JP2008112525A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリ装置からのデータの読み出し時の誤書き込みの発生を低減する。
【解決手段】半導体記憶装置は、メモリセルアレイ4と、R/W制御回路5と、基準抵抗回路とを備える。メモリセルアレイ4は、それぞれワード線WLy(y=0,1,…2n,2n+1,…)、ビット線BLix及びソース線SLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)に接続された複数の磁気抵抗素子に対してデータを記憶保持する。R/W制御回路5は、ビット線BLix及びソース線SLixに印加される電圧を制御する。基準抵抗回路は、所定の基準抵抗値を発生する。R/W制御回路5は、メモリセルアレイ4からデータを読み出すとき、磁気抵抗素子の抵抗値が最大抵抗値Rmaxであるとき、基準抵抗回路に印加される電圧Vout_B0,Vout_B1を高くするように制御することにより、磁気抵抗素子に印加される電圧Vout0,Vout1を低下させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、抵抗体メモリ素子に対してデータを記憶保持するための半導体記憶装置に関する。
従来例の磁気抵抗素子を用いてデータを記憶保持するMRAM(Magneto-resistive Random Access Memory)が非特許文献1に開示されている。フォールデッドビット線構成のMRAMは、読み出しの対象であるメモリセルが接続されるビット線とリファレンスビット線とが、並行でかつ近接し、レイアウト上、メモリセル内が対称に構成されるため、同相ノイズをキャンセルでき、優れた読み出し性能を有する。MRAM等を含む一般的なメモリ装置においては、メモリセルから読み出された電圧は非常に小さいので、それを増幅するためのセンスアンプ回路を必要とする。
図13(a)〜(c)は、スピン注入磁化反転書き込み方式を用いた、フォールデッド構成のSTT(Spin Torque Transfer)−MRAMに用いられる従来例に係るセンスアンプ回路の読み出し時の各部の信号を示す動作波形図である。図13において、VWLは読み出し対象のメモリセルの列を選択するためのワード線に印加される電圧であり、VCSLは読み出し対象のメモリセルの行を選択するための列選択線に印加される電圧であり、VLIOはメモリセルから読み出した電圧を引き出すための読み出し線に印加される電圧であり、VBLは読み出し対象のメモリセルのビット線に印加される電圧であり、ITMR_Rxは読み出し対象のメモリセル内のデータを記憶した磁気抵抗素子に流れる電流であり、ITMR_Rrefはリファレンス抵抗に流れるリファレンス電流である。
図13に示すように、従来例のセンスアンプ回路は、所望のメモリセル内の磁気抵抗素子に蓄積されたデータを読み出すとき、読み出し対象のメモリセル内の磁気抵抗素子に電流ITMR_Rxを供給する。磁気抵抗素子に電流ITMR_Rxが流れる期間Treadconvは、電圧VWL又は電圧VCSLのハイレベルの期間に応じて制御される。
Takaharu Tsuji et al., "A 1.2V 1Mbit Embedded MRAM Core with Folded Bit-Line Array Architecture", 2004 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, pp.450-453, Hawaii, U.S.A., June 2004. Thomas W. Andre et al., "A 4-Mb 0.18-μm 1T1MTJ Toggle MRAM With Balanced Three Input Sensing Scheme and Locally Mirrored Unidirectional Write Drivers", IEEE Journal of Solid-State Circuits, pp.301-309, Vol. 40, No.1, January 2005. M. Hosomi et al., "A Novel Nonvolatile Memory with Spin Torque Transfer Magnetization Switching: Spin-RAM", IEEE International Electron Devices Meeting (IEDM), pp.459-462, Washington, D.C., U.S.A., December 2005. W. C. Jeong et al., "Highly scalable MRAM using field assisted current induced switching", 2005 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers, pp.184-185, Kyoto, Japan, June 2005.
しかしながら、上記従来例のセンスアンプ回路では、図13(c)に示すように、データの書き込み時と同様に、データの読み出し時にも磁気抵抗素子に電流ITMR_Rxを供給するので、その電流により誤書き込みが起こる可能性があるという問題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、メモリ装置からのデータの読み出し時の誤書き込みの発生を低減する半導体記憶装置を提供することにある。
第1の発明に係る半導体記憶装置は、それぞれワード線、ビット線及びソース線に接続された複数の抵抗体メモリ素子に対してデータを記憶保持するメモリセルと、前記ビット線及び前記ソース線に印加される電圧を制御するための制御回路とを備えた半導体記憶装置において、所定の基準抵抗値を発生するための基準抵抗回路を備え、前記制御回路は、前記メモリセルから前記データを読み出すとき、前記抵抗体メモリ素子の抵抗値が前記基準抵抗値よりも大きいとき、前記基準抵抗回路に印加される電圧を高くするように制御することにより、前記抵抗体メモリ素子に印加される電圧を低下させることを特徴とする。
上記半導体記憶装置において、前記各抵抗体メモリ素子は、当該各抵抗体メモリ素子にデータを書き込むときに、前記基準抵抗値よりも大きい所定の最大抵抗値と、前記基準抵抗値よりも小さい所定の最小抵抗値のいずれかを有し、前記抵抗体メモリ素子から前記データを読み出すときの読み出し電流の方向が、前記抵抗体メモリ素子の抵抗値を前記最小抵抗値に設定するようにデータを書き込む方向であることを特徴とする。
また、上記半導体記憶装置において、前記基準抵抗値は、実質的に、前記最小抵抗値と前記最大抵抗値との和を2で割った値であることを特徴とする。
さらに、上記半導体記憶装置において、前記制御回路は、前記基準抵抗回路が接続されるソース線と接地電位との間の抵抗値が、所望の抵抗体メモリ素子が接続されるソース線と接地電位との間の抵抗値よりも大きくなるように制御することにより、前記抵抗体メモリ素子に印加される電圧を低下させることを特徴とする。とって代わって、前記基準抵抗回路は、前記最小抵抗値を有する抵抗体メモリ素子と、前記抵抗体メモリ素子と直列に接続され、ウェルに対する印加電圧に従って変化する抵抗値を有する第1のトランジスタとを含むことを特徴とする。また、とって代わって、前記基準抵抗回路は、前記最小抵抗値を有する抵抗体メモリ素子と、前記抵抗体メモリ素子と直列に接続され、前記ワード線に接続されたゲートに対する印加電圧に従って変化する抵抗値を有する第1のトランジスタとを含むことを特徴とする。
またさらに、上記半導体記憶装置において、前記基準抵抗回路は、印加電圧に従って変化する抵抗値を有する第2のトランジスタを含むことを特徴とする。
第2の発明に係る半導体記憶装置は、それぞれワード線、ビット線及びソース線に接続された複数の抵抗体メモリ素子に対してデータを記憶保持するメモリセルと、前記ビット線及び前記ソース線に印加される電圧を制御するための制御回路とを備えた半導体記憶装置において、前記メモリセルは、互いに異なるビット線及びソース線に接続され、互いに異なるデータを書き込まれる2つの抵抗体メモリ素子を含み、前記制御回路は、前記メモリセルから前記データを読み出すとき、前記2つの抵抗体メモリ素子のうちいずれかの抵抗体メモリ素子を、所定の基準抵抗値を発生するために用いることを特徴とする。
従って、本発明に係る半導体記憶装置によれば、抵抗体メモリ素子の抵抗値が基準抵抗値よりも大きいとき、基準抵抗回路に印加される電圧を高くするように制御することにより、抵抗体メモリ素子に印加される電圧を低下させるので、磁気抵抗素子に電流が流れる時間を短くすることができ、その結果、メモリ装置からのデータの読み出し時の誤書き込みの発生を低減することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施の形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態に係る半導体記憶装置は、STT(Spin Torque Transfer)書き込み方式によりデータを書き込まれるSTT−MRAM(Spin Torque Transfer Magneto-resistive Random Access Memory)であり、列アドレスバッファ1と、列デコーダ及びWLドライバ2と、ダミーメモリ列3と、メモリセルアレイ4と、R/W制御回路5と、行アドレスバッファ6と、行デコーダ及びBLドライバ7と、2ビット信号及び切り替え信号生成器8と、センスアンプ回路10とを備えて構成される。列アドレスバッファ1は、外部から入力される列アドレス信号RA0_xを一時的に保管する。列デコーダ及びWLドライバ2は、列アドレスバッファ1から入力した列アドレス信号RA0_xをデコードして、メモリセルアレイ4内の書き込み又は読み出しを行う所望のメモリセルにアクセスするためのワード線(WL)を選択する。行アドレスバッファ6は、外部から入力される行アドレス信号CA0_xを一時的に保管する。行デコーダ及びBLドライバ7は、行アドレスバッファ6から入力した行アドレス信号CA0_xをデコードして、メモリセルアレイ4内の書き込み又は読み出しを行う所望のメモリセルにアクセスするためのビット線(BL)を選択するために行選択線(CSL)を選択する。
メモリセルアレイ4は、データを蓄積するためのTMR(Tunnel Magnetic Resistance)素子等の磁気抵抗素子と、その磁気抵抗素子への電流の経路を開閉するためのトランジスタとを含む複数のメモリセルを備える(図2参照)。メモリセルアレイ4において、各メモリセルが接続されるビット線(BL)及びワード線(WL)が選択されることによって、そのメモリセルに対してデータの書き込み又は読み出しが行われる。ダミーメモリ列3は、メモリセルアレイ4に隣接して配置され、メモリセルアレイ4の各メモリセルと同一の構成を有する複数のダミーメモリセルを備える(図2参照)。ダミーメモリ列3において、メモリセルアレイ4内の所望のメモリセルに接続されるワード線が活性化されたとき、対応するダミーメモリセルに接続されるワード線も同時に活性化される。
2ビット信号及び切り替え信号生成器8は、2ビットの書き込みデータD0,D1と、R/W制御回路5の書き込み動作及び読み出し動作を切り替えるための切り替え信号R/Wとを生成し、R/W制御回路5に出力する。R/W制御回路5は、2ビット信号生成器8から入力される切り替え信号R/Wによって書き込み動作に切り替えられたとき、ビット線及びソース線の電圧レベルを制御することによって、書き込みデータD0,D1をメモリセルアレイ4の所望のメモリセルに書き込む一方、2ビット信号生成器8から入力される切り替え信号R/Wによって読み出し動作に切り替えられたとき、ビット線及びソース線の電圧レベルを制御することによって、メモリセルアレイ4の所望のメモリセルから読み出したデータQ0,Q1を、センスアンプ回路10を介して出力する。センスアンプ回路10は、所望のメモリセルの読み出し電圧と、ダミーメモリセルによって発生される基準電圧の電圧差をデジタルレベルとして取り扱いが可能になるレベルにまで増幅して、所望のメモリセル内に蓄積されたデータが「0」であるか、「1」であるかを判別して読み出したデータQ0,Q1を出力する。なお、読み出し線LIOF0,LIOF1及びリファレンス読み出し線LIOB0,LIOB1上には、それぞれ寄生容量C5,C7,C6,C8が存在する。
図2は、図1のダミーメモリ列3及びメモリセルアレイ4の詳細な構成を示す回路図である。図2において、メモリセルアレイ4は、フォールデッドビット線構成であり、それぞれが2つのトランジスタ及び2つの磁気抵抗素子を含む複数のメモリセルMC0〜MC3を格子状に配置する。フォールデッドビット線構成においては、各メモリセル内でビット線BLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)とリファレンスビット線BL_Bix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)とが対をなし、互いに平行かつ近接して配置されるので、同一メモリセルアレイ内で発生した同相ノイズをキャンセルできる。各メモリセルは、配置される行に応じて、所定のソース線SLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)と、所定のビット線BLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)と、所定のリファレンスビット線BL_Bix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)とに接続され、配置されている列に応じて、所定の2本のワード線WL2n,2n+1(n=0,1,…)に接続される。さらに、2ビットのデータを記憶保持できるように、上下2段のメモリセルMC0及びMC1又はメモリセルMC2及びMC3が対をなしている。従って、例えば、メモリセルMC0の磁気抵抗素子Rm0,Rm1には2ビットの書き込みデータD0,D1のうち1ビット目のデータD0が記憶保持され、メモリセルMC1の磁気抵抗素子Rm0,Rm1には2ビットの書き込みデータD0,D1のうち2ビット目のデータD1が記憶保持される。なお、各メモリセルMC0〜MC3の各磁気抵抗素子Rm0〜Rm3に書き込まれるデータは「0」又は「1」であって、各データは各磁気抵抗素子Rm0〜Rm3の抵抗値を最大抵抗値Rmax又は最小抵抗値Rminに設定することにより記憶保持される。
ダミーメモリ列3は、前述のように、メモリセルアレイ4内の各メモリセルMC0〜MC3と同様の構成を有する複数のダミーメモリセルDMC0〜DMC3を備える。ダミーメモリセルDMC0は、メモリセルMC2の読み出し時に基準電圧を発生するために活性化され、ダミーメモリセルDMC1は、メモリセルMC3の読み出し時に基準電圧を発生するために活性化され、ダミーメモリセルDMC2は、メモリセルMC0の読み出し時に基準電圧を発生するために活性化され、ダミーメモリセルDMC3は、メモリセルMC1の読み出し時に基準電圧を発生するために活性化される。各ダミーメモリセルDMC0〜DMC3は、配置されている行に応じて、所定のソース線SLixと、所定のビット線BLixと、所定のリファレンスビット線BL_Bix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)とに接続され、ダミーメモリセルDMC0〜DMC3内の各トランジスタは、それぞれ2本のダミーワード線DummyWL0及びDummyWL1又はダミーワード線DummyWL2及びDummyWL3に接続される。各ダミーメモリセル内の磁気抵抗素子の抵抗値は、全て最小抵抗値Rminである。以下、各ダミーメモリセルの磁気抵抗素子をリファレンス抵抗Rminという。
なお、ソース線SLixと、ビット線BLixと、リファレンスビット線BL_Bix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)とは、実質的に平行に配置され、ソース線SLix、ビット線BLix及びリファレンスビット線BL_Bix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)と、ワード線WL2n,2n+1,2n+2,2n+3(n=0,1,…)とは、実質的に垂直に配置される。
図3は、図2のダミーメモリ列3及びメモリセルアレイ4の詳細な構成を示すレイアウト図である。図3において、ソース線SLm0、リファレンスビット線BL_Bm0、ビット線BLm0、ソース線SLm1、リファレンスビット線BL_Bm1、ビット線BLm1、…がこの順に互いに平行に配置され、それらに対して垂直にワード線DummyWL0,DummyWL1,DummyWL2,DummyWL3,…,WL2n,WL2n+1,WL2n+2,WL2n+3,…が配置される。メモリセルMC0において、リファレンスビット線BL_Bm0に接続された磁気抵抗素子Rm0は、ストラップ配線STと、ドレインコンタクトDCと、コンタクトCTとを介して、活性領域AA0の左側のドレイン領域DRNに接続され、ビット線BLm0に接続された磁気抵抗素子Rm1は、ストラップ配線STと、ドレインコンタクトDCと、コンタクトCTとを介して、活性領域AA0の右側のドレイン領域DRNに接続される。メモリセルMC2において、リファレンスビット線BL_Bm0に接続された磁気抵抗素子Rm2は、ストラップ配線STと、ドレインコンタクトDCと、コンタクトCTとを介して、活性領域AA1の左側のドレイン領域DRNに接続され、ビット線BLm0に接続された磁気抵抗素子Rm3は、ストラップ配線STと、ドレインコンタクトDCと、コンタクトCTとを介して、活性領域AA1の右側のドレイン領域DRNに接続される。また、活性領域AA0のソース領域SRCは、コンタクトCTを介してソース線SLm1に接続され、活性領域AA1のソース領域SRCは、コンタクトCTを介してソース線SLm0に接続される。図3において、メモリセルMC1及びMC3については、それぞれ上記メモリセルMC0及びMC2と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
図4は、図3のA−A’線における断面図である。図4において、活性領域AA0,AA1は、それぞれ1つのソース領域SRCと、ソース領域SRCを挟むように構成された2つのドレイン領域DRNとを備える。各ドレインコンタクトDCは活性領域AA0,AA1のドレイン領域DRNの上に構成され、各ストラップ領域STはドレインコンタクトDCの上に構成される。ワード線WL2n,WL2n+1は活性領域AA0のソース領域SRCと各ドレイン領域DRNとの間に形成された各トランジスタのゲート領域に接続され、ワード線WL2n+2,WL2n+3は活性領域AA1のソース領域SRCと各ドレイン領域DRNとの間に形成された各トランジスタのゲート領域に接続される。磁気抵抗素子Rm0,Rm1,Rm2,Rm3は各ストラップ領域STの上に構成され、リファレンスビット線BL_Bm0又はビット線BLm0に接続される。図3及び図4に示すように、本実施の形態に係るSTT−MRAMにおいては、ダミーメモリ列3及びメモリセルアレイ4では、ビット線方向のメモリセルを1つ置きにワード線方向にずらして配置し、ビット線方向の2つの隣接するメモリセルが互いに異なるソース線に接続される。
図5は、図1のR/W制御回路5の詳細な構成を示す回路図である。R/W制御回路5は、データの書き込み時、図5に示されるような、複数のトランジスタ及び演算回路を含むドライバ回路を制御して、行選択線CSLi(i=0,1,…m,…M)に入力される信号に応じて、いずれか1対の所望のメモリセル(例えば、メモリセルMC2及びMC3)を選択するためにソース線SLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)、ビット線BLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)、及びリファレンスビット線BL_Bix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)に印加される電圧のレベルを制御することにより、メモリセルアレイ4の所望のメモリセルの磁気抵抗素子に流れる電流を制御して、2ビットの書き込みデータD0,D1を各メモリセルに書き込む。また、R/W制御回路5は、データの読み出し時、同様に、上記ドライバ回路を制御して、メモリセルアレイ4の所望のメモリセルの磁気抵抗素子に電流を流し、読み出し電圧を各読み出し線LIOFx,LIOBx(x=0,1)に出力して、センスアンプ回路10に伝達する。また、R/W制御回路5は、ソース線SLi0(i=0,1,…,m,…,M)と接地電位GND間に接続されたN型電解効果トランジスタNTr3,NTr4と、ソース線SLi1(i=0,1,…,m,…,M)と接地電位GND間に接続されたN型電解効果トランジスタNTr1,NTr2とを備え、S0N線、S0NR線、S1N線及びS1NR線を制御することにより、各ソース線SLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)と接地電位GNDとの間の抵抗を制御できる。以下、ダミーメモリセルDMC0〜DMC3の各リファレンス抵抗Rminと各ソース線SLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)と接地電位GNDとの間の抵抗とによって構成される抵抗回路を、基準抵抗回路という。
具体的には、上記R/W制御回路5において、書き込みデータD0,D1の書き込み時、まず、外部から入力された列アドレス信号RA0_x及び行アドレス信号CA0_xに応じて、例えば、メモリセルMC2及びMC3にアクセスするために、例えば、図2のワード線WL2n+2,WL2n+3と図3の列選択線CSLmとを、列デコーダ及びWLドライバ2と行デコーダ及びBLドライバ7とによりハイレベル電圧(イネーブル)にする。次に、2ビット信号及び切り替え信号生成器8からの切り替え信号R/Wにより、図3中のREAD線及びBLEQ線がロウレベル電圧(ディスエーブル)に制御され、R/W制御回路5が書き込み動作に切り替えられる。次に、R/W制御回路5は、書き込みデータD0が「0」である場合、BBP0線及びBFP0線をハイレベル電圧(電源電位VDD)に制御し、S0P線をロウレベル電圧(接地電位Vgnd)に制御することで、ソース線SLm0が接地され、ビット線BLm0及びリファレンスビット線BL_Bm0は電圧VDDを印加される。これにより、メモリセルMC2の磁気抵抗素子にはバイアス電圧Vbias(=VDD−Vgnd)が印加され、ビット線BLm0及びリファレンスビット線BL_Bm0からソース線SLm0への方向に電流が流れるので、メモリセルMC2の磁気抵抗素子Rm2及びRm3に「0」のデータが書き込まれる。一方、書き込みデータD0が「1」である場合、BBP0線及びBFP0線をロウレベル電圧(接地電位Vgnd)に制御し、S0P線をハイレベル電圧(電源電位VDD)に制御することで、ソース線が電圧VDDを印加され、ビット線BLm0及びリファレンスビット線BL_Bm0は接地される。これにより。磁気抵抗素子Rm2及びRm3にバイアス電圧Vbias(=Vgnd−VDD)を印加し、ソース線SLm0からビット線BLm0及びリファレンスビット線BL_Bm0への方向に電流を流して、磁気抵抗素子Rm2及びRm3に「1」のデータが書き込まれる。同様に、書き込みデータD1が「0」である場合、R/W制御回路5は、BBP1線及びBFP1線をハイレベル電圧(電源電位VDD)に制御し、S1P線をロウレベル電圧(接地電位Vgnd)に制御することで、メモリセルMC3の磁気抵抗素子Rm2及びRm3に「0」のデータを書き込み、書き込みデータD1が「1」である場合、BBP1線及びBFP1線をロウレベル電圧(接地電位Vgnd)に制御し、S1P線をハイレベル電圧(電源電位VDD)に制御することで、メモリセルMC3の磁気抵抗素子Rm2及びRm3に「1」のデータを書き込む。なお、各メモリセルMC0〜MC3及びダミーメモリセルDMC0〜DMC3におけるトランジスタのオン抵抗は無視できるものとする。
図6は、図1のセンスアンプ回路10の詳細な構成を示す回路図である。図6において、センスアンプ回路10は、P型電解効果トランジスタ(以下、P型トランジスタという。)20〜22,27〜29と、N型電解効果トランジスタ(以下、N型トランジスタという。)23〜26,30〜33と、バススワップスイッチ回路35,41と、差動増幅器36,42と、プリチャージ回路43とを備えて構成される。プリチャージ回路43は、各読み出し線LIOFx,LIOBx(x=0,1)をそれぞれプリチャージ電圧VPCにプリチャージするための回路である。
P型トランジスタ20,27の各ソース端子は電源電位VDDに接続され、その各ゲート端子はセンスイネーブル線/SEに接続される。P型トランジスタ21,22の各ソース端子はP型トランジスタ20のドレイン端子に接続され、その各ドレイン端子はバススワップスイッチ35を介して読み出し線LIOF0,LIOB0に接続され、その各ゲート端子は定電流制御線CCSに接続される。P型トランジスタ28,29の各ソース端子はP型トランジスタ27のドレイン端子に接続され、その各ドレイン端子はバススワップスイッチ35を介してそれぞれ読み出し線LIOF1,LIOB1に接続され、その各ゲート端子は定電流制御線CCSに接続される。N型トランジスタ23,24,30,31の各ソース端子は、それぞれP型トランジスタ21,22,28,29のドレイン端子に接続され、その各ドレイン端子は接地され、その各ゲート端子はプリチャージ線PCに接続される。
なお、センスイネーブル線/SEは、メモリセルアレイ4からのデータの読み出し時にロウレベル電圧(接地電位Vgnd)に制御され、それ以外の時はハイレベル電圧(電源電位VDD)に制御され、定電流制御線CCSは、常にロウレベル電圧(接地電位Vgnd)に維持される。
バススワップスイッチ35とP型トランジスタ21,22,28,29との間にはそれぞれN型トランジスタ25,26,32,33が接続され、N型トランジスタ25及び26の各ゲート端子はそれぞれN型トランジスタ26及び25のソース端子に接続され、N型トランジスタ32及び33のゲート端子はそれぞれN型トランジスタ33及び32のソース端子に接続される。
バススワップスイッチ35は、読み出し線LIOF0上に接続された第1のN型トランジスタ50と、リファレンス読み出し線LIOB0上に接続された第2のN型トランジスタ51と、第1のN型トランジスタ50のソース端子と第2のN型トランジスタ51のドレイン端子との間に接続された第3のN型トランジスタ52と、第2のN型トランジスタ51のソース端子と第1のN型トランジスタ50のドレイン端子との間に接続された第4のN型トランジスタ53とを備える。第3及び第4のトランジスタ52,53は、列アドレス信号RA0_xと同じである列アドレス信号RA0により制御され、第1及び第2のN型トランジスタ50,51は、列アドレス信号RA0の反転信号である列アドレス信号RA0_Bにより制御される。同様に、バススワップスイッチ回路41は、読み出し線LIOF1上に接続された第5のN型トランジスタ54と、リファレンス読み出し線LIOB1上に接続された第6のN型トランジスタ55と、第5のN型トランジスタ54のソース端子と第6のN型トランジスタ55のドレイン端子との間に接続された第7のN型トランジスタ56と、第6のN型トランジスタ55のソース端子と第5のN型トランジスタ54のドレイン端子との間に接続された第8のN型トランジスタ57とを備える。第7及び第8のトランジスタ56,57は、列アドレス信号RA0により制御され、第5及び第6のN型トランジスタ54,55は、列アドレス信号RA0_Bにより制御される。バススワップスイッチ35は、各N型トランジスタを制御されて、各読み出し線LIOF0及びLIOB0に流れる電流を入れ替える。バススワップスイッチ回路41は、各N型トランジスタを制御されて、各読み出し線LIOF1及びLIOB1に流れる電流を入れ替える。
差動増幅器36,42は、非反転入力端子に印加された、所望のメモリセルMC0,MC1に蓄積されたデータ値に応じた電圧Vout0,Vout1と、反転入力端子に印加された基準電圧である電圧Vout_B0,Vout_B1の差分を算出し、算出された差分を増幅してそれぞれ読み出しデータQ0,Q1として出力する。
上記構成を有するSTT−MRAMにおいて、例えば、メモリセルアレイ4内のメモリセルに蓄積されたデータを読み出す場合、まず、センスイネーブル信号/SEをハイレベル電圧(ディスエーブル)にし、プリチャージ線PC(LIOEQ)と図3のBLEQ線をハイレベル電圧(イネーブル)にし、プリチャージ回路43により各読み出し線LIOFx,LIOBx(x=0,1)をプリチャージ電圧VPCでプリチャージし、それにより、ビット線BLmx及びリファレンスビット線BL_Bmx(x=0,1)を接地電位Vgndにプリチャージする。バススワップスイッチ回路35,41は、列アドレス信号RA0,RA0_Bにより制御され、読み出し線LIOFx及びリファレンス読み出し線LIOBx(x=0,1)を、それぞれP型トランジスタ32,38側とP型トランジスタ34,40側のいずれに接続するかを判断する。
次に、列デコーダ及びWLドライバ2及び行デコーダ及びBLドライバ7により図2のワード線WL2n〜WL2n+3と図3の行選択線CSLmをハイレベル電圧(イネーブル)とする。このとき、R/W制御回路5により、S0N線及びS0NR線を介してそれぞれN型トランジスタNTr3及びNTr4を制御することにより、各ソース線SLm0と接地電位GND間の抵抗を最小にする。その結果、ソース線SLm0は実質的に接地される。また、このとき、同時に、列デコーダ及びWLドライバ2により、ダミーワード線DummyWL0〜DummyWL3がハイレベル電圧(イネーブル)に制御され、R/W制御回路5により、S1NR線及びS1N線に印加される電圧を制御し、N型トランジスタNTr1,NTr2を制御することにより、各ソース線SLm1と接地電位GND間の抵抗を、以下の式(2)によって表される所定の抵抗値Rref1に制御する。この所定の抵抗値Rref1により、擬似的にダミーメモリ列3のリファレンス抵抗Rminと、この所定の抵抗値Rref1を有する抵抗とが直列接続された構成となり、リファレンス読み出し線LIOBx(x=0,1)側には、次式(3)によって表される抵抗値Rref2を有する抵抗が接続された構成となる。ここで、READ線に印加される電圧をイネーブルに制御することにより、行選択線CSLmで選択されたビット線が各読み出し線LIOFx,LIOBx(x=0,1)に接続され、読み出し電圧がセンスアンプ回路10に伝達される。
[数2]
Rref1=(Rmax−Rmin)/2 …(2)
[数3]
Rref2=(Rmax+Rmin)/2 …(3)
次に、プリチャージが終了すると、プリチャージ線PC(LIOEQ)とBLEQ線をロウレベル電圧(ディスエーブル)にしてプリチャージをオフし、センスイネーブル線/SEに印加される電圧をロウレベル電圧(イネーブル)とする。これにより、図6のセンスアンプ回路10のP型トランジスタ20,27がオンとなり、ノードN0,N0_B,N1,N1_Bの各電圧Vout0,Vout_B0,Vout1,Vout_B1が上昇する。Vout0電圧と読み出し線LIOF0の電圧との差電圧、Vout_B0電圧と読み出し線LIOB0の電圧との差電圧、Vout1電圧と読み出し線LIOF1の電圧との差電圧、及び、Vout_B1電圧と読み出し線LIOB1の電圧との差電圧がそれぞれN型トランジスタ25,26,32,33の各しきい値電圧を越えるとN型トランジスタ25,26,32,33がオンとなる。N型トランジスタ25,26,32,33がオンとなると、読み出し線LIOFx,LIOBx(x=0,1)を介してビット線BLix及びリファレンスビット線BLix_B(i=0,1,…m,…M;x=0,1)が充電され、各メモリセルの磁気抵抗素子Rx0〜Rx3及び各ダミーメモリセルのリファレンス抵抗Rminの抵抗値に応じた電流が流れる。
例えば、所望のメモリセルの各磁気抵抗素子Rx0〜Rx3の抵抗値が最小抵抗値Rminであるとき、所望のメモリセルが接続されるソース線と接地電位間の抵抗値が、ダミーメモリセルが接続されるソース線と接地電位間の抵抗値よりも大きくなるように制御されるため、ノードN0の電圧Vout0は、最大抵抗値RmaxとP型トランジスタ21により供給される定電流との積よりも上昇し、ノードN0_Bの電圧Vout_Bは相対的に低くなる。クロスカップルされたN型トランジスタ25及び26による正帰還増幅により、N型トランジスタ25はオフとなっていき、電圧Vout0はさらに上昇し、電圧Vout_B0はさらに下降する。また、メモリセルMC0の各磁気抵抗素子Rx0〜Rx3の抵抗値が最大抵抗値Rmaxであるとき、ダミーメモリセルが接続されるソース線と接地電位間の抵抗値が、所望のメモリセルが接続されるソース線と接地電位間の抵抗値よりも大きくなるように制御されるため、ノードN0_Bの電圧Vout_Bは高くなり、ノードN0の電圧Vout0は相対的に小さくなる。クロスカップルされたN型トランジスタ25及び26の正帰還増幅により、N型トランジスタ25はオンとなっていき、電圧Vout0はさらに下降し、電圧Vout_B0はさらに上昇する。電圧Vout1,Vout_B1についても同様である。電圧Vout0,Vout_B0,Vout1,Vout_B1の上昇又は下降に伴い、読み出し線LIOFx,Bx(x=0,1)を介してビット線BLix及びリファレンスビット線BLix_B(i=0,1,…m,…M;x=0,1)に印加される電圧も上昇又は下降する。
差動増幅器36は、電圧Vout0と電圧Vout_B0とを比較することにより、一方のメモリセルの磁気抵抗素子に書き込まれたデータを判別し、差動増幅器42は、電圧Vout1と電圧Vout_B1とを比較することにより、他方のメモリセルの磁気抵抗素子に書き込まれたデータを判別し、それぞれ読み出しデータQ0,Q1として出力する。
図7(a)〜(e)は、本実施の形態に係るSTT−MRAMにおいて、磁気抵抗素子が最大抵抗値Rmaxである場合の、データ読み出し時の各部の信号を示す動作波形図である。図7において、VPCはプリチャージ線PCに印加される電圧であり、VWLは所望のメモリセルが接続されるワード線に印加される電圧であり、V/SEはセンスイネーブル線/SEに印加される電圧であり、Voutはセンスアンプ回路10の差動増幅器36,42に入力される上記電圧Vout0,Vout1を示し、Vout_Bは差動増幅器36,42に入力される上記電圧Vout_B0,Vout_B1を示し、VBL及びVBL_Bは所望のメモリセルが接続されるビット線及びリファレンスビット線に印加される電圧である。
図7において、まず、ビット線BLix,BLix_B(i=0,1,…m,…M;x=0,1)及び読み出し線LIOFx,LIOBx(x=0,1)を接地電位にプリチャージするために、電圧VPCがロウレベル電圧(イネーブル)となり、それに伴い、ワード線電圧VWLが上昇する。次いで、センスイネーブル信号線/SEの電圧V/SEがロウレベル電圧(イネーブル)となる。Vout電圧は、ある程度まで上昇すると、Vout_B電圧がさらに上昇することにより、低下する。
誤書き込みの発生を低減するためには、データを読み出すために磁気抵抗素子に電流が流れる読み出し期間を短くすることが有効である。従来例のセンスアンプ回路では、図12の読み出し期間Treadconvをワード線のハイレベルの期間又は列選択線のハイレベルの期間で制御するため、メモリセルに書き込まれたデータに拘わらず一定期間、磁気抵抗素子に電流が流れ、読み出し時間Treadconvを短くすることが困難であった。本実施の形態に係るSTT−MRAMにおいては、図7に示されるように、磁気抵抗素子の抵抗値がRmaxであるとき、Vout電圧はある程度まで上昇した後、従来例よりも早くに低下するので、磁気抵抗素子に電流が供給される期間を従来例に比較して短くできる。特に、読み出し電流の方向と、磁気抵抗素子に最小抵抗値Rminが設定されるときに流れる電流の方向とが同じであるとき、磁気抵抗素子の抵抗値がRmaxであるデータを読み出す場合に、磁気抵抗素子に印加されるバイアス電圧Vbiasを低下させて、読み出し期間を短くすることができる。
従って、以上説明したように、本実施の形態に係るSTT−MRAMによれば、磁気抵抗素子が最大抵抗値Rmaxであるときは、磁気抵抗素子に電流が印加される期間が短縮されるので、読み出し動作における誤書き込みの発生確率を低減できる。
また、P型トランジスタ21,22,28,29のトランジスタ素子特性のバラツキにより読み出し動作が影響を受けるが、P型トランジスタ21,22,28,29のゲート−ソース間電圧を大きくし、ゲート面積を大きくすることで、相対的にバラツキによる影響を最小限に抑えることができ、バラツキによる影響を低減するためにレイアウト面積を大きくする必要がない。
なお、本実施の形態において、センスアンプ回路10はプリチャージ回路43を含むが、本発明はこの構成に限らず、プリチャージ回路43は、STT−MRAM内の他の構成要素に含まれてもよい。
また、本実施の形態において、所望のメモリセルの磁気抵抗素子の抵抗値がRmaxであるとき、ダミーメモリセルが接続されるソース線と接地電位間の抵抗値が、所望のメモリセルが接続されるソース線とGND間の抵抗値よりも大きくなるように制御することにより、ダミーメモリセルの磁気抵抗素子に印加されるバイアス電圧を上昇させ、所望のメモリセルの磁気抵抗素子に印加されるバイアス電圧を低下させた。しかし、本発明はこの構成に限らず、各ソース線と接地電位間の抵抗値を制御することに代えて、図12に示すようにダミーメモリセルのトランジスタTR11のウェルTwに接続する端子に印加されるバイアス電圧を制御してもよく、あるいは、ダミーメモリセルのトランジスタTR11のゲートTgに接続するワード線に印加される電圧を制御してもよい。図12において、トランジスタTR11は、N型であるソース領域Ts及びドレイン領域Tdと、N型であるウェル領域Twと、P型であるシリコン基板Tsubと、二酸化シリコン等からなる絶縁層Tinsと、金属又はポリシリコン等からなるゲート領域Tgとを備える。ソース領域Tsは、リファレンス抵抗Rminを介してビット線BLm0又はリファレンスビット線BL_Bm0に接続される。
さらに、ダミーメモリセルの磁気抵抗素子は、固定の抵抗値Rminを有する抵抗素子であり、ダミーメモリセルの磁気抵抗素子に接続されるソース線と接地電位間の抵抗値を変化させたが、これに代えてトランジスタのソース端子及びドレイン端子を接続し、そのトランジスタのゲート電圧を制御することにより、抵抗値を変化させるように制御してもよい。このとき、磁気抵抗素子の代わりのトランジスタは、例えば、図12に示したトランジスタTR11と同様に構成されてもよい。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る半導体記憶装置の構成を示す回路図である。本実施の形態に係る半導体記憶装置は、ダミーメモリ列3を除いた点、及びメモリセルアレイ4及びR/W制御回路5に代えて、メモリセルアレイ4A及びR/W制御回路5Aを備えた点において、図1〜図7に示した実施の形態1に係る半導体記憶装置とは異なる。それ以外の点においては、実施の形態1に係る半導体装置と同様であり、同一符号を付した構成要素についての詳細な説明は省略する。
図9は、図8のメモリセルアレイ4Aの詳細な構成を示す回路図である。図9において、1つのメモリセルMC0は、ソース線SLi0(i=0,1,…,m,…,M)とビット線BLi0(i=0,1,…,m,…,M)との間にそれぞれ接続され、それぞれワード線WL2n,WL2n+1により制御される2つのトランジスタと、各トランジスタにそれぞれ直列に接続された磁気抵抗素子と、ソース線SLi1(i=0,1,…,m,…,M)とビット線BLi1(i=0,1,…,m,…,M)との間にそれぞれ接続され、それぞれワード線WL2n,WL2n+1により制御される2つのトランジスタと、各トランジスタにそれぞれ直列に接続された磁気抵抗素子とを含む。上段の磁気抵抗素子Rmと、下段の磁気抵抗素子Rm_Bには、互いに逆の値が書き込まれる。また、図示しないメモリセルMC1は、メモリセルMC0と同様の構成を有し、メモリセルMC0の下側に配置されている。
図10は、図9のメモリセルアレイ4Aのメモリセルの詳細な構成を示すレイアウト図である。図10において、ビット線BLm0、ソース線SLm0、ビット線BLm1、ソース線SLm1,…がこの順に互いに平行に配置され、それらに対して垂直にワード線WL2n,WL2n+1,WL2n+2,WL2n+3,…が配置される。メモリセルMC0において、ビット線BLm0に接続された磁気抵抗素子Rx0は、ストラップ配線STと、ドレインコンタクトDCと、コンタクトCTとを介して、活性領域AA0の左側のドレイン領域DRNに接続され、ビット線BLm1に接続された磁気抵抗素子Rm_Bは、ストラップ配線STと、ドレインコンタクトDCと、コンタクトCTとを介して、活性領域AA1の左側のドレイン領域DRNに接続される。活性領域AA0,AA1の左側のドレイン領域も同様に構成される。また、活性領域AA0のソース領域SRCは、コンタクトCTを介してソース線SLm0に接続され、活性領域AA1のソース領域SRCは、コンタクトCTを介してソース線SLm1に接続される。
図11は、図8のR/W制御回路5Aの詳細な構成を示す回路図である。図11において、R/W制御回路5Aは、データの書き込み時、図11に示されるような、複数のトランジスタ及び演算回路を含むドライバ回路を制御して、行選択線CSLi(i=0,1,…m,…M)に入力される信号に応じて、いずれか1対の所望のメモリセルMC0,MC1を選択するためにソース線SLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)及びビット線BLix(i=0,1,…,m,…,M;x=0,1)に印加される電圧のレベルを制御することにより、メモリセルアレイ4Aの所望のメモリセルの磁気抵抗素子に流れる電流を制御して、2ビットの書き込みデータD0,D1を各メモリセルMC0,MC1に書き込む。また、R/W制御回路5Aは、データの読み出し時、同様に、上記ドライバ回路を制御して、メモリセルアレイ4Aの所望のメモリセルMC0,MC1の磁気抵抗素子に電流を流し、読み出した電流を各読み出し線LIOFx,LIOBx(x=0,1)に出力して、センスアンプ回路10に伝達する。
上記構成を有するSTT−MRAMにおいて、各メモリセルMC0,MC1において、磁気抵抗素子Rm0及び磁気抵抗素子Rm0_Bには、互いに逆の値が書き込まれるので、各メモリセルMC0,MC1の磁気抵抗素子Rm0からデータを読み出すとき、磁気抵抗素子Rm0_Bをリファレンス抵抗として利用する。例えば、所望のメモリセルの磁気抵抗素子Rm0の抵抗値が最小抵抗値Rminであるとき、センスアンプ回路10において、磁気抵抗素子Rm0に印加される電圧Vout0と、リファレンス抵抗Rmaxに印加される電圧Vout_B0とを比較することにより、磁気抵抗素子Rm0に蓄積されたデータを判別することができる。同様に、所望のメモリセルの磁気抵抗素子Rm0の抵抗値が最小抵抗値Rmaxであるとき、センスアンプ回路10において、磁気抵抗素子Rm0に印加される電圧Vout0と、リファレンス抵抗Rminに印加される電圧Vout_B0とを比較することにより、磁気抵抗素子Rm0に蓄積されたデータを判別することができる。
従って、以上説明したように、本実施の形態に係るSTT−MRAMによれば、1ビット当りのセル面積は約2倍になるが、1つのメモリセルがそれぞれ2本のソース線及びビット線に接続された構成を有することにより、1対のビット線にそれぞれ印加される各電圧の電圧差により磁気抵抗素子に蓄積されたデータを判別することができるので、信号強度が2倍になり、高速読み出しが可能となる。しかも、ダミーメモリ列を必要としないので、リファレンス抵抗の抵抗値を調整する必要がなく、高速に読み出しを行うことができる。従って、読み出しに要する時間をより短くできるので、読み出し動作における誤書き込みの発生確率を低減できる。
なお、上記実施の形態1及び2において、センスアンプ回路10はプリチャージ回路43を含むが、本発明はこの構成に限らず、プリチャージ回路43は、STT−MRAM内の他の構成要素に含まれてもよい。
また、上記実施の形態1及び2において、メモリ装置を構成するメモリ素子は磁気抵抗素子であったが、本発明はこの構成に限らず、磁気抵抗素子に代えてPCM(Phase Change Memory:相変化メモリ)等の他の抵抗体メモリ素子を用いても良い。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、抵抗体メモリ素子の抵抗値が基準抵抗値よりも大きいとき、基準抵抗回路に印加される電圧を高くするように制御することにより、抵抗体メモリ素子に印加される電圧を低下させるので、磁気抵抗素子に電流が流れる時間を短くすることができ、その結果、メモリ装置からのデータの読み出し時の誤書き込みの発生を低減することができる。本発明に係るセンスアンプ回路は、例えば、MRAM全般、特に磁気抵抗素子の抵抗が小さく、読み出し電流制限の厳しいSTT−MRAMに利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 図1のダミーメモリ列3及びメモリセルアレイ4の詳細な構成を示す回路図である。 図2のメモリセルアレイ4のメモリセルの詳細な構成を示すレイアウト図である。 図3のA−A’線における断面図である。 図1のR/W制御回路5の詳細な構成を示す回路図である。 図1のセンスアンプ回路10の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1に係るSTT−MRAMにおけるデータ読み出し時の各部の信号を示す動作波形図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 図8のメモリセルアレイ4Aの詳細な構成を示す回路図である。 図9のメモリセルアレイ4Aのメモリセルの詳細な構成を示すレイアウト図である。 図8のR/W制御回路5Aの詳細な構成を示す回路図である。 ダミーメモリセルDMCのトランジスタの構成を示す断面図である。 従来例のセンスアンプ回路におけるデータ読み出し時の各部の信号を示す動作波形図である。
符号の説明
1…列アドレスバッファ、
2…列デコーダ及びBLドライバ、
3…ダミーメモリ列、
4,4A…メモリセルアレイ、
5,5A…R/W制御回路、
6…行アドレスバッファ、
7…行デコーダ及びWLドライバ、
8…2ビット信号生成器、
10…センスアンプ回路、
C5〜C8…寄生容量。

Claims (8)

  1. それぞれワード線、ビット線及びソース線に接続された複数の抵抗体メモリ素子に対してデータを記憶保持するメモリセルと、前記ビット線及び前記ソース線に印加される電圧を制御するための制御回路とを備えた半導体記憶装置において、
    所定の基準抵抗値を発生するための基準抵抗回路を備え、
    前記制御回路は、前記メモリセルから前記データを読み出すとき、前記抵抗体メモリ素子の抵抗値が前記基準抵抗値よりも大きいとき、前記基準抵抗回路に印加される電圧を高くするように制御することにより、前記抵抗体メモリ素子に印加される電圧を低下させることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記各抵抗体メモリ素子は、当該各抵抗体メモリ素子にデータを書き込むときに、前記基準抵抗値よりも大きい所定の最大抵抗値と、前記基準抵抗値よりも小さい所定の最小抵抗値のいずれかを有し、
    前記抵抗体メモリ素子から前記データを読み出すときの読み出し電流の方向が、前記抵抗体メモリ素子の抵抗値を前記最小抵抗値に設定するようにデータを書き込む方向であることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記基準抵抗値は、実質的に、前記最小抵抗値と前記最大抵抗値との和を2で割った値であることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記制御回路は、前記基準抵抗回路が接続されるソース線と接地電位との間の抵抗値が、所望の抵抗体メモリ素子が接続されるソース線と接地電位との間の抵抗値よりも大きくなるように制御することにより、前記抵抗体メモリ素子に印加される電圧を低下させることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  5. 前記基準抵抗回路は、
    前記最小抵抗値を有する抵抗体メモリ素子と、
    前記抵抗体メモリ素子と直列に接続され、ウェルに対する印加電圧に従って変化する抵抗値を有する第1のトランジスタとを含むことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  6. 前記基準抵抗回路は、
    前記最小抵抗値を有する抵抗体メモリ素子と、
    前記抵抗体メモリ素子と直列に接続され、前記ワード線に接続されたゲートに対する印加電圧に従って変化する抵抗値を有する第1のトランジスタとを含むことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記基準抵抗回路は、印加電圧に従って変化する抵抗値を有する第2のトランジスタを含むことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  8. それぞれワード線、ビット線及びソース線に接続された複数の抵抗体メモリ素子に対してデータを記憶保持するメモリセルと、前記ビット線及び前記ソース線に印加される電圧を制御するための制御回路とを備えた半導体記憶装置において、
    前記メモリセルは、互いに異なるビット線及びソース線に接続され、互いに異なるデータを書き込まれる2つの抵抗体メモリ素子を含み、
    前記制御回路は、前記メモリセルから前記データを読み出すとき、前記2つの抵抗体メモリ素子のうちいずれかの抵抗体メモリ素子を、所定の基準抵抗値を発生するために用いることを特徴とする半導体記憶装置。
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