、レイヤ2処理部203は、他の通信装置から受信した、シーケンス番号を有する第1データユニットに対する処理を実行する第1レイヤ処理部233と、第1データユニットから取得された第2データユニットに対する処理を実行する第2レイヤ処理部243とを有し、第1レイヤ処理部233は、受信された第1データユニットから第2データユニットを取得して、当該第2データユニットを第2レイヤ処理部243に渡す際に、受信が期待される未受信の第1データユニットが有るか否かを第2レイヤ処理部243に通知するように構成されてもよい。
上位レイヤ処理部204は、レイヤ2よりも上位のレイヤの処理を行うように構成されている。上位レイヤ処理部204は、例えば、IPパケットの送信(生成)・受信処理、C−planeでの処理としてのRRC処理を実行するように構成されている。
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図21及び図22)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に複数要素が結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
また、例えば、本発明の一実施の形態におけるユーザ装置10と基地局20はいずれも、本実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図23は、本実施の形態に係るユーザ装置10及び基地局20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ装置10及び基地局20はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ装置10及び基地局20のハードウェア構成は、図に示した1001〜1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザ装置10及び基地局20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ装置10の信号送信部101、信号受信部102、レイヤ2処理部103、上位レイヤ処理部104は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、基地局20の信号送信部201、信号受信部202、レイヤ2処理部203、上位レイヤ処理部204は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、ユーザ装置10の信号送信部101及び信号受信部102は、通信装置1004で実現されてもよい。また、基地局20の信号送信部201及び信号受信部202は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、ユーザ装置10及び基地局20はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態によれば、無線通信システムにおいて使用される通信装置であって、他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成部と、前記第1生成部により生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成部と、前記第2データユニットを前記他の通信装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする通信装置が提供される。この構成により、無線通信システムで使用される通信装置において、データユニットの生成にかかる時間を短縮することが可能となる。
前記第2生成部は、前記第1データユニットと当該第1データユニットのサイズを示す値とを有するデータを複数個連結することにより前記第2データユニットを生成することとしてもよい。この構成により、第2データユニットの生成処理を迅速に行うことができる。
前記第2データユニットのサイズは、前記送信部において利用できる無線リソースに基づき決定されるサイズであり、前記第2生成部は、前記第2データユニットのサイズが決定される前に、前記連結を実行することとしてもよい。この構成により、Non−realtime処理により、連結を実行することができる。
前記第2データユニットはヘッダ領域を有し、前記第2生成部は、前記第2データユニットにおける前記ヘッダ領域の中に、前記ペイロードにおける所定の第1データユニットの位置に対応する情報を含めることとしてもよい。この構成により、ペイロードの中に、所定の第1データユニットの位置を判断するための情報がない場合でも、当該所定の第1データユニットの位置を把握することができる。
また、本実施の形態によれば、無線通信システムにおいて使用される通信装置が実行する送信方法であって、他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成ステップと、前記第1生成ステップにより生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成ステップと、前記第2データユニットを前記他の通信装置に送信する送信ステップとを備えることを特徴とする送信方法が提供される。この構成により、無線通信システムで使用される通信装置において、データユニットの生成にかかる時間を短縮することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、無線通信システムにおいて使用される通信装置であって、シーケンス番号を有する第1データユニットを他の通信装置から受信する受信部と、前記受信部により、前記シーケンス番号の順序のとおりに第1データユニットが受信されない場合でも、受信された第1データユニットから第2データユニットを取得し、当該第2データユニットから上位レイヤのデータを取得するための処理(例:秘匿解除処理)を実行するレイヤ2処理部とを備えることを特徴とする通信装置が提供される。この構成により、無線通信システムの通信装置において、所定のレイヤでの順序補正処理に起因する遅延を解消することが可能となる。
前記レイヤ2処理部は、前記第1データユニットに対する処理を実行する第1レイヤ処理部と、前記第2データユニットに対する処理を実行する第2レイヤ処理部とを有し、前記第1レイヤ処理部は、前記受信された第1データユニットから前記第2データユニットを取得して、当該第2データユニットを前記第2レイヤ処理部に渡す際に、受信が期待される未受信の第1データユニットが有るか否かを前記第2レイヤ処理部に通知することとしてもよい。この構成により、通信装置は、第2データユニットが送信側で破棄されたのか、それとも、無線で再送中なのかを判別することができる。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ユーザ装置10及び基地局20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE−Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra−WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において基地局20によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局20を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、ユーザ装置10との通信のために行われる様々な動作は、基地局20および/または基地局20以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS−GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局20以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS−GW)であってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。
ユーザ装置10は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局20は、当業者によって、NB(NodeB)、eNB(enhanced NodeB)、ベースステーション(Base Station)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含み得る。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10 ユーザ装置
20 基地局
101 信号送信部
102 信号受信部
103 レイヤ2処理部
113 第1生成部
123 第2生成部
133 第1レイヤ処理部
143 第2レイヤ処理部
104 上位レイヤ処理部
201 信号送信部
202 信号受信部
203 レイヤ2処理部
213 第1生成部
223 第2生成部
233 第1レイヤ処理部
243 第2レイヤ処理部
204 上位レイヤ処理部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (5)

  1. 無線通信システムにおいて使用される通信装置であって、
    他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成部と、
    前記第1生成部により生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成部と、
    前記第2データユニットを前記他の通信装置に送信する送信部と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記第2生成部は、前記第1データユニットと当該第1データユニットのサイズを示す値とを有するデータを複数個連結することにより前記第2データユニットを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第2データユニットのサイズは、前記送信部において利用できる無線リソースに基づき決定されるサイズであり、
    前記第2生成部は、前記第2データユニットのサイズが決定される前に、前記連結を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第2データユニットはヘッダ領域を有し、
    前記第2生成部は、前記第2データユニットにおける前記ヘッダ領域の中に、前記ペイロードにおける所定の第1データユニットの位置に対応する情報を含める
    ことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 無線通信システムにおいて使用される通信装置が実行する送信方法であって、
    他の通信装置に送信する第1データユニットを生成する第1生成ステップと、
    前記第1生成ステップにより生成された第1データユニットに当該第1データユニットのサイズを示す値を付加し、当該第1データユニットと当該値とを有するペイロードを含む第2データユニットを生成する第2生成ステップと、
    前記第2データユニットを前記他の通信装置に送信する送信ステップと
    を備えることを特徴とする送信方法。
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