JP2008105973A - ポリペプチド固定化担体の保存方法 - Google Patents

ポリペプチド固定化担体の保存方法 Download PDF

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純子 赤田
Yasuhiro Kuramitsu
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Abstract

【課題】ポリペプチドが固定化された担体の保存において、固定化されたポリペプチドの量の低減を防止し、またその機能を失活させることなく保存する手段を提供する。
【解決手段】ポリペプチドが固定化された担体の保存方法であって、該ポリペプチドが固定化された担体を凍結乾燥することを含む、前記方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリペプチド固定化担体を保存する方法および保存に適したポリペプチド固定化担体に関する。
ヒトゲノム計画の終了に伴い、生物、医学の研究は遺伝子解読からタンパク質解析、即ちプロテオミクスという新たなステップへと踏み出した。遺伝子は、タンパク質を生成するための単なるプログラムコードでしかなく、ほとんど全ての生体活動はそれらのコードをもとに生成された、非常に複雑な構造を持つタンパク質の分子間で行なわれている。ある種のタンパク質が正常に機能しない場合、健康に支障をきたすことが知られている。それゆえに、個々のタンパク質の機能を解明することは、医学の更なる進歩に欠かすことのできないステップであると言える。
従来は、タンパク質の性質、発現状態、構造、活性などの分析には、抽出したタンパク質の混合物を分子量や等電点の違いにより分離し、解析する2次元電気泳動法(2−D PAGE)が使用されてきた。しかし、2次元電気泳動法は、ハイスループット解析に不向きで、検出感度、およびサンプルの可溶化の面でも問題があった。
一方、今日までに数々のDNAチップが報告されている。それらのDNAチップは、ある表現型や生理状態での遺伝子発現の変化の確認や、発現パターンのデータベースを作ることに有用であった。しかし通常、遺伝子とタンパク質の発現量やパターンは必ずしも正確に相関しないため、DNAチップはタンパク質の発現レベルの定量化には使用することができない。またタンパク質は翻訳後に、リン酸化、糖鎖付加、切断などの、さまざまな修飾を受けることによってその機能が変化するため、それらの翻訳後修飾の情報をDNA解析からは得ることができない。
そこでDNAアレイ技術を、タンパク質解析のツールとして用いたものとしてプロテインチップが開発された。プロテインチップの原理はDNAチップと同じで、スライドガラスや膜の上にタンパク質を高密度に固定し、それらと相互作用するタンパク質や核酸などを検出するものである。しかし、強固なDNA鎖に対し、巧みにアミノ酸が絡み合ってできている非常に不安定な構造をもつタンパク質を基板上に固定化させることは容易ではない上、多くの場合、タンパク質の反応性は3次元の折りたたみ構造の変化によって変わるため、タンパク質を取り巻く僅かな環境の変化がタンパク質を変性させることもあり、目的のタンパク質を機能が保持された状態で解析することは困難であった。
また、従来開発されたプロテインチップは、スライドガラスまたはシリコン基板表面にポリリジン等の高分子を塗布し、その後にタンパク質を固定化するものであるが、スライドガラスまたはシリコン基板表面にポリリジン等の高分子を塗布してタンパク質を固定化する方法では、タンパク質の固定化状態が不安定であり、洗浄工程において剥離するといった問題が生じるとともに、固定化されたタンパク質を長期間保存することも不可能であった。
一方、核酸分子を強固かつ高密度に固定化することができる担体として、特許文献1には、基板上にダイヤモンドライクカーボン層を有し、その表面にマレイミド基を共有結合させた担体が記載されている。しかし、該担体にタンパク質を固定化することや、タンパク質を固定化した場合の保存性については記載されていない。
本発明の課題は、ポリペプチドが固定化された担体の保存において、固定化されたポリペプチドの量の低減を防止し、またその機能を失活させることなく保存する手段を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討の結果、ポリペプチドを固定化した担体を凍結乾燥処理に付すことにより、あるいは、ポリペプチドを固定化した担体を洗浄後、遠心乾燥し、真空パックすることにより、ポリペプチドの固定化量の低減を防止し、またその機能を失活させることなく長期間にわたり保存できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)ポリペプチドが固定化された担体の保存方法であって、該ポリペプチドが固定化された担体を凍結乾燥することを含む、前記方法。
(2)凍結乾燥する前に、ポリペプチドが固定化された担体を洗浄することをさらに含む、(1)記載の方法。
(3)凍結乾燥した後に、ポリペプチドが固定化された担体を真空パックすることをさらに含む、(1)または(2)記載の方法。
(4)ポリペプチドが固定化された担体の保存方法であって、該ポリペプチドが固定化された担体を洗浄後、遠心乾燥し、真空パックすることを含む、前記方法。
(5)担体が、表面にカーボン層を有し、該カーボン層にマレイミド基が共有結合したものである、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)担体が、表面にダイヤモンドライクカーボン層を有し、該層上に式I:
Figure 2008105973
[式中、nは1〜12の整数である]
で表される基が共有結合したものである、(5)記載の方法。
(7)担体上にポリペプチドを固定化し、これを凍結乾燥してなるポリペプチド固定化担体。
(8)担体上にポリペプチドを固定化し、洗浄後、これを凍結乾燥してなるポリペプチド固定化担体。
(9)担体が、表面にカーボン層を有し、該カーボン層にマレイミド基が共有結合したものである、(7)または(8)記載のポリペプチド固定化担体。
(10)担体が、表面にダイヤモンドライクカーボン層を有し、該層上に式I:
Figure 2008105973
[式中、nは1〜12の整数である]
で表される基が共有結合したものである、(9)記載のポリペプチド固定化担体。
(11)(7)〜(10)のいずれかに記載のポリペプチド固定化担体を真空パックしてなる、ポリペプチド固定化担体。
本発明においてポリペプチドは、ペプチド、オリゴペプチド、タンパク質を包含し、単純タンパク質、複合タンパク質でもよく、天然のものでも合成のものでもよい。ポリペプチドの長さは特に限定されないが、本発明は、アミノ酸数1〜10000、好ましくは1〜1000のポリペプチドの固定化および保存に好適である。本発明において担体に固定化される標的ポリペプチドとしては、特に限定されない。例えば、抗体、酵素、病原性タンパク、ペプチド系ホルモン、レセプター、キナーゼ、糖タンパク質、金属タンパク質、ウイルス、誘導タンパク質等のタンパク質が固定化された担体を好適に保存することができる。
本発明においてポリペプチドが固定化される担体は、特に制限されず、当技術分野で公知のものを使用でき、特に制限されない。例えば、白金、白金黒、金、パラジウム、ロジウム、銀、水銀、タングステンおよびそれらの化合物などの貴金属、およびグラファイト、カーボンファイバーに代表される炭素などの導電体材料;単結晶シリコン、アモルファスシリコン、炭化ケイ素、酸化ケイ素、窒化ケイ素などに代表されるシリコン材料、SOI(シリコン・オン・インシュレータ)などに代表されるこれらシリコン材料の複合素材;ガラス、石英ガラス、アルミナ、サファイア、セラミクス、フォルステライト、感光性ガラスなどの無機材料;ポリエチレン、エチレン、ポリプロビレン、ポリイソブチレン、ポリエチレンテレフタレート、不飽和ポリエステル、含フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、アセタール樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル・ブタジエンスチレン共重合体、ポリフェニレンオキサイドおよびポリスルホンなどの有機材料等が挙げられる。担体の形状も特に制限されず、板状、糸状、ビーズ状、多孔質状、網状、円筒状などいずれも使用できるが、好ましくは板状である。板状のものを用いる場合、通常は、幅0.1〜100mm、長さ0.1〜100mm、厚み0.01〜10mm程度である。
好ましくは、表面にカーボン層を有し、該カーボン層にマレイミド基が共有結合した構造を有する担体を用いる。ここでカーボン層にマレイミド基が共有結合したとは、カーボン層の炭素にマレイミド基が直接共有結合した場合だけでなく、リンカーを介して共有結合する場合も包含する。そのような担体としては、基板上にカーボン層を有し、該カーボン層にマレイミド基が共有結合した構造を有する担体が挙げられる。ここで、基板は特に制限されず、例えば、上記の材料からなる基板を用いることができる。好ましくはシリコン材料、さらに好ましくは単結晶シリコンからなる基板を用いる。
基板上に形成させるカーボン層としては、特に限定されないが、ダイヤモンド、ダイヤモンドライクカーボン、無定形炭素、グラファイト、炭化ハフニウム、炭化ニオブ、炭化珪素、炭化タンタル、炭化トリウム、炭化チタン、炭化ウラン、炭化タングステン、炭化ジルコニウム、炭化モリブデン、炭化クロムまたは炭化バナジウム等を挙げることができる。カーボン層は、化学的安定性に優れておりその後の化学修飾やポリペプチドの結合における反応に耐えることができる点、およびUV吸収がないため検出系UVに対して透明性である点において有利である。本発明においては、カーボン層としてダイヤモンドライクカーボン層を有する担体を用いるが好ましい。ダイヤモンドライクカーボン(DLC)は、ダイヤモンドとカーボンとの混合体である不完全ダイヤモンド構造体を総称し、その混合割合は、特に限定されない。カーボン層の厚みは、1nm〜100μmであることが好ましい。
本発明においてカーボン層の形成は公知の方法で行うことができる。例えば、マイクロ波プラズマCVD(Chemical Vapor Deposit)法、ECRCVD(Electric Cyclotron Resonance Chemical Vapor Deposit)法、ICP(Inductively Coupled Plasma)法、直流スパッタリング法、ECR(Electric Cyclotron Resonance)スパッタリング法、イオン化蒸着法、アーク式蒸着法、レーザ蒸着法、EB(Electron Beam)蒸着法、抵抗加熱蒸着法などが挙げられる。
高周波プラズマCVD法では、高周波によって電極間に生じるグロー放電により原料ガス(メタン)を分解し、基板上にDLC層を合成する。イオン化蒸着法では、タングステンフィラメントで生成される熱電子を利用して、原料ガス(ベンゼン)を分解・イオン化し、バイアス電圧によって基板上にカーボン層を形成する。水素ガス1〜99体積%と残りメタンガス99〜1体積%からなる混合ガス中で、イオン化蒸着法によりDLC層を形成しても良い。
アーク式蒸着法では、固体のグラファイト材料(陰極蒸発源)と真空容器(陽極)の間に直流電圧を印加することにより真空中でアーク放電を起こして陰極から炭素原子のプラズマを発生させ蒸発源よりもさらに負のバイアス電圧を基板に印加することにより基板に向かってプラズマ中の炭素イオンを加速しカーボン層を形成することができる。
レーザ蒸着法では、例えばNd:YAG(Yttrium aluminum garnet)レーザ(パルス発振)光をグラファイトのターゲット板に照射して溶融させ、基板上に炭素原子を堆積させることによりカーボン層を形成することができる。
本発明において好ましくは使用される表面にカーボン層を有する担体としては、前記のように基板上にカーボン層を形成した構造だけでなく、ダイヤモンドライクカーボンと基板材料との積層体や複合体(例えば、ダイヤモンドライクカーボンと他の物質との複合体、(例えば2相体))であってもよい。
カーボン層にアミノ基を導入し、該アミノ基にマレイミド基導入試薬を反応させることにより、カーボン層にマレイミド基を共有結合させることができる。
カーボン層へのアミノ基の導入は、カーボン層に塩素ガス中で紫外線を照射することにより表面を塩素化し、次いでアンモニアガス中で紫外線照射することにより実施できる。あるいはカーボン層を有する担体を、アンモニア雰囲気下でプラズマ法に付すことにより実施できる。ここで、プラズマ法とは、真空条件下、直流あるいは交流による放電にプラズマを発生させ、原料ガスとして例えばベンゼンやメタンを用い、イオン化したガスでバイアスを印加した基板を処理する方法である。
このように形成させたアミノ基と、以下の式II:
Figure 2008105973
で表されるマレイミド基導入試薬またはその塩を反応させることにより、式I:
Figure 2008105973
で表されるような化学修飾基をカーボン層上に形成することができる。
式IまたはIIにおいて、nは1〜12、好ましくは4〜6の整数、より好ましくは5である。式IIで表されるマレイミド基導入試薬の塩としては特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等を使用できる。ナトリウム塩を使用するのが好ましい。
具体的には、カーボン層にアミノ基が導入された担体を、バッファー中に通常0.1〜100mMの濃度で式IIのマレイミド基導入試薬を含む溶液に浸漬することにより反応させる。バッファーとしては、PBS、トリエタノールアミンバッファー、ホウ酸ナトリウムバッファー等を使用することができる。PBS(pH6〜9)を使用するのが好ましい。反応温度は、通常10〜80℃、好ましくは25〜30℃、反応時間は、通常1〜300分、好ましくは30〜60分である。
上記のマレイミド基を有する化学修飾基は、共有結合によってカーボン層中の炭素と強固に結合しているため、洗浄や温度変化によっても剥離することがなく、またポリペプチド固定化担体の長期間の保存にも適している。また、マレイミド基はポリペプチド中のSH基との反応性が高いため、ポリペプチドを効果的に結合することができる。
ポリペプチドの担体への固定化は、目的とするポリペプチドをスポッティグ用バッファーに溶解し、担体上にスポッティングすることにより実施できる。ポリペプチドを、濃度が通常0.1〜500μM、好ましくは5〜10μMとなるようにスポッティング用バッファーに溶解し、スポッティング用溶液を調製する。スポッティング用バッファーとしては、1〜50%のPEG(ポリエチレングリコール)溶液、PBS(リン酸緩衝化生理食塩水)、50%DMSO(ジメチルスルホキシド)、3×SSC(saline sodium citrate)、純水等を使用することができる。本発明においては、PBSを使用するのが好ましい。マレイミド基は加水分解されやすく、pH7付近で反応効率が最も良い。
調製したスポッティング用溶液を、96穴もしくは384穴プラスチックプレートに分注し、分注した溶液をスポッター装置等によって担体上にスポッティングすることができる。このとき、多種類のポリペプチドを互いに独立したスポットとしてアレイ状に配列することにより、この複数種のポリペプチドと標的分子とがそれぞれ相互作用するか否かを同時に検出することができる。
ポリペプチド溶液をスポッティング後、ポリペプチドが担体に固定化する反応を進行させるため、インキュベーションを行うことが好ましい。インキュベーションは、通常10〜80℃、好ましくは25〜30℃の温度で、通常0.5〜10時間、好ましくは1〜2時間にわたって行う。インキュベーションは、高湿度の雰囲気下、例えば、湿度50〜90%の条件で行うのが望ましい。
一実施形態においては、ポリペプチドを担体に固定化後、該担体を凍結乾燥処理に付す。凍結乾燥は、通常4.6torr以下、好ましくは1torr以下で、0.5〜15時間、好ましくは1〜10時間にわたって実施する。凍結乾燥においては、−100℃〜−70℃にて凍結後(例えば液体窒素中で凍結後)、凍結乾燥を行うのが好ましい。ポリペプチドが固定化された担体を、PBS等の水溶液に浸漬したまま、凍結処理および凍結乾燥処理を行うこともできる。
好ましくは、ポリペプチドを担体に固定化後、凍結乾燥を行う前に、担体を洗浄する。洗浄液としては、特に制限されないが、PBS(リン酸緩衝化生理食塩水)、3×SSC(saline sodium citrate)、純水、TBS(Tris Buffered Saline)、ならびにPEG(ポリエチレングリコール)やTweenなどの界面活性剤を含む緩衝液等を使用することができる。本発明においては、PBSおよび界面活性剤を含むTBS、特にTweenを含むTBSを使用するのが好ましい。洗浄は、単独の洗浄液で実施してもよいし、複数種の洗浄液で実施してもよい。洗浄は、常温で、通常1〜60分、好ましくは5〜30分程度行う。本明細書案において、常温とは、20℃〜30℃、好ましくは約25℃の温度をさす。このような洗浄処理により、ポリペプチドの固定化量の低減を防止できるとともに、担体に固定化されたポリペプチドの機能の損失を効果的に防止することができる。
また、好ましくは凍結乾燥に付したポリペプチド固定化担体を、1枚ずつ真空パック用袋に入れ、真空パックする。真空パック用袋の材料としては、水および酸素を通さないものであれば、特に制限はなく、例えばポリエチレン、ポリエステル等の単層フィルム、ポリエチレンとポリエステルのラミネートフィルムあるいはこれらの樹脂にアルミニウムなどの金属を蒸着したものが挙げられる。
また、真空パック用袋に用いるフィルムの厚みも特に限定されず、内容物の重量等に応じて適宜の機械的強度のものを用いることができるが、通常20〜300μmの厚さのものが好適である。20μm未満の場合、機械的強度が不足する傾向があるからであり、また300μmを超えると、取扱性が劣るからである。
真空パック用袋の形態としては、真空パック用袋を構成するフィルムが2枚重なっていて、その3辺がラミネートされており、なおかつ内容物を個別入れるための仕切りが入っているような構造が好ましい。
また、真空パック時の温度は、好ましくは15〜100℃、更に好ましくは25〜50℃である。真空パック時の圧力は、好ましくは1〜1×10−8torr、更に好ましくは1×10−1〜1×10−4torrである。
真空パック前に、真空引き後、不活性ガスで圧戻しして再度真空引きする操作を少なくとも1回行うことが好ましい。ここで用いる不活性ガスとしては、例えば窒素ガス、アルゴンガス、ネオンガスまたはこれらの混合物が挙げられる。
前記担体は、直接、真空パック用袋中に空間容積が極力少なくなるように封止することが好ましい。
凍結乾燥後のポリペプチド固定化担体を真空パックすることにより、ポリペプチドの固定化量の低減を防止できるとともに、担体に固定化したポリペプチドの機能の損失をさらに効果的に防止することができる。
本発明の保存方法において、ポリペプチド固定化担体を常温にて遮光下で保存するのが好ましい。
本発明により保存されたポリペプチド固定化担体を相互作用の検出等に使用する場合は、凍結乾燥状態の担体をそのまま使用してもよいし、PBSや純粋等の水溶液に浸漬した後で使用してもよい。
本発明はまた、ポリペプチドが固定化された担体の保存方法であって、該ポリペプチドが固定化された担体を洗浄後、遠心乾燥し、真空パックすることを含む、前記方法に関する。この実施形態において、凍結乾燥のかわりに遠心乾燥を実施すること以外の条件、すなわちポリペプチド、担体および真空パックについても、その他の条件についても、上記実施形態と同様である。ポリペプチド固定化担体の洗浄、遠心乾燥および真空パックを組み合わせることにより、ポリペプチドの固定化量の低減を防止できるとともに、担体に固定化したポリペプチドの機能の損失をさらに効果的に防止することができる。
本発明により保存されたポリペプチド固定化担体においては、ポリペプチドの機能が保持されているため、例えば、常温の大気中で保存した場合であっても、これを用いて標的分子との相互作用を検出することができる。そのような相互作用としては、抗原と抗体またはその断片との反応、酵素と基質または阻害剤の結合反応、リガンドとレセプターの結合反応、アビジンとビオチンの結合反応、核酸と転写因子の結合反応、細胞接着因子の結合反応、糖鎖とタンパク質の結合反応、脂肪鎖とタンパク質の結合反応、リン酸基とタンパク質の結合反応、補欠因子とタンパク質の結合反応などが挙げられる。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 カーボン層上にマレイミド基を有する担体の作製
3mm角に切断したシリコン基板上に、メタンガス95体積%と水素5体積%を混合したガスを原料として、イオン化蒸着法によって、加速電圧0.5kVでダイヤモンドライクカーボン(DLC)層を100nmの厚みに形成した。その後、アンモニアガス雰囲気でプラズマ法により10分間アミノ化を実施した。
以下の組成の反応液を調製し、これにアミノ化した基板を浸漬し、30分間振盪した。その後、純水で3回洗浄し、100℃にて30分間真空乾燥することにより、カーボン層上にマレイミド基が共有結合した担体を作製した。
反応液組成
スルホ−EMCS 12.3mg
10×PBS 3ml
超純水 27ml
合計 30ml
スルホ−EMCS:N−(6−マレイミドカプロイルオキシ)スルホ−スクシンイミド,ナトリウム塩((株)同仁化学研究所)
PBS:リン酸緩衝化生理食塩水
上記で得られた担体上に緑色蛍光タンパク質(GFP)溶液を2μl滴下し、液体窒素で凍結した。次に、真空中にて常温で2時間凍結乾燥を行った。担体を遮光下、常温にて大気中で3日間保存した。その後、凍結乾燥したGFPスポット2点に純水を滴下し、1時間常温にて保持し、蛍光顕微鏡にてUV光励起による蛍光画像を観察した。結果を図1に示す。
GFPを凍結乾燥するとスポンジ状になったが、凍結乾燥後のGFPは乾燥したままでも蛍光を示した。また、凍結乾燥後のGFPは純水を滴下してもスポンジ構造が変化しなかった。
比較例1
実施例1で作製した担体上にGFP溶液を2μl滴下し、自然乾燥させた。その後、自然乾燥したGFPスポット2点に純水を滴下し、1時間常温にて保持し、蛍光顕微鏡にてUV光励起による蛍光画像を観察した。結果を図2に示す。
実施例1と比較例1の結果から、担体上に固定化したタンパク質を凍結乾燥処理に付すことにより、常温の大気中で保存した場合であっても、タンパク質の高次構造が保持され、その機能も保持されることが示された。
実施例2
GFPを10%PEG/PBSに10μg/lになるように希釈した。希釈したGFP溶液を0.5μlずつ、実施例1で作製した担体上にスポットし、−80℃で凍結した後、10時間にわたり凍結乾燥した。凍結乾燥後に担体を遮光下、常温にて大気中で3日間保存した。
その後、50mM TBS/0.05%Tween20で15分間洗浄し、PBSで15分間洗浄した。更に、Blocking Reagent(Roche)溶液中で常温で1時間振盪することにより、ブロッキングを行った。
こうして得られた担体を、1/10000に希釈した1次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(2回繰り返す)。その後、1/10000に希釈した2次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(3回繰り返す)。本実施例ならびに以下の実施例および比較例において、1次抗体および2次抗体としては、以下のものを用いた。
1次抗体:Monoclonal Anti GFP Clone GFP−20(SIGMA)
2次抗体:Anti Mouse IgG Fc Specific Peroxidace Antibody Produced In Goat(SIGMA)
続いて、Super Signal(pierce社製)を用いて化学発光させ、富士写真フイルム製LAS−1000を用いて化学発光を観察した。結果を図3に示す。
比較例2
GFPを10%PEG/PBSに10μg/lになるように希釈した。希釈したGFP溶液を0.5μlずつ、実施例1で作製した担体上にスポットし、遮光下、常温にて大気中で3日間保存した。
その後、50mM TBS/0.05%Tween20で15分間洗浄し、PBSで15分間洗浄した。更に、Blocking Reagent(Roche)溶液中で常温で1時間振盪することにより、ブロッキングを行った。
こうして得られた担体を、1/10000に希釈した1次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(2回繰り返す)。その後、1/10000に希釈した2次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(3回繰り返す)。続いて、Super Signal(pierce社製)を用いて化学発光させ、富士写真フイルム製LAS−1000を用いて化学発光を観察した。結果を図4に示す。
実施例2と比較例2の結果から、担体上に固定化したタンパク質を凍結乾燥処理に付すことにより、常温の大気中で保存した場合であっても、タンパク質の固定化量の低減を防止でき、またタンパク質の機能が保持されることが示された。
実施例3
GFPを50%PEG/PBSに10μg/lになるように希釈した。希釈したGFP溶液を0.5μlずつ、実施例1で作製した担体上にスポットした。スポット後、50mM TBS/0.05%Tween20で15分間洗浄し、PBSで15分間洗浄した。得られた担体を新たにPBSに浸積したまま、−80℃にて1時間凍結し、さらに凍結乾燥(真空度 1torr以下)を行った。凍結乾燥した担体を大気中に取り出し、遮光下、大気中で3日間、常温で保存した。保存後、担体を取り出し、PBSに浸積した後、Blocking Reagent(Roche)溶液中で常温で1時間振盪することにより、ブロッキングを行った。
こうして得られた担体を、1/10000に希釈した1次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(2回繰り返す)。その後、1/10000に希釈した2次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(3回繰り返す)。続いて、Super Signal(pierce社製)を用いて化学発光させ、富士写真フイルム製LAS−1000を用いて化学発光を観察した。結果を図5に示す。
実施例3の結果から、タンパク質を担体に固定化して洗浄し、これを凍結乾燥処理に付すことにより、タンパク質の保存において、タンパク質の固定化量の低減を防止でき、その機能を効果的に維持できることが示された。
比較例3
GFPを50%PEG/PBSに10μg/lになるように希釈した。希釈したGFP溶液を0.5μlずつ、実施例1で作製した担体上にスポットした。スポット後、50mM TBS/0.05%Tween20で15分間洗浄し、PBSで15分間洗浄した。遠心乾燥した後、遮光下、常温にて大気中で3日間保存した。
保存後、担体を取り出し、PBSに浸積した後、Blocking Reagent(Roche)溶液中で常温で1時間振盪することにより、ブロッキングを行った。
こうして得られた担体を、1/10000に希釈した1次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(2回繰り返す)。その後、1/10000に希釈した2次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(3回繰り返す)。続いて、Super Signal(pierce社製)を用いて化学発光させ、富士写真フイルム製LAS−1000を用いて化学発光を観察した。結果を図6に示す。
実施例4
GFPを50%PEG/PBSに10μg/lになるように希釈した。希釈したGFP溶液を0.5μlずつ、実施例1で作製した担体上にスポットした。スポット後、50mM TBS/0.05%Tween20で15分間洗浄し、PBSで15分間洗浄した。得られた担体を新たなPBSに浸積したまま、−80℃にて1時間凍結した後凍結乾燥(真空度 1torr以下)を行った。凍結乾燥した担体を大気中に取り出し、真空パックし、2週間、常温で保存した。保存後、担体を真空パックから取り出し、PBSに浸漬した後、Blocking Reagent(Roche)溶液中で常温で1時間振盪することにより、ブロッキングを行った。
こうして得られた担体を、1/10000に希釈した1次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(2回繰り返す)。その後、1/10000に希釈した2次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(3回繰り返す)。続いて、Super Signal(pierce社製)を用いて化学発光させ、富士写真フイルム製LAS−1000を用いて化学発光を観察した。結果を図7に示す。
実施例4の結果から、タンパク質を担体に固定化して洗浄し、これを凍結乾燥処理に付した後、真空パックすることにより、タンパク質の保存において、タンパク質の固定化量の低減を防止でき、その機能をさらに効果的に維持できることが示された。
実施例5
GFPを50%PEG/PBSに10μg/lになるように希釈した。希釈したGFP溶液を0.5μlずつ、実施例1で作製した担体上にスポットした。スポット後、50mM TBS/0.05%Tween20で15分間洗浄し、PBSで15分間洗浄した。得られた担体を遠心乾燥した(1000rpm 1分間)。遠心乾燥後、真空パックし、2週間、常温で保存した。保存後、担体を真空パックから取り出し、PBSに浸積した後、Blocking Reagent(Roche)溶液中で常温で1時間振盪することにより、ブロッキングを行った。
こうして得られた担体を、1/10000に希釈した1次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(2回繰り返す)。その後、1/10000に希釈した2次抗体(上記Blocking Reagantで希釈)と常温で反応させ、PBSで10分間洗浄を行った(3回繰り返す)。続いて、Super Signal(pierce社製)を用いて化学発光させ、富士写真フイルム製LAS−1000を用いて化学発光を観察した。結果を図8に示す。
実施例5の結果から、タンパク質を担体に固定化して洗浄し、これを遠心乾燥処理に付した後、真空パックすることにより、タンパク質の保存において、タンパク質の固定化量の低減を防止でき、その機能を維持できることが示された。
GFPを固定化した担体を凍結乾燥したものを蛍光顕微鏡で観察した結果(a)、およびGFPを固定化した担体を凍結乾燥後、純粋を滴下したものを蛍光顕微鏡で観察した結果(b)を示す。 GFPを固定化した担体を自然乾燥したものを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す。 GFPを固定化した担体を凍結乾燥して保存した後、特異的抗体と相互作用させたものを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す。 GFPを固定化した担体を保存した後、特異的抗体と相互作用させたものを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す。 GFPを固定化した担体を洗浄後凍結乾燥して保存した後、特異的抗体と相互作用させたものを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す。 GFPを固定化した担体を洗浄後遠心乾燥して保存した後、特異的抗体と相互作用させたものを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す。 GFPを固定化した担体を洗浄後凍結乾燥し、真空パックして保存した後、特異的抗体と相互作用させたものを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す。 GFPを固定化した担体を洗浄後遠心乾燥し、真空パックして保存した後、特異的抗体と相互作用させたものを蛍光顕微鏡で観察した結果を示す。

Claims (11)

  1. ポリペプチドが固定化された担体の保存方法であって、該ポリペプチドが固定化された担体を凍結乾燥することを含む、前記方法。
  2. 凍結乾燥する前に、ポリペプチドが固定化された担体を洗浄することをさらに含む、請求項1記載の方法。
  3. 凍結乾燥した後に、ポリペプチドが固定化された担体を真空パックすることをさらに含む、請求項1または2記載の方法。
  4. ポリペプチドが固定化された担体の保存方法であって、該ポリペプチドが固定化された担体を洗浄後、遠心乾燥し、真空パックすることを含む、前記方法。
  5. 担体が、表面にカーボン層を有し、該カーボン層にマレイミド基が共有結合したものである、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 担体が、表面にダイヤモンドライクカーボン層を有し、該層上に式I:
    Figure 2008105973
    [式中、nは1〜12の整数である]
    で表される基が共有結合したものである、請求項5記載の方法。
  7. 担体上にポリペプチドを固定化し、これを凍結乾燥してなるポリペプチド固定化担体。
  8. 担体上にポリペプチドを固定化し、洗浄後、これを凍結乾燥してなるポリペプチド固定化担体。
  9. 担体が、表面にカーボン層を有し、該カーボン層にマレイミド基が共有結合したものである、請求項7または8記載のポリペプチド固定化担体。
  10. 担体が、表面にダイヤモンドライクカーボン層を有し、該層上に式I:
    Figure 2008105973
    [式中、nは1〜12の整数である]
    で表される基が共有結合したものである、請求項9記載のポリペプチド固定化担体。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項記載のポリペプチド固定化担体を真空パックしてなる、ポリペプチド固定化担体。
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