JP2008104785A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】メインタンクから補助タンクへのコインの移動作業を迅速かつ容易に行うことができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機1は、前面扉3によって前方が開放可能な箱状の筐体2内にメインタンク71が固定して設けられ、補助タンク91が筐体2前方に引き出して取り出しできるように設けられている。補助タンク91は、開口部93によって上方が開放された箱形状のタンク本体92を有している。タンク本体92は、引き出し方向前側に位置して開口部63の前端縁部を上端とする前壁部92Bを有している。前壁部92Bは、開口部93の前端縁部93aよりも引き出し方向後側に後退して開口部93の内方に位置する後退部94を有している。そして、タンク本体92には、後退部94の引き出し方向前側に対向して後退部94との間に指先を挿入可能な間隙を形成する引掛部95が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
図10は、従来のスロットマシン100の筐体内の構成を説明する図、図11は、図10のX−X線断面図である。
従来より、スロットマシン100は、前部が開放された箱状の筐体101を有している。そして、遊技時には前面扉(図示せず)によって筐体101の前部開口部分が閉じられる構造を有している。
筐体101内の下部には、図10に示すように、ホッパ装置102が設けられている。ホッパ装置102は、コインを貯留するメインタンク103と、メインタンク103内のコインを前面扉3のコイン払出口から1枚ずつ払い出すコイン払出ユニット104と、メインタンク103の排出口103aから排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンク105を備えている。
メインタンク103とコイン払出ユニット104は、取付ベース106によって筐体101の床板部中央に一体に固定されており、補助タンク105は、取付ベース106と筐体101の右側壁部との間に形成されたスペースに置かれて、筐体101の前部開口部分から前方に引き出して取り出すことができるようになっている。
メインタンク103は、予め設定された上限量を超える量のコインを排出するための排出口103aを有している。排出口103aは、排出口103aから排出されたコインを落下させて補助タンク105に貯留すべく、補助タンク105の上方位置に形成されている。
補助タンク105は、図11に示すように、開口部112によって上方が開放された箱状のタンク本体110を有しており、タンク本体110の前壁部111には取っ手120が一体に形成されて設けられている。取っ手120は、補助タンク105の筐体101内からの取り出しや持ち運びを容易ならしめるためのものであり、タンク本体110の開口部112よりも前方位置に設けられている。
取っ手120は、タンク本体110の前壁部111上端から前方に延出する上部平面部121と、上部平面部121の前端で折曲されて垂下し、前壁部111との間に下方から指を挿入可能な間隔を有して対向する対向壁部122とを有した断面が略L字形状を有している。
そして、スロットマシン100には、補助タンク105内のコイン貯留量を検出するセンサ(図示せず)が設けられており、補助タンク105内のコインが予め設定されている上限位置まで貯留された場合に、コイン満杯を示すエラー表示がなされるようになっている。
したがって、例えば入賞が成立せずに遊技者にコインの払い出しが行われない遊技が長い間続くと、コインがメインタンク103内に次第に溜まり、メインタンク103が満杯になると、排出口103aから排出されて補助タンク105内に溜まり、補助タンク105の上限位置まで溜まるとコイン満杯のエラー表示がなされる。
スロットマシン100にコイン満杯のエラー表示が表示されると、ホール従業員等の作業者によって前面扉が開けられて、補助タンク105が筐体101の前部開口部分から前方に引き出されて筐体101内から取り出され、補助タンク105内のコインが回収され、空状態の補助タンク105が置かれる。補助タンク105内のコインを回収する作業は、遊技が行われていないスロットマシンに対して、或いはホール閉店後等にも行われる。
上記のコイン回収作業により補助タンク105が筐体101から取り出される際に、メインタンク103内に貯留されているコインの貯留量が上限量又は上限量に近い量であるか否かが作業者によってチェックされる。
そして、メインタンク103内のコイン貯留量が上限量又は上限量に近い量である場合には、コインをメインタンク103から補助タンク105に移動させてメインタンク103内のコイン貯留量を減らし、適切な量に調整する作業が行われる。
このコイン貯留量の調整作業を行うことにより、例えば遊技中にコイン満杯エラーが表示されてコイン回収作業により遊技が中断されるのを防ぎ、遊技者が円滑に遊技できるようにしている。
コインをメインタンク103から補助タンク105に移動させる作業は、作業者の手作業によって行われ、具体的には、メインタンク103内のコインを排出口103a側に掻き寄せて、排出口103aからメインタンク103の外に排出させることによって行われる。
掻き出しによって排出口103aからメインタンク103の外に排出されたコインは、そのまま自由落下して下方に移動し、補助タンク105の開口部112から補助タンク105内に入り込む。補助タンク105内に移動されたコインは、補助タンク105が筐体101から取り出されて回収される(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−164564号公報(図2及び図6)
上記スロットマシン100によれば、補助タンク105を筐体101内にセットした状態で、補助タンク105の取っ手120が筐体101の前方寄り位置に配置される。
取っ手120は、補助タンク105を筐体101の前方に引き出して筐体101内から取り出すために必要不可欠なものであるが、取っ手120によって開口部112の開口面積が狭められている。したがって、例えば、上記掻き出し作業により排出口103aから排出されて下方に落下移動したコインが、取っ手120の上部平面部121に当たって跳ね返り、そのまま筐体101の前部開口部分から筐体101の外に転がり出てしまう等、コインの円滑な回収が阻害されている。
特に、メインタンク103の排出口103aの位置は、コインを掻き寄せて移動させる作業を容易にすることを目的として筐体前方寄り位置に形成されている場合が多く、掻き寄せ作業を乱暴に行うと、排出口103aから筐体101の前方側に飛び出したコインが上部平面部121に当たって筐体101の外に転がり出る可能性が高くなり、コインの円滑な回収が困難となっていた。
したがって、作業者はコインをメインタンク103から補助タンク105に移動させる際に、コインが筐体101の外に転がり出ないように、コインの掻き寄せ作業を注意深く丁寧に行う必要があった。このため、コイン貯留量を調整する作業時間が長くなり、作業者に対して煩雑感を与え、遊技中の遊技者に対して極めて大きな不快感を与えるおそれがあった。
また、コインが飛び出すのを防ぐ飛び出し防止壁を上部平面部121に立設すると、例えば取っ手120が配置される筐体101の前方寄り位置には、前面扉を筐体2にロックするためのロック部品108等が設けられており、これらの部品等と干渉するおそれがある。筐体101内では、補助タンク105を収容可能なスペースが限られており、飛び出し防止壁などの付属物を補助タンク105に取り付けることは可能な限り避ける必要がある。
本発明は、これらの問題に鑑み、従来技術の課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、メインタンクから補助タンクへのコインの移動作業を迅速かつ容易に行うことができる遊技機を提供することにある。
上記課題を解決する請求項1に記載の発明による遊技機は、前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、筐体の前方に引き出すことにより筐体内から取り出し可能に設けられ、筐体内でメインタンクのコイン排出口よりも下方に位置し、コイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、補助タンクは、開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部に、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、タンク本体に設けられ、後退部の引き出し方向前側に対向して後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する引掛部とを有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、補助タンクは、タンク本体と引掛部とを有している。タンク本体は、開口部によって上方が開放された箱形状を有しており、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部を有している。
そして、タンク本体の前壁部には、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されている。引掛部は、タンク本体に設けられており、後退部の引き出し方向前側に対向して後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する。
したがって、後退部と引掛部との間の間隙に指先を挿入し、引掛部に引っ掛けて補助タンクを筐体の前方に引き出すことができる。
後退部は、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置するように設けられているので、開口部の前端縁部を引き出し方向前側に配置することができる。
したがって、筐体内の限られた空間内で、補助タンクの開口部の開口面積をより広く確保することができる。これにより、メインタンクからの掻き出し作業においてコイン排出口から排出されたコインを補助タンクのタンク本体の開口部から投入して補助タンクに円滑に回収でき、メインタンクから補助タンクへのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、筐体の前方に引き出すことにより筐体内から取り出し可能に設けられ、筐体内でメインタンクのコイン排出口よりも下方に位置し、コイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、補助タンクは、開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部が、前端縁部から下方に延出する上前壁部、上前壁部の下端から引き出し方向後側に延出する中前壁部、中前壁部の後端から下方に延出する下前壁部を有し、中前壁部と下前壁部により前壁部に、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、タンク本体に設けられ、後退部の引き出し方向前側に対向して後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する引掛部とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、補助タンクは、タンク本体と引掛部とを有している。タンク本体は、開口部によって上方が開放された箱形状を有しており、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部を有している。
前壁部は、前端縁部から下方に延出する上前壁部、上前壁部の下端から引き出し方向後側に延出する中前壁部、中前壁部の後端から下方に延出する下前壁部を有し、中前壁部と下前壁部により前壁部に、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されている。
引掛部は、タンク本体に設けられ、後退部の引き出し方向前側に対向して後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する。
したがって、後退部と引掛部との間の間隙に指先を挿入し、引掛部に引っ掛けて補助タンクを筐体の前方に引き出すことができる。
後退部は、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置するように設けられているので、開口部の前端縁部を引き出し方向前側に配置することができる。
したがって、筐体内の限られた空間内で、補助タンクの開口部の開口面積をより広く確保することができる。これにより、メインタンクからの掻き出し作業においてコイン排出口から排出されたコインを補助タンクのタンク本体の開口部から投入して補助タンクに円滑に回収でき、メインタンクから補助タンクへのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載した補助タンクの引掛部の構成を更に具体的に限定したものであり、これによれば、引掛部は、上前壁部の下端から下方に突出して下前壁部の引き出し方向前側に対向し、下前壁部との間に指先を下方から挿入可能な間隙を有する。
したがって、引掛部と下前壁部との間に下方から挿入した指先を、引掛部に引っ掛けて補助タンクを筐体の前方に引き出すことができる。そして、筐体内から取り出した際に、指先を引掛部と下前壁部との間に入り込ませて、補助タンクを安定して持つことができる。また、補助タンクを筐体の前方に引き出して持ち上げるという一連の作業を連続して円滑に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、筐体の前方に引き出すことにより筐体内から取り出し可能に設けられ、筐体内でメインタンクのコイン排出口よりも下方に位置してコイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、補助タンクは、開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部が、前端縁部から下方に移行するにしたがって漸次引き出し方向後側に移行するように傾斜して延出する上前壁部、及び上前壁部の下端から垂下する下前壁部を有し、上前壁部と下前壁部により前壁部に、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、タンク本体に設けられ、後退部の引き出し方向前側に対向して後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する引掛部とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、補助タンクは、タンク本体と引掛部とを有している。タンク本体は、開口部によって上方が開放された箱形状を有しており、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部を有している。
前壁部は、前端縁部から下方に移行するにしたがって漸次引き出し方向後側に移行するように傾斜して延出する上前壁部、及び上前壁部の下端から垂下する下前壁部を有し、上前壁部と下前壁部により前壁部に、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されている。
引掛部は、タンク本体に設けられ、後退部の引き出し方向前側に対向して後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する。
したがって、後退部と引掛部との間の間隙に指先を挿入し、引掛部に引っ掛けて補助タンクを筐体の前方に引き出すことができる。
後退部は、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置するように設けられているので、開口部の前端縁部を引き出し方向前側に配置することができる。
したがって、筐体内の限られた空間内で、補助タンクの開口部の開口面積をより広く確保することができる。これにより、メインタンクからの掻き出し作業においてコイン排出口から排出されたコインを補助タンクのタンク本体の開口部から投入して補助タンクに円滑に回収でき、メインタンクから補助タンクへのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遊技機において、引掛部は、上前壁部の上端から下方に突出して上前壁部の引き出し方向前側に対向し、上前壁部との間に指先を下方から挿入可能な間隙を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載した補助タンクの引掛部の構成を更に具体的に限定したものであり、これによれば、引掛部が上前壁部の上端から下方に突出して上前壁部の引き出し方向前側に対向し、上前壁部との間に指先を下方から挿入可能な間隙を形成する。
したがって、引掛部と上前壁部との間に下方から挿入した指先を、引掛部に引っ掛けて補助タンクを筐体の前方に引き出すことができる。そして、筐体内から取り出した際に、指先を引掛部と上前壁部との間に入り込ませて、補助タンクを安定して持つことができる。また、補助タンクを筐体の前方に引き出して持ち上げるという一連の作業を連続して円滑に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、筐体の前方に引き出すことにより筐体内から取り出し可能に設けられ、筐体内でメインタンクのコイン排出口よりも下方に位置し、コイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、補助タンクは、開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部に、前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、タンク本体に設けられ、後退部から引き出し方向前側に突出する把持可能な引掛部とを有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、補助タンクは、タンク本体と引掛部とを有している。タンク本体は、開口部によって上方が開放された箱形状を有しており、引き出し方向前側に位置する開口部の前端縁部を上端とする前壁部を有している。
前壁部には、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置する後退部が形成されている。引掛部は、タンク本体に設けられており、後退部から引き出し方向前側に突出する把持可能な構成を有する。したがって、引掛部を把持して補助タンクを筐体の前方に引き出すことができる。
後退部は、開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して開口部の内方に位置するように設けられているので、開口部の前端縁部を引き出し方向前側に配置することができる。
したがって、筐体内の限られた空間内で、補助タンクの開口部の開口面積をより広く確保することができる。これにより、メインタンクからの掻き出し作業においてコイン排出口から排出されたコインを補助タンクのタンク本体の開口部から投入して補助タンクに円滑に回収でき、メインタンクから補助タンクへのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることが可能となる。
本発明によると、筐体内の限られた空間内で補助タンクの開口部の開口面積をより広く確保することができ、メインタンクからの掻き出し作業においてコイン排出口から排出されたコインを、補助タンク上部の開放部分から補助タンク内にスムーズに回収することができ、メインタンクから補助タンクへのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることが可能となる。
(第1実施の形態)
以下、本発明の第1実施の形態について遊技機の一例としてスロットマシン1の場合を例に図面に基づいて説明する。図1は、第1実施の形態に係わるスロットマシン1の全体斜視図、図2は、図1に示すスロットマシン1の前面扉3を開いた状態を示す斜視図、図3は、スロットマシン1の筐体2内を正面から示す図である。
スロットマシン1は、図1及び図2に示すように、筐体2と前面扉3を備えている。筐体2は、スロットマシン1の骨格をなす部材であり、天板2a、底板2b、背板2c、左側板2d、右側板2eからなり、前方が開放された箱形状を有している。
前面扉3は、図2に示すように、左端側の上下複数カ所がヒンジ5によって筐体2に取り付けられ、上下方向の回動中心軸線を回動中心として水平に回動自在に支持され、回動によって筐体2の前面を閉塞及び開放可能としている。
前面扉3の右端部には、筐体2に対して前面扉3を閉塞して施錠状態とする施錠装置6と、その施錠装置による施錠状態を解除して前面扉3を開放するためのキーシリンダ7が備え付けられている。
前面扉3の中央部上寄り位置には、遊技者に遊技状態を示す遊技パネル8が設けられている。遊技パネル8には、縦長の表示窓9が3つ横並びに形成されている。表示窓9は透明又は半透明な材質によって構成されており、各表示窓9を介してリール52を視認できるようになっている。
遊技パネル8の下方左側には、各リール52(図2を参照)の回転を開始させるために操作されるスタートレバー11が設けられている。スタートレバー11は、揺動操作によって各リール52の回転開始を指示する信号を出力する。
スタートレバー11の右側には、回転している各リール52を個別に停止させるためのストップボタン12がそれぞれ設けられている。各ストップボタン12は、停止させるリール52が表示される表示窓9の下方位置に対応して各々配置されており、押し操作によってリール52の回転停止を指示する信号を出力する。
各ストップボタン12は、各リール52の停止操作が可能であるか否かを表示するための発光ランプを内蔵しており、リール52の回転速度が一定になって回転を停止させることが可能な状態になると点灯し、リール52の回転が停止すると消灯するようになっている。
遊技パネル8の下方右側には、コイン投入口21が設けられている。コイン投入口21から投入されたコインは、図2に示すように、前面扉3の背面に設けられたセレクタ22によって貯留用通路23か排出用通路24のいずれかに案内される。セレクタ22は、通路切替用のソレノイドを有しており、非励磁時に排出用通路24側とし、励磁時に貯留用通路23側に切り換える動作を行う。
貯留用通路23に案内されたコインは、筐体2内に収容されたホッパ装置61に供給され、排出用通路24に案内されたコインは、前面扉3の前面下部に設けられたコイン排出口25からコイン受け皿26に排出されて遊技者に返還される。
コイン投入口21の下方には、コイン返却スイッチ13が設けられている。コイン返却スイッチ13は、コイン投入口21に投入されたコインがセレクタ22内に詰まった際に押し操作することにより、セレクタ22を機械的に動作させて、セレクタ22内のコインを強制的に排出用通路24内(図2を参照)に導き、コイン排出口25からコイン受け皿26に排出させる。
表示窓9の下方左側には、クレジットされた仮想コインを3枚投入するための3枚投入用のベットボタン14が設けられている。そして、3枚投入用のベットボタン14の左方には、クレジットされた仮想コインを2枚投入するための2枚投入用のベットボタン15と、1枚投入するための1枚投入用ベットボタン16が設けられている。
スタートレバー11の左側にはクレジット精算ボタン17が設けられている。クレジット精算ボタン17は、予め設定された最大枚数、例えば50枚となるまでの余剰の投入コイン数や入賞時に獲得した獲得コイン数を電子的に記憶する貯留モード(クレジット機能)と、獲得コイン数を記憶せずに実際に支払う支払モードとを切り替えるように構成されている。
例えば、クレジット精算ボタン17が1回操作されると、貯留モードとなり蓄積されたコインの枚数の記憶が開始され、再び操作されると貯留モードが解除されて支払モードとなり記憶させた枚数分のコインが実際に排出される。
表示窓9の下方中央には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたコイン数を表示する残数表示部31と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に、残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部32と、獲得コインの枚数を表示する獲得枚数表示部33とがそれぞれ設けられている。
前面扉3の上部には、遊技の進行に伴って点灯・点滅する上部ランプ34と、画像・映像等によって種々の情報を表示する液晶表示部35が設けられている。そして、コイン受け皿26の上方には、スロットマシン1の機種名や遊技に係わるキャラクタなどが表示された下段プレート36が装着されている。また、コイン受け皿26の左側には灰皿37が設けられている。そして、コイン排出口25の左右両側位置には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技の状態を報知する左右一対のスピーカ38が設けられている。
筐体2は、図3に示すように、仕切板2fによってその内部が上下に2分割されており、仕切板2fの上部には、リールユニット51が備え付けられている。リールユニット51は、円筒状に形成された左リール52a、中央リール52b、左リール52cを備えており、各リール52は、その中心軸線が回転中心軸線となるように、リールユニット51のベース53に回転自在に支持されている。各リール52の回転中心軸線は、筐体2の横幅方向に略水平に左右に延びる同一軸線上に配置されており、各リール52が各表示窓9に対して1対1で対応している。
各リール52の表面には、周回方向に所定間隔をおいて複数種類の図柄が表示されており、一つの表示窓11内から3つの図柄が視認できるように配置されている。そして、リール52の正転により、各表示窓9には各種図柄が上から下に移動しているように映し出される。
各リール52は、個々にステッピングモータ(図示せず)に連結されており、各ステッピングモータにより別個独立して回転駆動され、リール表面の図柄が各表示窓9から視認可能な位置に停止される。
リールユニット51の上方位置には、主基板ユニット40が取り付けられている。主基板ユニット40は、スロットマシン1の制御を行う主制御装置41を備えており、台座装置42によって筐体2内の背板2cに取付支持されている。
リールユニット51の下方位置には、仕切板2fを間に介在して、ホッパ装置が配設され、ホッパ装置61と筐体2の左側板2dとの間には、電源ボックス55が配設されている。
電源ボックス55は、筐体の左側壁部に沿って設けられており、開閉扉56を開くことで露出される正面部には、電源スイッチ、リセットスイッチ、設定キー挿入孔(いずれも図示せず)が設けられている。電源スイッチは、主制御装置等を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。
リセットスイッチは、スロットマシンの各種状態をリセットするためのスイッチである。本スロットマシン1は、各種データのバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復旧(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業が終了する場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、リセットスイッチを押しながら電源スイッチをオンすると、バックアップデータがリセットされるようになっている。また、電源スイッチがオンされている状態でリセットスイッチを押した場合には、エラー状態がリセットされる。
設定キー挿入孔は、ホール管理者などがコインの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔へ挿入して操作することにより、スロットマシン1の設定状態(当選確率設定処理)を「設定1」から「設定6」まで変更できるようになっている。
ホッパ装置61は、コインを貯留するメインタンク71と、メインタンク71内のコインを前面扉3のコイン払出口から1枚ずつ払い出すコイン払出ユニット81と、メインタンク71のコイン排出口74から排出されたコインを貯留する補助タンク91を備えている。
ホッパ装置61の詳細な構成について図4〜図8に基づいて説明する。図4は、図3のI−I線断面図、図5は、図3のII−II線断面図、図6は、本実施の形態に係わる補助タンク91を一部断面により示した斜視図、図7は、図6に示す補助タンク91の平面図、図8は、図6に示す補助タンク91の断面図である。
メインタンク71とコイン払出ユニット81は、取付ベース62によって筐体2内に固定されている。取付ベース62は、底板2bの左右方向中央位置に下端が固定されており、上部にコイン払出ユニット81が取り付けられ、その上部にメインタンク71が取り付けられている。
メインタンク71は、コインを貯留する貯留部72と、その貯留部72に貯留したコインが排出されるコイン排出口74とを有している。
貯留部72は、軸線が筐体2の上下方向に延在する略四角筒状の胴部73と、胴部73の下端部を閉塞する底部76とからなる有底の箱形状を有している。
胴部73は、図5で左右に離間して対向する右辺部73a及び左辺部73bが筐体2の右側板2eと平行に延在し、図5で上方に位置する背辺部73cが筐体2の背板2cに沿って延在し、図5で下方に位置する前辺部73dが筐体2の前部開口部分2gに沿って筐体2の左右方向に延在するように配置される。そして、胴部73の上端部には、平面視で略矩形をなす投入口が水平に延在するように形成される。
胴部73には、メインタンク71内に貯留されているコインのうち、予め設定された上限量を超える量のコインをメインタンク71から排出するためのコイン排出口74が設けられている。コイン排出口74は、右辺部73aの前後方向略中央位置に開口している。
底部76は、互いに対向して下方に移行するにしたがって漸次接近するように傾斜した一対の対向傾斜面部77、78を有しており、図5で左側に示される対向傾斜面部77には、供給口79が設けられている。供給口79は、メインタンク71内のコインをコイン払出ユニット81に供給するためのものであり、略真円形状を有して開口している。
そして、メインタンク71内には、メインタンク71内のコインを滑落させてコイン排出口74まで案内するように傾斜して形成されたスロープ75が設けられている。スロープ75は、胴部73の前辺部73dのほぼ中央位置からコイン排出口74まで、略一定の傾斜角度で連続して形成されている。
また、メインタンク71内における胴部73の前辺部73dのほぼ中央位置には、スロープ75の上流部に連続するようにコイン落下面75aが形成されている。コイン落下面75aは、貯留用通路23に案内されて落下してきたコインが衝突して、背辺部73c側に跳ね返り、メインタンク71内でコインが胴部73の背辺部73c側から貯留されるように形成されている。
上記構成を有するメインタンク71によれば、例えば、メインタンク71内のコイン貯留量が比較的少なめのときは、コインは、コイン落下面75aの作用により、胴部73の背辺部73c側に偏って貯留されており、コイン排出口74から排出されるコインは、メインタンク71内で背辺部73c側からコイン排出口74側に移動し、コイン排出口74から筐体2の前方側に排出される。
一方、メインタンク71内のコイン貯留量が比較的多めのときは、コインは、メインタンク71内で胴部73の背辺部73c側から前辺部73d側までほぼ均一に貯留されており、コイン排出口74から排出されるコインは、スロープ75に案内されて滑落し、メインタンク71内で前辺部73d側からコイン排出口74側に移動し、コイン排出口74から筐体2の後方側に排出される。
したがって、メインタンク71は、メインタンク71内におけるコインの貯留量に応じて、コイン排出口74から排出されるコインの排出方向を筐体2の前側と後側とに変えることができ、コイン排出口74からコインを均等に散らして排出することができ、より多くの枚数のコインを補助タンク91に貯留できるようになっている。
コイン払出ユニット81は、メインタンク71内に貯留されたコインを順次搬送するコイン払出用回転板82と、図示していないコイン払出機構を有しており、そのコイン払出用回転板82がメインタンク71の供給口79の下方に臨むように配置されている。
コイン払出用回転板82は、メインタンク71から供給口79を介して供給されるコインを収容する7個のコイン受孔83が周方向に所定間隔をおいて離間して形成されており、図示していない回転モータに連結されている。コイン受孔83内に収容されたコインは、コイン払出用回転板82の回転によってコイン払出機構まで搬送され、コイン払出機構によってコイン払出口84(図3を参照)から放出される。
補助タンク91は、コイン払出ユニット81と筐体2の右側板2eとの間に形成されたスペースに収容されて、筐体2の前部開口部分2gから前方に引き出すことにより、筐体2内から取り出し可能に設けられている。そして、筐体2内でメインタンク71のコイン排出口74の下方に位置してコイン排出口74から排出されたコインを開口部93から投入して貯留するように構成されている。
補助タンク91は、合成樹脂製材料によって構成されており、タンク本体92と、補助タンク91を筐体2の前方に引き出すための引掛部95とを備えている。タンク本体92は、開口部93によって上方が開放された所定枚数のコインを貯留可能な容積を有する有底の箱形状を有し、筐体2内に収容された状態で開口部93がメインタンク71のコイン排出口74の下方位置に配置されるように形成されている。
より詳細には、筐体2の底板2bに沿って延在する底壁部92A、底壁部92Aの前端部で上方に向かって折曲されて筐体2の前部開口部分2gに沿って延在する前壁部92B、底壁部92Aの後端部で上方に向かって折曲されて前壁部92Bと対向し筐体2の背板2cに沿って延在する後壁部92C、底壁部92Aの両側端部でそれぞれ上方に向かって折曲されて対峙し、前壁部92Bの両側端部と前記後壁部92Cの両側端部との間を連結する一対の側壁部92D、92Eを備え、前壁部92B、後壁部92C、及び一対の側壁部92D、92Eの各上端部によって開口部93が形成されている。
開口部93は、前壁部92Bの上端部でタンク本体92の左右方向に延在し、筐体2内で前部開口部分2gに沿って筐体左右方向に延在する前端縁部93a、側壁部92Dの上端部でタンク本体92の前後方向に延在し、筐体2内で右側板2eに沿って筐体前後方向に延在する右端縁部93b、後壁部92Cの上端部でタンク本体92の左右方向に延在し、筐体2内で背板2cに沿って筐体左右方向に延在する後端縁部93c、側壁部92Eの上端部でタンク本体92の前後方向に延在し、筐体2内でコイン払出ユニット81に沿って筐体前後方向に延在する左端縁部93dを有しており、底壁部92Aと平行に延在する平面視略矩形の開口形状を有する。
タンク本体92の前壁部92Bは、補助タンク91の引き出し方向前側に位置する開口部93の前端縁部93aを上端とする。そして、前壁部92Bには、前端縁部93aよりも引き出し方向後側に後退して開口部93の内方に位置する後退部94が形成されている。
より詳しくは、図8に示すように、開口部93の前端縁部93aから下方に延出する上前壁部92Baと、その上前壁部92Baの下端で折曲されて引き出し方向後側に延出する中前壁部92Bbと、中前壁部92Bbの後端から下方に延出する下前壁部92Bcを備え、この中前壁部92Bbと下前壁部92Bcとによって、前壁部92Bに後退部94が形成されている。
引掛部95は、タンク本体92に設けられており、タンク本体92に一体に形成されている。そして、後退部94の引き出し方向前側に対向して後退部94との間に指先を挿入可能な間隙を形成している。より詳しくは、図8に示すように、上前壁部92Baの下端から下方に突出し、下前壁部92Bcの引き出し方向前側に対向して、下前壁部92Bcとの間に指先を下方から挿入可能な間隙を有している。引掛部95の上下方向の長さは、下方から挿入した指先が第1関節まで入り込む深さとなるように設定されている。
そして、引掛部95は、下前壁部92Bcの横幅方向に亘って延在し、各両側端がタンク本体92の両側壁部92D、92Eとそれぞれ連結されて、タンク本体92への取り付け剛性の向上が図られている。
上記第1実施の形態における補助タンク91によれば、引掛部95と下前壁部92Bcとの間に下方から挿入した指先を、引掛部95に引っ掛けて補助タンク91を筐体2の前方に引き出すことができる。そして、筐体2内から取り出した際に、指先を引掛部95と下前壁部92Bcとの間に挿入して、補助タンク91を安定して持つことができる。そして、補助タンク91を筐体2内から前方に引き出して持ち上げるという一連の作業を連続して円滑に行うことができる。
このように、前壁部92Bの後退部94が、開口部93の前端縁部93aよりも引き出し方向後側に後退して開口部93の内方に位置するように設けられているので、開口部93の前端縁部93aをタンク本体92の引き出し方向前側位置に配置することができる。
したがって、従来は取っ手のために開口部が狭められていたが(図11を参照)、本発明では、引掛部95を設けていながらも、前端縁部93aを引き出し方向前側に配置でき、筐体2内の限られた空間内で開口部93の開口面積をより広く確保することができる。
これにより、メインタンク71からの掻き出し作業においてコイン排出口74から排出されたコインを、筐体2の前部開口部分2gから外部に飛び出させることなく、開口部93から補助タンク91のタンク本体92内にスムーズに回収することができ、メインタンク71から補助タンク91へのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることができる。
したがって、飛び出し防止壁等の付属物を補助タンク91に取り付けること必要がなく、補助タンク91の構成を簡単でかつコンパクトにでき、筐体2内における他部品との干渉を避けることができる。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態について以下に説明する。尚、上述の第1実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
図9は、第2実施の形態を説明する図であり、上述の第1実施の形態における図8に対応する図である。第2実施の形態では、タンク本体92の前壁部92Bは、補助タンク91の引き出し方向前側に位置する開口部93の前端縁部93aを上端とする。
そして、前壁部92Bは、図9に示すように、開口部93の前端縁部93aから下方に移行するにしたがって漸次引き出し方向後側に移行するように傾斜して延出する上前壁部92Bd、及びその上前壁部92Bdの下端から垂下する下前壁部92Beとを有し、上前壁部92Bdと下前壁部92Beとにより前壁部92Bに、開口部93の前端縁部93aよりも引き出し方向後側に後退して開口部93の内方に位置する後退部96が形成されている。
引掛部97は、タンク本体92に設けられており、タンク本体92に一体に形成されている。そして、後退部96の引き出し方向前側に対向して後退部96との間に指先を挿入可能な間隙を形成している。
引掛部97は、図9に示すように、上前壁部92Bdの上端から下方に突出し、上前壁部92Bdの引き出し方向前側に対向して、上前壁部92Bdとの間に指先を下方から挿入可能な間隙を有している。引掛部97の上下方向の長さは、下方から挿入した指先が第1関節まで入り込む程度の深さとなるように設定されている。
尚、引掛部97は、下前壁部92Beに対向する位置まで延出する長さを有していてもよい。また、引掛部97は、上前壁部92Bdの横幅方向に亘って延在し、各両側端がタンク本体92の両側壁部92D、92Eとそれぞれ連結されており、タンク本体92への取り付け剛性の向上が図られている。
上記第2実施の形態における補助タンク91によれば、後退部96の上前壁部92Bdとの間に挿入した指先を引掛部97に引っ掛けて補助タンク91を筐体2の前方に引き出すことができ、指先を引掛部97と上前壁部92Bdとの間に挿入して、補助タンク91を安定して持つことができる。また、そして、補助タンク91を筐体2内から前方に引き出して持ち上げるという一連の作業を連続して円滑に行うことができる。
そして、前壁部92Bの後退部96が、開口部93の前端縁部93aよりも引き出し方向後側に後退して開口部93の内方に位置するように設けられているので、開口部93の前端縁部93aをタンク本体92の引き出し方向前側位置に配置することができる。
したがって、従来は取っ手のために開口部が狭められていたが(図11を参照)、本実施の形態では、引掛部96を設けていながらも、前端縁部93aを引き出し方向前側に配置でき、筐体2内の限られた空間内で開口部93の開口面積をより広く確保することができる。
これにより、メインタンク71からの掻き出し作業においてコイン排出口74から排出されたコインを、筐体2の前部開口部分2gから外部に飛び出させることなく、開口部93から補助タンク91のタンク本体92内にスムーズに回収することができ、メインタンク71から補助タンク91へのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることができる。
したがって、飛び出し防止壁等の付属物を補助タンク91に取り付けること必要がなく、補助タンク91の構成を簡単でかつコンパクトにでき、筐体2内における他部品との干渉を避けることができる。
上述の各実施の形態によれば、作業者は、コインをメインタンク71から補助タンク91に移動させる際に、コインの掻き寄せ作業を注意深く行う必要がなく、補助タンク91からのコイン回収作業を迅速に終えることができる。
したがって、作業者に対して、作業の容易感を与えることができ、また、遊技を中断してコインの回収作業を行う場合にも遊技中の遊技者に対して与える不快感を低減することができる。
また、各実施の形態によれば、メインタンク71におけるコイン排出口74の位置を、筐体2の前部開口部分2gの近傍位置に設定した場合であっても、コイン排出口74から排出されたコインを補助タンク91のタンク本体92内にスムーズに回収することができる。したがって、メインタンク71におけるコイン排出口74の配置位置を、筐体2の前後方向に自由に変更することができ、従来よりも設計の自由度を拡大することができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1実施の形態では、引掛部95をタンク本体92に一体に形成した場合を例に説明したが、別体に設けてビスなどの締結手段によって固定する後付構造としてもよい。
また、上述の各実施の形態では、引掛部95、97は、後退部94、96との間に指先を下方から挿入可能な間隙を有する構成の場合を例に挙げて説明したが、指先を挿入する方向は、下方に限定されるものではなく、上方や側方から挿入可能な構成としてもよい。
また、引掛部を、後退部94、96から引き出し方向前側に向かって突出する突起部(図示せず)によって構成してもよい。突起部は、後退部94、96からの突出高さが、指先を引っ掛けて把持可能な寸法形状に設定されており、例えば摘み等のように把持して補助タンク91を筐体2の前方に引き出すことができるようになっている。
このように、開口部93の前端縁部93aと後退部94、96との間に形成される空間を利用して突起部を設けることによって、開口部93の開口面積を広く確保しながら、突起部を設けることができ、補助タンク91を筐体2から引き出すための引掛部として利用することができる。
したがって、筐体2内の限られた空間内で、補助タンク91の開口部93の開口面積をより広く確保することができ、メインタンク71からのコインの掻き出し作業においてコイン排出口から排出されたコインを補助タンク91のタンク本体92の開口部93から投入して補助タンク91に円滑に回収でき、メインタンク71から補助タンク91へのコインの移動作業を迅速かつ容易に行わせることが可能となる。
本実施の形態に係わるスロットマシンの全体斜視図である。 図1に示すスロットマシンの前面扉を開いた状態を示す斜視図である。 スロットマシンの筐体内を正面から示す図である。 図3のI−I線断面図である。 図3のII−II線断面図である。 本実施の形態に係わる補助タンクを一部断面により示した斜視図である。 図6に示す補助タンクの平面図である。 図6に示す補助タンクの断面図である。 図9は、本実施の形態に係わる他の実施例である。 従来のスロットマシンの構成を説明する図である。 図10のX−X断面図である。
符号の説明
1 スロットマシン(遊技機)
2 筐体
2g 前部開口部分
61 ホッパ装置
71 メインタンク
73 胴部
74 コイン排出口
81 コイン払出ユニット
91 補助タンク
92 タンク本体
92B 前壁部
92Ba、92Bd 上前壁部
92Bb 中前壁部
92Bc、92Be 下前壁部
93 開口部
93a 前端縁部
94、96 後退部
95、97 引掛部

Claims (6)

  1. 前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、
    該筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と該貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、
    前記筐体の前方に引き出すことにより前記筐体内から取り出し可能に設けられ、前記筐体内で前記メインタンクのコイン排出口よりも下方に位置し、前記コイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、
    前記補助タンクは、
    前記開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する前記開口部の前端縁部を上端とする前壁部に、前記開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して前記開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、
    該タンク本体に設けられ、前記後退部の前記引き出し方向前側に対向して前記後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する引掛部とを有することを特徴とする遊技機。
  2. 前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、
    該筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と該貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、
    前記筐体の前方に引き出すことにより前記筐体内から取り出し可能に設けられ、前記筐体内で前記メインタンクのコイン排出口よりも下方に位置し、前記コイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、
    前記補助タンクは、
    前記開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する前記開口部の前端縁部を上端とする前壁部が、前記前端縁部から下方に延出する上前壁部、該上前壁部の下端から前記引き出し方向後側に延出する中前壁部、該中前壁部の後端から下方に延出する下前壁部を有し、前記中前壁部と前記下前壁部により前記前壁部に、前記開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して前記開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、
    該タンク本体に設けられ、前記後退部の前記引き出し方向前側に対向して前記後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する引掛部とを有することを特徴とする遊技機。
  3. 前記引掛部は、前記上前壁部の下端から下方に突出して前記下前壁部の引き出し方向前側に対向し、該下前壁部との間に指先を下方から挿入可能な間隙を有することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、
    該筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と該貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、
    前記筐体の前方に引き出すことにより前記筐体内から取り出し可能に設けられ、前記筐体内で前記メインタンクのコイン排出口よりも下方に位置して前記コイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、
    前記補助タンクは、
    前記開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する前記開口部の前端縁部を上端とする前壁部が、前記前端縁部から下方に移行するにしたがって漸次前記引き出し方向後側に移行するように傾斜して延出する上前壁部、及び該上前壁部の下端から垂下する下前壁部を有し、前記上前壁部と前記下前壁部により前記前壁部に、前記開口部の前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して前記開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、
    該タンク本体に設けられ、前記後退部の前記引き出し方向前側に対向して前記後退部との間に指先を挿入可能な間隙を有する引掛部とを有することを特徴とする遊技機。
  5. 前記引掛部は、前記上前壁部の上端から下方に突出して前記上前壁部の引き出し方向前側に対向し、該上前壁部との間に指先を下方から挿入可能な間隙を有することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前面扉によって前方が開放可能な箱状の筐体と、
    該筐体内に固定して設けられ、コインを貯留する貯留部と該貯留部に貯留したコインが排出されるコイン排出口とを有するメインタンクと、
    前記筐体の前方に引き出すことにより前記筐体内から取り出し可能に設けられ、前記筐体内で前記メインタンクのコイン排出口よりも下方に位置し、前記コイン排出口から排出されたコインを開口部から投入して貯留する補助タンクとを有し、
    前記補助タンクは、
    前記開口部によって上方が開放された箱形状を有し、引き出し方向前側に位置する前記開口部の前端縁部を上端とする前壁部に、前記前端縁部よりも引き出し方向後側に後退して前記開口部の内方に位置する後退部が形成されたタンク本体と、
    該タンク本体に設けられ、前記後退部から引き出し方向前側に突出する把持可能な引掛部とを有することを特徴とする遊技機。
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