JP6924702B2 - 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6924702B2
JP6924702B2 JP2017561083A JP2017561083A JP6924702B2 JP 6924702 B2 JP6924702 B2 JP 6924702B2 JP 2017561083 A JP2017561083 A JP 2017561083A JP 2017561083 A JP2017561083 A JP 2017561083A JP 6924702 B2 JP6924702 B2 JP 6924702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless communication
data
layer
communication device
tcp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017561083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017122268A1 (ja
Inventor
好明 太田
好明 太田
義博 河▲崎▼
義博 河▲崎▼
田中 良紀
良紀 田中
慎一郎 相川
慎一郎 相川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2017122268A1 publication Critical patent/JPWO2017122268A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924702B2 publication Critical patent/JP6924702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W80/00Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
    • H04W80/06Transport layer protocols, e.g. TCP [Transport Control Protocol] over wireless
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • H04W72/21Control channels or signalling for resource management in the uplink direction of a wireless link, i.e. towards the network
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/12Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
    • H04L1/16Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
    • H04L1/1607Details of the supervisory signal
    • H04L1/1671Details of the supervisory signal the supervisory signal being transmitted together with control information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/12Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
    • H04L1/16Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
    • H04L1/18Automatic repetition systems, e.g. Van Duuren systems
    • H04L1/1812Hybrid protocols; Hybrid automatic repeat request [HARQ]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0053Allocation of signaling, i.e. of overhead other than pilot signals
    • H04L5/0055Physical resource allocation for ACK/NACK
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L69/00Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
    • H04L69/16Implementation or adaptation of Internet protocol [IP], of transmission control protocol [TCP] or of user datagram protocol [UDP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0273Traffic management, e.g. flow control or congestion control adapting protocols for flow control or congestion control to wireless environment, e.g. adapting transmission control protocol [TCP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
現在、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、LTE(Long Term Evolution)システムや、LTEシステムをベースとしたLTE−A(LTE-Advanced)システムの仕様が完了又は検討されている。LTEについては、3GPP Release8からRelease12が国際仕様として策定されている。また、3GPP Release10以降は、LTE−Aと呼ばれている。更に、第4世代移動通信(4G, 4th generation mobile communication)に続く第5世代移動通信(5G, 5th generation mobile communication)の検討も2013年頃から始まっている。
一方、データ通信においてはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)と呼ばれる通信プロトコルが用いられる場合がある。TCP/IPは、例えば、TCPとIPとを組み合わせたプロトコルであり、インターネットなどで標準的に用いられている。例えば、IPはインターネットにおいてパケットを中継するために用いられる通信プロトコルであり、TCPは伝送制御プロトコルであってアプリケーションプログラムとIPとの間の中間のレイヤにおいて通信サービスを提供するプロトコルとなっている。
TCPでは、送信側がTCPデータを送信し、受信側はTCPデータを正常に受信できたときはTCP ACK(Acknowledgement)を返信し、送信側はTCP ACKを受信して、次のTCPデータの送信を開始する。このようにTCPでは「TCPデータ送信→TCP ACK返信」という手順を規定しており、これにより、信頼性のある通信を実現している。
3GPP TS36.300 V12.5.0(2015-03) 3GPP TS36.211 V12.5.0(2015-03) 3GPP TS36.212 V12.4.0(2015-03) 3GPP TS36.213 V12.5.0(2015-03) 3GPP TS36.321 V12.5.0(2015-03) 3GPP TS36.322 V12.2.0(2015-03) 3GPP TS36.323 V12.3.0(2015-03) 3GPP TS36.331 V12.5.0(2015-03) 3GPP TS36.413 V12.5.0(2015-03) 3GPP TS36.423 V12.5.0(2015-03) 3GPP TR36.842 V12.0.0(2013-12) RFC793
一開示は、TCP ACKの送信に要する遅延時間を短縮させるようにした無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法を提供することにある。
また、一開示は、TCPのスループットを向上させるようにした無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法を提供することにある。
一態様によれば、第1レイヤにおける信号と、前記第1レイヤよりも上位レイヤである第2レイヤのデータ及び前記データに対する送達確認情報を送受信する通信部と、前記第2レイヤのデータに対する前記送達確認情報を、制御情報の送信に用いる前記第1レイヤの第1の制御チャネルを用いて前記通信部から他の無線通信装置へ送信することを可能にする制御部を備える無線通信装置にある。
一開示によれば、TCP ACKの送信に要する遅延時間を短縮させるようにした無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法を提供することができる。また、一開示によれば、TCPのスループットを向上させるようにした無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法を提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を表す図である。 図2は無線通信システムの構成例を表す図である。 図3は基地局装置の構成例を表す図である。 図4は移動局装置の構成例を表す図である。 図5(A)と図5(B)はTCP ACKの送信例を表す図である。 図6(A)はSR手順のシーケンス例、図6(B)は遅延時間の詳細例を表す図である。 図7はTCP ACKの送信例を表す図である。 図8(A)は移動局装置へのCCEの割り当て例、図8(B)はTCP ACKのPUCCHへの割り当て例を表す図である。 図9は動作例を表すフローチャートである。 図10はTCPヘッダの構成例を表す図である。 図11(A)と図11(B)はTCP ACKの送信例を表す図である。 図12はACK/NACKエラーを含むパターンの例を表す図である。 図13は遅延ACKを説明するための図である。 図14はNagle−遅延ACK問題を説明するための図である。 図15はNagle−遅延ACK問題の解決策の一例を表す図である。 図16(A)と図16(B)はNagle−遅延ACK問題の解決策の一例を表す図である。 図17は基地局装置のハードウェア構成例を表す図である。 図18は移動局装置のハードウェア構成例を表す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書における課題及び実施例は一例であり、本願の権利範囲を限定するものではない。特に、記載の表現が異なっていたとしても技術的に同等であれば、異なる表現であっても本願の技術を適用可能であり、権利範囲を限定するものではない。
また、本明細書で使用している用語や本明細書に記載した技術的内容は、3GPPなどにおいて通信に関する規格として仕様書に記載された用語や技術的内容が適宜用いられてもよい。このような仕様書の一例としては、上述した非特許文献1から非特許文献12などがある。
なお、上述した非特許文献1から非特許文献11は、日付として上記記載の非特許文献が用いられても良いが、随時更新されており、本願出願日直前に発行された非特許文献1から非特許文献11に記載された用語や技術的内容が本願明細書において適宜用いられてもよい。
なお、非特許文献1から非特許文献12の各文献に記載された概要は以下となる。
すなわち、非特許文献1(3GPP TS36.300 V12.5.0(2015-03))は、例えば、LTE−Advancedの概要仕様について記載されている。
また、非特許文献2(3GPP TS36.211 V12.5.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのPHY(Physical Layer)チャネル(又は物理チャネル)仕様について記載されている。
更に、非特許文献3(3GPP TS36.212 V12.4.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのPHY符号化仕様について記載されている。
更に、非特許文献4(3GPP TS36.213 V12.5.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのPHY手順仕様について記載されている。
更に、非特許文献5(3GPP TS36.321 V12.5.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのMAC(Medium Access Control)仕様について記載されている。
更に、非特許文献6(3GPP TS36.322 V12.2.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのRLC(Radio Link Control)仕様について記載されている。
更に、非特許文献7(3GPP TS36.323 V12.3.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)仕様について記載されている。
更に、非特許文献8(3GPP TS36.331 V12.5.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのRRC(Radio Resource Control)仕様について記載されている。
更に、非特許文献9(3GPP TS36.413 V12.5.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのS1仕様について記載されている。
更に、非特許文献10(3GPP TS36.423 V12.5.0(2015-03))は、例えば、LTE−AのX2仕様について記載されている。
更に、非特許文献11(3GPP TR36.842 V12.0.0(2013-12))は、例えば、LTE−Aのスモールセル技術の検討書である。
更に、非特許文献12(RFC793)は、例えば、TCPの仕様について記載されている。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態における無線通信システム10の構成例を表す図である。無線通信システム10は無線通信装置500と他の無線通信装置600を備える。無線通信装置500と他の無線通信装置600は無線通信を行う。例えば、無線通信装置500は移動局装置であり、他の無線通信装置600は基地局装置であってもよいし、無線通信装置500が基地局装置、他の無線通信装置600は移動局装置であってもよい。
無線通信装置500は、通信部510と制御部520を備える。
通信部510は第1レイヤにおける信号と、第1レイヤよりも上位レイヤである第2レイヤのデータ及びデータに対する送達確認情報を送受信する。
制御部520は、第2レイヤのデータに対する送達確認情報を、制御情報の送信に用いる第1レイヤの第1の制御チャネルを用いて通信部510から他の無線通信措置600へ送信することを可能にする。
無線通信装置500は、共有チャネルを用いて情報を送信する場合、第1の無線通信装置600との間でスケジューリング要求手順を行う場合がある。スケジューリング要求手順においては、例えば、以下の手順が実行される。すなわち、無線通信装置500がスケジューリング要求を他の無線通信装置600へ送信し、他の無線通信装置600は当該要求を受信すると無線通信装置500に対するスケジューリング情報を生成する。他の無線通信装置600は、スケジューリング情報を含むUL grantを無線通信装置500へ送信し、無線通信装置500はスケジューリング情報に従って共有チャネルを用いて情報を送信する。このようなスケジューリング手順によって送達確認情報の送信について遅延が発生する場合がある。
本第1の実施の形態においては、無線通信装置500は、第2レイヤの送達確認情報を、共有チャネルではなく第1の制御チャネルを用いて他の無線通信装置600へ送信する。これにより、無線通信装置500と他の無線通信装置600はスケジューリング要求手順を行うことなく、無線通信装置500は第2レイヤの送達確認情報を送信することが可能となる。
従って、本第1の実施の形態においては、無線通信装置500では送達確認情報の送信について、スケジューリング要求手順を省くことができ、送達確認情報の送信による遅延時間を短縮させることが可能となる。また、本第1の実施の形態においては、このような遅延時間の短縮によって、スループットの向上を図ることができる。
例えば、送達確認情報としてはTCP ACKがある。よって、本第1の実施の形態では、TCP ACKの送信による遅延時間の短縮を図ることが可能となる。また、本第1の実施の形態では、このような遅延時間の短縮によって、TCPにおけるスループットの向上を図ることが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。
<無線通信システムの構成例>
図2は無線通信システム10の構成例を表している。無線通信システム10は、基地局装置(以下、「基地局」と称する場合がある)100と移動局装置(以下、「移動局」と称する場合がある)200を備える。
基地局100は、例えば、自局のサービスエリアに在圏する移動局200と無線通信を行う無線通信装置である。
移動局200は、例えば、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム装置などの無線通信装置である。移動局200は、基地局100と無線通信を行い、通話サービスやWebページの閲覧サービスなど様々なサービスの提供を受けることができる。
基地局100と移動局200は双方向通信が可能である。すなわち、基地局100から移動局200への方向(以下、「DL(Down Link)方向」又は「下り方向」と称する場合がある)と、移動局200から基地局100への方向(以下、「UL(Up Link)方向」又は「上り方向」と称する場合がある)の通信が可能である。
基地局100は、移動局200との下り方向と上り方向の無線通信に関して、スケジューリングを行うことで、無線リソースの割り当てや、符号化方式と変調方式の決定などを行う。基地局100は、スケジューリング結果を示すスケジューリング情報を含む制御信号を移動局200へ送信する。基地局100と移動局200は、制御信号に含まれるスケジューリング情報に従って無線通信を行う。
なお、図2に示す無線通信システム10では、1つの移動局200が1つの基地局100と無線通信を行っている例を示しているが、例えば、複数の移動局が1つの基地局100と無線通信を行ってもよい。また、1つの移動局200が複数の基地局と無線通信を行ってもよい。無線通信システム10には、複数の基地局と複数の移動局が含まれてもよい。
<基地局装置の構成例>
次に、基地局100の構成例について説明する。図3は基地局100の構成例を表す図である。基地局100は、無線送信部101、無線受信部102、制御部104、記憶部105、及びネットワーク通信部106を備える。なお、無線送信部101と無線受信部102は無線通信部(又は通信部)103に含まれてもよい。
無線送信部101は、例えば、記憶部105から読み出されたデータや制御部104から出力された制御信号などに対して、誤り訂正符号化処理(以下、「符号化処理」と称する場合がある)や変調処理、周波数変換処理などを施して、無線信号に変換する。無線送信部101は、制御部104から符号化率や変調方式などを含むスケジューリング情報を受け取り、このスケジューリング情報に従って符号化処理や変調処理などを行う。そして、無線送信部101は変換後の無線信号を移動局200へ送信する。この場合、無線送信部101は、制御部104からスケジューリング情報を受け取り、スケジューリング情報に含まれる無線リソースを用いて無線信号を送信する。無線リソースは、例えば、周波数リソースと時間リソースを含む。例えば、無線送信部101は、データなどをPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を用いて送信し、制御信号などをPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を用いて送信する。
無線受信部102は、例えば、制御部104から受け取ったスケジューリング情報に含まれる無線リソースを用いて各移動局200から送信された無線信号を受信する。この場合、無線受信部102は、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を用いて制御信号などを含む無線信号を受信し、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を用いてデータなどを含む無線信号を受信する。また、無線受信部102は、受信した無線信号に対して、周波数変換処理や復調処理、誤り訂正復号化処理(以下、「復号化処理」と称する場合がある)などを施してデータや制御信号などを抽出する。無線受信部102は、変調方式と符号化率などを含むスケジューリング情報を制御部104から受け取り、このスケジューリング情報に従って復調処理や復号化処理などを行う。無線受信部102は、例えば、抽出したデータや制御信号などを記憶部105や制御部104へ出力する。
制御部104は、上述したスケジューリングを行い、その結果をスケジューリング情報として無線送信部101や無線受信部102へ出力する。また、制御部104は、スケジューリング情報を含む制御信号を生成して無線送信部101へ出力する。制御信号は移動局200へ向けて送信される。
更に、制御部104は、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)による再送制御を行う。HARQは、例えば、受信側において復号化処理に失敗したデータを破棄せずに、送信側から再送信されたデータと合成することで、当該データを復号させる技術である。例えば、受信側において復号化処理に成功すると受信側はACK(Acknowledge:肯定応答)を送信し、送信側はACKを受信すると次のデータの送信を開始する。一方、受信側において復号化処理に失敗すると、受信側は送信側に対してNACK(Negative Acknowledge:否定応答)を返信し、送信側はNACKを受けてデータを再送する。HARQによるACKもNACKもHARQによる送達確認情報の一例である。HARQによる再送制御は、基地局100と移動局200との間で行われる。
HARQによる再送制御の対象は、例えば、MAC(Medium Access Control:媒体アクセス制御)レイヤにおけるデータである。このようなデータの例として、MAC PDU(MAC Packet Data Unit)などがある。MACレイヤはOSI参照モデルにおいてはデータリンクレイヤ(レイヤ2)に含まれる。
制御部104は、例えば、以下のようなHARQによる再送制御を行う。すなわち、無線受信部102でMACレイヤのデータに付加されたCRC(Cyclic Redundancy Check)などに基づいて復号化処理を行ったときに正しく復号できたか否かを示す処理結果を制御部104へ通知する。制御部104では処理結果に応じてACKやNACKを生成する。制御部104はHARQによるACK(以下、「HARQ ACK」と称する場合がある)やHARQによるNACK(以下、「HARQ NACK」と称する場合がある)を、無線送信部101を介して移動局200へ送信する。他方、制御部104は無線受信部102を介して移動局200からHARQ ACKを受信すると次のデータの送信を開始する。制御部104は無線受信部102を介して移動局200からHARQ NACKを受信したり又はMACレイヤのデータを送信後一定期間経過しても HARQ ACKを受信しなかったりしたときは、HARQ ACKの確認がなされていない当該データを記憶部105から読み出して移動局200へ再送する。
記憶部105は、例えば、データや制御信号などを記憶する。例えば、無線受信部102や制御部104、ネットワーク通信部106はデータや制御信号などを記憶部105に適宜記憶し、無線送信部101や制御部104、ネットワーク通信部106は記憶部105に記憶されたデータや制御信号などを適宜読み出す。
ネットワーク通信部106は、他の装置と接続され、他の装置との間でデータなどを送受信する。その際、ネットワーク通信部106は、他の装置へ出力可能なフォーマットのパケットデータに変換して他の装置へ送信したり、他の装置から受信したパケットデータからデータなどを抽出して、記憶部105や制御部104などに出力したりする。他の装置の例としては、他の基地局装置やMME(Mobility Management Entity)やSGW(Serving Gateway)などがある。
<移動局装置の構成例>
図4は移動局200の構成例を表す図である。移動局200は、無線送信部201、無線受信部202、制御部204、及び記憶部205を備える。なお、無線送信部201と無線受信部202は無線通信部(又は通信部)203に含まれてもよい。
無線送信部201は、例えば、記憶部205から読み出したデータや制御部204から出力された制御信号などに対して、符号化処理や変調処理、周波数変換処理などを施して無線信号に変換する。無線送信部201は、制御部204から符号化率や変調方式を含むスケジューリング情報を受け取り、このスケジューリング情報に従って符号化処理や変調処理を行う。無線送信部201は、無線信号を基地局100へ送信する。この場合、無線送信部201は、移動局200に割り当てられた無線リソースを含むスケジューリング情報を制御部204から受け取り、この無線リソースを用いて無線信号を基地局100へ送信する。例えば、無線送信部201は、PUCCHを用いて制御信号などを送信し、PUSCHを用いてデータなどを送信する。
無線受信部202は、基地局100から送信された無線信号を受信する。この際、無線受信部202は、移動局200に割り当てられた無線リソースを含むスケジューリング情報を制御部204から受け取り、この無線リソースを用いて無線信号を受信する。例えば、無線受信部202は、PDCCHを用いて制御信号などを含む無線信号を受信し、PDSCHを用いてデータなどを含む無線信号を受信する。また、無線受信部202は、受信した無線信号に対して周波数変換処理や復調処理、復号化処理などを施して、無線信号からデータや制御信号などを抽出する。この際、無線受信部202は、変調方式や符号化率などのスケジューリング情報を制御部204から受け取り、変調方式や符号化率などに従って復調処理や復号化処理を行う。無線受信部202は、例えば、抽出したデータや制御信号などを制御部204や記憶部205へ出力する。
制御部204は、無線受信部202から制御信号を受け取り、移動局200に割り当てられたスケジューリング情報などを制御信号から抽出して、無線送信部201や無線受信部202へ出力する。
また、制御部204は制御信号など生成し、無線送信部201へ出力する。制御信号には、例えば、HARQ ACK又はHARQ NACK、CSI(Channel State Information:チャネル状態情報)、SR(Scheduling Request:スケジューリング要求)などが含まれてもよい。
更に、制御部204は、TCPデータの送達確認(又は応答確認)と再送処理を行う。TCPデータは、例えば、基地局100を介してTCPを取り扱うサーバと移動局200の間で交換される。この場合、基地局100では、原則的にはTCPパケットに含まれるTCPヘッダやTCPデータの解析などを行うことなく、サーバから送信されたTCPパケットを移動局200へそのまま送信したり、移動局200から送信されたTCPパケットをサーバへそのまま送信したりする。
TCPの再送においても、TCP送信側から送信したTCPデータに対してTCP受信側で正しく受信できたとき、TCP受信側はTCP送信側へTCP ACK(又は肯定応答)を返信する。TCP送信側はTCP ACKを受信すると次のTCPデータの送信を開始する。一方、TCP送信側はTCPデータを送信後一定期間経過してもTCP ACKを受信しないときは、TCP ACKの確認が取れていないTCPデータを受信側へ再送する。この場合、例えば、TCP送信側は、確認応答番号が同一の複数(たとえば3個)のTCP ACK(又は重複ACK)を受信したときはTCP受信側において正しくTCPデータを受信できなかったと判別して当該TCPデータを再送してもよい。このようなTCPによる再送処理は、例えば、制御部204において行われる。この場合、制御部204は、TCPデータを正しく受信できたか否かを確認し、その結果に応じてTCPの送達確認情報を生成し、無線送信部101を介して当該送達確認情報をサーバへ送信する。また、制御部204は、無線送信部101を介してTCPデータをサーバなどに送信後、一定期間経過してもTCP ACKを受信しないときは、記憶部205に記憶されたTCP ACKの確認がとれていないTCPデータを読み出して、無線送信部101を介してサーバへ向けて送信する。
TCPは、OSI参照モデルにおけるトランスポートレイヤ(レイヤ4)に含まれる。他方、HARQ ACKなどを取り扱うMACレイヤは、OSI参照モデルにおいては、データリンクレイヤ(レイヤ2)に含まれる。トランスポートレイヤは、データリンクレイヤよりも上位レイヤとなっている。
なお、LTEなどにおけるRLC(Radio Link Control:無線リンク制御)レイヤとPDCP(Packet Data Convergence Protocol:パケットデータコンバージェンス)レイヤなどは、データリンクレイヤに含まれ、データリンクレイヤのサブレイヤとなっている。MACレイヤ、RCLレイヤ、PDCPレイヤの各レイヤは、この中ではMACレイヤが下位のレイヤであり、PDCPレイヤが上位のレイヤとなる。
例えば、制御部204では、無線受信部202からMACレイヤのデータを受け取り、MACレイヤのデータからTCPデータまでの各レイヤのデータを生成したり抽出したりした後、TCPデータに対する処理を行うことが可能となる。また、例えば、制御部204では、TCPデータからMACレイヤのデータまでの各レイヤのデータを生成したり抽出したりした後、MACレイヤのデータを無線送信部201へ出力することで、MACレイヤのデータを基地局100へ送信することが可能となる。
更に、制御部204ではHARQによる再送制御を行う。HARQによる再送制御は、基地局100と移動局200との間で行われる。例えば、制御部204などでは以下の処理を行う。すなわち、無線受信部202でMACレイヤのデータに付加されたCRCなどに基づいて復号化処理を行ったときに正しく復号化できたか否かを示す処理結果を制御部204へ通知し、制御部204では処理結果に応じてHAR ACKやHARQ NACKを生成する。制御部204はHARQ ACKやHARQ NACKを、無線送信部201を介して基地局100へ送信する。他方、制御部204は無線受信部202を介して基地局100からHARQ ACKを受信するとMACレイヤの次のデータの送信を開始する。制御部204は基地局100からHARQ NACKを受信したり又はMACレイヤのデータを送信後一定期間経過しても HARQ ACKを受信しなかったりしたときは、HARQ ACKの確認がなされていない当該データを記憶部205から読み出して基地局100へ再送する。
記憶部205は、例えば、データや制御信号などを記憶する。例えば、無線受信部202や制御部204はデータや制御信号などを記憶部205に適宜記憶し、無線送信部201や制御部204は記憶部205に記憶されたデータや制御信号などを適宜読み出す。
なお、基地局100や移動局200において、例えば、変調前や復調後において処理される情報はデータや制御情報、変調後や復調前において処理される情報は信号と称する場合もある。或いは、例えば、トランスポートレイヤで取り扱われる情報のことをデータや制御情報などと称し、MACレイヤで取り扱われる情報のことを信号と称する場合もある。
<動作例>
次に動作例について説明する。最初に移動局200におけるTCP ACKの送信例について説明し、次にフローチャートなどを用いて本第2の実施の形態における動作例などを説明する。
<移動局によるTCP ACKの送信例>
図5(A)から図6はTCP ACKの送信例を表す図である。図5(A)に示すように、移動局200は下り方向に送信されたTCPデータ(「DL TCP Data」)を正常に受信すると(S1)、TCP ACKを生成し、生成したTCP ACK(「UL TCP ACK」)を上り方向に送信する(S2)。上述したように、TCPデータ自体は、例えば、基地局100に接続されたサーバなどで生成されて、基地局100を介して移動局200へ送信される。また、TCP ACKも基地局100を介してTCPデータを生成したサーバに向けて送信される。
この場合、移動局200は、例えば、図5(B)に示すスケジューリング要求手順を実行してTCP ACKを送信する。
すなわち、移動局200は、PUCCHを用いてスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)を基地局100へ送信する(S5)。基地局100はスケジューリング要求を受けてスケジューリング情報を生成する。基地局100は、PDCCHを用いてスケジューリング情報を含むUL grant(又は送信許可)を移動局200へ送信する(S6)。移動局200は、スケジューリング情報により割り当てられたPUSCHの無線リソースを用いてTCP ACKを移動局200へ送信する(S7)。図5(B)の例では、移動局200はTCP ACKとBSR(Buffer Status Report)を基地局100へ送信する例を表している。
図6(A)は移動局200が上り方向にデータを送信するまでの一連の処理のシーケンス例を表し、図6(B)は移動局200が上り方向におけるデータの送信に要する時間の例を表している。
移動局(UE(User Equipment))200は、例えば、データが発生するとPUCCHの送信機会を待ち(S11)、PUCCHを用いてスケジューリング要求を送信する(S12)。基地局(eNB(evolved Node B))100は、無線リソースの割り当てなどの処理を行い(S13)、UL grantを送信する(S14)。移動局200はUL grantを受けて、データに対する符号化処理などの処理を施し(S15)、PUSCHに含まれる無線リソースを用いてデータ(「UL Data」)を送信する(S16)。UL Dataの例としてはTCP ACKがある。
図6(B)は、このような一連のシーケンスにおいて、S11からS16の各処理における所要時間の例を表している。例えば、S11の処理における平均遅延時間は「2.5ms」などである。図6(B)に示すように、1つの移動局200が上り方向にデータを送信するまでの遅延時間はエラーフリーであっても約「11.5ms」となった。すなわち、TCP ACKの送信に要する遅延時間は約「11.5ms」となった。この遅延時間はTCP通信ではその影響が大きく、TCPにおけるスループットが低下する要因の一つでもある。なお、あくまで参考例ではあるが、例えば、東京から大阪までのインターネット回線における往復伝搬遅延(RTT:Round-Trip Time)は約20msであった。この参考値からも「11.5ms」の大きさが理解されよう。
そこで、本第2の実施の形態においては、移動局200はPUCCHを用いてTCP ACKを送信する。これにより、図5(B)や図6に示すスケジューリング要求手順が省略され、TCP ACKの送信に要する遅延時間を短縮させることが可能となる。また、TCP ACKの遅延時間の短縮によって、TCPにおけるスループットの向上を図ることも可能となる。
図7は、移動局200がPUCCHを用いてTCP ACKを送信する場合の例を示す。基地局100はPDSCHを用いて下りデータ(「DL Data」)を送信する(S20)。この場合、移動局200は、PDCCHに含まれるCCE(Control Channel Element)のうち最小のCCEインデックス(Lowest CCE index)(又は番号)に基づいて、TCP ACKを送信するPUCCHにおける無線リソースの位置を決定(又は選択)する。
CCEは、例えば、PDCCHの送信に利用される無線リソースの単位(又は要素)である。基地局100は、移動局200ごとに1個、2個、4個、又は8個などの連続したCCEを割り当てる。基地局100は割り当てたCCEを用いて移動局200宛の制御信号などを送信する。このCCE数はアグリゲーションレベルに相当する。例えば、CCE数が8のとき、アグリゲーションレベルは8となる。また、基地局100は、1つのPDCCHに含まれるCCE数が多くなるほど符号化率は小さくなるようにCCE数を定めることができる。基地局100は無線品質に基づいて1つの移動局200に割り当てるCCE数を決定してもよい。
図8(A)は基地局100が各移動局200に割り当てるCCEの例を表している。図8(A)の例では、基地局100は移動局200−1(UE#1)に対して「0」のCCEインデックスを持つCCE(CCE#0)を割り当てている。また、基地局100は、移動局200−2(UE#2)に対して「1」と「2」のCCEインデックスを持つ2つのCCE(CCE#1,CCE#2)を割り当てている。例えば、基地局100は同一サブフレーム内に多重される複数のユーザ(又は移動局200)に対して同一のCCEインデックスが重複しないようにCCEインデックスを割り振る。移動局200では、例えば、全てのCCE(又は一定の候補範囲内のCCE)に対して復号化処理などを行い、正しく復号できたCCEを自局に割り当てられたCCEとして検出する。この場合、移動局200では、正しく復号できたCCE数により、CCEインデックスを特定することもできる。例えば、正しく復号できたCCE数が1個の場合はCCE#0であり、正しく復号できたCCE数が2個の場合はCCE#1,CCE#2などとなる。このような検出を、例えば、ブラインド検出(又はブラインド復号)と称する場合がある。
移動局200ではこのようにブラインド検出により検出したCCEインデックスのうち最小のCCEインデックスkを用いて、TCP ACKの送信に利用するPUCCHのリソース位置を決定する。例えば、図8(B)に示すように、移動局200−1に対して最小のCCEインデックスkが「0」のとき、f(0)によってPUCCHにおけるRS#1の位置をTCP ACKの送信に利用する無線リソースとして決定する。また、移動局200−2に対して最小のCCEインデックスkが「1」のとき、f(1)によってPUCCHにおけるRS#2をTCP ACKの送信に利用する無線リソースとして決定する。関数fは、システムとして決定されてもよいし、移動局200−1,200−2ごとに決定されてもよい。
図7に戻り、移動局200はf(k)により決定した位置の無線リソースを用いてTCP ACKを送信する(S21)。図7では、移動局200はTCP ACKとともにHARQ ACK又はHARQ NACKをPUCCHの無線リソースf(k)を用いて送信している。
図9は移動局200における動作例を表すフローチャートである。図9は上述した動作例をまとめたものである。
移動局200は処理を開始すると(S30)、PDCCHを用いて受信した信号から移動局200に割り当てられたCCEインデックスのうち、最小のCCEインデックスkを検出する(S31)。例えば、無線受信部202においてPDCCHを用いて送信された復調後の信号に対してブラインド検出により最小のCCEインデックスkを検出し、検出したCCEインデックスkを制御部204へ出力する。
次に、移動局200は、検出した最小のCCEインデックスkに基づいてPUCCHにおけるリソース位置f(k)を算出する(S32)。例えば、制御部204は、記憶部205に記憶した関数fを表す式を読み出して、無線受信部202から受け取った最小のCCEインデックスkを関数fに代入することで、リソース位置f(k)を算出する。
次に、移動局200は、算出したPUCCHのリソース位置f(k)の無線リソースを用いて、TCP ACKを送信する(S33)。例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、制御部204は、リソース位置f(k)を無線送信部201へ出力する。また、制御部204は、TCP ACKを生成して、生成したTCP ACKに対応するMACレイヤのデータを無線送信部201へ出力する。無線送信部201は、当該データに対して符号化処理や変調処理などを施して無線信号に変換し、PUCCHのリソース位置f(k)における無線リソースを用いて基地局100へ送信する。これにより、TCP ACKはPUCCHを用いて基地局100へ送信される。この場合、移動局200は、TCP ACKとともに、PUCCHの当該無線リソースを用いてHARQによる送達確認情報(HARQ ACK又はHARQ NACK)を送信してもよい。
<PUCCHを用いてTCP ACKを送信する方法>
次に、移動局200がPUCCHを用いてTCP ACKを送信する方法の例について説明する。
一つのTCP ACKのデータ量は、少なくとも40バイト(TCPヘッダが20バイト+IPヘッダ20バイト)あり、TCPヘッダにタイムスタンプなどが挿入されると、例えば50バイトから60バイトとなる場合もある。他方、PUCCH format(PUCCHフォーマット)のうち、PUCCH format3が1サブフレームあたり48ビットのデータ量が送信可能となっている。TCP ACKは圧縮すれば40バイトよりも少なくさせることか可能ではあるが、例えば、PUCCH format1からPUCCH format3までの既存のPUCCH formatを利用する場合、TCP ACKを1回で送信することができない場合もある。
そこで、本第2の実施の形態においては、以下の2つの方法によりTCP ACKを送信する。
1つ目の方法は、移動局200は32CC(Component Carrier)サポートに対応可能なPUCCH formatを利用してTCP ACKを送信する。このPUCCH formatでは、FDD(Frequency Division Duplex)方式の場合、1サブフレームあたり64ビット(1ビットのHARQ ACK又はNACK*2TBs(Transport Blocks)*32CC)のHARQ ACK又はNACKと8ビットのCRCが送信可能である。また、このPUCCH formatでは、TDD(Time Division Duplex)方式の場合、1サブフレームあたり128ビットのHARQ ACK又はNACKと8ビットのCRCが送信可能である。このように32CCサポートに対応可能なPUCCH formatは既存のPUCCH format(例えばPUCCH format3)よりも多くのビット数を送信することが可能である。従って、移動局200では32CCサポートに対応可能なPUCCH formatを利用してTCP ACKを送信することが可能となる。
2つ目の方法は、既存のPUCCH format(例えばPUCCH format3)よりも多くのビット数が送信可能な新規PUCCHを規定し、移動局200は当該新規PUCCHを用いてTCP ACKを送信する。このような新規PUCCHは、例えば、3GPPなどの通信規格を決定する標準団体などで別途規定されてもよい。
このようなPUCCHについての情報は、例えば、移動局200の記憶部205に記憶され、制御部204が当該情報を記憶部205から読み出して、無線送信部201へ出力し、上述したPUCCHを用いて送信するよう無線送信部201へ指示する。無線送信部201では、当該指示に従って、上述した32CCサポートに対応可能なPUCCHや新規PUCCHを用いてTCP ACKを送信する。これにより、例えば、図7に示すように、移動局200は上述したPUCCHを利用してTCP ACKを送信することができる。
<移動局によるTCP ACKと他のTCPデータの判別>
移動局200では、TCP ACKはPUCCHを用いて送信し、VoIP(Voice over Internet Protocol)などの他のデータはPUSCHを用いて送信することが可能である。他方、移動局200では、MACレイヤやOSI参照モデルで最も下位レベルの物理レイヤ(又はPHY(Physical Layer)レイヤ)においては、TCP ACKも他のデータも区別することなく、符号化処理や変調処理などの処理を行っている。
そこで、移動局200では、TCPヘッダを利用してTCP ACKとTCP ACK以外の他のデータを判別(又は区別)する。これにより、例えば、移動局200ではTCP ACKをPUCCH、それ以外のデータをPUSCHに割り振って送信することが可能となる。
図10はTCPヘッダの構成例を表す図である。TCPヘッダには「Acknowledgement Number」領域がある。通常のTCPデータは「Acknowledgement Number」領域には番号が挿入されないようになっている。移動局200では、TCP ACKのときはTCPヘッダの「Acknowledgement Number」領域に番号を挿入し、それ以外のデータのときは「Acknowledgement Number」領域に番号を挿入しないようにする。
例えば、移動局200では以下の処理を行う。すなわち、移動局200の制御部204ではトランスポートレイヤのTCPデータを処理する際に、TCP ACKを送信するときはTCPヘッダの「Acknowledgement Number」領域に番号を挿入する。他方、制御部204は他のデータを送信するときは、「Acknowledgement Number」領域に何も番号を挿入しないようにする。制御部204は、MACレイヤのデータを処理する際にTCPヘッダの「Acknowledgement Number」領域を解析し、番号が挿入されていれば当該TCPパケットはTCP ACK、番号が挿入されていないときは他のデータであることを確認する。制御部204は、TCP ACKであることを確認すると、TCP ACKについてはPUCCHを用いて送信し、他のデータについてはPUSCHを用いて送信するよう無線送信部201に指示する。無線送信部201は、当該指示に従って、TCP ACKについてはPUCCH、他のTCPデータについてはPUSCHを夫々用いて送信する。解析においては、TCPヘッダのACKフィールドが立っているか否かも併せて確認してもよい。
制御部204は、TCPヘッダの「Acknowledgement Number」領域以外の領域、例えば「Options」領域などに、TCP ACKであることを表す情報を挿入してもよい。これにより、TCP ACKと他のTCPデータを識別することも可能である。或いは、制御部204は、例えば、TCPヘッダのある領域(例えば第1領域)にTCP ACKと他のデータとが判別可能な情報を挿入してもよい。或いは、制御部204は、TCPデータ領域に挿入されたTCPデータのデータ量を解析し、そのデータ量がTCP ACKのデータ量を表す値(例えば40バイト)であればTCP ACK、当該値でないときは他のTCPデータなどと判別してもよい。
<TCP ACKの送信間隔>
移動局200は、PDCCHを用いて制御信号などを受信した後、4サブフレーム(4ms)後にPUCCHを用いて信号を送信する場合がある。移動局200では、PDCCHにより信号を受信後、PUCCHにより信号を送信するまでの区間(4ms)では、TCP ACKの生成が間に合わない可能性がある。
そこで、移動局200では、PDCCHによる信号の受信からPUCCHによる信号の送信までの区間を4msよりも長い値に設定する。図11(A)に示すように、移動局200は、PDCCHにより信号を受信(S40)後、設定した区間が経過するときにTCP ACKを送信する(S41)。
又は、図11(B)に示すように、移動局200では4ms経過後TCP ACKを送信することなく(S50,S51)、次の送信機会を利用して、TCP ACKを送信してもよい(S52,S53)。
<HARQによるACK/NACKエラー(又はNACK/ACKエラー)の対策>
HARQによる再送制御が行われる際に、ACK/NACKエラー(又はNACK/ACKエラー、以下では「ACK/NACKエラー」と称する場合がある)が発生する場合がある。例えば、移動局200ではHARQ ACKを送信したにも拘わらず、基地局100ではNACKを受信したり、或いは、移動局200ではHARQ NACKを送信したにも拘わらず、基地局100ではACKを受信したりする場合などである。これは、例えば、伝送路や処理回路などにおいて様々なノイズやエラーなど発生することで、ビット反転や位相反転などが生じるためと考えられる。
そこで、移動局200は、HARQによる送達確認情報とTCPによる送達確認情報の2つの情報を同一のPUCCHを用いて送信する。これにより、ACK/NACKエラーが発生してもリカバリーが可能となり、移動局200と基地局100間で無線通信が可能となる。
図12は全パターンを表形式で表したものである。パターン「1」からパターン「4」まで、全部で4つのパターンがある。図12の表は、左から順に、基地局100側の送信(「DL TCP data」)、移動局200側の受信(「移動局受信」)、移動局200の送達確認情報の送信(「Air(PUCCH)」)、基地局100側の受信(「基地局受信」)となっている。図12の右端(「ARQ」)は、RLCレイヤにおける再送の有無を表している。基地局100では、RLCレイヤにおいてTCP ACKを正しく受信できたことを確認すると、エンドツーエンド間でTCP ACKが送達されたことを確認できる。他方、基地局100では、RLCレイヤにおいてTCP ACKを正しく受信できなかったときは再送制御(ARQ:Automatic Repeat Request)を行う。以下、パターン「1」から順番に説明する。
パターン「1」において、基地局100はシーケンス番号(SN:Sequence Number)NのTCPデータを送信する(「SN=N:Tx」)。
移動局200は当該TCPデータを受信し、MACレイヤにおいて正しく受信すると、HARQ ACKを生成する(「OK」)。また、移動局200は、トランスポートレイヤにおいてTCPデータを正しく受信すると、TCPヘッダの「Acknowledgement Number」にシーケンス番号「N」を挿入したTCP ACKを生成する。移動局200は、HARQ ACKとTCP ACKを送信する(「ACK」、「SN=N」)。
基地局100は、HARQ ACKを正常に受信したことを確認し(「OK」)、RLCレイヤにおいてもTCP ACKを正しく受信したことを確認する(「OK」)。
パターン「2」では、パターン「1」と同様に、移動局200はHARQ ACKとTCP ACKを送信するものの、基地局100ではHARQ NACKを受信する(「NACK」)。これは、ACK/NACKエラーが生じた場合である。この場合は再送を実施する。図12のパターン「2」の次の行に示されるように、基地局100はHARQによる再送を行う(「HARQ Re」)。この場合、移動局200では再送データを正常に受信し(「OK」)、以後、パターン「1」と同様に、RLCレイヤにおいてTCP ACKを正常に受信したことを確認する(「OK」)。
パターン「3」では、基地局100がTCPデータを送信し(「SN=N:Tx」)、移動局200ではMACレイヤの受信データにおいてエラーを検出する(「Error」)。この場合、移動局200はHARQ NACKを送信する。基地局100はHARQ NACKを受信して、HARQによる再送を実施する(「HARQ Re」)。以後は、再送データが正常に移動局200において受信され(「OK」)、移動局200がTCP ACKを送信し(「ACK」)、RLCレイヤにおいても正常に受信を確認する(「OK」)。
パターン「4」では、基地局100がTCPデータを送信し(「SN=N:Tx」)、移動局200ではエラーを検出する(「Error」)。この場合、移動局200はHARQ NACKを送信するものの(「NACK」)、基地局100はNACK/ACKエラーによってACKを受信する(「ACK」)。この場合、基地局100で受信したデータ自体もエラーやノイズなどが含まれており、RLCレイヤにおいてもエラーやノイズなどが含まれた状態となっている。従って、基地局100ではRLCレイヤにおいてエラーを検出する(「Error」)。この場合、RLCレイヤにおいてARQによる再送を実施する(「ARQ Re」)。ARQによる再送により、移動局200はTCP ACKを送信し、基地局100ではRLCレイヤにおいて正常に受信を確認することが可能となる。
<第2の実施の形態のまとめ>
以上説明したように、本第2の実施の形態においては、移動局200ではスケジューリング要求手順(例えば図6のS11からS16)を行うことなく、PUCCHを用いてTCP ACKを送信することが可能となる。従って、TCPデータの発生からTCP ACKを送信するまでの遅延時間(図6(B)の例では「11.5ms」)の短縮が可能である。TCP ACKの遅延時間は平均で「5ms」まで短縮することができた。TCPスループットはRTTの減少に反比例して増加し、本方式によるTCPのスループットはスケジューリング要求手順が行われる場合(例えば図6(A))と比較して、その効果は約2倍以上となった。
<Nagle−遅延ACK問題とその解決策>
次に、Nagle−遅延ACK問題とその解決策について以下説明する。図13から図16(B)はかかる問題とその解決策を説明するための図である。最初に遅延ACKについて説明する。
図13は遅延ACKを説明するための図である。図13に示すように、TCP受信側400はTCP送信側300から送信されたTCPデータに対して正常に受信できたときTCP ACKを返信する。この場合、TCP受信側400は、最大セグメントサイズ以上のTCPデータを受信したときは、TCPデータの2つのセグメントを受信して(S60,S61)、TCP ACKを送信することが推奨(又は送信するように実装)されている(S62)。TCP受信側400は2セグメントのTCPデータを受信してTCP ACKを送信するため、TCP受信ウィンドウの更新機会を作ることが可能となるなどの利点がある。
図14はNagle−遅延ACK問題を説明するための図である。TCP送信側300は、例えば、細切れのTCPデータが多く発生する場合、細切れのTCPデータを1つ1つ送信するのではなく、複数の細切れのTCPデータを1つにまとめて送信する(S65,S66)。このように、複数のデータを1つにまとめて送信するアルゴリズムを、例えば、Nagleアルゴリズムと称する場合がある。この場合、TCP送信側300ではTCPデータを1つにまとめて送信する(S65,S66)までに一定時間以上の時間を要する場合がある。そして、遅延ACKで説明したように、TCP受信側400は2つのセグメントのTCPデータを受信してTCP ACKを送信するため、TCP送信側300はTCP ACKを受信するまでに閾値時間以上の非常に多くの時間を要する場合がある。このように、TCP送信側300がTCP ACKを受信するために非常に多くの時間を要する問題を、例えば、Nagle−遅延ACK問題と称する場合がある。
本第2の実施の形態では、Nagle−遅延ACK問題に対して2つの解決策について説明する。
図15は、解決策の1番目の例を表す図である。図15では、TCP受信側400として移動局200を例にしている。基地局100では、1つのセグメントのTCPデータをTCP送信側300から受信する(S70)と、複数のデータに分割して移動局200へ送信する(S71)。
移動局200では、分割された複数のデータを受信したとき、遅延ACKを止めて、1つのセグメントのTCPデータを受信したときにTCP ACKを返信する(S75)。これにより、例えば、TCP送信側300では、移動局200が2つのセグメントを受信してTCP ACKを返信する場合(S74)と比較してTCP ACKの送信遅延の短縮を図ることができる。
図16(A)と図16(B)は解決策の2番目の例を表す図である。2番目の例は、無線品質が良好なときに移動局200がTCP ACKを送信する例である。例えば、移動局200はTCP ACKを送信するときに、上り無線回線の品質が良好でない場合、何度も繰り返しTCP ACKを送信する場合がある(図16(A)のS75−1,S75−2,…,S75−n)。この場合、基地局100やTCP送信側300ではTCP ACKの送信遅延が発生する。
そこで、移動局200では、無線品質が一定以下となっているときにはTCP ACKを送信しないで、無線品質が一定よりも高いときにTCP ACKをまとめて送信する(図16(B)のS76)。移動局200では何度もTCP ACKを送信するようなことがなくなり、移動局200の消費電力削減も図ることができる。
[その他の実施の形態]
図17は基地局100のハードウェア構成例を表す図である。基地局100は、アンテナ110、RF(Radio Frequency)回路111、プロセッサ112、メモリ113、ネットワークIF(Interface)114を備える。プロセッサ112は、メモリ113に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、制御部104の機能を実現することが可能となる。プロセッサ112は、例えば、第2の実施の形態における制御部104に対応する。また、アンテナ110とRF回路111は、例えば、第2の実施の形態における無線送信部101と無線受信部102に対応する。更に、メモリ113は、例えば、第2の実施の形態における記憶部105に対応する。更に、ネットワークIF114は、例えば、第2の実施の形態におけるネットワーク通信部106に対応する。
図18は移動局200のハードウェア構成例を表す図である。移動局200は、アンテナ210、RF回路211、プロセッサ212、メモリ213を備える。プロセッサ212は、メモリ213に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、制御部204の機能を実現することが可能となる。プロセッサ212は、例えば、第2の実施の形態における制御部204に対応する。また、アンテナ210とRF回路211は、例えば、第2の実施の形態における無線送信部201と無線受信部202に対応する。更に、メモリ213は、例えば、第2の実施の形態における記憶部205に対応する。
なお、プロセッサ112,212は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などであってもよい。
上述した例では、移動局200は自局に割り当てられたCCEのうち、最小のCCEインデックスkに基づいてTCP ACKの送信に利用するPUCCHのリソース位置を決定する例について説明した(図8(B)など)。例えば、移動局200は、自局に割り当ててられたCCEのうち、最大のCCEインデックスに基づいてTCP ACKの送信に利用するPUCCHのリソース位置を決定してもよい。例えば、移動局200は、自局に割り当てられたCCEのCCEインデックスに対応するPUCCHの無線リソースを用いてTCP ACKを送信してもよい。
また、上述した例ではTCPを例にして説明した。例えば、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)など、エンドツーエンドで送達確認情報を送受信して通信の信頼性を確保するプロトコルであれば、上述した例を実施することが可能である。この場合でも、上述した例を実施することで、当該プロトコルによる送達確認情報の送信に要する遅延時間を短縮させ、当該プロトコルを用いた通信のスループット向上を図ることができる。
更に、上述した例では主にTCP ACKを送信する例について説明した。例えば、移動局200はTCP NACKを送信する場合も、TCP ACKを送信する場合と同様に実施することが可能である。
更に、上述した例は、移動局200はPUCCHを用いてTCP ACKを基地局100へ送信する上り方向の場合について説明した。例えば、基地局100はPDCCHを用いてTCP ACKを移動局200へ送信する下り方向の場合であっても、上述した例を実施することができる。この場合、基地局100は、移動局200から送信されたTCPデータに対して、PDCCHを用いてTCPの送達確認情報(TCP ACK又はTCP NACK)を送信することが可能である。
[実施の形態の組み合わせ]
上述した各実施の形態は任意に組み合わせて実施することも可能である。例えば、以下のような組み合わせでも実施できる。
すなわち、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせて実施することが可能である。この場合、第1の実施の形態で説明した無線通信装置500と第1の無線通信装置600は第2の実施の形態で説明した基地局装置100と移動局装置200として夫々実施することもできる。或いは、第1の実施の形態で説明した無線通信装置500と第1の無線通信装置600は第2の実施の形態で説明した移動局装置200と基地局装置100として夫々実施することもできる。従って、第1の実施の形態における制御部520は、第2の実施の形態における基地局装置100の制御部104又は移動局装置200の制御部204に対応してもよい。第1の実施の形態で説明した制御部520の機能は基地局装置100の制御部104又は移動局装置200の制御部204において実施されてもよい。
また、第2の実施の形態とその他の実施の形態とを組み合わせて実施することも可能である。この場合、基地局装置100と移動局装置200はその他の実施の形態で説明した基地局装置100と移動局装置200として夫々実施することもできる。この場合、基地局装置100における第2の実施の形態の制御部104は、例えば、その他の実施の形態におけるプロセッサ112に対応し、プロセッサ112において制御部104の機能を実施してもよい。また、移動局装置100における第2の実施の形態の制御部204は、例えば、その他の実施の形態におけるプロセッサ212に対応し、プロセッサ212において制御部204の機能を実施してもよい。
さらに、第1の実施の形態とその他の実施の形態とを組み合わせて実施することも可能である。この場合、第1の実施の形態で説明した無線通信装置500と第1の無線通信装置600はその他の実施の形態で説明した基地局装置100と移動局装置200(又は移動局装置200と基地局装置100)として夫々実施することもできる。従って、第1の実施の形態における制御部520はその他の実施の形態におけるプロセッサ112又は212に対応して、プロセッサ112又は212において制御部520の機能が実施されてもよい。
10:無線通信システム 100:基地局装置
101:無線送信部 102:無線受信部
103:通信部 104:制御部
105:記憶部 106:ネットワーク通信部
112:プロセッサ 113:メモリ
200:移動局装置 201:無線送信部
202:無線受信部 203:通信部
204:制御部 205:記憶部
212:プロセッサ 213:メモリ
300:TCP送信側 400:TCP受信側
500:無線通信装置 510:通信部
520:制御部 600:他の無線通信装置

Claims (15)

  1. 他の無線通信装置と信号を送受信する通信部と、
    第1レイヤの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を用いて、前記第1レイヤのデータのみに対する第1の送達確認情報を前記他の無線通信装置へ送信するよう制御するとともに、前記PUCCHを用いて前記第1レイヤよりも上位のレイヤである第2レイヤのデータに対する第2の送達確認情報を前記他の無線通信装置へ送信することを、前記他の無線通信装置に対するスケジューリング要求を含むスケジューリング手順を行うことなく実行するように制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第2レイヤのデータを受信してから前記第2の送達確認情報を含む前記PUCCHを送信する間隔を、前記他の無線通信装置から前記第1レイヤのデータの送信に付随するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を受信してから前記第1レイヤのデータのみに対する前記第1の送達確認情報を含む前記PUCCHを送信するまでの第1間隔より大きな第2間隔に設定し、前記第2間隔で前記第2レイヤのデータに対する前記送達確認情報を前記PUCCHで送信するように制御し、
    前記第2レイヤのデータは、OSI参照モデルにおけるトランスポートレイヤのデータである
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第2レイヤは、前記第1レイヤよりも上位のレイヤであり、
    前記通信部は、前記第1レイヤにおける信号と、前記第1レイヤよりも上位レイヤである前記第2レイヤのデータ及び前記データに対する送達確認情報を送受信することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記第2レイヤのデータに対する送達確認情報はTCP(Transmission Control Protocol)データに対するTCP ACK(Acknowledgement)又はTCP NACK(Negative Acknowledgement)であり、前記第1レイヤの前記制御チャネルはPUCCH(Physical Uplink Control Channel)であることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、前記第1レイヤの信号に対する送達確認情報と前記第2レイヤのデータに対する送達確認情報を、前記PUCCHを用いて前記通信部から前記他の無線通信装置へ送信することを可能にすることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 前記第1レイヤの信号に対する送達確認情報はMAC(Medium Access Control)レイヤにおける信号に対するHARQ ACK(Acknowledgement)又はHARQ NACK(Negative Acknowledgement)であり、前記第2レイヤのデータに対する送達確認情報はTCP(Transmission Control Protocol)データに対するTCP ACK又はTCP NACKであることを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は、前記他の無線通信装置が制御情報を前記第1レイヤの他の制御チャネルを用いて前記無線通信装置へ送信する際に前記他の無線通信装置が前記無線通信装置に割り当てた前記他の制御チャネルに含まれる各要素を表すインデックスに基づいて前記PUCCHに含まれる第1の無線リソースを決定し、当該第1の無線リソースを用いて前記送達確認情報を送信することを可能にすることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  7. 前記制御部は、前記他の制御チャネルの各要素を表すインデックスのうち最小のインデックスに基づいて前記第1の無線リソースを決定することを可能にすることを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
  8. 前記他の制御チャネルはPDCCH、前記各要素はPDCCHに含まれるCCE(Control Channel Element)、前記インデックスはCCEインデックスであることを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
  9. 前記制御部は、32CC(Component Carrier)サポートに対応可能なPUCCHフォーマットを用いて前記送達確認情報を送信することを可能にすることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  10. 前記制御部は、PUCCHフォーマット3を用いて送信する場合よりも多くのビット数を送信可能なPUCCHフォーマットを用いて前記送達確認情報を送信することを可能にすることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  11. 前記第2レイヤのデータはTCP(Transmission Control Protocol)データであり、
    前記制御部は、TCPヘッダの第1の領域に前記TCPデータに対する前記送達確認情報を表す情報を挿入し、当該情報に基づいて前記TCPデータに対する前記送達確認情報か前記送達確認情報以外の他のデータかを判別することを可能にすることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  12. 前記第2レイヤのデータはTCP(Transmission Control Protocol)データであり、
    前記制御部は、前記TCPデータのデータ量に基づいて、前記TCPデータに対する前記送達確認情報か前記送達確認情報以外の他のデータかを判別することを可能にすることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  13. 前記他の無線通信装置は基地局装置又は移動局装置であることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  14. 第1及び第2の無線通信装置を備える無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線通信装置は、
    前記第2の無線通信装置と信号を送受信する通信部と、
    前記第1の無線通信装置により、前記第2の無線通信装置と信号を送受信し、第1レイヤの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を用いて、前記第1レイヤのデータのみに対する第1の送達確認情報を前記第2の無線通信装置へ送信するよう制御するとともに、前記PUCCHを用いて前記第1レイヤよりも上位のレイヤである第2レイヤのデータに対する第2の送達確認情報を前記第2の無線通信装置へ送信することを、前記第2の無線通信装置に対するスケジューリング要求を含むスケジューリング手順を行うことなく実行するように制御する第1の制御部を備え、
    前記第1の制御部は、前記第2レイヤのデータを受信してから前記第2の送達確認情報を含む前記PUCCHを送信する間隔を、前記第2の無線通信装置から前記第1レイヤのデータの送信に付随するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を受信してから前記第1レイヤのデータのみに対する前記第1の送達確認情報を含む前記PUCCHを送信するまでの第1間隔より大きな第2間隔に設定し、前記第2間隔で前記第2レイヤのデータに対する前記送達確認情報を前記PUCCHで送信するように制御し、
    前記第2レイヤのデータは、OSI参照モデルにおけるトランスポートレイヤのデータであり、
    前記第2の無線通信装置は、前記PUCCHを用いて前記送達確認情報を受信することを可能にするように制御する第2の制御部を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  15. 第1及び第2の無線通信装置を備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記第1の無線通信装置により、前記第2の無線通信装置と信号を送受信し、第1レイヤの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を用いて、前記第1レイヤのデータのみに対する第1の送達確認情報を前記第2の無線通信装置へ送信するよう制御するとともに、前記PUCCHを用いて前記第1レイヤよりも上位のレイヤである第2レイヤのデータに対する第2の送達確認情報を前記第2の無線通信装置へ送信することを、前記第2の無線通信装置に対するスケジューリング要求を含むスケジューリング手順を行うことなく実行するように制御し、
    前記第2レイヤのデータを受信してから前記第2の送達確認情報を含む前記PUCCHを送信する間隔を、前記第2の無線通信装置から前記第1レイヤのデータの送信に付随するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を受信してから前記第1レイヤのデータのみに対する前記第1の送達確認情報を含む前記PUCCHを送信するまでの第1間隔より大きな第2間隔に設定し、前記第2間隔で前記第2レイヤのデータに対する前記送達確認情報を前記PUCCHで送信するように制御し、
    前記第2レイヤのデータは、OSI参照モデルにおけるトランスポートレイヤのデータであり、
    前記第2の無線通信装置により、前記PUCCHを用いて前記送達確認情報を受信することを可能にするように制御する
    ことを特徴とする無線通信方法。
JP2017561083A 2016-01-12 2016-01-12 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 Active JP6924702B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/050658 WO2017122268A1 (ja) 2016-01-12 2016-01-12 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017122268A1 JPWO2017122268A1 (ja) 2018-11-01
JP6924702B2 true JP6924702B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=59312017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017561083A Active JP6924702B2 (ja) 2016-01-12 2016-01-12 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US10863485B2 (ja)
EP (1) EP3404897B1 (ja)
JP (1) JP6924702B2 (ja)
CN (1) CN108463986B (ja)
WO (1) WO2017122268A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3490293B1 (en) * 2016-08-11 2021-07-28 Huawei Technologies Co., Ltd. Data receiving method, data sending method, receiving device and system
US11758513B2 (en) * 2020-04-20 2023-09-12 Qualcomm Incorporated Physical uplink control channel with uplink message short data field
US11523301B2 (en) * 2020-04-20 2022-12-06 Qualcomm Incorporated Physical uplink control channel with buffer status report
US11564242B2 (en) * 2020-06-09 2023-01-24 Qualcomm Incorporated Low-latency scheduling request configuration
US20230397192A1 (en) * 2022-06-07 2023-12-07 Qualcomm Incorporated Transmission control protocol acknowledgement shaping

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3116765B2 (ja) * 1995-03-03 2000-12-11 株式会社田村電機製作所 デジタル無線電話装置
JP4824953B2 (ja) * 2005-06-23 2011-11-30 富士通株式会社 移動通信システムにおける通信方法並びに移動局及び基地局
US20070240209A1 (en) 2006-04-05 2007-10-11 Lewis Adam C Session persistence on a wireless network
US8705456B2 (en) * 2007-01-05 2014-04-22 Interdigital Technology Corporation Fast uplink response to downlink shared channel transmission without a dedicated uplink channel
EP1959693A1 (en) * 2007-02-19 2008-08-20 Siemens Networks S.p.A. Cross-layer error recovery optimisation in wireless systems
JP2009164816A (ja) 2007-12-28 2009-07-23 Sharp Corp 無線通信システム、第1の無線通信装置、第2の無線通信装置、無線受信方法および無線送信方法
JP4926279B2 (ja) 2008-03-21 2012-05-09 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線通信システムにおけるデータ通信方法
US7756081B2 (en) 2008-03-21 2010-07-13 Lg Electronics Inc. Method of data communication in a wireless communication system
JP4511611B2 (ja) 2008-05-29 2010-07-28 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線リソース選択方法、無線基地局及び移動局
MX2012006801A (es) 2009-12-17 2012-07-10 Lg Electronics Inc Aparato y metodo para evitar bloqueo del canal de control.
CN102845115B (zh) 2010-03-30 2016-09-28 夏普株式会社 移动通信系统、基站装置、移动站装置、移动通信方法及集成电路
US9553697B2 (en) 2010-04-05 2017-01-24 Qualcomm Incorporated HARQ ACK/NACK transmission for multi-carrier operation
KR101771550B1 (ko) * 2010-10-15 2017-08-29 주식회사 골드피크이노베이션즈 Ack/nack 신호 송수신 방법 및 장치
KR101919780B1 (ko) 2011-03-03 2018-11-19 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 확인응답 정보를 전송하는 방법 및 장치
CN102186207A (zh) * 2011-04-06 2011-09-14 重庆大学 一种无线局域网络下跨层减少tcp重复应答方法
EP2560448A1 (en) 2011-08-18 2013-02-20 Fujitsu Limited Scheduling request enabled uplink transmission
KR20190044141A (ko) 2011-09-30 2019-04-29 인터디지탈 패튼 홀딩스, 인크 감소된 채널 대역폭을 사용하는 장치 통신
JP5753634B2 (ja) 2011-12-20 2015-07-22 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線通信システムにおいてランダムアクセス過程を行う方法及び装置
US9526091B2 (en) 2012-03-16 2016-12-20 Intel Corporation Method and apparatus for coordination of self-optimization functions in a wireless network
JP2013197829A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Fujitsu Ltd 無線通信装置、及び無線通信装置において実行されるプログラム
US9338775B2 (en) * 2012-05-31 2016-05-10 Lg Electronics Inc. Method for transceiving control signals and apparatus therefor
CN104521169B (zh) 2012-08-01 2017-10-03 Lg 电子株式会社 用信号传送控制信息的方法及其设备
US9614652B2 (en) * 2013-04-05 2017-04-04 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Radio base stations and wireless terminal for dual connectivity, methods therein and a system
US9900904B2 (en) 2013-05-31 2018-02-20 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Predictive scheduling for uplink transmission in a cellular network
JP6224417B2 (ja) 2013-10-31 2017-11-01 株式会社Nttドコモ ユーザ端末、基地局及び無線通信方法
JP6447513B2 (ja) 2013-12-26 2019-01-09 日本電気株式会社 通信装置、通信方法、及び、通信プログラム
US10129857B2 (en) * 2014-11-06 2018-11-13 Qualcomm Incorporated Band occupancy techniques for transmissions in unlicensed spectrum
WO2016185923A1 (ja) 2015-05-15 2016-11-24 京セラ株式会社 無線端末
CN106301670A (zh) * 2015-05-15 2017-01-04 中兴通讯股份有限公司 上行控制信息的发送方法及装置
WO2016189766A1 (en) * 2015-05-28 2016-12-01 Nec Corporation METHOD FOR REALIZING eCA SUPPORTING UP TO 32 CCs AND ENHANCING DYNAMIC PUCCH RESOURCE ALLOCATION FOR ASSOCIATED USE
TWI623238B (zh) 2015-06-12 2018-05-01 華碩電腦股份有限公司 在無線通訊系統中使用配置資源的方法和裝置
US10397906B2 (en) * 2015-11-13 2019-08-27 Lg Electronics Inc. Method for transmitting wireless signals and apparatus therefor

Also Published As

Publication number Publication date
CN108463986B (zh) 2021-03-09
CN108463986A (zh) 2018-08-28
EP3404897B1 (en) 2021-01-20
JPWO2017122268A1 (ja) 2018-11-01
EP3404897A4 (en) 2018-12-26
EP3404897A1 (en) 2018-11-21
US20180324790A1 (en) 2018-11-08
US20210037521A1 (en) 2021-02-04
WO2017122268A1 (ja) 2017-07-20
US10863485B2 (en) 2020-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE49490E1 (en) HARQ-ACK handling for unintended downlink sub-frames
US20210037521A1 (en) Radio communication device, radio communication system, and radio communication method
US10693619B2 (en) Device, system and method for data communications in a wireless network
KR102299792B1 (ko) 전송 보호
TW201519680A (zh) 用於傳輸控制資訊的方法和設備
US9819454B2 (en) Wireless communication apparatus and method for HARQ buffer management
EP3018853A1 (en) Method and device for configuring data transmission resource
KR20220053495A (ko) Harq 재전송을 핸들링하는 디바이스
WO2016041574A1 (en) Detection of a transmission error in a wireless network

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180809

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200310

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200310

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200317

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200324

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200424

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200428

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201117

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210209

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210316

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210514

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210608

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210713

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6924702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150