JP2008111534A - ケース体の固定構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定板厚を有した筒状のカバー体15に筒孔方向に向けて突出する突出片15eを形成し、該突出片15eを、ベースプレート17に形成されたカシメ用取り付け孔17bに貫通させ、突出片15eのカシメ用取り付け孔17bから貫通した貫通端部15fに対し、該貫通端部15fの長尺方向Lに対し所定の傾斜角度θを存して歯先22を二つ当てがってカシメることにより、貫通端部15fの変形による変形部15iが、取り付け孔17bの少なくとも対角方向の孔縁に係止するように構成する。
【選択図】図7
Description
そこで、図9(A)に示すように、予め設定される所定の幅を有した歯先25を備えたカシメ具を用い、前記歯先26を、ケース体突出片の二つ割り状に形成されていない貫通端部27の長尺方向(周回り方向)中央部位に対し、長尺方向に対して直交する状態(径方向に平行となる状態)で当てがうようにしてカシメると、貫通端部27が凹部27aを形成する状態で大きく塑性変形し、該塑性変形した貫通端部27の変形部27bが、取り付け孔28の孔縁に対しクリアランスのない状態で係止すると考えられる。しかるに、この場合に、歯先の幅方向に直交する方向の変形力を受けて塑性変形するため、変形部27bは取り付け孔28の周回り方向に対向する孔縁28aに集中して形成される。このため、貫通端部26と取り付け孔28とのあいだに周方向、径方向両者に隙間があるような場合に、前記周回り方向の孔縁28aにおいては、図9(B)に示すようにガタつきなく係止されるが、径方向の孔縁28bにおいては、図9(C)に示すように、変形部27bと孔縁28bとのあいだにクリアランスが残ってしまうことが考えられる。このため、このようなカシメ手段を、例えば、トルク検知センサのように一対のコイルが内装されるケース体の開口端を基板が設けられるプレート体に固定するような構成のものに対して用いた場合では、ケース体が軸ズレすることによりコイルにも芯ズレが生じて、センサ機能を損なう惧れが生じることになり、このままでは採用できないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、貫通端部は、複数の歯先を用いてカシメられる構成とし、前記歯先は互いに平行状に設けられている請求項1に記載のケース体の固定構造である。
請求項3の発明は、トルク検知センサは、パワーステアリング装置を構成するものとし、該トルク検知センサを構成するケース体はプレート体に固定され、プレート体とともにトーションバーに外嵌するように構成されている請求項1または2に記載のケース体の固定構造である。
請求項2の発明とすることにより、ガタつき規制を一層確実に行うことができる。
請求項3の発明とすることにより、精度の高いトルク検知がなされるパワーステアリング装置を構成することができる。
図面において、1は、車体に回転自在に設けられるステアリングホイール(操作ハンドル)であって、該ステアリングホイール1には、ステアリングシャフト(回転軸)2の一端(先端)部が連結され、ステアリングシャフト2の他端(基端)部に本発明が実施されたパワーステアリング装置3が設けられるが、これらの構成は従来通りとなっている。
尚、前記ステアリングシャフト2は、車体側に固定されるステアリングコラム2aに回転自在に遊嵌しており、該ステアリングコラム2aの他端部には、パワーステアリング装置3のハウジングH(第一、第二ハウジング4、5)を一体的に固定するための取り付けブラケット2bが外径側に向けて延出状に形成されている。
尚、出力軸6の基端部は、図示しないステアリングギア(操舵装置)側の部材SGに連動連結され、出力軸6の回転に伴いステアリングギアを作動して、車両の操向操作を行うように設定されている。
前記センサアッシー11に設けられるコイルユニット12は、スリーブ10の外周に一体的に外嵌し、前記出力軸側検出用溝6dとステアリングシャフト側検出用溝10aとの対向状態に位置ズレが生じることに基づいて磁束量が変化する第一、第二コイル13、14を備えて構成されている。これら第一、第二コイル13、14は出力軸6の軸芯方向に隣接状に配設されており、第一、第二何れか一方のコイル13または14は、出力軸6とステアリングシャフト2とのあいだに生じるトルク検知用であり、他方のコイル14または13は、コイルユニット12の温度変化に伴う誤検知防止用であり、このようにすることで、センサアッシー11による正確な検知作動が保証されるようにしている。
また、ヨーク13c、14cの外周部には支持部13f、14fがそれぞれ形成されており、これら支持部13f、14fには、各巻線13b、14bの巻き出し端部と巻き終り端部に接続される各一対のコイル側端子13e、14eがそれぞれ絶縁状に支持されるように構成されており、これら一対のコイル側端子13e、14eは、支持部13f、14fから外径側にそれぞれ突出配設されるように構成されている。
ここで、コイルユニット12において、第一、第二コイル13、14のコイルボビン13a、14aの筒孔、ヨーク13c、14c、ヨークカバー13d、14d、カバー体底片15a、皿バネ16にそれぞれ開設される貫通孔は、出力軸6の軸芯と同芯となる連通状貫通孔12aに構成されている。
一方、前記センサ回路基板19は、ベースプレート17の他方側プレート面17cとは所定間隙を存する状態で配設されている。そして、センサ回路基板19には、第一、第二コイル13、14の巻線(巻き出し端部、巻き終り端部)13b、14bに導通する各一対のコイル側端子13e、14eの突出端部にそれぞれ電気的に接続する四枚の基板側端子19a、19bが設けられるが、これら基板側端子19a、19bは、それぞれU字形状に形成されており、一端がコイル側端子13e、14eに接続され、他端がセンサ回路基板19を一方側面19cから他方側面19dに向けて貫通支持されるように組み込まれている。そして、これら基板側端子19a、19b(巻線13b、14b)は、センサ回路基板19の他方側面19d上に設けられる電子部品19eにより構成されるセンサ回路に接続され、これによって、コイルユニット12(第一、第二コイル13、14のヨーク13c、14cおよびヨークカバー13d、14d)に生じる磁気変化が検知(センシング)されるように設定されている。
尚、20は、コイル側端子13e、14eの突出部とセンサ回路基板基19とを覆うフード体である。
つまり、カバー体15側の突出片15eは、所定の板厚を備えて構成されており、周回り方向長さは板厚よりも長く形成されている。一方、ベースプレート17のカシメ用取り付け孔17bは、突出片15eの外形状よりも僅かに大きく形成されており、突出片15eはカシメ用取り付け孔17bに対し遊嵌状に貫通するように構成されている。
22は、カシメ具を構成する歯先であって、該歯先22は、本実施の形態においては、突出片15eの板厚よりも長く設定された幅を有して形成されているとともに、歯先22には、一方の側面から他方の側面に向けて傾斜状に切断された傾斜面22aが形成されている。
前記状態において、カバー体15のフランジ部15dに図示しないカシメ受け部材を突きあてて固定し、貫通端部15fに突き当てた歯先22をカシメ受け部材側(一端側)に押し付けることにより貫通端部15eをカシメるように構成されている。このとき、貫通端部15eには、歯先22の幅方向に直交する方向(図7(A)における矢印方向)のカシメ力が作用し、これによって、貫通端部15eは、図7(B)、(C)に示すように、第一、第二凹部15g、15hが形成される一方で、歯先22の幅方向に直交する方向に変形した変形部15iが形成され、これによって、変形部15iは、カシメ用取り付け孔17bの周回り方向一端部においては内径側の孔縁に係止し、周回り方向他端部においては外径側の孔縁に係止して、少なくとも対角方向の孔縁に係止する状態でカシメ固定がなされるように設定されている。
尚、ベースプレート貫通孔17aの孔縁に形成されるビード17hは、コイルユニット12のカバー体15がカシメ固定されるカシメ用取り付け孔17bの形成位置と略同芯円上に位置している。これによって、コイルユニット12をベースプレート17にカシメ固定する際にビード17hがベースプレート17の補強を効果的に行うように設定されている。
図8に示す第二の実施の形態では、プレート体23の取り付け孔23aから突出する貫通端部24は、該貫通端部24の板厚より幅広な歯先25を、貫通端部24の長尺方向中間部において、長尺方向に対して45度の傾斜角度を存して当てがってカシメることにより、貫通端部24に凹部24aと取り付け孔23aの孔縁に係止する変形部24bとが形成されるが、この場合でも、歯先25の幅向に直交するカシメ力が取り付け孔23aの対角方向に向くことにより、変形部23bが、前記取り付け孔23aの対角方向に係止して、周方向、径方向ともにガタつき規制をすることができる。
2 ステアリングシャフト
3 パワーステアリング装置
4 第一ハウジング
6 出力軸
7 トーションバー
8 ウオームホイール
9 ウォーム軸
10 スリーブ
11 センサアッシー
12 コイルユニット
13 第一コイル
14 第二コイル
15 カバー体
15b 突出片
15f 貫通端部
15i 変形部
16 皿バネ
17 ベースプレート
17b カシメ用取り付け孔
17h ビード
18 基板支持体
19 センサ回路基板
21 制御部
22 歯先
22a 傾斜面
Claims (3)
- 所定板厚を有した筒状のケース体の開口端に筒長方向に向けて突出形成される突出片を、ケース体開口端に対向するプレート体の取り付け孔に遊嵌状に貫通させ、前記突出片の貫通端部をカシメ手段によりプレート体に固定するにあたり、少なくとも一つの歯先で構成されるカシメ具を用い、前記歯先を、貫通端部の長尺方向に対し所定の傾斜角度を存して当てがってカシメて、貫通端部が取り付け孔の少なくとも対角方向の孔縁に向けて変形するように構成したケース体の固定構造。
- 貫通端部は、複数の歯先を用いてカシメられる構成とし、前記歯先は互いに平行状に設けられている請求項1に記載のケース体の固定構造。
- トルク検知センサは、パワーステアリング装置を構成するものとし、該トルク検知センサを構成するケース体はプレート体に固定され、プレート体とともにトーションバーに外嵌するように構成されている請求項1または2に記載のケース体の固定構造。
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JPH07185694A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-25 | Rinnai Corp | 直交板材のカシメ方法及びこれを用いたファンケーシングの組立て方法 |
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