JP2008106463A - 車両用通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の視野を妨げることなく、携帯機が車両の内外のいずれに存在するか、車外に存在する場合にはどの車外エリアに存在するかを確実に判定し、ドアの施錠/解錠を適切に動作させることのできる車両用通信装置を得る。
【解決手段】車両に設置され、電波の受信に応答して自身が保有しているタグIDを発信する少なくとも1つのRFタグ3と、車両に設置され、RFタグ3に送信アンテナ2を介して電波を放射する車載器1と、タグIDを受信する携帯機4とを備えている。車載器1は、タグIDと同一形式の疑似IDを発信するための送信アンテナ9を備え、タグIDまたは疑似IDを携帯機4が受信したか否かに基づいて、携帯機4の位置を特定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、携帯機の位置を特定する機能を有する車両用通信装置に関し、特に、携帯機を所持しているだけで車両ドアの施錠/解錠を簡便に作動させるパッシブエントリ技術に適用した場合に好適な車両用通信装置に関するものである。
従来から、自動車の車載機器を遠隔制御する通信装置として、携帯機を所持した利用者が車両に接近したときに、車両ドアが自動的に解錠され、利用者が車両から離れると車両ドアが自動的に施錠される機能を有する車両用通信装置が提案されている。
この種の車両用通信装置においては、以下の課題(1)、(2)を解消するために、携帯機が車内にあるか車外にあるか適切に検出することが要求される。
(1)携帯機が車内にある状態での施錠を許可すると、携帯機の閉じ込め(いわゆるインキー)が発生する。
(2)携帯機が車内にある状態での解錠を許可すると、車両に乗っている使用者が防犯上の理由で施錠しているのに、車外の第三者によって解錠されてしまう。
そこで、従来から、携帯機が車両内にあるか否かを判定する技術(以下、「車内外判定技術」という)として、周波数120KHz〜135KHz程度のLF帯電波を使用した車両用通信装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−221954号公報
従来の車両用通信装置では、LF帯電波を使用しているので、装置が高価になるうえ、適切な受信可能エリアを形成して携帯機の位置を正確に判定することができないという課題があった。
そこで、たとえば、車両の内装および左右の窓ガラスにID発信機(たとえば、RFタグ)を設置するとともに、RFタグに対して車載器から電波を放射し、RFタグから固有のタグIDを発信させて、タグIDを携帯機で受信することにより、携帯機が車内にあるか車外にあるか判定し、また、車外にある場合には、左右のドアのうちのいずれの近傍に存在するかを判定することも考えられる。
しかしながら、上記RFタグを用いた場合でも、携帯機がどの車両ドアの近傍に存在するかを判定するために、たとえば運転席側面または助手席側面の窓ガラスにRFタグを設置すると、運転者の視野を妨げることになるので、保安基準上の問題となり得るという課題があった。
また、窓ガラスに設置されたRFタグの固有IDが受信可能なエリアは、車載器からRFタグに対して放射される電波の送信電力のみによって調整されるので、適切な受信可能エリアを形成することが難しいという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、運転者の視野を妨げることなく、確実に携帯機の位置を特定し、ドアの施錠/解錠を適切に行うことが可能な車両用通信装置を得ることを目的とする。
この発明による車両用通信装置は、車両に設置され、電波の受信に応答して自身が保有している発信機IDを発信するID発信機と、車両に設置され、ID発信機に第1のアンテナを介して電波を放射する車載器と、ID発信機が発信する発信機IDを受信する携帯機とを備えた車両用通信装置において、車載器は、発信機IDと同一形式の疑似IDを発信するための第2のアンテナを有し、ID発信機から送信された発信機IDまたは第2のアンテナから送信された疑似IDを携帯機が受信したか否かに基づいて、携帯機の位置を特定するものである。
この発明によれば、運転者の視野を妨げることなく、携帯機が車外に存在すると判定された場合に、携帯機が車外のどのエリアに存在するかを確実に判定できる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用通信装置を示すブロック構成図である。
図1において、車両(図2参照)に設置された車両用通信装置は、車載器1と、RFタグ(ID発信機として機能する)3と、携帯機4と、車載器1に接続された車両制御コントローラ8とを備えている。
車両制御コントローラ8は、車両のドアの施錠/解錠を制御する。
RFタグ3は、必要に応じて車両の任意箇所に設置された複数のRFタグ3a〜3fからなり、車載器1から放射される電力供給用の電波の受信に応答して、自身が保有している固有のタグID(発信機ID)を発信する。
車載器1は、RFタグ3に対して電波を放射する送信アンテナ(第1のアンテナ)2と、携帯機4から送信された携帯機4の位置情報を受信するための受信アンテナ7と、RFタグ3から発信されるタグIDと同一形式の疑似IDを発信するための送信アンテナ(第2のアンテナ)9とを有する。
送信アンテナ2、9は、それぞれ、1個に限らず、任意数のアンテナによって構成されてもよい。
携帯機4は、受信アンテナ5と、送信アンテナ6とを有する。
受信アンテナ5は、RFタグ3が発信したタグIDを受信するとともに、車載器1が送信アンテナ9を介して送信した疑似IDを受信する。
送信アンテナ6は、携帯機4で特定した自身の位置情報(ID信号)を車載器1に送信する。
車載器1は、RFタグ3から発信されたタグIDまたは送信アンテナ9から送信された疑似IDを携帯機4が受信したか否かに基づいて、携帯機4の位置を特定する。
また、車載器1の送信アンテナ9は、たとえば、後述するように、車両のドアに設置されており、車載器1は、携帯機4から受信されるID信号に基づいて携帯機4の位置を判定し、携帯機4が車外であって、かつ送信アンテナ9の近傍に存在すると判定された場合には、車両制御コントローラ8との間で通信を行い、送信アンテナ9が設置されたドアのみの施錠/解錠を行うようになっている。
図2は図1の車両用通信装置を車両11に装着した状態を示す説明図である。
図2において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号が付されている。また、図2においては、煩雑さを回避するために、車載器1および車両制御コントローラ8の図示を省略している。
各RFタグ3a〜3fは、車両11の各ドアの内側に設置されている。
送信アンテナ2は、各RFタグ3a〜3fに対して電力供給用の電波を放射するために、車両11内の中央部に設置されている。
RFタグ3a〜3fは、タグIDの受信可能エリア3A〜3Fを有する。
図1内の送信アンテナ9は、図2のように、車両11の左右のドアの外側に設置された複数の送信アンテナ9a、9bを有する。
各送信アンテナ9a、9bは、疑似IDの受信可能エリア9A、9Bを有する。
なお、送信アンテナ2は、RFタグ3に対して十分な電波を供給することができ、かつ車両11のデザイン性を損なわないためにも、車内の天井付近に埋設されることが望ましいが、これに限られることはない。
また、RFタグ3に用いられる周波数としては、900MHz帯、または2.4GHz帯が一般的だが、これに限られることはない。
また、携帯機4から車載器1に対して携帯機4の位置情報を送受信するための送信アンテナ6および受信アンテナ7は、受信アンテナ5および送信アンテナ2とは別に構成したが、RFタグ3と同一周波数が使用されるのであれば、車載器1の送信アンテナ2および受信アンテナ7を一体化した送受信アンテナで構成し、携帯機4の受信アンテナ5および送信アンテナ6を一体化した送受信アンテナで構成してもよい。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、図1および図2に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。
図3において、まず、車載器1は、送信アンテナ2からRFタグ3(3a〜3f)に対して給電用の電波(図1内の破線矢印参照)を放射する(ステップS1)。
電波の放射を受けたRFタグ3は、レクテナと呼ばれる公知技術を用いた電圧抽出手段を有しており、受信電波を整流して電圧を取り出すとともに、抽出した電圧によりRFタグ3の内部回路を動作させ、RFタグ3(3a〜3f)が保持しているタグID(図1内の破線矢印参照)を電波で発信する。
RFタグ3(3a〜3f)から発信されたタグIDは、RFタグ3(3a〜3f)の近傍に存在する携帯機4の受信アンテナ5によって受信される。
ここで、図2を参照しながら、各RFタグ3a〜3fの設置位置と、タグIDの受信可能エリア3A〜3Fとの条件について説明する。
まず、RFタグ3a〜3fは、図2に示すように、以下の条件(A1)〜(A3)を満たすように設置される。
(A1)車載器1の送信アンテナ2から十分な電波放射を受けて、RFタグ3a〜3fが自身の持つタグIDを発信できること。
(A2)携帯機4が車両11内に存在する場合には、RFタグ3a〜3fのいずれかのタグIDが携帯機4で受信できるように、車両11内の全領域を少なくとも1つ以上のタグIDの受信可能エリア3A〜3Fでカバーすること。
(A3)携帯機4が車両11の外に存在する場合には、RFタグ3a〜3fのいずれのタグIDも携帯機4が受信することがないように、すべてのタグIDの受信可能エリア3A〜3Fが車両11内のみに分布すること。
なお、RFタグ3a〜3fは、車両11の内装に埋め込むことが望ましいが、上記条件(A1)「送信アンテナ2から十分な電波を受信でき、自身の持つタグIDが発信可能」を満たすことができれば、この限りではない。
また、図1、図2においては、RFタグ3の個数が6個に設定されているが、上記条件(A1)〜(A3)を満たすことができれば個数は任意に設定可能である。
上記条件(A1)〜(A3)を満たすように(図2参照)、RFタグ3a〜3fを設置することにより、携帯機4にてRFタグ3a〜3fのいずれかのタグIDが受信できた場合には、携帯機4が車内に存在すると判定し、携帯機4がいずれのタグIDも受信できなかった場合には、携帯機4が車外に存在すると判定することができる。
携帯機4は、受信アンテナ5からタグIDを受信した場合には、受信したタグID(携帯機4の位置に対応)を送信アンテナ6から車載器1に送信する。
図3に戻り、車載器1は、電波の放射(ステップS1)に続いて、携帯機4からの送信情報の有無に基づいて、携帯機4でいずれかのタグIDを受信したか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、携帯機4からタグIDを受信して、携帯機4がいずれかのタグIDを受信することができた(すなわち、YES)と判定されれば、車載器1は、携帯機4が車両11内に存在すると判定して、車両制御コントローラ8に対するドアの施錠/解錠指令を行わずに、図3の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS2において、携帯機4がいずれのタグIDも受信できなかった(すなわち、NO)と判定されれば、車載器1は、携帯機4が車両11の外に存在すると判定し、まず、車両11の右ドアに設置された送信アンテナ9aから、タグIDと同一形式で、かつRFタグ3a〜3fとは異なる疑似ID(IDa)を送信する(ステップS3)。
携帯機4は、擬似ID(IDa)が受信できた場合には、自身が送信アンテナ9aの近傍(エリア9A内)に存在すると判定し、判定した位置情報を送信アンテナ6から車載器1に送信する。
続いて、車載器1は、疑似ID(IDa)に対する携帯機4からのフィードバック送信の有無に基づいて、携帯機4が疑似ID(IDa)を受信したか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4において、携帯機4が疑似ID(IDa)を受信できた(すなわち、YES)と判定されれば、車載器1は、携帯機4が送信アンテナ9aの近傍(疑似IDの受信可能エリア9A内)に存在すると判定し、右ドアをアンロック(解錠)して(ステップS5)、図3の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS4において、携帯機4が疑似ID(IDa)を受信できなかった(すなわち、NO)と判定されれば、車載器1は、右ドアのロック(施錠)状態を保持したままで、左ドアに設置された送信アンテナ9bからタグIDと同一形式で、かつRFタグ3a〜3fとは異なる疑似ID(IDb)を送信する(ステップS6)。
携帯機4は、擬似ID(IDb)が受信できた場合には、自身が送信アンテナ9bの近傍(エリア9B内)に存在すると判定し、判定した位置情報を送信アンテナ6から車載器1に送信する。
続いて、車載器1は、疑似ID(IDb)に対する携帯機4からのフィードバック送信の有無に基づいて、携帯機4が疑似ID(IDb)を受信したか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、携帯機4が疑似ID(IDb)を受信できた(すなわち、YES)と判定されれば、車載器1は、携帯機4が送信アンテナ9bの近傍(疑似IDの受信可能エリア9B内)に存在すると判定し、左ドアをアンロック(解錠)して(ステップS8)、図3の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS7において、携帯機4が疑似ID(IDb)を受信できなかった(すなわち、NO)と判定されれば、車載器1は、左ドアのロック(施錠)状態を保持したままで、図3の処理ルーチンを終了する。
このように、車載器1は、受信アンテナ7を介して携帯機4の位置情報を受信し、携帯機4から受信した位置情報に基づいて、車両制御コントローラ8と通信を行い、ドアの施錠/解錠を行う。
なお、図3のように、携帯機4の位置を特定し、携帯機4の位置情報に基づいてドアの施錠/解錠を行う一連の動作シーケンスは、所定の時間周期ごとに実行される。
図3の動作シーケンスが実行される時間周期は、たとえば数10ミリ秒〜数100ミリ秒の範囲が望ましいが、この限りではない。
ここで、車載器1から擬似IDを送信するための送信アンテナ9a、9b(図2参照)の設置方法と、擬似IDの受信可能エリア9A、9Bについて説明する。
送信アンテナ9a、9bは、以下の条件(B1)〜(B3)を満たすように、指向性を設計して設置される。
(B1)携帯機4が車両11内に存在する場合には、車載器1の送信アンテナ9a、9bから送信される擬似ID(IDa、IDb)が受信できないこと。
(B2)携帯機4が車両11の外に存在し、かつ車両11の側面から所定距離L以内に存在する場合には、携帯機4が地面などの低い位置に存在する場合でも、車載器1の送信アンテナ9a、9bから送信される擬似ID(IDa、IDb)が受信できること。
(B3)擬似ID(IDa)の受信可能エリア9Aと、擬似ID(IDb)の受信可能エリア9Bとが重ならないこと。
なお、所定距離Lは、あまり長く設定すると、携帯機4を所持していない第三者によるドアの施錠/解錠を許容してしまう可能性があるので、約1m〜2m程度の範囲内に設定することが望ましい。
また、送信アンテナ9a、9bは、ドアノブ部に埋め込む形で実装されることが望ましいが、上記条件(B1)〜(B3)を満たすように擬似ID(IDa、IDb)の受信可能エリア9A、9Bを形成することができれば、この限りではない。
また、図2においては、擬似IDを送信するための送信アンテナ9a、9bが、右側の運転席ドアと、左側の助手席ドアとの2箇所に設置された場合を示したが、必要に応じて、後席ドアやトランクなどに設置してもよい。
さらに、上記説明では、携帯機4が自身の位置を特定し、特定した位置情報を車載器1に送信したが、携帯機4で受信したタグIDを車載器1に送信し、車載器1が携帯機4の位置を特定するように構成してもよい。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る車両用通信装置は、車両11に設置され、電波の受信に応答して自身が保有しているタグID(発信機ID)を発信するRFタグ3、3a〜3f(ID発信機)と、車両11に設置され、RFタグ3、3a〜3fに送信アンテナ2(第1のアンテナ)を介して電波を放射する車載器1と、RFタグ3、3a〜3fが発信するタグIDを受信する携帯機4とを備え、車載器1は、タグIDと同一形式の疑似IDを発信するための送信アンテナ9(第2のアンテナ)を有し、RFタグ3、3a〜3fから送信された発信機IDまたは送信アンテナ9から送信された疑似IDを携帯機4が受信したか否かに基づいて、携帯機4の位置を特定する。
また、車載器1は、携帯機4がタグIDを受信できず、かつ疑似IDを受信できた場合には、携帯機4が車外であって、かつ送信アンテナ9の近傍に存在すると判定する。
このように、運転者の視野を妨げることなく、車載器1の送信アンテナ9を設置することにより、車載器1は、携帯機4が車両11の内または外に存在するかを判定するとともに、携帯機4が車両11の外に存在すると判定された場合には、携帯機4が車外のどのエリアに存在するかを確実に判定することができ、車両制御コントローラ8を介して、ドアの施錠/解錠を適切に動作させることができる。
また、車載器1の送信アンテナ9a、9bから擬似IDを送信するので、送信アンテナ9a、9bの指向性と擬似IDの送信電力とを調整することにより、擬似IDの受信可能エリア9A、9Bを適切に形成することができ、設計の自由度が向上する。
また、擬似IDの受信状況に基づいて、携帯機4が車外のどの位置に存在するかを判定するので、携帯機4の構成を変更する必要がなく、サイズアップを招くこともない。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図2、図3参照)では、携帯機4が車外にあると判定された場合(携帯機4がRFタグ3a〜3fのタグIDを受信不可能な場合)のみに、車両11のドアに設置された送信アンテナ9a、9bから擬似IDを送信して、擬似IDの受信可否に基づき携帯機4が存在する車外エリアを判定したが、携帯機4によるタグIDの受信可否にかかわらず、送信アンテナ9a、9bから送信される擬似IDの受信状況のみに基づいて携帯機4が存在する車外エリアを判定してもよい。
以下、図4の説明図を参照しながら、擬似IDの受信状況のみに基づいて携帯機4の存在する車外エリアを判定するこの発明の実施の形態2について説明する。
図4において、前述(図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「’」を付して詳述を省略する。
図4はこの発明の実施の形態2によるRFタグ3a’〜3d’および送信アンテナ9a、9bの配置と、各RFタグ3a’〜3d’のタグIDの受信可能エリア3A’〜3D’と、各送信アンテナ9a、9bからの疑似IDの受信可能エリア9A、9Bとを示している。
図4においては、前述(図2参照)では6個設置された車内のRFタグ3a〜3fを、4個のRFタグ3a’〜3d’に低減している。
図4のように、RFタグ3a’〜3d’の個数を減らした場合には、携帯機4の位置を特定する一連の動作シーケンスに必要な時間が短縮されるというメリットが生じるが、一方では、車内全域で携帯機4がいずれかのタグIDを受信可能とするために、車載器1の送信アンテナ2から放射する電波の電力を大きく設定し、各タグIDの受信可能エリア3A’〜3D’をそれぞれ拡大しなければならない。
しかし、図4のように、各タグIDの受信可能エリア3A’〜3D’を拡大すると、受信可能エリア3A’〜3D’の一部が車外にはみ出し、車外にはみ出した受信可能エリアに携帯機4が存在した場合には、RFタグ3a’〜3d’から発信したタグIDが携帯機4により受信されてしまう。
そこで、この発明の実施の形態2においては、以下の条件(C1)、(C2)にしたがって、施錠/解錠の動作を実行させる。
(C1)携帯機4が疑似ID(たとえば、送信アンテナ9aからのIDa)を受信できた場合には、車載器1は、携帯機4が車外に存在し、かつ送信アンテナ9aの近傍(エリア9A内)に存在すると判定し、ドアの施錠/解錠を実行する。
(C2)携帯機4が車内に設置されたRFタグ3A’〜3D’のタグIDを受信できた場合であって、かつ疑似IDが受信できない場合には、車載器1は、携帯機4が車内に存在すると判定し、ドアの施錠/解錠を実行しない。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、車載器1は、携帯機4が疑似IDを受信できた場合には、携帯機4が車外に存在し、かつ送信アンテナ9a(または、9b)の近傍に存在すると判定するので、車両用通信装置に必要な基本機能を損なうことなく、車内に設置されるRFタグ3A’〜3D’の個数を減らすことができ、携帯機4の位置を特定する一連の動作シーケンスの実行に必要な時間を短縮することができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1、2では、携帯機4の位置の特定し、ドアの施錠/解錠を行うための一連の動作シーケンスを所定の時間周期ごとに実行したが、図5のように、車載器1Gにトリガスイッチ61を設け、トリガスイッチ61が押下操作された場合のみに、ドアの施錠/解錠を行うための一連の動作シーケンスを実行してもよい。
以下、図5のブロック構成図を参照しながら、トリガスイッチ61を用いたこの発明の実施の形態3について説明する。
図5において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「G」を付して詳述を省略する。
図5の構成は、車載器1Gにトリガスイッチ61が接続された点を除けば、図1と同一である。
この場合、車載器1Gからの電波放射に始まる携帯機4の位置特定用の一連の動作シーケンスは、トリガスイッチ61が押下操作時のみに実行される。
なお、トリガスイッチ61は、ドアノブの近傍に設置されることが望ましいが、この限りではない。
また、トリガスイッチ61は、ここではメカニカルスイッチで構成した場合を例にとっているが、メカニカルなスイッチである必要性はなく、静電容量式のスイッチなど、車両の使用者がドアの施錠/解錠をしようとしていることが分かれば、どのようなスイッチであってもよい。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、車載器1Gにトリガスイッチ61を設け、トリガスイッチ61が押下操作時のみに、車載器1Gからの電波放射に始まる携帯機4の位置特定用の一連の動作シーケンスが実行されるので、車載器1Gで消費される消費電流を抑制することができる。
また、車載器1Gは、トリガスイッチ61が押下操作されたときのみ、携帯機4の位置を特定して、車両制御コントローラ8を介してドアの施錠/解錠を実行するので、車両11の使用者が意図していないような、不用意なドアの施錠/解錠の実行を回避することができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3では、一連の動作シーケンスを実行開始するためのトリガスイッチ61の設置位置と、擬似IDを送信する送信アンテナ9の設置位置との関係について言及しなかったが、トリガスイッチ61と擬似IDを送信するための送信アンテナ9とを、同一のドアにセットとして設置し、車載器1Gは、携帯機4が車外に存在し、かつ押下操作されたトリガスイッチ61と同一のドアに設置された送信アンテナ9の近傍に存在すると判定された場合のみに、ドアの施錠/解錠を実行するようにしてもよい。
この場合、図5において、送信アンテナ9およびトリガスイッチ61は、同一のドアに設置され、車載器1Gは、トリガスイッチ61が押下操作された際に、携帯機4が車外に存在し、かつ押下操作されたトリガスイッチ61と同一のドアに設置された送信アンテナ9の近傍に存在すると判定された場合のみに、車両制御コントローラ8と通信を行い、同一のドアの施錠/解錠を行う。
これにより、たとえば、携帯機4を所持した車両11の使用者が運転席側(右側)から車両11に接近した際に、第三者が助手席側(左側)のドアのトリガスイッチ61を押下操作したとしても、ドアはアンロック(解錠)されず、強盗や窃盗などの犯罪被害を未然に抑制することができる。
実施の形態5.
さらに、上記実施の形態1〜3では言及しなかったが、携帯機4が車外に存在し、かつ特定の疑似IDの送信アンテナ9の近傍に存在すると判定された場合には、特定の疑似IDの送信アンテナ9が設置されたドアのみを施錠/解錠してもよい。
この場合、図1において、特定の疑似IDの送信アンテナ9は、車両11の特定のドアに設置され、車載器1は、携帯機4が車外であって、かつ送信アンテナ9の近傍に存在すると判定された場合には、車両制御コントローラ8と通信を行い、送信アンテナ9が設置されたドアのみの施錠/解錠を行う。
これにより、上記実施の形態4と同様に、強盗や窃盗などの犯罪被害を未然に抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る車両用通信装置を示すブロック構成図である。 図1の車両用通信装置を車両に搭載した状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による携帯機の位置特定処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車両用通信装置を車両に搭載した状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用通信装置を示すブロック構成図である。
符号の説明
1、1G 車載器、2 電波放射用の車載器の送信アンテナ(第1の送信アンテナ)、3、3a〜3f、3a’〜3d’ RFタグ(ID発信機)、3A〜3F、3A’〜3D’ タグIDの受信可能エリア、4 携帯機、5 携帯機の受信アンテナ、6 携帯機の送信アンテナ、7 車載器の受信アンテナ、8 車両制御コントローラ、9、9a、9b 擬似ID送信用の車載器の送信アンテナ(第2の送信アンテナ)、9A、9B 疑似IDの受信可能エリア、11 車両、61 トリガスイッチ。

Claims (6)

  1. 車両に設置され、電波の受信に応答して自身が保有している発信機IDを発信するID発信機と、
    前記車両に設置され、前記ID発信機に第1のアンテナを介して前記電波を放射する車載器と、
    前記ID発信機が発信する前記発信機IDを受信する携帯機とを備えた車両用通信装置において、
    前記車載器は、
    前記発信機IDと同一形式の疑似IDを発信するための第2のアンテナを有し、
    前記ID発信機から送信された前記発信機IDまたは前記第2のアンテナから送信された前記疑似IDを前記携帯機が受信したか否かに基づいて、前記携帯機の位置を特定することを特徴とする車両用通信装置。
  2. 前記車載器は、前記携帯機が前記発信機IDを受信できず、かつ、前記疑似IDを受信できた場合には、前記携帯機が車外であって、かつ前記第2のアンテナの近傍に存在すると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
  3. 前記車載器は、前記携帯機が前記疑似IDを受信できた場合には、前記携帯機が車外であって、かつ前記第2のアンテナの近傍に存在すると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
  4. 前記車載器に接続されたトリガスイッチを備え、
    前記車載器は、
    前記トリガスイッチが操作された場合にのみ、前記携帯機の位置を特定することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用通信装置。
  5. 前記車載器に接続され、前記車両のドアの施錠/解錠を制御する車両制御コントローラを備え、
    前記第2のアンテナおよび前記トリガスイッチは、同一のドアに設置され、
    前記車載器は、前記トリガスイッチが操作された際に、前記携帯機が車外であって、かつ操作された前記トリガスイッチと同一のドアに設置された前記第2のアンテナの近傍に存在すると判定された場合のみに、前記車両制御コントローラと通信を行い、前記同一のドアの施錠/解錠を行うことを特徴とする請求項4に記載の車両用通信装置。
  6. 前記車載器に接続され、前記車両のドアの施錠/解錠を制御する車両制御コントローラを備え、
    前記第2のアンテナは、前記車両のドアに設置され、
    前記車載器は、前記携帯機が車外であって、かつ前記第2のアンテナの近傍に存在すると判定された場合には、前記車両制御コントローラと通信を行い、前記第2のアンテナが設置されたドアのみの施錠/解錠を行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用通信装置。
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