JP2008108460A - 非水電解質電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 イオン性液体を含有する非水電解質を用いた電池においては、カーボン負極と組み合わせるとほとんど性能が出ないという問題があった。
【解決手段】 負極材料として非黒鉛化炭素あるいは難黒鉛化炭素と呼ばれる(002)面の面間隔が0.34nm以上の炭素材料を選択した上で、非水電解質はイオン性液体と環状カーボネートを含むものとし、且つ、ビニレンカーボネート又はビニルエチレンカーボネートを添加することで、充放電サイクル特性及び高率放電特性において、負極に黒鉛を用いた場合には達成できない優れた性能を有する電池とすることができる。また、ビニレンカーボネート等の添加剤の使用量を抑制できる。
【選択図】 なし

Description

本発明は非水電解質電池に関するもので、さらに詳しくは、リチウム塩と四級アンモニウム有機物カチオンを有する塩と有機溶媒を含む非水電解質を用いた非水電解質電池に関するものである。
近年、高性能化、小型化が進む電子機器用電源、電力貯蔵用電源、電気自動車用電源等として、リチウムイオン電池に代表される非水電解質電池が注目されている。
これらの非水電解質電池には、一般的に、常温で液状を呈する非水電解質(非水電解液)が用いられている。該非水電解液は、一般的に常温で液状の有機溶媒に常温で固体状のリチウム塩を溶解させてなるものであり、該有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、プロピオラクトン、バレロラクトン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、メトキシエトキシエタン等の有機溶媒が用いられている。
一方、非水電解質電池用非水電解質として、常温で液状を呈するイオン液体を用いることが提案されている。イオン液体は、それ自身が常温で液状でありながら揮発性が実質的になく、かつ、高い難燃性を有するものである。非水電解質の中でも、特に電力貯蔵用電源や電気自動車用電源等の比較的大型の非水電解質の用途には、引火の虞がない等の特性を有する非水電解質の使用が望まれており、上記イオン液体を電解質に用いる技術が注目されている。
例えば、特許文献1には、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオンに代表される芳香族性環を有する環状四級アンモニウム有機物カチオンからなるイオン液体と、リチウム塩を含有した非水電解質を用い、負極に、リチウムチタン酸化物のように作動電位が金属リチウムの電位に対して1Vよりも貴となる負極活物質を用いた電池が提案されている。この技術によれば、電解質が難燃性であるため、特に高度な安全性を要求される用途に適した電池が得られる。しかし、イミダゾリウムカチオンに代表される芳香族性環を有する環状四級アンモニウム有機物カチオンからなるイオン液体を非水電解質として用いた場合には、該非水電解質が1V(v.s.Li/Li)以下の電位で分解されやすく、負極を1V(v.s.Li/Li)以下で作動させると電池性能が著しく劣るものとなっていた。このため、同文献にも記載されているように、Li4/3Ti5/3のような作動電位が金属リチウムの電位に対して1Vよりも貴となる負極活物質を用いる必要があった。従って、炭素質材料等の1V(v.s.Li/Li)以下の電位で作動する負極活物質を負極に用いると良好な性能の電池とすることができないので、エネルギー密度の高い電池が得られないといった問題点があった。
これに対し、特許文献2には、トリメチルヘキシルアンモニウムカチオンに代表される脂肪族四級アンモニウム有機物カチオンからなるイオン液体を含有した非水電解質を用いた電池が提案されている。さらに、特許文献3には、N−メチル−N−エチルピロリジニウムカチオン、N−メチル−N−プロピルピロリジニウムカチオン、N−メチル−N−エチルピペリジニウムカチオン及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムカチオンといった脂肪族環状四級アンモニウム有機物カチオンからなるイオン液体と、リチウム塩を含有した非水電解質を用い、負極活物質に金属リチウムを用いた電池が提案されている。これらの技術によれば、芳香族性環を有する環状四級アンモニウム有機物カチオンからなるイオン液体を非水電解質として用いた場合に比較してアニオンの耐還元性が優れていることから、金属リチウムのような作動電位が1V(v.s.Li/Li)以下の電位で作動する負極活物質を負極に用いることが可能となる。しかし、これらのイオン液体からなる非水電解質電池に炭素質材料を負極に用いた場合には、充放電サイクル特性などの電池性能が著しく劣るという問題点があった。これは、炭素質材料を負極に用いた場合に特有の四級アンモニウム有機物カチオンの還元分解や共挿入などの副反応によるものと推測される。
さらに言えば、これらの特許文献に示されているイオン液体は、一般的な非水電解液に比べて融点が高く、かつ、粘度も高いことから、リチウムイオン等のキャリアイオンの移動度を充分に高いものとすることができないといった問題点があった。そのため、イオン液体からなる非水電解質を用いた非水電解質電池は、一般的な非水電解液を用いた非水電解質電池に比べ、高率充放電特性や出力特性が充分でないという問題点があった。
これに対し、イオン液体と有機溶媒を同時に含有する非水電解質を用いることにより、高率充放電特性を改善する試みが提案されている(例えば、特許文献4〜6参照)。
例えば、特許文献4には、負極活物質として黒鉛化メソフェーズピッチ系炭素繊維粉末を用い、1−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロホウ酸塩(EMIBF)に、リチウムイオン含有量が0.5mol/kgになるようにLiBFを添加し、さらにエチレンカーボネート(EC)又はジメチルカーボネート(DMC)を1体積%又は20体積%添加した非水電解質を用いた電池が記載されている(段落0038〜0047参照)。しかしながら、炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートを必須とし、負極活物質として非黒鉛化炭素材料を選択して用いることにより、充放電サイクル特性及び高率放電特性に優れ、且つ、前記炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートの使用量を抑えることができることについては記載がない。
また、特許文献5には、負極活物質としてグラファイトを用い、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン(EMI)とN(CFSO アニオンからなるイオン液体(EMITFSI)1リットルに、1モルのLiN(CFSOを溶解させたものに、これに対して10重量%のジエチルカーボネート、10重量%のエチレンカーボネート、又は、10重量%のエチレンカーボネート及び10重量%のγ−ブチロラクトンを混合させた非水電解質を用いた電池が記載されている(段落0065〜0067、段落0073参照)。しかしながら、炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートを必須とし、負極活物質として非黒鉛化炭素材料を選択して用いることにより、充放電サイクル特性及び高率放電特性に優れ、且つ、前記炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートの使用量を抑えることができることについては記載がない。
特開2001−319688号公報 特許第2981545号公報 特開2003−331918号公報 特開平11−260400号公報 特開2004−303642号公報
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、イオン液体を含有する非水電解質を用いた電池において、高率放電特性及び充放電サイクル特性に優れた非水電解質電池を提供することを、一の目的とする。
上記課題を解決するための本発明の構成は以下の通りである。但し、作用機構については推定を含んでおり、その作用機構の成否は、本発明を制限するものではない。
本発明は、正極と、(002)面の面間隔が0.34nm以上の炭素材料からなる負極活物質を含む負極と、リチウムカチオン、四級アンモニウム有機物カチオン、炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネート及び炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネートを含む非水電解質と、を備えた非水電解質電池である。
ここで、炭素材料の(002)面の面間隔は、一般的な粉末エックス線回折測定、即ち、エックス線広角回折法による測定によって求めるものとする。
このような構成によると、四級アンモニウム有機物カチオンを多量に含有する非水電解質を用いても、炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートと炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネートとを併用して用い、負極活物質として(002)面の面間隔が0.34nm以上の炭素材料を選択して用いることにより、高率放電特性及び充放電サイクル特性に優れた非水電解質電池を提供することができる。
また、本発明は、前記非水電解質が、硫黄元素を含む共有結合性環状有機化合物であるエチレンサルファイトを実質的に含有しないことを特徴としている。
エチレンサルファイトは、一般に非水電解質の添加剤として周知であり、ビニレンカーボネート等の炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートと共に用いることで相乗効果を奏することが報告されている。しかしながら、本発明の構成に係る非水電解質においては、後述するように、エチレンサルファイトを併用してもよいが、本発明の効果の点はそのことによる利点は認められず、併用する必要がない。
ここで、前記非水電解質が、エチレンサルファイトを「実質的に含有しない」とは、完成した非水電解質電池において、非水電解質を構成する混合溶媒の材料として意図して用いられていると認識されない程度であることが好ましく、非水電解質を構成する混合溶媒の材料として検出されないことがより好ましい。また、製造時に発電要素に適用する原料としての非水電解質中の含有量は2重量%未満であることが好ましく、含有しないことがより好ましい。
このような構成によれば、高率放電特性及び充放電サイクル特性に優れた非水電解質電池を確実に、且つ、安価に提供できる。
本発明によれば、四級アンモニウム有機物カチオンを含有する非水電解質を用いた電池の高率放電特性及び充放電サイクル特性を優れたものとすることができる。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明するが、本発明はこれらの記述により限定されるものではない。
エックス線広角回折法による(002)面の面間隔が0.34nm以上の炭素材料は、一般に、非黒鉛化炭素、特に、難黒鉛化炭素と呼ばれる炭素材料を用いることが好ましい。
本発明電池の非水電解質が含有するアニオン、即ち四級アンモニウム有機物カチオンの対イオン又はリチウム塩を構成するリチウムカチオンの対アニオンとしては、特に限定されるものではないが、ClO 、BF 、PF 、AsF 、SbF 、CN、COO、SOCF−、N(CFSO 、N(CSO 、N(CFSO)(CSO、N(CFSO)(CSO、C(CFSO 、C(CSO 等が挙げられ、なかでも、少なくとも一種がPF であり、かつ、さらにN(CFSO 、N(CSO 、N(CFSO)(CSOから選択される化合物の内少なくとも一種を含む、計二種以上からなることが好ましい。
二種以上のアニオンを含有させるには、二種以上のアニオンの異なるイオン液体と一種のアニオンからなるリチウム塩を混合してもよく、二種以上のアニオンの異なるリチウム塩と一種のアニオンからなるイオン液体を混合してもよく、さらにはアニオン種の異なるイオン液体とリチウム塩を混合してもよい。
四級アンモニウム有機物カチオンを有する塩は、イオン液体となるものが好ましい。イオン液体を構成するアニオンとしては、含フッ素有機物アニオンが好ましい。なお、本願にいうイオン液体とは、常温において少なくとも一部が液状を呈するイオン性化合物をいう。常温とは、それを用いた電気化学デバイスが通常作動すると想定される温度範囲であり、少なくとも−20℃以上60℃以下の範囲である。
四級アンモニウム有機物カチオンとしては、イミダゾリウムカチオン、テトラアルキルアンモニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、ピロリウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ピロリニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン等が挙げられる。
前記イミダゾリウムカチオンとしては、例えば、ジアルキルイミダゾリウムカチオンとして、1,3−ジメチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1,3−ジエチルイミダゾリウムイオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムイオン等が、またトリアルキルイミダゾリウムカチオンとして、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムイオン、1,2−ジメチル−3−エチルイミダゾリウムイオン、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムイオン、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムイオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記テトラアルキルアンモニウムカチオンとしては、トリメチルエチルアンモニウムイオン、トリメチルプロピルアンモニウムイオン、トリメチルヘキシルアンモニウムイオン、テトラペンチルアンモニウムイオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ピリジニウムカチオンとしては、N−メチルピリジニウムイオン、N−エチルピリジニウムイオン、N−プロピルピリジニウムイオン、N−ブチルピリジニウムイオン1−エチル−2−メチルピリジニウム、1−ブチル−4−メチルピリジニウム、1−ブチル−2,4−ジメチルピリジニウム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ピロリウムカチオンとしては、1,1−ジメチルピロリウムイオン、1−エチル−1−メチルピロリウムイオン、1−メチル−1−プロピルピロリウムイオン、1−ブチル−1−メチルピロリウムイオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ピラゾリウムカチオンとしては、1,2−ジメチルピラゾリウムイオン、1−エチル−2−メチルピラゾリウムイオン、1−プロピル−2−メチルピラゾリウムイオン、1−ブチル−2−メチルピラゾリウムイオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ピロリニウムカチオンとしては、1,2−ジメチルピロリニウムイオン、1−エチル−2−メチルピロリニウムイオン、1−プロピル−2−メチルピロリニウムイオン、1−ブチル−2−メチルピロリニウムイオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ピロリジニウムカチオンとしては、1,1−ジメチルピロリジニウムイオン、1−エチル−1−メチルピロリジニウムイオン、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムイオン、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムイオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ピペリジニウムカチオンとしては、1,1−ジメチルピぺリジニウムイオン、1−エチル−1−メチルピぺリジニウムイオン、1−メチル−1−プロピルピぺリジニウムイオン、1−ブチル−1−メチルピぺリジニウムイオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、これらの四級アンモニウム有機物カチオンは、単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
本発明電池が備える非水電解質が含有する炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートとしては、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、カテコールカーボネート、1−フェニルビニレンカーボネート、1,2−ジフェニルビニレンカーボネート等が挙げられる。しかしながら、これらに限定されるものではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
本発明電池が備える非水電解質が含有する炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネートとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等が挙げられる。しかしながら、これらに限定されるものではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
本発明電池が備える非水電解質には、その他、一般にリチウム二次電池用電解液に使用される有機溶媒を混合して用いることができ、具体的には、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボネートなどの鎖状カーボネート、γ−ブチロラクトン、プロピオラクトン、バレロラクトン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、メトキシエトキシエタンなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
上記の他にも、一般にリチウム二次電池用電解液に添加される難燃性溶媒である、リン酸エステルを使用してもよい。リン酸エステルとしては、例えば、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸エチルジメチル、リン酸ジエチルメチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリブチル、リン酸トリ(トリフルオロエチル)、リン酸トリ(ペンタフルオロプロピル)、リン酸トリ(ヘプタフルオロブチル)等が挙げられるが、これらに限定されるもの ではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
本発明電池が備える非水電解質を調整する方法については限定されるものではないが、炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネートを含む有機溶媒と、四級アンモニウム有機物カチオンを有するイオン液体とを混合し、さらに、リチウムカチオンを有するリチウム塩と、炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートとを混合する方法が好適に例示できる。
炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートは、非水電解質中に2重量%以上5重量パーセント未満含有させることが好ましい。なお、非水電解質中に含有させた炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートは、電池の製造工程中に行う初期充放電工程の過程でその多くが消費される。
前記有機溶媒と前記イオン液体は、任意の混合比で混合することができるが、非水電解質の難燃性発現と電気化学特性の両立を鑑み、イオン液体を25体積パーセント以上75体積パーセント未満の範囲で含有していることが好ましい。イオン液体の含有量を25体積パーセント以上とすることにより、単独では可燃性である有機化合物の占める割合が大きくなりすぎることがなく、非水電解質の難燃性を確実に発現できるため、好ましい。また、75体積パーセント未満とすることにより、非水電解質の粘度を低く設定することが容易となり、高イオン伝導度の維持が容易となる。一方、本発明における非水電解質は、前記有機溶媒を75体積パーセント未満の範囲まで含有させても、イオン液体を25体積パーセント以上含有させれば、非水電解質の難燃性発現が可能であり、イオン液体を75体積パーセント未満の範囲まで含有させても、その他の常温で液体の有機化合物を30体積パーセント以上含有させれば、高イオン伝導度の維持が可能となる。以上の点で、非水電解質中のイオン液体の含有量が25体積パーセント以上75体積パーセント未満の範囲、なかでも、イオン液体の含有量が40体積パーセント以上60体積パーセント未満の範囲であることが好ましい。
非水電解質中のリチウムカチオンの含有量は、0.5〜3mol/lの範囲であることが好ましい。リチウム塩の含有量が0.5mol/l以上であることにより、電解質抵抗が大きすぎることがなく、電池の充放電効率が低下する虞を低減できる。また、リチウム塩の含有量が3mol/l以下であることにより、非水電解質の融点が上昇して常温で液状を保つのが困難となる虞を低減できる。以上の点で、非水電解質中のリチウム塩の含有量は、0.5〜3mol/lの範囲、さらに言うならば、0.5〜2mol/lの範囲であることが好ましい。
(本発明電池及び比較電池)
表1に示す処方に従って、本発明電池1〜11及び比較電池1〜8を作製した。即ち、負極活物質として、エックス線広角回折法による(002)面の面間隔が0.345nmの難黒鉛化炭素、又は、エックス線広角回折法による(002)面の面間隔が0.336nmの黒鉛を用いた。
また、各実施例における非水電解質の構成は表1記載の通りであるが、非水電解質の調製手順について以下にいくつか例を挙げて詳述する。
比較電池1に用いた非水電解質は、イオン液体である1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド(EMI−TFSI)1リットルに、1モルのLiN(CFSO(LiTFSI)を混合することにより得た。
比較電池3に用いた非水電解質は、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とメチルエチルカーボネート(MEC)とを体積比1:1:1で混合した混合溶媒(以下、「混合溶媒A」という)1リットルに、1モルのLiPFを混合することにより得た。
比較電池2に用いた非水電解質は、500ミリリットルのEMI−TFSIと500ミリリットルの混合溶媒Aとを混合し、さらに1モル/リットルとなるようにLiPFを混合することにより得た。
本発明電池1に用いた非水電解質は、500ミリリットルのEMI−TFSIと500ミリリットルの混合溶媒Aとを混合した後、1モル/リットルとなるようにLiPFを混合し、さらにビニレンカーボネート(VC)を前記混合物に対して2重量パーセント添加して得た。
本発明電池3に用いた非水電解質は、500ミリリットルのEMI−TFSIと500ミリリットルの混合溶媒Aとを混合した後、1モル/リットルとなるようにLiPFを混合し、さらにビニレンカーボネート(VC)及びエチレンサルファイト(ES)をそれぞれ前記混合物に対して2重量パーセントずつ添加して得た。
他の本発明電池及び比較電池についても表1記載の通りの材料と処方を用いて同様にして非水電解質を調整した。ここで、「VEC」はビニルエチレンカーボネートを示す。また、「BMP−TFSI」はN−ブチル−N−メチルピロリジニウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミドを示す。なお、本発明電池11では、混合溶媒Aに代えて「混合溶媒B」(プロピレンカーボネート(PC)とジメチルカーボネート(DMC)とメチルエチルカーボネート(MEC)とを体積比1:1:1で混合した混合溶媒)を用いた。
なお、EMI−TFSI及びBMP−TFSIはイオン液体、EC及びPCは炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネート、VC及びVECは炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートであり、ESは硫黄元素を含む共有結合性環状有機化合物である。
(電解質燃焼性試験)
全ての非水電解質は、調整後、電解質燃焼性試験を行った。ガラスフィルターに各電解質を含浸し、アルコールランプの火を10秒間近づけて着火・燃焼の有無を確認した。その結果、10秒間連続して着火・燃焼しなかったものを◎、着火したがアルコールランプの火を遠ざけると直ちに消火したものを○、着火したうえにアルコールランプの火を遠ざけた後も継続して燃焼したものを×印にて表し、表1に併記した。
(非水電解質電池の作製)
実施例に係る非水電解質電池の断面図を図1に示す。実施例に係る非水電解質電池は、正極1、負極2、及びセパレータ3からなる極群4と、非水電解質と、外装材としての金属樹脂複合フィルム5から構成されている。正極1は、正極合剤11が正極集電体12上に塗布されてなる。また、負極2は、負極合剤21が負極集電体22上に塗布されてなる。非水電解質は極群4に含浸されている。金属樹脂複合フィルム5は、極群4を覆い、その四方を熱溶着により封止されている。
次に、上記構成の非水電解質電池の作製方法を説明する。正極1は次のようにして得た。まず、LiCoOと、導電剤であるアセチレンブラックを混合し、さらに結着剤としてポリフッ化ビニリデンのN−メチル−2−ピロリドン溶液を混合し、この混合物をアルミ箔からなる正極集電体12の片面に塗布した後、乾燥し、正極合剤11の厚さが所定の厚さとなるようにプレスした。以上の工程により正極1を得た。負極2は、次のようにして得た。まず、負極活物質と、結着剤であるポリフッ化ビニリデンのN−メチル−2−ピロリドン溶液を混合し、この混合物を銅箔からなる負極集電体22の片面に塗布した後、乾燥し、負極合剤21厚みが所定の厚さとなるようにプレスした。以上の工程により負極2を得た。セパレータ3は、ポリエチレン製微孔膜を用いた。極群4は、正極合剤11と負極合剤21とを対向させ、その間にセパレータ3を配し、正極1、セパレータ3、負極2の順に積層することにより、構成した。次に、非水電解質中に極群4を浸漬させることにより、極群4に非水電解質を含浸させた。さらに、金属樹脂複合フィルム5で極群4を覆い、その四方を熱溶着により封止した。
次に、3サイクルの初期充放電を行った。温度は20℃とした。充電は、電流2mA、終止電圧4.2Vの定電流定電圧充電とした。放電は、電流2mA、終止電圧2.7Vの定電流放電とした。本実施例及び比較例に係る電池の設計容量は、全て10mAhである。全ての非水電解質電池は、前記初期充放電工程における3サイクル目の放電容量である初期放電容量が設計容量の90%以上であることを確認した。例えば、比較電池3の初期放電容量は設計容量の99%以上であった。以上の手順で、非水電解質電池を作製した。
(高率放電試験)
本発明電池及び比較電池について、高率放電試験を行った。試験温度は20℃とした。初期充放電工程と同様の条件で充電後、電流20mA(2ItmAに相当)、終止電圧2.7Vの定電流放電を行った。ここで得られた放電容量の設計容量に対する百分率比を2It高率放電容量(%)とした。
(充放電サイクル試験)
本発明電池及び比較電池について、充放電サイクル試験を行った。試験温度は20℃とした。即ち、電流10mA、終止電圧4.2Vの定電流定電圧充電、電流10mA、終止電圧2.7Vの定電流放電を繰り返し行った。設計容量に対する30サイクル目の放電容量の比を、30サイクル後容量維持率(%)とした。
以上の結果を表1にまとめて示す。
Figure 2008108460
比較電池4〜7を比べてわかるように、負極に黒鉛を用いた場合は、非水電解質が、リチウムカチオン、EMI(四級アンモニウム有機物カチオン)及びEC(炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネート)と共に、VC(炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネート)を含有することにより、高率放電容量はVC含有量の増加に伴って向上しているが、VCの含有量を5%としてもなお24%にとどまっている。また、30サイクル後容量維持率についてもVC含有量の増加に伴って向上しているが、VCの含有量を5%としてもなお54%にとどまっている。
これに対し、比較電池1,2及び本発明電池1,2を比べてわかるように、負極に難黒鉛化炭素を用いた場合は、非水電解質が、リチウムカチオン、EMI(四級アンモニウム有機物カチオン)及びEC(炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネート)と共に、VC(炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネート)を2%含有することにより、実に驚くべき事に、高率放電容量は89%と顕著に向上し、また、30サイクル後容量維持率についても91%と顕著に向上している。さらに驚くべき事には、VCの含有量をさらに増やした場合、高率放電容量及び30サイクル後容量維持率は特段の向上がみられないばかりか、むしろやや悪化していることがわかる。
ビニレンカーボネートは、一般的な非水電解質電池においては添加剤としてよく知られた材料であるが、極めて高価であるために、その使用量を抑制しうる技術が求められてきたが、四級アンモニウムカチオンを含有する非水電解質を用いる本発明の構成によれば、負極に非黒鉛化炭素を用いることでビニレンカーボネートの使用量を低減させることができる。
本発明の構成により上記効果が奏されることは、従来技術から到底予測しうるものでない。このことは、比較電池3及び比較電池8の結果を併せ見れば一層明白である。即ち、比較電池3及び比較電池8の結果を比較してわかるように、四級アンモニウム有機物カチオンを含有していない一般的な非水電解質を用いた場合には、負極活物質は難黒鉛化炭素を用いるよりも黒鉛を用いた方が優れた性能が得られる。これに対して、四級アンモニウム有機物カチオンを含有している非水電解質を用いた場合には、実に驚くべき事に、負極活物質に難黒鉛化炭素を用い、炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートを併用することにより、高率放電特性及びサイクル容量維持率において、負極活物質に黒鉛を用いた場合には到達し得ない良好な特性が得られている。
本発明電池4の結果から、ビニレンカーボネート(VC)に代えてビニルエチレンカーボネート(VEC)を用いても同様の性能の電池が得られることがわかる。従って、本発明の効果は炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネートの種類によらず奏されることがわかる。
本発明電池3,5の結果から、非水電解質はエチレンサルファイトを含有してもよいが、大きな効果は認められず、むしろ含有しないものとすることがサイクル容量維持率の点で好ましいことがわかる。
本発明電池10の結果から、本発明の効果はイオン性液体を構成する四級アンモニウムの種類によらず奏されることがわかる。
本発明電池11の結果から、本発明の効果は炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネートの種類によらず奏されることがわかる。
なお、燃焼性試験の結果と、イオン液体と溶媒の混合比率を変化させた本発明電池群の電池特性の結果から、電解質の難燃性と良好な電池性能とを兼ね備える非水電解質電池を得るためには、非水電解質は、イオン液体を25体積パーセント以上75体積パーセント未満の範囲で含有していることが好ましいことがわかる。
また、本実施例においては、四級アンモニウム有機物カチオンとして1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、N−ブチル−N−メチルピロリジニウムカチオンを例に挙げて説明したが、その他の四級アンモニウム有機物カチオンを用いても本発明の効果は同様に得られる。
実施例に係る非水電解質電池の断面図である。
符号の説明
1 正極
11 正極合剤
12 正極集電体
2 負極
21 負極合剤
22 負極集電体
3 セパレータ
4 極群
5 金属樹脂複合フィルム

Claims (2)

  1. 正極と、(002)面の面間隔が0.34nm以上の炭素材料からなる負極活物質を含む負極と、リチウムカチオン、四級アンモニウム有機物カチオン、炭素−炭素二重結合を有する環状カーボネート及び炭素−炭素二重結合を有さない環状カーボネートを含む非水電解質と、を備えた非水電解質電池。
  2. 前記非水電解質が、エチレンサルファイトを実質的に含有しないことを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
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