JP2008112957A - GaN系LEDチップ - Google Patents

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隆秀 城市
Hiroaki Okagawa
広明 岡川
Koichi Taniguchi
浩一 谷口
Susumu Hiraoka
晋 平岡
Toshihiko Shima
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Abstract

【課題】照明用の白色発光装置の励起光源などに好適に用い得る、発光出力に優れたGa
N系LEDチップを提供すること。
【解決手段】GaN系LEDチップ10は、透光性基板11上に、GaN系半導体層Lが積層された構造を有している。GaN系半導体層Lは、透光性基板11側から、n型層12と、発光層13と、p型層14とをこの順に含む積層構造を有している。GaN系半導体層Lからp型層14と発光層13の一部をエッチング除去することにより、n型層12が部分的に露出しており、その露出面上に負電極15が形成されている。p型層14上には、正電極として、非晶質の酸化物半導体からなる透光性電極16が形成されている。透光性電極16上には金属製の反射膜17が形成されている。透光性電極16は、非晶質の酸化物半導体で形成される代わりに、表面が研磨により平坦化された酸化物半導体膜であってもよい。

【選択図】図1

Description

本発明は、GaN系半導体で構成された発光素子構造を有するGaN系LEDチップに関する。
GaN系半導体は、化学式AlInGa1−a−bN(0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1)で表される化合物半導体であり、3族窒化物半導体、窒化物系半導体などとも呼ばれる。上記化学式において、3族元素の一部をB(ホウ素)、Tl(タリウム)などで置換したもの、また、N(窒素)の一部をP(リン)、As(ヒ素)、Sb(アンチモン)、Bi(ビスマス)などで置換したものも、GaN系半導体に含まれる。pn接合構造、ダブルヘテロ構造、量子井戸構造などの発光素子構造をGaN系半導体で構成したGaN系LEDは、緑色〜近紫外の光を発生することが可能であり、これまで、信号機やディスプレイ装置等の用途で実用化されている。
透光性基板上に発光素子構造を備えたGaN系半導体層を形成してなるGaN系LEDチップは、SMD(表面実装)型LEDパッケージにおける基板やリードフレームなどの基体上に、直接またはサブマウントを介して、GaN系半導体層側の面を該基体に向けて固定することができる。換言すれば、基体上に、LEDチップの透光性基板側の面を上方に向けて、固定することができる。このようなチップボンディング形式は、フリップチップ実装と呼ばれる。フリップチップ実装は、フェイスダウン実装、アップサイドダウン実装、ジャンクションダウン実装などと呼ばれることもある。フリップチップ実装に適したGaN系LEDチップとして、GaN系半導体層の表面に酸化物半導体からなる透光性電極を形成し、その透光性電極の上にAg(銀)、Al(アルミニウム)、Rh(ロジウム)などの、光反射率の高い金属からなる反射膜を形成したGaN系LEDチップが知られている(特許文献1)。
特開2004−179347号公報 特開2002−280611号公報 特開2003−318441号公報 ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,第45巻,第39号,2006年,第L1045〜L1047頁(Japanese Journal of Applied Physics,Vol.45,No.39,2006,pp.L1045−L1047)
省エネルギーなどの観点からGaN系LEDの照明用途への応用の実現が待望されており、GaN系LEDチップの出力向上への要求がますます強くなっている。本発明の目的は、照明用の白色発光装置の励起光源などに好適に用い得る、発光出力に優れたGaN系LEDチップを提供することである。
上記課題を達成するために、次の特徴を有するGaN系LEDチップを提供する。
すなわち、本発明の好ましい実施形態に係るGaN系LEDチップは、GaN系半導体層を有するものであり、該GaN系半導体層上に、非晶質の酸化物半導体からなる透光性電極が形成され、該透光性電極の表面上に反射膜が形成されている。また、本発明の他の好ましい実施形態に係るGaN系LEDチップは、GaN系半導体層を有するものであり、該GaN系半導体層上に、酸化物半導体からなる透光性電極が形成され、該透光性電極の表面は研磨により平坦化されており、該平坦化された透光性電極の表面上に反射膜が形成されている。これらのGaN系LEDチップの主要な特徴は、酸化物半導体からなる透光性電極を、表面の平坦性が高いものとしたうえで、その表面上に反射膜を形成しているところにある。反射膜を金属膜とする場合には、透光性電極の表面の平坦性が高い程、反射膜の反射面の面積(微視的な面積)が小さくなるので、該反射面で生じる光吸収に起因する損失を低減することができる。特に、発光層で生じる光がGaN系半導体層の外に出るまでには、反射膜により繰り返し反射を受けることから、1回の反射に伴う損失を低減することは、チップ外に取り出される光の強度向上に大きな効果を持つと考えられる。反射膜を誘電体多層膜とする場合には、透光性電極の表面の平坦性が高い程、その上に形成する誘電体薄膜の膜厚をより厳密に制御することができ、また、多層膜構造の乱れも小さくなるので、反射膜の反射特性が良好なものとなる。
本発明のGaN系LEDチップは発光出力に優れるので、照明用の白色発光装置の励起光源などの、高出力が要求される用途に、好適に用いることができる。
(実施形態1)
図1は本発明の一実施形態に係るGaN系LEDチップの断面図である。この図に示すGaN系LEDチップ10は、透光性基板11上に、GaN系半導体層Lが積層された構造を有している。GaN系半導体層Lは、透光性基板11側から、n型層12と、発光層13と、p型層14とをこの順に含む積層構造を有している。GaN系半導体層Lからp型層14と発光層13の一部をエッチング除去することにより、n型層12が部分的に露出しており、その露出面上に負電極15が形成されている。p型層14上には、正電極として、酸化物半導体からなる透光性電極16が形成されている。透光性電極16上には金属製の反射膜17が形成されている。
透光性基板11には、サファイア、スピネル、炭化ケイ素、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、GaN、AlGaN、AlN、NGO(NdGaO)、LGO(LiGaO)、LAO(LaAlO)、ZrB、TiBなどからなる単結晶基板を好適に用いることができる。本実施形態では、透光性基板11とGaN系半導体層Lとの間に屈曲した界面が形成されるよう、透光性基板11の表面を加工して凹凸面としている。透光性基板11とGaN系半導体層Lとの間に屈曲した界面が存在すると、透光性基板11の屈折率がGaN系半導体層Lの屈折率より低い場合であっても、該界面の光散乱作用によって、発光層13で生じる光のGaN系半導体層L内への閉じ込めが弱くなる。よって、反射膜17で反射される光を、効率よくGaN系半導体層L内から透光性基板11側に逃がすことができる。
透光性基板11の表面を凹凸面とする場合の凹凸のパターンは任意であるが、好ましくは、GaN系半導体結晶が凹凸面上に均一に成長するように、周期性を有するパターンとする。周期的パターンとしては、例えば、ストライプ状の凹部(溝)とストライプ状の凸部(リッジ)とが交互に並んだパターンや、上面形状が円形または正多角形状であるドット状の凹部(窪み)または凸部(突起)が、規則的に配置されたパターンが挙げられる。凹凸の形成は、透光性基板11の表面に開口部をパターニングしたエッチングマスクを形成し、その上からエッチングを行って該開口部の位置に凹部を形成することにより、行うことができる。凸部の最上部から見た凹部の深さは、例えば、0.2μm〜5μmとすることができる。この深さは、0.5μm〜3μmとすることが好ましく、1μm〜2μmとすることがより好ましい。凹部および凸部をストライプ状とする場合のストライプ幅や、ドット状とする場合のドット幅(幅が最大となる部分における幅)は、例えば、0.2μm〜10μmとすることができる。この幅は、0.5μm〜5μmとすることが好ましく、1μm〜3μmとすることがより好ましい。凹凸のパターン、断面形状、サイズなどについては、特許文献2や特許文献3を参照することもできる。
GaN系半導体層Lは、MOVPE法(有機金属化合物気相成長法)、分子ビームエピタキシー法(MBE法)、ハイドライド気相成長法(HVPE法)などの、気相エピタキシャル成長法を用いて、透光性基板11上に形成することができる。透光性基板11がGaN系半導体と格子整合しない材料からなる場合には、透光性基板11とGaN系半導体層Lとの間にバッファ層(図示せず)を介在させる。好ましいバッファ層は、GaN、AlGaNなどで形成される低温バッファ層である。
n型層12には、n型不純物として、Si(ケイ素)、Ge(ゲルマニウム)、Se(セレン)、Te(テルル)、C(炭素)などをドープする。n型層12の中でも、負電極15が接することになる部分には、キャリア濃度が高くなるように、n型不純物を特に高濃度(2×1018cm−3以上)にドープすることが好ましい。また、透光性基板11と直接またはバッファ層を介して接する部分は、n型不純物濃度を低くするか、またはアンドープとすることが、その上に成長させるGaN系半導体の結晶性を高くするうえで好ましい。透光性基板11の表面を凹凸面とする場合に、該凹凸面の凹部を埋めるようにGaN系半導体結晶を成長させる方法については、特許文献2などを参照することができる。
発光層13への不純物のドーピングは任意に行うことができる。p型層14には、p型不純物として、Mg(マグネシウム)、Zn(亜鉛)などをドープする。ドープしたp型不純物を活性化させるためのアニーリング処理や電子線照射処理は、p型層14の形成後、必要に応じて行うことができる。p型層14の中でも、透光性電極16と接することになる部分には、p型不純物を5×1019cm−3以上の高濃度にドープすることが好ましい。
GaN系半導体層Lを構成するn型層12、発光層13、p型層14の各層は、GaN、AlGaN、InGaN、AlInGaNなど、任意の結晶組成を有するGaN系半導体で形成することができ、また、それぞれの層を、結晶組成や不純物濃度の異なる層を積層した多層構造とすることができる。発光効率を向上させるためには、発光層13が、発光層13よりも大きなバンドギャップを有するクラッド層に挟まれたダブルヘテロ構造が構成されるようにすることが好ましく、また、発光層13を量子井戸構造(単一量子井戸構造または多重量子井戸構造)とすることが好ましい。GaN系半導体層Lは、n型層12、発光層13、p型層14の他に、追加的な層を有していてもよい。
負電極15は、少なくともn型層12に接する部分を、n型GaN系半導体とオーミック接触する材料で形成する。そのような材料は公知であり、例えば、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、W(タングステン)、Ni(ニッケル)、Cr(クロム)もしくはV(バナジウム)の単体または、これらから選ばれる1種以上の金属を含む合金が挙げられる。ITO(インジウム錫酸化物)、酸化インジウム、酸化錫、IZO(インジウム亜鉛酸化物)、AZO(アルミニウム亜鉛酸化物)、酸化亜鉛などの酸化物半導体(導電性酸化物と呼ばれることもある)も、n型GaN系半導体と良好なオーミック接触を形成することが知られている。負電極15の表層部分は金属材料で形成する。チップを実装する際に、負電極15と外部電極との接着をハンダで行う場合には、負電極15の表面層を、使用するハンダの種類にあわせて、Au(金)、Sn(錫)、その他、ハンダにより濡れ易い金属材料で形成することが好ましい。
透光性電極16は、ITO(インジウム錫酸化物)、酸化インジウム、酸化錫、IZO(インジウム亜鉛酸化物)、AZO(アルミニウム亜鉛酸化物)、酸化亜鉛、FTO(フッ素ドープ酸化錫)などを用いて形成することができる。透光性電極16は異なる酸化物半導体膜を積層した多層構造とすることもできる。透光性電極16の形成方法に限定はなく、スパッタ法、反応性スパッタ法、真空蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、イオンプレーティング法、レーザアブレーション法、CVD法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法など、酸化物半導体の種類に応じて、従来公知の方法を適宜用いることができる。酸化物半導体で形成される透光性電極16のパターニングは、リフトオフ法により行うことができる。他の方法として、p型層14上の全面に酸化物半導体膜を成膜した後、不要部分をエッチング(湿式または乾式)により除去するパターニング法が挙げられる。
透光性電極16は、表面の平坦性をできるだけ高くすることが望ましい。例えば、ITOの薄膜は多結晶質となり易く、通常の方法で成膜したITO薄膜の表面には、多結晶構造に基づく30nm〜50nm程度の微細な凹凸が存在する。このような凹凸が存在すると、反射膜17を金属膜で形成する場合には、反射面の面積(微視的な面積)が大きくなるために、反射面での光吸収に起因する損失が大きくなる。また、反射膜17を誘電体多層膜で形成する場合には、誘電体薄膜の膜厚の制御性が悪くなったり、多層膜構造の乱れが大きくなって、反射膜の反射特性が悪くなる。そこで、好ましくは、透光性電極16を非晶質の酸化物半導体で形成する。非晶質の酸化物半導体膜は、多結晶質のものに比べて表面の平坦性が高いものとなることが知られている。非晶質の酸化物半導体膜を得るには、成膜温度を低温とすればよく、ITOの場合であれば室温以下とすればよい。非晶質状態が安定で、室温から350℃までという幅広い成膜温度範囲にわたって非晶成膜が可能な酸化物半導体として、IZO(インジウム亜鉛酸化物)が知られている。IZOを用いれば、スパッタリングなどの方法によって、表面の平坦度の高い非晶質膜からなる透光性電極を容易に形成することができる。透光性電極16の表面平坦度を高くする他の方法として、酸化物半導体膜を形成後、膜表面を研磨する方法もある。この方法は、ITOのような、多結晶質となりやすい酸化物半導体を用いる場合に好適である。この方法を用いる場合には、p型層14の上面全面に酸化物半導体膜を形成し、その表面の研磨を行った後、エッチングによって所定の電極形状へのパターニングを行う。透光性電極16の表面は、その表面粗さを触針式表面形状測定装置で測定したときに、算術平均粗さ(Ra)を指標とした凹凸が20nm未満となるようにすることが好ましく、10nm未満となるようにすることがより好ましく、5nm未満となるようにすることが更に好ましい。研磨の方法は限定されないが、好ましくはCMP(Chemical Mechanical Polishing;化学的・機械的研磨)である。
本実施形態では反射膜17を金属で形成している。金属材料の種類に限定はないが、好ましくは、反射率の良好なAl(アルミニウム)、Ag(銀)、Rh(ロジウム)もしくはPt(白金)の単体、または、これらのいずれかを主体とする合金で形成する。Rh、Pt以外の白金族元素であるIr(イリジウム)、Pd(パラジウム)、Ru(ルテニウム)、Os(オスミウム)も、好ましく用いることができる。特に好ましくは、AlもしくはAgの単体、または、これらのいずれかを主体とする合金である。金属製の反射膜の形成は、蒸着法、スパッタリング法、CVD法など、公知の金属薄膜の形成技術を用いて行うことができる。金属製の反射膜17には接点電極(外部電極との接続用の電極)を兼用させることができる。接点電極を兼用させる場合に、反射膜をAlやAgで形成すると、外部電極との接続に用いるハンダがAlやAgと反応することによって反射特性が低下するので、これを防ぐために、反射面側の部分をAlやAgで形成し、その上をバリア層で被覆し、その上に、Au(金)、Sn(錫)、その他、ハンダにより濡れ易い金属からなる表面層を形成することが好ましい。バリア層は、W、Mo、Ta、Nb、V、Zr等のいわゆる高融点金属、白金族元素、Ti、Ni等の単体または合金を用いて形成することができる。バリア層は、多層構造としてもよい。
GaN系LEDチップ10をフリップチップ実装して用いようとする場合には、負電極15と接反射膜17との間がハンダにより短絡しないよう、LEDチップのGaN系半導体層L側の表面を、ボンディング用に露出させておく必要のある接点電極の表面を除いて、絶縁保護膜で被覆することが好ましい。
GaN系LEDチップ10は、例えば、サファイア基板11上にMOVPE法を用いてGaN系半導体層Lを形成し、続いて、ITOを用いた透光性電極16の形成、Alを用いた負電極15の形成、Al膜とTi膜とAu膜をこの順に積層した反射膜17の形成を順次行い(更に、必要に応じて酸化ケイ素からなる絶縁保護膜の形成を行い)、最後に、研削および研磨によりサファイア基板11の厚さを約100μmまで減じたうえ、ダイシング、スクライビング、レーザ加工、その他の公知のウェハ分割技術を用いてウェハを分割することにより、製造することができる。
本実施形態において、透光性基板11は、GaN系半導体層Lを気相成長させる際に用いた成長用基板であってもよいが、限定されるものではない。例えば、ウェハ分割を行う前の時点で、成長用基板をエッチング、レーザリフトオフ、研磨などの方法により除去して、低融点ガラスからなる基板に置換することができる。低融点ガラスからなる基板は、GaN系半導体層Lに対して熱圧着することにより接合することができる。
(実施形態2)
図2は本発明の他の一実施形態に係るGaN系LEDチップの断面図である。この図に示すGaN系LEDチップ20は、透光性基板21上に、GaN系半導体層Lが積層された構造を有している。GaN系半導体層Lは、透光性基板21側から、n型層22と、発光層23と、p型層24とをこの順に含む積層構造を有している。GaN系半導体層Lからp型層24と発光層23の一部をエッチング除去することにより、n型層22が部分的に露出しており、その露出面上に負電極25が形成されている。p型層24上には、正電極として、酸化物半導体からなる透光性電極26が形成されている。透光性電極26は、非晶質の酸化物半導体膜であるか、または、成膜後に研磨を行うことによってその表面を平坦化した酸化物半導体膜である。透光性電極26上には金属製の反射膜27と接点電極28とが形成されている。
本実施形態のGaN系LEDチップ20が前記実施形態1に係るGaN系LEDチップと異なるのは、透光性電極26上に、金属製の反射膜27とは別個に、接点電極28が形成されているところである。このように構成すると、実装の際に用いるハンダと反射膜27との接触を防止できるので、ハンダとの反応による反射膜27の反射特性の低下が防止される。更に、ハンダと反射膜27の接触を完全に防止するためには、金属製の反射膜27の表面を絶縁保護膜で被覆し、接点電極28の表面だけを露出させる。反射膜27の表面を絶縁保護膜で覆う場合には、接点電極28を反射膜27と接触するように形成してもよい。接点電極28の材料に限定はないが、好ましくは、透光性電極26に接する部分を、白金族、Ti(チタン)、W(タングステン)、V(バナジウム)、Ni(ニッケル)など、酸化物半導体との密着性が良好で、かつ耐熱性や化学的安定性の良好な金属で形成する。接点電極28は多層構造としてもよい。接点電極28には、表面層として、Au(金)、Sn(錫)、その他、ハンダにより濡れ易い金属からなる層を設けることが好ましい。接点電極28の上面形状に限定はなく、円形や楕円形であってもよいし、正方形、正五角形、正六角形などの正多角形であってもよく、長方形であってもよい。接点電極28は、小さくし過ぎると、実装時に作業性が悪くなったり、ハンダのはみ出しが起こり易くなるので、適度な大きさが必要である。限定されるものではないが、円形とする場合には、直径を60μm〜120μmとすることができ、方形とする場合には、1辺の長さを60μm〜120μmとすることができる。負電極25と接点電極28のいずれか一方の個数を1個、他方の個数を2個として、これらを合わせた電極の個数を3個とし、かつ、その3個の電極を三角形状に配置すると、フリップチップ実装したときに三点支持となるので、チップの姿勢が極めて安定となる。
なお、GaN系LEDチップ20の例では、接点電極28の全体を透光性電極26上に重ねて形成しているが、必須ではない。接点電極28と透光性電極26とは、相互間の電気的な接続が達成される程度に接していればよいので、例えば、接点電極28の一部分だけが透光性電極26上に重なるように、接点電極28と透光性電極26の形状を定めてもよい。
(実施形態3)
図3は本発明の更に他の一実施形態に係るGaN系LEDチップの断面図である。この図に示すGaN系LEDチップ30は、透光性基板31上に、GaN系半導体層Lが積層された構造を有している。GaN系半導体層Lは、透光性基板31側から、n型層32と、発光層33と、p型層34とをこの順に含む積層構造を有している。GaN系半導体層Lからp型層34と発光層33の一部をエッチング除去することにより、n型層32が部分的に露出しており、その露出面上に負電極35が形成されている。p型層34上には、正電極として、酸化物半導体からなる透光性電極36が形成されている。透光性電極36は、非晶質の酸化物半導体膜であるか、または、成膜後に研磨を行うことによってその表面を平坦化した酸化物半導体膜である。透光性電極36上には誘電体多層膜型の反射膜37と接点電極38とが形成されている。
本実施形態のGaN系LEDチップ30では、反射膜37が誘電体多層膜となっている。誘電体多層膜の材料や構成に特に限定はなく、公知の誘電体多層膜型反射膜の構成を適宜参照することができる。具体例として、SiO薄膜とTaO薄膜とを数層〜数十層ずつ交互に積層してなる多層膜が挙げられる。SiO薄膜およびTaO薄膜の成膜には蒸着法やスパッタリング法を用いることができる。多層膜が、発光層で生じる光の波長の近傍に、その反射スペクトルの極大値を持つように、SiO薄膜およびTaO薄膜の膜厚を設定する。反射膜37は、更に、誘電体多層膜上に積層された金属反射層を有していてもよく、反射膜37をそのように構成すると、誘電体多層膜部分を透過した光をも、確実に透光性基板31側に反射させることができる。誘電体多層膜上に積層する金属反射層は、接点電極38の一部を誘電体多層膜上まで延長したものであってもよい。
(実施形態4)
図4は本発明の更に他の一実施形態に係るGaN系LEDチップの断面図である。この図に示すGaN系LEDチップ40は、導電性を有する透光性基板41上に、GaN系半導体層Lが積層された構造を有している。GaN系半導体層Lは、透光性基板41側から、n型層42と、発光層43と、p型層44とをこの順に含む積層構造を有している。透光性基板41とn型層42とは電気的に接続されており、透光性基板41の裏面上に負電極45が形成されている。p型層44上には、正電極として、酸化物半導体からなる透光性電極46が形成されている。透光性電極46は、非晶質の酸化物半導体膜であるか、または、成膜後に研磨を行うことによってその表面を平坦化した酸化物半導体膜である。透光性電極46上には反射膜47が形成されている。
本実施形態のGaN系LEDチップ40では、透光性基板41として、SiC基板、GaN基板、ZnO基板、Ga基板などの導電性基板を用いることにより、素子構造を垂直型としている。これらの基板は、GaN系半導体層Lを気相法で形成する際の成長用基板とすることができる。反射膜47は金属膜としてもよいし、誘電体多層膜としてもよい。反射膜47を金属膜とする場合には、反射膜に接点電極を兼用させることもできるし、あるいは、前記実施形態2のように、透光性電極46上に、反射膜と接点電極とをそれぞれ設けることもできる。また、反射膜47を誘電体多層膜とする場合には、前記実施形態3のように、透光性電極46上に反射膜と接点電極とをそれぞれ設ける。反射膜47を誘電体多層膜とする場合に、反射膜を、誘電体多層膜とその上に積層された金属反射層とから構成してもよく、また、その場合の金属反射層は接点電極の一部を延長したものであってもよいことは、いうまでもない。
(実施形態5)
図5は本発明の更に他の一実施形態に係るGaN系LEDチップの断面図である。この図に示すGaN系LEDチップ50は、導電性を有する透光性基板51上に、GaN系半導体層Lが積層された構造を有している。GaN系半導体層Lは、透光性基板51側から、p型層54と、発光層53と、n型層52とをこの順に含む積層構造を有している。透光性基板51とp型層54とは電気的に接続されており、透光性基板51の裏面上に正側の接点電極58が形成されている。n型層52上には、負電極として透光性電極56が形成されている。透光性電極56は、非晶質の酸化物半導体膜であるか、または、成膜後に研磨を行うことによってその表面を平坦化した酸化物半導体膜である。透光性電極56上には負側の接点電極を兼用する反射膜57が形成されている。
窒化物LED50を製造するには、まず、c面サファイア基板を成長用基板として用い、その上にMOVPE法により、n型層52、発光層53、p型層54を順次成長させて、サファイア基板上にGaN系半導体層Lが積層されたLEDウェハを形成する。このとき、p型層54の表面の5×5μmの領域をAFM(原子間力顕微鏡)で測定したときのrms粗さが0.55nm以下となるようにすることが望ましい。
次に、透光性基板51を、ウェハボンディングの方法により、GaN系半導体層Lの表面に接合する。透光性基板51としてZnO基板を用いる場合の手順については、非特許文献1を参照することができる。即ち、ZnO基板としては、ハイドロサーマル法で製造された、膜厚500μm、電気抵抗約0.2Ω・cm、表面の5×5μmの領域をAFM(原子間力顕微鏡)で測定したときのrms粗さが0.75nm以下であるものを好ましく用いることができる。ZnO基板は、アセトンおよびイソプロピルアルコールで洗浄し、脱イオン水でリンスした後、乾燥させる。LEDウェハは、アセトンおよびイソプロピルアルコールで洗浄し、HCl溶液に1分間浸漬したうえ、脱イオン水でリンスし、乾燥させる。洗浄処理の後、直ぐに、クリーンルーム内でLEDウェハとZnO基板を重ね合わせ、一軸方向に2MPaの圧力を印加させた状態で、窒素ガス雰囲気中、600℃、1時間の熱処理を施す。このようにして、LEDウェハの窒化物半導体層にZnO基板を接合させることができる。
ウェハボンディングの後、レーザリフトオフ、ウェットエッチング、ドライエッチング、研削、研磨などの方法を用いて、成長用基板として用いたサファイア基板を取り除く。サファイア基板の除去後、露出したn型層52の表面に透光性電極56を形成する。透光性電極56は、非晶質の酸化物半導体膜とするか、または、成膜後に研磨を行うことによってその表面を平坦化する。不要部分をエッチング除去することによって透光性電極56をパターニングした後、その表面上に反射膜57を形成する。反射膜57の形成後、必要に応じてウェハ表面に絶縁保護膜を形成したうえで、ダイシングによりウェハを分割して、GaN系LEDチップ50を得る。
図6は本発明の更に他の一実施形態に係るGaN系LEDチップの断面図である。この図に示すGaN系LEDチップ60は、導電性基板61の上に、反射膜67と透光性電極66とを挟んで、GaN系半導体層Lが積層された構成を有している。導電性基板61は透光性を有する基板であってもよいし、不透光性の基板であってもよい。GaN系半導体層Lは積層構造を備えており、導電性基板61側から順に、p型層64と、発光層63と、n型層62とを有している。透光性電極66は、p型層64の表面を下地として成膜されたものであり、非晶質の酸化物半導体膜であるか、または、成膜後に研磨を行うことによってその表面を平坦化した酸化物半導体膜である。反射膜67は、透光性電極66を下地として成膜されたものであり、その反射面はGaN系半導体層L側を向いている。GaN系半導体層L側から透光性電極66を通して反射膜67に届く光は、この反射膜67によって、再びGaN系半導体層L側に反射される。露出したn型層62の表面上に負電極65が形成されている。
窒化物LED60を製造するには、まず、サファイア基板などを成長用基板として用い、その上にMOVPE法により、n型層62、発光層63、p型層64を順次成長させて、成長用基板上にGaN系半導体層Lが積層されたLEDウェハを形成する。次に、p型層64上に、透光性電極66と反射膜67を順次形成する。透光性電極66は、非晶質の酸化物半導体膜とするか、または、成膜後に研磨を行うことによってその表面を平坦化する。反射膜67は金属材料で形成してもよいし、誘電体多層膜型の反射膜としてもよい。反射膜67を誘電体多層膜型の反射膜とする場合には、後に反射膜67上に接合または形成する導電性基板61を、透光性電極66に電気的に接続させることができるように、透光性電極66の表面を反射膜67で完全に覆ってしまわないようする。そのためには、例えば、反射膜67に部分的に開口部を形成したり、あるいは、反射膜67のサイズを透光性電極66のサイズよりも小さくすればよい。
一実施形態では、導電性基板61として自立基板を用い、これを反射層67および透光性電極66を挟んで、GaN系半導体層Lに接合する。この実施形態で用い得る導電性基板として、Si基板、GaAs基板、GaP基板、InP基板、GaN基板、Ga基板、ZnO基板、SiC基板などの半導体基板や、CuW基板などの金属基板が好ましく例示される。導電性基板61と反射膜67などとの間の接着には、導電ペースト、ハンダなどの導電性接合材料を用いることができる。
一実施形態では、導電性基板61を湿式メッキにより形成する。この方法では、反射膜67を形成した後、該反射膜67を形成した側のLEDウェハ表面全体に、湿式メッキ用のシード層とする金属薄膜を形成する。シード層は、例えば、Cr、Pt、Pt/Au、Cr/Au、Ni/Au、Ti/Au、TaN/Auで形成することができる。シード層形成後、該シード層上に、電気メッキまたは無電解メッキにより金属層を数十μm以上の厚さに堆積して、導電性基板61とする。導電性基板の材料金属としては、Au(金)、Ni(銀)、Cu(銅)、Ag(銀)など、電鋳(electoro forming)における電着金属として汎用されている金属が好ましく例示される。
導電性基板61の形成後、レーザリフトオフ、ウェットエッチング、ドライエッチング、研削、研磨などの方法を用いて、成長用基板を取り除き、n型層62を露出させる。露出後、n型層62の表面に負電極65を形成する。n型層62上の略全面を覆うように酸化物半導体膜を形成し、その上に、負電極65を形成してもよい。負電極65の形成後、必要に応じてウェハ表面に絶縁保護膜を形成したうえで、ダイシングによりウェハを分割して、GaN系LEDチップ60を得る。
上記に説明した各実施形態に係るGaN系LEDチップにおいて、金属製の反射膜を採用する場合には、酸化物半導体からなる透光性電極と反射膜との間に、透光性の誘電体膜を介在させてもよい。この誘電体膜を、透光性電極よりも低い屈折率を有する材料で形成することにより、反射膜の反射率を改善することができる。反射膜に入射してきた光の一部が、反射膜の表面に達する前に、透光性電極と誘電体膜との界面で屈折率差により反射されるために、金属製の反射膜による光吸収に起因する損失が低減されるからである。透光性電極の表面の平坦性を高くすることで、乱反射が発生し難くなり、透光性電極と誘電体膜との界面での反射の効率も高くなる。この誘電体膜の好ましい材料としては、1.4〜1.5という低い屈折率を有する酸化ケイ素が挙げられる。その他の好ましい低屈折率材料として、フッ化マグネシウム、フッ化リチウムなどの金属フッ化物や、フッ素樹脂などが挙げられる。フッ化マグネシウムやフッ化リチウムは、1.4以下という低い屈折率を有することが知られている。金属製の反射膜を通して透光性電極に電流を供給する素子構成を採用する場合は、反射膜と透光性電極とが絶縁されないように、この誘電体膜を透光性電極と反射膜との間に部分的に介在させる必要がある。金属製の反射膜を介さないで透光性電極に電流を供給する素子構成を採用する場合には、この誘電体膜により透光性電極と反射膜とが絶縁されてもよい。
上記に説明した各実施形態に係るGaN系LEDチップのボンディング形式は、フリップチップ実装に限定されるものではなく、また、GaN系LEDチップに含まれる接点電極と外部の電極との接続に用いる材料も、ハンダに限定されるものではなく、ハンダ、導電ペースト、ボンディングワイヤなどの周知の材料の中から、実装形態に応じて適宜選択することができる。非晶質の酸化物半導体で形成したり、あるいは、研磨処理を行うことにより、透光性電極の表面の平坦性を高くすることは、該表面に対する接点電極の密着性を向上させるうえでも、好ましい効果がある。この効果は、特定の構成を有するGaN系LEDチップに限って生じるものではないことを付記しておく。
(その他の好適な実施形態)
上記実施形態1〜4に係るGaN系LEDチップにおいて、透光性基板の表面に形成することのできる好適な凹凸パターンとして、ストライプ状の凹部(溝)と凸部(リッジ)が交互に並んだパターンが挙げられるが、このような凹凸パターンを採用すると、透光性基板とGaN系半導体層との間に形成される屈曲界面の光散乱作用に異方性が生じる。すなわち、GaN系半導体層内を層方向(層の膜厚方向に直交する方向)に伝播する光の成分のうち、基板表面のストライプ状の凹部および凸部の長手方向と直交する方向に伝播する成分は強い散乱を受けるが、該長手方向に平行な方向に伝播する成分は殆ど散乱されない。そこで、GaN系半導体層の上面形状が方形(正方形または長方形)であるLEDチップにおいて、このような凹凸パターンを採用する場合には、ストライプ状の凹部および凸部の長手方向が、該方形を構成する4つの辺のそれぞれと約45度(40度〜50度)の角度をなすように、凹凸パターンの方向を定めることが好ましい。凹凸パターンの方向をこのように定めると、ストライプ状の凹部および凸部の長手方向に平行に伝播する光成分が、GaN系半導体層の端面で反射されることによって、その伝播方向を、該長手方向に直交する方向に変えることになる(図7)。つまり、殆ど散乱を受けない方向に伝播する光成分の伝播方向が、反射によって、強い散乱を受ける方向に変化することになる。よって、光のGaN系半導体層内への閉じ込めを弱くすることができる。
本発明は、本明細書に明示的に記載した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を損なわない範囲内で、種々の変形が可能である。
その他、次の事項を付記する。
(1)透光性基板と、該透光性基板上に形成されたGaN系半導体層とを有し、前記GaN系半導体層は、前記透光性基板側からn型層と、発光層と、p型層とをこの順に含む積層構造を備え、前記p型層上には、非晶質の酸化物半導体からなる透光性電極が形成され、該透光性電極の表面上に反射膜が形成されている、GaN系LEDチップ。
(2)透光性基板と、該透光性基板上に形成されたGaN系半導体層とを有し、前記GaN系半導体層は、前記透光性基板側からn型層と、発光層と、p型層とをこの順に含む積層構造を備え、前記p型層上には、酸化物半導体からなる透光性電極が形成されており、該透光性電極の表面は研磨により平坦化されており、該透光性電極の表面上に反射膜が形成されている、GaN系LEDチップ。
(3)前記非晶質の酸化物半導体からなる透光性電極が、インジウム亜鉛酸化物で形成されている、前記(1)に記載のGaN系LEDチップ。
(4)前記酸化物半導体がインジウム錫酸化物である、前記(2)に記載のGaN系LEDチップ。
(5)前記反射膜が金属製の反射膜である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のGaN系LEDチップ。
(6)前記金属製の反射膜が、Ag、Al、RhもしくはPtの単体、または、これらのいずれかを主体とする合金で形成されている、前記(5)に記載のGaN系LEDチップ。
(7)前記透光性電極と、前記金属製の反射膜との間に透光性の誘電体膜が介在されている、前記(5)または(6)に記載のGaN系LEDチップ。
(8)前記誘電体膜の屈折率が1.4以下である、前記(7)に記載のGaN系LEDチップ。
(9)前記誘電体膜がフッ化マグネシウムまたはフッ化リチウムで形成されている、前記(7)に記載のGaN系LEDチップ。
(10)前記透光性基板の表面が凹凸面とされており、前記GaN系半導体層が該凹凸面の凹部を埋めるように形成されている、前記(1)〜(9)のいずれかに記載のGaN系LEDチップ。
(11)前記凹凸面は交互に配置されたストライプ状の凹部および凸部を有しており、前記GaN系半導体層はその上面形状が方形であり、前記ストライプ状の凹部および凸部の長手方向が、該方形を構成する4つの辺のそれぞれと約45度の角度をなしている、前記(10)に記載のGaN系LEDチップ。
本発明の実施形態に係るGaN系LEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るGaN系LEDチップにおいて、GaN系半導体層内への光の閉じ込めが弱くなるメカニズムを説明するための図である。
符号の説明
10、20、30、40、50、60 GaN系LEDチップ
11、21、31、41、51、61 基板
12、22、32、42、52、62 n型層
13、23、33、43、53、63 発光層
14、24、34、44、54、64 p型層
15、25、35、45、65 負電極
16、26、36、46、56、66 透光性電極
17、27、37、47、57、67 反射膜
28、38、58 接点電極
L GaN系半導体層

Claims (15)

  1. GaN系半導体層を有するGaN系LEDチップであって、
    該GaN系半導体層上に、非晶質の酸化物半導体からなる透光性電極が形成され、
    該透光性電極の表面上に反射膜が形成されている、
    ことを特徴とするGaN系LEDチップ。
  2. GaN系半導体層を有するGaN系LEDチップであって、
    該GaN系半導体層上に、酸化物半導体からなる透光性電極が形成され、
    該透光性電極の表面は研磨により平坦化されており、
    該平坦化された透光性電極の表面上に反射膜が形成されている、
    ことを特徴とするGaN系LEDチップ。
  3. 前記非晶質の酸化物半導体からなる透光性電極がインジウム亜鉛酸化物膜である、請求項1に記載のGaN系LEDチップ。
  4. 前記酸化物半導体がインジウム錫酸化物である、請求項2に記載のGaN系LEDチップ。
  5. 前記反射膜が金属製の反射膜である、請求項1〜4のいずれかに記載のGaN系LEDチップ。
  6. 前記金属製の反射膜が、Ag、Al、Rh、Pt、Ir、Pd、RuもしくはOsの単体、または、これらのいずれかを主体とする合金で形成されている、請求項5に記載のGaN系LEDチップ。
  7. 前記透光性電極と前記金属製の反射膜との間に、前記透光性電極よりも低い屈折率を有する材料で形成された透光性の誘電体膜が介在されている、請求項5または6に記載のGaN系LEDチップ。
  8. 前記誘電体膜の屈折率が1.5以下である、請求項7に記載のGaN系LEDチップ。
  9. 前記誘電体膜がフッ化マグネシウムまたはフッ化リチウムで形成されている、請求項7に記載のGaN系LEDチップ。
  10. 前記反射膜が誘電体多層膜である、請求項1〜4のいずれかに記載のGaN系LEDチップ。
  11. 前記反射膜が、更に、前記誘電体多層膜上に積層された金属反射層を有する、請求項10に記載のGaN系LEDチップ。
  12. 前記GaN系半導体層に接合された透光性基板を有し、該透光性基板と、前記GaN系半導体層と、前記透光性電極と、前記反射膜とをこの順に含む積層構造を備える、請求項1〜11のいずれかに記載のGaN系LEDチップ。
  13. 前記透光性基板の表面が凹凸面とされており、前記GaN系半導体層が該凹凸面の凹部を埋めるように形成されている、請求項12に記載のGaN系LEDチップ。
  14. 前記凹凸面は交互に配置されたストライプ状の凹部および凸部を有しており、前記GaN
    系半導体層はその上面形状が方形であり、前記ストライプ状の凹部および凸部の長手方向
    が、該方形を構成する4つの辺のそれぞれと約45度の角度をなしている、請求項13に
    記載のGaN系LEDチップ。
  15. 前記GaN系半導体層に接合された導電性基板を有し、該導電性基板と、前記反射膜と、前記透光性電極と、前記GaN系半導体層とをこの順に含む積層構造を備えている、請求項1〜11のいずれかに記載のGaN系LEDチップ。
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