JPH1077362A - カーボンブラック用表面処理剤 - Google Patents
カーボンブラック用表面処理剤Info
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- JPH1077362A JPH1077362A JP9180112A JP18011297A JPH1077362A JP H1077362 A JPH1077362 A JP H1077362A JP 9180112 A JP9180112 A JP 9180112A JP 18011297 A JP18011297 A JP 18011297A JP H1077362 A JPH1077362 A JP H1077362A
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Abstract
がよく、しかもゴムなどのマトリックスポリマーとの結
合力の強いカーボンブラックの表面処理剤をうること。 【解決手段】 分子量1,000〜100,000の低
分子量ジエン系重合体を主鎖とし、該主鎖がジエンユニ
ットに対して0.25〜20モル%のアミノ基含有側鎖
を少なくとも主鎖の末端以外の部分に有しているアミノ
基含有低分子量ジエン系重合体からなるカーボンブラッ
ク用表面処理剤。
Description
用表面処理剤に関する。
の補強用の充填剤として従来より広く使用されている。
る要求が高くなり、カーボンブラックも高補強性を有す
る高比表面積のものを配合するようになってきている。
ゴム組成物中のゴム成分と結合しにくく、そしてカーボ
ンブラック粒子同士の凝集が起こりやすい。そのため、
ゴム成分中に均一に分散させることが容易ではなく、通
常の加工条件では目的とする補強効果が充分えられず、
また、均一に分散させようとすると大量の混練りエネル
ギーが必要となり生産性が低下してしまう。
時に低燃費性(低損失係数)が要求されるが、高比表面
積のカーボンブラックを配合してタイヤの機械的強度を
向上させるとタイヤの損失係数(tanδ)が大きくな
り燃費が高くなってしまう。
ム成分への分散性を改善する方法として、カーボンブラ
ック粒子の表面を改質する方法が提案され、一部実施さ
れている。
58−24462号および特公昭43−30417号各
公報ならびに米国特許第3282719号明細書では、
油状物質ないし高分子物質を添加してカーボンブラック
粒子同士の凝集力を低下させる技術が提案されている。
しかし、この技術は高比表面積のカーボンブラックには
効果が少なく、また、タイヤにおける機械的特性の向上
と低燃費性とを両立できない。
表面に存在する極性基、たとえば水酸基、カルボキシル
基、カルボニル基などに着目し、それらの極性基と親和
性をもつ化合物で表面処理することにより、マトリック
スポリマーへの分散性を改善する試みも提案されている
(たとえば特開昭62−250042号、特開昭62−
250073号、特開平1−152165号、特開平1
−284564号各公報)。
および特開昭62−250073号各公報記載の技術
は、ゴム老化防止剤であるアミン系化合物でカーボンブ
ラック粒子の表面を処理する技術であり、カーボンブラ
ックの分散性は改善され、えられるゴムの機械的特性も
幾分向上する。しかし、マトリックスポリマーとの親和
性が不充分である。さらに、タイヤの分野での低燃費性
の点でも不充分である。
−284564号各公報記載の技術は、カーボンブラッ
ク粒子の表面極性基と親和性を有する官能基含有飽和高
分子化合物でカーボンブラック粒子を表面処理するもの
であり、飽和高分子鎖部分でマトリックスポリマーとの
親和性の向上を図ろうとする技術である。しかし、いず
れも飽和高分子鎖部分のマトリックスポリマーへの化学
的親和性を利用するものであり、ゴムなどのマトリック
スポリマーと化学的に結合するものではない。そのた
め、マトリックスポリマーとの結合力が不充分となるこ
とがあり、とくにタイヤの分野では低燃費性を改善する
(損失係数を低める)効果が充分とはいえない。
と化学的に結合させることが、特開平6−100730
号公報で提案されているが、官能基が分子鎖の片末端に
しかなく、充分な改善効果がえられてはいない。
し、さらに研究を重ねた結果、補強性にすぐれかつ分散
性が良好で加工性がよく、しかもゴムなどのマトリック
スポリマーとの結合力の強いカーボンブラックの表面処
理剤は、(1)カーボンブラック粒子表面の酸性官能基
と相互作用をもち、カーボンブラック粒子に結合しうる
官能基を有すること、(2)カーボンブラックと強い相
互作用をうるためには該官能基の数を多くすること、
(3)マトリックスポリマー、たとえばジエン系ゴムと
強固な結合を生ずる反応性部分を有すること、(4)加
工性の点から(3)の反応性部分は混練りなどの加工時
には反応しないこと、(5)カーボンブラックとの反応
性の点から全体の分子量が比較的小さいこと、が必要で
あると考え、これらの性質を有するものとして、アミノ
基含有低分子量ジエン系重合体を見出し、本発明を完成
した。
00〜100,000の低分子量ジエン系重合体を主鎖
とし、該主鎖がジエンユニットに対して0.25〜20
モル%のアミノ基含有側鎖を少なくとも主鎖の末端以外
の部分に有しているアミノ基含有低分子量ジエン系重合
体からなるカーボンブラック用表面処理剤に関する。
量ジエン系重合体(以下、「低分子量ジエン系重合体」
ともいう)と水素結合しているカーボンブラック(以
下、「表面処理カーボンブラック」ともいう)に関す
る。
成分と表面処理カーボンブラックが配合されてなるゴム
組成物に関する。
用表面処理剤、ジエン系ゴムを含むゴム成分およびカー
ボンブラックが配合されてなるゴム組成物にも関する。
処理剤においては、該表面処理剤を構成するアミノ基含
有低分子量ジエン系重合体が、アミノ基の部分で、水酸
基、カルボキシル基、カルボニル基および/またはキノ
ン基などの官能基をその表面に有するカーボンブラック
と水素結合する。すなわち、本発明においてカーボンブ
ラックを表面処理するということは、表面処理剤を構成
する前記低分子量ジエン系重合体をカーボンブラックと
水素結合させることをいう。
たカーボンブラックのもつカーボンブラック粒子同士の
凝集力は、表面処理前に比べて弱まる。そして表面処理
カーボンブラックは、カーボンブラック粒子の表面に水
素結合している低分子量ジエン系重合体と親和性を有す
るマトリックスポリマー中において良好な分散性を示
す。
分子量ジエン系重合体はその炭素−炭素二重結合部分で
マトリックスポリマーと化学的に結合しうる。つまり、
カーボンブラックは低分子量ジエン系重合体を介してマ
トリックスポリマーと結合しうる。
は、前記低分子量ジエン系重合体の炭素−炭素二重結合
部分と化学的に結合しうるものであればよく、加硫活性
基をもつ各種の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のほか、た
とえばスチレン−ブタジエンブロック共重合体、1,2
−ポリブタジエン、トランスポリイソプレン、各種ジエ
ン系ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、EPD
Mなどのゴムがあげられ、とくにタイヤの分野で使用さ
れている炭素−炭素二重結合をもつジエン系ゴムが表面
処理剤の低分子量ジエン系重合体鎖と親和性があり、か
つ両者の炭素−炭素二重結合部分で化学的に結合しうる
という点で適している。ジエン系ゴムとしては、たとえ
ば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、イソ
プレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)な
どがあげられる。これらは単独でまたは任意に組合せて
用いてもよい。
ボンブラックはタイヤの分野に用いると有効である。従
来、とくにジエン系ゴムをそのゴム成分とするタイヤ用
のゴム組成物に従来のカーボンブラックを添加したばあ
い、前述したように、えられるタイヤに機械的特性の向
上は認められるが燃費が高くなる。しかし、本発明の表
面処理剤で表面処理されたカーボンブラックを用いる
と、その理由は明らかではないが、機械的特性および低
燃費性の両方にすぐれたタイヤをうることができる。
理剤を構成するものとして炭素−炭素二重結合を有する
低分子量ジエン系重合体を選択したのは、マトリックス
ポリマーとの混練りなどの加工時には反応しにくく、良
好な加工性が確保できる点を考慮してのことである。マ
トリックスポリマーと低分子量ジエン系重合体とを化学
的に結合させる手段としては、マトリックスポリマーが
熱可塑性樹脂のばあいはイオウまたはフェノール樹脂系
加硫剤による加硫という方法など、ジエン系ゴムなどの
ばあいはイオウによる加硫などの方法があげられる。と
くに、マトリックスポリマーがジエン系ゴムであるタイ
ヤの分野では、ジエン系ゴムをイオウで加硫する際に本
発明の表面処理剤中の不飽和基とジエン系ゴムとの架橋
も生じるので、特別の反応工程を加えることなく強固な
結合がえられる。
構成するアミノ基含有低分子量ジエン系重合体の低分子
量ジエン系重合体とは、ジエン系単量体としてたとえば
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどの
共役ジエンをそれぞれ単独でまたは任意に組合せて、ま
たはスチレン、アクリロニトリルなどを共単量体成分と
して含む低分子量の重合体である。このような低分子量
ジエン系重合体としては、液状ポリイソプレン、液状イ
ソプレン−スチレン共重合体、液状ポリブタジエン、液
状イソプレン−ブタジエン共重合体、液状スチレン−ブ
タジエン共重合体、液状アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体などがあり、ジエン系ゴムとなじむという点か
ら液状ポリイソプレン、液状ポリブタジエンが好まし
く、さらに強度を出すという点から液状ポリイソプレン
がとくに好ましい。
量が小さすぎるととくにえられるタイヤの機械的特性向
上および低燃費性の両立が図れず、大きすぎると粘度が
高くなってカーボンブラックと反応しにくくなり、カー
ボンブラックの表面処理の作業効率が低下するという点
から、1,000〜100,000、さらに粘度が適当
で作業上の取扱いがよいという点から好ましくは3,0
00〜80,000、さらにタイヤの機械的特性と低燃
費性の両立という点からとくに好ましくは5,000〜
50,000であるのがよい。
ン系重合体にアミノ基を導入することにより、該アミノ
基部分がカーボンブラックの有する水酸基、カルボキシ
ル基、カルボニル基および/またはキノン基などの酸性
の官能基部分と水素結合する。
合体は、カーボンブラックと水素結合するための官能基
の数が多いほうがいいという点、該低分子量ジエン系重
合体とジエン系ゴムなどのマトリックスポリマーとの化
学的結合を妨げない(たとえば加硫特性を低下させな
い)、またマトリックスポリマーとの混練り時の加工性
を低下させないという点から、主鎖を構成するジエンユ
ニットに対して0.25〜20モル%、とくに粘度の上
昇による加工性の低下を防ぐという点から好ましくは
0.5〜15モル%、さらにスコーチタイムをある程度
長くするという点からとくに好ましくは1〜10モル%
のアミノ基を含むのがよい。
体の主鎖および/または側鎖を構成する炭素原子上の水
素原子がアミノ基で直接に置換されているばあい、炭素
数1〜6のアルキレン基を介してアミノ基を有するばあ
い、イオウ原子および/または酸素原子と炭素数1〜6
のアルキレン基とを介してアミノ基を有するばあいなど
が考えられる。
入方法としては、通常用いられる方法であればよく、何
ら限定されないが、低分子量ジエン系重合体にアミノ基
を有する化合物を結合させてもよいし、アンモニアなど
を作用させてアミノ基を導入してもよい。
ン系重合体をキシレンまたはトルエンなどの有機溶媒に
溶解させてえられる溶液に、システアミンまたはアミノ
チオフェノールなどの第1級アミン、エチルチオ尿素な
どの第2級アミン、ジエチルチオ尿素などの第3級アミ
ンを単独でまたは任意に組合せて混合する。この混合液
を窒素またはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中、60
〜160℃で30〜120分間攪拌して低分子量ジエン
系重合体とアミンとを付加反応させる。ついで、反応後
の溶液を自然放冷などにより室温にまで冷却した後、水
の中にあけてギ酸、塩酸または炭酸水素ナトリウムなど
の酸で中和し、再度水洗する。さらに、真空加熱乾燥で
有機溶媒を除去して目的の化合物をうるという方法があ
る。
の導入方法としては、水酸基含有低分子量ジエン系重合
体をキシレンまたはトルエンなどの有機溶媒に溶解させ
てえられる溶液にチオニルクロライドなどを添加し、該
混合液を80〜140℃で30〜120分間還流させ
る。ついで該混合液を自然放冷などにより室温にまで冷
却した後、水の中にあけて水洗を数回繰返す。つぎに、
洗浄後の混合液から分液漏斗で分取した有機層に、アン
モニアガスをアンモニア水から発生させるという方法で
通し、低分子量ジエン系重合体とアンモニアとを反応さ
せた後、該混合液を水の中にあけて前記酸、水の順に洗
浄する。さらに、真空加熱乾燥で有機溶媒を除去して目
的の化合物をうるという方法もある。
は、前記表面処理剤を構成するアミノ基含有低分子量ジ
エン系重合体のアミノ基部分と化学的に結合する水酸
基、カルボキシル基、カルボニル基および/またはキノ
ン基などの官能基部分を有していればよく、ファーネス
ブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、
サーマルブラック、ランプブラックのいずれかの種類の
ものを、単独でまたは任意に組合わせて用いてよい。
ボンブラックも表面処理の対象としており、そのBET
比表面積は20〜200m2/g、表面処理されたカー
ボンブラックのマトリックスポリマー中での分散性がよ
いという点から好ましくは100〜200m2/g、さ
らに、表面処理されたカーボンブラックを含むゴム組成
物の機械的特性の向上という点からとくに好ましくは1
30〜200m2/gであるのがよい。BET比表面積
について、20〜200m2/gのカーボンブラックと
してはたとえばGPF、FEF、HAF、ISAF、S
AFなど、100〜200m2/gのカーボンブラック
としてはたとえばISAF、SAFなど、130〜20
0m2/gのカーボンブラックとしてはたとえばSAF
などがあげられる。
/g、好ましくは表面処理剤の効果が大きいという点か
ら80〜160mg/g、さらに好ましくは表面処理さ
れたカーボンブラックを含むゴム組成物の機械的特性の
向上という点から110〜160mg/gであるのがよ
い。ヨウ素吸着量について、30〜160mg/gのカ
ーボンブラックとしてはたとえばFEF、HAF、IS
AF、SAFなど、80〜160mg/gのカーボンク
ラックとしてはたとえばISAF、SAFなど、110
〜160mg/gのカーボンクラックとしてはたとえば
SAFなどがあげられる。
クの表面処理の方法としては、表面処理剤をキシレンま
たはトルエンなどに溶解した溶液に、カーボンブラック
を添加し、攪拌、混合し、ついで真空乾燥により有機溶
媒を除去して沈殿物を乾燥させ、表面処理カーボンブラ
ックをうるという方法がある。また、ゴム組成物をうる
ことを前提にするなら、予めカーボンブラックを表面処
理しなくても、カーボンブラックおよび表面処理剤を別
々にゴム成分に配合し、混練りしながらカーボンブラッ
クを表面処理してもよい。
ゴム成分を配合してなるが、そのジエン系ゴムの種類は
とくに限定されず、すべてのジエン系ゴムに対して本発
明の効果が奏される。一般的にタイヤ用ゴム組成物に用
いられるジエン系ゴム、たとえば前記のNR、BR、I
R、SBR、NBRなどの1種または2種以上があげら
れる。
られるゴム用の添加剤、たとえばイオウなどの加硫剤、
加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤、酸化亜鉛および/ま
たはステアリン酸などの添加剤などを、本発明の効果を
損なわない範囲で含んでよい。
よび加硫されてもよい。
用ゴム組成物、サイドウォール用ゴム組成物として用い
るとき、低燃費性、耐摩耗性に優れたタイヤを提供でき
る。
がこれらに限定されるわけではない。
−30(液状ポリイソプレン、分子量29,000)1
00gをキシレンに溶解させて10重量%の溶液をえ
た。該溶液にシステアミン11.7gを混合し、えられ
た混合液を窒素雰囲気中130℃で2時間攪拌して付加
反応をさせた。該混合液を自然放冷で室温にまで冷却し
た後、水の中にあけてギ酸で中和し再度水洗した。分液
漏斗を用いて有機層と水層を分離し、有機溶媒を除去し
て本発明の表面処理剤1をえた。
ンユニットに対して2モル%であった。アミノ基含有量
の測定方法としては、プロトンNMRにおけるNH2の
Hとポリイソプレン部のCH3のHの強度比より求める
という方法を用いた。
および示差熱分析を行なった。赤外スペクトルでは16
00cm-1にアミノ基に起因する吸収がみられた。示差
熱分析では、システアミン単独のばあいは98℃付近に
融点に起因するピークがみられるが、本発明の表面処理
剤については98℃付近のピークが消失していた。した
がって、アミノ基が低分子量ジエン系重合体に導入され
たことが確認された。
造例1と同様にして本発明の表面処理剤2をえた。
ンユニットに対して15モル%であった。アミノ基含有
量の測定は製造例1と同様にして行なった。
および示差熱分析を行なった。赤外スペクトルでは16
00cm-1にアミノ基に起因する吸収がみられ、アミノ
基が低分子量ジエン系重合体に導入されたことが確認さ
れた。
−506(ヒドロキシル化液状ポリイソプレン、分子量
25,000、官能基数5.9 OH/1分子)100
gをキシレンに溶解させて10重量%の溶液をえた。該
溶液にチオニルクロライドを2.8g混合し、えられた
混合液を130℃で2時間還流させた。ついで前記混合
液を自然放冷で室温にまで冷却した後、水の中にあけ2
回水洗を行った。有機層を分取し、アンモニア水(28
%)からアンモニアを発生させて有機層にみちびき、1
30℃で2時間反応させた。ついで該混合液を水の中に
あけ、炭酸水素ナトリウムで中和し、水で洗浄し、分液
漏斗で水層と有機層を分離した。そして分取した有機層
から真空乾燥により有機溶媒を除去し、本発明の表面処
理剤3をえた。
ンユニットに対して約6モル%であった。アミノ基含有
量の測定は製造例1と同様にして行なった。
および示差熱分析を行なった。赤外スペクトルでは16
00cm-1にアミノ基に起因する吸収がみられ、アミノ
基が低分子量ジエン系重合体に導入されたことが確認さ
れた。
プレンLIR−50(液状ポリイソプレン、分子量47
000)を用いたほかは、製造例1と同様にして本発明
の表面処理剤4をえた。
ンユニットに対して2モル%であった。アミノ基含有量
の測定は製造例1と同様にして行なった。
および示差熱分析を行なった。赤外スペクトルでは16
00cm-1にアミノ基に起因する吸収がみられ、アミノ
基が低分子量ジエン系重合体に導入されたことが確認さ
れた。
LBR:Poly−bd R45M(液状ポリブタジエ
ン、分子量3000)を用いたほかは、製造例2と同様
にして本発明の表面処理剤5をえた。
ンユニットに対して2モル%であった。アミノ基含有量
の測定は製造例1と同様にして行なった。
および示差熱分析を行なった。赤外スペクトルでは16
00cm-1にアミノ基に起因する吸収がみられ、アミノ
基が低分子量ジエン系重合体に導入されたことが確認さ
れた。
ジエン系重合体、アミンおよび表面処理剤のアミノ基含
有量を表1に示す。
てn−ヘキサン中で重合させることにより、リビングポ
リマーを製造した後、重合活性末端に対して、10倍モ
ルの炭酸ガスを添加することにより、分子鎖の片末端に
COOLiを有するポリイソプレン(I)をえた。
するポリイソプレン(I)を塩酸で洗浄して、片末端に
COOHを有するポリイソプレン(II)をえた。
プレン(II)をトルエンに溶解し、末端COOHに対し
て100倍モルのヒドラジンを反応させることにより、
分子鎖の片末端にNH2を有するポリイソプレン(比較
表面処理剤)をえた。
スペクトルにより確認した。
た表面処理剤1〜5およびカーボンブラックとして三菱
化学(株)製のN110(SAFクラス:BET比表面
積163m2/g、ヨウ素吸着量140mg/g)を用
い、表面処理カーボンブラック1〜5をえた。表面処理
剤1〜5をキシレンにとかし、N110をその溶液につ
けたのち、室温で1日放置後、溶媒を真空乾燥してとば
して表面処理カーボンブラック1〜5をえた。
0重量部および表2に示す配合割合で表面処理カーボン
ブラック1〜5を用い、イオウを除く他の配合剤ととも
にBR型バンバリーを用いて100℃で4分間の条件で
混練し、本発明のゴム組成物1〜5をえた。えられたゴ
ム組成物1〜5をオープンロール中に移し、イオウを混
合した後に150℃で30分間プレス加硫を行なった。
加硫後ゴム組成物1〜5をえた。
他の配合剤としてステアリン酸を2重量部、酸化亜鉛を
3重量部、イオウを1.5重量部、および加硫促進剤と
して大内新興化学(株)製のノクセラー NS((N−
t−ブチル−2)−ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド)を1重量部混練した。
した加硫ゴム組成物1〜5について加工性、機械的特性
および低燃費性を調べるために以下の評価を行なった。
びスコーチ時間(分)を測定した。結果を表2に示す。
ムーニー粘度が小さければ小さいほど加工性が良好であ
り、スコーチ時間が短ければ短いほど未加硫ゴムの取扱
いがむずかしくなる。
の引張応力(M300)(MPa)、引張強さ(Tb)
(MPa)および破断伸び(Eb)(%)を測定した。
結果を表2に示す。
た。結果を表2に示す。
Sを用いて、温度70℃、初期歪み10%、動歪み2%
の測定条件で粘弾性(E*)(MPa)および損失係数
(tanδ)を測定した。結果を表2に示す。損失係数
が小さいほど低燃費性である。
0%、試験時間5分間の測定条件で摩耗量を測定し、後
述する比較ゴム組成物1の摩耗量を100としたときの
指数で表した。結果を表2に示す。指数が大きいほど耐
摩耗性にすぐれている。
し、膨潤前後の体積変化を調べ、次式によりトルエン膨
潤度を求めた。
膨潤前の体積)×100 結果を表2に示す。トルエン膨潤度が低ければ低いほど
架橋密度が高く、良好である。
然ゴムおよび前記本発明のゴム組成物に用いたものと同
じ配合剤を用い、表2に示す配合および配合割合で、ま
ずイオウを除く成分をBR型バンバリーを用いて100
℃で4分間という条件で混練りした。えられた混練物を
オープンロール中に移した後、イオウを加えて150℃
で30分間加硫を行ない、比較加硫ゴム組成物1〜5を
えた。
て、前記ゴム組成物と同様の評価を行なった。結果を表
2に示す。
製造例1でえた表面処理剤1およびカーボンブラックと
して三菱化学(株)製のN110(SAFクラス:BE
T比表面積163m2/g、ヨウ素吸着量140mg/
g)、N220(ISAFクラス:BET比表面積12
1m2/g、ヨウ素吸着量119mg/g)、N330
(HAFクラス:BET比表面積82m2/g、ヨウ素
吸着量83mg/g)、N550(FEFクラス:BE
T比表面積43m2/g、ヨウ素吸着量42mg/g)
を用い、実験例1と同様にして表面処理カーボンブラッ
ク1および6〜8をえ、さらに実験例1と同様にして本
発明のゴム組成物1および6〜8ならびに加硫ゴム組成
物1および6〜8をえた。
た。結果を表3に示す。
および配合割合で、実験例1と同様にして比較加硫ゴム
組成物2および6〜8をえた。ついで、実験例1と同様
の評価を行なった。結果を表3に示す。
ーボンブラック用表面処理剤で表面処理したカーボンブ
ラックからなるゴム組成物が提供する加硫ゴム組成物
は、いずれも、比較加硫ゴム組成物に比べてすぐれた加
工性、機械的特性および低燃費性を有する。
に示した他の成分を用いて実質的に同様の結果をうるこ
とができる。
で表面処理したカーボンブラックをとくにジエン系ゴム
などのマトリックスポリマーに配合したばあい、たとえ
ばタイヤに用いられうる、加工性、機械的特性および低
燃費性にすぐれたゴム組成物を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 分子量1,000〜100,000の低
分子量ジエン系重合体を主鎖とし、該主鎖がジエンユニ
ットに対して0.25〜20モル%のアミノ基含有側鎖
を少なくとも主鎖の末端以外の部分に有しているアミノ
基含有低分子量ジエン系重合体からなるカーボンブラッ
ク用表面処理剤。 - 【請求項2】 請求項1記載のアミノ基含有低分子量ジ
エン系重合体と水素結合しているカーボンブラック。 - 【請求項3】 ジエン系ゴムを含むゴム成分と請求項2
記載のカーボンブラックが配合されてなるゴム組成物。 - 【請求項4】 請求項1記載の表面処理剤、ジエン系ゴ
ムを含むゴム成分およびカーボンブラックが配合されて
なるゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18011297A JP4447672B2 (ja) | 1996-07-12 | 1997-07-04 | カーボンブラック用表面処理剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18313396 | 1996-07-12 | ||
JP8-183133 | 1996-07-12 | ||
JP18011297A JP4447672B2 (ja) | 1996-07-12 | 1997-07-04 | カーボンブラック用表面処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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