JP2008103051A - 光ディスク装置、光ディスクの判別方法 - Google Patents

光ディスク装置、光ディスクの判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクの種類判別に要する時間を短縮化できる光ディスク装置及び光ディスクの判別方法を提供する。
【解決手段】光ディスク装置1のシステム制御部12は、記録面20aを保護する保護層の厚みが最大である光ディスク20に対応するように、光源と光ピックアップ4の光学系を設定し、FE信号のS字波形の検出を行いながら対物レンズを一方向に移動し、この際に得られるS字波形を用いて、光ディスクの大別を行い、光ディスクの大別結果に基づいて、光源及び前記光学系の設定について条件変更を行うか否かを決定し、条件変更を行わない場合には、光ディスクの大別に用いたS字波形を利用して光ディスクの種類の判別を行い、条件変更を行う場合には、条件変更後に更に対物レンズを同一方向に移動し続けることによって得られるS字波形を利用して光ディスクの種類の判別を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクの記録や再生を行う光ディスク装置に関する。また、本発明は、光ディスクの種類を判別する判別方法に関する。
コンパクトディスク(以下、CDという。)やデジタル多用途ディスク(以下、DVDという。)といった光ディスクが普及している。また、最近では、光ディスクの情報量を更に増やすために、光ディスクの高密度化に関する研究が進められ、例えば、HDDVDやブルーレイディスク(以下、BDという。)といった高密度化された光ディスクも実用化されている。
そして、CD、DVD、BD等の光ディスクには、それぞれ、読み取り専用タイプ(例えばCD−ROM、DVD−ROM、BD−ROM等)、1回のみ記録が可能なタイプ(例えばCD−R、DVD±R、BD−R等)、反復的な記録が可能なタイプ(例えばCD−RW、DVD±RW、BD−RE等)等が存在し、光ディスクの種類は多種類となっている。
光ディスクの情報の記録や再生は光ディスク装置において行われるが、上述のように光ディスクの種類が多数存在するために、その利便性等を考慮して1台の装置で複数種類の光ディスクを互換できる光ディスク装置が普及するに至っている。こうした光ディスク装置では、例えば特許文献1〜3にも示されるように、一般に装置内に光ディスクが挿入されると、まず、光ディスクの種類の判別を行い、判別結果に基づいて対応する光ディスクに見合った条件に光学系等を設定し、光ディスクの記録や再生を行う。
光ディスクの種類判別については、光ディスクの種類が多数となる傾向があるために判別に長時間を要するようになっており、光ディスクの判別を効率的に行うことが強く求められている。この点、特許文献3においては、CD系やDVD系という光ディスクの大別に加えて、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RW等のメディア種別までを判別できる判別方法であって、ディスク種別の判別処理に要する時間の短縮化できる判別方法を提案している。
特開平10−214451号公報 特開2000−315355号公報 特開2005−259252号公報
しかしながら、BDやHD−DVDの登場もあって更に光ディスクの種類判別に要する時間の短縮が望まれる状況下においては、特許文献3に示される光ディスクの判別手法でも必ずしも十分とは言えず、更に光ディスクの判別に要する時間を効率化する手法が望まれるところである。
特に特許文献3に示される光ディスクの判別手法の場合、光ディスクの判別を行うに当たって、対物レンズを光ディスクに近づける方向であるレンズアップ動作と、対物レンズを光ディスクから遠ざけるレンズダウン動作と、を行うことによって光ディスクの種類判別を行う構成となっている。この場合、光ディスクの判別をする際に、対物レンズが同じ位置を2度通過して光ディスクの判別を行うために、一度の通過で光ディスクの判別を行うことができれば、光ディスクの種類判別に要する時間を大幅に短縮化できる可能性があり有効である。
以上の点を鑑みて、本発明の目的は、光ディスクの種類判別に要する時間を短縮化できる光ディスク装置及び光ディスクの判別方法を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、出射される光ビームの波長が異なる複数の光源と、少なくとも対物レンズを含み、前記光源から出射される光ビームを前記対物レンズによって光ディスクの記録面に集光し、前記記録面で反射された反射光を所定の位置に導く光学系と、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有し、前記透明電極に印加する電圧を調整することによって通過する光ビームの状態を変更可能な液晶素子と、前記所定の位置に配置されて前記反射光を受光する光検出手段と、前記対物レンズを光軸と平行な方向であるフォーカス方向に変位させるアクチュエータと、前記光検出手段で得られる電気信号から前記対物レンズのフォーカス制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、少なくとも前記アクチュエータと前記フォーカス信号生成手段とを制御する制御手段と、を備え、複数種類の光ディスクを互換する光ディスク装置において、前記制御手段は、装置内の光ディスクの種類を判別する際に、前記複数種類の光ディスクのうち前記記録面を保護する保護層の厚みが最大である光ディスクに対応するように、前記光源の選択及び少なくとも前記液晶素子の設定を含む前記光学系の条件設定を行う初期設定処理と、前記初期設定処理後に前記フォーカスエラー信号のS字波形の検出を行いながら、前記対物レンズを前記アクチュエータによって前記光ディスクに向かう方向に移動する対物レンズ移動処理と、前記対物レンズ移動処理によって前記光ディスクの表面と前記記録面とで検出される前記S字波形を用いて、前記表面から前記記録面に至るまでの時間を得て、得られた前記時間に基づいて前記光ディスクの種類を大別する第1の判別処理と、前記第1の判別処理の結果に基づいて、前記光源及び前記光学系の設定について条件変更を行うか否かを決定する条件変更決定処理と、前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第1の判別処理の際に用いた前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記光ディスクに向かう方向に前記対物レンズを移動し続けることによって得られる前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行う第2の判別処理と、を実行するように構成されることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために本発明は、出射される光ビームの波長が異なる複数の光源と、少なくとも対物レンズを含み、前記光源から出射される光ビームを前記対物レンズによって光ディスクの記録面に集光し、前記記録面で反射された反射光を所定の位置に導く光学系と、前記所定の位置に配置されて前記反射光を受光する光検出手段と、前記対物レンズを光軸と平行な方向であるフォーカス方向に変位させるアクチュエータと、前記光検出手段で得られる電気信号から前記対物レンズのフォーカス制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、少なくとも前記アクチュエータと前記フォーカス信号生成手段とを制御する制御手段と、を備え、複数種類の光ディスクを互換する光ディスク装置において、前記制御手段は、装置内の光ディスクの種類を判別する際に、前記光源の選択と前記光学系の条件設定とのうち少なくとも前記光源の選択について所定の初期設定を行う初期設定処理と、前記初期設定処理後に前記フォーカスエラー信号のS字波形の検出を行いながら、前記対物レンズを一方向に移動する対物レンズ移動処理と、前記対物レンズ移動処理によって得られる前記S字波形を用いて、前記光ディスクの大別を行う第1の判別処理と、前記第1の判別処理結果に基づいて、前記光源、又は光源及び前記光学系の設定について条件変更を行うか否かを決定する条件変更決定処理と、前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第1の判別処理で用いた前記S字波形を利用して前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記対物レンズを前記一方向と同一方向に移動し続けることによって得られる前記S字波形を利用して前記光ディスクの種類の判別を行う第2の判別処理と、を実行するように構成されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記初期設定処理は、前記複数種類の光ディスクのうち前記記録面を保護する保護層の厚みが最大である光ディスクに対応するように、前記光源の選択と前記光学系の条件設定とのうち少なくとも前記光源の選択を行う処理であり、前記対物レンズ移動処理における前記対物レンズの移動方向は、前記光ディスクに向かう方向への移動であり、前記第1の判別処理は、前記対物レンズ移動処理によって前記光ディスクの表面と前記記録面とで検出される前記S字波形を用いて、前記表面と前記記録面との距離又は前記表面から前記記録面に至るまでの時間を得て、得られた距離又は時間に基づいて前記光ディスクの種類を大別する処理であり、前記第2の判別処理は、前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第1の判別処理の際に用いた前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記光ディスクに向かう方向に前記対物レンズを移動し続けることによって得られる前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行う処理であることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記光源と前記対物レンズとの間には、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有する液晶素子が備えられ、前記光学系の設定には、前記液晶素子に印加する駆動電圧の設定変更が含まれることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために本発明は、出射される光ビームの波長が異なる複数の光源と、少なくとも対物レンズを含み、前記光源から出射される光ビームを前記対物レンズによって光ディスクの記録面に集光し、前記記録面で反射された反射光を所定の位置に導く光学系と、前記所定の位置に配置されて前記反射光を受光する光検出手段と、前記光検出手段で得られる電気信号から前記対物レンズのフォーカス制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、を備え、複数種類の光ディスクを互換する光ディスク装置における光ディスクの判別方法であって、前記複数種類の光ディスクのうち前記記録面を保護する保護層の厚みが最大である光ディスクに対応するように、前記光源の選択と前記光学系の条件設定とのうち少なくとも前記光源の選択を行う第1ステップと、前記第1ステップ後に、前記フォーカスエラー信号のS字波形の検出を行いながら、前記対物レンズを前記光ディスクに向かう方向に移動する第2ステップと、前記対物レンズの移動によって前記光ディスクの表面と前記記録面とで検出される前記S字波形を用いて、前記表面と前記記録面との距離又は前記表面から前記記録面に至るまでの時間を得て、得られた距離又は時間に基づいて前記光ディスクの種類を大別する第3ステップと、前記光ディスクの大別の結果に基づいて、前記光源、又は光源及び前記光学系の設定について条件変更を行うか否かを決定する第4ステップと、前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第2ステップにおける前記対物レンズの移動の際に得られた前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記光ディスクに向かう方向に前記対物レンズを移動し続けることによって得られる前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行う第5ステップと、を具備することを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、光ディスクの種類の判別を、光ディスクに向かう一方向に移動するだけで光ディスクの判別が可能となる。このため、従来のように対物レンズを光ディスクに対して接離する方向に少なくとも一往復する必要がないために、光ディスクの判別に要する時間の短縮化が図れる光ディスク装置の提供が可能である。
また、本発明の第2の構成によれば、光ディスクの種類の判別を、対物レンズを一方向に移動するだけで光ディスクの判別が可能となる。このため、従来のように対物レンズを光ディスクに対して接離する方向に少なくとも一往復する必要がないために、光ディスクの判別に要する時間の短縮化が図れる光ディスク装置の提供が可能である。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の光ディスク装置において、対物レンズを光ディスクに向かう方向である、一方向に移動するだけで光ディスクの種類判別を行うことができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2又は第3の構成の光ディスク装置において、複数種類の光ディスクに対応し易い様にオンオフ制御等が可能な液晶素子を備える光ディスク装置についても、光ディスクの種類判別を効率化して行える。
また、本発明の第5の構成によれば、光ディスクの種類の判別を、光ディスクに向かう一方向に移動するだけで光ディスクの判別が可能となる。このため、従来のように対物レンズを光ディスクに対して接離する方向に少なくとも一往復する必要がないために、光ディスクの判別に要する時間の短縮化が図れる。
以下に本発明の内容を詳細に説明するが、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の光ディスク装置1の構成を示すブロック図で、光ディスク装置1は、光ディスク20の情報の再生、及び光ディスク20への情報の記録を可能に設けられている。なお、光ディスク装置1は、BD系、HDDVD系、DVD系、CD系の光ディスクに対応する。
2は、スピンドルモータであり、光ディスク20はスピンドルモータ2の上部に設けられるチャック部(図示せず)に着脱可能に保持される。スピンドルモータ2は、光ディスク20の情報の記録再生を行う際に光ディスク20を連続回転する。スピンドルモータ2の回転制御は、スピンドルモータ駆動回路3によって行われる。
4は、光ピックアップであり、光源から出射されるレーザ光を光ディスク20に照射し、光ディスク20への情報の書き込みと、光ディスク20に記録されている情報の読み取りを可能とする。図2は、光ピックアップ4の光学系を示す概略図である。図2に示すように、光ピックアップ4は、第1光源21と、第2光源22と、ダイクロプリズム23と、コリメートレンズ24と、ビームスプリッタ25と、液晶素子26と、対物レンズ27と、集光レンズ28と、光検出器29と、を備える。なお、光ピックアップを構成する光学系の構成はこれに限らず、もちろん種々の変更が可能である。
第1光源21は、単一の波長のレーザ光を出射するレーザダイオードで、BD系及びHDDVD系に光ディスクに使用される波長405nm帯のレーザ光を出射する。また、第2光源22は、2波長のレーザ光が出射可能な2波長対応のレーザダイオードであって、DVD系の光ディスクに使用する波長650nm帯のレーザ光と、CD系の光ディスクに使用する波長780nm帯のレーザ光と、を出射する。
ダイクロプリズム23は、第1光源21から出射されたレーザ光を透過し、第2光源22から出射されたレーザ光を反射する。なお、第1光源21と第2光源22とは、ダイクロプリズム23を通過した後のレーザ光の光軸が略同一となるように配置されている。ダイクロプリズム23を通過したレーザ光は、コリメートレンズ24に送られる。
コリメートレンズ24は、第1光源21及び第2光源22から出射された発散光を光軸と略平行な平行光へと変換する。コリメートレンズ24を透過したレーザ光はビームスプリッタ25へと送られる。
ビームスプリッタ25は、第1光源21及び第2光源22から出射されたレーザ光を透過して光ディスク20側に導くとともに、光ディスク20の記録面20aからの反射光を反射して光検出器29側へと導く。第1光源21又は第2光源22から出射され、ビームスプリッタ25を透過したレーザ光は液晶素子26へと送られる。
液晶素子26は、液晶26aと、液晶26aを挟む2枚の透明電極26bと、透明電極26bを保持するガラス基板26cと、から成る。液晶素子26は、透明電極26bに印加する電圧を調整することによって、液晶素子26を通過して対物レンズ27に送られる各波長のレーザ光について収束発散状態を変化することが可能に構成されており、これを利用して対物レンズ27の実質的な開口数(NA)の変換を可能としている。
なお、本実施形態においては液晶素子26の数を1つとしているが、これに限定される趣旨ではなく、必要に応じて液晶素子26の数を増やしても構わない。また、液晶素子26に代えて、プラスチックやガラス等の溝を形成して作製するホログラム素子を配置する構成とすることも可能である。
対物レンズ27は入射したレーザ光を光ディスク20の記録面20aに集光する機能を有する。対物レンズ27はアクチュエータ30に搭載されており、光軸方向と平行なフォーカス方向Fと光ディスク20の半径方向と平行なトラッキング方向(図2に紙面方向)とに移動可能となっている。
光ディスク20の記録面20aで反射された反射光は、対物レンズ27、液晶素子26に順に通過し、ビームスプリッタ25で反射される。ビームスプリッタ25で反射された反射光は、集光レンズ28によって集光されて光検出器29の受光領域(図示しない)に集光する。
光検出器29は、図示しない受光領域で受光した光信号を電気信号へと変換する役割を果たす。そして、光検出器29からの電気信号は、情報を再生するための再生信号や、対物レンズ27のフォーカス調整やトラッキング調整を行うためのフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等として利用される。
図1に戻って、レーザ駆動回路5は、光源21、22から出射されるレーザ光の切り換えや、フロントモニタ用の受光素子(図示せず)からの情報に基づいて光源21、22の出力調整等を行う。
情報検出回路6は、光ピックアップ4の光検出器29から信号の波形を成形するための波形等化回路(図示せず)を含み、光ディスク20に記録されている情報を読み出す。なお、情報検出回路6で読み出された情報は復調回路(図示せず)によって復調され、復調された再生信号はインターフェース11を介してパソコン等の外部機器に出力される。
フォーカスエラー信号(FE信号)生成回路7は、光ピックアップ4の光検出器29で検出される信号を用いてFE信号を生成する。また、トラッキングエラー(TE)信号生成回路8は、光ピックアップ4の光検出器29で検出される信号を用いてTE信号を生成する。
アクチュエータ駆動回路9は、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づいて、対物レンズ27が搭載されるアクチュエータ30(いずれも図2参照)の駆動を制御する。すなわち、アクチュエータ駆動回路9の制御によって、アクチュエータ30は、対物レンズ27を、フォーカス制御のためにフォーカス方向に移動し、また、対物レンズ27を通過することによって形成されるレーザ光のスポット位置が光ディスク20に形成されるトラック位置に合うようにトラッキング方向に移動する。
液晶素子駆動回路10は、液晶素子26の透明電極26b(いずれも図2参照)と電気的に接続されて、透明電極26bに印加する駆動電圧の制御を行う。
システム制御部12は、マイクロコンピュータを備えて、光ディスク装置1を構成する各部が実行すべき所要の動作に応じて適宜制御処理を実行する。また、システム制御部12は、後述する光ディスク20の種類を判別する判別処理を実行する。
システム制御部12には、ROM(Read Only Memory)13及びRAM(Random Access Memory)14が備えられている。ROM13には、システム制御部12が各種処理を行う上で必要となる各種のパラメータや動作プラグラムが記憶される。RAM14は、システム制御部12によるワーク領域として用いられ、また、各種必要な情報の格納領域とされる。
次に、以上のように構成される光ディスク装置1において、システム制御部12によって、装置内に挿入された光ディスク20の種類を判別する方法について説明する。図3は、光ディスク装置1内にBD系の光ディスク20が挿入されている場合の光ディスク20の判別方法を説明するための図で、図3(a)は判別時に得られるFE信号の時間変化を示す模式図で、図3(b)は図3(a)の時間の移り変わりと対応させて(図3中の英字(A〜F)がその対応を示す)、対物レンズ27によって集光されるレーザ光と光ディスク20との位置関係を示した模式図である。
光ディスク装置1においては、光ディスクの判別を行う際、まず、CD系の光ディスク20に対応するように、光源21、22の切り換えと光ピックアップ4の光学系の設定が行われる。そして、第2光源22からレーザ光が出射された状態で、対物レンズ27の光ディスク20に向かう方向への移動が開始され(図3のAの状態)、レーザ光が光ディスク20の表面20bに到達する(図3のBの状態)。なお、対物レンズ27を移動させてレーザ光の焦点が光ディスク20の表面20bを通過する際には、図3(a)に示すようなS字波形が得られる。
更に、対物レンズ27を光ディスク20に向かって移動すると、光ディスク20の記録面20aに到達する(図3のCの状態)。なお、対物レンズ27を移動させてレーザ光の焦点が光ディスク20の記録面20aを通過する際には、図3(a)に示すようなS字波形が得られる。
光ディスク20においては、記録面20aを保護するために、記録面20a上に保護層20cが設けられているが、この保護層20cの厚さは、BD系と、HDDVD系及びDVD系と、CD系とで、それぞれで異なるように構成されている。すなわち、BD系では保護層20cの厚さは0.1mmで、HDDVD及びDVD系では0.6mm、CD系では1.2mmとなっている。このため、レーザ光の焦点位置が光ディスク20の表面20bを通過する際に検出されるS字波形と、記録面20aを通過した際に検出されるS字波形とが得られる時間間隔はそれぞれの場合で異なる。
そこで、光ディスク装置1においては、このS字波形が得られる時間間隔を測定し、予め作製しておいたデータ(ROM13に格納されている)との比較から、BD系と、HDDVD系又はDVD系と、CD系との3つタイプについて大別を行うようになっている。なお、光ディスク装置1においては、時間間隔を測定して得られた時間長から光ディスク20の種類を判断する構成としているが、これに限定されず、例えば2つのS字波形が得られる間の対物レンズ27の移動距離を測定して、移動距離差から光ディスク20の大別を行う構成としても構わない。
また、光ディスク装置1においては、CD系に使用されるレーザ光を用いて、BD系やHDDVD系又はDVD系の光ディスク20について、上述のS字波形を得る構成であるために、十分なS字波形が得られない場合もあり得るが、この場合は、事前にゲイン調整の設定によって信号レベルを上げておけば良いし、また、場合によってはレーザパワーを高めに設定しても良い。
図3の場合、光ディスク20の種類がBD系であると大別されるが、この時点でBD系に対応するように、レーザ光が出射される光源が光源21に切り換えられ、更には光ピックアップ4の光学系の設定も変更される。すると、対物レンズ27の焦点距離がCD系の設定の場合に比べて短くなるために、レーザ光の焦点位置が光ディスク20の表面20bより手前となる(図3のDの状態)。
このため、対物レンズ27の光ディスク20方向への移動により、再び光ディスクの表面20b通過に伴うS字波形の検出(図3のEの状態)、及び記録面20a通過に伴うS字波形の検出(図3のFの状態)がなされる。この場合、BD系に対応して、光源及び光学系が設定されているために、記録面20a通過に伴うS字波形は、安定した且つ十分な大きさの信号が検出される。
ところで、BD系の光ディスク20として存在する、BD−ROM、BD−R、BD−REは、それぞれ反射率が異なるために、記録面20a通過の際に検出されるS字波形の振幅値は光ディスク20の種類によって異なったものとなる。したがって、BD系に対応するように光源等が切り換えられて、記録面20a通過の際に検出されるS字波形の振幅値と、予めROM13に格納されているBD系の各光ディスクに関するS字波形の振幅値のパラメータとを比較すれば、いずれの光ディスクであるかの判別を行うことが可能となる。すなわち、光ディスク装置1においては、対物レンズ27を光ディスク20に近づける一方向のみでBD系の光ディスク20の詳細な判別まで行えることとなる。
なお、光ディスク装置1においては、光ディスク20の大別を行う場合及び光源や光学系の設定が変更される場合も、対物レンズ27は光ディスク20に向かって移動している。このため、光ディスク20の大別を行って、光源と光学系の設定について条件変更するのに長時間を要する場合には、光源等の切り換えが終わった時点で、既にレーザ光の焦点位置が光ディスク20の記録面20aを超えており、BD系の光ディスク20の詳細な判別ができない場合も考えられる。このような場合には、対物レンズ27の移動を一時停止したり、対物レンズ27の移動スピードを遅くしたりしても良い。
図4は、図3と同様の図で、光ディスク装置1の装置内にHDDVD系(又はDVD系)の光ディスク20が挿入されている場合について示した図である。BD系の場合と同様に、まず、CD系に対応するように、光源21、22及び光ピックアップ4の光学系が設定され、これにより、光ディスク20の大別が行われる(図4のA〜Cの状態が該当)。
図4の場合、光ディスク20の種類がHDDVD系又はDVD系であると大別されるが、この時点でHDDVD系(又はDVD系)に対応するように、光源22から発光されるレーザ光がHDDVD用(又はDVD用)に切り換えられ、更には光ピックアップ4の光学系の設定も変更される。すると、対物レンズ27の焦点距離がCD系の設定の場合に比べて短くなるために、レーザ光の焦点位置が光ディスク20の記録面20aより手前となる(図5のDの状態)。
このため、対物レンズ27の光ディスク20方向への移動により、再び光ディスク20の記録面20a通過に伴うS字波形の検出(図3のEの状態)がなされる。この場合、HDDVD系(又はDVD系)に対応して、光源及び光学系が設定されているために、記録面20a通過に伴うS字波形は、安定した大きな信号が検出される。
ところで、HDDVD系及びDVD系の光ディスク20として存在する、HDDVD−ROM、HDDVD−R、HDDVD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAMは、それぞれ反射率が異なるために、検出されるS字波形の振幅値は光ディスク20の種類によって異なったものとなる。したがって、測定によって得られたS字波形の振幅値と予めROM13に格納されているHDDVD系及びDVD系の各光ディスクに関するS字波形の振幅値に関するパラメータとを比較すれば、いずれの光ディスクであるかの判別を行うことが可能となる。すなわち、光ディスク装置1においては、対物レンズ27を光ディスク20に近づける一方向のみでHDDVD系及びDVD系の光ディスク20の詳細な判別まで行えることとなる。
なお、CD系に対応するように、光源21、22及び光ピックアップ4の光学系が設定され、この後の対物レンズ27の光ディスク20に向かう移動により、CD系の光ディスク20であると大別される場合には、記録面20a通過に由来して得られるS字波形はCD系の設定によって得られた信号であるために、安定した且つ十分な大きさの信号である。また、CD系の光ディスク20として存在する、CD−ROM、CD−R、CD−RWは、それぞれ反射率が異なるために、検出されるS字波形の振幅値は光ディスク20の種類によって異なったものとなる。
したがって、検出された記録面20aに由来するS字波形の振幅値と、予めROM13に格納されているCD系の各光ディスクに関するS字波形の振幅値に関するパラメータと、を比較すれば、いずれの光ディスクであるかの判別を行うことが可能となる。すなわち、光ディスク装置1においては、対物レンズ27を光ディスク20に近づける一方向のみでCD系の光ディスク20の詳細な判別まで行えることとなる。
以上より、本実施形態の光ディスクの判別方法によれば、対物レンズ27を光ディスク20に近づける一方向のみで、BD系、HDDVD系、DVD系、及びCD系の光ディスクに関する詳細な判別が可能となる。このため、従来のように、対物レンズ27を光ディスク20に対して近づける方向及び遠ざける方向に移動して、対物レンズ27が同じ位置を2度通過する構成ではないため、光ディスクの判別に要する時間を短縮することが可能である。
次に、以上に示した光ディスク装置1における光ディスク20の種類判別方法について、図5、図6に示すフローチャートを用いて説明する。光ディスク20が光ディスク装置1に挿入された場合や電源がONされた場合等に、光ディスク20の種類の判別が開始される。光ディスク20の判別が開始されると光ディスクが回転される(ステップS1)。
次に、対物レンズ27が光ディスク20から遠ざけられる方向に移動して、初期位置に設定され(ステップS2)、光源21、22及び光ピックアップ4の光学系がCD用の検出設定とされる(ステップS3)。具体的には、第2光源22からCD用のレーザ光が出射するように光源の切り換えが行われ、且つ対物レンズ27の実質的開口数がCDの再生時に使用される開口数となるように、液晶素子26に印加する駆動電圧の設定が行われる。
対物レンズ27が光ディスク4に向かう方向(レンズアップ方向)に移動を開始する(ステップ4)。また、これと同時にFE信号の測定も開始される(ステップS5)。FE信号の信号レベルが所定値より大きいか否かが確認され(ステップS6)、所定値より小さい場合にはこの確認が繰り返される。FE信号の信号レベルが所定値を超えた場合には、光ディスク20の表面20bを通過する際に得られるS字波形が出現したと判断して、時間計測を開始する(ステップS7)。
時間計測の開始後、FE信号の信号レベルが所定値より小さくなったか否かが確認され(ステップS8)、所定値より大きい場合にはこの確認が繰り返される。FE信号の信号レベルが所定値よりも小さくなった場合には、光ディスク20の表面bを通過する際に得られるS字波形とは異なる次なるS字波形(光ディスク20の記録面20a通過の際に得られるS字波形)の検出のために、再びFE信号の信号レベルが所定値より大きいか否かが確認され(ステップS9)、所定値より小さい場合にはこの確認が繰り返される。そして、FE信号の信号レベルが所定値を超えた場合には、光ディスク20の記録面20aを通過する際に得られるS字波形が出現したと判断して、時間計測を終了する(ステップS10)。
次に、計測時間を予めROM13に格納しているデータと比較して、光ディスク20の種類がBD系であるか否かを判断する(ステップS11)。光ディスク20の種類がBD系であると判断される場合には、光源21、22及び光ピックアップ4の光学系がBD用の検出設定とされる(ステップS12)。具体的には、第1光源21からBD用のレーザ光が出射するように光源の切り換えが行われ、且つ対物レンズ27の実質的開口数がBDの再生時に使用される開口数となるように、液晶素子26に印加する駆動電圧の設定(本実施形態ではゼロとされる場合もある)が行われる。
この後、FE信号の信号レベルが所定値より大きいか否かが確認され(ステップS13)、所定値より小さい場合にはこの確認が繰り返される。なお、この所定値は、今回は光ディスク20の表面20bに由来するS字波形を検出する必要がないので、このS字波形を無視するように大きめの設定としている。なお、光ディスク20の表面20bに由来するS字波形を検出し、その後光ディスク20の記録面20aに由来するS字波形を検出するように構成しても、もちろん構わない。
FE信号が所定値より大きくなると、光ディスク20の記録面20aに由来するS字波形が検出されたと判断されるために、S字波形の振幅値を求める(ステップS14)。S字波形の振幅値が得られると、BD系の光ディスクに関して予めROM13に記憶されているパラメータとの比較に基づいて、光ディスクの種類(BD−ROM、BD−R、BD−REのいずれであるか)が判別される(ステップS15)。
一方、ステップS11において、光ディスク20の種類がBD系でないと判断される場合には、次に、計測時間からHDDVD系又はDVD系に該当するか否かが判断される(ステップS16)。そして、HDDVD系又はDVD系に該当すると判断される場合には、光源21、22及び光ピックアップ4の光学系がHDDVD用(又はDVD用)の検出設定とされる(ステップS17)。具体的には、第1光源21からHDDVD用のレーザ光が出射するように(又は第2光源22からDVD用のレーザ光が出射されるように)光源の切り換えが行われ、且つ対物レンズ27の実質的開口数がHDDVD(又はDVD)の再生時に使用される開口数となるように、液晶素子26に印加する駆動電圧の設定が行われる。
この後、FE信号の信号レベルが所定値より大きいか否かが確認され(ステップS18)、所定値より小さい場合にはこの確認が繰り返される。なお、この所定値は、今回は光ディスク20の表面20bに由来するS字波形を検出する必要がないので、このS字波形を無視できる程度に大きめの設定として構わない。
FE信号が所定値より大きくなると、光ディスク20の記録面20aに由来するS字波形が検出されたと判断されるために、S字波形の振幅値が求められる(ステップS19)。S字波形の振幅値が得られると、HDDVD系及びDVD系の光ディスクに関して予めROM13に記憶されているパラメータとの比較に基づいて、光ディスクの種類(HDDVD−ROM、HDDVD−R、HDDVD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAMのいずれであるか)が判別される(ステップS20)。
一方、ステップS11において、光ディスク20の種類がHDDVD系又はDVD系でないと判断される場合には、CD系の光ディスク20であると判断される。そして、光ディスク20がBD系であるか、HDDVD系又はDVD系であるか、CD系であるかの大別を行った際に得られた光ディスク20の記録面20aに由来するS字波形の振幅値を求め(ステップS21)、CD系の光ディスクに関して予めROM13に記憶されているパラメータとの比較に基づいて、光ディスクの種類(CD−ROM、CD−R、CD−RWのいずれであるか)が判別される(ステップS22)。
以上に示した本実施形態においては、光ディスク20の判別時における光学系の条件設定において、対物レンズ27に入射するレーザ光の収束発散状態を変更する液晶素子26の条件設定を行う構成としているが、これに限定される趣旨ではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。すなわち、光源の切り換えを行えば、各光ディスクに検出設定として対応するように光ピックアップ4の光学系が構成されている場合には、光学系について条件設定を行う必要はない。また、コリメートレンズ24の位置を可動したり、エキスパンダレンズ(その構成は公知であるために説明は省略する)を用いたりして、対物レンズ27に入射するレーザ光の収束発散状態を変更するような場合にはコリメートレンズ24やエキスパンダレンズの条件設定を行えば良い。また、光ディスクの種類によって対物レンズを切り換えて使用する構成の場合には、対物レンズの切り換えを行えば良い。更に、本実施形態の液晶素子26とは異なる目的で配置される液晶素子がある場合には、その液晶素子について条件設定を行うようにしても構わない。
また、本実施形態では、対物レンズ27を光ディスク20の方向に移動させることによって光ディスクの種類判別を行う構成としているが、対物レンズ27を光ディスク20から遠ざける方向に移動することによって光ディスクの種類判別を行う構成とすることも場合によっては可能である。この場合には、初めにBDの検出設定で光ディスクの種類の大別を行い、適宜、CDやDVD等の検出設定に変更して光ディスクの種類判別を行うこととなる。
その他、本実施形態では、BD系、HDDVD系、DVD系、及びCD系の光ディスク20を対象として判別を行う構成であるが、これに限らないのはもちろんである。すなわち、光ディスク20の記録面20aを保護する保護層20cの厚さが異なる複数の光ディスク20の判別が必要な場合であれば、本発明は適用可能である。
本発明の光ディスクの判別方法は、複数種類の光ディスクの判別を効率良く行うことが可能であり、複数種類の光ディスクを互換する光ディスク装置の分野で非常に有用である。
は、本実施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 は、本実施形態の光ディスク装置が備える光ピックアップの光学系の構成を示す概略図である。 は、本実施形態の光ディスク装置内にBD系の光ディスクが挿入されている場合の光ディスクの判別方法を説明するための図ある。 は、本実施形態の光ディスク装置内にHDDVD系又はDVD系の光ディスクが挿入されている場合の光ディスクの判別方法を説明するための図ある。 は、本実施形態の光ディスク装置における光ディスクの判別手順を示すフローチャートである。 は、本実施形態の光ディスク装置における光ディスクの判別手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク装置
4 光ピックアップ
7 フォーカスエラー信号生成回路(フォーカスエラー信号生成手段)
9 アクチュエータ駆動回路
12 システム制御部(制御手段)
20 光ディスク
20a 記録面
20b 表面
20c 保護層
21 第1光源
22 第2光源
26 液晶素子
27 対物レンズ
29 光検出器(光検出手段)
30 アクチュエータ

Claims (5)

  1. 出射される光ビームの波長が異なる複数の光源と、
    少なくとも対物レンズを含み、前記光源から出射される光ビームを前記対物レンズによって光ディスクの記録面に集光し、前記記録面で反射された反射光を所定の位置に導く光学系と、
    前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有し、前記透明電極に印加する電圧を調整することによって通過する光ビームの状態を変更可能な液晶素子と、
    前記所定の位置に配置されて前記反射光を受光する光検出手段と、
    前記対物レンズを光軸と平行な方向であるフォーカス方向に変位させるアクチュエータと、
    前記光検出手段で得られる電気信号から前記対物レンズのフォーカス制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    少なくとも前記アクチュエータと前記フォーカス信号生成手段とを制御する制御手段と、
    を備え、複数種類の光ディスクを互換する光ディスク装置において、
    前記制御手段は、装置内の光ディスクの種類を判別する際に、
    前記複数種類の光ディスクのうち前記記録面を保護する保護層の厚みが最大である光ディスクに対応するように、前記光源の選択及び少なくとも前記液晶素子の設定を含む前記光学系の条件設定を行う初期設定処理と、
    前記初期設定処理後に前記フォーカスエラー信号のS字波形の検出を行いながら、前記対物レンズを前記アクチュエータによって前記光ディスクに向かう方向に移動する対物レンズ移動処理と、
    前記対物レンズ移動処理によって前記光ディスクの表面と前記記録面とで検出される前記S字波形を用いて、前記表面から前記記録面に至るまでの時間を得て、得られた前記時間に基づいて前記光ディスクの種類を大別する第1の判別処理と、
    前記第1の判別処理の結果に基づいて、前記光源及び前記光学系の設定について条件変更を行うか否かを決定する条件変更決定処理と、
    前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第1の判別処理の際に用いた前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記光ディスクに向かう方向に前記対物レンズを移動し続けることによって得られる前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行う第2の判別処理と、
    を実行するように構成されることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 出射される光ビームの波長が異なる複数の光源と、
    少なくとも対物レンズを含み、前記光源から出射される光ビームを前記対物レンズによって光ディスクの記録面に集光し、前記記録面で反射された反射光を所定の位置に導く光学系と、
    前記所定の位置に配置されて前記反射光を受光する光検出手段と、
    前記対物レンズを光軸と平行な方向であるフォーカス方向に変位させるアクチュエータと、
    前記光検出手段で得られる電気信号から前記対物レンズのフォーカス制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    少なくとも前記アクチュエータと前記フォーカス信号生成手段とを制御する制御手段と、
    を備え、複数種類の光ディスクを互換する光ディスク装置において、
    前記制御手段は、装置内の光ディスクの種類を判別する際に、
    前記光源の選択と前記光学系の条件設定とのうち少なくとも前記光源の選択について所定の初期設定を行う初期設定処理と、
    前記初期設定処理後に前記フォーカスエラー信号のS字波形の検出を行いながら、前記対物レンズを一方向に移動する対物レンズ移動処理と、
    前記対物レンズ移動処理によって得られる前記S字波形を用いて、前記光ディスクの大別を行う第1の判別処理と、
    前記第1の判別処理結果に基づいて、前記光源、又は光源及び前記光学系の設定について条件変更を行うか否かを決定する条件変更決定処理と、
    前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第1の判別処理で用いた前記S字波形を利用して前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記対物レンズを前記一方向と同一方向に移動し続けることによって得られる前記S字波形を利用して前記光ディスクの種類の判別を行う第2の判別処理と、
    を実行するように構成されることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記初期設定処理は、前記複数種類の光ディスクのうち前記記録面を保護する保護層の厚みが最大である光ディスクに対応するように、前記光源の選択と前記光学系の条件設定とのうち少なくとも前記光源の選択を行う処理であり、
    前記対物レンズ移動処理における前記対物レンズの移動方向は、前記光ディスクに向かう方向への移動であり、
    前記第1の判別処理は、前記対物レンズ移動処理によって前記光ディスクの表面と前記記録面とで検出される前記S字波形を用いて、前記表面と前記記録面との距離又は前記表面から前記記録面に至るまでの時間を得て、得られた距離又は時間に基づいて前記光ディスクの種類を大別する処理であり、
    前記第2の判別処理は、前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第1の判別処理の際に用いた前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記光ディスクに向かう方向に前記対物レンズを移動し続けることによって得られる前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行う処理であることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記光源と前記対物レンズとの間には、液晶と該液晶を挟む2枚の透明電極とを有する液晶素子が備えられ、
    前記光学系の設定には、前記液晶素子に印加する駆動電圧の設定変更が含まれることを特徴とする請求項2又は3に記載の光ディスク装置。
  5. 出射される光ビームの波長が異なる複数の光源と、
    少なくとも対物レンズを含み、前記光源から出射される光ビームを前記対物レンズによって光ディスクの記録面に集光し、前記記録面で反射された反射光を所定の位置に導く光学系と、
    前記所定の位置に配置されて前記反射光を受光する光検出手段と、
    前記光検出手段で得られる電気信号から前記対物レンズのフォーカス制御を行うためのフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    を備え、複数種類の光ディスクを互換する光ディスク装置における光ディスクの判別方法であって、
    前記複数種類の光ディスクのうち前記記録面を保護する保護層の厚みが最大である光ディスクに対応するように、前記光源の選択と前記光学系の条件設定とのうち少なくとも前記光源の選択を行う第1ステップと、
    前記第1ステップ後に、前記フォーカスエラー信号のS字波形の検出を行いながら、前記対物レンズを前記光ディスクに向かう方向に移動する第2ステップと、
    前記対物レンズの移動によって前記光ディスクの表面と前記記録面とで検出される前記S字波形を用いて、前記表面と前記記録面との距離又は前記表面から前記記録面に至るまでの時間を得て、得られた距離又は時間に基づいて前記光ディスクの種類を大別する第3ステップと、
    前記光ディスクの大別の結果に基づいて、前記光源、又は光源及び前記光学系の設定について条件変更を行うか否かを決定する第4ステップと、
    前記条件変更を行わないと決定された場合には、前記第2ステップにおける前記対物レンズの移動の際に得られた前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行い、前記条件変更を行うと決定された場合には、条件変更後に更に前記光ディスクに向かう方向に前記対物レンズを移動し続けることによって得られる前記記録面に由来する前記S字波形の振幅値に基づいて前記光ディスクの種類の判別を行う第5ステップと、
    を具備することを特徴とする光ディスクの判別方法。
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