JP2008105479A - 二輪車用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性感と吸収性との両立性を高めた二輪車用タイヤ及び自動二輪車の提供。
【解決手段】本発明の空気入りタイヤ2は、その外面がトレッド面18をなすトレッド4と、このトレッド4の端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール6と、このサイドウォール6よりも半径方向略内側に位置する一対のビード8と、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿って両ビード8の間に架け渡されたカーカス10と、トレッド4の半径方向内側においてカーカス10と積層されるベルト12とを備える。サイドウォール6を構成するゴムの損失正接tanδ及び複素弾性率Eは、次の関係式(1)を満たしている。好ましくは、サイドウォール6を構成するゴムに、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むポリブタジエンゴムが配合される。
0.018≦tanδ/E≦0.030 ・・・(1)
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車に装着される空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、タイヤのサイドウォールの改良に関する。
自動二輪車のタイヤには、操縦安定性、旋回安定性などの走行性能が要求される。
特開平8−216629号公報は、tanδと硬度との比が所定の範囲内に設定されたタイヤを用いることにより、走行性能を高めた自動二輪車を開示する。
特開平8−216629号公報
自動二輪車は、旋回時にバンク角を伴う。旋回時には、タイヤのトレッドのショルダー部が主として接地する。トレッドのショルダー部は、サイドウォールに近い。旋回時には、サイドウォールに大きな荷重が作用する。
サイドウォールの剛性が不足している場合、旋回時においてサイドウォールが過度に変形しやすい。この過度の変形は、旋回安定性を低下させる。サイドウォールの剛性が高すぎると、旋回時における吸収性(外乱吸収性)、グリップ性及び接地感が低下しやすい。本発明者は、単にサイドウォールの剛性を調節するのみでは、剛性感と吸収性との両立に限界があることを見出した。
本発明の目的は、剛性感と吸収性との両立性を高めた二輪車用タイヤ及び自動二輪車の提供にある。
本発明に係る二輪車用タイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層されるベルトとを備えている。上記サイドウォールを構成するゴムの損失正接tanδと、上記サイドウォールを構成するゴムの複素弾性率Eとは、次の関係式(1)を満たす。
0.018≦tanδ/E≦0.030 ・・・(1)
好ましくは、上記サイドウォールを構成するゴムに、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むポリブタジエンゴムが配合されている
好ましくは、上記二輪車用タイヤは、自動二輪車の後輪に用いられる。
サイドウォールを構成するゴムの比(tanδ/E)を規定することにより、剛性感と吸収性との両立性が高められうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤの赤道面を表す。このタイヤは、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及びチェーファー16を備えている。このタイヤは、チューブレスタイプである。このタイヤは、二輪車に装着される。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面18を備えている。このトレッド面18は、路面と接地する。図示は省略しているが、トレッド面18には、溝が刻まれている。この溝により、トレッドパターンが形成される。トレッドに溝が刻まれなくてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア20と、このコア20から半径方向外向きに延びるエイペックス22とを備えている。コア20は、リング状である。コア20は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス22は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状である。エイペックス22は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ24からなる。カーカスプライ24は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。カーカスプライ24は、コア20の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。このカーカス10に、二枚以上のカーカスプライ24が積層されて用いられてもよい。
図示されていないが、カーカスプライ24は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。バイアス構造のカーカスが採用されてもよい。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、ベルトプライ26からなる。図示されていないが、このベルトプライ26は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。ベルトプライ26は、螺旋状に周巻きされた帯体の加硫成形によって形成される。ベルト12は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー14は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤの内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー16が用いられてもよい。
サイドウォール6を構成するゴム(以下、サイドウォールゴムともいう)の損失正接tanδと、サイドウォールゴムの複素弾性率E(MPa)とは、次の関係式(1)を満たしている。
0.018≦tanδ/E≦0.030 ・・・(1)
比(tanδ/E)が0.018以上で且つ0.030以下であると、旋回時の剛性感、吸収性、グリップ感及び接地感とタイヤ性能とのバランスが向上されうる。この観点から、比(tanδ/E)は、0.024以上がより好ましい。この観点から、比(tanδ/E)は、0.025以下がより好ましい。
tanδ及び複素弾性率Eは、「JIS−K 6394」の規定に準拠して、下記に示される条件で、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社の「VESF−3」)によって測定される。
初期歪み:10%
振幅:2%(片側振幅)
周波数:10Hz
変形モード:引張
開始温度:−100℃
終了温度:100℃
昇温速度:3℃/min
測定温度:70℃
粘弾性スペクトロメーターによる測定に供される試験片は板状であり、その長さは45mmであり、幅は4mmであり、厚みは2mmである。この試験片の両端部がチャックされて、測定がなされる。試験片の変位部分の長さは、30mmである。サイドウォール6と同一の組成物から、厚みが2mmのスラブが金型で成形・架橋され、このスラブから試験片が打ち抜かれる。スラブの架橋温度160℃であり、架橋時間は10分である。
上記サイドウォールを構成するゴムには、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むポリブタジエンゴム(以下、BR(c)ともいう)が配合されているのが好ましい。BR(c)の配合により、比(tanδ/E)の値が低下する。
BR(c)において、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶は、単にBR(c)中に分散された結晶ではなく、BR(c)と化学結合しつつ分散していることが好ましい。上記結晶がゴム成分と化学結合しつつ分散することにより、クラックの発生および伝播が抑制される傾向がある。
1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の融点は180℃以上であることが好ましく、190℃以上であることがより好ましい。融点が180℃未満では、プレスにおけるタイヤの加硫中に結晶が溶融し、硬度が過度に低下する傾向がある。また、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の融点は220℃以下であることが好ましく、210℃以下であることがより好ましい。融点が220℃をこえると、BR(c)の分子量が大きくなるため、ゴム組成物中において分散性が悪化する傾向がある。
BR(c)中において、沸騰n−ヘキサン不溶物の含有量は2.5質量%以上であることが好ましく、8質量%以上であることがより好ましい。含有量が2.5質量%未満では、ゴム組成物の硬度が不足する傾向がある。また、沸騰n−ヘキサン不溶物の含有量は22質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、18質量%以下であることがさらに好ましい。含有量が22質量%をこえると、BR(c)自体の粘度が高く、ゴム組成物中におけるBR(c)およびフィラーの分散性が悪化する傾向がある。ここで、沸騰n−ヘキサン不溶物とは、BR(c)中における1,2−シンジオタクチックポリブタジエン(SPBD)を示す。
BR(c)中において、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の含有量は2.5質量%以上が好ましく、より好ましくは10質量%以上である。含有量が2.5質量%未満では、硬度が不充分となりやすい。また、BR(c)中において、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の含有量は20質量%以下、好ましくは18質量%以下である。含有量は20質量%をこえると、BR(c)がゴム組成物中に分散し難く、加工性が悪化する。
比(tanδ/E)の値を上記範囲とする観点、及び、耐カット性と耐亀裂成長とを向上させる観点から、ゴム成分中におけるBR(c)の含有量は、30質量%以上が好ましい。比(tanδ/E)の値を上記範囲とする観点、及び、ゴム組成物の引張破断性を向上させる観点から、BR(c)の含有量は45質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。
サイドウォールゴムには、上記BR(c)以外のゴムの配合されうる。BR(c)以外のゴム成分としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、及びBR(c)以外のポリブタジエンゴム(BR)などがあげられる。
サイドウォールゴムに、スズ変性ポリブタジエンゴム(以下、BR(s)ともいう)が配合されてもよい。このBR(s)は、リチウム開始剤により1,3−ブタジエンの重合をおこなったのち、スズ化合物を添加することにより得られる。BR(s)の分子の末端は、スズ−炭素結合で結合されていることが好ましい。
上記リチウム開始剤としては、アルキルリチウム、アリールリチウム、アリルリチウム、ビニルリチウム、有機スズリチウムおよび有機窒素リチウム化合物などのリチウム系化合物があげられる。
上記スズ化合物としては、四塩化スズ、ブチルスズトリクロライド、ジブチルスズジクロライド、ジオクチルスズジクロライド、トリブチルスズクロライド、トリフェニルスズクロライド、ジフェニルジブチルスズ、トリフェニルスズエトキシド、ジフェニルジメチルスズ、ジトリルスズクロライド、ジフェニルスズジオクタノエート、ジビニルジエチルスズ、テトラベンジルスズ、ジブチルスズジステアレート、テトラアリルスズ、p−トリブチルスズスチレンなどがあげられ、これらの中から、1種または2種以上選択して使用することができる。
BR(s)中におけるスズ原子の含有量は50ppm以上が好ましく、60ppm以上がより好ましい。含有量が50ppm未満では、BR(s)中のカーボンブラックの分散を促進する効果が小さくなる。また、BR(s)中におけるスズ原子の含有量は3000ppm以下が好ましく、2500ppm以下がより好ましく、250ppm以下が更に好ましい。含有量が3000ppmをこえると、混練り物のまとまりが悪く、エッジが整わないため、混練り物の押出し性が悪化する。
BR(s)の分子量分布(Mw/Mn)は2以下が好ましく、1.5以下がより好ましい。Mw/Mnが2をこえると、カーボンブラックの分散性が悪化しやすい。
BR(s)中のビニル結合量は5質量%以上が好ましく、7質量%以上がより好ましい。このビニル含有量が5質量%未満では、BR(s)を重合(製造)することが困難である。また、このビニル結合量は50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。ビニル結合量が50質量%をこえると、耐アブレージョン性(サイドウォールにおける外部との擦れ時の耐摩耗性)が著しく悪化する。
引張強度を高める観点から、サイドウォール6は、天然ゴムを含むことが好ましい。比(tanδ/E)を上記範囲とする観点から、サイドウォール6のゴム成分中における天然ゴムの配合量は、40質量%以上が好ましい。
サイドウォールゴムのゴム組成物は、上記ゴム成分以外に、必要に応じてカーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、クレーなどの補強用充填剤、アロマオイルなどの軟化剤、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤などの薬品を含有してもよい。
サイドウォールゴムには、オイルが配合されるのが好ましい。オイルの配合により、比(tanδ/E)を上記範囲に調整することが容易となる。オイルの配合量を多くすることにより、比(tanδ/E)の値が大きくなりやすい。比(tanδ/E)の値を上記範囲とする観点から、サイドウォールゴムにおけるオイルの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、20質量部以上がより好ましく、25質量部以上がより好ましい。過度の剛性低下を抑制する観点から、サイドウォールゴムにおけるオイルの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、35質量部以下が好ましく、30質量部以下がより好ましい。
オイルとしては、アロマオイル、パラフィンオイル、ナフテンオイル、なたね油等が用いられうる。タイヤ配合用のオイルとして一般的なアロマオイル及びパラフィンオイルが好ましく、アロマオイルがより好ましい。
本発明に係るタイヤは、自動二輪車のフロントタイヤとされてもよいし、リアタイヤとされてもよい。好ましくは、本発明に係るタイヤは、自動二輪車のリアタイヤとして用いられるのがよい。後輪は、駆動輪である。後輪には、前輪よりも大きな荷重が作用しやすい。よって、本発明に係るタイヤがリアタイヤとして用いられることにより、本発明の上記効果がより一層顕在化しうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された構造を備えた自動二輪車用タイヤを得た。このタイヤのサイズは、180/55ZR17である。このタイヤは、レーヨン繊維からなるカーカスコードを含む1枚のカーカスプライを備えている。カーカスコードが赤道面に対してなす角度は、90度である。サイドウォールゴムのゴム成分は、天然ゴム(NR)が40質量%とされ、BR(s)が30質量%とされ、BR(c)が30質量%とされた。
天然ゴムとしては、RSS#3が用いられた。BR(c)としては、宇部興産(株)製のVCR617が用いられた。このVCR617において、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の含有量は17質量%であり、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の融点は200℃であり、沸騰n−ヘキサン不溶物の含有量は15〜18質量%である。BR(s)としては、日本ゼオン(株)製のBR1250が用いられた。このBR1250は、開始剤としてリチウムを用いて重合されたものである。このBR1250において、ビニル結合量は10〜13質量%であり、Mw/Mnは1.5であり、スズ原子の含有量は250ppmである。
サイドウォールゴムには、カーボンブラックとアロマオイルとが配合された。カーボンブラックの配合割合は、ゴム成分100質量部に対して60質量部とされた。アロマオイルの配合割合は、ゴム成分100質量部に対して25質量部とされた。カーボンブラックとして、三菱化学社製のHAF(N330)が用いられた。アロマオイルとして、出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24が用いられた。その他、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄及び加硫促進剤が適量配合された。
実施例1における、サイドウォールゴムにおける配合、E及びtanδと、官能評価結果とが、下記の表1及び表2で示される。
[実施例2から7及び比較例1から5]
サイドウォールゴムの配合が表1で示された通りとされた以外は、実施例1と同様にして、実施例2から7及び比較例1から5のタイヤを得た。これら各例における、サイドウォールゴムの配合、E及びtanδと、官能評価結果とが、下記の表1及び表2で示される。
[官能評価]
上記各例に係るタイヤを「5.50×17」のサイズのリムに組み込み、このタイヤに空気を充填して、内圧を290kPaとした。このタイヤを、排気量が1000cmである自動二輪車の後輪とした。各例の評価において、前輪は共通とされた。フロントタイヤのサイズは、120/70ZR17とされた。このフロントタイヤを、「3.50×17」のサイズのリムに組み込み、内圧が250kPaとなるように空気を充填して、前輪とした。上記前輪及び後輪が装着された自動二輪車を60km/sの速度で旋回走行させて、ライダーに評価させた。評価は、5点満点とされた。点数が高いほど評価が高い。評価項目は、旋回時の剛性感、旋回時の吸収性、旋回時のグリップ感及び旋回時の接地感である。
Figure 2008105479
Figure 2008105479
表2に示されるように、実施例は、比較例に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明は、あらゆる二輪車用タイヤに適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
符号の説明
2・・・空気入りタイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・トレッド面
20・・・コア
22・・・エイペックス
24・・・カーカスプライ
26・・・ベルトプライ

Claims (3)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層されるベルトとを備えており、
    上記サイドウォールを構成するゴムの損失正接tanδ及び複素弾性率Eが次の関係式(1)を満たす二輪車用タイヤ。
    0.018≦tanδ/E≦0.030 ・・・(1)
  2. 上記サイドウォールを構成するゴムに、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むポリブタジエンゴムが配合されている請求項1に記載の二輪車用タイヤ。
  3. 前輪及び後輪を有し、
    後輪として装着されたタイヤが、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層されるベルトとを備えており、
    上記サイドウォールを構成するゴムの損失正接tanδ及び複素弾性率E(MPa)が次の関係式(1)を満たす自動二輪車。
    0.018≦tanδ/E≦0.030 ・・・(1)
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