JP2008111010A - 液晶ポリエステル樹脂組成物及び電磁波シールド用部材 - Google Patents
液晶ポリエステル樹脂組成物及び電磁波シールド用部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008111010A JP2008111010A JP2006293709A JP2006293709A JP2008111010A JP 2008111010 A JP2008111010 A JP 2008111010A JP 2006293709 A JP2006293709 A JP 2006293709A JP 2006293709 A JP2006293709 A JP 2006293709A JP 2008111010 A JP2008111010 A JP 2008111010A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal polyester
- resin composition
- magnetic metal
- polyester resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】[1](A)磁性金属等からなるフィラーを液晶ポリエステル(B1)で被覆してなる複合フィラー
(B)液晶ポリエステル(B2)
を含有してなる液晶ポリエステル樹脂組成物であって、前記液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度をT1[℃]、前記液晶ポリエステル(B2)の流動開始温度をT2[℃]としたとき、T1>T2の関係を満足する液晶ポリエステル樹脂組成物。
[2]前記液晶ポリエステル樹脂組成物を成形してなる成形品。
【選択図】なし
Description
このように、従来の電磁波シールド部材に替わって、小型部品を成形できる成形加工性、軽量性に優れる樹脂材料を用い、且つ電気絶縁性を有する電磁波シールド部材が求められていた。
[1](A)磁性金属、磁性金属の酸化物(磁性金属酸化物)及び磁性金属をイオンとして含む錯体(磁性金属錯体)よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを、液晶ポリエステル(B1)で被覆してなる複合フィラー
(B)液晶ポリエステル(B2)
を含有してなる液晶ポリエステル樹脂組成物であって、前記液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度をT1[℃]、前記液晶ポリエステル(B2)の流動開始温度をT2[℃]としたとき、T1>T2の関係を満足することを特徴とする液晶ポリエステル樹脂組成物
を提供するものである。
[2]成分(A)が、比透磁率が100以上の磁性金属、比透磁率が100以上の磁性金属酸化物及び比透磁率が100以上の磁性金属錯体よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを液晶ポリエステル(B1)で被覆してなる複合フィラーであることを特徴とする[1]の液晶ポリエステル樹脂組成物
[3]成分(A)が、鉄、ニッケル、鉄酸化物、ニッケル酸化物、鉄錯体及びニッケル錯体よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを液晶ポリエステル(B1)で被覆してなる複合フィラーであることを特徴とする[1]の液晶ポリエステル樹脂組成物
[4]液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度が255℃以上である[1]〜[3]いずれかの液晶ポリエステル樹脂組成物
[5]液晶ポリエステル(B2)の流動開始温度が250℃〜400℃の範囲である[1]〜[4]いずれかの液晶ポリエステル樹脂組成物
[6]液晶ポリエステル樹脂組成物の総量を100容量%としたとき、磁性金属、磁性金属の酸化物及び磁性金属をイオンとして含む錯体からなるフィラーの合計が、15容量%以上40容量%以下である[1]〜[5]いずれかの液晶ポリエステル樹脂組成物
[7]液晶ポリエステル(B1)及び液晶ポリエステル(B2)が、下記の(B−I)、(B−II)又は(B−III)の液晶ポリエステルである[1]〜[6]いずれかの液晶ポリエステル樹脂組成物
(B−I)下記(i)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(B−II)下記(ii)および(iii)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(B−III)下記の(i)、(ii)および(iii)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(式中、Ar1は、1,4−フェニレン基、2,6−ナフタレンジイル基又は4,4’−ビフェニリレン基を表す。Ar2、Ar3は、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、2,6−ナフタレンジイル基、1,3−フェニレン基又は4,4’−ビフェニリレン基を表す。また、Ar1、Ar2、Ar3は、その芳香環上の水素原子の一部または全部が、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基に置換されていてもよい。)
[8]液晶ポリエステル(B1)及び液晶ポリエステル(B2)が、前記(B−III)の液晶ポリエステルである[7]の液晶ポリエステル樹脂組成物
[9]成分(A)が、液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度T1[℃]を下回る流動開始温度T0[℃](T0<T1)の液晶ポリエステル(B0)にて、磁性金属、磁性金属の酸化物及び磁性金属をイオンとして含む錯体よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを被覆し、さらに加熱処理を行うことで、該フィラーを被覆した液晶ポリエステル(B0)を液晶ポリエステル(B1)に転化させて得られた複合フィラーであることを特徴とする[1]〜[8]いずれかの液晶ポリエステル樹脂組成物
[10]前記いずれかの液晶ポリエステル樹脂組成物を、T1[℃]を下回る温度で成形して得られる成形品成形して得られる成形品
[11]体積固有抵抗が108Ωm以上であり、かつ、周波数1GHzの電磁波シールド効果が10dB以上である[10]の成形品
まず、成分(A)複合フィラー(以下、「複合フィラー(A)」と呼ぶ)について説明する。
本発明で用いる複合フィラー(A)は、磁性金属、磁性金属の酸化物(磁性金属酸化物)及び磁性金属をイオンとして含む錯体(磁性金属錯体)よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラー(以下、これらを総称して「含磁性金属フィラー」と呼ぶことがある)を特定の流動開始温度の液晶ポリエステルで被覆されてなる複合フィラーである。
ここで、磁性金属とは、(財)日本金属学発行、長崎誠三編、「金属用語集」(昭和48年6月20日、丸善)112頁に記載の、「透磁率が高く、抗磁力の小さい」軟磁性金属を意味し、該透磁率としては、真空の透磁率で除した比透磁率で表して、100以上の磁性金属が好ましく、200以上の磁性金属がさらに好ましい。
さらに、前記磁性金属錯体としては、例えばカルボニル鉄が挙げられる。
かかる磁性金属酸化物あるいは磁性金属錯体も比透磁率が100以上であるものが好ましく用いられる。
一方、T2としては250〜400℃の範囲であると好ましく、280〜370℃の範囲であるとより好ましく、310〜365℃の範囲であるとさらに好ましい。液晶ポリエステル(B2)は、本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物から成形体を得たとき連続相となるものであり、該成形体の実用的な耐熱性を維持できる観点と、該成形体を成形する際の加工性の観点を併せると、前記の範囲が好ましい。
なお、(T1−T2)で表される温度差が5℃以上であると好ましく、30℃以上であるとより好ましく、60℃以上であるとさらに好ましい。(T1−T2)が、この範囲であると前記成形体を得る際の成形時において、複合フィラー(A)にある被覆された液晶ポリエステル(B1)が充分に保持され、得られる成形体の絶縁性が良好となるため好ましい。
含磁性金属フィラーの含有量を前記の範囲にすると、成形性を維持したまま、高水準の電気絶縁性を有する成形体を得ることができる。
本発明に適用する液晶ポリエステル(B1)および液晶ポリエステル(B2)について説明する。かかる液晶ポリエステルは、前記の液晶性を有し、さらに流動開始温度によって選択されるものであるが、得られる成形体が高度の耐熱性を実現するためには、芳香族液晶ポリエステルであると好ましく、具体的には、下記の(B−I)、(B−II)又は(B−III)の液晶ポリエステルが例示される。
(B−I)下記(i)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(B−II)下記(ii)および(iii)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(B−III)下記の(i)、(ii)および(iii)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(式中、Ar1は、1,4−フェニレン基、2,6−ナフタレンジイル基又は4,4’−ビフェニリレン基を表す。Ar2、Ar3は、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、2,6−ナフタレンジイル基、1,3−フェニレン基又は4,4’−ビフェニリレン基を表す。また、Ar1、Ar2、Ar3は、その芳香環上の水素原子の一部または全部が、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基に置換されていてもよい。)
なお、液晶ポリエステルの重合の容易さからは、該液晶ポリエステルを誘導する芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールを後述のエステル形成性誘導体にすることが好ましく、詳細は後述する。
一方、前記芳香族ジカルボン酸に由来する構造単位及び前記芳香族ジオールに由来する構造単位は、それぞれ15〜30モル%であると、より好ましく、それぞれ17.5〜27.5モル%であると、とりわけ好ましい。
前記に例示した繰り返し単位を有し、好適な流動開始温度を有する液晶ポリエステル(B1)を得るためには、固相重合に反応温度を200〜400℃、好ましくは240〜320℃にし、反応時間を1〜24時間、好ましくは3〜10時間の範囲が選ばれ、液晶ポリエステル(B2)を得るためには、固相重合に反応温度を200〜400℃、好ましくは240〜320℃にし、反応時間を1〜24時間、好ましくは3〜10時間の範囲が選ばれる。
このようにして得られた複合フィラー(A)の前駆体を加熱処理することで、被覆された液晶ポリエステル(B0)の流動開始温度を、T1[℃]にまで上昇させて、複合フィラー(A)を得ることができる。かかる加熱処理も前記の固相重合で液晶ポリエステル(B1)を得る条件と同等の加熱処理を行えば、容易に複合フィラー(A)を製造することができる。
あるいは、液晶ポリエステル(B0)として前記プレポリマーを予め製造しておき、該プレポリマーと前記含磁性金属フィラーを一緒に溶融押出機を用いて、300〜400℃程度の温度で押出成形することによっても、該液晶ポリエステル(B0)が該フィラー前駆体に被覆されながら、液晶ポリエステル(B1)に転化するので、複合フィラー(A)を容易に得ることができる。処理時間の短縮化を考慮すると、このように押出機を用いて複合フィラー(A)を製造することが好ましい。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物は、前記複合フィラー(A)と液晶ポリエステル(B2)を含むものであるが、その他の諸物性を向上させる目的で、複合フィラー(A)以外の無機充填剤を配合しても良い。無機充填剤としては、ガラス繊維、アスベスト繊維、シリカ繊維、アスベスト繊維、シリカアルミナ繊維などがあげられるが、ガラス繊維が好適に用いられる。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物の調製方法は、種々の慣用の方法によって製造することができる。一般的には前記複合フィラー(A)および前記液晶ポリエステル(B2)、さらに、必要に応じて無機充填剤等の成分をヘンシェルミキサーやタンブラー等を用いて混合しても良いし、押出機で、前記複合フィラー(A)と液晶ポリエステル(B2)を予め加熱溶融させてから、必要に応じて無機充填剤等を投入して混練し、ペレットにしてもよい。また、前記複合フィラー(A)および前記液晶ポリエステル(B2)、さらに、必要に応じて無機充填剤等をヘンシェルミキサーやタンブラー等を用いて、予め混合し、混合物を得た後、さらに、当該混合物を、押出機を用いて溶融混練し、ペレットとしてもよい。なお、前記に例示した液晶ポリエステル樹脂組成物を調製する際には、複合フィラーにある液晶ポリエステル(B1)が溶融して、複合フィラーから剥離するのを抑制するため、混合または溶融混練の際には、液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度T1[℃]を下回る温度にて行うことが好ましい。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物に係る成形方法は特に制限はない。射出成形、押出成形、トランスファー成形、ブロー成形、プレス成形、射出プレス成形、押出射出成形等、熱可塑性樹脂の分野で汎用の種々の成形法によって各種の形状へと成形することができる。また、これらの成形法を複数組み合わせてもよい。当業者であれば、目的とする成形品形状に応じて、好ましい成形方法及び成形条件を選択することができる。なお、かかる成形においても、前記の液晶ポリステル樹脂組成物の調製と同様の理由で、成形温度は、流動開始温度T1[℃]を下回る温度にて行うことが好ましい。
アドバンテスト法にて、周波数1GHzでの電磁波シールド値を測定した。
東亜電波工業株式会社製 SM-10E型 超絶縁計にて、体積固有抵抗を求めた。
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、p−ヒドロキシ安息香酸828.7g(6.0モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル372.4g(2.0モル)、テレフタル酸249.2g(1.5モル)、イソフタル酸83.1g(0.5モル)、無水酢酸1223.0(11.0モル)および触媒として1−メチルイミダゾール0.16gを添加し、室温で15分間攪拌した後、攪拌しながら昇温した。内温が145℃となったところで、同温度を保持したまま1時間攪拌した。
次に、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら、145℃から320℃まで3時間かけて昇温した。同温度で40分間保温して液晶ポリエステルを得た。得られた液晶ポリエステルを室温に冷却し、粉砕機で粉砕して、液晶ポリエステル1を粉末(粒子径は約0.1mm〜約1mm)として得た。
この粉末(液晶ポリエステル)についてフローテスター(CFT−500型 島津製作所社製)を用いて、流動開始温度を測定したところ、260℃であった。
得られた粉末を25℃から250℃まで1時間かけて昇温したのち、同温度から300℃まで8時間かけて昇温し、次いで同温度で5時間保温して固相重合させた。その後、固相重合した後の粉末を冷却して液晶ポリエステル2を得た。得られた液晶ポリエステルの流動開始温度は325℃であった。
パーマロイ(三菱マテリアル製T3粉、Ni:79〜80重量%、Fe:19〜20%、少量のMoを含有)と、液晶ポリエステルの粉末1とを、パーマロイ/液晶ポリエステルの粉末1=50容量%/50容量%となるように混合して、二軸押出機(IKEGAI社製 PCM30 HS)を用いて、シリンダー温度340℃で造粒し、被覆パーマロイ前駆体を得た。得られた被覆パーマロイ前駆体を、25℃から250℃まで1時間かけて昇温したのち、同温度から300℃まで8時間かけて昇温し、次いで同温度で8時間保温して固相重合させた。その後、固相重合後、冷却して被覆パーマロイを得た。得られた被覆パーマロイ表面にある液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度は400℃以上であった。
調製例1で得られた被覆パーマロイと、液晶ポリエステルの粉末2とを被覆パーマロイ/液晶ポリエステルの粉末2=50容量%/50容量%になるように混合し、二軸押出機(IKEGAI社製 PCM30 HS)を用いて、シリンダー温度340℃で造粒し、ペレット1を得た。得られたペレット1は日精樹脂工業(株)製のPS−40−E5AE型射出成形機を用いて、シリンダ温度を350℃、金型温度を130℃で射出成形を行い、64mm×64mm×1mmの寸法を有する略直方体の成形品1を得た。得られた成形品1の電磁波シールド値、体積固有抵抗を測定した結果、それぞれ21dB、3.01×1010Ωmであった。
調製例1で用いたパーマロイと、液晶ポリエステルの粉末2とを、パーマロイ/液晶ポリエステルの粉末2=25容量%/75容量%となるように混合して、二軸押出機(IKEGAI社製 PCM30 HS)を用いて、シリンダー温度340℃で造粒し、ペレット2を得た。得られたペレット2は日精樹脂工業(株)製のUH1000射出成形機を用いて、シリンダ温度を350℃、金型温度を130℃で射出成形を行い、64mm×64mm×1mmの寸法を有する略直方体の成形品2を得た。得られた成形品2の電磁波シールド、体積固有抵抗を測定した結果、それぞれ64dB、3.53×103Ωmであった。
Claims (11)
- (A)磁性金属、磁性金属の酸化物(磁性金属酸化物)及び磁性金属をイオンとして含む錯体(磁性金属錯体)よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを、液晶ポリエステル(B1)で被覆してなる複合フィラー
(B)液晶ポリエステル(B2)
を含有してなる液晶ポリエステル樹脂組成物であって、前記液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度をT1[℃]、前記液晶ポリエステル(B2)の流動開始温度をT2[℃]としたとき、T1>T2の関係を満足することを特徴とする液晶ポリエステル樹脂組成物。 - 成分(A)が、比透磁率が100以上の磁性金属、比透磁率が100以上の磁性金属酸化物及び比透磁率が100以上の磁性金属錯体よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを液晶ポリエステル(B1)で被覆してなる複合フィラーであることを特徴とする請求項1記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 成分(A)が、鉄、ニッケル、鉄酸化物、ニッケル酸化物、鉄錯体及びニッケル錯体よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを液晶ポリエステル(B1)で被覆してなる複合フィラーであることを特徴とする請求項1記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度が255℃以上である請求項1〜3のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 液晶ポリエステル(B2)の流動開始温度が250℃〜400℃の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 液晶ポリエステル樹脂組成物の総量を100容量%としたとき、磁性金属、磁性金属の酸化物及び磁性金属をイオンとして含む錯体からなるフィラーの合計が、15容量%以上40容量%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 液晶ポリエステル(B1)及び液晶ポリエステル(B2)が、下記の(B−I)、(B−II)又は(B−III)の液晶ポリエステルである請求項1〜6のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
(B−I)下記(i)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(B−II)下記(ii)および(iii)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(B−III)下記の(i)、(ii)および(iii)で表される繰り返し単位からなる液晶ポリエステル
(式中、Ar1は、1,4−フェニレン基、2,6−ナフタレンジイル基又は4,4’−ビフェニリレン基を表す。Ar2、Ar3は、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、2,6−ナフタレンジイル基、1,3−フェニレン基又は4,4’−ビフェニリレン基を表す。また、Ar1、Ar2、Ar3は、その芳香環上の水素原子の一部または全部が、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基に置換されていてもよい。) - 液晶ポリエステル(B1)および液晶ポリエステル(B2)が、前記(B−III)の液晶ポリエステルである請求項7に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 成分(A)が、液晶ポリエステル(B1)の流動開始温度T1[℃]を下回る流動開始温度T0[℃](T0<T1)の液晶ポリエステル(B0)にて、磁性金属、磁性金属の酸化物及び磁性金属をイオンとして含む錯体よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなるフィラーを被覆し、さらに加熱処理を行うことで、該フィラーを被覆した液晶ポリエステル(B0)を液晶ポリエステル(B1)に転化させて得られた複合フィラーであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物を、T1[℃]を下回る温度で成形して得られる成形品。
- 体積固有抵抗が108Ωm以上であり、かつ、周波数1GHzの電磁波シールド効果が10dB以上である請求項10記載の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293709A JP2008111010A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 液晶ポリエステル樹脂組成物及び電磁波シールド用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293709A JP2008111010A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 液晶ポリエステル樹脂組成物及び電磁波シールド用部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008111010A true JP2008111010A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39443718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006293709A Pending JP2008111010A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 液晶ポリエステル樹脂組成物及び電磁波シールド用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008111010A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010095669A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 液晶ポリマー組成物及び成形体 |
JP2010168410A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 液晶ポリマー組成物及びそれを用いてなる成形体 |
US20120161357A1 (en) * | 2010-12-27 | 2012-06-28 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for producing liquid crystal polyester film |
US9574065B2 (en) | 2011-12-27 | 2017-02-21 | Toray Industries, Inc. | Thermoplastic resin composition and its molded product |
WO2018056294A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | 東レ株式会社 | 液晶性ポリエステル樹脂組成物、成形品および成形品の製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02173156A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-04 | Polyplastics Co | 流動性改良液晶性ポリエステル樹脂組成物 |
JPH10219085A (ja) * | 1997-02-03 | 1998-08-18 | Sumitomo Chem Co Ltd | 液晶ポリエステル樹脂組成物 |
JPH1160926A (ja) * | 1997-08-28 | 1999-03-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | 液晶ポリエステル樹脂組成物およびその製造方法、ならびに該組成物からなる成形体 |
JP2003273568A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-26 | Hitachi Ltd | カプセル型電磁波吸収材 |
JP2005239926A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 充填剤含有熱可塑性樹脂およびその利用 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006293709A patent/JP2008111010A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02173156A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-04 | Polyplastics Co | 流動性改良液晶性ポリエステル樹脂組成物 |
JPH10219085A (ja) * | 1997-02-03 | 1998-08-18 | Sumitomo Chem Co Ltd | 液晶ポリエステル樹脂組成物 |
JPH1160926A (ja) * | 1997-08-28 | 1999-03-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | 液晶ポリエステル樹脂組成物およびその製造方法、ならびに該組成物からなる成形体 |
JP2003273568A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-26 | Hitachi Ltd | カプセル型電磁波吸収材 |
JP2005239926A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 充填剤含有熱可塑性樹脂およびその利用 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010095669A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 液晶ポリマー組成物及び成形体 |
JP2010168410A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 液晶ポリマー組成物及びそれを用いてなる成形体 |
US20120161357A1 (en) * | 2010-12-27 | 2012-06-28 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for producing liquid crystal polyester film |
US9574065B2 (en) | 2011-12-27 | 2017-02-21 | Toray Industries, Inc. | Thermoplastic resin composition and its molded product |
WO2018056294A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | 東レ株式会社 | 液晶性ポリエステル樹脂組成物、成形品および成形品の製造方法 |
JP6315152B1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-04-25 | 東レ株式会社 | 液晶性ポリエステル樹脂組成物、成形品および成形品の製造方法 |
CN109790361A (zh) * | 2016-09-26 | 2019-05-21 | 东丽株式会社 | 液晶性聚酯树脂组合物、成型品及成型品的制造方法 |
KR20190055792A (ko) * | 2016-09-26 | 2019-05-23 | 도레이 카부시키가이샤 | 액정성 폴리에스테르 수지 조성물, 성형품 및 성형품의 제조 방법 |
KR102244483B1 (ko) | 2016-09-26 | 2021-04-23 | 도레이 카부시키가이샤 | 액정성 폴리에스테르 수지 조성물, 성형품 및 성형품의 제조 방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5396810B2 (ja) | 液晶ポリマー組成物及び成形体 | |
JP7111500B2 (ja) | 誘電特性に優れた液晶ポリエステル樹脂 | |
JP4625340B2 (ja) | 液晶ポリエステル樹脂およびその製造方法 | |
US7618552B2 (en) | Liquid-crystalline polymer composition, method for producing the same, and molded article using the same | |
US9538694B2 (en) | Method of producing a liquid-crystalline polymer composition and molded article thereof | |
JP2011094116A (ja) | 液晶ポリエステル樹脂組成物、成形体および光ピックアップレンズホルダー | |
JP2009155623A (ja) | 液晶ポリエステル樹脂組成物及びその成形体 | |
US20110240353A1 (en) | Method for producing liquid-crystalline polyester powder | |
TW200944559A (en) | Liquid-crystal polyester resin composition for camera modules | |
US8071711B2 (en) | Polyester for producing fiber, and fiber and non-woven fabric using the same | |
JP2003206342A (ja) | 液晶性ポリエステルおよびその製造方法 | |
JP2006045298A (ja) | 液晶ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2002249647A (ja) | 流動性が改良された全芳香族耐熱液晶ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2010031256A (ja) | 樹脂組成物およびそれを用いてなる成形体 | |
JP2010007067A (ja) | ナノ構造中空炭素材料を含む液晶高分子組成物およびその成形体 | |
JP5141568B2 (ja) | 液晶ポリマー組成物及びそれを用いてなる成形体 | |
JP2008111010A (ja) | 液晶ポリエステル樹脂組成物及び電磁波シールド用部材 | |
JP2011052037A (ja) | 液晶ポリエステル樹脂組成物、成形体およびアンテナ | |
JP2008150525A (ja) | 熱伝導性高分子成形体及びその製造方法 | |
JP2006233118A (ja) | アンテナ用樹脂組成物 | |
WO2009072641A1 (ja) | 液晶ポリエステル及びその成形体 | |
US5767223A (en) | Wholly-aromatic thermotropic liquid crystal polyester and sealing material for electric and electronic parts | |
JP7481830B2 (ja) | 高熱伝導性樹脂組成物の製造方法 | |
JP2011233608A (ja) | 高熱伝導性熱可塑性樹脂製ヒートシンク | |
WO2013069777A1 (ja) | 液晶ポリマー組成物の製造方法及び成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Effective date: 20080201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080515 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090918 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20120410 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120731 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |